JP2013150413A - Smrコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】システムに異常が発生した場合において、システムに負担をかけることなくシステムを停止させることができるSMRコンバータを提供する。
【解決手段】三相交流電力を生ずる三相交流電源の各相電圧の電圧変化に同期した第1乃至第3の変調率信号を生成する制御部70aと、キャリア信号の変化区間における信号レベルと第1乃至第3の変調率信号の各々の信号レベルを比較して比較結果に応じて定まるタイミングおよび期間において生成されるパルス列からなるPWM信号を生成するPWM信号生成部40aと、PWM信号に応じてオンオフする複数のスイッチを有する周波数変換部20とを有し、PWM信号生成部40aは、短絡パルスまたは強制停止パルスに応じて同一の三相交流流路に接続された正側および負側双方向スイッチをオン駆動する正側スイッチ駆動パルスおよび負側スイッチ駆動パルスを同一時間帯に生成する。
【選択図】図12

Description

本発明は、三相交流電力を直流電力に変換するSMRコンバータに関する。
従来技術
近年、エネルギー密度が高く、繰り返し充放電しても劣化の少ないリチウムイオン二次電池の発展に伴って電気自動車(EV:electric vehicle)に対する期待が高まりつつある。EVの充電方式としては、夜間等の駐車時間中を利用して長時間かけて充電する通常の充電方式と、高速道路のサービスエリア、レストラン、ショッピングセンターなどの商用施設または病院等の公共機関などに設置された急速充電器で急速充電する2つの方式がある。急速充電器は、約20分程度で80%程度の充電を可能とする。今後EVの普及を促進させるためには、外出先での補充電を可能とする急速充電器の整備が必須である。EV用急速充電器は、商用電源からの電力(例えば三相200V)をバッテリの充電に適した直流電力に変換するための交直変換装置を備えている。
図1に従来の交直変換装置1000の構成を示す。図1に示す回路方式は、1つの変換回路で交流入力の高調波電流を制御しつつ出力部で高周波絶縁を行い整流平滑して直流電源をつくり出す変換回路方式である。交直変換装置1000は、いわゆるSMR(Switch Mode Rectifier)コンバータであり、交流入力端子接続された三相交流電源の各層に接続されるインダクタL1〜L3および各層間に接続されるキャパシタC1〜C3からなるACフィルタ1100、複数のスイッチング素子SW1〜SW12およびダイオードD1a〜D6aで構成された周波数変換部1200、入力側と出力側を絶縁するトランス1300、トランス1300の2次側に接続された複数のダイオードD1b〜D4bおよびインダクタL4からなる整流部1400を基本構成要素として備えている。交直変換装置1000は、周波数変換部1200を構成する双方スイッチをPWM制御することにより所望の直流電力を生成する。
特許文献1には、SMRコンバータの電流指令値とキャリア信号とを比較してコンバータの複数のスイッチ素子に対する駆動パルスを生成する駆動パルス生成方法であって、同時オンを回避するべきスイッチ素子の各駆動パルス間に非導通期間を設けるようにしたSMRコンバータの駆動パルス生成方法が記載されている。具体的には、加算手段により、非導通期間の幅に相当する信号をもとの電流指令値に加算して電流指令値を生成し、パルス分配器にて電流指令値とキャリア信号とを比較して得た駆動パルスから論理積手段により非導通期間に相当する部分を削除して最終的な駆動パルスを生成することが記載されている。
特許文献2には、2つの双方向スイッチング素子(1)および(2)をハーフブリッジ接続した単相高周波インバータと、高周波トランスと、2つの双方向スイッチング素子(3)および(4)をハーフブリッジ接続したセンタータップ式の単相整流回路と、を有するSMRコンバータにおいて、単相高周波インバータを構成する双方向スイッチング素子(1)および(2)を交互にオンオフ制御すると共に、単相整流回路を構成する双方向スイッチング素子(3)および(4)を、スイッチング素子(1)および(2)のオンオフ制御との間にタイムラグを設けて交互にオンオフ制御することにより入力電流を正弦波形に近づけ入力力率を1とすることが記載されている。
特開2000−32746号公報 特開平8−228484号公報
SMRコンバータでは、一次側電流の相間転流を行う際に電源短絡を防止しつつトランス電流経路を遮断しないように各スイッチ素子のオンオフ制御を行う必要がある。また、直流偏磁を防止する観点からPWM制御周期内においてトランスに印加される正電圧パルスと負電圧パルスの対象性を確保する必要がある。このような要件を満たすように複数のスイッチ素子を駆動するためには複雑なPWM信号パターンを構築する必要がある。その一方、出力電圧や出力電流等に異常が発生した場合においては、PWM信号に基づいて動作するシステムに負担かけることなくシステムを緊急停止させる必要がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、システムに異常が発生した場合において、システムに負担をかけることなくシステムを停止させることができるSMRコンバータを提供することを目的とする。
本発明のSMRコンバータは、三相交流流路の入力端に供給される三相交流電力を高周波数にてスイッチングしつつ直流電力に変換するSMRコンバータであって、高周波トランスと、前記三相交流電力を生ずる三相交流電源の各相電圧の電圧変化に同期した第1乃至第3の変調率信号を生成する制御部と、一定の時間変化率で信号レベルが変化する変化区間を一定周期にて含む前記三相交流電源の周波数よりも高い周波数のキャリア信号を生成するキャリア信号生成部と、前記キャリア信号の前記変化区間における信号レベルと前記第1乃至第3の変調率信号の各々の信号レベルを比較して比較結果に応じて定まるタイミングおよび期間において生成されるパルス列からなるPWM信号を生成するPWM信号生成部と、前記PWM信号に応じてオンオフして前記三相交流流路の出力端を前記高周波トランスの一次巻き線の両端に選択的に接続して前記一次巻き線の両端に前記三相交流電源の周波数よりも高い周波数の交流パルスを印加する複数のスイッチを有する周波数変換部と、前記高周波トランスの二次巻き線の両端に生じる交流成分を整流して前記直流電力を得る整流部と、を有し、前記周波数変換部は、前記三相交流流路の出力端のいずれかを前記一次巻き線の一端に選択的に接続する第1乃至第3の正側双方向スイッチと前記三相交流流路の出力端のいずれかを前記一次巻き線の他端に選択的に接続する第1乃至第3の負側双方向スイッチと、を含み、前記PWM信号生成部は、前記キャリア信号の1変化区間に対応する第1期間内に短絡パルスを生成する短絡パルス生成部と、所定条件の成立後に生成される最初の短絡パルスを保持してこれを強制停止パルスとして出力する強制停止パルス生成部とを有し、前記短絡パルスまたは前記強制停止パルスに応じて同一の三相交流流路に接続された正側および負側双方向スイッチをオン駆動する正側スイッチ駆動パルスおよび負側スイッチ駆動パルスを同一時間帯に生成することを特徴としている。
また、本発明のSMRコンバータは、三相交流流路の入力端に供給される三相交流電力を高周波数にてスイッチングしつつ直流電力に変換するSMRコンバータであって、高周波トランスと、前記三相交流電力を生ずる三相交流電源の各相電圧の電圧変化に同期した第1乃至第3の変調率信号を生成する制御部と、一定の時間変化率で信号レベルが変化する変化区間を一定周期にて含む前記三相交流電源の周波数よりも高い周波数のキャリア信号を生成するキャリア信号生成部と、前記キャリア信号の前記変化区間における信号レベルと前記第1乃至第3の変調率信号の各々の信号レベルを比較して比較結果に応じて定まるタイミングおよび期間において生成されるパルス列からなるPWM信号を生成するPWM信号生成部と、前記PWM信号に応じてオンオフして前記三相交流流路の出力端を前記高周波トランスの一次巻き線の両端に選択的に接続して前記一次巻き線の両端に前記三相交流電源の周波数よりも高い周波数の交流パルスを印加する複数のスイッチを有する周波数変換部と、前記高周波トランスの二次巻き線の両端に生じる交流成分を整流して前記直流電力を得る整流部と、を有し、前記周波数変換部は、前記三相交流流路の出力端のいずれかを前記一次巻き線の一端に選択的に接続する第1乃至第3の正側双方向スイッチと前記三相交流流路の出力端のいずれかを前記一次巻き線の他端に選択的に接続する第1乃至第3の負側双方向スイッチと、を含み、前記PWM信号生成部は、前記キャリア信号の1変化区間に対応する第1期間内に短絡パルスを生成する短絡パルス生成部を有し、前記短絡パルスに応じて同一の三相交流流路に接続された正側および負側双方向スイッチをオン駆動する正側スイッチ駆動パルスおよび負側スイッチ駆動パルスを同一時間帯に生成し、前記制御部は、所定条件の成立時に所定の時間変化率で振幅が減少する前記第1乃至第3の変調率信号を生成し、前記短絡パルス生成部は、前記第1乃至第3の変調率信号の振幅の減少に応じて前記短絡パルスのパルス幅を増大させることを特徴としている。
本発明のSMRコンバータによれば、システムを緊急停止せしめる強制停止パルスは、通常動作において生成される短絡パルスを保持したパルスであり且つ短絡パルスの生成タイミングと同じタイミングで生成される故、通常の動作シーケンスの流れを変えることなくシステムを停止させることが可能となる。従って、システムに負担をかけることなくシステムを強制停止させることが可能となる。
また、本発明のSMRコンバータによれば、制御部は、システムの異常発生時に所定の時間変化率で振幅が減少するように第1乃至第3の変調率信号を生成し、短絡パルス生成部は、第1乃至第3の変調率信号の振幅の減少に応じて短絡パルスのパルス幅を増大させる故、出力電圧および出力電流は、徐々に低下して最終的にシステムの停止に至ることとなる。従って、システムに負担をかけることなくシステムを強制停止させることが可能となる。
従来のSMRコンバータの構成を示す図である。 本発明の実施例に係るSMRコンバータの構成を示す図である。 本発明の実施例に係る変調率信号を示す図である。 (a)〜(f)は、それぞれ本発明の実施例に係るPWM信号パターンを示すタイミングチャートである。 本発明の実施例に係るSMRコンバータの各部の動作波形を示す図である。 本発明の実施例に係るSMRコンバータの動作モードを示す図である。 本発明の実施例に係るPWM信号生成部の構成を示す図である。 本発明の実施例に係る短絡パルス生成部の構成を示す図である。 本発明の実施例に係る短絡パルス生成部の動作を示すタイミングチャートである。 (a)は、三相交流電源とSMRコンバータの電気的接続関係を示す模式図である。(b)は、図10(a)に表示された各相電圧、各相電流、線間電圧vrs、線間電流irsの位相関係を示す図である。 本発明の実施例に係るSMRコンバータの一次側変換等価回路図である。 本発明の実施例に係るSMRコンバータの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係る保護機能が付加されたPWM信号生成部の構成を示す図である。 本発明の実施例に係る保護シーケンスを示す図である。 本発明の実施例に係る保護シーケンスを示す図である。 本発明の実施例に係るSMRコンバータのシステム構成図である。
以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ説明する。尚、以下に示す図において、実質的に同一又は等価な構成要素、部分には同一の参照符を付している。
<基本構成>
図2は、本発明の実施例に係るEV用急速充電器を構成するSMRコンバータ1の構成を示すブロック図である。SMRコンバータ1は、三相交流電源Eから供給された三相交流電力を直流電力に変換し、出力端子において例えば0〜400Vの直流電圧を出力する。SMRコンバータ1は、いわゆるSMR(Switch Mode Rectifier)コンバータを基本構成とするものであり、EV用急速充電器の主要部を構成する。
三相交流流路10は、入力端において三相交流電源Eのr相、s相、t相にそれぞれ接続され、各相電圧がSMRコンバータ1に導入される。交流フィルタ12は、三相交流流路10上に設けられた抵抗RAC、リアクトルLAC、キャパシタCACにより構成され、周波数変換部20が発生させる高周波電流成分を除去する。
周波数変換部20は、三相交流電源Eの各相に対応している三相交流流路10の各出力端に接続された正側双方向スイッチSrp、Ssp、Stpと、負側双方向スイッチSrn、Ssn、Stnを有している。双方向スイッチの各々は、互いに直列逆接続された2つの単方向ゲートトリガスイッチ素子(以下単にスイッチ素子と称する)と各スイッチ素子に並列接続された整流素子により構成される。スイッチ素子は例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であり、整流素子は例えばダイオードである。ダイオードは、アノードがIGBTのエミッタに、カソードがIGBTのコレクタに接続され、スイッチ素子が電流を流さない方向に電流バイパス経路を形成する。
正側および負側双方向スイッチは、それぞれ、PWM信号生成部40より供給される対応するPWM信号rp、rn、sp、sn、tp、tnに応じてオンオフする。三相交流電源Eのr相に接続された三相交流流路10の出力端は、正側双方向スイッチSrpがオン状態となることにより高周波トランス30の正側端子(p側端子)に接続され、負側双方向スイッチSrnがオン状態となることにより高周波トランス30の負側端子(n側端子)に接続される。三相交流電源Eのs相に接続された三相交流流路10の出力端は、正側双方向スイッチSspがオン状態となることにより高周波トランス30の正側端子(p側端子)に接続され、負側双方向スイッチSsnがオン状態となることにより高周波トランス30の負側端子(n側端子)に接続される。三相交流電源Eのt相に接続された三相交流流路10の出力端は、正側双方向スイッチStpがオン状態となることにより高周波トランス30の正側端子(p側端子)に接続され、負側双方向スイッチStnがオン状態となることによりトランス30の負側端子(n側端子)に接続される。周波数変換部20は、各双方向スイッチがPWM信号rp、rn、sp、sn、tp、tnに応じて所定のタイミングで所定の期間に亘ってオンオフすることにより、三相交流電源Eの周波数よりも高い周波数の交流パルスを高周波トランス30の一次巻き線の両端に印加する。
高周波トランス30は、1次側(入力側)と2次側(出力側)を絶縁するとともに、1次側に印加された高周波交流パルスを変圧して2次側に伝達する高周波ACリンク部を構成する。整流部50は、整流ダイオードD1〜D4がブリッジ接続された整流器を含んでおり、高周波トランス30の2次巻き線から出力される交流パルスを直流に変換する。直流フィルタ60は、出力端子の正極側に直列接続されたリアクトルLDCと、出力端子の正極と負極の間に接続されたキャパシタCDCにより構成されるLCローパスフィルタであり、整流部50の出力に含まれるリップル成分を除去する。SMRコンバータ1の出力端子には、EV用のバッテリが接続されて充電が行われる。
制御部70は、各種センサにて検出されるSMRコンバータ1の出力電圧(充電電圧)v、出力電流(充電電流)iおよび三相交流電源Eの線間電圧の位相角ωtに基づいて、正弦波状のPWM指令信号(PWM変調率ともいう)αrs 、αst 、αtr を生成し、これをPWM信号生成部40に供給する。制御部70は、PWM指令信号αrs 、αst 、αtr の振幅制御を行うことにより、出力電圧(充電電圧)vおよび出力電流(充電電流)iを制御する。
PWM信号生成部40はPWM指令信号(変調率信号)αrs 、αst 、αtr に基づいてPWM信号rp、rn、sp、sn、tp、tnを生成する。PWM信号生成部40は、キャリア信号生成部41(図7参照)において生成される三相交流電源Eの周波数よりも十分に高い周波数(例えば15KHz)のキャリア信号Carの信号レベルとPWM指令信号αrs 、αst 、αtr の信号レベルを比較して、比較結果に応じて定まるタイミングおよび期間において生成したパルス列をPWM信号rp、rn、sp、sn、tp、tnとして出力する。PWM信号rp、sp、tpは、それぞれ正側双方向スイッチ駆動パルスを含み、対応する正側双方向スイッチSrp、Ssp、Stpに供給される。PWM信号rn、sn、tnは、それぞれ負側双方向スイッチ駆動パルスを含み、それぞれ対応する負側双方向スイッチSrn、Ssn、Stnに供給される。
PWM信号生成部40は、短絡パルス生成部90においてPWM制御周期内の所定のタイミングで生成される短絡パルスr0、s0、t0に応じて同一の三相交流流路10に接続された一対の正側および負側双方向スイッチを同時にオン状態とすべく正側および負側スイッチ駆動パルスを生成する。すなわち、短絡パルスに応じて一対の正側および負側双方向スイッチを同時にオン状態となることにより高周波トランスの一次巻き線の両端が短絡される。
キャリア信号Carは、一定の時間変化率で信号レベルが変化する変化区間を一定周期に含む振幅1のパルス列により構成される。キャリア信号Carはいわゆる鋸歯状波の形態を有するものが好ましい。制御部70およびPWM信号生成部40は、例えばマイクロコンピュータやFPGA(Field Programmable Gate Array)またはこれらの組み合わせにより構成される。
図3は、制御部70において生成され、PWM信号生成部40に供給されるPWM指令信号αrs 、αst 、αtr の波形を示す図である。PWM指令信号αrs 、αst 、αtr は、それぞれ、三相交流電源Eの線間電圧vrsに対して所定の位相関係を有し且つ電源周波数と同一の周波数を有する正弦波である。すなわち、PWM指令信号αrs 、αst 、αtr は三相交流電源Eの各相電圧および線間電圧の電圧変化に同期している。
<PWM信号パターン>
PWM信号生成部40が生成するPWM信号について説明する。図3に示すように、電源基本波の1周期に対応するPWM指令信号αrs 、αst 、αtr の1周期は、PWM指令信号相互間の信号レベルの大小関係に応じて6つの期間に分割することができる。PWM信号生成部40は、上記6つの期間においてそれぞれ異なるパターンのPWM信号を生成する。図4(a)〜(f)は、上記6つの期間のそれぞれにおけるPWM信号パターンを示したものである。
PWMの1周期は、トグル信号生成部42(図7参照)から出力される方形波状のトグル信号Tの1周期と一致している。トグル信号Tは、その信号レベルによってPWM制御周期を前半期間(第1期間)と後半期間(第2期間)に分割する。すなわち、トグル信号Tがハイレベルを呈する期間が前半期間、ローレベルを呈する期間が後半期間である。キャリア信号Carは、トグル信号Tに同期しており、鋸歯状パルスのパルス幅はPWM制御周期の前半期間および後半期間の時間幅と一致している。
図3に示すPWM指令信号の1周期内における第1の期間においては、PWM指令信号のうち、αrs のレベルが最も大きく、αst のレベルが最も小さく、αtr のレベルが他の2つの中間となる。第1の期間においてPWM信号生成部40は、以下に示すパターンのPWM信号を生成する(図4(a)参照)。
PWM制御周期の前半期間において、PWM信号rpは、継続してハイレベルを呈する。PWM信号snは、キャリア信号Carのレベルがαst のレベルに達してからαtr のレベルに達するまでの期間に亘ってハイレベルを呈する。PWM信号tnはキャリア信号のレベルがαtr のレベルに達してからαrs のレベルに達するまでの期間に亘ってハイレベルを呈する。
PWM制御周期の後半期間において、PWM信号rnは、継続してハイレベルを呈する。PWM信号spはキャリア信号のレベルがαst のレベルに達してからαtr のレベルに達するまでの期間に亘ってハイレベルを呈する。PWM制御周期の後半期間において、PWM信号tpはキャリア信号のレベルがαtr のレベルに達してからαrs のレベルに達するまでの期間に亘ってハイレベルを呈する。
PWM制御周期の前半期間から後半期間に移行する前後期間(すなわち、前半期間に生成されるキャリア信号Carのレベルがαrs のレベルに達してから、後半期間に生成されるキャリア信号のレベルがαst のレベルに達するまでの期間)およびPWM制御周期の後半期間から次の制御周期の前半期間に移行する前後期間(すなわち、後半期間に生成されるキャリア信号Carのレベルがαrs のレベルを達してから、次の制御周期の前半期間に生成されるキャリア信号のレベルがαst のレベルに達するまでの期間)においてPWM信号rpとPWM信号rnは共に短絡パルスr0に応じてハイレベルを呈する。
すなわち、PWM信号生成部40は、第1の期間において、キャリア信号Carの1変化区間に対応する前半期間に亘って正側双方向スイッチSrpを駆動する正側スイッチ駆動パルスを生成し、これをPWM信号rpとして出力するとともに、前半期間内において負側双方向スイッチSrn、Ssn、Stnをそれぞれ駆動する負側スイッチ駆動パルスを互いに異なる時間帯において順次生成し、これをそれぞれPWM信号rn、sn、tnとして出力する。一方、PWM信号生成部40は、後半期間に亘って負側双方向スイッチSrnを駆動する負側スイッチ駆動パルスを生成し、これをPWM信号rnとして出力するとともに、前半期間における負側双方向スイッチSrn、Ssn、Stnの駆動順序と同一の順序でこれらと対になる正側双方向スイッチSrp、Ssp、Stpのそれぞれを駆動する正側スイッチ駆動パルスを生成し、これをそれぞれPWM信号rp、sp、tpとして出力する。
このように、PWM信号は、キャリア信号CarとPWM指令信号αrs 、αst 、αtr の比較結果に応じて定まるタイミングおよび期間に生成される正側スイッチ駆動パルスと負側スイッチ駆動パルスで構成される。
<動作モード>
図5に上記第1の期間におけるSMRコンバータ1の各部の波形を示し、図6に上記第1の期間におけるPWM信号パターンに応じた動作モードを示す。以下に第1の期間における動作モードA〜Hについて図5および図6を参照しつつ説明する。
(モードA)
PWM制御周期の開始直後と終了直前の所定期間、すなわちPWM制御周期の始まりから前半期間に生成されるキャリア信号Carの信号レベルがαst のレベルに達するまでの期間と、後半期間に生成されるキャリア信号Carの信号レベルがαrs のレベルを超えてからPWM制御周期の終了までの期間において、三相交流流路10を介してr相に接続される正側双方向スイッチSrpおよび負側双方向スイッチSrnは、短絡パルスr0に応じてオン状態となる。これにより、正側双方向スイッチSrp、高周波トランス30、負側双方向スイッチSrnを経由するループが形成され、高周波トランス30の両端が短絡される。上記ループには一次側電流ipnとして励磁電流が流れる。二次側においては出力電流iが継続して流れる。
(モードB)
三相交流流路10を介してr相に接続される正側双方向スイッチSrpは、PWM信号rpに応じてPWM制御周期の前半期間(モードAからモードEまで)に亘ってオン状態を継続させる。r相に接続される負側双方向スイッチSrnがPWM信号rnに応じてオフ状態となる一方、s相に接続される負側双方向スイッチSsnがPWM信号snに応じてオン状態となる。これにより、電源r相、正側双方向スイッチSrp、高周波トランス30、負側双方向スイッチSsn、電源s相を経由するループが形成され、一次側電流ipnの転流が生じる。高周波トランス30の両端には、三相交流電源Eの線間電圧vrsが印加され、高周波トランス30の正側(p側)端子から負側(n側)端子に向かう正方向の一次側電流ipnが流れる。これにより、高周波トランス30の二次巻き線に二次側電流が誘導される。二次側電流は整流部50により整流されて出力電流iが流れる。
(モードC)
s相に接続される負側双方向スイッチSsnがPWM信号snに応じてオフ状態となる一方、t相に接続される負側双方向スイッチStnがPWM信号tnに応じてオン状態となる。これにより、電源r相、正側双方向スイッチSrp、高周波トランス30、負側双方向スイッチStn、電源t相を経由するループが形成され、一次側電流ipnの転流が生じる。高周波トランス30の両端には、三相交流電源Eの線間電圧vtrが印加され、高周波トランス30の正側(p側)端子から負側(n側)端子に向かう正方向の一次側電流ipnが流れる。これにより、高周波トランス30の二次巻き線に二次側電流が誘導される。二次側電流は整流部50により整流されて出力電流iが流れる。
(モードD、E)
t相に接続される負側双方向スイッチStnがPWM信号tnに応じてオフ状態となる一方、r相に接続される正側双方向スイッチSrpおよび負側双方向スイッチSrnが短絡パルスr0に応じてオン状態となる。これにより、正側双方向スイッチSrp、高周波トランス30、負側双方向スイッチSrnを経由するループが形成され、高周波トランス30の両端が短絡される。上記ループには一次側電流ipnとして励磁電流が流れる。二次側においては出力電流iが継続して流れる。
(モードF)
r相に接続される負側双方向スイッチSrnがPWM信号rnに応じてPWM制御周期の後半期間(モードEからモードHまで)に亘ってオン状態を継続させる。正側双方向スイッチSrpがPWM信号rpに応じてオフ状態となる一方、s相に接続される正側双方向スイッチSspがPWM信号spに応じてオン状態となる。これにより、電源r相、負側双方向スイッチSrn、高周波トランス30、正側双方向スイッチSsp、電源s相を経由するループが形成され、一次側電流ipnの転流が生じる。高周波トランス30の両端には、三相交流電源Eの線間電圧vrsが逆方向に印加され、高周波トランス30の負側(n側)端子から正側(p側)端子に向かう負方向の一次側電流ipnが流れる。これにより、高周波トランス30の二次巻き線に二次側電流が誘導される。二次側電流は、整流部50により整流されて出力電流iが流れる。
(モードG)
s相に接続される正側双方向スイッチSspがPWM信号spに応じてオフ状態となる一方、t相に接続される正側スイッチStpがPWM信号tpに応じてオン状態となる。これにより、電源r相、負側双方向スイッチSrn、高周波トランス30、正側双方向スイッチStp、電源t相を経由するループが形成され、一次側電流ipnの転流が生じる。高周波トランス30の両端には、三相交流電源Eの線間電圧vtrが逆方向に印加され、高周波トランス30の負側(n側)端子から正側(p側)端子に向かう負方向の一次側電流ipnが流れる。これにより、高周波トランス30の二次巻き線に二次側電流が誘導される。二次側電流は、整流部50により整流されて出力電流iが流れる。
(モードH)
動作モードHは、上記した動作モードAと同様である。動作モードHの終了後、動作モードAに戻る。図3および図4(a)に示す期間1においては上記した動作モードA〜Hが繰り返される。
このように、PWM指令信号の1周期内における第1の期間においては、r相が基準相とされ、r相を経由する電流ループを形成しつつ一次側電流ipnがs相からt相に転流するように双方向スイッチが駆動される。また、共通の三相交流流路10の出力端に接続された一対の正側双方向スイッチと負側双方向スイッチがPWM制御周期の前半期間と後半期間で入れ替わるように駆動され且つ一対の正側および負側双方向スイッチは、前半期間と後半期間で駆動順序が一致するように駆動される。これにより、高周波トランス30の両端に対称性の良好な正方向と負方向の電圧パルスが交互に印加される。ここで、高周波トランス30に印加される正方向と負方向の電圧パルスの対称性が崩れると、直流偏磁が生じて磁気飽和が生じやすくなり問題となる。本実施例に係るPWM信号パターンによれば、高周波トランス30に印加される正方向と負方向の電圧パルスの対称性が極めて良好となり、一次側電流ipnにおいて正方向に流れる電流量と負方向に流れる電流量の総量を均一とすることが可能となる。すなわち、一次側電流ipnの対称性をも良好とすることが可能となり、直流偏磁の発生が防止される。また、これによって高周波トランス30の二次側に生ずる二次側電流の高調波成分を減少させることができ、リアクトルLDCの小型化を図ることが可能となる。
また、本実施例に係るPWM信号パターンによれば、高周波トランス30の一次巻き線に対する正電圧パルスの印加期間と負電圧パルスの印加期間の間の期間に短絡パルスが生成され、これに応じて共通の三相交流流路10に接続された正側および負側双方向スイッチが同時にオン状態となる。これにより、上記期間に高周波トランス30の両端を短絡し、短絡ループ上に励磁電流を流して一次側電流ipnの連続性を確保しつつ高周波トランス30の両端に印加する電圧がゼロになる期間を生成している。第1の期間においては、r相が基準相とされ、r相を経由する電流ループが形成される。故に、前半期間又は後半期間においてr相に接続された正側双方向スイッチSrp又は負側双方向スイッチSrnのいずれかを常にオン状態とすることができる。従って、第1の期間においては、r相に接続された正側双方向スイッチSrpおよび負側双方向スイッチSrnを同時にオン状態とするべく短絡パルスr0を生成することにより、効率的なスイッチング動作を実現しながらPWM制御周期内に高周波トランス30の短絡期間を設けることが可能となる。
図3に示すPWM指令信号の1周期内における第2の期間においては、PWM指令信号のうち、αrs のレベルが最も大きく、αtr のレベルが最も小さく、αst のレベルが他の2つの中間となる。図4(b)に示すように、PWM信号生成部40は、第2の期間において、キャリア信号Carの1変化区間に対応する前半期間に亘って負側双方向スイッチStnを駆動する負側スイッチ駆動パルスを生成し、これをPWM信号tnとして出力するとともに、前半期間内において正側双方向スイッチStp、Ssp、Srpをそれぞれ駆動する負側スイッチ駆動パルスを互いに異なる時間帯において順次生成し、これをそれぞれPWM信号tp、rp、spとして出力する。一方、PWM信号生成部40は、後半期間に亘って正側双方向スイッチStpを駆動する正側スイッチ駆動パルスを生成し、これをPWM信号tpとして出力するとともに、前半期間における正側双方向スイッチStp、Ssp、Srpの駆動順序と同一の順序でこれらと対をなす負側双方向スイッチStn、Ssn、Srnのそれぞれを駆動する負側スイッチ駆動パルスを生成し、これをそれぞれPWM信号tn、sn、rnとして出力する。第2の期間においてはt相が基準相とされ、t相を経由する電流ループを形成しつつ一次側電流ipnがs相からr相に転流するように双方向スイッチが駆動される。また、共通の三相交流流路10の出力端に接続された正側双方向スイッチと負側双方向スイッチがPWM制御周期の前半期間と後半期間で入れ替わるように駆動され且つ一対の正側および負側双方向スイッチは、前半期間と後半期間で駆動順序が一致するように駆動される。これにより、高周波トランス30の両端に対称性の良好な正方向と負方向の電圧パルスが交互に印加される。また、上述した第1の期間の場合と同様、高周波トランス30の一次巻き線に対する正電圧パルスの印加期間と負電圧パルスの印加期間の間の期間に短絡パルスを生成し、短絡パルスに基づいて一対の正側および負側双方向スイッチを同時オンさせることにより、高周波トランス30の両端を短絡し、短絡ループ上に励磁電流を流して一次側電流ipnの連続性を確保しつつ高周波トランス30の両端に印加する電圧がゼロとなる期間を生成している。第2の期間においては、t相が基準相とされ、t相を経由する電流ループが形成される。故に、前半期間又は後半期間においてt相に接続された正側双方向スイッチStp又は負側双方向スイッチStnのいずれかを常にオン状態とすることができる。従って、第2の期間においては、正側双方向スイッチStpおよび負側双方向スイッチStnを同時にオン状態とするべく短絡パルスt0を生成することにより、効率的なスイッチング動作を実現しながらPWM制御周期内に高周波トランス30の短絡期間を設けることが可能となる。
図3に示すPWM指令信号の1周期内における第3の期間においては、電源の線間電圧の電圧変化に同期したPWM指令信号のうち、αst のレベルが最も大きく、αtr のレベルが最も小さく、αrs のレベルが他の2つの中間となる。図4(c)に示すように、PWM信号生成部40は、第3の期間において、キャリア信号Carの1変化区間に対応する前半期間に亘って正側双方向スイッチSspを駆動する正側スイッチ駆動パルスを生成し、これをPWM信号spとして出力するとともに、前半期間内において負側双方向スイッチSsn、Stn、Srnをそれぞれ駆動する負側スイッチ駆動パルスを互いに異なる時間帯において順次生成し、これをそれぞれPWM信号sn、tn、rnとして出力する。一方、PWM信号生成部40は、後半期間に亘って、負側双方向スイッチSsnを駆動する負側スイッチ駆動パルスを生成し、これをPWM信号snとして出力するとともに、後半期間において前半期間における負側双方向スイッチSsn、Stn、Srnの駆動順序と同一の順序でこれらと対をなす正側双方向スイッチSsp、Stp、Srpのそれぞれを駆動する正側スイッチ駆動パルスを生成し、これをそれぞれPWM信号sp、tp、rpとして出力する。第3の期間においてはs相が基準相とされ、s相を経由する電流ループを形成しつつ一次側電流ipnがt相からr相に転流するように双方向スイッチが駆動される。また、共通の三相交流流路10の出力端に接続された正側双方向スイッチと負側双方向スイッチがPWM制御周期の前半期間と後半期間で入れ替わるように駆動され、且つ一対の正側および負側双方向スイッチは、前半期間と後半期間で駆動順序が一致するように駆動される。これにより、高周波トランス30の両端に対称性の良好な正方向と負方向の電圧パルスが交互に印加される。また、上述した第1の期間の場合と同様、高周波トランス30の一次巻き線に対する正電圧パルスの印加期間と負電圧パルスの印加期間の間の期間に短絡パルスを生成し、短絡パルスに基づいて一対の正側および負側双方向スイッチを同時オンさせることにより、高周波トランス30の両端を短絡し、短絡ループ上に励磁電流を流して一次側電流ipnの連続性を確保しつつ高周波トランス30の両端に印加する電圧がゼロとなる期間を生成している。第3の期間においては、s相が基準相とされ、s相を経由する電流ループが形成される。故に、前半期間又は後半期間においてs相に接続された正側双方向スイッチStp又は負側双方向スイッチStnのいずれかを常にオン状態とすることができる。従って、第3の期間においては正側双方向スイッチSspおよび負側双方向スイッチSsnを同時にオン状態とするべく短絡パルスs0を生成することにより、効率的なスイッチング動作を実現しながらPWM周期内に高周波トランス30の短絡期間を設けることが可能となる。
図3に示すPWM指令信号の1周期内における第4〜第6の期間においては、図4(d)〜(f)に示すように、第1〜第3の期間における動作に準じた動作となるので説明を省略する。このように、本実施例に係るSMRコンバータ1において、第1乃至第6の期間に基準相が順次入れ替わり、当該基準相を経由する電流ループを形成し、一次側電流ipnが他の2つの相を経由するループ間を転流するように正側および負側双方向スイッチが駆動される。当該基準相に対応する正側および負側双方向スイッチが、短絡パルスに従って同時にオン状態とされ、高周波トランス30の両端が短絡される。短絡パルスは、高周波トランス30の一次巻き線に対する正電圧パルスの印加期間と負電圧パルスの印加期間の間の期間に生成され、一次側電流ipnの連続性を確保しつつ高周波トランス30の両端に印加する電圧がゼロとなる期間を生成している。
<PWM信号生成部の構成>
図7は、上述したパターンのPWM信号を生成するPWM信号生成部40の構成を示す論理回路図である。コンパレータ401〜403は、キャリア信号生成部41より生成されるキャリア信号Carの信号レベルとPWM指令信号αrs 、αst 、αtr の信号レベルとを比較して、各PWM指令信号の信号レベルに応じたパルス幅を有するレベル表示パルスrs、st、trを出力する。レベル表示パルスは、論理反転されるルートと論理反転されないルートに分岐され、それぞれ、ANDゲート411〜416に入力される。ANDゲート411、412は、レベル表示パルスrs、stと、これらの論理反転パルスとの論理積を演算して、PWM信号rp、rnを構成する正側および負側スイッチ駆動パルスの生成タイミングおよびそのパルス幅を定めるタイミングパルスrp´、rn´を出力する。ANDゲート413、414は、レベル表示パルスst、trと、これらの論理反転パルスとの論理積を演算してPWM信号sp、snを構成する正側および負側スイッチ駆動パルスの生成タイミングおよびそのパルス幅を定めるタイミングパルスsp´、sn´を出力する。ANDゲート415、416は、レベル表示パルスrs、trと、これらの論理反転パルスとの論理積を演算して、PWM信号tp、tnを構成する正側および負側スイッチ駆動パルスの生成タイミングおよびそのパルス幅を定めるタイミングパルスtp´、tn´を出力する。
タイミングパルスrp´、rn´、sp´、sn´、tp´、tn´は、それぞれORゲート421〜426の一方の入力端子に入力される。ORゲート421および422、423および424、425および426の他方の入力端子には、それぞれ短絡パルス生成部90において生成された短絡パルスr0、s0、t0が供給される。ORゲート421〜426は、タイミングパルスと短絡パルスの論理和を演算し、タイミングパルスと短絡パルスとを合成した合成パルスrp″、rn″、sp″、sn″、tp″、tn″を出力する。
合成パルスrp″、rn″、sp″、sn″、tp″、tn″は、ANDゲート431〜442およびORゲート451〜456によりトグル信号生成部42において生成されるトグル信号Tおよびその論理反転信号と論理合成される。トグル信号Tは、PWM周期の前半期間と後半期間で互いに異なる信号レベルを呈する。ANDゲート431〜442およびORゲート451〜456は、合成パルスをトグル信号Tの信号レベルに応じて正側双方向スイッチと負側双方向スイッチに振り分けるべく分割して正側および負側双方向スイッチの各々に対応する正側および負側スイッチ駆動パルスを生成し、これをPWM信号として出力する。上述したPWM信号パターンは、このような比較的小規模な論理回路で生成することができる。
<短絡パルス生成部の構成>
図8は、短絡パルスr0、s0、t0を生成する短絡パルス生成部90の回路ブロック図、図9は、図4(a)に示す第1の期間における短絡パルス生成部90の動作を例示するタイミングチャートである。短絡パルス生成部90には、PWM信号生成部40により生成されるレベル表示パルスrs、st、trが入力される。レベル表示パルスおよびその論理反転パルスは、ANDゲート901、902およびORゲート903により論理合成され、短絡パルスの生成タイミングおよびパルス幅を定める短絡タイミングパルスAが生成される。短絡タイミングパルスAはキャリア信号Car信号レベルとPWM指令信号αrs *、αst *、αtr *の信号レベルを比較して、PWM指令信号αrs *、αst *、αtr *のすべての信号がキャリア信号Carの信号レベルに対して大きい期間、または小さい期間を表示する。また、短絡タイミングパルスAは高周波トランス30の一次巻き線に対する正電圧パルスの印加期間と負電圧パルスの印加期間の間のゼロ電圧印加期間を表示する。
短絡タイミングパルスAは、NOTゲート904およびシフトレジスタ905を経てD−フリップフロップ906、907のクロック入力端子に入力される。D−フリップフロップ906のD端子にはレベル表示パルスrsの論理反転パルスが入力され、D−フリップフロップ907のD端子にはレベル表示パルスtrの論理反転パルスが入力される。D−フリップフロップ906、907の出力値は、ANDゲート908、909により論理合成されて最小表示パルスrsmin、stmin、trminが生成される。最小表示パルスrsmin、stmin、trminは、PWM指令信号αrs 、αst 、αtr のうち最も信号レベルの低いものを表示する。すなわち、図9に示すように、第1の期間においてはαst が最小であるので、第1期間においては、最小表示パルスstminが生成される。
一方、レベル表示パルスrs、st、trおよびその論理反転パルスは、ANDゲート910、911、912およびORゲート913により論理合成され、トリガ信号Bが生成される。トリガ信号Bはシフトレジスタ914を経由してD−フリップフロップ915、916のクロック入力端子に入力される。D−フリップフロップ915のD端子にはレベル表示パルスrsが入力され、D−フリップフロップ916のD端子にはレベル表示パルスtrが入力される。D−フリップフロップ915、916の出力値は、ANDゲート917、918により論理合成されて最大表示パルスrsmax、stmax、trmaxが生成される。最大表示パルスrsmax、stmax、trmaxは、PWM指令信号αrs 、αst 、αtr のうち最も信号レベルの高いものを表示する。すなわち、図9に示すように、第1の期間においてはαrs が最大であるので、第1の期間においては、最大表示パルスrsmaxが生成される。
最小表示パルスrsmin、stmin、trminおよび最大表示パルスrsmax、stmax、trmaxは、NOTゲート920〜922、ANDゲート931〜936、ORゲート941〜943により論理合成され、基準相を表示する基準相表示パルスが生成される。基準相表示パルスと短絡タイミングパルスAは、ANDゲート951〜953に入力される。ANDゲート951〜953は、これらの入力信号の論理積を短絡パルスr0、s0、t0として出力する。
短絡パルス生成部90をこのように構成することで、基準相となるべき相に接続された一対の正側および負側双方向スイッチを、高周波トランス30の一次巻き線に対する正電圧パルスの印加期間と負電圧パルスの印加期間の間の期間にそれぞれオン状態とする短絡パルスが生成される。図9に示すように、第1の期間においては、基準相(r相)に対応した正側および負側双方向スイッチSrpおよびSrnを同一時間帯にオン状態として短絡ループを形成する短絡パルスr0が上記のタイミングで生成される。上記した短絡パルス生成部90の構成によれば、第1の期間および第4の期間において基準相となるr相に接続された正側および負側双方向スイッチSrp、Srnを同時にオン状態とする短絡パルスr0が上記のタイミングで生成される。第3の期間および第6の期間において基準相となるs相に接続された正側および負側双方向スイッチSsp、Ssnを同時にオン状態とする短絡パルスs0が上記のタイミングで生成される。第2の期間および第5の期間において基準相となるt相に接続された正側および負側双方向スイッチStp、Stnを同時にオン状態とする短絡パルスt0が上記のタイミングで生成される。
<PWM指令信号>
正弦波状のPWM指令信号αrs 、αst 、αtr と三相交流電源Eとの位相関係について説明する。図10(a)は、三相交流電源EとSMRコンバータ1の電気的接続関係を示す模式図である。図10(b)は、図10(a)に表示された各相電圧、各相電流、線間電圧vrs、線間電流irsの位相関係を示した図である。SMRコンバータ1において、三相交流電源Eの相電圧v、v、vと相電流i、i、iがそれぞれ同相となるように、すなわち、力率1となるように制御する。力率1とするためには、例えば線間電流irsが線間電圧vrsに対して60°遅れるように制御すればよい。従って、線間電圧vrsの位相角をωt、αをPWM指令信号の振幅指令値とすると、PWM指令信号αrs 、αst 、αtr は、それぞれ次式によって与えられる。
αrs =αsin(ωt−60°) ・・・(1)
αst =αsin(ωt−120°−60°) ・・・(2)
αtr =αsin(ωt−240°−60°) ・・・(3)
振幅指令値αは、制御部70が出力電流(充電電圧)vおよび出力電流(充電電流)iをモニタし、これらを図示しない上位コントローラから供給される目標値に一致させるべく生成される。線間電圧vrsの位相角ωtは公知の位相検出器により検出することが可能である。
図11は、本実施例に係るSMRコンバータ1を高周波トランス30の一次側に換算した一次側変換等価回路図である。一次側変換等価回路より、PWM指令信号αrs 、αst 、αtr と入力電流との関係を示す次式を導くことができる。
rs=2i・αrs /2=i・αrs ・・・(4)
st=2i・αst /2=i・αst ・・・(5)
tr=2i・αst /2=i・αtr ・・・(6)
また、Δ結線線間電圧の実効値をV、Δ結線線間電流の実効値をI、入力電力をPinとすると、
=i・α/√2 ・・・(7)
in=3V・I=2i・|vpn| ・・・(8)
が成立し、これより振幅指令値αと出力電圧vとの関係を示す次式を導くことができる。
=3V・α/√2 ・・・(9)
<保護シーケンス1>
図12は、システムに異常が発生した場合にシステムを強制停止する保護機能を備えたSMRコンバータ1aの構成を示すブロック図である。図13は、上記保護機能を実現する保護回路を有するPWM信号生成部40aおよび短絡パルス生成部90aの構成を示す回路ブロック図である。PWM信号生成部40aは、ANDゲート411〜416とORゲート421〜426との間にANDゲート501〜506が挿入される点で図7に示すPWM信号生成部40と相違する。また、短絡パルス生成部90aは、短絡パルスr0、s0、t0を出力するANDゲート951〜953の後段に強制停止パルスr0´、s0´、t0´を生成する強制停止パルス生成部200が付加されている点で図8に示す短絡パルス生成部90と相違する。以下、上記したSMRコンバータ1と相違する部分について詳述する。尚、上述のSMRコンバータ1と共通する部分については、同一の参照符を付すこととし、その説明については省略する。
SMRコンバータ1aの出力電圧v、出力電流i、一次側電流ipnの値はセンサにより検出され、制御部70aによりモニタされる。制御部70aは、これらの値のいずれかが所定範囲内にない場合には、システムに異常が生じているものと判断し、エラー検知信号errを生成する。エラー検知信号errは、強制停止パルス生成部200のANDゲート210の一方の入力端子に供給される。ANDゲート210の他方の入力端子には、短絡タイミングパルスAが入力される。ANDゲート210は、エラー検知信号errと短絡タイミングパルスAの論理積を演算し、その演算結果をRSフリップフロップ211のセット入力に供給する。RSフリップフロップ211のリセット入力には、システムを緊急停止状態から再起動する際に生成されるリセット信号resが入力される。RSフリップフロップ211の出力値である停止トリガ信号Fは、D−フリップフロップ212〜214の各クロック入力端子にそれぞれ入力されるとともにNOTゲート215に入力される。D−フリップフロップ212〜214のD端子には、それぞれ短絡パルスr0、s0、t0が入力される。D−フリップフロップ212〜214の出力値はそれぞれORゲート219〜221の一方の入力端子に入力される。ANDゲート216〜218は、それぞれ、短絡パルスr0、s0、t0とD−フリップフロップ212〜214の反転出力値との論理積を演算し、その演算結果をそれぞれ、ORゲート219〜221の他方の入力端子に入力する。ORゲート219〜221は入力信号の論理和を演算し、その演算結果を強制停止パルスr0´、s0´、t0´として出力する。強制停止パルスr0´、s0´、t0´は、ORゲート421〜426の一方の入力端子に入力される。
NOTゲート215はRSフリップフロップの出力値である停止トリガ信号Fを論理反転させ、これをANDゲート501〜506の一方の入力端子に供給する。ANDゲート501〜506は、PWM信号を構成する正側および負側スイッチ駆動パルスの生成タイミングおよびそのパルス幅を定めるタイミングパルスrp´、rn´、sp´、sn´、tp´、tn´と停止トリガ信号Fの論理反転信号との論理積を演算し、その演算結果をORゲート421〜426の他方の入力端子に供給する。
図14は、上記した構成を有するPWM信号生成部40aの動作を例示するタイミングチャートである。制御部70aは、例えば出力電圧v、出力電流i、一次側電流ipnの値が所定範囲内にないことを検知すると、ハイレベルのエラー検知信号errを出力する。停止トリガ信号Fは、エラー検知信号errがハイレベルとなった後の最初の短絡パルス(図14の例ではr0)の生成時にハイレベルとなる。SMRコンバータ1aは、停止トリガ信号Fがハイレベルとなったことを契機として強制停止モードとなる。換言すれば、エラー検知信号errがハイレベルとなってから停止トリガ信号Fがハイレベルとなるまでの期間(すなわち、エラー検知信号errがハイレベルとなった後、次の短絡パルスが生成されるまでの期間)においてシステムは通常動作モードで動作する。
強制停止パルス生成部200は、エラー検知信号errがハイレベルとなった後の最初の短絡パルスの発生タイミングで強制停止パルス(図14の例ではr0´)を出力する。強制停止パルス(r0´、s0´、t0´)は、短絡パルス(r0、s0、t0)を保持したパルスである。つまり、強制停止パルス生成部200は、エラー検知信号errがハイレベルとなった後に最初に生成される短絡パルスをラッチして短絡パルスを継続的に出力する。従って、強制停止パルス(r0´、s0´、t0´)は、通常動作において短絡パルス(r0、s0、t0)が生成されるタイミングと同じタイミングで生成されることとなる。強制停止パルス(r0´、s0´、t0´)はORゲート421〜426の一方の入力端子に入力される。
一方、停止トリガ信号Fがハイレベルとなると、キャリア信号CarとPWM指令信号(変調率信号)αrs 、αst 、αtr との比較結果に応じて生成されるタイミングパルスrp´、rn´、sp´、sn´、tp´、tn´は、ANDゲート501〜506を通過することによりローレベルとなる。従って、PWM信号生成部40aは、エラー検出信号errがハイレベルとなった後、最初の短絡パルス(r0又はs0又はt0)の生成タイミングにおいて強制停止パルス(r0´又はs0´又はt0´)をPWM信号として出力する。これにより、同一の三相交流流路10に接続された一対の正側および負側双方向スイッチの同時オン状態が継続される故、高周波トランス30の両端の短絡状態も継続される。従って、高周波トランス30への電力供給が遮断され、システムが停止に至る。
このように、PWM信号生成部40aは、システムの異常検出時に強制停止パルスr0´、s0´、t0´を生成し、高周波トランス30の両端を継続して短絡することによりシステムを停止させる。強制停止パルスr0´、s0´、t0´は、通常動作において生成される短絡パルスr0、s0、t0の生成タイミングと同じタイミングで生成されるので、通常の動作シーケンスの流れを変えることなくシステムを停止させることが可能となる。すなわち、本実施例に係る保護シーケンスによれば、システムに負担をかけることなくシステムを強制停止させることが可能となる。このようなハードウェアにより実現される保護シーケンスは、異常検出時にシステムを直ちに停止させたい場合に有効となる。尚、上記の実施例では、制御部70aが出力電圧v、出力電流i、一次側電流ipnの値に基づいて異常検出を行い、異常検出時に強制停止モードに移行する場合を例に説明したが、ユーザの手動操作によって強制停止モードに移行することとしてもよい。
<保護シーケンス2>
システムに異常が生じた場合における強制停止動作をソフトウェア上で実現する手法について以下に説明する。図15(a)は、上記したSMRコンバータ1および1aにおいて、システムの異常発生時におけるPWM指令信号の振幅指令値αの変化を示す図である。図15(b)は、振幅指令値αの値がゼロとなったときの各信号を例示したものである。上記した式(9)に示すように、PWM指令信号αrs 、αst 、αtr の振幅値を示す振幅指令値αとSMRコンバータ1または1aの出力電圧vとの関係は、v=(3/√2)Vαと表すことができる。従って、振幅指令値αを徐々にゼロに近づけることにより出力電圧vを徐々にゼロに近づけることができる。
例えば、出力電圧v、出力電流i、一次側電流ipnの値はセンサにより検出され、制御部70、70aによりモニタされる。制御部70、70aは、これらの値のいずれかが所定範囲内にない場合にはシステムに異常が生じているものと判断し、振幅指令値αを一定の時間変化率Δkで減少させる。これにより振幅指令値αは、異常検知時点から徐々に小さくなりシャットダウン期間Δtの経過時点でゼロとなる。このような振幅指令値α*の制御は、制御部70、70a内に格納された制御プログラムを実行することにより実現される。振幅指令値αの時間変化率は必ずしもリニアであることを要しない。
本実施例に係るPWM信号生成部40、40aおよび短絡パルス生成部90、90aの構成によれば、振幅指令値αの値が小さくなるに従って、短絡パルスのパルス幅が徐々に大きくなり、出力電圧vが徐々に低下する。図15(b)に示すように、振幅指令値αがゼロとなると、PWM指令信号αrs 、αst 、αtr の振幅がそれぞれゼロとなり、PWM信号生成部40、40aは、全期間に亘り短絡パルス(図15(b)の例ではr0)を出力する。これにより、同一の三相交流流路10に接続された一対の正側および負側双方向スイッチの同時オン状態が継続される故、高周波トランス30の両端の短絡状態も継続される。従って、高周波トランス30への電力供給が遮断され、システムが停止に至る。
このように、システムの異常検出時に振幅指令値αをゼロとなるまで緩やかに減少させることにより、SMRコンバータ1または1aの出力電圧vを緩やかに減少させながら最終的にシステムを停止させることができる。すなわち、本実施例に係る保護シーケンスによれば、システムに負担をかけることのなくシステムを停止させることが可能となる。このようなソフトウェアにより実現される保護シーケンスは、システムをある一定の時間をかけて停止させたい場合に有効となる。上記したハードウェアによる保護シーケンスとソフトウェアによる保護シーケンスは、システム上に生じた異常の内容に応じて使い分けることが好ましい。例えばシステムに深刻なダメージを与え得るような異常が検出された場合には、上記したハードウェアによる保護シーケンスを実行してシステムを緊急停止させることとし、短時間であれば通常動作を継続しても問題ないと考えられるような異常が検出された場合には上記したソフトウェアによる保護シーケンスを実行しシステムを一定の期間かけて緩やかに停止させる。尚、上記の実施例では、制御部、70、70aが出力電圧v、出力電流i、一次側電流ipnの値に基づいて異常検出を行い、異常検出時に強制停止モードに移行する場合を例に説明したが、ユーザの手動操作によって強制停止モードに移行することとしてもよい。
<出力制御方式>
EV用急速充電器のバッテリ充電モードとしては、充電電圧制御モード(cvモード)と充電電流制御モード(ccモード)がある。EV用急速充電器ではこれら2つのモードをシームレスに切替え可能としておく必要がある。そこで、充電電圧を制御するコントローラと、充電電流を制御するコントローラを別個独立に設けると、一方のコントローラを作動させる場合には他方のコントローラを停止させる必要があり、シームレスなモード切換が困難となる。
本実施例に係るEV用急速充電器を構成するSMRコンバータ1では、モード切り替え時に充電電圧を制御するコントローラと充電電流を制御するコントローラのいずれか一方を停止させることなく充電モードの切り替えを可能とすることによりシームレスなモード切り替えを実現している。
図16は、本発明の実施例に係るEV用急速充電器を構成する交直変換回路1のシステム構成図である。本システムにおいて充電電圧制御、充電電流制御および制御モードの切換は、図示しない上位コントローラからの制御入力に基づいて制御部70が担う。
制御部70には、図示しない上位コントローラから、バッテリに印加すべき充電電圧(出力電圧)の目標値v が与えられる。減算器701は、充電電圧目標値v と実際にバッテリに印加されている充電電圧(出力電圧)vの実測値との差分値を生成し、これを電圧調整部702に供給する。電圧調整部702は、充電電圧vを充電電圧目標値v に一致させるべく上記差分値に応じた充電電流の目標値i を出力する。可変リミッタ703は、図示しない上位コントローラにより適宜設定される上限値内に充電電流目標値i を制限する。すなわち、電圧調整部702により生成された充電電流目標値i が可変リミッタ703によって設定された上限値よりも小さい場合には、生成された目標値i はそのまま可変リミッタ703を通過する。一方、電圧調整部702により生成された充電電流目標値i が可変リミッタ703によって設定された上限値よりも大きい場合には、当該上限値に制限された充電電流目標値i が可変リミッタ703から出力される。
充電電流目標値i は減算器704に供給される。減算器704は充電電流目標値i と実際にバッテリに供給されている充電電流(出力電流)iの実測値との差分値を生成し、これを電流調整部705に供給する。電流調整部705は、充電電流iを充電電流目標値i に一致させるべく上記差分値に応じた整流部50の出力電圧の暫定目標値vab ´を生成する。一方、補正値生成部800は、直流フィルタ60を構成するリアクトルLDCを流れる電流iの値に所定の係数kpを乗じ、これを補正値mとして出力する。減算器(補正部)706は、暫定目標値vab ´から補正値mを減算して整流部50の出力電圧の目標値vab を生成する。
一次側変換部707は、目標値vab に1/2を乗じてトランス両端電圧の絶対値の目標値|vpnを生成する。振幅値生成部708は、目標値|vpnを3V/2√2で除することにより、PWM指令信号の振幅値を示す振幅指令値αを生成する(式(9)参照)。尚、Vは三相交流電源Eの線間電圧の実効値である。振幅指令値αはリミッタ709により上限値が1に制限される。これにより、PWM指令信号の振幅がキャリア信号Carの振幅よりも大きくなるいわゆる過変調を防止している。波形成形部710は、三相交流電源Eの線間電圧vrsの位相角ωtと振幅指令値αに基づいて、上記式(1)〜(3)で示される正弦波状のPWM指令信号αrs 、αst 、αtr を生成する。
本システムにおいて、充電電圧制御モード(cvモード)と充電電流制御モード(ccモード)の切換は、可変リミッタ703により設定される上限値を制御することにより実現される。すなわち、電圧調整部702により生成された充電電流目標値i が可変リミッタ703により設定された上限値よりも小さい場合には、充電電流目標値i は、何ら制限を受けることなくそのまま可変リミッタ703を通過する。この場合、制御部70は、充電電圧目標値v と充電電圧vの実測値が一致するように振幅指令値αを生成することから、本システムは、充電電圧制御モード(cvモード)で動作する。すなわち、可変リミッタ703による制限を解除することにより、本システムは充電電圧制御モード(cvモード)で動作することとなる。
一方、電圧調整部702により生成された充電電流目標値i が、可変リミッタ703により設定された上限値よりも大きい場合には、充電電流目標値i は当該上限値に制限される。この場合、電圧調整部702はもはや機能していないものとみなすことができる。そして、この場合、制御部70は、可変リミッタ703による上限値に制限された充電電流目標値i と充電電流iの実測値が一致するように振幅指令値αを生成することから、本システムは、充電電流制御モード(ccモード)で動作する。すなわち、可変リミッタ703の上限値を充電電流目標値i に設定することにより、本システムは充電電流制御モード(ccモード)で動作することとなる。
このように、本システムでは可変リミッタ703によって充電電流目標値i の上限値を制御することにより充電電圧制御モードと充電電流制御モードの切り替えを行うことができることができるので、充電モードに応じて電圧調整部702または電流調整部705を停止させる必要がなく、シームレスなモード切り替えを実現することが可能となる。
また、本実施例に係るSMRコンバータ1は、整流部50と出力端子との間にリアクトルLDCとキャパシタCDCからなる直流フィルタ60を有している。このため、LC共振が発生し、充電電圧vおよび充電電圧iが不安定となる。そこで、本システムにおいては、リアクトルLDCに流れる電流iの値をkp倍した補正値を生成し、整流部50の出力電圧の暫定目標値vab ´からこの補正値を減算して目標値vab を生成し、補正後の目標値vab に基づいて振幅指令値αを生成している。これにより、リアクトルLDCに抵抗素子を直列接続した場合と同様の効果が得られ、LC共振の発生を防止することができる。

Claims (5)

  1. 三相交流流路の入力端に供給される三相交流電力を高周波数にてスイッチングしつつ直流電力に変換するSMRコンバータであって、
    高周波トランスと、
    前記三相交流電力を生ずる三相交流電源の各相電圧の電圧変化に同期した第1乃至第3の変調率信号を生成する制御部と、
    一定の時間変化率で信号レベルが変化する変化区間を一定周期にて含む前記三相交流電源の周波数よりも高い周波数のキャリア信号を生成するキャリア信号生成部と、
    前記キャリア信号の前記変化区間における信号レベルと前記第1乃至第3の変調率信号の各々の信号レベルを比較して比較結果に応じて定まるタイミングおよび期間において生成されるパルス列からなるPWM信号を生成するPWM信号生成部と、
    前記PWM信号に応じてオンオフして前記三相交流流路の出力端を前記高周波トランスの一次巻き線の両端に選択的に接続して前記一次巻き線の両端に前記三相交流電源の周波数よりも高い周波数の交流パルスを印加する複数のスイッチを有する周波数変換部と、
    前記高周波トランスの二次巻き線の両端に生じる交流成分を整流して前記直流電力を得る整流部と、を有し、
    前記周波数変換部は、前記三相交流流路の出力端のいずれかを前記一次巻き線の一端に選択的に接続する第1乃至第3の正側双方向スイッチと前記三相交流流路の出力端のいずれかを前記一次巻き線の他端に選択的に接続する第1乃至第3の負側双方向スイッチと、を含み、
    前記PWM信号生成部は、前記キャリア信号の1変化区間に対応する第1期間内に短絡パルスを生成する短絡パルス生成部と、所定条件の成立後に生成される最初の短絡パルスを保持してこれを強制停止パルスとして出力する強制停止パルス生成部とを有し、前記短絡パルスまたは前記強制停止パルスに応じて同一の三相交流流路に接続された正側および負側双方向スイッチをオン駆動する正側スイッチ駆動パルスおよび負側スイッチ駆動パルスを同一時間帯に生成することを特徴とするSMRコンバータ。
  2. 前記短絡パルス生成部は、前記一次巻き線に対する正電圧パルスの印加期間と負電圧パルスの印加期間の間の期間に前記短絡パルスを生成することを特徴とする請求項1に記載のSMRコンバータ。
  3. 三相交流流路の入力端に供給される三相交流電力を高周波数にてスイッチングしつつ直流電力に変換するSMRコンバータであって、
    高周波トランスと、
    前記三相交流電力を生ずる三相交流電源の各相電圧の電圧変化に同期した第1乃至第3の変調率信号を生成する制御部と、
    一定の時間変化率で信号レベルが変化する変化区間を一定周期にて含む前記三相交流電源の周波数よりも高い周波数のキャリア信号を生成するキャリア信号生成部と、
    前記キャリア信号の前記変化区間における信号レベルと前記第1乃至第3の変調率信号の各々の信号レベルを比較して比較結果に応じて定まるタイミングおよび期間において生成されるパルス列からなるPWM信号を生成するPWM信号生成部と、
    前記PWM信号に応じてオンオフして前記三相交流流路の出力端を前記高周波トランスの一次巻き線の両端に選択的に接続して前記一次巻き線の両端に前記三相交流電源の周波数よりも高い周波数の交流パルスを印加する複数のスイッチを有する周波数変換部と、
    前記高周波トランスの二次巻き線の両端に生じる交流成分を整流して前記直流電力を得る 整流部と、を有し、
    前記周波数変換部は、前記三相交流流路の出力端のいずれかを前記一次巻き線の一端に選択的に接続する第1乃至第3の正側双方向スイッチと前記三相交流流路の出力端のいずれかを前記一次巻き線の他端に選択的に接続する第1乃至第3の負側双方向スイッチと、を含み、
    前記PWM信号生成部は、前記キャリア信号の1変化区間に対応する第1期間内に短絡パルスを生成する短絡パルス生成部を有し、前記短絡パルスに応じて同一の三相交流流路に接続された正側および負側双方向スイッチをオン駆動する正側スイッチ駆動パルスおよび負側スイッチ駆動パルスを同一時間帯に生成し、
    前記制御部は、所定条件の成立時に所定の時間変化率で振幅が減少する前記第1乃至第3の変調率信号を生成し、
    前記短絡パルス生成部は、前記第1乃至第3の変調率信号の振幅の減少に応じて前記短絡パルスのパルス幅を増大させることを特徴とするSMRコンバータ。
  4. 前記PWM信号生成部は、
    前記第1乃至第3の変調率信号の信号レベルと前記キャリア信号の変化区間における信号レベルとを比較して前記第1乃至第3の変調率信号の各々の信号レベルに応じたパルス幅を有するレベル表示パルスを生成する比較部と、
    前記レベル表示パルスとその論理反転パルスとの論理積を演算し、前記正側および負側スイッチ駆動パルスの生成タイミングを定めるタイミングパルスを生成する論理積演算部と、
    前記タイミングパルスと前記短絡パルスの論理和を演算し、前記タイミングパルスと前記短絡パルスを合成した合成パルスを生成する論理和演算部と、
    前記第1期間とこれに後続する前記キャリア信号の1変化区間に対応する第2期間とにおいて互いに異なる信号レベルを呈するトグル信号の信号レベルに応じて前記合成パルスを前記正側双方向スイッチと前記負側双方向スイッチに振り分けるべく分割してこれを前記PWM信号として出力する信号分割部と、を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のSMRコンバータ。
  5. 前記短絡パルス生成部は、
    前記レベル表示パルスとその論理反転パルスを論理演算して前記短絡パルスの生成タイミングを定める短絡タイミングパルスを生成する短絡タイミングパルス生成部と、
    前記レベル表示パルスとその論理反転パルスを論理演算して前記第1乃至第3の変調率信号のうち最大および最小の信号レベルを有するものをそれぞれ表示する最大最小表示パルスを生成する最大最小表示パルス生成部と、
    前記最大最小表示パルスおよび前記短絡タイミングパルスを論理合成してこれを前記短絡パルスとして出力する論理合成部と、を有することを特徴とする請求項4に記載のSMRコンバータ。
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