JP2013149216A - 商品販売処理装置とそのプログラムおよび商品販売処理システム - Google Patents

商品販売処理装置とそのプログラムおよび商品販売処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】購入者による商品の持ち運びを適切にサポートすることができる商品販売処理装置とそのプログラムおよび商品販売処理システムを提供する。
【解決手段】販売した商品の総重量が設定値以上の場合に商品の運搬サポートが受けられることを購入者に知らせ、その運搬サポートを購入者が望む場合はその運搬サポートの実行を店舗の係員に知らせるとともに、上記設定値を購入者の情報または販売時の状況に応じて可変設定する。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、店舗のチェックアウト業務を支援する商品販売処理装置とそのプログラムおよび商品販売処理システムに関する。
店舗におけるチェックアウト業務を支援する商品販売処理装置たとえばPOS(Point Of Sales)端末は、購入者が持ち込む商品のバーコードを読取り、読取ったバーコードから商品名や販売価格などを識別して清算を行う。この清算が済んだ購入者は、購入した商品を買い物袋に入れて店舗の外へ持ち出す。
特開2009−129113号公報 特開平5−342477号公報
購入した商品の数が多い場合、あるいは購入した商品の中に米や飲料など重い物が含まれている場合、商品を入れた買い物袋が重くて持ち運びに困ることがある。
本発明の実施形態の目的は、購入者による商品の持ち運びを適切にサポートすることができる商品販売処理装置とそのプログラムおよび商品販売処理システムを提供することである。
本発明の実施形態の商品販売処理装置は、販売した商品の重量を検出する検出手段と、この検出手段の検出重量が設定値以上の場合に、前記商品の運搬サポートが受けられる旨を購入者に知らせる第1報知手段と、前記運搬サポートを前記購入者が望む場合に、その運搬サポートの実行を店舗の係員に知らせる第2報知手段と、前記購入者の情報または前記販売時の状況に応じて前記設定値を可変設定する制御手段と、を備える。
一実施形態の構成を示す図。 一実施形態の制御回路のブロック図。 一実施形態の処理を示すフローチャート。 一実施形態における運搬サポート選択画面を示す図。 一実施形態における駐車場用の運搬サポート案内画面を示す図。 一実施形態において発行されるレシートを示す図。 一実施形態における自宅用の運搬サポート案内画面を示す図。 一実施形態において発行されるレシートおよび配送券を示す図。 一実施形態の変形例を示す図。
[1]以下、一実施形態について図面を参照して説明する。
図1において、1は商品販売処理装置たとえばセルフPOS(Point Of Sales)端末で、店舗の出口付近に配置される。買物客は、セルフPOS端末1を自ら操作することにより、購入したい商品の登録から清算まで一連のチェックアウト業務を行うことができる。
このセルフPOS端末1は、買物客のタッチ操作によるデータ入力が可能なタッチパネル式ディスプレイ2、買物客の音声を取込むマイクロフォン3、買物客が翳す商品のバーコードをガラス面を通して光学的に読取るスキャナ4、買物客の会員カード(ポイントカード含む)や精算用のICカードを挿入するカード挿入口5、チェックアウト業務の完了時にプリントされるレシート(および配送券)を排出するレシート発行口6、後述するアテンダントの音声を発するスピーカ7、精算用の硬貨を投入する硬貨投入口8、釣り硬貨を返却する硬貨排出口9、精算用の紙幣を投入する紙幣投入口10、釣り紙幣を返却する紙幣排出口11、買物客が手持ちで商品のバーコードを読取る場合に使用される手持式スキャナ12、未精算商品を載置するための商品載置台13、精算済み商品を載置するための商品載置台14、背面から垂直方向に延びるポール15、このポール15の上端部に装着した発光ユニット16などを備える。
上記タッチパネル式ディスプレイ2は、買物客が自らの操作でチェックアウト業務を行うのに必要なデータ入力用の種々の案内画面を表示するとともに、その案内画面に対するタッチ操作を検知する。商品載置台14は、袋吊下げ用のフック14a,14bを備える。
このセルフPOS端末1に、LAN等の通信ネットワーク17を介して同じ店舗内のアテンダントPC端末20および上位ホストコンピュータとして機能するサーバ30が接続される。アテンダントPC端末20は、セルフPOS端末1から少し離れたところに常駐する係員いわゆるアテンダントの机に設置される。サーバ30は、セルフPOS端末1およびアテンダントPC端末20の処理に必要な種々のデータおよびプログラムを記憶している。これらセルフPOS端末1、アテンダントPC端末20、サーバ30により、商品販売処理システムが構成される。
セルフPOS端末1の制御回路を図2に示す。
40は主制御部として機能するマイクロコンピュータのCPU(Central Processing Unit)である。このCPU40に、タッチパネル式ディスプレイ2、スキャナ4、手持式スキャナ12、商品販売処理に必要なオペレーティングシステム(OS)・プログラム・PLUファイル41a・顧客の会員情報・天候情報・日時情報などを格納したハードディスクドライブ(HDD)41、データ記憶用のRAM42、上記マイクロフォン3からの音声入力およびスピーカ7への音声出力を処理する音声入出力ユニット43、計時用のタイマ44、上記カード挿入口5に挿入されるカードに対するデータの読取りおよび書込みを行うカードリーダライタ45、上記硬貨投入口8へ投入される硬貨を処理する硬貨投入ユニット46、上記硬貨排出口9への排出硬貨を処理する硬貨排出ユニット47、上記紙幣投入口10へ投入される紙幣を処理する紙幣投入ユニット48、上記紙幣排出口11への排出紙幣を処理する紙幣排出ユニット49、商品載置台13に載置される商品の重量を計測する未精算側計量ユニット50、商品載置台14に載置される商品の重量を計測する精算済側計量ユニット51、レシート発行用のプリンタ52、アテンダントPC端末20およびサーバ30とのデータ送受信を行う通信ユニット53などを接続する。
上記ハードディスクドライブ41内のPLUファイル41aには、商品の名称・単価・重量等を商品コードに対応付けた形式の商品データを格納している。
そして、上記CPU40は、ハードディスクドライブ41内のプログラムに基づく主要な機能として、次の(1)〜(6)の手段を有する。
(1)精算済側計量ユニット51の計測結果から、一回のチェックアウト業務で販売したすべての商品の総重量Wを検出する検出手段。
(2)検出した総重量Wが設定値Ws以上(W≧Ws)の場合、および総重量Wが設定値Ws未満(W<Ws)でも今回販売した商品の中に特定商品たとえば形状が大きくて持ち難い商品が含まれている場合、今回販売した商品の運搬サポートが受けられる旨をタッチパネル式ディスプレイ2の表示により購入者に知らせる第1報知手段。具体的には、店舗の駐車場への運搬サポートおよび購入者の自宅への運搬サポートのいずれかを選択的に受けられる旨をタッチパネル式ディスプレイ2における運搬サポート選択画面の表示により購入者に知らせる。
(3)上記第1報知手段の報知に応答する形で上記運搬サポートを購入者が望む場合に、その運搬サポートの実行を店舗の係員に知らせる第2報知手段。具体的には、駐車場への運搬サポートが購入者により選択された場合にその運搬サポートの実行を発光ユニット16の特定の色の発光により店舗の係員に指示し、自宅への運搬サポートが購入者により選択された場合にその運搬サポートの実行に必要な処置をタッチパネル式ディスプレイ2の表示により購入者に知らせる。
(4)上記カードリーダライタ45により会員カードから読取った会員情報つまり購入者の性別情報および年齢情報に応じて、上記設定値Wsを可変設定する制御手段。
(5)上記検出した総重量Wが設定値Ws未満(W<Ws)の場合、総重量Wが設定値Ws以上(W≧Ws)でも運搬サポートを購入者が望まない場合、および総重量Wが設定値Ws以上(W≧Ws)で駐車場への運搬サポートを購入者が望んだ場合、今回販売した商品の名称およびその決済に関する情報等を記録したレシートを発行する制御手段(第1制御手段)。
(6)上記検出した総重量Wが設定値Ws以上(W≧Ws)で自宅への運搬サポートを購入者が望んだ場合、その自宅への運搬サポートの実行に必要な配送券および今回販売した商品の決済に関わるレシートを上記プリンタ52で発行する制御手段(第2制御手段)。具体的には、配送券およびレシートを互いに切り離し自在に一体化して発行する。
つぎに、セルフPOS端末1の実際の処理について図3のフローチャートを参照しながら説明する。
タッチパネル式ディスプレイ2で表示している初期画面(図1に示す)が買物客の手指でタッチされると(ステップ101のYES)、買物客の操作に応じたセルフチェックアウト処理を実行する(ステップ102)。すなわち、買物客は、商品載置台13に載せた購入希望の商品をスキャナ4にかざして登録し、登録した商品を商品載置台14に載置し、最後にタッチパネル式ディスプレイ2に表示される請求金額を現金またはクレジットカードで決済する。また、買物客は、このチェックアウト処理に最中、会員カードを持っていればそれをカード挿入口5に挿入し、会員情報を入力する。
決済の完了時(ステップ103のYES)、上記入力された会員情報のうちの性別情報および年齢情報に応じて設定値Wsを可変設定する(ステップ104)。例えば、年齢が高いほど、また女性の場合に、設定値Wsを下降方向に調整する。具体的には、購入者が50歳未満の男性の場合、基準値として予め定めている20kgをそのまま設定値Wsとして設定する。購入者が50歳以上の男性の場合、基準値より低い15kgを設定値Wsとして設定する。購入者が40歳未満の女性の場合、基準値より低い15kgを設定値Wsとして設定する。購入者が40歳以上の女性の場合、さらに低い12kgを設定値Wsとして設定する。
また、決済の完了時、商品載置台14に載置されているすべての商品の総重量Wを精算済側計量ユニット51が計測しており、その計測結果を総重量Wとして上記設定値Wsと比較する(ステップ105)。
総重量Wが設定値Ws以上(W≧Ws)の場合(ステップ105)、および総重量Wが設定値Ws未満(W<Ws)でも今回販売した商品の中に特定商品たとえば形状が大きくて持ち難い商品が含まれている場合(ステップ105のNO、ステップ106のYES)、図4に示す運搬サポート選択画面をタッチパネル式ディスプレイ2で表示する(ステップ107)。
運搬サポート選択画面は、今回販売した商品の店舗の駐車場への運搬サポートおよび購入者の自宅への運搬サポートのいずれかを選択的に受けられることを購入者に知らせるもので、『お買上げ品を運搬しますので運搬先をご指定ください』という案内文、駐車場への運搬サポートを受けたい場合にタッチする駐車場ボタンB1、自宅への運搬サポートを受けたい場合にタッチする自宅ボタンB2、運搬サポートが不要な場合にタッチする不要ボタンB3、これらボタンB1,B2,B3へのタッチによる入力内容を確定する場合にタッチする確定ボタンB4、操作の仕方が分からなくて係員を呼びたい場合にタッチする呼出ボタンB5の表示を含む。
駐車場ボタンB1がタッチされ且つ確定ボタンB4がタッチされると(ステップ108のYES)、発光ユニット16を特定の色で点灯させるとともに(ステップ109)、図5に示す駐車場用の運搬サポート案内画面をタッチパネル式ディスプレイ2で表示する(ステップ110)。続いて、今回販売した商品の名称およびその決済に関する情報等を記録した図6に示すレシート60を発行する(ステップ111)。駐車場用の運搬サポート案内画面は、『お買上げ品を店員が運搬しますのでこのままお待ちください』という案内文、およびOKボタンB6の表示を含む。
購入者は、発行されたレシート60を受け取るとともに、そのまま待てばよいことを図5の運搬サポート案内画面の表示から察知し、画面中のOKボタンB6にタッチする。このOKボタンB6のタッチをもって一連のチェックアウト業務が終了し、タッチパネル式ディスプレイ2の表示が図5の運搬サポート案内画面から上記初期画面に復帰する。
店舗の係員は、発光ユニット16の発光とその色から駐車場への運搬サポートが必要な旨を察知し、購入者が待つセルフPOS端末1へ赴き、購入者が購入した商品を例えばカートに積んで店舗内の駐車場に運搬するとともに、運搬した商品を必要に応じて購入者のクルマに積み込む。
レシート60に記録する情報は、商品名とその単価、合計額、お預り金額、釣り銭額などのほかに、販売当日の日時情報D、上記入力された会員情報のうちの会員番号N、総重量W、今回販売した商品の中で最も重い商品の重量Wa、今回の販売で発生した発生サービスポイントSP1、今回の運搬サポートで使用することになった使用サービスポイントSO2、およびサービスポイント残高SP3、レシート番号をコード化したバーコードBCなどである。駐車場への運搬サポートについてはサービスポイントの使用が不要なので、使用サービスポイントSO2の欄は“0”となる。最も重い商品の重量Waは、登録された各商品の商品コードに基づくPLUファイル41aの参照によって得る。
運搬サポート選択画面の自宅ボタンB2がタッチされ且つ確定ボタンB4がタッチされると(ステップ108のNO、ステップ112のYES)、購入者の自宅への運搬サービスサポートに必要な使用サービスポイントを計算する。例えば、決済金額が一定金額たとえば1万円以上なら使用サービスポイントSP2として“0”を算出し、決済金額が1万円未満なら使用サービスポイントSP2として“30”を算出する。そして、算出した使用サービスポイントSP2をサービスポイント残高SP3から減算するポイント清算を行うとともに(ステップ114)、図7に示す自宅用の運搬サポート案内画面をタッチパネル式ディスプレイ2で表示する(ステップ115)。続いて、今回販売した商品の名称およびその決済に関する情報等を記録するとともに、図8に示すレシート70を発行する(ステップ116)。自宅用の運搬サポート案内画面は、『配送券を発行します。お買上げ品を配送券と共にサービスカウンタへお持ちください』という案内文、OKボタンB7、および呼出ボタンB8の表示を含む。
レシート70は、上記レシート60と同様の内容を記録する領域の下方に、切取線71を介して配送券72を一体的に有する。今回の自宅への運搬サポートについてはサービスポイント“30”の使用が必要なので、使用サービスポイントSO2の欄が“30”となり、それに伴いサービスポイント残高SP3が変化する。配送券72には、レシート70の本体に記録するのと同じ日時情報D、会員番号N、総重量W、重量Wa、およびバーコードBCを記録する。
購入者は、レシート70から配送券72を切り離し、それを購入商品と共にサービスカウンタに持ち込めばよいことを図7の運搬サポート案内画面の表示から察知し、画面中のOKボタンB7にタッチする。このOKボタンB7のタッチをもって一連のチェックアウト業務が終了し、タッチパネル式ディスプレイ2の表示が図7の運搬サポート案内画面から上記初期画面に復帰する。購入者が配送券72および購入商品をサービスカウンタに持ち込むと、サービスカウンタの係員は、配送券72の内容を確認し、その配送券72に記録されている会員番号NまたはバーコードBCに基づいて購入者の登録住所を認識し、持ち込まれた商品を認識した登録住所に任意の方法で配送する。登録住所が変更となっている可能性もあるので、必要に応じて、登録住所を購入者に確認すればよい。
なお、購入者によっては、購入商品が重くてサービスカウンタに持ち込むことが困難な場合がある。この場合、運搬サポート案内画面の呼出ボタンB8にタッチすればよい。このタッチに際しては、駐車場への運搬サポートの場合とは異なる色で発光ユニット16を点灯する。店舗の係員は、発光ユニット16の発光とその色からサービスカウンタへの運搬サポートが必要な旨を察知し、購入者が待つセルフPOS端末1へ赴き、購入者が購入した商品をサービスカウンタに持ち込む。
一方、図4の運搬サポート選択画面において不要ボタンB3がタッチされた場合(ステップ108のNO、ステップ112のNO)、および今回販売した商品の中に形状が大きくて持ち難い商品が含まれていない場合(ステップ106のNO)、直ちに図6のレシート60を発行する(ステップ111)。
以上のように、販売した商品の総重量Wが設定値Ws以上の場合に商品の運搬サポートが受けられることを購入者に知らせ、その運搬サポートを購入者が望む場合はその運搬サポートの実行を店舗の係員に知らせるとともに、設定値Wsを購入者の性別および年齢に応じて可変設定することにより、購入者による商品の持ち運びを購入者ごとに適切にサポートすることができる。
とくに、高齢者や女性のように比較的に体力がない人にとっては、設定値Wsが通常の基準値より低く設定されるので、運搬サポートを受ける機会が増えることになる。これに伴い、持ち運びが苦手な人でも、その苦手意識を抱くことなく買い物に訪れることができ、訪れる回数も増大する。
若者や男性のように体力があって持ち運びに困らない人にとっては、設定値Wsが通常の基準値に設定されるので、運搬サポートを受ける機会が不要に増えない。つまり、運搬サポートの実施によってチェックアウト業務が停滞したり、セルフPOS端末1の稼働率が低下するといった不具合をなるべく減らすことができる。運搬サポートの実施に伴う店員の負担もなるべく軽減することができる。
自宅への配送券72がレシート70と一体であり、必要に応じてその配送券72をレシート70から切り離すことができるので、多数の紙片が渡ることによる不便さや煩わしさを購入者に抱かせない。
[2]上記実施形態で示した構成は、種々変形して実施することが可能である。この変形例として次のものがある。
(a)上記実施形態では、総重量Wを商品載置台13および精算済側計量ユニット51を用いて検出する構成としたが、販売した各商品の重量を登録された商品コードに基づくPLUファイル41aの参照により読出し、その合計を総重量Wとして検出する構成としてもよい。
(b)上記実施形態では、駐車場への運搬サポートに要する使用サービスポイントSP2を一律に“0”としたが、購入金額が例えば5千円以上の場合のみ“0”とし、5千円未満の場合は例えば“10”とする運用も可能である。
(c)上記実施形態では、自宅への運搬サポートに要する使用サービスポイントSP2を購入金額が1万円以上の場合に“0”として1万円未満の場合に“30”としたが、購入金額に関わらず一律の値としてもよい。あるいは、総重量Wに比例して使用サービスポイントSP2を増やすようにしてもよい。
(d)上記実施形態では、設定値Wsを購入者の性別情報および年齢情報に応じて可変設定したが、それに限らず、販売時の状況である天候、時間帯、曜日の少なくとも1つに応じて可変設定してもよい。天候、時間帯、曜日の情報は、サーバ30からハードディスクドライブ41に逐次にダウンロードされる。雨天時や降雪時は店舗への来客数が減少するとともに商品を運びにくいことから、また午前中の時間帯や特定の曜日(火曜日など)については店舗への来客数が減少する傾向にあり、そのような状況において設定値Wsを基準値より下げることにより、運搬サポートを受ける機会が増え、より多くの人を店舗に呼び込むことができる。
(e)上記実施形態では、商品販売処理装置としてセルフPOS端末1への適用を例に説明したが、店舗の係員が操作するタイプの一般のPOS端末やレジスタあるいはPOS機能を有するパーソナルコンピュータへの適用も可能である。この適用に際しては、セルフPOS端末1のような商品載置台13および精算済側計量ユニット51がないので、販売した各商品の重量を登録された商品コードに基づくPLUファイル41aの参照により読出し、その合計を総重量Wとして検出すればよい。
(f)上記実施形態では、セルフPOS端末1内のハードディスクドライブ41に格納したプログラムに基づいて同セルフPOS端末1の制御を実行する構成としているが、そのプログラムについては、ネットワークからセルフPOS端末1にダウンロードしてもよいし、同様の機能を記録媒体に記憶させたものをセルフPOS端末1にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等を利用でき、かつセルフPOS端末1が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であってもよい。また、このようにインストールまたはダウンロードするプログラムは、ハードディスクドライブ41内のOS等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
(g)セルフPOS端末1の機能や構成の一部をサーバに設けることも可能である。このシステムを構築する場合、例えばクラウドコンピューティングを利用できる。より具体的には、SaaS(software as a service)と称されるソフトウェア提供形態が適する。このクラウドシステムを利用する場合の構成を図9に示す。
商品販売処理システム200は、クラウド201、複数の端末202および複数の通信ネットワーク203、および互いに通信接続された複数のサーバ204を有する。これら端末202、通信ネットワーク203、およびサーバ204は、それぞれ1つのみでもよい。端末202は、通信ネットワーク203を介してクラウド201と通信可能である。端末202としては、上記実施形態のセルフPOS端末1、デスクトップタイプやノートブックタイプなどの種々のコンピュータ、携帯電話装置、携帯情報端末(PDA)、あるいはスマートフォンなどを適宜に利用できる。
通信ネットワーク203としては、インターネット、プライベートネットワーク、次世代ネットワーク(NGN)、あるいはモバイルネットワークなどを適宜に利用できる。
この商品販売処理システム200において、上記実施形態でセルフPOS端末1が持つ機能や構成のうち、少なくとも1つをサーバ204に設け、そのサーバ204に設けない残りの機能や構成を端末202に設ける。サーバ204に設ける機能や構成は、1つのサーバ204に配置してもよいし、複数のサーバ204に分散して配置してもよい。
(h)その他、上記実施形態および変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。これら実施形態や変形は、発明の範囲は要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…セルフPOS端末、2…タッチパネル付ディスプレイ、4…スキャナ、5…カード挿入口、6…レシート発行口、8…硬貨投入口、9…硬貨排出口、10…紙幣投入口、11…紙幣排出口、12…手持式スキャナ、13…商品載置台、14…商品載置台、20…アテンダントPC端末、30…サーバ、40…CPU、60…レシート、62…配送券

Claims (7)

  1. 販売した商品の総重量を検出する検出手段と、
    前記した総重量が設定値以上の場合に、前記販売した商品の運搬サポートが受けられる旨を購入者に知らせる第1報知手段と、
    前記運搬サポートを前記購入者が望む場合に、その運搬サポートの実行を店舗の係員に知らせる第2報知手段と、
    前記購入者の情報または前記販売時の状況に応じて前記設定値を可変設定する制御手段と、
    を備えることを特徴とする商品販売処理装置。
  2. 前記購入者の情報は、前記購入者が所有する会員カードから読取った性別情報および年齢情報である、
    前記販売時の状況は、天候、時間帯、曜日の少なくとも1つである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の商品販売処理装置。
  3. 前記第1報知手段は、前記検出した総重量が設定値以上の場合に、店舗の駐車場への運搬サポートおよび購入者の自宅への運搬サポートのいずれかを選択的に受けられる旨を前記購入者に知らせる、
    前記第2報知手段は、前記駐車場への運搬サポートが前記購入者により選択された場合にその運搬サポートの実行を店舗の係員に指示し、前記自宅への運搬サポートが前記購入者により選択された場合にその運搬サポートの実行に必要な処置を前記購入者に知らせる、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の商品販売処理装置。
  4. 前記検出した総重量が設定値未満の場合、前記検出した総重量が設定値以上でも前記運搬サポートを前記購入者が望まない場合、および前記検出した総重量が設定値以上で前記駐車場への運搬サポートを前記購入者が望んだ場合、前記販売した商品の決済に関わるレシートを発行する第1制御手段と、
    前記検出した総重量が設定値以上で前記自宅への運搬サポートを前記購入者が望んだ場合、その自宅への運搬サポートの実行に必要な配送券および前記販売した商品の決済に関わるレシートを発行する第2制御手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の商品販売処理装置。
  5. 前記第2制御手段は、前記配送券および前記レシートを互いに切り離し自在に一体化して発行する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の商品販売処理装置。
  6. コンピュータを含む商品販売処理装置において、
    前記コンピュータに、
    販売した商品の総重量を検出する検出機能と、
    前記検出した総重量が設定値以上の場合に、前記販売した商品の運搬サポートが受けられる旨を購入者に知らせる第1報知機能と、
    前記運搬サポートを前記購入者が望む場合に、その運搬サポートの実行を店舗の係員に知らせる第2報知機能と、
    前記購入者の情報または前記販売時の状況に応じて前記設定値を可変設定する制御機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
  7. 商品販売処理装置およびサーバを含む商品販売処理システムであって、
    販売した商品の総重量を検出する検出手段と、
    前記検出した総重量が設定値以上の場合に、前記販売した販売した商品の運搬代行サポートが受けられる旨を購入者に知らせる第1報知手段と、
    前記運搬代行サポートを前記購入者が望む場合に、その運搬代行サポートの実行を係員に知らせる第2報知手段と、
    前記購入者の情報または前記販売時の状況に応じて前記設定値を可変設定する制御手段と、
    を備え、前記各手段のうち、少なくとも1つの手段を前記商品販売処理装置が含み、その商品販売処理装置が含む手段を除く残りの手段を前記サーバが含むことを特徴とする商品販売処理システム。
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