JP2013147229A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】空気入りラジアルタイヤの軽量化、転がり抵抗の低減、耐偏摩耗性能の向上、及び耐久性の確保を図る。
【解決手段】タイヤ回転方向Rに対してタイヤ幅方向中央側からタイヤ幅方向外側の一方側へ傾斜する複数本のスチールコードをゴム被覆してなる第1傾斜ベルト層21と、カーカスプライ18のタイヤ半径方向外側に第1傾斜ベルト層21と並設され、タイヤ回転方向Rに対してタイヤ幅方向中央側からタイヤ幅方向外側の他方側へ傾斜する複数本のスチールコードをゴム被覆してなる第2傾斜ベルト層22と、第1傾斜ベルト層21及び第2傾斜ベルト層22のタイヤ半径方向に配設された周方向ベルト層24と、第1傾斜ベルト層21及び第2傾斜ベルト層22における各々のタイヤ幅方向中央側の端部21A,22Aを夫々覆うように配設され、有機繊維をゴム被覆してなる補強層26と、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りラジアルタイヤに関する。
自動車の燃費を向上させるため、軽量で転がり抵抗の小さいタイヤとして、タイヤ周方向に対して傾斜した複数のスチールコードを用いた傾斜スチールベルト層と、この傾斜スチールベルト層の上に位置しタイヤ周方向に対して実質上平行な複数のスチールコードを用いた周方向ベルト層とを備える空気入りタイヤが開示されている(特許文献1〜5参照)。
特開2002−19414号公報 特許第3071808号公報 特開2001−206010号公報 特許第4054072号公報 特開2007−161026号公報
しかしながら、上記した従来例の構造では、トレッド部のタイヤ幅方向の中央部(タイヤセンター部)と端部(ショルダー部)における外径の差が、タイヤ周方向のせん断力に大きく影響する。そして、このせん断力によりベルト層のタイヤ幅方向端部が動くことによって、トレッド部に偏摩耗が生じる傾向があり、特にショルダー部の摩耗が大きくなる傾向があった。
本発明は、上記事実を考慮して、空気入りラジアルタイヤの軽量化、転がり抵抗の低減、耐偏摩耗性能の向上、及び耐久性の確保を図ることを目的とする。
請求項1の発明は、一対のビード部間に跨って配設されるカーカスプライのタイヤ半径方向外側に配設され、タイヤ回転方向に対してタイヤ幅方向中央側からタイヤ幅方向外側の一方側へ傾斜する複数本のスチールコードをゴム被覆してなる第1傾斜ベルト層と、前記カーカスプライのタイヤ半径方向外側に前記第1傾斜ベルト層と並設され、タイヤ回転方向に対してタイヤ幅方向中央側からタイヤ幅方向外側の他方側へ傾斜する複数本のスチールコードをゴム被覆してなる第2傾斜ベルト層と、前記第1傾斜ベルト層及び前記第2傾斜ベルト層のタイヤ半径方向外側に配設され、タイヤ周方向に沿った複数本のスチールコードをゴム被覆してなる周方向ベルト層と、前記第1傾斜ベルト層及び前記第2傾斜ベルト層における各々のタイヤ幅方向中央側の端部を夫々覆うように配設され、有機繊維をゴム被覆してなる補強層と、を有している。
請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤでは、第1傾斜ベルト層及び第2傾斜ベルト層を有しており、タイヤ回転方向に対するタイヤ幅方向中央側からタイヤ幅方向外側へのスチールコードの傾斜方向を互いに逆に設定している。このような簡素な構造により、空気入りラジアルタイヤを軽量化し、転がり抵抗を低減することができる。
またこの構造により、第1傾斜ベルト層及び第2傾斜ベルト層のタイヤ幅方向外側の端部の動きを抑制して、トレッド部のショルダー部の摩耗を抑制し、耐偏摩耗性能を向上させることができる。
更に、第1傾斜ベルト層及び第2傾斜ベルト層における各々のタイヤ幅方向中央側の端部を、有機繊維をゴム被覆してなる補強層により夫々覆うことによって、該端部での故障の発生を抑制し、耐久性を確保することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤにおいて、前記第1傾斜ベルト層及び前記第2傾斜ベルト層における各々の前記タイヤ幅方向中央側の端部は、互いにタイヤ半径方向に重ねられている。
請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤでは、第1傾斜ベルト層及び第2傾斜ベルト層のタイヤ幅方向中央側の端部同士が互いにタイヤ半径方向に重ねられているので、該端部での故障の発生を更に抑制し、より大きな耐久性を確保することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤにおいて、前記補強層は、前記第1傾斜ベルト層及び前記第2傾斜ベルト層における各々のタイヤ半径方向の内側に重ねられる内側部位と、各々のタイヤ半径方向の外側に重ねられる外側部位とを一体的に有している。
請求項3に記載の空気入りラジアルタイヤでは、内側部位及び外側部位を一体的に有する補強層により、第1傾斜ベルト層及び第2傾斜ベルト層における各々のタイヤ幅方向中央側の端部を夫々覆っているので、該端部での故障の発生をより一層抑制し、より一層大きな耐久性を確保することができる。
請求項4の発明は、請求項3に記載の空気入りラジアルタイヤにおいて、前記内側部位及び前記外側部位の各々のタイヤ幅方向の幅は、3mm以上であることを特徴としている。
ここで、補強層における内側部位及び外側部位の各々のタイヤ幅方向の幅を、3mm以上としたのは、これを下回ると、第1傾斜ベルト層及び第2傾斜ベルト層における各々のタイヤ幅方向中央側の端部を十分に覆うことが難しくなるからである。
請求項4に記載の空気入りラジアルタイヤでは、補強層における内側部位及び外側部位の各々のタイヤ幅方向の幅を適切に設定しているので、該補強層による補強効果を高めることができる。
請求項5の発明は、請求項3又は請求項4に記載の空気入りラジアルタイヤにおいて、各々の前記補強層において、前記内側部位のタイヤ幅方向の幅は、前記外側部位のタイヤ幅方向の幅よりも大きいことを特徴としている。
タイヤ製造時には、カーカスプライと、第1傾斜ベルト層及び第2傾斜ベルト層における各々のタイヤ幅方向中央側の端部との間に、補強層の内側部位を夫々配置しておき、該端部とカーカスプライとの間から出ている部分をタイヤ径方向外側に夫々折り返して外側部位を形成する。
請求項5に記載の空気入りラジアルタイヤでは、各々の補強層において、内側部位のタイヤ幅方向の幅が外側部位のタイヤ幅方向の幅よりも大きく設定されているので、該内側部位を、カーカスプライと第1傾斜ベルト層及び第2傾斜ベルト層との間に安定して挟んでおくことができる。このため、タイヤ製造時の外側部位の折返しを容易に行うことができる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤによれば、空気入りラジアルタイヤの軽量化、転がり抵抗の低減、耐偏摩耗性能の向上、及び耐久性の確保を図ることができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤによれば、より大きな耐久性を確保することができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載の空気入りラジアルタイヤによれば、より一層大きな耐久性を確保することができる、という優れた効果が得られる。
請求項4に記載の空気入りラジアルタイヤによれば、補強層による補強効果を高めることができる、という優れた効果が得られる。
請求項5に記載の空気入りラジアルタイヤによれば、空気入りラジアルタイヤの製造時に、タイヤ製造時の外側部位の折返しを容易に行うことができる、という優れた効果が得られる。
空気入りラジアルタイヤを示す断面図である。 第1傾斜ベルト層のタイヤ幅方向中央側の端部のタイヤ半径方向外側に、第2傾斜ベルト層のタイヤ幅方向中央側の端部が重ねられ、各々の端部に夫々補強層が設けられている構成を示す拡大断面図である。 第1傾斜ベルト層及び第2傾斜ベルト層における各々タイヤ幅方向中央側の端部に、夫々補強層が設けられる一方、該端部の重なりがない構成を示す拡大断面図である。 第1傾斜ベルト層のタイヤ幅方向中央側の端部のタイヤ半径方向外側に、第2傾斜ベルト層のタイヤ幅方向中央側の端部が重ねられ、1つの補強層が該端部に対して共用されている構成を示す拡大断面図である。 補強層の内側部位に対して、外側部位を折り返して第1傾斜ベルトのタイヤ幅方向中央側の端部を覆う工程を示す拡大断面図である。 各々の補強層において、内側部位のタイヤ幅方向の幅が、外側部位のタイヤ幅方向の幅よりも大きい構成を示す拡大断面図である。 (A)従来例1に係るカーカスプライ、傾斜ベルト層及び周方向ベルト層の配置を示す平面図である。(B)従来例2に係るカーカスプライ、傾斜ベルト層及び周方向ベルト層の配置を示す平面図である。(C)実施例1〜3に係るカーカスプライ、第1傾斜ベルト層、第2傾斜ベルト層、周方向ベルト層及び補強層の配置を示す平面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。図1において、本実施形態に係る空気入りラジアルタイヤ10は、一対のビード部12と、サイド部14と、トレッド部16と、カーカスプライ18と、第1傾斜ベルト層21と、第2傾斜ベルト層22と、周方向ベルト層24と、補強層26とを有している。
一対のビード部12は、図示しないリムに嵌め込まれる部位である。このビード部12には、ビードコア28が夫々埋設されている。
サイド部14は、ビード部12のタイヤ半径方向外側(矢印RO方向)に夫々連なる部位である。
トレッド部16は、両側のサイド部14のタイヤ半径方向外側端部同士をタイヤ幅方向に連結する部位である。このトレッド部16には、例えば周方向主溝16A,16Bや横主溝(図示せず)が形成されている。周方向主溝16Aは、例えばタイヤ幅方向の中央(タイヤ赤道面CL)に位置し、周方向主溝16Bは、タイヤ赤道面CLのタイヤ幅方向両側に位置している。トレッド部16において、最もタイヤ幅方向外側の周方向主溝16Bの更にタイヤ幅方向外側の部位は、ショルダー部16Cである。
カーカスプライ18は、サイド部14及びトレッド部16を含む一対のビード部12間に跨って配設されている。このカーカスプライ18は、一対のビード部12間に位置するカーカス本体部18Aと、ビードコア28にタイヤ幅方向内側から外側に折り返された折返し部18Bと、を有している。
第1傾斜ベルト層21は、一対のビード部間に跨って配設されるカーカスプライ18のタイヤ半径方向外側において、図1におけるタイヤ赤道面CLの右側に配設されている。図7(C)において、この第1傾斜ベルト層21は、タイヤ回転方向Rに対してタイヤ幅方向中央側からタイヤ幅方向外側の一方側(右側)へ傾斜する複数本のスチールコード30をゴム被覆して構成されている。
第2傾斜ベルト層22は、カーカスプライ18のタイヤ半径方向外側において、図1におけるタイヤ赤道面CLの左側に、第1傾斜ベルト層21と並設されている。図7(C)において、この第2傾斜ベルト層22は、タイヤ回転方向Rに対してタイヤ幅方向中央側からタイヤ幅方向外側の他方側(左側)へ傾斜する複数本のスチールコード32をゴム被覆して構成されている。
図2,図4,図7(C)に示されるように、第1傾斜ベルト層21及び第2傾斜ベルト層22における各々のタイヤ幅方向中央側の端部21A,22Aは、互いにタイヤ半径方向に重ねられている。具体的には、第2傾斜ベルト層22の端部22Aが、第1傾斜ベルト層21の端部21Aのタイヤ径方向外側に重ねられている。なお、必ずしもこのように端部21A,22Aを互いに重ねる必要はなく、重なりを逆にしてもよい。また図3に示されるように、端部21A,22Aを重ねない構成としてもよい。
図2から図4に示されるように、スチールコード30,32は、何れも撚り合わせのない構造とされている。これは、第1傾斜ベルト層21及び第2傾斜ベルト層22を薄くして、ゴムの使用量を低減し、質量、材料コスト及び製造コストを低減するためである。
周方向ベルト層24は、第1傾斜ベルト層21及び第2傾斜ベルト層22のタイヤ半径方向外側に配設され、タイヤ周方向に沿った複数本のスチールコード34をゴム被覆して構成されている。この周方向ベルト層24のタイヤ幅方向の幅寸法W2は、第1傾斜ベルト層21及び第2傾斜ベルト層22の総幅寸法W1よりも小さく設定されている。ここで、総幅寸法W1は、タイヤ幅方向における、各々のタイヤ幅方向外側の端部21B,22B間の長さである。図2から図4に示されるように、スチールコード34は、撚り線として構成されている。
補強層26は、第1傾斜ベルト層21及び第2傾斜ベルト層22における各々のタイヤ幅方向中央側の端部21A,22Aを夫々覆うように配設されている。この補強層26は、例えば有機繊維(図示せず)をゴム被覆して構成されている。有機繊維としては、例えば、脂肪族ポリアミド又はポリエチレンテレフタレートが用いられる。
また補強層26は、第1傾斜ベルト層21及び第2傾斜ベルト層22における各々のタイヤ半径方向の内側に重ねられる内側部位26Aと、各々のタイヤ半径方向の外側に重ねられる外側部位26Bとを一体的に有している。この内側部位26A及び外側部位26Bの各々のタイヤ幅方向の幅は、例えば平均して3mm以上であることが望ましい。
ここで、補強層26における内側部位26A及び外側部位26Bの各々のタイヤ幅方向の幅を、3mm以上としたのは、これを下回ると、第1傾斜ベルト層21及び第2傾斜ベルト層22における各々のタイヤ幅方向中央側の端部21A,22Aを十分に覆うことが難しくなるからである。
図2,図3に示される例では、第1傾斜ベルト層21の端部21Aと第2傾斜ベルト層22の端部22Aに対して、補強層26が1つずつ設けられている。各々の補強層26は、内側部位26Aに対して外側部位26Bを折り返すことにより、断面U字状に形成され、端部21A,22Aを覆っている。
なお、図5に示されるように、タイヤ製造時には、カーカスプライ18と、第1傾斜ベルト層21のタイヤ幅方向中央側の端部21Aとの間に、補強層26の内側部位26Aを夫々配置しておき、該端部21Aとカーカスプライ18との間から出ている部分をタイヤ径方向外側(矢印C方向)に夫々折り返して外側部位26Bを形成する。第2傾斜ベルト層22のタイヤ幅方向中央側の端部21Bに対する補強層26の折返しについても同様である。
この際、図5,図6に示されるように、各々の補強層26において、内側部位26Aのタイヤ幅方向の幅Aを、外側部位26Bのタイヤ幅方向の幅Bよりも大きくしてもよい。各々の補強層26において、内側部位26Aのタイヤ幅方向の幅Aを、外側部位26Bのタイヤ幅方向の幅Bよりも大きく設定することによって、該内側部位26Aを、カーカスプライ18と第1傾斜ベルト層21及び第2傾斜ベルト層22との間に安定して挟んでおくことができ、タイヤ製造時の外側部位26Bの折返しを容易に行うことができるからである。
一方、図4に示される例では、1つの補強層26が、互いに重ねられた端部21A,22Aに対して共用されている。この補強層26は、端部21A,22Aを夫々覆うように断面逆S字状に折り返されている。内側部位26Aは、第1傾斜ベルト層21のタイヤ半径方向内側に配置され、外側部位26Bは、第2傾斜ベルト層22のタイヤ半径方向外側に配置されている。補強層26の中央部26Cは、第1傾斜ベルト層21と第2傾斜ベルト層22の間に挟まれるように配置されている。なお、端部21A,22Aの重なりを逆にした場合には、補強層26の形状は断面S字状となる。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図7(C)において、本実施形態に係る空気入りラジアルタイヤ10では、第1傾斜ベルト層21及び第2傾斜ベルト層22を有しており、タイヤ回転方向Rに対するタイヤ幅方向中央側からタイヤ幅方向外側へのスチールコード30,32の傾斜方向を互いに逆に設定している。このような簡素な構造により、空気入りラジアルタイヤ10を軽量化し、転がり抵抗を低減することができる。
またこの構造により、第1傾斜ベルト層21及び第2傾斜ベルト層22のタイヤ幅方向外側の端部21B,22B(図1)の動きを抑制して、トレッド部16におけるショルダー部16Cの摩耗を抑制し、耐偏摩耗性能を向上させることができる。
更に、図1、図2から図4及び図7(C)に示されるように、第1傾斜ベルト層21及び第2傾斜ベルト層22における各々のタイヤ幅方向中央側の端部21A,22Aを、有機繊維をゴム被覆してなり内側部位26A及び外側部位26Bを一体的に有する補強層26により夫々覆うことによって、該端部21A,22Aでの故障の発生を抑制し、耐久性を確保することができる。従って、該端部21A,22Aのタイヤ径方向外側に、周方向主溝16Aを配置することができ、トレッドパターンの設計の自由度が高い。
特に、図2,図4に示される例では、第1傾斜ベルト層21及び第2傾斜ベルト層22のタイヤ幅方向中央側の端部21A,22A同士が互いにタイヤ半径方向に重ねられているので、該端部21A,22Aでの故障の発生を更に抑制し、より一層大きな耐久性を確保することができる。
図4に示される例では、1つの補強層26が、互いに重ねられた端部21A,22Aに対して共用されているので、2つの補強層26を用いる場合と比較して、材料コスト及び製造コストを低減することができる。
補強層26における内側部位26A及び外側部位26Bの各々のタイヤ幅方向の幅は、3mm以上と適切に設定されているので、該補強層26による補強効果を高めることができる。
(試験例)
本実施形態の効果を確認するために、従来例1,2、実施例1〜3に係る空気入りラジアルタイヤについて、転がり抵抗及びベルト層の端部での耐久性(ベルト耐久性)についての試験を行った。
従来例1は、図7(A)に示される構造を有しており、カーカスプライ18と周方向ベルト層24との間に、スチールコードの傾斜方向が互いに異なる2つの傾斜ベルト層40,42をタイヤ半径方向に重ねたものである。傾斜ベルト層42は、傾斜ベルト層40のタイヤ半径方向外側に重ねられている。傾斜ベルト層40,42の幅は、何れも周方向ベルト層24の幅よりも小さく設定されている。また傾斜ベルト層42の幅は、傾斜ベルト層40よりも小さく設定されている。
従来例2は、図7(B)に示される構造を有しており、図7(C)に示される構造から補強層26を除いたものである。
実施例1〜3は、何れも図7(C)に示される構造を有している。実施例1,2の違いは、補強層26における内側部位26A及び外側部位26Bのタイヤ幅方向の幅A,B(図6参照)である。具体的には、実施例1は、幅A,Bが、何れも2mmに設定されている。実施例2は、幅A,Bが、何れも4mmに設定されている。実施例3は、幅A,Bが、何れも8mmに設定されている。
転がり抵抗の試験は、供試タイヤを、直径1707mmの、表面が平滑なスチームドラム試験機に装着し、荷重条件4.0kN、196kPaの内圧の下、速度80km/hで走行させたときの転がり抵抗を、JIS D4234に規定される楕行法によって測定した。
耐久性試験は、供試タイヤを、ドラム径1707mmの試験機に装着して、荷重条件6.0kN、内圧180kPa、スリップアングル5°、速度50km/hで走行させ、タイヤが破壊するまでの走行距離を測定した。
試験結果は、表1に示されるとおりである。タイヤ質量、転がり抵抗及びベルト耐久性の数値は、何れも従来例1を100とした指数により示されている。タイヤ質量については、数値が小さいほど軽く良好であることを示す。転がり抵抗については、数値が小さいほど、抵抗が小さく良好であることを示す。ベルト耐久性については、数値が大きいほど耐久性が高く良好であることを示す。
従来例1と比較して、従来例2、実施例1〜3は、何れもタイヤ質量及び転がり抵抗が低減している。しかしながら、従来例2は、ベルト耐久性の低下も大きくなっている。一方、実施例1については、ベルト耐久性が14%低下しているが、従来例2よりは低下の度合いが小さい。これは、補強層の幅が2mmであり、3mmよりも小さいことによるものと考えられる。実施例2,3については、ベルト耐久性は従来例1とほぼ同様に確保されている。これは、補強層の幅が3mmよりも大きいことによるものと考えられる。
Figure 2013147229
10 空気入りラジアルタイヤ
12 ビード部
14 サイド部
16 トレッド部
18 カーカスプライ
21 第1傾斜ベルト層
21A タイヤ幅方向中央側の端部
22 第2傾斜ベルト層
22A タイヤ幅方向中央側の端部
24 周方向ベルト層
26 補強層
26A 内側部位
26B 外側部位
28 ビードコア
30 スチールコード
32 スチールコード
34 スチールコード
A 幅
B 幅
R タイヤ回転方向

Claims (5)

  1. 一対のビード部間に跨って配設されるカーカスプライのタイヤ半径方向外側に配設され、タイヤ回転方向に対してタイヤ幅方向中央側からタイヤ幅方向外側の一方側へ傾斜する複数本のスチールコードをゴム被覆してなる第1傾斜ベルト層と、
    前記カーカスプライのタイヤ半径方向外側に前記第1傾斜ベルト層と並設され、タイヤ回転方向に対してタイヤ幅方向中央側からタイヤ幅方向外側の他方側へ傾斜する複数本のスチールコードをゴム被覆してなる第2傾斜ベルト層と、
    前記第1傾斜ベルト層及び前記第2傾斜ベルト層のタイヤ半径方向外側に配設され、タイヤ周方向に沿った複数本のスチールコードをゴム被覆してなる周方向ベルト層と、
    前記第1傾斜ベルト層及び前記第2傾斜ベルト層における各々のタイヤ幅方向中央側の端部を夫々覆うように配設され、有機繊維をゴム被覆してなる補強層と、
    を有する空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記第1傾斜ベルト層及び前記第2傾斜ベルト層における各々の前記タイヤ幅方向中央側の端部は、互いにタイヤ半径方向に重ねられている請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 前記補強層は、前記第1傾斜ベルト層及び前記第2傾斜ベルト層における各々のタイヤ半径方向の内側に重ねられる内側部位と、各々のタイヤ半径方向の外側に重ねられる外側部位とを一体的に有している請求項1又は請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  4. 前記内側部位及び前記外側部位の各々のタイヤ幅方向の幅は、3mm以上である請求項3に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  5. 各々の前記補強層において、前記内側部位のタイヤ幅方向の幅は、前記外側部位のタイヤ幅方向の幅よりも大きい請求項3又は請求項4に記載の空気入りラジアルタイヤ。
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