JP6003959B2 - インク供給システムおよびインクジェットプリンター - Google Patents

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本発明は、インクジェットプリンターで消費されるインクを供給する技術に関する。
液体消費装置の一例として、インクなどの液体を噴射ヘッドから噴射することで画像等を印刷する、いわゆるインクジェットプリンターが知られている。噴射ヘッドから噴射される液体は専用の液体収容容器(例えば、液体タンク)に収容されており、この液体タンク内の液体を、接続チューブなどを介して噴射ヘッドに供給するようになっている。このような液体タンクは、タンク内のインクがなくなると、タンクごと新しいものに交換するのが一般的であり、大量に印刷する(大量に液体を消費する)場合には、液体タンクを何度も交換しなければならない。
そこで、液体タンクを交換するのではなく、液体を補充して使用することが可能な液体タンクが提案されている(特許文献1)。この液体タンクには、液体を注入するための注入口がタンク上面に設けられており、タンク内の液体が少なくなったら、注入口に嵌められた密封栓を外して、注入口から液体を補充することができる。
特開2005−28859号公報
しかしながら、こうした液体を補充可能な液体タンクでは、液体の補充時に埃などの異物が注入口からタンク内に入るおそれがあるという問題があった。すなわち、液体の補充が必要となるまでの期間が長い場合には、その間に注入口の周辺(特に密封栓の上面)には埃が溜まっていることが多い。この状態で液体を補充するために密封栓を外すと、埃がタンク内に入り込み、液体とともに噴射ヘッドに供給されることによって、目詰まりなどを起こす原因となってしまう。こうした注入口の周辺に溜まる埃を低減する対策としては、注入口を覆うカバーを設けておくことが考えられるものの、これでは、液体を補充するに際して、このカバーが妨げとなって、液体の補充作業が煩雑になる。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題を解決するためになされたものであり、液体タンクの注入口から液体を補充する作業を複雑にすることなく、液体の補充時に注入口から埃が入ることを抑制可能な技術の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の液体供給システムは次の構成を採用した。すなわち、
液体消費装置に液体を供給するための液体供給システムであって、
前記液体消費装置の外側に該液体消費装置とは別体に設けられて、該液体消費装置で消費される液体を収容する液体収容容器と、
前記液体収容容器内の液体を前記液体消費装置まで導く接続チューブと、
前記液体収容容器に設けられた液体注入口と、
前記液体注入口の上方を覆って設けられたカバー部材と
を備え、
前記液体注入口は、前記液体収容容器の何れか一方の側面の上部の位置に、水平方向に向けて設けられており、
前記液体収容容器は、前記液体の補充時には、前記液体注入口が鉛直上方を向くように該液体収容容器を倒した状態で該液体が補充される容器であり、
前記カバー部材は、前記液体収容容器を倒す前の状態では、該液体収容容器の上側で、尚且つ、前記液体注入口が設けられた側とは反対側の位置で軸支されている部材であることを要旨とする。
このような本発明の液体供給システムにおいては、液体収容容器が液体消費装置とは別体に設けられており、液体収容容器内の液体は、接続チューブを通って液体消費装置に供給される。この液体収容容器には、液体注入口が、液体収容容器の何れか一方の側面の上部の位置に、水平方向に向くように設けられており、液体注入口が鉛直上方を向くように液体収容容器を倒した状態にすると、液体収容容器に液体を補充することが可能となる。尚、「液体注入口が水平方向を向く」とは、液体注入口が水平方向に開口している状態のことであり、この液体注入口は密封栓などで封じられていてもよい。また、液体注入口の上方を覆って設けられたカバー部材は、液体収容容器を倒す前の状態では、液体収容容器の上側で、尚且つ、液体注入口が設けられた側とは反対側の位置で軸支されている。
上述した構成によれば、液体消費装置に液体を供給している状態(液体収容容器を倒す前の状態)では、液体収容容器の液体注入口が水平方向を向いているため、液体注入口が鉛直上方に向いている場合に比べて、液体注入口(密封栓などで封じられている)の付近に埃が堆積し難くなる。これにより、液体収容容器を倒して液体注入口を鉛直上方に向けたときに液体注入口の付近に堆積している埃を低減でき、その結果、密封栓を外して液体を補充する際に液体注入口から埃が入り込むことを抑制することが可能となる。
また、液体注入口の上方はカバー部材によって覆われていることから、液体注入口の付近に堆積する埃をより低減することができ、その結果、液体の補充時に液体注入口から埃が入り込むことを一層効果的に抑制することが可能となる。
そして、本発明の液体供給システムでは、カバー部材が、液体収容容器を倒す前の状態では、液体収容容器の上側で、尚且つ、液体注入口が設けられた側とは反対側の位置で軸支されていることから、液体を補充する作業を妨げることなく、液体注入口に堆積する埃を低減することができる。すなわち、液体注入口の付近に蓄積する埃を低減する観点からは、カバー部材が液体注入口の近くに配置されていることが望ましい。一方、液体注入口の密封栓を外すといった作業を行う上では、カバー部材が液体注入口の近くに配置されていると作業の妨げとなる。このように、埃の低減と作業性の向上とでは、カバー部材を設ける態様が相反するので、カバー部材が固定されていたのでは、両立させることは困難である。しかし、液体収容容器の上側で、尚且つ、液体注入口が設けられた側とは反対側の位置で軸支されたカバー部材であれば、液体収容容器を倒した状態では、カバー部材を液体収容容器から離れる方向に回動させることができる。これにより、カバー部材を液体注入口の近くに配置しても、液体を補充するのに伴う作業がカバー部材によって妨げられることはなく、液体の補充作業を容易に行うことが可能となる。
上述した本発明の液体供給システムでは、カバー部材は、液体収容容器を倒した状態では、カバー部材の重心よりも液体収容容器の側に寄った位置で軸支されていてもよい。
このような構成によれば、液体収容容器を倒した状態にすると、カバー部材は、液体収容容器が離れる方向に自動的に回動するので、液体収容容器に液体を補充するのに伴う作業がより簡便となる。
また、こうした本発明の液体供給システムは、液体消費装置に液体を供給するのに使用されるものである。従って、本発明は、上述した本発明の液体供給システムを備える液体消費装置の態様で把握することも可能である。
このような態様で把握される本発明の液体消費装置では、液体収容容器の液体注入口が水平方向に向けられているとともに、液体注入口の上方がカバー部材によって覆われていることから、液体注入口の付近に堆積する埃を低減して、液体の補充時に液体注入口から埃が入り込むことを抑制することが可能となる。また、このカバー部材は、液体収容容器の上側で、尚且つ、液体注入口が設けられた側とは反対側の位置で軸支されているので、液体収容容器を倒した状態では、カバー部材を液体収容容器から離れる方向に回動させるができ、これにより、カバー部材が液体の補充作業の妨げとなることはなく、液体の補充作業を容易に行うことが可能となる。
本実施例の液体消費装置としてのインクジェットプリンターを例示した説明図である。 インクジェットプリンターの大まかな内部構造を示した説明図である。 タンクケース内に設けられたインクタンクの詳細な構成を示した断面図である。 タンクケースがインクジェットプリンターに取り付けられている様子を示した説明図である。 インクタンクを収納したタンクケースの構成を示した断面図である。 タンクケースを取り外して、インクジェットプリンターに対してインクタンクを倒した状態を示した説明図である。 変形例のタンクケースの構成を示した説明図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.装置構成:
A−1.インクジェットプリンターの構成:
A−2.インクタンクの構成:
A−3.タンクケースの構成:
B.変形例:
A.装置構成 :
A−1.インクジェットプリンターの構成 :
図1は、本実施例の液体消費装置としてのインクジェットプリンター10を例示した説明図である。図示したインクジェットプリンター10は、略箱形の外観形状をしており、前面のほぼ中央には前面カバー11が設けられ、その左隣には複数の操作ボタン15が設けられている。前面カバー11は下端側で軸支されており、上端側を手前に倒すと、印刷用紙2が排出される細長い排紙口12が現れる。また、インクジェットプリンター10の背面側には、図示しない給紙トレイが設けられており、給紙トレイに印刷用紙2をセットして操作ボタン15を操作すると、給紙トレイから印刷用紙2が送り込まれて、内部で印刷用紙2の表面に画像等が印刷された後、排紙口12から印刷用紙2が排出されるようになっている。
また、インクジェットプリンター10の上面側には天面カバー14が設けられている。天面カバー14は、奥側で軸支されており、手前側を持ち上げて天面カバー14を開くと、インクジェットプリンター10の内部の状態を確認したり、あるいはインクジェットプリンター10の修理などを行ったりすることが可能となっている。
さらに、インクジェットプリンター10の図中の左側面には、箱形形状のタンクケース100が設けられている。詳細には後述するが、タンクケース100の内部には複数のインクタンクが設けられており、インクジェットプリンター10が印刷に用いるインクは、このインクタンクから供給されるようになっている。
図2は、インクジェットプリンター10の大まかな内部構造を示した説明図である。図示されているように、インクジェットプリンター10の内部には、印刷用紙2上で往復動するキャリッジ20が設けられている。キャリッジ20の底面側(印刷用紙2を向いた側)には、複数の噴射ノズルが形成された噴射ヘッド22が搭載されており、噴射ノズルから印刷用紙2に向かってインクが噴射される。本実施例のインクジェットプリンター10では、シアン色、マゼンタ色、イエロー色、黒色の4種類のインクを用いてカラー画像を印刷することが可能であり、このことと対応して、キャリッジ20に搭載された噴射ヘッド22には、インクの種類毎に噴射ノズルが設けられている。
キャリッジ20は、図示しない駆動機構に駆動されて、ガイドレール28によってガイドされながら印刷用紙2上で往復動を繰り返す。また、インクジェットプリンター10には、印刷用紙2を紙送りするための図示しない紙送機構も設けられており、キャリッジ20が往復動する動きに合わせて印刷用紙2が少しずつ紙送りされていく。そして、キャリッジ20が往復動する動きと、印刷用紙2が紙送りされる動きとに合わせて、噴射ヘッド22の噴射ノズルからインクを噴射することによって、印刷用紙2に画像等が印刷される。
噴射ヘッド22の噴射ノズルから噴射されるインクは、タンクケース100内に設けられたインクタンク102に収容されている。本実施例のインクジェットプリンター10では、シアン色、マゼンタ色、イエロー色、黒色の4種類のインクを使用することから、インクタンク102もインクの種類毎に設けられている。ぞれぞれのインクタンク102内のインクは、インクの種類毎に設けられた接続チューブ104を介して、キャリッジ20の噴射ヘッド22に供給される。尚、インクタンク102およびタンクケース100の詳細な構成については、後ほど別図を用いて説明する。また、本実施例のインクタンク102は、本発明の「液体収容容器」に相当している。
更に、キャリッジ20をガイドレール28に沿って印刷用紙2の外側まで移動させた位置には、ホームポジションと呼ばれる領域が設けられている。ホームポジションには、キャップ30が設けられており、このキャップ30は図示しない昇降機構によって上下方向に移動可能となっている。インクジェットプリンター10が画像等を印刷していない間は、キャリッジ20をホームポジションに移動させて、キャップ30を上昇させると、キャップ30が噴射ヘッド22の底面側に押し当てられて噴射ノズルを覆うように閉空間が形成されるので、噴射ヘッド22内のインクが乾燥することを防止可能となっている。また、キャップ30には、吸引チューブ32を介して吸引ポンプ34が接続されており、噴射ヘッド22の底面側にキャップ30を押し当てた状態で吸引ポンプ34を作動させることで、噴射ヘッド22内の劣化したインク(乾燥して増粘したインクなど)を吸い出すことも可能となっている。
A−2.インクタンクの構成 :
図3は、タンクケース100内に設けられたインクタンク102の詳細な構成を示した断面図である。先ず、図3(a)には、インクジェットプリンター10にインクを供給している状態が示されている。図示されているように、インクタンク102の内部は、隔壁112により左右に仕切られて空気室114およびインク室116が形成された2部屋構造となっており、これら空気室114およびインク室116は、下方に設けられた連絡通路118によって連通している。
図中の隔壁112の右側に形成された空気室114には、隔壁112と対向する側壁に大気開放孔120が設けられているので、空気室114は、大気開放された状態となっている。尚、大気開放孔120は、インクなどの液体は通さないが空気などの気体は通す透過フィルム122で覆われている。
一方、隔壁112の左側に形成されたインク室116は、大気開放されておらず、密閉された状態となっているので、インク室116内のインク表面116Lにかかる圧力(大気圧よりも低い)とインク室116内のインクによる圧力(水圧)とを足した圧力が、空気室114の下方(連絡通路118の上端の位置)のインク表面114Lにかかる圧力(大気圧)と釣り合うようになっている。
また、インク室116側の下端(連絡通路118の下方)には、流出口128が設けられており、流出口128には、接続チューブ104が接続されている。流出口128からインクが流出することにより、空気室114側のインク表面114Lが連絡通路118の上端よりも下がると、空気室114から空気が連絡通路118を通ってインク室116に移動するとともに、インク室116内のインクが連絡通路118を通って空気室114側に移動する。その結果、空気室114側のインク表面114Lは上昇して元の高さに戻り、インク室116内のインク表面116Lは下降して、空気室114側とインク室116側とで再び圧力が釣り合う。
このような構成のインクタンク102では、いわゆるマリオットの瓶の原理により、インク室116内のインク表面116Lが連絡通路118の上端の位置に下がるまでは、流出口128からインクが一定の流量で流出する。尚、空気室114側のインク表面114Lは、インクジェットプリンター10に搭載されたキャリッジ20の噴射ヘッド22よりも低い位置に設定されているので、流出口128から押し出されたインクの圧力によって噴射ヘッド22の噴射ノズルからインクが漏れ出ることはなく、噴射ヘッド22内で発生する負圧よってインクを吸い上げるようになっている。
さらに、インク室116の上部には、空気室114よりも一段高く形成された部分があり、この部分の空気室114側の側壁には、インク室116にインクを補充するために注入口124が水平方向を向いて開口している。図3(a)に示した状態では、注入口124は、密封栓126により密封されている。インク室116内のインクが少なくなりインクを補充する際には、注入口124の開口面が上方を向くように、図中に太線矢印で示した方向にインクタンク102を倒して行う。
図3(b)には、インクを補充するためにインクタンク102を倒した状態が示されている。図示されているように、注入口124の開口面が上方を向くようにインクタンク102を倒すと、空気室114がインク室の上方に位置するようになっている。そのため、密封栓126を外して、注入口124からインクを注入すると、インク室116にだけインクが補充され、空気室114にインクが流入することはない。
また、本実施例のインク室116の隔壁112に対向する側壁には、連絡通路118よりも上方に下限壁130が立設されている。図3(b)のインクタンク102を倒した状態で、この下限壁130の高さは、流出口128の位置よりも高く設定されている。インク室116内のインク表面116Lが下限壁130に達する前にインクの補充が行われる(インクタンク102を倒す)場合には、インク室116内に残っているインクが下限壁130よりも流出口側に集められるので、上方に向いた流出口128がインク表面から離れることはなく、インクの補充時に接続チューブ104に空気が入ることを防止することができる。
こうしてインク室116にインクを補充したら、注入口124を密封栓126で密封した後、先ほどとは逆にインクタンク102を起こして、図3(a)の状態に戻すことにより、接続チューブ104を介してキャリッジ20の噴射ヘッド22にインクを供給することが可能となる。
前述したように、本実施例のインクジェットプリンター10では、シアン色、マゼンタ色、イエロー色、黒色の4種類のインクを使用することから、上述したインクタンク102はインクの種類毎に設けられている。そして、これらのインクタンク102は、インクジェットプリンター10の側面に取り付けられるタンクケース100内に収納されている。
A−3.タンクケースの構成 :
図4は、タンクケース100がインクジェットプリンター10に取り付けられている様子を示した説明図である。この状態では、タンクケース100内の4つのインクタンク102は、図3(a)に示したように立っているので、インクタンク102内のインクがインクジェットプリンター10に供給される。また、図示されているように、タンクケース100の側面(インクジェットプリンター10から遠い側の面)には、確認窓140が設けられており、タンクケース100内に並列に設けられた4つのインクタンク102のインク室116側を目視可能となっている。また、インクタンク102は、透明あるいは半透明な樹脂材料で形成されているため、インクタンク102内のインク量を目視によって確認することができる。
図5は、インクタンク102を収納したタンクケース100の構成を示した断面図である。図示されているように、タンクケース100は、底面を構成してインクタンク102を載せる底カバー142や、4つの並列するインクタンク102を挟み込むようにして支えるサイドカバー144や、インクタンク102の上面側を覆う上面カバー146などから構成されている。尚、本実施例の上面カバー146は、本発明の「カバー部材」に相当している。
ここで、前述したように、インクタンク102内では、空気室114とインク室116とで圧力の釣り合いを取っているので、インクジェットプリンター10にインクを供給している間は、連絡通路118を水平に保って、インクタンク102が傾かないようにしておくことが望ましい。一般に、インクタンク102には製造時のバラツキがあることから、単に4つのインクタンク102を並列に連結して床面に置いたのでは、図5に示したように底面に凹凸が生じることよって、インクタンク102が傾いてしまう。そこで、本実施例のタンクケース100のように、底面が平らな底カバー142にインクタンク102を載せてサイドカバー144で支える構成とすれば、床面に置いた際にインクタンク102が傾かないようにすることができる。尚、底カバー142の底面を床面に着けるのではなく、サイドカバー144の下端を床面に着けて、両サイドカバー144を脚部として、インクタンク102が傾かないように水平を保ってもよい。
また、前述したように、インクタンク102には、注入口124が開口面を水平方向に向けて設けられており、インクを補充する際には、注入口124の開口面が上方を向くようにインクタンク102を倒すようになっている。こうした関係上、インクタンク102を収納するタンクケース100は、インクジェットプリンター10の側面に設けられた台座150に対して着脱可能に構成されており、タンクケース100を取り外した後、インクジェットプリンター10に取り付けられていた側の面が上方を向くようにタンクケース100を倒すことによって、インクタンク102にインクを補充することが可能となっている。
図6は、タンクケース100を取り外して、インクジェットプリンター10に対してインクタンク102を倒した状態を示した説明図である。この状態では、タンクケース100内の4つのインクタンク102は、インク室116側を下にして倒れている(図3(b)参照)ので、開口面が上方を向いた注入口124の密封栓126を外してインク室116にインクを補充することが可能となる。尚、本実施例のタンクケース100では、インクジェットプリンター10に取り付けられていた側の面が開放されている。
また、図6に示したように、本実施例のタンクケース100では、上面カバー146が、注入口124から遠い側の端部で回動可能に軸支されており、注入口124の開口面が上方を向くようにタンクケース100を倒した際に、上面カバー146を水平方向に回動させることが可能となっている。尚、本実施例のタンクケース100では、回動可能に軸支される上面カバー146の重心の位置が、図6のようにタンクケース100を倒した状態では、上面カバー146を軸支している軸よりも外側(インクタンク102から遠い側)に設定されている。そのため、タンクケース100をインクの補充姿勢(図6参照)に倒すと、上面カバー146は、水平方向に自動的に回動する。
加えて、本実施例のタンクケース100では、上面カバー146の裏面にインクの補充に関する情報(インクの補充方法や、補充する上での注意事項など)が記載されており、図6のようにタンクケース100を倒した際に、上面カバー146が水平方向に回動することで、上面カバー146の裏面が上方を向くことになる。インクジェットプリンター10の使用者は、この上面カバー146の裏面に記載された情報に従ってインクタンク102へのインク補充を適切に行うことができる。
さらに、タンクケース100を倒すと、インクタンク102とキャリッジ20の噴射ヘッド22とを接続する接続チューブ104が現れる。インクの種類毎に設けられたインクタンク102の各々の流出口128に接続されたインクの種類毎の接続チューブ104は、1つに束ねられて、台座150およびインクジェットプリンター10の側面を貫通する貫通孔154からインクジェットプリンター10内に導かれる。尚、それぞれの接続チューブ104の長さは、タンクケース100を倒した状態で接続チューブ104が引っ張られた状態とならないように、十分な長さが確保されている。
インクタンク102へのインクの補充を終了したら、タンクケース100を起こして、図4に示したようにタンクケース100をインクジェットプリンター10に取り付けた状態に戻す。このとき、台座150の側面とタンクケース100内のインクタンク102との間には空間が設けられており、接続チューブ104は、この空間に収納される。
また、図6に示すように、タンクケース100のインクジェットプリンター10に取り付けられる側の面には、2箇所にフック148が立設されており、一方、インクジェットプリンター10の側面に設けられた台座150には、フック148に対応する位置に引掛部152が設けられている。タンクケース100をインクジェットプリンター10に取り付ける際には、タンクケース100を持ち上げて、フック148の位置と引掛部152の位置とを合わせて、タンクケース100を床面に降ろすようにする。すると、フック148が引掛部152に係合して、タンクケース100が取り付けられた状態となる。尚、タンクケース100が取り付けられた状態では、タンクケース100の底カバー142の底面(図5参照)が床面に着いているので、フック148や引掛部152にインクタンク102の重みがかかることはない。また、タンクケース100を取り外す際には、タンクケース100を上方に持ち上げることよって、フック148と引掛部152との係合を容易に解くことができる。
以上に説明したように、本実施例のタンクケース100内に収納されたインクタンク102には、インクを補充するための注入口124が設けられており、この注入口124は、タンクケース100がインクジェットプリンター10に取り付けられた状態で、インクタンク102の側面に注入口124の開口面が水平方向を向くように設けられている。そして、インクの補充時には、注入口124の開口面が上方を向くようにタンクケース100を倒すようになっている。これにより、インクの補充時に注入口124からインクタンク102内に埃が入り込むことを効果的に防止することが可能となる。すなわち、本実施例とは異なり、注入口124を、開口面を上方に向けてインクタンク102の上面に設けた場合には、インクの補充が必要となるまでの間に、注入口124の近傍(特に密封栓126の上面)に埃が溜まり易く、密封栓126を外してインクを補充する際に、注入口124から埃がインクタンク102内に入り込み、こうした埃がインクとともに噴射ヘッド22に供給されることによって、目詰まりなどを起こす原因となってしまう。これに対して、本実施例のように注入口124をインクタンク102の側面に設けて、注入口124の開口面を水平方向に向けておけば、注入口124の近傍については、埃が溜まり易い部分(上方を向いた部分)の面積を小さくなるので、インクの補充時に注入口124からインクタンク102内に埃が入り込むことを効果的に防止することが可能となる。
また、タンクケース100がインクジェットプリンター10に取り付けられた状態で、インクタンク102の注入口124の上方は、上面カバー146によって覆われていることから、注入口124の近傍に溜まる埃をより低減することができ、その結果、インクの補充時に注入口124からインクタンク102内に埃が入り込むことを一層効果的に防止することが可能となる。
さらに、タンクケース100の上面カバー146は、インクタンク102の注入口124から遠い側の端部で回動可能に軸支されていることから、インクを補充する作業を妨げることなく、注入口124の近傍に溜まる埃を低減することが可能となる。すなわち、注入口124は、インクタンク102の側面の上部に設けられており、上面カバー146に近い配置となっているので、上面カバー146が固定されていた場合には、使用者が注入口124にアクセスする際に上面カバー146が障害となって、注入口124の密封栓126を外すといった作業を行い難い傾向にある。しかし、本実施例のように上面カバー146が注入口124から遠い側の端部で軸支されていれば、上面カバー146を水平方向(インクタンク102から離れる方向)に回動させることで、注入口124へのアクセスが上面カバー146によって妨げられることはなく、注入口124の密封栓126を外したり、注入口124からインクを補充したりする作業を容易に行うことが可能となる。
特に、上面カバー146を軸支する軸を、タンクケース100を倒した状態で上面カバー146の重心よりも内側(インクタンク102に近い側)に寄った位置に設けておけば、タンクケース100をインクの補充姿勢に倒すと、上面カバー146がインクタンク102から離れる方向に自動的に回動するので、インクタンク102へのインクの補充作業がより簡便になる。
B.変形例 :
以上に説明した実施例では、上面カバー146は単にインクタンク102の上方を覆うためのものであった。しかし、インクタンク102の上方を覆うだけでなく、タンクケース100を着脱する際の持ち手としての機能を上面カバー146に付加することも可能である。以下では、上面カバー146に持ち手としての機能を付加した変形例について説明する。尚、変形例の説明にあたっては、前述した実施例と同様の構成部分については、先に説明した実施例と同様の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7は、変形例のタンクケース100の構成を示した説明図である。先ず、図7(a)には、インクジェットプリンター10にタンクケース100が取り付けられている状態が示されている。この状態では、変形例のタンクケース100においても、前述した実施例と同様に、インクタンク102の注入口124の上方は、上面カバー146によって覆われているので、注入口124の近傍に溜まる埃を低減することができる。
また、図7(a)に示されているように、変形例のタンクケース100では、上面カバー146のインクジェットプリンター10に近い側の端部に、反対側の端部(上面カバー146が軸支されている側の端部)に向けて凹形状に形成された凹部160が設けられている。このような構成のタンクケース100では、インクジェットプリンター10から取り外すに際して、使用者は、先ず凹部160に指をかけて、図7(b)に示すように、上面カバー146を鉛直方向に回動させる。そして、凹部160に指をかけたまま上方に引き上げれば、タンクケース100を持ち上げることができるので、タンクケース100のフック148と台座150の引掛部152との係合を解除して、インクジェットプリンター10からタンクケース100を取り外すことができる。一方、タンクケース100を取り付ける際には、上面カバー146の凹部160を持ち手にしてタンクケース100を持ち上げて、フック148の位置と引掛部152の位置とを合わせた後、タンクケース100を床面に降ろせば、フック148が引掛部152に係合して、タンクケース100が取り付けられた状態となる。
以上のように、変形例のタンクケース100では、上面カバー146に持ち手となる凹部160が設けられており、上面カバー146が、インクタンク102の上方を覆うだけでなく、タンクケース100をインクジェットプリンター10に着脱する際の持ち手としての機能を有している。これにより、使用者は、上面カバー146を持ち手にして、片手でタンクケース100を取り外したり、取り付けたりすることが可能となるので、インクタンク102にインクを補充する作業がより簡便となる。
また、タンクケース100を取り外して、インクジェットプリンター10に対して倒した状態(図6参照)では、上面カバー146に設けられた凹部160は、上面カバー146を水平方向に回動させる錘として働くので、上面カバー146を確実に回動させて、注入口124へのアクセスが容易となる。
以上、各種の実施形態を説明したが、本発明は上記すべての実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
10…インクジェットプリンター、20…キャリッジ、22…噴射ヘッド、100…タンクケース、102…インクタンク、104…接続チューブ、112…隔壁、114…空気室、116…インク室、118…連絡通路、120…大気開放孔、124…注入口、126…密封栓、128…流出口、142…底カバー、144…サイドカバー、146…上面カバー、148…フック、150…台座、152…引掛部、154…貫通孔、160…凹部。

Claims (4)

  1. インクジェットプリンターの噴射ヘッドにインクを供給するためのインク供給システムであって、
    前記インクを収容可能であり、透明あるいは半透明の材料で形成されたインクタンクと、
    前記インクタンクを収容するケースと、
    前記インクタンクに接続され、前記噴射ヘッドに前記インクを供給するためのチューブと、
    を備え、
    前記インクタンクは、該インクタンクの内部に前記インクを注入するためのインク注入口が突出形成された第1面と、該第1面と交差する第2面とを有し、前記第1面が鉛直方向に沿うように立設して前記インク注入口が水平方向を向く第1の状態と、前記第2面が鉛直方向に沿うように立設して前記インク注入口が上方を向く第2の状態とに移行可能に設けられ、前記インク注入口には、前記インクの注入時に外される密封栓が装着され、
    前記ケースは、該ケースに回動可能に軸支されたカバーを備え、
    該カバーは、前記第1の状態における前記インクタンクの前記インク注入口に近い側の第1端部と、該第1端部に比較して前記インク注入口から遠い側の第2端部とを有し、該第2端部において前記ケースに回動可能に軸支され、
    前記インクタンクが前記第1の状態にあるとき、前記カバーは前記第2面と対向して前記インク注入口の上方を覆い、
    前記インクタンクが前記第2の状態にあるとき、前記カバーは前記第1端部と第2端部とが前記インクタンクの前記第2面の下方に位置して前記インクタンクの前記インク注入口及び前記第2面を外部に開放する、
    インク供給システム。
  2. 請求項1に記載のインク供給システムであって、
    前記カバーを軸支する軸は、前記インクタンクが前記第2の状態にあるとき、前記カバーの重心より前記インクタンクに近い側に寄った位置となるように設けられた、
    インク供給システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載のインク供給システムであって、
    前記カバーは、前記軸支されている前記第2端部と反対側の前記第1端部に持ち手が設けられた、
    インク供給システム。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のインク供給システムと、前記噴射ヘッドとを備えたインクジェットプリンター。
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