JP2013145493A - 車種判別システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車種判別装置10は、通行路30上の反射領域31(所定の範囲)へ向けて光を照射し(照射部;レーザ発光部・レーザ光走査部)、通行路30または車両99に当たって反射した反射光を受光して(受光部;レーザ受光部)、反射点の位置を算出し(算出部;距離・強度計部)、車両の車種を判別する(判別部;路面判定部・車種判別部)。反射領域31は、透水舗装され、光の反射率が高い。
【選択図】図1
Description
しかし、通行路の状態により、通行路からの反射が弱く、光が車両に当たったのか通行路に当たったのかを正しく判定できない場合がある。
この発明は、例えば、照射部が照射した光が通行路に当たって反射したのか車両に当たって反射したのかを正しく判定できるようにすることにより、車両の車種を正しく判別することを目的とする。
車両が通行する通行路と、
上記通行路上の所定の範囲へ向けて光を照射する照射部と、
上記照射部が照射した光が、上記通行路または上記通行路を通行している車両に当たって反射した反射光を受光する受光部と、
上記受光部が受光した反射光に基づいて、上記照射部が照射した光が反射された反射点の位置を算出する算出部と、
上記算出部が算出した位置に基づいて、上記車両の車種を判別する判別部とを有し、
上記通行路のうち少なくとも上記照射部が光を照射する範囲は、透水舗装され、光の反射率が高いことを特徴とする。
実施の形態1について、図1〜図3を用いて説明する。
通行路30は、その上を車両99が通行する道路などである。支柱20は、通行路30に設置されている。
支柱20は、例えば、垂直部21と、水平部22とを有する。垂直部21は、通行路30の脇に立てられている。水平部22は、垂直部21の上部から横方向に伸びている。
車種判別装置10は、通行路30の上方に設置されている。車種判別装置10は、例えば、水平部22に固定されている。車種判別装置10は、レーザ光を通行路30の方向へ向けて照射し、照射した光が反射した反射光を受光することにより、反射点の位置を測定する。車種判別装置10は、照射する光の方向を一次元あるいは二次元に走査することにより、通行路30を通行している車両99の形状を認識する。車種判別装置10は、認識した形状に基づいて、車両99の車種を判別する。
通行路30の表面には、反射領域31が設けられている。反射領域31(所定の範囲)は、車種判別装置10が照射した光が通行路30に当たる部分を含む。反射領域31は、車種判別装置10が照射するレーザ光の反射率が高く、車種判別装置10が照射したレーザ光を拡散反射する。反射領域31は、例えば白色に塗られている。また、反射領域31は、透水性舗装がされている。透水性舗装とは、例えば細かい穴が多数設けられるなどして、雨水などが舗装の内部に浸透するようにした舗装である。透水性舗装は、水はけが良いので、水溜りなどが出来にくい。なお、通行路30は、反射領域31以外の部分も、反射領域31と同様、透水性舗装されたものであってもよい。
レーザ発光部12(照射部)は、レーザ光を発光する。レーザ発光部12は、連続波レーザ光を放射する。レーザ測距には、パルス方式と、連続波(CW)方式とがあるが、例えば、時速100kmで走行する牽引車両の牽引棒の有無を検出するために必要な分解能を得るためには、CW方式のほうが望ましいからである。しかし、レーザ発光部12は、パルス光を放射する構成であってもよい。また、レーザ発光部12が放射するレーザ光の強度は、クラス1あるいは1M(日本工業規格C6802:2011「レーザ製品の安全基準」における定義による。)である。通行路30の上方からレーザ光を照射するので、人がそれを見る可能性があるからである。
レーザ光走査部13(照射部)は、レーザ光を照射範囲に走査する。レーザ光走査部13は、例えばレーザ光を反射する反射鏡などの光学系を機械的に駆動するなどして、レーザ発光部12が放射したレーザ光を曲げ、照射範囲を一次元的もしくは二次元的に走査する。
レーザ受光部14(受光部)は、レーザ発光部12が放射した光が、通行路30や通行路30を通行している車両99に当たって反射した反射光を受光する。レーザ受光部14は、例えば受光した光を光電変換した電気信号を生成する。
距離・強度計部15(算出部)は、レーザ受光部14が受光した反射光に基づいて、レーザ光が反射した反射点までの距離や反射強度を算出する。距離・強度計部15は、例えば、レーザ発光部12が放射したレーザ光とレーザ受光部14が受光したレーザ光との位相差に基づいて、反射点までの距離を算出する。距離・強度計部15は、レーザ発光部12が放射した光をレーザ光走査部13が走査した方向と、算出した距離とに基づいて、反射点の位置(座標)を算出する。
路面判定部16(判別部)は、距離・強度計部15が算出した反射点の位置や反射強度に基づいて、レーザ発光部12が放射した光が、反射領域31に当たったのか、車両99に当たったのかを判定する。
車種判別部17(判別部)は、反射領域31であると路面判定部16が判定した反射点を除外することにより、車両99の形状を認識する。車種判別部17は、認識した形状に基づいて、車両99の車種を判別する。
反射点の高さと通行路30の表面の高さとの間の差が閾値より大きい場合、路面判定部16は、反射点が通行路30の表面とは明らかに異なる位置にあると判定する。
反射点の高さと通行路30の表面の高さとの間の差が閾値より小さい場合、路面判定部16は、反射点が通行路30の表面とみなせる位置にあると判定する。
反射領域31は光の反射率が高いので、レーザ発光部12が照射したレーザ光が通行路30に当たって反射した場合、反射強度は閾値より強くなる。そこで、反射点が通行路30の表面であるとみなせる位置にあり、かつ、反射強度が閾値より強い場合、路面判定部16は、レーザ発光部12が照射したレーザ光が通行路30に当たったと判定する。車種判別部17は、その反射点は車両99の形状を構成するものではないとして、車両99の車種を判定する。
これに対し、反射点が通行路30の表面であるとみなせる位置にある場合であっても、反射強度が閾値より弱い場合は、路面判定部16は、レーザ発光部12が照射したレーザ光が車両99に当たったと判定する。車種判別部17は、その反射点が車両99の形状を構成するものであるとして、車両99の車種を判定する。
なお、反射点が通行路30の表面であるとみなせるほど低い位置にあるにもかかわらず反射強度が閾値より弱い場合、車両99がそれほど低い位置にあると考えるのは不自然なので、車種判別部17は、観測値異常であるとみなす構成であってもよい。例えば、レーザ発光部12が照射したレーザ光が車両99の窓ガラスなどに当たって屈折した場合、距離・強度計部15が反射点までの距離を正しく算出できない可能性がある。また、反射光の強度が弱いと距離の算出誤差が大きくなる。その場合、車種判別部17は、例えば、レーザ発光部12が照射したレーザ光が車両99に当たったものの、反射点までの距離は不明であるものとして取り扱い、車両99の車種を判別する。反射点までの距離が不明であるものとして取り扱うので、その反射点における車両99の高さはわからない。しかし、近接する他の反射点までの距離がわかれば、その反射点までの距離を推定することは可能であるし、少なくとも、車両99の平面的な形状は認識できるので、車種を判別することは可能である。
反射領域31におけるレーザ光の反射率が高く、雨天時にも水はけが良く、水たまりができないので、レーザ光が乱反射せず、受信レンズにむけての反射成分が強く、正確に距離を測定できる。
これにより、耐候性のよいレーザ画像計測を実現することができる。
例えば、反射領域31は、レーザ発光部12が放射する波長の光の反射率が高ければよく、必ずしも白色でなくてもよい。
通行路は、車両(99)が通行する。
照射部は、上記通行路上の所定の範囲(31)へ向けて光を照射する。
受光部は、上記照射部が照射した光が、上記通行路または上記通行路を通行している車両に当たって反射した反射光を受光する。
算出部は、上記受光部が受光した反射光に基づいて、上記照射部が照射した光が反射された反射点の位置を算出する。
判別部は、上記算出部が算出した位置に基づいて、上記車両の車種を判別する。
上記通行路のうち少なくとも上記照射部が光を照射する範囲は、透水舗装され、光の反射率が高い。
上記算出部(15)は、上記照射部が照射した光と上記受光部(14)が受光した反射光との位相差に基づいて、上記反射点の位置を算出する。
Claims (7)
- 車両が通行する通行路と、
上記通行路上の所定の範囲へ向けて光を照射する照射部と、
上記照射部が照射した光が、上記通行路または上記通行路上を通行している車両に当たって反射した反射光を受光する受光部と、
上記受光部が受光した反射光に基づいて、上記照射部が照射した光が反射された反射点の位置を算出する算出部と、
上記算出部が算出した位置に基づいて、上記車両の車種を判別する判別部と
を有し、
上記通行路のうち少なくとも上記照射部が光を照射する範囲は、透水舗装され、光の反射率が高い
ことを特徴とする車種判別システム。 - 上記判別部は、上記受光部が受光した反射光の強度が所定の閾値より弱い場合に、上記照射部が照射した光が上記車両に当たったとみなして、上記車両の車種を判別することを特徴とする請求項1に記載の車種判別システム。
- 上記判別部は、上記算出部が算出した反射点の位置が上記通行路とみなせる位置であり、かつ、上記受光部が受光した反射光の強度が所定の閾値より強い場合に、上記照射部が照射した光が上記通行路に当たったとみなして、上記車両の車種を判別することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車種判別システム。
- 上記判別部は、上記受光部が反射光を受光しない場合に、上記照射部が照射した光が上記車両に当たったとみなして、上記車両の車種を判別することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車種判別システム。
- 上記通行路のうち少なくとも上記照射部が光を照射する範囲は、白色であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の車種判別システム。
- 上記照射部が照射する光は、クラス1または1Mのレーザ光であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の車種判別システム。
- 上記照射部が照射する光は、連続波レーザ光であり、
上記算出部は、上記照射部が照射した光と上記受光部が受光した反射光との位相差に基づいて、上記反射点の位置を算出することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに車種判別システム。
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