JP5804122B2 - タンクケース - Google Patents

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本発明は、噴射ヘッドからインクを噴射して画像を印刷する技術に関する。
インクジェットプリンターのように噴射ヘッドからインクを噴射することによって画像を印刷する印刷装置は、広く使用されている。噴射されるインクはインクカートリッジと呼ばれる専用容器に収容されており、インクの自重によって、あるいは送液ポンプによって噴射ヘッドに供給されている。
また、インクカートリッジでは収容可能なインク量に限界があるので、大量に印刷する場合には、何度も印刷を中断してインクカートリッジを交換しなければならなくなる。そこで、印刷装置に大きなインクタンクを設けておき、このインクタンクからインクを供給するようにした技術や(特許文献1)、印刷中にインクが少なくなった場合には、別途用意しておいたインクボトルからインクタンクにインクを補充することで、連続して印刷可能にする技術も存在する(特許文献2)。
特開2005−219483号公報 特開2000−211155号公報
しかし、インクタンクが大きくなると、インクタンクをどのような形態で印刷装置に設けるかが問題となる。すなわち、上記の特許文献2のように印刷装置内にインクタンクを組み込んで、インクタンクが印刷装置と一体になるように構成すると、印刷装置の筺体が大きくなってしまう。また、インクタンクが大きくなると、印刷中の振動でインクの液面が大きく揺れることになり、その影響で印刷装置に供給されるインクの液圧が変動して画質に悪影響を与える虞が生じる。かといって、上記の特許文献1のように、印刷装置とは別体にインクタンクを設けたのでは、印刷装置を運ぶ際には、別途にインクタンクも運ばなければならないので不便である。また、印刷装置に対してインクタンクが置かれる位置も一定しないので、インクタンクから供給されるインクの液圧や、インクが供給される通路での抵抗が変動して、画質に悪影響を与える虞が生じ得る。
この発明は、従来の技術における上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、大きなインクタンクを採用する場合に、印刷装置に大きなインクタンクを設けるための合理的な技術の提供を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の液体消費装置は次の構成を採用した。すなわち、
液体を噴射する噴射ヘッドを内蔵した液体消費装置であって、
前記液体消費装置の筺体とは別体に構成されて、前記液体の液体タンクが収容されたタンク収容ケースと、
前記液体消費装置の筺体の外側面に設けられた台座部と、
前記タンク収容ケース内の前記液体タンクから、前記台座部を介して前記噴射ヘッドに前記液体を供給する液体チューブと
を備え、
前記タンク収容ケースおよび前記台座部の何れか一方には雄型の嵌合部材が設けられ、他方には雌型の嵌合部材が設けられて、該台座部の上方から該タンク収容ケースを該台座部に嵌合させるように構成されており、
前記液体消費装置が平面上に載置されると、前記タンク収容ケースの底面が該平面に当接して前記雄型の嵌合部材と前記雌型の嵌合部材との間に隙間が形成され、該液体消費装置の前記筺体が持ち上げられると、該雄型の嵌合部材および該雌型の嵌合部材によって前記タンク収容ケースが該液体消費装置の該筺体に支持された状態となることを要旨とする。
このような本発明の液体消費装置においては、液体消費装置の外側面に設けられた台座部に対して、タンク収容ケースを上から嵌合可能となっている。このため、液体消費装置を持ち上げるとタンク収容ケースも一緒について来るので、タンク収容ケースを別途運ぶ必要がなく、タンク収容ケースの運搬が容易となる。また、液体消費装置を平面上に載置した状態では、タンク収容ケースの底面が平面に当接してタンク収容ケースが自立することで、タンク収容ケースと台座部との間に隙間が形成されている。このため、噴射ヘッドから液体を噴射する動作などに伴って液体消費装置の筺体が振動しても、筺体の振動がタンク収容ケースに伝わらない。従って、液体タンクの液面の揺れを防ぐことができるので、液体消費装置の稼働中に液体タンクからの液体の供給圧力が変動することを抑制可能となる。
更に、液体消費装置を平面上に置かれている間はタンク収容ケースが自立するので、この間にはタンク収容ケースの重みが台座部を介して液体消費装置の筺体にかからない。従ってタンク収容ケースの重みが長時間、液体消費装置の外側面にかかり続けることで、液体消費装置の筺体に亀裂が入ることを回避することができる。
また、上述した本発明の液体消費装置においては、台座部によってタンク収容ケースと液体消費装置の筺体との間に所定の隙間を確保することとし、この隙間に液体チューブを収容することとしても良い。
こうすれば、液体消費装置とタンク収容ケースとに挟まれて液体チューブが潰されてしまう心配がない。従って、液体チューブが潰されて劣化することを防ぐことができる。また、液体チューブが潰された部分で液体が滞り、噴射ヘッドから液体を噴射することができなくなる事態を回避することが可能となる。
本実施例の液体消費装置としてのインクジェットプリンターを例示した説明図である。 本実施例のインクジェットプリンターの内部構造を示した説明図である。 本実施例のタンクケースを示した説明図である。 インクジェットプリンターにタンクケースを取付けるための構成を示した説明図である。 インクジェットプリンターを地面に載置した状態でのタンクケースのフックと台座の引掛部とが嵌合する部分の拡大図である。 変形例のインクジェットプリンターにタンクケースを取付けるための構成を示した説明図である。
以下では、上述した本願発明の内容を明確にするために、次のような順序に従って実施例を説明する。
A.装置構成:
B.本実施例のタンクケースの取り付け構成
C.変形例:
A.装置構成 :
図1は、本実施例の液体消費装置としてのインクジェットプリンター100を例示した説明図である。図示したインクジェットプリンター100は、略箱形の外観形状をしており、前面のほぼ中央には前面カバー103が設けられ、背面側には、印刷用紙1をセットする給紙トレイ101が設けられている。また、インクジェットプリンター100の前面側で、前面カバー103の隣に相当する位置には複数の操作ボタン105が設けられている。前面カバー103は下端側で軸支されており、上端側を手前に倒すと、印刷用紙1が排出される細長い排紙口102が現れる。給紙トレイ101に印刷用紙1をセットして、操作ボタン105を操作すると、給紙トレイ101から印刷用紙1が吸い込まれる。そしてインクジェットプリンター100の内部で、印刷用紙1の表面に画像が印刷された後、排紙口102から排出されるようになっている。
インクジェットプリンター100の側面には、箱形形状のタンクケース150が設けられている。詳細には後述するが、タンクケース150の内部には複数のインクタンクが設けられており、インクジェットプリンター100が印刷に用いるインクは、このインクタンクから供給されるようになっている。
図2は、本実施例のインクジェットプリンター100の内部構造を示した説明図である。図示されるように、インクジェットプリンター100の内部には、印刷用紙1の上で往復動するキャリッジ110が設けられており、キャリッジ110には、インクを噴射する噴射ヘッド112が設けられている。本実施例のインクジェットプリンター100では、シアン(以下C)色、イエロー(以下Y)色、マゼンタ(以下M)色、黒(以下K)色の4色のインクを用いて画像を印刷可能であり、このことに対応して、インクの色毎に噴射ヘッド112が設けられている。
キャリッジ110は、図示しない駆動機構に駆動されて、ガイドレール130によってガイドされながら印刷用紙1の上で往復動を繰り返す。また、インクジェットプリンター100には図示しない紙送り機構も設けられており、キャリッジ110が往復動する動きに合わせて印刷用紙1が少しずつ紙送りされていく。そして、キャリッジ110が往復動する動きと、印刷用紙1が紙送りされる動きとに合わせて、噴射ヘッド112から、C色のインク(以下、Cインク)、Y色のインク(以下、Yインク)、M色のインク(以下、Mインク)、あるいはK色のインク(以下、Kインク)を噴射することによって、印刷用紙1に画像が印刷される。
噴射ヘッド112から噴射されるインクは、タンクケース150内に設けられたインクタンク151に収容されている。本実施例のインクジェットプリンター100では、Cインク、Yインク、Mインク、Kインクの4種類のインクを使用することから、インクタンク151もインクの種類毎に、Cインク用のインクタンク151C、Yインク用のインクタンク151Y、Mインク用のインクタンク151M、およびKインク用のインクタンク151Kの4つのインクタンク151が設けられている。尚、本明細書中では、特にインクの種類を区別する必要がない場合には、インクの種類毎のインクタンク151C,151Y,151M,151Kをまとめて単にインクタンク151と称することがあるものとする。これらインクタンク151内のインクは、インクの種類毎に設けられたインクチューブ117を介して、インクの種類毎の噴射ヘッド112に供給される。
更に、キャリッジ110がガイドレール130に沿って印刷用紙1の外側まで移動した位置には、ホームポジションと呼ばれる領域が設けられており、インクジェットプリンター100が画像を印刷していない間は、キャリッジ110はホームポジションに移動している。ホームポジションには、キャップ122が設けられており、このキャップ122は図示しない昇降機構によって上下方向に移動可能となっている。そして、キャリッジ110をホームポジションに移動した状態で、キャップ122をキャリッジ110の底面側に押し当てると噴射ヘッド112を覆うように閉空間が形成され、噴射ヘッド112内のインクが乾燥することを防止可能となっている。また、キャップ122には、負圧チューブ124を介して負圧ポンプ120が接続されており、キャリッジ110の底面側にキャップ122を押し当てた状態で負圧ポンプ120を作動させることで、噴射ヘッド112内のインクを吸い出すことも可能となっている。このため、噴射ヘッド112内で乾燥が進んでインクの粘度が増加してしまった場合でも、そのようなインクを吸い出して、噴射ヘッド112内のインクを適切な粘度に維持しておくことが可能である。
また、上述したキャリッジ110を往復動させる動作や、印刷用紙1を紙送りする動作や、噴射ヘッド112からインクを噴射する動作や、正常に印刷可能なようにメンテナンスを実行する動作などは、全て制御部140によって制御されている。
図3は、本実施例のタンクケース150を示した説明図である。図示されているように、タンクケース150の側面には大きな確認窓152が形成されており、タンクケース150内に収容されたCインクのインクタンク151C、Yインクのインクタンク151Y、Mインクのインクタンク151M、Kインクのインクタンク151Kをそれぞれ目視できるようになっている。また、それぞれのインクタンク151C,151Y,151M,151Kは、透明あるいは半透明な樹脂材料で形成されている。このため、それぞれのインクタンク151C,151Y,151M,151Kに残ったインクの液面の位置(すなわちインクの残量)を目視によって確認することが可能である。
また、本実施例のタンクケース150は、インクジェットプリンター100とは別体に設けられており、次のような構成によってタンクケース150をインクジェットプリンター100に取り付けることが可能となっている。
B.本実施例のタンクケースの取り付け構成 :
図4は、インクジェットプリンター100にタンクケース150を取り付ける構成を示した説明図である。図4には、タンクケース150を取り外した後、インクジェットプリンター100に取り付けられていた側の面が上方を向くように、タンクケース150を回転させた状態が示されている。図示されているように、タンクケース150がインクジェットプリンター100に取り付けられる面には、タンクケース150の上面側の2箇所にフック157が立設されている。また、インクジェットプリンター100の側面(タンクケース150が取り付けられる面)には台座160が設けられており、台座160には、フック157に対応する位置に引掛部162が設けられている。
タンクケース150をインクジェットプリンター100に取り付ける際には、フック157が引掛部162の少し上に来るようにタンクケース150を持ち上げておき、ここからインクジェットプリンター100が載置されている地面の方向にタンクケース150を降下させる。こうすると、上からフック157が引掛部162に嵌合し、タンクケース150がインクジェットプリンター100に取り付けられる。
尚、こうしてインクジェットプリンター100にタンクケース150が取り付けられた状態で印刷を行っているうちに、インクタンク151内のインクの残量が少なくなった場合には、次のようにしてインクタンク151にインクを補充する。先ず、タンクケース150を持ち上げて台座160から取り外し、図4に示すように、インクジェットプリンター100側の面が上を向くようにタンクケース150を倒す。すると、タンクケース150の上面に設けられた上面カバー155が倒されて、インクタンク151の上面側に設けられたキャップ156が取り外しやすくなるので、キャップ156を取り外し、インクタンク151内にインクを補充する。また、上面カバー155が倒された状態では、側面からインクタンク151内のインクの量を確かめながらインクを補充することができるので、必要以上のインクをインクタンク151に補充してしまうこともない。
以上のようなタンクケース150の取り付け構成を備えた本実施例のインクジェットプリンター100では、インクジェットプリンター100の設置場所を移動する際にインクジェットプリンター100を持ち上げると、タンクケース150が台座160に引っ掛かって一緒に付いてくる。従って、別途タンクケース150を持ち運ぶ必要がなく、タンクケース150の持ち運びが容易となる。また、タンクケース150はインクジェットプリンター100のすぐ隣の位置に固定されるので、タンクケース150とインクジェットプリンター100とが引き離されることでインクチューブ117に負荷がかかり、結果としてインクチューブ117が劣化してしまうことを抑制することが可能である。
また、インクチューブ117は、インクの補充時のことを考慮して、余裕をもって少し長めに設けられている。そして、本実施例のインクジェットプリンター100では、台座160で確保された隙間にインクチューブ117が収容されるので、タンクケース150とインクジェットプリンター100とに挟まれてインクチューブ117が潰れないようになっている。従って、インクチューブ117の劣化を防ぐと共に、インクチューブ117が潰れて噴射ヘッド112に上手くインクを供給することができなくなるという事態を回避することができる。
尚、インクタンク151の製造過程では、製造ばらつきにより底面に凸凹が生ずることが起こり得るが、底面に凹凸があるインクタンク151を地面に直に置いたのでは、インクタンク151が真っすぐに立たず、場合によってインクタンク151が転倒してしまう虞がある。従って、本実施例のように、インクタンク151をタンクケース150に収容し、各インクタンク151をタンクケース150を介して自立させることとすれば、インクタンク151が転倒することを防止することが可能である。
図5は、インクジェットプリンター100を地面に載置している状態でのタンクケース150のフック157と台座160の引掛部162とが嵌合する部分の拡大図である。図示されるように、本実施例のインクジェットプリンター100では、タンクケース150とインクジェットプリンター100とを地面に置いた状態で、タンクケース150のフック157の付け根の位置が台座160の引掛部162の先端の位置よりも少し高くなるようになっている。従って、インクジェットプリンター100を地面に載置した状態ではタンクケース150が地面に自立するようになっており、これにより、ほとんどの時間(インクジェットプリンター100が地面に置かれている時間)はタンクケース150の重みが台座160に掛からないようになっている。従って、台座160を介してインクジェットプリンター100にタンクケース150の重みがかかり続けることで、クリープによってインクジェットプリンター100に亀裂が入ることを防ぐことができる。
また、インクジェットプリンター100の外側から見える部分は、デザインの関係上、鋭角に造形される傾向があり、台座160の外縁部にも角の部分が生じやすくなっている。従って、角の部分にタンクケース150の重みがかかると、応力集中によって局所的に大きな応力が発生し、台座160の角の部分に亀裂が入る虞がある。しかし、上述したように、本実施例のインクジェットプリンター100ではほとんどの時間はタンクケース150が地面に自立しており、タンクケース150の重みが台座160に掛からないようになっているので、台座160に亀裂が入ることを抑制することが可能である。
また、本実施例のインクジェットプリンター100では、図5に示すように、インクジェットプリンター100を地面に載置した状態(例えば印刷中)でタンクケース150が自立する構成を採用することで、印刷画質を維持することが可能となっている。以下ではこの点について説明する。
前述したように、印刷中は、インクジェットプリンター100の内部でキャリッジ110の往復動が繰り返されたり、紙送り機構によって印刷用紙1が少しずつ紙送りされる(図2を参照)。そして、このときのキャリッジ110や紙送り機構の動きが伝わることで、印刷中はインクジェットプリンター100が振動する。従って、例えばインクジェットプリンター100にタンクケース150が常時、引っ掛かる構成であった場合には、印刷中のインクジェットプリンター100の振動が台座160を介してタンクケース150に伝わり、タンクケース150自体が揺れ動く。この時、タンクケース150内のインクタンク151では、タンクケース150の揺れによって内部のインクの液面が揺れ動き、インクタンク151内のインクの液面と噴射ヘッド112との水頭差にばらつきが生ずることとなる。従って、インクタンク151内のインクを安定した液圧によって噴射ヘッド112に供給することができなくなり、結果として印刷画質に悪影響を及ぼすことが起こり得る。
これに対して、本実施例のインクジェットプリンター100では、前述したように、印刷中はタンクケース150が自立している。このため、タンクケース150と台座160との間に少し隙間が空くようにタンクケース150を配置することができる。こうすれば、印刷中にインクジェットプリンター100で生ずる振動がタンクケース150に伝わらないので、インクタンク151内のインクの液面が揺れることもなく、安定した液圧によって噴射ヘッド112にインクを供給することができる。その結果、インクジェットプリンター100の振動による上述した悪影響を排除することができるので、インクジェットプリンター100の印刷画質を維持することが可能となる。
また、噴射ヘッド112とインクタンク151内のインクの液面との水頭差のばらつきを抑制する観点からすると、インクタンク151内のインクの液面を地面に対して水平に保つことが望ましく、その為にはインクタンク151を収納するタンクケース150が傾かないようにする必要がある。ここで、本実施例のインクジェットプリンター100のように、インクジェットプリンター100の載置時にタンクケース150が自立する構成(図5を参照)では、タンクケース150が傾かないようにタンクケース150の姿勢を保持することが比較的容易となっている。これは次のような理由による。
仮に、インクジェットプリンター100の載置時にもタンクケース150が台座160に引っ掛かる構成とした場合、タンクケース150の傾きは、インクジェットプリンター100への台座160の取り付け位置のばらつきや、台座160の引掛部162の製造ばらつき、あるいはタンクケース150のフック157の製造ばらつきよって決定される。
これに対して、本実施例のインクジェットプリンター100では、インクジェットプリンター100の載置時にタンクケース150が自立するので(図5を参照)、タンクケース150の傾きはタンクケース150の底面の製造ばらつきによって決まる。換言すれば、タンクケース150の底面の製造ばらつきを抑えればタンクケース150が傾かないように姿勢に保つことが可能である。また、タンクケース150の底面は、フック157や引掛部162に比べれば単純な形状をしているので(図5を参照)、タンクケース150の底面の製造ばらつきを抑えることは容易である。従って、タンクケース150を台座160に引っ掛ける場合のように、複数の要因によってタンクケース150の傾きが決定される場合と比較して、タンクケース150が傾かないように姿勢を保持することが容易に実現される。これにより、タンクケース150内のインクタンク151が傾くことが防止されるので、インクタンク151内のインクの液面が地面に対して水平に保たれる。その結果、噴射ヘッド112とインクタンク151内のインクの液面との水頭差のばらつきが抑制されて、印刷画質を維持することが可能となる。
C.変形例 :
上述した本実施例のインクジェットプリンター100では、タンクケース150にフック157が設けられるとともに、台座160に引掛部162が設けられるものと説明した。しかし、フック157と引掛部162とが設けられる位置は逆であっても構わない。
図6は、変形例のインクジェットプリンター100にタンクケース150を取付けるための構成を示した説明図である。尚、図6に示した構成中で、前述した実施例と同様の部分については、本実施例と同様の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図示されるように、変形例のインクジェットプリンター100では、台座160の上方の2箇所にフック166が設けられており、また、タンクケース150が台座160と向かい合う面の対応する位置には、フック166を嵌合可能な引掛孔158が設けられている。このようなタンクケース150の取り付け構成を備えた変形例のインクジェットプリンター100においても、上述した場合と同様に、タンクケース150の持ち運びが容易となる等の有利な効果を得ることが可能である。また、図6に示した構成によれば、フック166を引っ掛ける引掛孔158は、タンクケース150の側面の一部をくり抜くだけで形成することができる。従って、図4に示した引掛部162を形成するよりもフック166を引っ掛ける部分を形成する作業が容易となる。
以上、各種の実施形態を説明したが、本発明は上記すべての実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
1…印刷用紙、 100…インクジェットプリンター、 101…給紙トレイ、 102…排紙口、 103…前面カバー、 105…操作ボタン、 110…キャリッジ、 112…噴射ヘッド、 117…インクチューブ、 120…負圧ポンプ、 122…キャップ、 124…負圧チューブ、 130…ガイドレール、 140…制御部、 150…タンクケース、 151…インクタンク、 152…確認窓、 155…上面カバー、 156…キャップ、 157…フック、 158…引掛孔、 160…台座、 162…引掛部、 166…フック。

Claims (1)

  1. 液体噴射ヘッドを内蔵した液体消費装置に液体供給チューブを介して接続される液体タンクを収容するタンクケースであって、
    前記液体消費装置の筐体とは別体に構成され、
    前記液体消費装置の前記筐体に備えられた筐体側の嵌合部材に対し、上方から嵌合可能なタンクケース側の嵌合部材を備え、
    前記タンクケース側の前記嵌合部材は、
    前記液体消費装置の前記筐体が平面上に載置されると、前記タンクケースの底面が前記平面に当接することにより、前記筐体側の前記嵌合部材との間に隙間が形成され、且つ、
    前記液体消費装置の前記筐体が持ち上げられると、前記筐体側の前記嵌合部材との嵌合により、前記タンクケースが前記液体消費装置の前記筐体に支持された状態となるように、
    設けられた、
    タンクケース
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