JP2013146414A - 医療サービス提供システム及びサーバー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】医用画像の解析を依頼した医用画像管理装置で確実に解析結果を参照、印刷できるようにする。
【解決手段】センターサーバー1の制御部11は、骨塩定量計測サービスの依頼の送信元のPACS2に応じたファイルフォーマットで骨塩定量の計測結果を作成して送信元のPACS2に送信する。
【選択図】図5

Description

本発明は、医療サービス提供システム及びサーバー装置に関する。
医療の分野において、医用画像をデジタル化して取り扱うことが主流となりつつある。CR(Computed Radiography)装置、CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置等の医用画像生成装置(以下、「モダリティ」という)によってデジタル化された医用画像は、PACS(Picture Archiving and Communication System for medical application)と呼ばれる医用画像管理装置で記憶管理され、モニタ表示やプリント出力されることにより医師の診断に供されている。
医用画像は、多くの場合、DICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)規格に準拠したDCMファイルで保存される。DICOMとは、医用画像の通信及び保存フォーマットに関する標準規格であり、この規格に準拠することで、異なる医療機器間での医用画像の相互通信性が確保される。
また、近年、医療施設においては、例えば、検査結果のファイル等の、医用画像以外のファイルを取り扱う機会が増えている。例えば、特許文献1には、検体検査の結果をグラフ化した検体検査イメージを作成し保存、管理する医用画像表示装置が記載されている。
また、通信ネットワークを介して外部のサービス提供業者のサーバー装置が画像解析による検査を受け付け、解析結果(検査結果)をPDFファイル等で返信するサービス提供システムも提案されている。
特開2010−128847号公報
しかしながら、通常PACSは医用画像を管理するための装置であり、医用画像以外のファイルフォーマットを参照、印刷する機能が実装されていないか、あるいは参照、印刷可能なファイルフォーマットが限定されていることが多々ある。そのため、PACSによっては、サーバー装置から送信された検査結果のファイルフォーマットに対応しておらず、検査結果を参照、印刷することができない場合があった。
本発明の課題は、医用画像の解析を依頼した医用画像管理装置で確実に解析結果を参照、印刷できるようにすることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
医療施設に設けられた医用画像管理装置と、前記医用画像管理装置から送信された医用画像を解析し、得られた解析結果を前記医用画像の送信元の医用画像管理装置に送信するサーバー装置と、を備える医療サービス提供システムであって、
前記サーバー装置は、前記送信元の医用画像管理装置に応じたファイルフォーマットで解析結果を作成して前記送信元の医用画像管理装置に送信する制御部を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記制御部は、前記医用画像管理装置から送信された医用画像の付帯情報に含まれる前記送信元の医用画像管理装置の装置識別情報に基づいて、前記送信元の医用画像管理装置に応じたファイルフォーマットを特定し、特定したファイルフォーマットで解析結果を作成して前記送信元の医用画像管理装置に送信する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記医用画像管理装置は、自装置の種類を示す装置識別情報を前記医用画像に付帯させて前記サーバー装置に送信する付帯部を備える。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記医用画像管理装置と前記サーバー装置との間に設けられ、これらの装置間における通信の中継を行うゲートウェイ装置を備え、
前記ゲートウェイ装置は、前記送信元の医用画像管理装置の装置種類を識別し、識別した装置種類を示す装置識別情報を前記医用画像に付帯させて前記サーバー装置に送信する付帯部を備える。
請求項5に記載の発明は、
医療施設に設けられた医用画像管理装置と通信ネットワークを介して接続され、前記医用画像管理装置から送信された医用画像を解析し、得られた解析結果を前記医用画像の送信元の医用画像管理装置に送信するサーバー装置であって、
前記送信元の医用画像管理装置に応じたファイルフォーマットで解析結果を作成して前記送信元の医用画像管理装置に送信する制御部を備える。
本発明によれば、医用画像の解析を依頼した医用画像管理装置で確実に解析結果を参照、印刷することが可能となる。
第1の実施の形態における医療サービス提供システムの全体構成を示す図である。 図1のセンターサーバーの機能的構成を示すブロック図である。 図2の記憶部に記憶された返信フォーマットテーブルの一例を示す図である。 図1のPACSの機能的構成を示すブロック図である。 図1の医療サービス提供システムにおいて実行されるサービス依頼/提供処理Aを示すフローチャートである。 第2の実施の形態における医療サービス提供システムの全体構成を示す図である。 図6のゲートウェイサーバーの機能的構成を示すブロック図である。 図6の医療サービス提供システムにおいて実行されるサービス依頼/提供処理Bを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
[第1の実施の形態]
〔医療サービス提供システム100の構成〕
図1に、第1の実施の形態における医療サービス提供システム100のシステム構成を示す。
図1に示すように、医療サービス提供システム100は、センターサーバー1と、各医療施設に設置されているPACS2のそれぞれと、がインターネットNを介してデータ送受信可能に接続されて構成されている。医療施設の数やPACS2の台数は、特に限定されない。
ここで、図1においてPACS2に付与されている識別符号(2a〜2d)は、PACS2の装置名称(メーカー名、商品名及び型番)を簡略化して示すものである。PACS2の装置名称(その簡略符号を含む)は、PACS2の種類を識別するための装置識別情報である。
以下、医療サービス提供システム100を構成する各装置について説明する。
〔センターサーバー1の構成〕
センターサーバー1は、サービス提供者のデータセンターに設置され、医療に関する様々な支援サービスを提供するサーバー装置である。本実施の形態においては、センターサーバー1は、医用画像を解析することにより骨塩定量の計測を行う骨塩定量計測サービスを提供するものとして説明するが、これに限定されるものではない。骨塩定量計測サービスは、医療施設のPACS2から送信された左手第二中手骨のX線画像を解析することにより骨塩量を計測し、計測結果(解析結果)を数値やグラフ等にして送信元のPACS2に返信するものである。
図2に、センターサーバー1の機能構成例を示す。
センターサーバー1は、図2に示すように、制御部11、RAM12、記憶部13、操作部14、表示部15、通信部16、計時部17等を備えて構成されており、各部はバス18により接続されている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、記憶部13に
記憶されているシステムプログラムをはじめとする各種プログラムを読み出してRAM12に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。例えば、制御部11は、記憶部13に記憶されているプログラムに従って、後述するサービス依頼/提供処理Aのセンターサーバー1側の処理を実行する。
RAM12は、制御部11により実行制御される各種処理において、記憶部13から読み出された制御部11で実行可能な各種プログラム、入力若しくは出力データ、及びパラメーター等の一時的に記憶するワークエリアを形成する。
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリ等により構成される。記憶部13には、前述のように各種プログラムが記憶されている。例えば、記憶部13には、システムプログラムの他、後述するサービス依頼/提供処理Aのセンターサーバー1側の処理を実行するプログラム、左手第二中手骨のX線画像を解析して骨塩量を計測する計測プログラム等が記憶されている。
また、記憶部13には、ユーザー管理テーブル130、返信フォーマットテーブル131、計測結果テーブル132等が記憶されている。
ユーザー管理テーブル130は、サービス提供者との間で、センターサーバー1による支援サービスを受ける契約を締結しているユーザーの登録情報を格納するためのテーブルである。ユーザー管理テーブル130には、例えば、「施設ID(ユーザーが属する施設の施設識別情報)」、「ユーザーID」、「パスワード」、「ユーザー名」、「施設名」、「所在地」、「電話番号」等の項目が設けられており、これらの項目の情報からなるユーザー登録情報のデータが格納されている。
返信フォーマットテーブル131は、図3に示すように、「PACS装置名称」と、その装置名称のPACS2に計測結果を返信するときの「ファイルフォーマット」の情報とを対応付けて記憶するテーブルである。「PACS装置名称」は、PACS2の装置名称であり、メーカー名、型番等を含む。「ファイルフォーマット」は、対応するPACS装置名称のPACS2において表示や印刷を行ったときに最適なファイルフォーマットである。
計測結果テーブル132は、「依頼ID」、計測依頼の送信元の情報(「施設名」、「ユーザID」等)、「計測日時」、「患者情報」、「計測結果」の数値等を対応付けて記憶する。
操作部14は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを、入力信号として制御部11に出力する。
表示部15は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニタを備えて構成されており、制御部11から入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
通信部16は、ルーター、TA(Terminal Adapter)等を備え、インターネットN等の通信ネットワークを介して接続されたPACS2等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
計時部17は、RTC(Real Time Clock)等により構成され、現在時刻及び現在日付
を計時して制御部31に出力する。
〔PACS2の構成〕
PACS2(PACS2a〜2d)は、CR、CT、MRI、超音波診断措置等の図示しないモダリティに接続され、モダリティから受信した医用画像データを保存したり、閲覧用に出力したりする医用画像管理装置である。具体的に、PACS2は、それぞれ医療施設内で生成された医用画像データを患者情報や検査情報と対応付けてデータベース231に格納して管理する。また、データベース231に格納された医用画像データを読み出して診断用に表示部25に表示したり、印刷部27から出力したりする。
なお、本実施の形態において、PACS2は、例えば、小規模施設に設置されているPACSのように、医用画像の保存、表示、出力までを単体で行う構成として説明するが、医用画像を保存するデータベースを備えるサーバーと、LAN等の通信ネットワークを介して接続された読影端末等のクライアント端末から構成されるシステムであってもよい。即ち、クライアント端末からの要求に応じてサーバーがデータベースから医用画像データを読み出してクライアント端末に送信し、クライアント端末において医用画像を表示、プリント出力するシステムであってもよい。
図4に、PACS2の機能構成例を示す。図4に示すように、PACS2は、制御部21、RAM22、記憶部23、操作部24、表示部25、通信部26、印刷部27等を備えて構成され、各部はバス28等により接続されている。
制御部21、RAM22、記憶部23、操作部24、表示部25、通信部26の機能は、それぞれ図2において説明した制御部11、RAM12、記憶部13、操作部14、表示部15、通信部16と略同様であるので異なる部分のみ以下に説明する。
制御部21は、CPU等により構成され、記憶部23に記憶されているシステムプログラム、後述する各種プログラムをRAM22に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。例えば、制御部21は、記憶部23に記憶されているプログラムに従って、後述するサービス依頼/提供処理AのPACS2側の処理を実行する。
記憶部23は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体の不揮発性メモリ等により構成さ
れる。
記憶部23は、医用画像の画像データ、読影レポート、計測結果データ等を患者情報(患者ID、患者氏名、性別、年齢等)や検査情報(検査日、モダリティ種、検査部位等)に対応付けて記憶するデータベース231を備える。医用画像は、DICOM規格に準拠したDCMファイルでデータベース231に保存されている。
また、記憶部23には、各種プログラムや各種データが記憶されている。プログラムとしては、例えば、制御部21により実行されるシステムプログラムや、後述するサービス依頼/提供処理AのPACS2側の処理を実行するプログラム、図示しないモダリティから送信された医用画像やセンターサーバー1から送信された計測結果データ等をデータベース231に格納したり、表示部25に表示したりするためのプログラムが含まれる。
また、記憶部23には、自装置の装置名称が記憶されている。
通信部26は、ルーター、TA等を備え、インターネットN等の通信ネットワークを介して接続されたセンターサーバー1等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
印刷部27は、制御部21により出力される印刷データに基づいて、用紙上に画像を印刷し出力する。
上述のように、PACS2a〜2dは、その種類が異なる。そのため、PACS2a〜2dのそれぞれにおいて表示、印刷可能なファイルフォーマットが異なる場合がある。
〔医療サービス提供システム100の動作〕
次に、医療サービス提供システム100における動作について説明する。
図5に、医療サービス提供システム100において実行されるサービス依頼/提供処理Aのフローチャートを示す。サービス依頼/提供処理AにおけるPACS2側の動作は、制御部21と記憶部23に記憶されているプログラムとの協働により実行される。センターサーバー1における動作は、制御部11と記憶部13に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
まず、PACS2において、計測対象となる医用画像に、計測用パラメーター、PACS2の装置名称が付帯される(ステップS1)。ここで、骨塩定量計測を行う場合、計測対象となる医用画像は、1cmごとに1mm厚みの変化する、斜度のついたアルミスケールと左手第二中手骨を並べて撮影したX線画像であり、左手第二中手骨上の患者側の凹部とその反対側の凸部の二点を医用画像上で指定してその座標情報を計測用パラメーターとしてセンターサーバー1に送信する必要がある。また、センターサーバー1において計測結果の返信フォーマットを決定するために、PACS2の装置名称をセンターサーバー1に送信する必要がある。
そこで、ステップS1においては、まず、表示部25に表示された医用画像から操作部24により指定された二点の座標が計測用パラメーターとして取得される。また、記憶部23に記憶されている自装置の装置名称が取得される。そして、これらの取得された情報が計測対象に付帯される。なお、二点の指定は、自動画像認識によりPACS2において自動的に行うこととしてもよい。
計測用パラメーターと装置名称を医用画像に付帯させる方法としては、例えば、下記の(1)〜(3)の何れかにより行うことができる。
(1)DICOMファイル(医用画像のファイル)のヘッダーの、予め定められた場所に計測用パラメーター及び装置名称を書き込む。
(2)DICOMファイルの他に、患者情報等の付帯情報をXML形式で記載したファイルを作成し、その中にタグを追加して、計測用パラメーター及び装置名称を書き込む。なお、DICOMファイルとそれに付帯させるXMLファイルのファイル名は識別子を除いて同一とする。
(3)DICOMファイルの表示パラメーターを記載するGSPS(Grayscale Softcopy Presentation State)ファイルに計測用パラメーター及び装置名称を書き込む。GSPSとは、画像をどのように表示するかを示すパラメーターを保存し通信するためのファイルである。なお、DICOMファイルとそれに付帯するGSPSファイルのファイル名は識別子を除いて同一とする。
次いで、通信部26によりセンターサーバー1へのアクセスが行われる(ステップS2)。センターサーバー1においては、通信部16によりPACS2からのアクセスが受信されると、ログイン認証が行われる(ステップS3)。具体的には、PACS2からアクセスがあると、センターサーバー1においては、アクセス元のPACS2にログイン画面が送信される。PACS2においてこのログイン画面から入力されたユーザーID及びパスワードがユーザー管理テーブル130に記憶されているものと一致した場合、ログインが許可され、通信が確立される。
PACS2においては、センターサーバー1へのログインが許可されると、計測対象の医用画像及びその付帯情報(ステップS1で付帯された計測用パラメーター及び装置名称)が通信部26によりセンターサーバー1に送信され、骨塩定量計測サービスが依頼される(ステップS4)。
センターサーバー1においては、通信部16によりPACS2から計測対象の医用画像及びその付帯情報が受信されると、受信された付帯情報に基づいて、計測結果の返信フォーマットが決定される(ステップS5)。具体的には、医用画像の付帯情報(DICOMヘッダー、XMLファイル、又はGSPSファイル)が解析され、装置名称が特定される。そして、記憶部13に記憶されている返信フォーマットテーブル131が参照され、特定された装置名称に対応付けて記憶されているファイルフォーマットが返信フォーマットとして決定される。
次いで、受信された医用画像に対して骨塩定量計測処理が実行される(ステップS6)。ステップS6においては、まず、付帯情報から計測用パラメーターが取得され、取得された計測用パラメーターを用いて医用画像を解析することにより骨塩定量が計測される。骨塩定量計測の方法としては、特に限定されないが、例えば、医用画像を解析し、医用画像上のアルミスケールと左手第二中手骨との陰影濃度を比較分析することにより骨塩量(DIP値)を計測する公知のDIP法等を用いることができる。
次いで、ステップS5において決定された返信フォーマット形式で計測結果のファイルが作成される(ステップS7)。計測結果は、例えば、今回の骨塩量値や同年代や若年代の平均値との比較値、同一患者の過去から現在までの骨塩量値の推移を示すグラフ等を含む。
作成された計測結果ファイルは通信部16により依頼の送信元のPACS2に送信される(ステップS8)。
PACS2においては、通信部26により計測結果ファイルが受信されると、受信された計測結果ファイルが表示部25に表示される(ステップS9)。また、操作部24からの操作に応じて、印刷部27により計測結果が印刷出力され(ステップS10)、サービス依頼/提供処理Aは終了する。
このように、医療サービス提供システム100によれば、サービス依頼の送信元のPACS2に応じたファイルフォーマットで骨塩定量計測サービスの計測結果が送信されるので、骨塩定量計測を依頼した医用画像管理装置の性能に拘わらず、計測結果を確実に参照、印刷することが可能となる。
なお、上記第1の実施の形態においては、計測結果の返信フォーマットを決定するために、PACS2の装置名称を医用画像に付帯させてセンターサーバー1に送信することとして説明したが、例えば、PACS2に適したファイルフォーマットの情報を操作部24により選択することにより、或いは、PACS2に適したファイルフォーマットの情報を記憶部23に予め記憶しておき、骨塩定量計測の依頼時に読み出して医用画像に付帯させてセンターサーバー1に送信することとしてもよい。この場合、返信フォーマットテーブル131は不要となる。
[第2の実施の形態]
〔医療サービス提供システム200の構成〕
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図6に、第2の実施の形態における医療サービス提供システム200の全体構成を示す。図6に示すように、医療サービス提供システム200は、センターサーバー1とPACS2との間にゲートウェイサーバー3が設けられているところが図1に示す医療サービス提供システム100と異なる。ゲートウェイサーバー3は、センターサーバー1とPACS2との通信を中継するものである。センターサーバー1とPACS2は、通信ネットワークN及びゲートウェイサーバー3を介してデータ送受信可能に接続されている。
ゲートウェイサーバー3は、PACS2から骨塩定量計測サービスの依頼(医用画像)を受信すると、依頼の送信元のPACS2の装置名称を識別し、送信元のPACS2の装置名称に対応する返信フォーマットの情報を医用画像に付帯させてセンターサーバー1に送信する。
図7に、ゲートウェイサーバー3の機能構成例を示す。ゲートウェイサーバー3は、図7に示すように、制御部31、RAM32、記憶部33、操作部34、表示部35、通信部36を備えて構成され、各部はバス37により接続されている。
制御部31は、CPU等により構成され、記憶部33に記憶されているシステムプログラムをはじめとする各種プログラムを読み出してRAM32に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行する。例えば、制御部31は、記憶部33に記憶されているプログラムに従って、後述するサービス依頼/提供処理Bにおけるゲートウェイサーバー3側の処理を実行する。
記憶部33は、HDDや半導体の不揮発性メモリ等により構成される。記憶部33には、前述のように各種プログラムが記憶されている。例えば、記憶部33には、システムプログラムの他、後述するサービス依頼/提供処理Bにおけるゲートウェイサーバー3側の処理を実行するためのプログラム等が記憶されている。
また、記憶部33には、ユーザー管理テーブル330等が記憶されている。
ユーザー管理テーブル330は、サービス提供者との間で、センターサーバー1による支援サービスを受ける契約を締結しているユーザーに関する登録情報を格納するためのテーブルである。ユーザー管理テーブル330には、例えば、「施設ID(ユーザーが属する施設の施設識別情報)」、「ユーザーID」、「パスワード」、「ユーザー名」、「施設名」、「所在地」、「電話番号」、「装置名称」等の項目が設けられており、これらの項目の情報からなるユーザー登録情報のデータが格納されている。装置名称は、ユーザーが使用するPACS2の装置名称である。
通信部36は、ルーター、TA(Terminal Adapter)等を備え、PACS2やセンターサーバー1等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
RAM32、操作部34、表示部35については、それぞれ図2において説明したRAM12、操作部14、表示部15と同様であるので説明を援用する。
また、第2の実施の形態においては、センターサーバー1の記憶部13には、後述するサービス依頼/提供処理Bにおけるセンターサーバー1側の処理を実行するためのプログラム等が記憶されている。PACS2の記憶部23には、後述するサービス依頼/提供処理BにおけるPACS2側の処理を実行するためのプログラム等が記憶されている。なお、ゲートウェイサーバー3にユーザー管理テーブル330が備えられているため、センターサーバー1にはユーザー管理テーブル130を備える必要はない。
〔医療サービス提供システム200の動作〕
次に、医療サービス提供システム200における動作について説明する。
図8に、医療サービス提供システム200において実行されるサービス依頼/提供処理Bのフローチャートを示す。サービス依頼/提供処理BにおけるPACS2側の動作は、制御部21と記憶部23に記憶されているプログラムとの協働により実行される。ゲートウェイサーバー3における動作は、制御部31と記憶部33に記憶されているプログラムとの協働により実行される。センターサーバー1における動作は、制御部11と記憶部13に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
まず、PACS2において、計測対象となる医用画像に、計測用パラメーターが付帯される(ステップS11)。計測用パラメーターを医用画像に付帯させる方法は、第1の実施の形態のステップS1で説明したものと同様である。
次いで、通信部26によりゲートウェイサーバー3へのアクセスが行われる(ステップS12)。ゲートウェイサーバー3においては、通信部36によりPACS2からのアクセスが受信されると、ログイン認証及びPACS2の装置名称の識別が行われる(ステップS13)。具体的には、PACS2からアクセスがあると、ゲートウェイサーバー3においては、アクセス元のPACS2にログイン画面が送信される。PACS2においてこのログイン画面から入力されたユーザーID及びパスワードがユーザー管理テーブル330に記憶されているものと一致した場合、ログインが許可され、通信が確立される。また、ユーザー管理テーブル330において、入力されたユーザーIDに対応付けて記憶されている装置名称が、アクセス元のPACS2の装置名称として識別される。
なお、PACS2の装置名称を識別する手法としては、上記に限定されず、例えば、PACS2からゲートウェイサーバー3へのアクセス時の通信情報に、PACS2の装置名称を特定するための情報を含めることとしてもよい。また、ゲートウェイサーバー3からアクセス元のPACS2に装置名称の問い合わせを行って装置名称を取得することとしてもよい。
PACS2においては、ゲートウェイサーバー3にログインが許可されると、計測対象の医用画像及びその付帯情報(ステップS11で付帯された計測用パラメーター)が通信部26によりゲートウェイサーバー3に送信され、骨塩定量計測サービスが依頼される(ステップS14)。
ゲートウェイサーバー3においては、通信部36によりPACS2から計測対象の医用画像及びその付帯情報が受信されると、ステップS13で識別されたアクセス元(即ち、依頼の送信元の)PACS2の装置名称が計測対象の医用画像に付帯される(ステップS15)。例えば、計測対象の医用画像の付帯情報の所定の箇所に、識別された装置名称が書き込まれる。そして、計測対象の医用画像及びその付帯情報が通信部36によりセンターサーバー1に送信される(ステップS16)。
センターサーバー1においては、通信部16により計測対象の医用画像及びその付帯情報が受信されると、受信された付帯情報に基づいて、計測結果の返信フォーマットが決定される(ステップS17)。具体的には、付帯情報(DICOMヘッダー、XMLファイル、又はGSPSファイル)が解析され、装置名称が特定される。そして、記憶部13に記憶されている返信フォーマットテーブル131が参照され、特定された装置名称に対応付けて記憶されているファイルフォーマットが返信フォーマットとして決定される。
次いで、受信された医用画像に対して骨塩定量計測処理が実行される(ステップS18)。ステップS18の処理は、図5のステップS6で説明したものと同様であるので説明を援用する。
次いで、ステップS17において決定された返信フォーマット形式で計測結果のファイルが作成される(ステップS19)。計測結果は、例えば、今回の骨塩量の値や同年代や若年代の平均値との比較値、同一患者の過去から現在までの骨塩量の値の推移を示すグラフ等を含む。
次いで、作成された計測結果ファイルが通信部16によりゲートウェイサーバー3に送信される(ステップS20)。ゲートウェイサーバー3においては、通信部36により計測結果ファイルが受信されると、受信された計測結果ファイルが依頼の送信元のPACS2に転送される(ステップS21)。
PACS2においては、通信部26により計測結果ファイルが受信されると、受信された計測結果ファイルが表示部25に表示される(ステップS22)。また、操作部24からの操作に応じて、印刷部27により計測結果が印刷出力され(ステップS23)、サービス依頼/提供処理Bは終了する。
第2の実施の形態においては、ゲートウェイサーバー3においてサービス依頼の送信元のPACS2の装置名称を識別し、識別した装置名称を付帯情報に書き込む。従って、各PACS2においては装置名称を付帯情報に書き込む機能が不要となるので、センターサーバー1のルール変更(例えば、装置名称を書き込む付帯情報の形式(医用画像のヘッダー情報に書き込む、XMLファイルに書き込む、GSPSファイルに書き込む等)や書き込む箇所)や改修のたびに各PACS2のプログラムを修正する必要がなくなる。
なお、上記第1及び第2の実施の形態においては、計測用パラメーターを医用画像に付帯させることとして説明したが、センターサーバー1において手動或いは画像自動認識により計測用パラメーターを取得することとしてもよい。このようにすれば、各PACS2において計測用パラメーターを書き込む必要がなくなるので、センターサーバー1における計測用パラメーターに係るルール変更(例えば、計測用パラメーターを書き込む付帯情報の形式(医用画像のヘッダー情報に書き込む、XMLファイルに書き込む、GSPSファイルに書き込む等)や書き込む箇所)や改修のたびに各PACS2のプログラムを修正する必要がなくなる。
以上説明したように、センターサーバー1によれば、制御部11は、骨塩定量計測サービスの依頼の送信元のPACS2に応じたファイルフォーマットで計測結果を作成して送信元のPACS2に送信する。
従って、医用画像の解析による骨塩定量の計測を依頼したPACS2で確実に計測結果を参照、印刷することが可能となる。
例えば、制御部11は、PACS2から送信された医用画像の付帯情報に含まれる送信元のPACS2の装置名称に基づいて、送信元のPACS2に応じたファイルフォーマットを特定し、特定したファイルフォーマットで計測結果を作成して送信元のPACS2に送信することができる。
また、例えば、第1の実施の形態に記載のように、PACS2の制御部21が付帯部として、自装置の種類を示す装置識別情報を医用画像の付帯情報に付帯させてセンターサーバー1に送信することで、センターサーバー1におけるPACS2の装置の識別を容易に行うことが可能となる。
また、例えば、第2の実施の形態に記載のように、PACS2とセンターサーバー1との間にゲートウェイサーバー3を設け、ゲートウェイサーバー3の制御部31が付帯部として、骨塩定量計測サービスの依頼の送信元のPACS2の装置名称を識別し、識別した装置名称を医用画像の付帯情報に付帯させてセンターサーバー1に送信するように構成することで、PACS2において装置識別情報を付帯させることが不要となる。これにより、センターサーバー1のルール変更(例えば、装置名称を書き込む付帯情報の形式(医用画像のヘッダー情報に書き込む、XMLファイルに書き込む、GSPSファイルに書き込む等)や書き込む箇所)や改修のたびに各PACS2のプログラムを修正する必要がなくなる。
なお、上記実施の形態における記述内容は、本発明の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態においては、センターサーバー1が提供するサービスを骨塩定量計測サービスとして説明したが、センターサーバー1が提供するサービスは、これに限定されない。例えば、マンモグラフィを解析することにより異常陰影候補の検出を行い、その検出結果(解析結果)を依頼の送信元のPACS2に送信するサービスとしてもよい。このサービスの場合、計測用のパラメーターを医用画像(マンモグラフィ)に付帯させる必要はない。
また、上記実施の形態においては、PACS2の種類を識別するための装置識別情報として装置名称を使用したが、PACS2の種類を識別可能な情報であれば装置名称に限定されない。
また、例えば、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてHDDや半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
その他、医療サービス提供システム100、200を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
100 医療サービス提供システム
200 医療サービス提供システム
1 センターサーバー
11 制御部
12 RAM
13 記憶部
130 ユーザー管理テーブル
131 返信フォーマットテーブル
132 計測結果テーブル
14 操作部
15 表示部
16 通信部
17 計時部
18 バス
2 PACS
21 制御部
22 RAM
23 記憶部
231 データベース
24 操作部
25 表示部
26 通信部
27 印刷部
28 バス
3 ゲートウェイサーバー
31 制御部
32 RAM
33 記憶部
330 ユーザー管理テーブル
34 操作部
35 表示部
36 通信部
37 バス
N インターネット

Claims (5)

  1. 医療施設に設けられた医用画像管理装置と、前記医用画像管理装置から送信された医用画像を解析し、得られた解析結果を前記医用画像の送信元の医用画像管理装置に送信するサーバー装置と、を備える医療サービス提供システムであって、
    前記サーバー装置は、前記送信元の医用画像管理装置に応じたファイルフォーマットで解析結果を作成して前記送信元の医用画像管理装置に送信する制御部を備える医療サービス提供システム。
  2. 前記制御部は、前記医用画像管理装置から送信された医用画像の付帯情報に含まれる前記送信元の医用画像管理装置の装置識別情報に基づいて、前記送信元の医用画像管理装置に応じたファイルフォーマットを特定し、特定したファイルフォーマットで解析結果を作成して前記送信元の医用画像管理装置に送信する請求項1に記載の医療サービス提供システム。
  3. 前記医用画像管理装置は、自装置の種類を示す装置識別情報を前記医用画像に付帯させて前記サーバー装置に送信する付帯部を備える請求項2に記載の医療サービス提供システム。
  4. 前記医用画像管理装置と前記サーバー装置との間に設けられ、これらの装置間における通信の中継を行うゲートウェイ装置を備え、
    前記ゲートウェイ装置は、前記送信元の医用画像管理装置の装置種類を識別し、識別した装置種類を示す装置識別情報を前記医用画像に付帯させて前記サーバー装置に送信する付帯部を備える請求項2に記載の医療サービス提供システム。
  5. 医療施設に設けられた医用画像管理装置と通信ネットワークを介して接続され、前記医用画像管理装置から送信された医用画像を解析し、得られた解析結果を前記医用画像の送信元の医用画像管理装置に送信するサーバー装置であって、
    前記送信元の医用画像管理装置に応じたファイルフォーマットで解析結果を作成して前記送信元の医用画像管理装置に送信する制御部を備えるサーバー装置。
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EP4390949A1 (en) 2022-12-22 2024-06-26 Casio Computer Co., Ltd. Computer program, server apparatus, client apparatus, system, method implemented by server apparatus, and method implemented by client apparatus

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