JP2013149442A - ケーブル抜け防止機構 - Google Patents

ケーブル抜け防止機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2013149442A
JP2013149442A JP2012008346A JP2012008346A JP2013149442A JP 2013149442 A JP2013149442 A JP 2013149442A JP 2012008346 A JP2012008346 A JP 2012008346A JP 2012008346 A JP2012008346 A JP 2012008346A JP 2013149442 A JP2013149442 A JP 2013149442A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stopper
plug
cable
housing
electronic device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012008346A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5812422B2 (ja
Inventor
Shigeru Watanabe
茂 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Computertechno Ltd
Original Assignee
NEC Computertechno Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Computertechno Ltd filed Critical NEC Computertechno Ltd
Priority to JP2012008346A priority Critical patent/JP5812422B2/ja
Publication of JP2013149442A publication Critical patent/JP2013149442A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5812422B2 publication Critical patent/JP5812422B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

【課題】 ケーブルの抜けを防止するに十分な強度を有し、電子機器に取り付けてからでもケーブルを接続することのできるケーブル抜け防止機構を提供する。
【解決手段】 プラグ3の両側に位置するように相互に間隔を置いて筐体2の背面に固着された一対のストッパー支持片4,4に穿設された長穴8,8に長手方向の端部の各々を内嵌して柱状のストッパー7を取り付け、プラグ3のストッパー係合面3aに沿い且つストッパー7の長手方向と直交する方向にストッパー7の移動を許容することで、ストッパー7の支持強度を確保すると共にストッパー7の退避移動によるプラグ3の挿入操作を容易化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器のレセプタクルに接続されたケーブルの抜けを防止するケーブル抜け防止機構の改良に関する。
電子機器のレセプタクルに接続されたプラグの外周部に形成されている拡径部やプラグのケーブル側端面によって構成されるストッパー係合面をプラグ挿入方向に支えて電子機器からのケーブルの抜けを防止するようにしたケーブル抜け防止機構としては、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されるケーブル抜け防止構造が既に公知である。
このうち、特許文献1に開示されるケーブル抜け防止構造は、電子回路パッケージに並列して設置された2つのレセプタクルに接続される2本のケーブルの抜け止めを前提に考案されたものである。
その主要部は、両端部の対偶する位置に一対の円弧状のスリットを形成した矩形状のケーブル固定金具と、このケーブル固定金具の中央部を回転自在に軸支した状態で前記2つのレセプタクル間の中間位置にケーブル固定金具を取り付けるスライド軸とによって構成される。
そして、レセプタクルにケーブルを接続する際には、2つのレセプタクルを結ぶ仮想線に対してケーブル固定金具の長辺が直交もしくは斜交する姿勢となるようにケーブル固定金具を回転させてレセプタクルの手前の空間からケーブル固定金具の両端部を退避させて2つのレセプタクルの各々にケーブルのプラグを接続し、その後、2つのレセプタクルを結ぶ仮想線に対してケーブル固定金具の長辺が平行となるようにケーブル固定金具を回転させることにより、ケーブル固定金具の円弧状のスリットの各々にケーブルを1本ずつ突入させ、ケーブル固定金具におけるレセプタクル側の面でプラグのケーブル側端面すなわちストッパー係合面をプラグ挿入方向に支えることでケーブルの抜けを防止するようになっている。
しかし、このような構成は筐体内に実装される電子回路パッケージ等で使用される小径のケーブルに適したもので、大きな引張力が作用する可能性のあるケーブル、例えば、筐体から外部に露出した電源ケーブルのようなものには向かない。中央部を回転自在に軸支されたケーブル固定金具の端部が片持ち梁の状態でプラグのケーブル側端面を支えるに過ぎず、強度上の問題があるからである。
特許文献2に開示されるケーブル抜け防止構造は、ケーブルを挿通するための半円形の切欠部を中央に形成した2つのコの字型のハウジング構成要素を対向させて開閉可能に組み合わせたものであり、この発明の技術思想は、ハウジング構成要素を筐体に取り付けるために2つのハウジング構成要素の左右両側に設けられた折り返し部の各々を開閉手段により相互に接続して2つのハウジング構成要素の半円形の切欠部が相互に接離する方向にハウジング構成要素を開閉するようにしたものと、2つのハウジング構成要素の左右両側の折り返し部の内の一方を開閉手段によって接続し、この接続位置を支点として他方の折り返し部同士が相互に接離する方向に2つのハウジング構成要素を回転させてハウジング構成要素を開閉するようにしたものとの2種に分かれる。
何れの構成も対向する2つのハウジング構成要素の半円形の切欠部でケーブルを挟み込み、更に、2つのハウジング構成要素における半円形の切欠部の周辺のレセプタクル側の面でプラグのケーブル側端面すなわちストッパー係合面をプラグ挿入方向に支えることによってケーブルの抜けを防止するようにしているので、筐体から外部に露出した電源ケーブル等を支えるだけの強度は十分にある。
しかし、2つのコの字型のハウジング構成要素を対向させて開閉可能に組み合わせた前者の構成では、ハウジング構成要素を開いた状態で2つのハウジング構成要素の左右両側の折り返し部がヘの字型に屈曲するので、ハウジング構成要素を筐体面に取り付けたままの状態でハウジング構成要素を開くことができない。従って、ハウジング構成要素を取り付けてケーブルの抜けを防止するためには、筐体に装着していない状態のハウジング構成要素を開いて対向する2つのハウジング構成要素の半円形の切欠部でケーブルを挟み込むようにして2つのハウジング構成要素をプラグに取り付けてからプラグをレセプタクルに接続し、更に、2つのハウジング構成要素の左右両側の折り返し部を筐体面にネジで固定するといった必要が生じ、ケーブル抜け防止構造の取り付け作業が煩わしいといった不都合がある。また、ケーブル抜け防止構造を事前に取り付けた電子機器を出荷することができないことから、ケーブル抜け防止構造の取り付けを失念したまま電子機器が使用されるといった弊害も生じる。
一方、2つのハウジング構成要素の左右両側の折り返し部の内の一方を開閉手段で接続して他方の折り返し部が相互に接離する方向に2つのハウジング構成要素を回転させるようにした後者の構成にあっては、ハウジング構成要素を開いた状態でも2つのハウジング構成要素の左右両側の折り返し部が平坦な状態に維持されるため、ハウジング構成要素を筐体面に取り付けたままの状態でハウジング構成要素を開くことが可能である。従って、ハウジング構成要素を筐体面に取り付けてからでもプラグをレセプタクルに接続することができるが、依然として2つのハウジング構成要素の他方の折り返し部を筐体面にネジで固定する必要はあるので、やはり、ケーブル抜け防止構造の取り付け作業には一定の煩わしさが伴う。
また、ハウジング構成要素を筐体面に取り付けたままの状態でハウジング構成要素を開く際には2つのハウジング構成要素の左右両側の折り返し部の内の一方を中心として2つのハウジング構成要素の他方の折り返し部を筐体面に沿って回転させる必要があるので、回転するハウジング構成要素との干渉を防止する必要上、レセプタクルの周辺に突起状の部品を配置できなくなるといった不都合も生じる。
なお、物品の不用意な移動や位置ずれを防止するためのストッパを其れ自体の重量を利用して所定位置に係合させる技術としては、例えば、特許文献3や特許文献4に開示されるストッパー構造が公知である。
実開平7−18490号公報(図1,図3) 特許第3386319号(図1〜3,図4) 特開2004−87573号公報(段落0017,段落0042〜0044,図4〜6) 特開2000−152442号公報(段落0008,図4〜5)
本発明の目的は、大きな引張力が作用する可能性のあるケーブルの抜けを防止するに十分な強度を有し、ケーブル抜け防止構造を電子機器に取り付けてからでもケーブルを接続することが可能であって、しかも、簡単な操作でケーブルの抜けを防止することのできるケーブル抜け防止機構を提供することにある。
本発明のケーブル抜け防止機構は、電子機器のレセプタクルに接続されたプラグの外周部に形成されている拡径部やプラグのケーブル側端面によって構成されるストッパー係合面をプラグ挿入方向に支えて電子機器からのケーブルの抜けを防止するようにしたケーブル抜け防止機構であり、前記目的を達成するため、特に、
レセプタクルに接続された状態にあるプラグのストッパー係合面に外周の一部を当接させてプラグを支える柱状のストッパーと、
レセプタクルに接続された状態にあるプラグの両側に位置するように相互に間隔を置いて前記電子機器の筐体面に固着され、前記ストッパーの長手方向の端部の各々を内嵌すると共にレセプタクルに接続した状態にあるプラグのストッパー係合面に沿う方向であって且つストッパー係合面に当接したストッパーの長手方向と直交する方向に前記ストッパーの移動を許容する長穴を穿設した一対のストッパー支持片を有するストッパー取付ハウジングとを備えたことを特徴とする構成を有する。
本発明のケーブル抜け防止機構は、レセプタクルに接続された状態にあるプラグの両側に位置するように相互に間隔を置いて電子機器の筐体面に固着された一対のストッパー支持片に穿設された長穴に長手方向の端部の各々を内嵌して柱状のストッパーを取り付けることでレセプタクルに接続した状態にあるプラグのストッパー係合面に沿う方向であって且つストッパーの長手方向と直交する方向にストッパーの移動を許容する構成とし、長穴に沿ってストッパーを移動させることでレセプタクルに接続した状態にあるプラグのストッパー係合面にストッパーの外周の一部を当接させてプラグを支えるようにしたので、一方向へのストッパーの移動操作により簡単にケーブルの抜けを防止することができる。
また、ストッパーの長手方向の端部の各々を筐体面に固着された一対のストッパー支持片に穿設された長穴で支える構造であるから、プラグのストッパー係合面を支える柱状のストッパーに大きな力が加わっても不用意にストッパーに座屈が生じることはなく、強い引張力に耐えてケーブルの抜けを防止することができる。
しかも、長穴に沿ってストッパーをプラグのストッパー係合面に沿う方向に移動させることでプラグのストッパー係合面からストッパーを接離させる構造、つまり、プラグ挿入方向から見たプラグの投影面の内外にストッパーを移動させる構造であるから、ストッパー取付ハウジングを予め筐体面に固着しておいてもレセプタクルへのケーブルの取り付けおよび取り外しが自由に行なえる。
従って、ケーブル抜け防止構造を事前に取り付けた電子機器を出荷することが可能となり、ケーブル抜け防止構造の取り付けを失念したまま電子機器が使用されるといった不都合の発生も未然に防止され得る。
本発明を適用した一実施形態のケーブル抜け防止機構を電子機器の筐体に取り付けた状態で示した斜視図である。 同実施形態のケーブル抜け防止機構を電子機器の筐体に取り付けた状態で示した部分透視図である。 長めのプラグを有するケーブルを電子機器のレセプタクルに接続する場合のストッパーの姿勢について示した側面図である。 短めのプラグを有するケーブルを電子機器のレセプタクルに接続する場合のストッパーの姿勢について示した側面図である。 ストッパーの他の構成例を示した断面図であり、図5(a)は切欠を形成していない外周面をストッパー係合面に当接させるときのストッパーの姿勢を示した図、図5(b)は浅い切欠を形成した外周面をストッパー係合面に当接させるときのストッパーの姿勢を示した図、図5(c)は中程度の切欠を形成した外周面をストッパー係合面に当接させるときのストッパーの姿勢を示した図、図5(d)は深い切欠を形成した外周面をストッパー係合面に当接させるときのストッパーの姿勢を示した図である。
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1は本発明を適用した一実施形態のケーブル抜け防止機構1を電子機器の筐体2に取り付けた状態で示した斜視図であり、図2は其の部分透視図である。
また、図3は長めのプラグ3を有するケーブル10を電子機器のレセプタクルに接続する場合のストッパー7の姿勢について示した側面図であり、図4は短めのプラグ3を有するケーブル10を電子機器のレセプタクルに接続する場合のストッパー7の姿勢について示した側面図である。
この実施形態のケーブル抜け防止機構1の主要部は、図1および図2に示されるように、電子機器の筐体2が備えるレセプタクル(図示せず)に接続したプラグ3の両側に位置するように相互に間隔を置いて筐体2の背面に固着された一対のストッパー支持片4,4とストッパー支持片4,4の取り付け側の基部を除いた上端部を相互に接続する接合片5から一体に形成されたストッパー取付ハウジング6、および、レセプタクルに接続された状態のプラグ3におけるケーブル10側の端面によって構成されるストッパー係合面3aに外周の一部を当接させてプラグ3を支える柱状のストッパー7によって構成される。
ここでは、一例として、プラグにおけるケーブル側の端面によってストッパー係合面を構成したプラグ3について示しているが、プラグのストッパー係合面は、プラグの端面以外の外周部に形成された拡径部(張り出し部)によって構成されるものであっても構わない。
ストッパー取付ハウジング6の一部を構成するストッパー支持片4,4の各々は、レセプタクルに接続した状態にあるプラグ3のストッパー係合面3aに沿う方向であって且つストッパー係合面3aに当接したストッパー7の長手方向と直交する方向、つまり、図3および図4に示される一点鎖線L−Lの方向に沿ってストッパー7の移動を許容する長穴8を備え、この実施形態では、特に、電子機器の筐体2を正置した状態で一対のストッパー支持片4,4が鉛直となり、且つ、ストッパー支持片4,4の長穴8,8がプラグ3の中心位置から上方にオフセットされた位置となるようにして、ストッパー取付ハウジング6が電子機器の筐体2の背面に固着されている。
ストッパー7の長手方向の端部の各々は、長穴8,8に沿ったストッパー7の上下移動とストッパー7の軸周りの回転が許容され得る状態で長穴8,8に内嵌され、更に、ストッパー7の長手方向の端面の各々にタッピングネジ等を利用して固着されたワッシャー状のフランジ9によって長穴8,8からのストッパー7の脱落が防止されている。
この実施形態におけるストッパー7は、図3および図4に示される通り、その長手方向と直交する断面の形状が縦横比の異なる矩形状に形成されているので、ストッパー7の軸周りの回転を許容する必要上、長穴8,8の幅は、ストッパー7の矩形状の断面の対角線の長さと同等以上にする必要がある。
ストッパー取付ハウジング6にストッパー7およびフランジ9,9を取り付けて構成されるケーブル抜け防止機構1は、予め電子機器の筐体2の背面にスポット溶接やネジ止めによって固着しておくことも、あるいは、製品出荷後に電子機器の筐体2に取り付けることも可能であるが、ケーブル抜け防止構造1の取り付けをユーザーが失念する可能性もあるので、製品出荷前の時点で電子機器の筐体2に取り付けておくことが望ましい。
ストッパー取付ハウジング6の一部を構成する接合片5はストッパー取付ハウジング6を構成する上での必須の構成要件とはならないが、一対のストッパー支持片4,4と、各ストッパー支持片4,4の折り返し部4a,4a、および、ストッパー支持片4,4の上端部を接続する接合片5、ならびに、各ストッパー支持片4,4の長穴8,8は、プレス加工を利用した一連のベンディングと打ち抜き加工で容易に製造することができ、接合片5を設けても特にコスト上でのデメリットは発生しないので、ストッパー取付ハウジング6を電子機器の筐体2の背面に取り付ける際の位置決め作業の容易化やストッパー取付ハウジング6の機械的な強度を考慮するのであれば、接合片5を設けるべきである。
そして、接合片5をストッパー取付ハウジング6の構成要素とする場合にあっては、ケーブル抜け防止機構1を取り付けた筐体2のレセプタクルにプラグ3を接続する際の視野が十分に確保されるように、一対のストッパー支持片4,4の基部を除いた上端部のみを接続する接合片5を設けるようにし、図1に示されるように、ストッパー支持片4,4の基部周辺つまりレセプタクルの位置やプラグ3の先端をストッパー支持片4,4の間に形成された透孔から容易に見通せるように構成する。
ケーブル抜け防止構造1を予め取り付けた筐体2のレセプタクルにケーブル10を接続する場合には、まず、ストッパー7の長手方向の両端部に位置するフランジ9,9を両側から指で摘んで引き上げ、プラグ3の先端に設けられている端子を従来と同様にしてレセプタクルに差し込む。
この実施形態では、特に、ストッパー支持片4,4と接合片5および筐体2の背面で囲まれる透孔を介して上方からレセプタクルの位置やプラグ3の先端の様子を容易に視認できるので、予めケーブル抜け防止構造1を取り付けた電子機器の場合であっても簡単にケーブル10の接続作業を行なうことができる。
次いで、プラグ3の先端の端子をレセプタクルに差し込んだ状態でストッパー7のフランジ9,9から指を放す。すると、ストッパー支持片4,4が鉛直に設置されていることから、ストッパー7がストッパー支持片4,4の長穴8,8に沿って自重で落下し、図3あるいは図4に示されるようにしてプラグ3のストッパー係合面3aと当接する位置に自然に収まり、その外周部によってストッパー係合面3aをプラグ挿入方向に支えて、電子機器の筐体2からのケーブル10の抜けを防止する。
この実施形態では、ストッパー7の断面の形状が縦横比の異なる矩形状に形成されているので、ストッパー7の軸周りの回転姿勢を90°刻みで変え、プラグ3の挿入方向に対するストッパー7の厚みを2つの態様で変化させることにより、長めのプラグ3を有するケーブル10(図3参照)にも、また、短めのプラグ3を有するケーブル10(図4参照)にも適切に対処することができる。
但し、ストッパー7の自重による落下でストッパー7が適切な位置に収まらなかった場合には、改めてフランジ9,9を両側から指で摘んでストッパー7を軸周りに回転させ、その姿勢を図3や図4に示されるような状態に矯正してやる必要がある。
また、断面形状の縦横比が異なる矩形状のストッパー7に換え、図5(a)に示されるように、その長手方向の端部の各々においては長手方向と直交する断面の形状が正方形状に形成され、且つ、長手方向の端部の各々を除いた部分つまり長手方向の中央部分においては其の外周の一部を構成する3つの面11a,11b,11cの各々における幅方向の一方の端部に相互に深さの異なる矩形状の切欠12a,12b,12cを形成した柱状のストッパー11を利用するようにしてもよい。
この場合、長穴8,8の幅は、ストッパー11の両端の正方形状の断面の対角線の長さと同等に形成する。
ここで、仮に、ストッパー11における面11aの幅方向の一方の端部に形成された切欠12aの深さをh1,面11bの幅方向の一方の端部に形成された切欠12bの深さをh2,面11cの幅方向の一方の端部に形成された切欠12cの深さをh3とし、切欠を形成していない面がストッパー係合面3aに当接するプラグ3の長さをx0と規定するなら、図5(a)〜図5(d)に示されるように、ストッパー11の軸周りの回転姿勢を90°刻みで変えて異なる切欠12a,12b,12cの底をプラグ3のストッパー係合面3aに当接させることにより、長さx0のプラグ,長さx0+h1のプラグ,長さx0+h2のプラグ,長さx0+h3のプラグといった寸長の異なる4種プラグに対処することができる。
以上に述べたように、この実施形態のケーブル抜け防止機構1は、レセプタクルに接続された状態にあるプラグ3の両側に位置するように相互に間隔を置いて電子機器の筐体2の背面に固着された一対のストッパー支持片4,4に穿設された長穴8,8に長手方向の端部の各々を内嵌して柱状のストッパー7を取り付けることによりレセプタクルに接続した状態にあるプラグ3のストッパー係合面3aに沿う方向であって且つストッパー7の長手方向と直交する方向、すなわち、図3および図4に示される一点鎖線L−Lの方向に沿ってストッパー7の移動を許容する構成とし、長穴8,8に沿ってストッパー7を移動させ、レセプタクルに接続した状態にあるプラグ3のストッパー係合面3aにストッパー7の外周の一部を当接させてプラグ3を支えるようにしたので、一方向へのストッパー7の移動操作によってストッパー係合面3aからストッパー7を容易に接離移動させることができ、ケーブル10のロック操作およびアンロック操作を簡単に行うことができる(付記1で特定される構成に基く効果)。
また、ストッパー7の長手方向の端部の各々つまり両端部を筐体2の背面に固着された一対のストッパー支持片4,4に穿設された長穴8,8で支える構造であり、しかも、ストッパー支持片4,4の上端部の一部を接合片5で一体に接続していることから、プラグ3のストッパー係合面3aを支える柱状のストッパー7に大きな力が加わってもストッパー7やストッパー支持片4,4に不用意に座屈が生じることはなく、外部からの引張力に耐えてケーブルの抜けを確実に防止することができる(付記1および付記5で特定される構成に基く効果)。
しかも、長穴8,8に沿ってストッパー7を一方向に移動させることでプラグ3のストッパー係合面3aからストッパー7を接離させる構造、つまり、プラグ3の挿入方向から見たプラグ3の投影面の内外にストッパー7を移動させる構造であるから、ストッパー取付ハウジング6を予め筐体2の背面に固着しておいてもレセプタクルへのケーブル10の取り付けおよび取り外しを自由に行なうことができる。
従って、ケーブル抜け防止構造1を事前に取り付けた電子機器を出荷することが可能となり、ケーブル抜け防止構造1の取り付けをユーザーが失念したまま電子機器が使用されるといった不都合の発生も未然に防止され得る(付記1で特定される構成に基く効果)。
特に、電子機器の筐体2を正置した状態で一対のストッパー支持片4,4が鉛直となり、且つ、ストッパー支持片4,4の長穴8,8がプラグ3の中心位置から上方にオフセットされた位置となるようにしてストッパー取付ハウジング6を電子機器の筐体2の背面に固着するようにしたことから、プラグ3の先端の端子をレセプタクルに差し込んでストッパー7のフランジ9,9から指を放すだけの簡単な操作でストッパー7がストッパー支持片4,4の長穴8,8に沿って自重で落下してプラグ3のストッパー係合面3aと当接する位置に自然に収まり、その外周の一部によってストッパー係合面3aをプラグ挿入方向に支えることができる(付記4で特定される構成に基く効果)。
また、ストッパー取付ハウジング6の接合片5は一対のストッパー支持片4,4の取り付け側の基部を除いた上端部にだけ形成するようにしたので、ストッパー支持片4,4の間に形成される透孔を介して上方からレセプタクルの位置やプラグ3の先端の様子を容易に視認でき、予めケーブル抜け防止構造1を取り付けた電子機器の場合であっても簡単にケーブル10の接続作業を行なうことができ、同時に、ストッパー支持片4,4の強度も保証される(付記5で特定される構成に基く効果)。
しかも、ストッパー7は、その長手方向と直交する断面の形状が縦横比の異なる矩形状に形成されているので、ストッパー7の軸周りの回転姿勢を変えてプラグ3の挿入方向に対するストッパー7の厚みを変化させることにより、長めのプラグ3を有するケーブル10にも、また、短めのプラグ3を有するケーブル10にも適切に対処することができる(付記2で特定される構成に基く効果)。
更に、その長手方向の端部の各々においては長手方向と直交する断面の形状を正方形状とし、且つ、長手方向の端部の各々を除いた部分においては其の外周の一部を構成する3つの面11a,11b,11cの各々における幅方向の一方の端部に相互に深さの異なる矩形状の切欠12a,12b,12cを形成したストッパー7を採用することにより、4タイプの長さのプラグ3に対応することも可能となる(付記3で特定される構成に基く効果)。
以上に開示した実施形態の一部または全部は、以下の付記に示す記載によって適切に表現され得るが、発明を実施するための形態や発明の技術思想は、これらのものに制限されるものではない。
例えば、ストッパー7は必ずしも自重を利用してプラグ3のストッパー係合面3aに向けて移動するものでなくともよく、重力に抗してストッパー7を移動させる付勢手段、例えば、スプリング等を利用して移動するものでもよい。
その場合、ストッパー7は重力の向きとは関わりなく、ストッパー係合面3aに沿った方向でストッパー係合面3aに向けて移動することが可能であるから、ストッパー7をガイドする長穴8,8を備えたストッパー支持片4,4の構成は、ストッパー係合面3aの下方からストッパー係合面3aに向けてストッパー7の移動をガイドする構成のもの、あるいは、ストッパー係合面3aの側方からストッパー係合面3aに向けてストッパー7の移動をガイドする構成のものであってもよい。
〔付記1〕
電子機器のレセプタクルに接続されたプラグ(3)の外周部に形成されている拡径部やプラグ(3)のケーブル(10)側の端面によって構成されるストッパー係合面(3a)をプラグ挿入方向に支えて電子機器からのケーブル(10)の抜けを防止するようにしたケーブル抜け防止機構(1)において、
レセプタクルに接続された状態にあるプラグ(3)のストッパー係合面(3a)に外周の一部を当接させてプラグ(3)を支える柱状のストッパー(7)と、
レセプタクルに接続された状態にあるプラグ(3)の両側に位置するように相互に間隔を置いて前記電子機器の筐体(2)の面に固着され、前記ストッパー(7)の長手方向の端部の各々を内嵌すると共にレセプタクルに接続した状態にあるプラグ(3)のストッパー係合面(3a)に沿う方向であって且つストッパー係合面(3a)に当接したストッパー(7)の長手方向と直交する方向(L−L)に前記ストッパー(7)の移動を許容する長穴(8,8)を穿設した一対のストッパー支持片(4,4)を有するストッパー取付ハウジング(6)とを備えたことを特徴とするケーブル抜け防止機構(1)。
〔付記2〕
前記ストッパー(7)は、その長手方向と直交する断面の形状が縦横比の異なる矩形状に形成され、
前記長穴(8,8)の幅は、前記矩形状の断面の対角線の長さと同等に形成されていることを特徴とした付記1記載のケーブル抜け防止機構(1)。
〔付記3〕
前記ストッパー(7)は、その長手方向の端部の各々においては長手方向と直交する断面の形状が正方形状に形成され、且つ、長手方向の端部の各々を除いた部分においては其の外周の一部を構成する3つの面(11a,11b,11c)の各々における幅方向の一方の端部に相互に深さの異なる矩形状の切欠(12a,12b,12c)が形成され、
前記長穴(8,8)の幅は、前記正方形状の断面の対角線の長さと同等に形成されていることを特徴とした付記1記載のケーブル抜け防止機構(1)。
〔付記4〕
電子機器を正置した状態で、前記一対のストッパー支持片(4,4)が鉛直となり、且つ、前記一対のストッパー支持片(4,4)の長穴(8,8)が、前記プラグ(3)の中心位置から上方にオフセットされた位置となるようにして、前記ストッパー取付ハウジング(6)が電子機器の筐体(2)の面に固着されていることを特徴とした付記1,付記2または付記3のうち何れか一項に記載のケーブル抜け防止機構(1)。
〔付記5〕
前記ストッパー取付ハウジング(6)が、前記一対のストッパー支持片(4,4)と前記一対のストッパー支持片(4,4)の基部を除いた上端部を相互に接続する接合片(5)によって一体に形成されていることを特徴とした付記4記載のケーブル抜け防止機構(1)。
本発明のケーブル抜け防止機構は、電子機器の電源ケーブル等を始め、筐体から外部に露出する各種のケーブルに利用できる。
1 ケーブル抜け防止機構
2 電子機器の筐体
3 プラグ
3a ストッパー係合面
4 ストッパー支持片
4a 折り返し部
5 接合片
6 ストッパー取付ハウジング
7 ストッパー
8 長穴
9 フランジ
10 ケーブル
11 ストッパー
11a,11b,11c 外周の一部を構成する面
12a,12b,12c 矩形状の切欠

Claims (5)

  1. 電子機器のレセプタクルに接続されたプラグの外周部に形成されている拡径部やプラグのケーブル側端面によって構成されるストッパー係合面をプラグ挿入方向に支えて電子機器からのケーブルの抜けを防止するようにしたケーブル抜け防止機構において、
    レセプタクルに接続された状態にあるプラグのストッパー係合面に外周の一部を当接させてプラグを支える柱状のストッパーと、
    レセプタクルに接続された状態にあるプラグの両側に位置するように相互に間隔を置いて前記電子機器の筐体面に固着され、前記ストッパーの長手方向の端部の各々を内嵌すると共にレセプタクルに接続した状態にあるプラグのストッパー係合面に沿う方向であって且つストッパー係合面に当接したストッパーの長手方向と直交する方向に前記ストッパーの移動を許容する長穴を穿設した一対のストッパー支持片を有するストッパー取付ハウジングとを備えたことを特徴とするケーブル抜け防止機構。
  2. 前記ストッパーは、その長手方向と直交する断面の形状が縦横比の異なる矩形状に形成され、
    前記長穴の幅は、前記矩形状の断面の対角線の長さと同等に形成されていることを特徴とした請求項1記載のケーブル抜け防止機構。
  3. 前記ストッパーは、その長手方向の端部の各々においては長手方向と直交する断面の形状が正方形状に形成され、且つ、長手方向の端部の各々を除いた部分においては其の外周の一部を構成する3つの面の各々における幅方向の一方の端部に相互に深さの異なる矩形状の切欠が形成され、
    前記長穴の幅は、前記正方形状の断面の対角線の長さと同等に形成されていることを特徴とした請求項1記載のケーブル抜け防止機構。
  4. 電子機器を正置した状態で、前記一対のストッパー支持片が鉛直となり、且つ、前記一対のストッパー支持片の長穴が、前記プラグの中心位置から上方にオフセットされた位置となるようにして、前記ストッパー取付ハウジングが電子機器の筐体面に固着されていることを特徴とした請求項1,請求項2または請求項3のうち何れか一項に記載のケーブル抜け防止機構。
  5. 前記ストッパー取付ハウジングが、前記一対のストッパー支持片と前記一対のストッパー支持片の基部を除いた上端部を相互に接続する接合片によって一体に形成されていることを特徴とした請求項4記載のケーブル抜け防止機構。
JP2012008346A 2012-01-18 2012-01-18 ケーブル抜け防止機構 Active JP5812422B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012008346A JP5812422B2 (ja) 2012-01-18 2012-01-18 ケーブル抜け防止機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012008346A JP5812422B2 (ja) 2012-01-18 2012-01-18 ケーブル抜け防止機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013149442A true JP2013149442A (ja) 2013-08-01
JP5812422B2 JP5812422B2 (ja) 2015-11-11

Family

ID=49046771

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012008346A Active JP5812422B2 (ja) 2012-01-18 2012-01-18 ケーブル抜け防止機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5812422B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5575343B1 (ja) * 2014-04-09 2014-08-20 有限会社オカムラ プラグ保持装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58187685U (ja) * 1982-06-09 1983-12-13 株式会社ノーリツ パイプ接続装置
JP3057426U (ja) * 1998-07-16 1999-06-02 明弘 高橋 インレットとアウトレットとの組合わせ
JP2007323962A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Hochiki Corp コネクタの抜け止め構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58187685U (ja) * 1982-06-09 1983-12-13 株式会社ノーリツ パイプ接続装置
JP3057426U (ja) * 1998-07-16 1999-06-02 明弘 高橋 インレットとアウトレットとの組合わせ
JP2007323962A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Hochiki Corp コネクタの抜け止め構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5575343B1 (ja) * 2014-04-09 2014-08-20 有限会社オカムラ プラグ保持装置
WO2015156318A1 (ja) * 2014-04-09 2015-10-15 有限会社オカムラ プラグ保持装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5812422B2 (ja) 2015-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101872131B1 (ko) 긴 형상물의 안내 장치
JP2012100520A (ja) 物品と部品との取付構造及びそれを備えた電気接続箱
JP2009044097A (ja) 電線保持具
JP5812422B2 (ja) ケーブル抜け防止機構
JP6268006B2 (ja) ハーネス装置
WO2013161962A1 (ja) 電気機器の取付構造
US8851313B2 (en) Electrical junction box
KR102095393B1 (ko) 모터의 터미널, 이를 포함하는 모터의 터미널 조립체 및 모터의 조립방법
JP2012223074A (ja) 車両用充電装置の充電コネクタ保持構造
JP5795725B2 (ja) 配線収容構造
JP5371000B2 (ja) 電子機器取付構造及び機器取付用アダプタ
TWI645638B (zh) 固定模組
JP2014216219A (ja) コネクタ
JP2009213241A (ja) ケーブルガイド
TWI435502B (zh) 網路線連接套組
JP5722826B2 (ja) 電気機器の取付構造
JP2017085690A (ja) 電線ガイド
WO2014002408A1 (ja) 電気コネクタ
JP3117782U (ja) 電子機器およびプラグ付き電子機器
KR101634230B1 (ko) 반자동 스피커가 장착된 책상
JP2013258118A (ja) 筐体
JP5827084B2 (ja) 電気接続箱
JP2018048718A (ja) 部材取付構造及び取付クリップ
JP6593895B1 (ja) ケーブルクランプ
JP2014192062A (ja) コネクタ脱落抑制装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20140813

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150910

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5812422

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150