JP2013149442A - ケーブル抜け防止機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 プラグ3の両側に位置するように相互に間隔を置いて筐体2の背面に固着された一対のストッパー支持片4,4に穿設された長穴8,8に長手方向の端部の各々を内嵌して柱状のストッパー7を取り付け、プラグ3のストッパー係合面3aに沿い且つストッパー7の長手方向と直交する方向にストッパー7の移動を許容することで、ストッパー7の支持強度を確保すると共にストッパー7の退避移動によるプラグ3の挿入操作を容易化する。
【選択図】図1
Description
その主要部は、両端部の対偶する位置に一対の円弧状のスリットを形成した矩形状のケーブル固定金具と、このケーブル固定金具の中央部を回転自在に軸支した状態で前記2つのレセプタクル間の中間位置にケーブル固定金具を取り付けるスライド軸とによって構成される。
そして、レセプタクルにケーブルを接続する際には、2つのレセプタクルを結ぶ仮想線に対してケーブル固定金具の長辺が直交もしくは斜交する姿勢となるようにケーブル固定金具を回転させてレセプタクルの手前の空間からケーブル固定金具の両端部を退避させて2つのレセプタクルの各々にケーブルのプラグを接続し、その後、2つのレセプタクルを結ぶ仮想線に対してケーブル固定金具の長辺が平行となるようにケーブル固定金具を回転させることにより、ケーブル固定金具の円弧状のスリットの各々にケーブルを1本ずつ突入させ、ケーブル固定金具におけるレセプタクル側の面でプラグのケーブル側端面すなわちストッパー係合面をプラグ挿入方向に支えることでケーブルの抜けを防止するようになっている。
しかし、このような構成は筐体内に実装される電子回路パッケージ等で使用される小径のケーブルに適したもので、大きな引張力が作用する可能性のあるケーブル、例えば、筐体から外部に露出した電源ケーブルのようなものには向かない。中央部を回転自在に軸支されたケーブル固定金具の端部が片持ち梁の状態でプラグのケーブル側端面を支えるに過ぎず、強度上の問題があるからである。
何れの構成も対向する2つのハウジング構成要素の半円形の切欠部でケーブルを挟み込み、更に、2つのハウジング構成要素における半円形の切欠部の周辺のレセプタクル側の面でプラグのケーブル側端面すなわちストッパー係合面をプラグ挿入方向に支えることによってケーブルの抜けを防止するようにしているので、筐体から外部に露出した電源ケーブル等を支えるだけの強度は十分にある。
しかし、2つのコの字型のハウジング構成要素を対向させて開閉可能に組み合わせた前者の構成では、ハウジング構成要素を開いた状態で2つのハウジング構成要素の左右両側の折り返し部がヘの字型に屈曲するので、ハウジング構成要素を筐体面に取り付けたままの状態でハウジング構成要素を開くことができない。従って、ハウジング構成要素を取り付けてケーブルの抜けを防止するためには、筐体に装着していない状態のハウジング構成要素を開いて対向する2つのハウジング構成要素の半円形の切欠部でケーブルを挟み込むようにして2つのハウジング構成要素をプラグに取り付けてからプラグをレセプタクルに接続し、更に、2つのハウジング構成要素の左右両側の折り返し部を筐体面にネジで固定するといった必要が生じ、ケーブル抜け防止構造の取り付け作業が煩わしいといった不都合がある。また、ケーブル抜け防止構造を事前に取り付けた電子機器を出荷することができないことから、ケーブル抜け防止構造の取り付けを失念したまま電子機器が使用されるといった弊害も生じる。
一方、2つのハウジング構成要素の左右両側の折り返し部の内の一方を開閉手段で接続して他方の折り返し部が相互に接離する方向に2つのハウジング構成要素を回転させるようにした後者の構成にあっては、ハウジング構成要素を開いた状態でも2つのハウジング構成要素の左右両側の折り返し部が平坦な状態に維持されるため、ハウジング構成要素を筐体面に取り付けたままの状態でハウジング構成要素を開くことが可能である。従って、ハウジング構成要素を筐体面に取り付けてからでもプラグをレセプタクルに接続することができるが、依然として2つのハウジング構成要素の他方の折り返し部を筐体面にネジで固定する必要はあるので、やはり、ケーブル抜け防止構造の取り付け作業には一定の煩わしさが伴う。
また、ハウジング構成要素を筐体面に取り付けたままの状態でハウジング構成要素を開く際には2つのハウジング構成要素の左右両側の折り返し部の内の一方を中心として2つのハウジング構成要素の他方の折り返し部を筐体面に沿って回転させる必要があるので、回転するハウジング構成要素との干渉を防止する必要上、レセプタクルの周辺に突起状の部品を配置できなくなるといった不都合も生じる。
レセプタクルに接続された状態にあるプラグのストッパー係合面に外周の一部を当接させてプラグを支える柱状のストッパーと、
レセプタクルに接続された状態にあるプラグの両側に位置するように相互に間隔を置いて前記電子機器の筐体面に固着され、前記ストッパーの長手方向の端部の各々を内嵌すると共にレセプタクルに接続した状態にあるプラグのストッパー係合面に沿う方向であって且つストッパー係合面に当接したストッパーの長手方向と直交する方向に前記ストッパーの移動を許容する長穴を穿設した一対のストッパー支持片を有するストッパー取付ハウジングとを備えたことを特徴とする構成を有する。
従って、ケーブル抜け防止構造を事前に取り付けた電子機器を出荷することが可能となり、ケーブル抜け防止構造の取り付けを失念したまま電子機器が使用されるといった不都合の発生も未然に防止され得る。
また、図3は長めのプラグ3を有するケーブル10を電子機器のレセプタクルに接続する場合のストッパー7の姿勢について示した側面図であり、図4は短めのプラグ3を有するケーブル10を電子機器のレセプタクルに接続する場合のストッパー7の姿勢について示した側面図である。
そして、接合片5をストッパー取付ハウジング6の構成要素とする場合にあっては、ケーブル抜け防止機構1を取り付けた筐体2のレセプタクルにプラグ3を接続する際の視野が十分に確保されるように、一対のストッパー支持片4,4の基部を除いた上端部のみを接続する接合片5を設けるようにし、図1に示されるように、ストッパー支持片4,4の基部周辺つまりレセプタクルの位置やプラグ3の先端をストッパー支持片4,4の間に形成された透孔から容易に見通せるように構成する。
従って、ケーブル抜け防止構造1を事前に取り付けた電子機器を出荷することが可能となり、ケーブル抜け防止構造1の取り付けをユーザーが失念したまま電子機器が使用されるといった不都合の発生も未然に防止され得る(付記1で特定される構成に基く効果)。
例えば、ストッパー7は必ずしも自重を利用してプラグ3のストッパー係合面3aに向けて移動するものでなくともよく、重力に抗してストッパー7を移動させる付勢手段、例えば、スプリング等を利用して移動するものでもよい。
その場合、ストッパー7は重力の向きとは関わりなく、ストッパー係合面3aに沿った方向でストッパー係合面3aに向けて移動することが可能であるから、ストッパー7をガイドする長穴8,8を備えたストッパー支持片4,4の構成は、ストッパー係合面3aの下方からストッパー係合面3aに向けてストッパー7の移動をガイドする構成のもの、あるいは、ストッパー係合面3aの側方からストッパー係合面3aに向けてストッパー7の移動をガイドする構成のものであってもよい。
電子機器のレセプタクルに接続されたプラグ(3)の外周部に形成されている拡径部やプラグ(3)のケーブル(10)側の端面によって構成されるストッパー係合面(3a)をプラグ挿入方向に支えて電子機器からのケーブル(10)の抜けを防止するようにしたケーブル抜け防止機構(1)において、
レセプタクルに接続された状態にあるプラグ(3)のストッパー係合面(3a)に外周の一部を当接させてプラグ(3)を支える柱状のストッパー(7)と、
レセプタクルに接続された状態にあるプラグ(3)の両側に位置するように相互に間隔を置いて前記電子機器の筐体(2)の面に固着され、前記ストッパー(7)の長手方向の端部の各々を内嵌すると共にレセプタクルに接続した状態にあるプラグ(3)のストッパー係合面(3a)に沿う方向であって且つストッパー係合面(3a)に当接したストッパー(7)の長手方向と直交する方向(L−L)に前記ストッパー(7)の移動を許容する長穴(8,8)を穿設した一対のストッパー支持片(4,4)を有するストッパー取付ハウジング(6)とを備えたことを特徴とするケーブル抜け防止機構(1)。
前記ストッパー(7)は、その長手方向と直交する断面の形状が縦横比の異なる矩形状に形成され、
前記長穴(8,8)の幅は、前記矩形状の断面の対角線の長さと同等に形成されていることを特徴とした付記1記載のケーブル抜け防止機構(1)。
前記ストッパー(7)は、その長手方向の端部の各々においては長手方向と直交する断面の形状が正方形状に形成され、且つ、長手方向の端部の各々を除いた部分においては其の外周の一部を構成する3つの面(11a,11b,11c)の各々における幅方向の一方の端部に相互に深さの異なる矩形状の切欠(12a,12b,12c)が形成され、
前記長穴(8,8)の幅は、前記正方形状の断面の対角線の長さと同等に形成されていることを特徴とした付記1記載のケーブル抜け防止機構(1)。
電子機器を正置した状態で、前記一対のストッパー支持片(4,4)が鉛直となり、且つ、前記一対のストッパー支持片(4,4)の長穴(8,8)が、前記プラグ(3)の中心位置から上方にオフセットされた位置となるようにして、前記ストッパー取付ハウジング(6)が電子機器の筐体(2)の面に固着されていることを特徴とした付記1,付記2または付記3のうち何れか一項に記載のケーブル抜け防止機構(1)。
前記ストッパー取付ハウジング(6)が、前記一対のストッパー支持片(4,4)と前記一対のストッパー支持片(4,4)の基部を除いた上端部を相互に接続する接合片(5)によって一体に形成されていることを特徴とした付記4記載のケーブル抜け防止機構(1)。
2 電子機器の筐体
3 プラグ
3a ストッパー係合面
4 ストッパー支持片
4a 折り返し部
5 接合片
6 ストッパー取付ハウジング
7 ストッパー
8 長穴
9 フランジ
10 ケーブル
11 ストッパー
11a,11b,11c 外周の一部を構成する面
12a,12b,12c 矩形状の切欠
Claims (5)
- 電子機器のレセプタクルに接続されたプラグの外周部に形成されている拡径部やプラグのケーブル側端面によって構成されるストッパー係合面をプラグ挿入方向に支えて電子機器からのケーブルの抜けを防止するようにしたケーブル抜け防止機構において、
レセプタクルに接続された状態にあるプラグのストッパー係合面に外周の一部を当接させてプラグを支える柱状のストッパーと、
レセプタクルに接続された状態にあるプラグの両側に位置するように相互に間隔を置いて前記電子機器の筐体面に固着され、前記ストッパーの長手方向の端部の各々を内嵌すると共にレセプタクルに接続した状態にあるプラグのストッパー係合面に沿う方向であって且つストッパー係合面に当接したストッパーの長手方向と直交する方向に前記ストッパーの移動を許容する長穴を穿設した一対のストッパー支持片を有するストッパー取付ハウジングとを備えたことを特徴とするケーブル抜け防止機構。 - 前記ストッパーは、その長手方向と直交する断面の形状が縦横比の異なる矩形状に形成され、
前記長穴の幅は、前記矩形状の断面の対角線の長さと同等に形成されていることを特徴とした請求項1記載のケーブル抜け防止機構。 - 前記ストッパーは、その長手方向の端部の各々においては長手方向と直交する断面の形状が正方形状に形成され、且つ、長手方向の端部の各々を除いた部分においては其の外周の一部を構成する3つの面の各々における幅方向の一方の端部に相互に深さの異なる矩形状の切欠が形成され、
前記長穴の幅は、前記正方形状の断面の対角線の長さと同等に形成されていることを特徴とした請求項1記載のケーブル抜け防止機構。 - 電子機器を正置した状態で、前記一対のストッパー支持片が鉛直となり、且つ、前記一対のストッパー支持片の長穴が、前記プラグの中心位置から上方にオフセットされた位置となるようにして、前記ストッパー取付ハウジングが電子機器の筐体面に固着されていることを特徴とした請求項1,請求項2または請求項3のうち何れか一項に記載のケーブル抜け防止機構。
- 前記ストッパー取付ハウジングが、前記一対のストッパー支持片と前記一対のストッパー支持片の基部を除いた上端部を相互に接続する接合片によって一体に形成されていることを特徴とした請求項4記載のケーブル抜け防止機構。
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JPS58187685U (ja) * | 1982-06-09 | 1983-12-13 | 株式会社ノーリツ | パイプ接続装置 |
JP3057426U (ja) * | 1998-07-16 | 1999-06-02 | 明弘 高橋 | インレットとアウトレットとの組合わせ |
JP2007323962A (ja) * | 2006-06-01 | 2007-12-13 | Hochiki Corp | コネクタの抜け止め構造 |
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2012
- 2012-01-18 JP JP2012008346A patent/JP5812422B2/ja active Active
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WO2015156318A1 (ja) * | 2014-04-09 | 2015-10-15 | 有限会社オカムラ | プラグ保持装置 |
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