JP2013152020A - 直動案内装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑剤の使用量を低減し、加工コストも低減することができる直動案内装置を提供する。
【解決手段】直動案内装置1は、管路部材30を収容する収容溝13が転動体転動溝11,22に形成され、管路部材30に複数設けられた潤滑剤供給孔31から潤滑剤を転動路に供給することで、ボールBと転動体転動溝11,22との潤滑を促進する。
【選択図】図2

Description

本発明は、直動案内装置に関し、特に、案内レールから潤滑剤が供給される直動案内装置に関する。
従来より、直動案内装置(リニアガイド)には、スライダの移動時の動作を円滑にし、ボール等の転動体が転動する際に発生する金属疲労を抑制するために、グリース等の潤滑剤を転動路に供給する構成が採用されている。
このような直動案内装置としては、スライダに組みつけられた循環部品に設けられた供給路から潤滑剤が供給される構造を採用した直動案内装置が挙げられる。しかし、かかる直動案内装置においては、前記供給路の密閉性が十分でないことにより、前記供給路から潤滑剤が漏れ出てしまったり、潤滑剤の供給口から潤滑剤が供給される循環路までの長さがそれぞれ違うことにより、供給される潤滑剤の量に差が出てしまったりするおそれがある。そのため、必要以上に潤滑剤を供給する必要があるだけでなく、余分な潤滑剤が直動案内装置の近傍の雰囲気を汚染するおそれがあった。
そこで、このような可能性を低減させるために、案内レールから潤滑剤が供給される直動案内装置が特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された直動案内装置は、トラックレールの下端と上端との間を貫通し且つ長手方向に複数個形成した潤滑油孔を、潤滑油供給源に連通するベースに形成した給油通路に連通し、潤滑油をトラックレールの上面から側面へと流動させ、トラックレールとスライダとの間を潤滑する構成をなしている。
一方、案内レールから潤滑剤が供給される直動案内装置として、特許文献2に開示された直動案内装置は、案内レールの端部に直列に設けられた給脂装置から給脂穴を介して上下の軌道溝に潤滑剤が供給される構成を採用している。
特開平05−280540号公報 特開2008−261442号公報
しかしながら、特許文献1に記載された直動案内装置においては、トラックレールの上面から多量の潤滑剤を流し、あふれ出させるようにして潤滑剤を供給するため、余分な潤滑剤が多くなってしまうという問題があった。
また、特許文献2に記載された直動案内装置においては、潤滑剤の供給路をレールの内部に設けるため、加工時のコストが必要以上に高くなってしまうことがあり、改善の余地があった。
そこで、本発明は上記の問題点に着目してなされたものであり、その目的は、潤滑剤の使用量を低減し、加工コストも低減することができる直動案内装置を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1に係る発明は、長手方向に延びる転動体転動溝を有する案内レールと、
該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有し、これらの両転動体転動溝間に挿入された多数の転動体の転動を介して前記長手方向に沿って相対移動可能に前記案内レールに跨架されたスライダとを備えた直動案内装置であって、
潤滑剤を流通させる通路を構成し、該通路と外周面とを貫通する潤滑剤供給孔が長手方向に沿って複数設けられた管路部材と、
前記案内レールの前記長手方向に沿って前記転動体転動溝の底部に形成されると共に前記管路部材を収容する収容溝と、
該管路部材内に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部とを有する潤滑剤供給装置が設けられたことを特徴としている。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の直動案内装置において、前記潤滑剤供給孔のそれぞれの径は、前記案内レールの端部から当該潤滑剤供給孔までの距離に応じて徐々に大きくされたことを特徴としている。
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の直動案内装置において、前記潤滑剤供給装置は、前記スライダが前記案内レールの端部に到達したことを検知したことを契機として潤滑剤を前記管路部材に供給することを特徴としている。
また、請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れかに記載の直動案内装置において、前記潤滑剤が、潤滑油及びグリースの少なくとも何れかであることを特徴としている。
また、請求項5に係る発明は、請求項4に記載の直動案内装置において、前記グリースの混和ちょう度が445〜475であることを特徴としている。
本発明によれば、潤滑剤の使用量を低減し、加工コストも低減することができる直動案内装置を提供することができる。
本発明に係る直動案内装置の一実施形態における構成を示す斜視図である。 本発明に係る直動案内装置の一実施形態における構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。 本発明に係る直動案内装置の一実施形態における潤滑剤の供給態様を示す右側面図であり、(a)は潤滑剤を供給する前の状態を示し、(b)は潤滑剤を供給するときの状態を示す。 本発明に係る直動案内装置の他の実施形態における構成を示す正面図である。
以下、本発明に係る直動案内装置の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る直動案内装置の一実施形態における構成を示す斜視図である。また、図2は、本発明に係る直動案内装置の一実施形態における構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は右側面図である。また、図3は、本発明に係る直動案内装置の一実施形態における潤滑剤の供給態様を示す右側面図であり、(a)は潤滑剤を供給する前の状態を示し、(b)は潤滑剤を供給するときの状態を示す。
(直動案内装置の構成)
図1及び図2(a),(b)に示すように、本実施形態の直動案内装置1は、長手方向に延びる案内レール10と、該案内レール10上に長手方向に相対移動可能に跨架されたスライダ20とを備える。また、図3(a),(b)に示すように、案内レール10の長手方向における端面10c側には、潤滑剤供給装置40が設けられる。
<案内レール>
案内レール10の上面10aには、案内レール10を高さ方向に貫通する段付きボルト孔であるボルト挿通孔12が、案内レール10の長手方向(軸方向)に所定間隔で複数設けられている。このボルト挿通孔12は、図示しない取付ボルトが挿通されると共に、機械装置の基台等に締結されることにより、案内レール10を基台等に固定することができる。
また、案内レール10の両側面には、それぞれ長手方向に延びる転動体転動溝11が形成されている。転動体転動溝11は、案内レール10の両側にそれぞれ形成された2条の転動体転動溝11a,11bから構成されている。これらのうち、転動体転動溝(上部転動体転動溝)11aは、案内レール10の上面10aと案内レール10の側面10bとが交差する角部に形成される。一方、転動体転動溝(下部転動体転動溝)11bは、案内レール10の側面10bに形成される。
[収容溝]
また、上部転動体転動溝11a及び下部転動体転動溝11bのそれぞれの底部には、案内レール10の長手方向に沿って収容溝13が形成されている。この収容溝13は、後述する管路部材30を収容する溝として機能する。なお、収容溝13の断面形状は、管路部材30を収容する形状をなしていれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択されるが、例えば、矩形断面形状をなすことが好ましく、管路部材30を保持する断面形状であることがより好ましい。また、収容溝13は、上部転動体転動溝11a及び下部転動体転動溝11bの長手方向の全体に亘って形成されなくともよく、少なくとも、潤滑剤供給装置40が設けられる、案内レール10の長手方向における端面10cから所定の距離に形成されればよい。この「所定距離」は、後述する管路部材30が設置される際の長さ以上であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択される。
[管路部材]
収容溝13には、中空部を有する管形状の管路部材30が収容される。この管路部材30は、一方の端部30aが開口し、他方の端部30bが閉塞している。一方の端部30aには、後述する潤滑剤供給装置40の潤滑剤供給路43が連結されている。
また、管路部材30には、中空部と外周面とを貫通する潤滑剤供給孔31が長手方向に沿って複数設けられている。これら潤滑剤供給孔31は、図2(a)に示すように、上部転動体転動溝11a及び下部転動体転動溝11bにおけるボールBの中心に向かう向きに形成されている。すなわち、管路部材30の内部は、一方の端部30aから潤滑剤供給孔31を経て外部に潤滑剤を流通させる通路を構成している。
また、管路部材30の長さは、後述するように、スライダ20の端面20aが端面10cに達する際に、スライダ20の他方の端面20b(図2参照)の近傍に潤滑剤が供給できる程度に設定されることが好ましい。ここで、「管路部材30の長さ」とは、一方の端部30aを案内レール10の端面10cに合わせるように管路部材30を収容溝13に設置した際の案内レール10の長手方向における一方の端部30aから他方の端部30bまでの長さである。
また、図2(a)に示すように、潤滑剤供給孔31(例えば、円形孔)の内径をr、管路部材30の内径をRとしたとき、1/3≦r/R≦1/2を満たすことが好ましい。r/Rが1/3未満であると、潤滑不良となるおそれがあり、スライダ20は焼付などの故障が発生するおそれがある。一方、r/Rが1/2を超えると、スライダ20から潤滑剤が漏れるおそれがあるため、周辺の環境に悪影響を与えるおそれがある。
ここで、管路部材30には、チューブ、パイプ、ホース、継手などが挙げられる。
なお、管路部材30の材料は、一方の端部30aから潤滑剤供給孔31に潤滑剤を流通させる通路を構成する機能を損なわなければ、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択されるが、例えば、黄銅、青銅、炭素鋼、ステンレス、塩化ビニル、ニトリルゴム、アクリルゴムが好ましい。特に弾性係数が比較的大きい材料が好ましい。管路部材30の材料として弾性係数が比較的大きい材料が採用されることにより、管路部材30が収容溝13に保持されやすくなり、潤滑剤が内部を流通した際にも管路部材30の設置位置がずれることを防ぐことができるからである。
また、潤滑剤供給孔31のそれぞれの径は、案内レール10の端面10cから当該潤滑剤供給孔31までの距離に応じて徐々に(段階的に)大きくされることが好ましい。すなわち、案内レール10の端面10cに最も近い距離に配設された潤滑剤供給孔31の径が最も小さく、案内レール10の端面10cから離れるに従って、各潤滑剤供給孔31の径が大きくなっていくように各潤滑剤供給孔31が設けられることが好ましい。潤滑剤供給孔31の径が案内レール10の端面10cから離れるに従って大きくされることにより、端面10cから遠距離に形成された潤滑剤供給孔31から排出される潤滑剤の排出圧が低
下することを防ぐことができる。
このように、収容溝13に管路部材30が設置されることによって、潤滑剤供給路43から一方の端部30aを介して供給された潤滑剤は、管路部材30内を流通して、潤滑剤供給孔31から排出され、転動体転動溝11a,11bに供給される。
<スライダ>
スライダ20のスライダ本体21には、その両袖部21a,21aのそれぞれの内側面に、転動体転動溝11に対向する転動体転動溝22が形成されている。そして、これらの向き合った両転動体転動溝11,22の間には転動体の一例としての多数のボールBが転動自在に装填され、これらのボールBの転動を介してスライダ20が案内レール10上を長手方向に沿って相対移動できるようになっている。
この移動につれて、案内レール10とスライダ20との間に介在するボールBは転動してスライダ20の端部近傍に移動するが、スライダ20を長手方向に継続して移動させていくためには、これらのボールBを無限に循環させる必要がある。
このため、スライダ本体21の袖部21a内に長手方向に貫通する転動体通路Rを形成すると共に、スライダ本体21の両端にそれぞれ略U字状のエンドキャップ23を例えばねじ26等の固定手段を介して固定し、このエンドキャップ23に両転動体転動溝11,22間によって構成される転動路と転動体通路Rとを連通する半円弧状に湾曲した方向転換路24を形成することにより、転動体無限循環軌道を形成している。
また、スライダ20の長手方向の両端部には、かかる両端部に設けられたタップ孔25に螺合するねじ26によって、それぞれサイドシール27が取り付けられている。
<潤滑剤供給装置>
案内レール10には、その端部(端面)10cと当接面41aとを当接させるようにして潤滑剤供給装置40が設けられている。
潤滑剤供給装置40は、図3に示すように、潤滑剤供給部41の内部に、潤滑剤貯留部42と、潤滑剤供給路43と、シリンダ部44と、ピストン部45と、ニップル部46とが形成されてなる。
潤滑剤貯留部42は、潤滑剤を貯留する部材である。潤滑剤貯留部42は、潤滑剤供給部41の上面41bに開口して潤滑剤を充填するニップル部46に接続されている。
[潤滑剤]
ここで、上記潤滑剤としては、潤滑油、グリース、又はこれらの混合物が挙げられる。上記潤滑油としては、鉱油、合成油、動植物油等が挙げられる。また上記合成油としては、合成炭化水素油、エステル油、エーテル油、シリコーン油、フッ素油等が挙げられる。
また、上記グリースとしては、半流動状態(ゆるい)のものを用いることが好ましい。例えば、混和ちょう度が445〜475のグリースである。混和ちょう度を445〜475と規定するのは、潤滑油と同等に扱えるからである。
また、上記グリースを構成する増ちょう剤として、具体的には、金属石けん系増ちょう剤(リチウム石けん、ナトリウム石けん、バリウム石けん、カルシウム石けん、アルミニウム石けん等)、複合金属石けん系増ちょう剤(リチウムコンプレックス石けん、ナトリウムコンプレックス石けん、バリウムコンプレックス石けん、カルシウムコンプレックス石けん、アルミニウムコンプレックス石けん等)、ウレア系増ちょう剤(ジウレア、トリウレア、テトラウレア、ポリウレア等)、無機系増ちょう剤(ベントナイト等)、有機系増ちょう剤(ウレタン化合物、ウレア・ウレタン化合物、ナトリウムテレフタレート等)が挙げられる。
本実施形態では、混和ちょう度が445〜475である上記グリースを用いることにより、半流動状態であるため、潤滑油と同様に取り扱える利点があるだけでなく、潤滑油のみで用いた場合よりも効率的に潤滑効果を維持することができる。
潤滑剤供給路43は、潤滑剤貯留部42に連通して潤滑剤を管路部材30に流通する部材である。すなわち、潤滑剤供給路43は、一方の端部43aが潤滑剤貯留部42に連通し、他方の端部43bが案内レール10に設けられた管路部材30の数だけ分岐して潤滑剤供給部41(潤滑剤供給装置40)の当接面41aに開口している。
ここで、潤滑剤供給装置40は、潤滑剤の流通を妨げないように、潤滑剤供給路43と管路部材30の一方の端部30aとが接続されていれば、その当接面41aが案内レール10の端面10cに当接されなくともよい。
シリンダ部44は、潤滑剤貯留部42に連通する空間であり、潤滑剤供給部41のある端面に開口して外部と連通している。このシリンダ部44とピストン部45とによって画成される空間には、例えば乾燥空気等の気体が充填されている。
ピストン部45は、シリンダ部44の内周面に外周面が摺接するように設置される。このピストン部45をシリンダ部44に対して摺動させて、シリンダ部44内に充填された気体を潤滑剤貯留部42に流通させることにより、潤滑剤貯留部42に貯留している潤滑剤を潤滑剤供給路43に流通させることができる。
ここで、図3(a),(b)に示すように、シリンダ部44は、スライダ20の長手方向(移動方向)の端面20aに対向する端面41cに開口するように設置されることが好ましい。シリンダ部44がこの向きに開口して設置されることで、かかるシリンダ部44に摺動可能に設置されるピストン部45は、スライダ20の長手方向(移動方向)と平行する方向に移動可能に設置される。このとき、ピストン部45の端面45aは、案内レール10の端面10cよりも案内レール10に重畳するように突出して設けられる。
<潤滑剤の供給方法>
このような構成をなす本実施形態の直動案内装置1は、次のような動作によって潤滑剤を転動路に供給する。
すなわち、スライダ20がストロークエンドに移動する際(スライダ20の端面20aが端部(端面10c)に達する際)、スライダ20の端面20aによってピストン部45の操作側端面45aがスライダ20の移動する向き(シリンダ部44内の気体を圧縮する向き(図3(b)の矢印の向き))に押される。なお、操作側端面45aは、ピストン部45におけるシリンダ部44内の気体に接する端面45bとは反対側の端面である。これにより、ピストン45がシリンダ部44内の気体を圧縮して潤滑剤貯留部42に貯留している潤滑剤が潤滑剤供給路43に流通され、かかる潤滑剤は管路部材30を介して潤滑剤供給孔31から排出されて転動路に供給されて、ボールBと転動体転動溝11,22との潤滑を促進する。
なお、シリンダ部44は、スライダ20の長手方向(移動方向)の端面20aに対向する端面41cに開口するように設置されなくてもよい。その場合は、作業者の手動にてピストン部45をシリンダ部44内の気体を圧縮するように操作し、加圧空気によって潤滑剤が潤滑剤貯留部42から転動路に供給される。
このようにして構成された本実施形態の直動案内装置1は、案内レール10の長手方向に配設された複数の潤滑剤供給孔31から潤滑剤が転動路に平均的に供給する態様としたので、余分な潤滑剤が多くなってしまうという問題を解消できる。また、本実施形態の直動案内装置1は、案内レール10の表面に収容溝13を形成して、この収容溝13に潤滑剤を供給する管路部材30を設置するようにしたので、加工時のコストを低減することができる。したがって、潤滑剤の使用量を低減し、加工コストも低減することができる直動案内装置を提供することができる。
(他の実施形態)
次に、本発明に係る直動案内装置の他の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態は、保持器を用いる構成を採用したことが前述の実施形態と異なるだけであるので、上述の実施形態と同じ符号を付した同様の構成については説明を省略する。図4は、本実施形態の直動案内装置の構成を示す正面図である。
図4に示すように、本実施形態の直動案内装置1は、一例として、下部転動体転動溝11bを転動するボールB,B間に保持器50が設けられている。また、保持器50を案内する案内溝14が、案内レール10の長手方向に沿って下部転動体転動溝11bに設けられている。
さらに、本実施形態の直動案内装置1は、図4に示すように、下部転動体転動溝11bにおいて、ボールBの荷重が負荷されない側の転動面の一部を切り欠き、その部分に収容溝13がそれぞれ設けられる。そして、このように設けられた各収容溝13に管路部材30がそれぞれ組み付けられる。なお、各管路部材30は、潤滑剤供給孔31が下部転動体転動溝11bに対して潤滑剤を必要量供給される向きに設置されれば、前述の実施形態と同様に、潤滑剤供給孔31がボールBの中心に向かうように各収容溝13に設置される必要はない。
ここで、本実施形態の直動案内装置1は、案内レール10における管路部材30の設置領域(案内レール10の長手方向における収容溝13の形成範囲)を、案内レール10の端部側の所定範囲部分としている。この案内レール10における管路部材30の設置領域は、スライダ20の通常のストローク領域に加えて、潤滑剤の供給のためだけに設けられる領域である。従って、案内レール10における管路部材30の設置領域においては、過荷重が負荷されて下部転動体転動溝11bが転動体Bを支えるという状況は発生しない。
以上のように、本発明に係る直動案内装置について説明したが、本発明に係る直動案内装置は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。例えば、潤滑剤供給装置40は、案内レール10の長手方向における一方の端部(端面)だけに設けられるのではなく、両方の端部に複数設けられてもよい。
1 直動案内装置
10 案内レール
11 転動体転動溝
13 収容溝
20 スライダ
22 転動体転動溝
30 管路部材
31 潤滑剤供給孔
40 潤滑剤供給装置
41 潤滑剤供給部
42 潤滑剤貯留部
43 潤滑剤供給路
44 シリンダ部
45 ピストン部
B ボール(転動体)

Claims (5)

  1. 長手方向に延びる転動体転動溝を有する案内レールと、
    該案内レールの前記転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有し、これらの両転動体転動溝間に挿入された多数の転動体の転動を介して前記長手方向に沿って相対移動可能に前記案内レールに跨架されたスライダとを備えた直動案内装置であって、
    潤滑剤を流通させる通路を構成し、該通路と外周面とを貫通する潤滑剤供給孔が長手方向に沿って複数設けられた管路部材と、
    前記案内レールの前記長手方向に沿って前記転動体転動溝の底部に形成されると共に前記管路部材を収容する収容溝と、
    該管路部材内に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部とを有する潤滑剤供給装置が設けられたことを特徴とする直動案内装置。
  2. 前記潤滑剤供給孔のそれぞれの径は、前記案内レールの端部から当該潤滑剤供給孔までの距離に応じて徐々に大きくされたことを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置。
  3. 前記潤滑剤供給装置は、前記スライダが前記案内レールの端部に到達したことを検知したことを契機として潤滑剤を前記管路部材に供給することを特徴とする請求項1又は2に記載の直動案内装置。
  4. 前記潤滑剤が、潤滑油及びグリースの少なくとも何れかであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の直動案内装置。
  5. 前記グリースの混和ちょう度が445〜475であることを特徴とする請求項4に記載の直動案内装置。
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