JP2013146977A - 液体容器、液体供給システム、および液体噴射装置 - Google Patents

液体容器、液体供給システム、および液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マリオットの瓶の原理を利用した液体容器において、液体収容室への気泡の流入時に生じる圧力変動を抑制する。
【解決手段】液体収容室の液体が流出口から流出して液体収容室内の圧力が低下すると、大気と連通する空気通路を通って供給される空気を空気導入部から液体収容室の液体中に気泡として流入させて液体収容室内の圧力を上昇させる。そして、空気導入部には複数の空気導入孔を設けて、各空気導入孔は、空気通路の空気導入部が設けられた部分の断面積よりも小さくしておく。こうすれば、液体収容室に流入する気泡を小さくして、気泡の流入による液体収容室内の圧力変動を抑制することができる。また、複数の空気導入孔から気泡を流入させることにより、液体収容室への空気の流入量を確保することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体容器、液体供給システム、および液体噴射装置に関する。
液体噴射装置の一例として、インクなどの液体を噴射ヘッドから噴射することで画像等を印刷する、いわゆるインクジェットプリンターが知られている。噴射ヘッドから噴射される液体は、インクタンクなどの専用の液体容器に収容されており、この液体容器から噴射ヘッドに液体が供給される。液体を供給するために液体容器と噴射ヘッドとを単純に接続チューブ等で一連に接続する場合には、液体容器の底部の流出口から噴射ヘッドに向けて供給される液体の流量は液面の高さに依存し、液体容器内の液体が消費されて液面の高さが変化すると、噴射ヘッドへの液体の供給流量が変動することになる。これでは、噴射ヘッドから正確な分量の液体を噴射することが困難となる。
そこで、「マリオットの瓶」の原理を利用して、液体を一定の流量で噴射ヘッドに供給することが可能な液体容器が提案されている(特許文献1)。この液体容器では、上部が大気に開放されておらず、代わりに、大気開放通路を介して大気と連通する空気導入口が液体容器の底部に開口している。流出口から液体が流出すると、上部が密閉された液体容器では内部圧力が低下する(負圧が増大する)。そして、液体容器内の負圧が、ある限度に達すると、空気導入口から空気(気泡)が流入して液体容器内の負圧が解除される。これを繰り返すことによって、液体容器内の液面の高さに関係なく、噴射ヘッドに対する空気導入口の高さによって決まる一定の流量で液体が供給される。
特開2011−240705号公報
しかし、マリオットの瓶の原理を利用した液体容器をインクジェットプリンターに適用して画像等の印刷を行うと、バンディングと呼ばれる帯状の濃度斑ができてしまう不具合が発生することがあるという問題があった。これは、マリオットの瓶の原理を利用することにより、液体容器の流出口から流出する液体の平均流量は一定となるものの、液体の流出に伴って空気導入口から気泡が周期的に流入する際には液体容器内の圧力が大きく変動し、その圧力変動が接続チューブ等を介して噴射ヘッドに伝わるためである。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題を解決するためになされたものであり、マリオットの瓶の原理を利用した液体容器において、空気導入口からの気泡の流入時に発生する圧力変動を抑制することが可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の液体容器は次の構成を採用した。すなわち、
噴射ヘッドから液体を噴射する液体噴射装置に前記液体を供給するための液体容器であって、
前記液体を収容可能な液体収容室と、
前記液体収容室から前記液体噴射装置に向けて前記液体が流出する流出口と、
前記液体収容室を大気と連通させる空気通路と
を備え、
前記液体収容室と前記空気通路との間には、前記液体収容室の液体中に空気を導入する空気導入部が設けられており、
前記空気導入部は、前記空気通路の前記空気導入部が設けられた部分の断面積よりも小さい複数の空気導入孔を有していることを要旨とする。
このような本発明の液体容器では、液体収容室の液体が流出口から液体噴射装置に向けて流出することにより、液体収容室内の圧力が低下する。すると、大気と連通する空気通路を通って供給される空気が空気導入部から液体収容室の液体中に気泡となって流入するので、液体収容室内の圧力が上昇する。この空気導入部は複数の空気導入孔を有しており、各空気導入孔は、空気通路の空気導入部が設けられた部分の断面積よりも小さく設定されている。
液体収容室に流入する気泡の大きさは、空気導入孔の大きさに応じて大きくなるが、空気導入孔の大きさが空気通路の断面積を超えると、液体と空気との界面が空気導入孔の全体を覆った状態となる前に気泡化することになるため、気泡の大きさは一定となる。つまり、空気導入孔の大きさが空気通路の断面積と同じである場合の気泡が最大となる。そこで、空気導入孔を空気通路の断面積よりも小さくすることにより、気泡を小さくして液体収容室への気泡の流入を分散させれば、液体収容室内の圧力が変動する頻度が多くなる(圧力変動の周期が短くなる)ものの、気泡が流入する毎の圧力の変動幅(圧力の上限と下限との差)を小さくすることができる。結果として、液体収容室内の圧力変動に起因して液体噴射装置の噴射ヘッドから噴射される液体の噴射量が変化してしまう不具合を抑制することができる。
また、単に1つの小さな空気導入孔だけで空気導入部を構成したのでは、抵抗が大きくなって液体収容室への空気(気泡)の流入量の確保が困難となるところ、複数の空気導入孔から気泡を流入可能とすることによって、1つ1つの気泡を小さくしつつ、液体収容室への空気の流入量を十分に確保することが可能となる。
上述した本発明の液体容器では、空気導入部の複数の空気導入孔の大きさを互いに異ならせてもよい。
大きい空気導入孔よりも小さい空気導入孔から気泡が流入し易い(流入頻度が高い)ことから、複数の空気導入孔の大きさを互いに異ならせておけば、気泡が流入するタイミングに時間差をつけることができる。これにより、複数個所から同時に気泡が流入することを抑制できるので、液体収容室への気泡の流入による圧力の変動幅を低減することができる。
また、こうした本発明の液体容器では、空気導入部の複数の空気導入孔を、空気通路の空気の通過方向に並べておくこととして、空気導入部の空気通路側に液体が浸透(流入)していてもよい。
このような構成によれば、流出口から流出する液体の流量が小さい場合には、液体収容室への空気(気泡)の流入量も少ないので、空気通路内の液体と空気との界面が、空気の通過方向の最も上流側にある空気導入孔まで移動して、この最上流の空気導入孔から液体収容室に気泡が流入するだけで、気泡の流入量を確保できる。一方、流出口から流出する液体の流量が大きい場合には、液体収容室への空気の流入量も多くなり、最上流の空気導入孔からの気泡の流入だけでは気泡の流入量を確保できないので、液体と空気との界面が最上流の空気導入孔よりも下流側に移動することによって、下流側の複数の空気導入孔から気泡の流入が可能となる。このように、流出口から流出する液体の流量(液体収容室への空気の流入量)に応じて、気泡を流入させる空気導入孔の数が変化するので、流出口から流出する液体の流量が変化する場合でも、液体収容室に流入する気泡の1つ1つを小さくしつつ、液体収容室への空気の流入量を確保することができる。
また、複数の空気導入孔が空気通路の空気の通過方向に並べて設けられた液体容器では、空気通路の空気の通過方向の上流側から下流側に向かって空気導入孔の大きさを大きくしてもよい。
このようにすれば、液体収容室への空気(気泡)の流入量が少ない場合には、上流側の最も小さい空気導入孔から気泡が流入する。また、液体収容室への空気の流入量が多い場合には、何れかの空気導入孔から液体収容室に気泡が流入すると、下流側のより大きい空気導入孔から空気通路に液体が流入して空気通路内の空気が上流側(空気導入孔が小さい側)に押し戻されるので、上流側の小さい空気導入孔から優先して気泡が流入する。このように上流側の小さい空気導入孔からの気泡の流入を優先させることにより、液体収容室に流入する気泡の大きさを小さくすることができるので、気泡の流入による液体収容室内の圧力変動を抑制するのに好適である。
また、前述した本発明の液体容器では、多孔質材料で形成されてフィルターで空気導入部を構成してもよい。
多孔質材料で形成されたフィルターは、多数の細孔の集まりと把握することができ、各細孔が空気導入孔に相当する。このようなフィルターを通して液体収容室に流入する気泡は小さく、液体収容室への気泡の流入による圧力の変動幅を低減することができる。また、多数の細孔から気泡を流入させることによって液体収容室への気泡の流入量を確保することができる。さらに、多孔質材料で形成されたフィルターは、多数の細孔の大きさ等にばらつきがあることによって各細孔で空気の通り易さが異なる。そのため、全ての細孔から同時に気泡が流入するわけではなく、気泡が流入するタイミングに時間差を付けることができる。
また、本発明の液体容器を用いて、次のような液体供給システムを構成してもよい。すなわち、液体噴射装置に液体を供給する液体供給システムであって、上述した本発明の何れかの液体容器から、液体容器の流出口に接続された液体供給流路を介して液体噴射装置に液体を供給してもよい。
上述したように、本発明の液体容器は、液体収容室に流入する気泡を小さくすることによって液体収容室内の圧力の変動幅を低減できることから、液体収容室内の圧力変動に起因して液体噴射装置の噴射ヘッドからの液体の噴射量が変化してしまう不具合を抑制できる液体供給システムを実現することが可能となる。
また、本発明は、上述した本発明の何れかの液体容器、または本発明の液体供給システムを備える液体噴射装置の態様で把握することもできる。
このような本発明の液体噴射装置では、液体収容室内の圧力の変動幅が低減されるので、液体収容室内の圧力変動に起因して噴射ヘッドからの液体の噴射量が変化してしまう不具合を抑制できる。
いわゆるインクジェットプリンターを例として本実施例の液体噴射装置の大まかな構成を示した説明図である。 インクジェットプリンターの大まかな内部構造を示した説明図である。 インクタンクにインクを充填するために、インクジェットプリンターからタンクケースを取り外した状態を示した説明図である。 タンクケース内に設けられたインクタンクの構成を示した断面図である。 多孔質フィルターを有していない従来のインクタンクにおいて、インクジェットプリンターの印刷中に測定したインク室内の圧力の時間変化を示したグラフである。 従来のインクタンクにおいて、空気室の空気が連絡通路を通ってインク室のインク中に気泡となって流入する様子を示した説明図である。 本実施例のインクタンクにおいて、多孔質フィルターを通ってインク室のインク中に気泡が流入する様子、および印刷中におけるインク室内の圧力の時間変化を示した説明図である。 変形例のインクタンクにおける空気導入部を示した断面図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.インクジェットプリンターの構成:
B.インクタンクの構成:
C.インク室内の圧力変動:
D.変形例:
A.インクジェットプリンターの構成 :
図1は、いわゆるインクジェットプリンターを例として本実施例の液体噴射装置の大まかな構成を示した説明図である。図示したインクジェットプリンター10は、略箱形の外観形状をしており、前面のほぼ中央には前面カバー11が設けられ、その左隣には複数の操作ボタン15が設けられている。前面カバー11は下端側で軸支されており、上端側を手前に倒すと、印刷媒体としての印刷用紙2が排出される細長い排紙口12が現れる。また、インクジェットプリンター10の背面側には、図示しない給紙トレイが設けられており、給紙トレイに印刷用紙2をセットして操作ボタン15を操作すると、給紙トレイから供給された印刷用紙2が所定量ずつ紙送りされて、内部で印刷用紙2の表面に画像等が印刷された後、排紙口12から印刷用紙2が排出されるようになっている。
また、インクジェットプリンター10の上面側には上面カバー14が設けられている。上面カバー14は、奥側で軸支されており、手前側を持ち上げて上面カバー14を開くと、インクジェットプリンター10の内部の状態を確認したり、あるいはインクジェットプリンター10の修理などを行ったりすることが可能となっている。
さらに、インクジェットプリンター10の図中の左側面には、箱形形状のタンクケース100が設けられている。タンクケース100の内部には4つのインクタンク102が設けられており、これらインクタンク102に収容されているインクがインクジェットプリンター10に供給されて印刷に用いられるようになっている。本実施例のインクジェットプリンター10では、シアン色、マゼンタ色、イエロー色、黒色の4種類のインクを用いてカラー画像を印刷可能であり、インクの種類毎にインクタンク102が設けられている。尚、タンクケース100の側面(インクジェットプリンター10から遠い側の面)には、確認窓140が設けられており、タンクケース100内に設けられた4つのインクタンク102を目視可能となっている。また、インクタンク102は透明あるいは半透明な樹脂材料で形成されているため、インクタンク102内のインクの残量を目視によって確認することができる。
図2は、インクジェットプリンター10の大まかな内部構造を示した説明図である。図示されているように、インクジェットプリンター10の内部には、印刷用紙2上で往復動するキャリッジ20が設けられている。キャリッジ20の底面側(印刷用紙2を向いた側)には、複数の噴射ノズルが形成された噴射ヘッド22が搭載されており、噴射ノズルから印刷用紙2に向かってインクが噴射される。本実施例のインクジェットプリンター10では、シアン色、マゼンタ色、イエロー色、黒色の4種類のインクを用いることから、キャリッジ20に搭載された噴射ヘッド22には、インクの種類毎に噴射ノズルが設けられている。
キャリッジ20は、図示しない駆動機構によって駆動されて、ガイドレール28にガイドされながら印刷用紙2上で往復動を繰り返す。また、インクジェットプリンター10には、印刷用紙2を紙送りするための図示しない紙送機構も設けられており、キャリッジ20が往復動する動きに合わせて印刷用紙2が少しずつ紙送りされていく。そして、キャリッジ20が往復動する動きと、印刷用紙2が紙送りされる動きとに合わせて、噴射ヘッド22の噴射ノズルからインクを噴射することによって、印刷用紙2に画像等が印刷される。
噴射ヘッド22の噴射ノズルから噴射される4種類のインク(シアン色、マゼンタ色、イエロー色、黒色)は、タンクケース100内に設けられた4つのインクタンク102にそれぞれ収容されている。各インクタンク102内のインクは、インクの種類毎に設けられた接続チューブ104を介して、キャリッジ20の噴射ヘッド22に供給される。尚、インクタンク102の詳細な構成については、後ほど別図を用いて説明する。また、本実施例のインクタンク102は、本発明の「液体容器」に相当している。
また、キャリッジ20をガイドレール28に沿って印刷用紙2の外側まで移動させた位置には、ホームポジションと呼ばれる領域が設けられている。ホームポジションには、キャップ30が設けられており、このキャップ30は図示しない昇降機構によって上下方向に移動可能となっている。インクジェットプリンター10が画像等を印刷していない間は、キャリッジ20をホームポジションに移動させて、キャップ30を上昇させると、キャップ30が噴射ヘッド22の底面側に押し当てられて噴射ノズルを覆うように閉空間が形成されるので、噴射ヘッド22内のインクが乾燥することを防止できる。また、キャップ30には、吸引チューブ32を介して吸引ポンプ34が接続されており、噴射ヘッド22の底面側にキャップ30を押し当てた状態で吸引ポンプ34を作動させることで、噴射ヘッド22へのインクの初期充填を行ったり、噴射ヘッド22内の劣化したインク(乾燥して増粘したインクなど)を吸い出したりすることも可能である。
更に、インクジェットプリンター10の内部には、インクジェットプリンター10の全体の動作を制御する制御部40が搭載されている。キャリッジ20を往復動させる動作や、印刷用紙2を紙送りする動作や、噴射ノズルからインクを噴射する動作や、正常に印刷可能なようにメンテナンスを実行する動作などは、全て制御部40によって制御されている。
図3は、インクタンク102にインクを充填するために、インクジェットプリンター10からタンクケース100を取り外した状態を示した説明図である。本実施例のインクタンク102を収納するタンクケース100は、インクジェットプリンター10の側面に設けられた台座150に対して着脱可能に構成されており、台座150に取り付けられる側の面(取付面)が開放されている。また、タンクケース100は、台座150に取り付けられた状態で上面側を覆う上蓋カバー146が、台座150から遠い側の端部で回動可能に軸支されている。タンクケース100を台座150から取り外して取付面が上方を向くようにタンクケース100を倒すと、各インクタンク102に設けられた注入口124の開口面が鉛直上方を向くとともに、上蓋カバー146が水平方向に回動した状態となる。この状態でインクタンク102の注入口124を開栓してインクの充填を行う。
インクタンク102にインクを充填したら、注入口124を密栓した後、タンクケース100を起こして台座150に取り付ける。タンクケース100の取付面には、2箇所にフック148が立設されており、また、台座150には、フック148に対応する位置に引掛部152が設けられている。タンクケース100を持ち上げてフック148の位置と引掛部152の位置とを合わせ、タンクケース100を設置面に降ろすと、フック148と引掛部152とが係合してタンクケース100が台座150に取り付けられた状態となる。一方、タンクケース100を台座150から取り外す際には、タンクケース100を上方に持ち上げることによって、容易にフック148と引掛部152との係合を解くことができる。
B.インクタンクの構成 :
図4は、タンクケース100内に設けられたインクタンク102の構成を示した断面図である。先ず、図4(a)には、タンクケース100が台座150に取り付けられており、インクタンク102内のインクをインクジェットプリンター10に供給している状態(使用状態)が示されている。図示されているように、インクタンク102の内部には、隔壁112によって仕切られた空気室114とインク室116とが隣り合わせて設けられている。これら空気室114およびインク室116は、連絡通路118によって空気室114の底部とインク室116の底部とが連通している。尚、本実施例のインク室116は、本発明の「液体収容室」に相当しており、本実施例の空気室114および連絡通路118は、本発明の「空気通路」に相当している。
空気室114は、隔壁112と向き合う側壁の上部に大気開放口122が設けられており、大気に開放されているので、空気室114内は大気圧となっている。一方、インクを収容するインク室116の上部は、大気開放されておらず、密閉された状態となっている。インク室116内のインクには重力がかかっており、液面116Lが下がろうとすると、インク室116の上部の空気相では体積が増大することになるので、圧力が大気圧よりも小さくなる(負圧になる)。この負圧とインクによる圧力(水圧)とを足し合わせた圧力が空気室114の大気圧と釣り合うことによって、インク室116のインクが空気室114に流れ込まないようになっている。
また、インク室116の底部には、流出口128が設けられており、この流出口128は、出口通路130を介して接続チューブ104と接続されている。インクジェットプリンター10でインクが消費されて流出口128からインクが流出すると、インク室116内では液面116Lが下がって空気相の圧力が低下する(負圧が増大する)。すると、インク室116と空気室114との圧力の釣り合いが崩れ、空気室114から引き込まれた空気が連絡通路118を通ってインク室116のインク中に気泡となって流入する。これにより、インク室116の圧力が上昇する(負圧の一部が解除される)ので、インク室116と空気室114とで圧力が再び釣り合う。本実施例のインクタンク102では、連絡通路118とインク室116との間の空気導入部120が、単なる孔ではなく、発泡樹脂などで形成された多孔質フィルター120fによって構成されており、この多孔質フィルター120fを通してインク室116に気泡が導入される。尚、多孔質フィルター120fの役割については後ほど詳しく説明する。また、本実施例の出口通路130および接続チューブ104は、本発明の「液体供給流路」に相当し、本実施例のインクタンク102および接続チューブ104は、本発明の「液体供給システム」に相当している。
このような構成のインクタンク102では、「マリオットの瓶」の原理により、流出口128から流出するインクの流量は、空気導入部120の高さによって決まり、インク室116内の液面116Lの高さに関係なく、一定の流量でインクをインクジェットプリンター10に供給することができる。尚、インクタンク102の空気導入部120は、インクジェットプリンター10に搭載されたキャリッジ20の噴射ヘッド22よりも低い位置に設けられているので、水頭圧によって噴射ヘッド22の噴射ノズルからインクが漏れ出ることはなく、噴射ノズルからインクを噴射した際に噴射ヘッド22内に発生する負圧によってインク室116内のインクを吸い上げるようになっている。そして、噴射ヘッド22の負圧に応じた一定の流量で流出口128からインクが供給される。
さらに、インク室116の上部には、空気室114よりも一段高く形成された部分があり、この部分の空気室114側の側壁には、注入口124が開口面を水平方向に向けて設けられている。図4に示した使用状態では、注入口124は栓部材126によって密栓されており、インク室116の上部(空気相)は密閉状態となっている。図3を用いて前述したように、インクタンク102にインクを充填する際には、注入口124の開口面が鉛直上方を向くようにタンクケース100を倒して行う。この倒した状態では、空気室114がインク室116の上方に位置することになり、注入口124の栓部材126を外してインク室116にインクを充填しても、空気室114にインクが流れ込むことはない。また、インクタンク102を倒した状態でインク室116に規定量のインクを充填した際のインクの液面は、噴射ヘッド22よりも低い位置に設定されているので、インクの充填中に水頭圧によって噴射ヘッド22の噴射ノズルからインクが漏れ出ることもない。そして、インクを充填したら、注入口124を栓部材126で密栓した後、タンクケース100を起こして台座150に取り付けると、図4に示したように、インク室116と空気室114とで圧力が釣り合った状態となる。
以上のように、マリオットの瓶の原理を利用したインクタンク102では、インクジェットプリンター10でインクが消費されるのに伴って空気室114の空気が連絡通路118を通って空気導入部120からインク室116のインク中に気泡となって流入することより、インク室116内のインクの液面116Lが空気導入部120の位置に下がるまで流出口128からインクが一定の流量で供給される。その結果、インクジェットプリンター10の噴射ヘッド22から正確な分量のインクを噴射することが可能となる。また、本実施例のインクタンク102では、連絡通路118とインク室116との間の空気導入部120に多孔質フィルター120fを設けておくことにより、画像等の印刷中に「バンディング」と呼ばれる帯状の濃度斑ができる不具合の発生を抑制することが可能となっている。以下では、この点について詳しく説明するが、その準備として、先ずバンディングの原因となるインク室116内の圧力変動について説明する。
C.インク室内の圧力変動 :
図5は、多孔質フィルター120fを有していない従来のインクタンク102において、インクジェットプリンター10の印刷中に測定したインク室116内の圧力の時間変化を示したグラフである。図5のグラフでは、インクの充填直後でインク室116内のインクの液面116Lが空気室114の上端よりも高い位置にあるとき(A)の圧力が破線で示され、インクが消費されて液面116Lがインク室116の略中央まで下がったとき(B)の圧力が実線で示されており、いずれもインク室116の上部の空気相の圧力を測定したものである。尚、液面116Lが高い場合(A)には、液面116Lが低い場合(B)に比べて、インクにかかる重力によって液面116Lが下方に引き下げられることから、空気相の圧力が低く(負圧が大きく)なる傾向にある。
図示されているように、印刷中におけるインク室116の空気相の圧力(負圧)は、一定ではなく、周期的に下降と上昇を繰り返している。本明細書中では、このような周期的な圧力の変動を「脈動」と呼ぶこととする。尚、測定の便宜上、空気相の圧力を測定したが、インク室116の全体で圧力が脈動している。こうしたインク室116内の圧力の脈動は、インクジェットプリンター10でインクが消費されるのに伴って空気室114の空気が連絡通路118を通ってインク室116のインク中に気泡となって流入することに起因して発生する。
図6は、従来のインクタンク102において、空気室114の空気が連絡通路118を通ってインク室116のインク中に気泡となって流入する様子を示した説明図である。図6に示した従来のインクタンク102では、本実施例のインクタンク102と異なり、連絡通路118とインク室116との間の空気導入部120は、連絡通路118と同じ断面積(例えば内径3mm)の単なる孔となっている。この孔からインクが連絡通路118に流入することによって連絡通路118内でインクと空気との界面118Lが形成される。前述したように、インクジェットプリンター10でインクが消費されて流出口128からインクが流出すると、インク室116内のインクの液面116Lが下がるので、インク室116の上部の空気相の圧力は徐々に低下していく(負圧が増大していく)。このとき、図6(a)に示すように、連絡通路118内のインクと空気との界面118Lはインク室116側に引き寄せられる。
さらにインク室116の圧力が低下すると、図6(b)に示すように、インクと空気との界面118Lが空気導入部120の孔全体を覆った状態となる。この状態で、インク室116の圧力が下限となる。その直後、図6(c)に示すように、界面118Lが連絡通路118内の空気から引きちぎられるように気泡化し、インク室116内に流入する。こうして気泡がインク室116のインク中に流入することによって、インクの液面116Lが上がるので、インク室116の空気相の圧力は急激に上昇(負圧が減少)して上限となる。
また、インク室116のインク中に気泡が流入すると、図6(d)に示すように、空気導入部120の孔からインクが連絡通路118に流入して連絡通路118内の空気を空気室114側に押し戻し、連絡通路118内にインクと空気との界面118Lが新たに形成される。そして、インクジェットプリンター10でインクが消費されることによって再びインク室116の圧力が低下すると、図6(a)に示したように、界面118Lがインク室116側に引き寄せられる。
以上のように、マリオットの瓶の原理を利用したインクタンク102では、周期的に空気室114の空気が連絡通路118を通ってインク室116のインク中に気泡となって流入することに起因して、インク室116内の圧力が脈動する。また、図5に示したように、脈動する圧力の振幅(圧力の上限と下限との差)は、インク室116のインクの液面116Lが低い場合(B)よりも、液面116Lが高い場合(A)に大きくなる傾向にある。これは、液面116Lが低い場合(B)には、液面116Lが高い場合(A)に比べて、空気導入部120から気泡がインク室116のインク中に流入した際の空気相の体積減少率が小さく、圧力変動を吸収し易いためである。そして、こうしたインク室116内の圧力変動(脈動)が接続チューブ104を介して噴射ヘッド22まで伝わると、噴射ヘッド22の噴射ノズルから噴射されるインク量が変化してしまうため、画像等の印刷中に帯状の濃度斑(バンディング)が生じることとなり、特に、インクの充填直後でインク室116内のインクの液面116Lが高いときほど、影響が顕著に表れる。
こうした点に鑑み、本実施例のインクタンク102では、連絡通路118とインク室116との間の空気導入部120に多孔質フィルター120fが設けられており、これにより、画像等の印刷中に生じるバンディングを抑制することが可能となっている。
図7は、本実施例のインクタンク102において、多孔質フィルター120fを通ってインク室116のインク中に気泡が流入する様子、および印刷中におけるインク室116内の圧力の時間変化を示した説明図である。先ず、図7(a)に示すように、本実施例のインクタンク102では、連絡通路118とインク室116との間の空気導入部120に、発泡ウレタンなどの発泡樹脂で形成された多孔質フィルター120fが設けられている。この多孔質フィルター120fには、目の細かさが10〜20μのものが用いられており、多孔質フィルター120fの上面側(インク室116側)にメニスカス(表面張力によるインクと空気との境界面)が形成されることによって、インクが連絡通路118側に流入することはなく、多孔質フィルター120fの下面側(連絡通路118側)は空気と接している。
このような構成の本実施例のインクタンク102では、インクジェットプリンター10でインクが消費されてインク室116の圧力が低下すると、空気室114と連通する連絡通路118の空気が多孔質フィルター120fの細孔を通ってインク室116のインク中に流入する。このとき流入する気泡は、図6を用いて前述した多孔質フィルター120fを有しない従来に比べての大きさが遥かに小さく、また、気泡の大きさが小さくなった分、気泡が流入する頻度が増加する。尚、多孔質フィルター120fの多数の細孔は、大きさ等のばらつきによって空気の通り易さがそれぞれ異なることから、全ての細孔から同時に気泡が流入するわけではなく、気泡が流入するタイミングに時間差が生じる。
図7(b)のグラフには、インクジェットプリンター10の印刷中に本実施例のインクタンク102で測定したインク室116内の圧力の時間変化が実線で示されている。また、比較として、多孔質フィルター120fを有しない従来のインクタンク102で測定したインク室116内の圧力の時間変化が破線で示されている。これらはインク室116内のインクの液面116Lを同じ高さにした状態で、インク室116の上部の空気相の圧力を測定したものである。
図7(b)に示されているように、多孔質フィルター120fを有する本実施例のインクタンク102では、多孔質フィルター120fを有しない従来のインクタンク102に比べて、気泡の流入頻度が増加することによりインク室116の圧力変動(脈動)の周期が短くなるものの、流入する1つ1つの気泡の大きさが小さいことから気泡が流入する毎のインク室116内の圧力変動の振幅(圧力の上限と下限との差)を小さくすることができる。これにより、接続チューブ104を介して噴射ヘッド22まで伝わる圧力変動の影響を低減し、結果として、画像等の印刷中に生じるバンディング(帯状の濃度斑)を抑制することができる。
また、図7(b)に見られるように、多孔質フィルター120fを有することによって、本実施例のインクタンク102では、多孔質フィルター120fを有しない従来のインクタンク102に比べて、連絡通路118からインク室116に空気が流入する際の抵抗が増加し、インク室116の空気相の圧力が若干低くなる(負圧が増加する)ものの、多孔質フィルター120f(空気導入部120)の断面積を適切に設定して多数の細孔から気泡を流入させることによって、気泡の大きさを小さくすることと、インク室116への気泡の流入量を確保することとを両立することができる。
D.変形例 :
以上に説明した実施例のインクタンク102では、連絡通路118とインク室116との間の空気導入部120に多孔質フィルター120fが設けられていた。しかし、多孔質フィルター120fは、多数の細孔の集まりと把握することができることから、空気導入部120を複数の空気導入孔で構成することとしてもよい。
図8は、変形例のインクタンク102における空気導入部120を示した断面図である。図示されているように、変形例のインクタンク102では、連絡通路118とインク室116との間の空気導入部120が、鉛直上方に向けて形成された複数の空気導入孔120hによって構成されている。これら複数の空気導入孔120hの大きさは、いずれも連絡通路118のインク室116側の端部における断面積よりも小さく設定されている。また、複数の空気導入孔120hは、大きさ(内径)が互いに異なっており、しかも連絡通路118の通路方向(空気の通過方向)に並べて設けられて、空気室114に近いほど内径が小さくなっている。そして、これらの空気導入孔120hからインク室116のインクが連絡通路118に流入することによって連絡通路118内にインクと空気との界面118Lが形成される。
このような変形例のインクタンク102では、流出口128から流出するインクの流量に応じて、インク室116に気泡を流入させる空気導入孔120hの数が次のように変化する。先ず、前述したように、流出口128からは噴射ヘッド22の負圧に応じた一定の流量でインクが流出するようになっており、流出口128から流出するインクの流量が小さい場合には、インク室116への空気(気泡)の流入量も少ないので、図8(a)に示すように、空気室114に近い側の最も小さい空気導入孔120haからインク室116のインク中に気泡が流入するだけで、気泡の流入量を十分に確保することができる。
尚、この最も小さい空気導入孔120haからインクが流入する際には、連絡通路118内のインクと空気との界面118Lが、最小の空気導入孔120haの位置まで引き寄せられて、最小の空気導入孔120haの全体を界面118Lが覆った後、界面118Lが連絡通路118内の空気から引きちぎられて気泡化し、インク室116内に流入する(図6参照)。すると、最小の空気導入孔120haよりも大きい他の空気導入孔120h(空気室114から遠い側にある空気導入孔120h)からインクが連絡通路118に流入して連絡通路118内の空気を空気室114側に押し戻す。
これに対して、流出口128から流出するインクの流量が大きい(噴射ヘッド22の負圧が大きい)場合には、インク室116への空気(気泡)の流入量も多くなり、最小の空気導入孔120haから気泡が流入するだけでは気泡の流入量を確保できないので、図8(b)に示すように、連絡通路118内の界面118Lが、最小の空気導入孔120haを超えてインク室116側(図中の左側)に引き寄せられる。その結果、最小の空気導入孔120haの隣の2番目に小さい空気導入孔120hbや、その隣の3番目に小さい空気導入孔120hcからも気泡が流入するようになる。尚、前述したように気泡が発生する過程では、インクと空気との界面118Lが空気導入孔120hの全体を覆った状態となる必要があるので、大きい空気導入孔120hよりも小さい空気導入孔120hから気泡が流入し易い。また、複数の空気導入孔120hは、連絡通路118の通路方向(空気の通過方向)に沿って大きさの順に並べられており、何れかの空気導入孔120hからインク室116に気泡が流入すると、より大きな空気導入孔120hから連絡通路118にインクが流入して連絡通路118内の空気を空気室114側(空気導入孔120hが小さい側)に押し戻すことから、小さい空気導入孔120hから優先して気泡が流入することになる。
以上に説明したように、変形例のインクタンク102では、連絡通路118とインク室116との間の空気導入部120が複数の空気導入孔120hで構成されており、何れの空気導入孔120hも連絡通路118のインク室116側の端部(空気導入部120が設けられている部分)の断面積よりも小さく形成されている。インク室116に流入する気泡の大きさは、空気導入孔120hの大きさに応じて大きくなるが、空気導入孔120hの大きさが連絡通路118の断面積を超えると、気泡の大きさは一定となる。これは、連絡通路118の断面積よりも大きい空気導入孔120hでは、インクと空気との界面118Lが空気導入孔120hの全体を覆った状態となる前に気泡化するためである(図6(b)参照)。つまり、空気導入孔120hの大きさが連絡通路118の断面積と同じである場合の気泡の大きさが最大であり、空気導入孔120hを連絡通路の断面積よりも小さくすれば、流入する気泡の大きさを小さくすることができるので、気泡の流入によるインク室116内の圧力の変動幅を低減することができる。
また、変形例のインクタンク102では、複数の空気導入孔120hが連絡通路118の通路方向(空気の通過方向)に並べて設けられており、インク室116への空気(気泡)の流入量が少ないときには、空気室114に近い側の空気導入孔120hから気泡を流入させ、インク室116への空気の流入量が多くなると、空気室114から遠い側の空気導入孔120hからも気泡を流入させることが可能となっている。すなわち、単に空気導入孔120hを小さくしたのでは、抵抗が大きくなってインク室116への空気の流入量の確保が困難となるところ、複数の空気導入孔120hから気泡を流入させることによってインク室116への空気の流入量を確保することが可能となる。
また、複数の空気導入孔120hの大きさを互いに異ならせておけば、大きい空気導入孔120hよりも小さい空気導入孔120hから気泡が流入し易く、気泡が流入するタイミングに時間差を付けることができる。これにより、複数個所から同時に気泡が流入することを抑制できるので、気泡の流入によるインク室116内の圧力の変動幅を低減することができる。
さらに、変形例のインクタンク102では、連絡通路118の通路方向(空気の通過方向)に並べられた複数の空気導入孔120hが、空気室114に近いほど大きさ(内径)が小さくなっている。このため、インク室116への空気(気泡)の流入量が少ない場合には、最も小さい空気導入孔120hから気泡が流入することになる。また、インク室116への空気(気泡)の流入量が多い場合には、何れかの空気導入孔120hからインク室116に気泡が流入すると、より大きい空気導入孔120h(空気室114から遠い側の空気導入孔120h)から連絡通路118にインクが流入して連絡通路118内の空気が空気室114側(空気導入孔120hが小さい側)に押し戻されるので、小さい空気導入孔120hから優先して気泡が流入する。このように小さい空気導入孔120hからの気泡の流入を優先させることにより、インク室116に流入する気泡の大きさを小さくすることができるので、気泡の流入によるインク室116内の圧力変動(脈動)を抑制するのに好適である。
以上、各種の実施形態を説明したが、本発明は上記すべての実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
10…インクジェットプリンター、 20…キャリッジ、 22…噴射ヘッド、
100…タンクケース、 102…インクタンク、 104…接続チューブ、
114…空気室、 116…インク室、 118…連絡通路、
120…空気導入部、 120f…多孔質フィルター、
120h…空気導入孔、 122…大気開放口、 124…注入口、
126…栓部材、 128…流出口、 130…出口通路

Claims (7)

  1. 噴射ヘッドから液体を噴射する液体噴射装置に前記液体を供給するための液体容器であって、
    前記液体を収容可能な液体収容室と、
    前記液体収容室から前記液体噴射装置に向けて前記液体が流出する流出口と、
    前記液体収容室を大気と連通させる空気通路と
    を備え、
    前記液体収容室と前記空気通路との間には、前記液体収容室の液体中に空気を導入する空気導入部が設けられており、
    前記空気導入部は、前記空気通路の前記空気導入部が設けられた部分の断面積よりも小さい複数の空気導入孔を有している液体容器。
  2. 請求項1に記載の液体容器であって、
    前記空気導入部の前記複数の空気導入孔は、大きさが互いに異なっている液体容器。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体容器であって、
    前記空気導入部の前記複数の空気導入孔は、前記空気通路の空気の通過方向に並べて設けられており、
    前記空気導入部の前記空気通路側に前記液体が浸透している液体容器。
  4. 請求項3に記載の液体容器であって、
    前記空気導入部の前記複数の空気導入孔は、前記空気通路の空気の通過方向の上流側から下流側に向かって大きさが大きくなっている液体容器。
  5. 請求項1または請求項2に記載の液体容器であって、
    前記空気導入部は、多孔質材料で形成されたフィルターで構成されている液体容器。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載の液体容器と、
    前記液体容器の前記流出口と接続された液体供給流路と
    を備え、
    前記液体容器から前記液体供給流路を介して前記液体を前記液体噴射装置に供給する液体供給システム。
  7. 請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載の液体容器、または請求項6に記載の液体供給システムを備えた液体噴射装置。
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