JP2013143272A - 電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数及び組付工数の削減によって製造コストを低減することのできる電池モジュールを提供する。
【解決手段】電池モジュール10は、電池集合体12とバスバーモジュール20とを備える。バスバーモジュール20は、電池集合体12の隣り合う単位電池14を直列に接続するバスバー、単位電池14の状態を監視する電池監視IC50、及び、バスバーと電池監視IC50とを接続するターミナルが、インサート成形により樹脂製の絶縁部材80に一体化される。バスバーは、バスバーに接続されるターミナルを一体に有するターミナル一体型バスバー21〜26とし、バスバー21〜26のターミナル部を電池監視IC50に接続する。ターミナル一体型バスバー21〜26のターミナル部、及び、各信号線用ターミナル60,62と電池監視IC50との接続部を絶縁部材80で覆う。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として、エンジン(内燃機関)と電気モータとの駆動力で走行するハイブリッド車や電気モータの駆動力で走行する電気自動車等の車両に搭載される電源装置として用いられる電池モジュールに関する。
この種の電池モジュールの従来例としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。従来例では、複数の電池セル(単位電池、二次電池)が配列されたモジュール(電池集合体)を備えている。隣り合う電池セルがバスバーを介して直列に接続されている。電池セルの電極端子にセル端子が設けられている。また、電池集合体上に配置される基板上には、各電池セル内の電圧を検出するための演算処理装置、及び、演算処理装置につながる回路配線が設けられている。基板の回路配線とセル端子とは、ボルトの締結によって電気的に接続されている。
特開2010−160930号公報
前記従来例によると、基板、セル端子及びボルト等の多くの部品が必要であるため、部品点数及び組付工数が多く、コストアップを余儀なくされるという問題があった。
本発明は、部品点数及び組付工数の削減によって製造コストを低減することのできる電池モジュールを提供することにある。
前記課題は、特許請求の範囲に記載された構成を要旨とする電池モジュールにより解決することができる。
請求項1に記載された電池モジュールによると、複数の単位電池が列状に配置された電池集合体と、電池集合体の隣り合う単位電池を直列に接続するバスバー、単位電池の状態を監視する電池監視回路、及び、バスバーと電池監視回路とを接続するターミナルがインサート成形により樹脂製の絶縁部材に一体化されたバスバーモジュールとを備える電池モジュールであって、バスバーは、該バスバーに接続されるターミナルを一体に有するターミナル一体型バスバーとし、そのターミナルを電池監視回路に接続する構成とし、ターミナル一体型バスバーのターミナルと電池監視回路との接続部、及び、ターミナル一体型バスバー以外のターミナルと電池監視回路との接続部を、絶縁部材で覆う構成としている。この構成によると、バスバーは、バスバーに接続されるターミナルを一体に有するターミナル一体型バスバーとし、そのターミナルを電池監視回路に接続する構成としたことにより、従来、別部品であったバスバー及びターミナルに係る部品点数及び組付工数を削減することができる。また、ターミナル一体型バスバーのターミナルと電池監視回路との接続部、及び、ターミナル一体型バスバー以外のターミナルと電池監視回路との接続部を、絶縁部材で覆う構成としたことにより、電池監視回路、ターミナル一体型バスバー、ターミナル一体型バスバー以外のターミナル、及び、絶縁部材に係る組付工数を削減することができる。これによって、製造コストを低減することができる。また、絶縁部材によって、ターミナル一体型バスバーのターミナルと電池監視回路との接続部、及び、ターミナル一体型バスバー以外のターミナルと電池監視回路との接続部を保護することができる。
請求項2に記載された電池モジュールによると、ターミナル一体型バスバーのターミナルにおける単位電池の列方向に沿って延びる列方向直線部には、該ターミナルにおける列方向の変位を吸収する変位吸収部が形成されている。この構成によると、ターミナル一体型バスバーのターミナルにおける列方向直線部に形成された変位吸収部によって、そのターミナルにおける単位電池の列方向の変位すなわち寸法変化を吸収することができる。このため、単位電池の列方向の変位による無理な荷重が、ターミナル一体型バスバーのターミナルと電池監視回路との接続部、及び、電池監視回路に加わることを防止し、信頼性を向上することができる。なお、単位電池の列方向の変位は、充放電及びその停止にともなう単位電池の温度変化、単位電池の周辺の雰囲気の温度変化等や、電池集合体に対するバスバーモジュールの組付時においてターミナル一体型バスバーと単位電池との間の寸法誤差等により発生する。
請求項3に記載された電池モジュールによると、絶縁部材には、単位電池の列方向に隣り合うターミナル一体型バスバーの相互間の列方向の変位を吸収する変位吸収部が形成されている。この構成によると、絶縁部材に形成された変位吸収部によって、単位電池の列方向に隣り合うターミナル一体型バスバーの相互間の列方向の変位すなわち寸法変化を吸収することができる。このため、単位電池の列方向の変位による無理な荷重がターミナル一体型バスバーに加わることを防止し、信頼性を向上することができる。
請求項4に記載された電池モジュールによると、電池監視回路は、単位電池に対するターミナル一体型バスバーの配置位置よりも離れた位置に配置されている。この構成によると、単位電池に対するターミナル一体型バスバーの配置位置よりも離れた位置に電池監視回路が配置されるため、充放電にともなう単位電池の発熱による熱影響から電池監視回路を保護することができる。また、電池監視回路を覆う絶縁部材と単位電池との間に隙間を確保することができる。ひいては、絶縁部材と単位電池との間の通気性を向上し、単位電池の冷却効果を向上することができる。
請求項5に記載された電池モジュールによると、電池監視回路は、単位電池の両電極端子の相互間において一方の電極端子側に片寄った位置に配置されている。この構成によると、単位電池の両電極端子の相互間において一方の電極端子側に片寄った位置に電池監視回路が配置されるため、充放電にともなう単位電池の発熱による熱影響が大きい単位電池の両電極端子の相互間の中央部に電池監視回路を配置する場合と比べて、熱影響から電池監視回路を保護することができる。
実施形態1にかかる電池モジュールを示す斜視図である。 バスバーモジュールの一部を示す平面図である。 バスバーモジュールの一部を示す左側面図である。 バスバーモジュールを示す前側面図である。 図2のV−V線矢視断面図である。 図2のVI−VI線矢視断面図である。 バスバーモジュールの一部を示す斜視図である。 サブアッセンブリを示す平面図である。 サブアッセンブリの構成部品を分解して示す斜視図である。 電池監視ICを示す平面図である。 ターミナル一体型バスバーの変位吸収部の周辺部を示す側断面図である。 絶縁部材の変位吸収部の周辺部を示す左側断面図である。 実施形態2にかかるターミナル一体型バスバーの変位吸収部の周辺部を示す側断面図である。 実施形態3にかかるターミナル一体型バスバーの変位吸収部の周辺部を示す側断面図である。 実施形態4にかかるサーミスタの配置例を示す斜視図である。 サーミスタの配置例を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
[実施形態1]
実施形態1を説明する。本実施形態では、例えばハイブリッド車用の電源装置として用いられる電池モジュールを例示する。図1は電池モジュールを示す斜視図である。なお、説明の都合上、電池モジュールにおける電池集合体の各単位電池の列方向を前後方向とし、その列方向に交差する方向を左右方向(幅方向)として説明を行う。
図1に示すように、電池モジュール10は、電池集合体12とバスバーモジュール20とを備えた組電池である。電池集合体12は、例えば24個の二次電池(電池セル)としての単位電池14を備える。単位電池14は、左右方向を長尺とする直方体状の電池本体15を主体とし、電池本体15の上面の長手方向の両端部には、一対の電極端子16,18が突出されている。一方の電極端子16は正極側の電極端子であり、他方の電極端子18は負極側の電極端子である。また、各単位電池14は、長尺方向を左右方向に向けた状態で前後方向に積層状すなわち列状に配置されている。また、隣り合う単位電池14は、両電極端子16,18の極が逆向きとなるように配置されている。また、単位電池14としては、例えばリチウムイオン電池が用いられている。また、1個の単位電池14の出力電圧は、例えば3.6Vである。また、24個の単位電池14が直列に接続される電池集合体12の出力電圧は、
3.6×24=86.4
で86.4Vとなる。なお、電池集合体12の複数の単位電池14は、図示しないフレームあるいはケーシング等の保持部材によって一体的に保持されている。
前記バスバーモジュール20は、前記電池集合体12上に配置されている。図2はバスバーモジュールの一部を示す平面図、図3は同じく左側面図、図4同じく前側面図、図5は図2のV−V線矢視断面図、図6は図2のVI−VI線矢視断面図、図7はバスバーモジュールの一部を示す斜視図、図8はサブアッセンブリを示す平面図、図9は同じく構成部品を分解して示す斜視図である。なお、図8におけるサブアッセンブリ70とは、後述するように、電池監視IC50に対して各ターミナル一体型バスバー21〜24及び各信号線用ターミナル60,62等が接続されてなる組立品のことをいう。
図2に示すように、バスバーモジュール20は、第1〜第6のターミナル一体型バスバー21〜26、電池監視IC50、信号線用ターミナル60,62、及び、樹脂製の絶縁部材80を備えている。絶縁部材80は、ターミナル一体型バスバー21〜26、電池監視IC50及び信号線用ターミナル60,62を、絶縁性樹脂によるインサート成形により一体化している。なお、電池集合体12に対するバスバーモジュール20の組付けについては後で説明する。また、説明の都合上、電池監視IC50、ターミナル一体型バスバー21〜26、信号線用ターミナル60,62、樹脂製の絶縁部材80の順に説明する。
前記電池監視IC50を説明する。電池監視IC50は、4個の単位電池14を1ブロックとして各単位電池14の状態を監視するもので、単位電池14の電圧の検出、温度の検出、単位電池14の電圧の均等化、レベルシフト等を行う集積回路である。また、本実施形態では、電池監視IC50が、24個の単位電池14に対して、
24÷4=6
で6個用いられている。また、電池監視IC50は、各単位電池14の温度を検出する温度検出手段として、例えばダイオード(図示省略)を内蔵している。図10は電池監視ICを示す平面図である。
図10に示すように、電池監視IC50は、樹脂製の長四角形板状のピース51内にICチップ(図示省略)が埋設されている。ピース51の短手方向の両側面から各8本ずつの端子53が線対称状に突出されている。各側面における各端子53は、左右方向に列状に並んでおり、ICチップとつながっている。なお、図10中の符号、53に続く括弧内の記号については後述する。また、電池監視IC50は、バスバーモジュール20に対して水平状に配置されている(図2〜図4参照)。なお、電池監視IC50は本明細書でいう「電池監視回路」に相当する。また、電池監視IC50の端子53の本数は適宜増減することができる。
前記6個の電池監視IC50は、例えば、前から3個目、7個目、11個目、15個目、19個目、23個目の各単位電池14上に対応するように配置されている(図1参照)。また、図6に示すように、電池監視IC50は、単位電池14の両電極端子16,18の相互間において、一方の電極端子(例えば左側の電極端子16)側に片寄った位置に配置されている。また、電池監視IC50は、単位電池14の電池本体15の上面に対するターミナル一体型バスバー23,24のバスバー部30(後述する)の配置位置よりも離れた位置すなわち高い位置に配置されている。
次に、ターミナル一体型バスバー21〜26を説明する。図2に示すように、基本的には1ブロック毎の前記電池監視IC50に対して、第1〜第4の各ターミナル一体型バスバー21〜24が接続される。1ブロックにおける左前側に第1のターミナル一体型バスバー21が配置され、そのバスバー21の後側に第3のターミナル一体型バスバー23が配置されている。また、1ブロックにおける右前側に第2のターミナル一体型バスバー22が配置され、そのバスバー22の後側に第4のターミナル一体型バスバー24が配置されている。また、第5のターミナル一体型バスバー25は、最前部の1ブロックにおける左前側に配置されており、第1のターミナル一体型バスバー21の代用である。また、第6のターミナル一体型バスバー26は、最後部の1ブロックにおける左後側に配置されており、第4のターミナル一体型バスバー24の代用である。なお、各ターミナル一体型バスバー21〜26は、単位電池14と電池監視IC50とを接続する接続金具に相当する。
図2に示すように、前記各ターミナル一体型バスバー21〜26は、導電性を有する金属製板状材からなる(図9参照)。各ターミナル一体型バスバー21〜26は、それぞれバスバー部30と、バスバー部30に接続されるターミナル部40を一体に有する。これらのターミナル一体型バスバー21〜26は、例えば、プレス成形、鋳造等により一体成形されている。あるいは、ターミナル一体型バスバー21〜26は、バスバー部30とターミナル部40とを個々に形成した後、両者30,40を溶接により一体化したものでもよい。なお、バスバー部30は本明細書でいう「バスバー」に相当する。また、ターミナル部40は本明細書でいう「ターミナル」に相当する。また、便宜上、各ターミナル一体型バスバー21〜26のバスバー部30及びターミナル部40については共通の符号を付す。
図9に示すように、前記バスバー部30は、前後方向を長くする帯板状に形成されている。バスバー部30には、前後一対の取付孔32が形成されている。両取付孔32は、前後に隣り合う前記単位電池14の各電極端子16,18に嵌合可能となっている(図5及び図6参照)。第1と第3の各ターミナル一体型バスバー21,23のバスバー部30は、前後方向に交互に所定の間隔を隔てて列状に配置されている(図8参照)。また、第2と第4の各ターミナル一体型バスバー22,24のバスバー部30は、前後方向に交互に所定の間隔を隔てて列状に配置されている。また、第1と第3の各ターミナル一体型バスバー21,23のバスバー部30と、第2と第4の各ターミナル一体型バスバー22,24のバスバー部30とは、前後方向に位相を1/2ピッチずらして配置されている。また、各ターミナル一体型バスバー21〜26のバスバー部30は、一平面上に配置されている(図5及び図6参照)。
図2に示すように、前記第5及び第6のターミナル一体型バスバー25,26のバスバー部30は、その他のターミナル一体型バスバー21〜26のバスバー部30を前後に二分したもので、1つの取付孔32が形成されている。第5のターミナル一体型バスバー25のバスバー部30は、最前部の1ブロックにおける第3のターミナル一体型バスバー23のバスバー部30の前側に所定の間隔を隔てて配置されている。また、第6のターミナル一体型バスバー26のバスバー部30は、最後部の1ブロックにおける第3のターミナル一体型バスバー23のバスバー部30の後側に所定の間隔を隔てて配置されている。
前記第1のターミナル一体型バスバー21のターミナル部40を説明する(図9参照)。本ターミナル部40は、バスバー部30の右側に対して、基片部40aと後側の端片部40bと前側の端片部40cとを有する平面T字状に形成されている。基片部40aは、左右方向に直線状に延びており、その基端部(左端部)がバスバー部30とつながっている。また、両端片部40b,40cは、前後方向に直線状に延びている。後側の端片部40bの先端部(後端部)は、前記電池監視IC50の前側の1つの端子53(符号、(a)を付す)(図10参照)に対して溶接により直接接続されている。また、前側の端片部40cの先端部(前端部)は、その前方に位置する電池監視IC50の後側の1つの端子53(符号、(b)を付す)(図10参照)に対して溶接により直接接続されている。
前記第2のターミナル一体型バスバー22のターミナル部40を説明する(図9参照)。本ターミナル部40は、バスバー部30の左側に対して、基片部40aと端片部40bとを有する平面L字状に形成されている。基片部40aは、左右方向に直線状に延びており、その基端部(右端部)がバスバー部30とつながっている。また、端片部40bは、基片部40aから後方へ直線状に延びており、その先端部(後端部)が前記電池監視IC50の前側の1つの端子53(符号、(c)を付す)(図10参照)に対して溶接により直接接続されている。また、平面視(図8参照)において、本ターミナル部40の基片部40a、及び、前記第1のターミナル一体型バスバー21のターミナル部40の基片部40aは、例えば、第1のターミナル一体型バスバー21のバスバー部30の後側の取付孔32の中心、及び、第2のターミナル一体型バスバー22のバスバー部30の前側の取付孔32の中心を通る一直線上に配置されている。
前記第3のターミナル一体型バスバー23のターミナル部40を説明する(図9参照)。本ターミナル部40は、バスバー部30の右側に対して、基片部40aと端片部40bとを有する平面Z字状に形成されている。基片部40aの基端部(左端部)がバスバー部30とつながっている。また、端片部40bは、基片部40aから平面クランク状に延びており、その先端部(後端部)が前記電池監視IC50の前側の1つの端子53(符号、(d)を付す)(図10参照)に対して溶接により直接接続されている。
前記第4のターミナル一体型バスバー24のターミナル部40を説明する(図9参照)。本ターミナル部40は、バスバー部30の左側に対して、基片部40aと端片部40bとを有する平面Z字状に形成されている。基片部40aは、左右方向に直線状に延びており、その基端部(右端部)がバスバー部30とつながっている。また、端片部40bは、基片部40aから平面クランク状に延びており、その先端部(後端部)が前記電池監視IC50の後側の1つの端子53(符号、(e)を付す)(図10参照)に対して溶接により直接接続されている。また、平面視(図8参照)において、本ターミナル部40の基片部40a、及び、前記第3のターミナル一体型バスバー23のターミナル部40の基片部40aは、第3のターミナル一体型バスバー23のバスバー部30の後側の取付孔32の中心、及び、第4のターミナル一体型バスバー24のバスバー部30の前側の取付孔32の中心、並びに、電池監視IC50の中心を通る一直線上に配置されている。
前記第5のターミナル一体型バスバー25のターミナル部40を説明する(図2参照)。本ターミナル部40は、前記第1のターミナル一体型バスバー21(図8及び図9参照)のターミナル部40から前側の端片部40cが省略されている以外は、そのバスバー21のターミナル部40と同一構成をなすものであるから、同一部位に同一符号を付して重複する説明を省略する。なお、本ターミナル部40(詳しくは端片部40b)は、前記電池監視IC50の端子53(a)(図10参照)に対して溶接により直接接続されている。
前記第6のターミナル一体型バスバー26のターミナル部40を説明する(図2参照)。本ターミナル部40は、前記第1のターミナル一体型バスバー21(図8及び図9参照)のターミナル部40から後側の端片部40bが省略されかつ前側の端片部40cの長さが短縮されている以外は、そのバスバー21のターミナル部40と同一構成をなすものであるから、同一部位に同一符号を付して重複する説明を省略する。なお、本ターミナル部40(詳しくは端片部40c)は、前記電池監視IC50の端子53(b)(図10参照)に対して溶接により直接接続されている。
図9に示すように、前記第1〜第6の各ターミナル一体型バスバー21〜26におけるターミナル部40の基片部40aの基端部(バスバー部30側の端部)には、下方へ延びる脚片部40eが形成されている(図5及び図6参照)。脚状部40eは、バスバー部30と、電池監視IC50の各端子53との高さ方向(上下方向)のずれに対応する。また、前記電池監視IC50に対して各ターミナル一体型バスバー21〜26及び各信号線用ターミナル60,62が接続された組立品をサブアッセンブリ70(図8及び図9参照)という。
図8に示すように、前記第1のターミナル一体型バスバー21のターミナル部40の両端片部40b,40c、及び、前記第2のターミナル一体型バスバー22のターミナル部40の端片部40bは、本明細書でいう「単位電池の列方向に沿って延びる列方向直線部」に相当するから、「列方向直線部」という。また、前記第5のターミナル一体型バスバー25のターミナル部40の端片部40b(図2参照)も、本明細書でいう「単位電池の列方向に沿って延びる列方向直線部」に相当する、「列方向直線部」という。これらの列方向直線部40b,40cの中央部には、単位電池14(図1参照)の列方向の変位を吸収する変位吸収部42がプレス成型により折れ曲がり状に形成されている(図9参照)。図11はターミナル一体型バスバーの変位吸収部の周辺部を示す側断面図である。
図11に示すように、前記変位吸収部42は、U字状の折曲部42aと逆U字状の折曲部42bとを連続的に形成されている。また、変位吸収部42は、主として前後方向に弾性変形いわゆる撓み変形可能に形成されている。なお、本実施形態では、電池監視IC50の前側に位置する変位吸収部42と電池監視IC50の後側に位置する変位吸収部42とは前後対称状(図11において左右対称状)に形成されている。
次に、信号線用ターミナル60,62を説明する。図8に示すように、左右の両信号線用ターミナル60,62は、前記第1のターミナル一体型バスバー21のターミナル部40の両端片部40b,40cと、前記第2のターミナル一体型バスバー22のターミナル部40の後側の端片部40bとの間に対して、所定の間隔を隔ててかつ相互に平行状に配置されている。両信号線用ターミナル60,62は、前後方向に直線状に延びている。左側の信号線用ターミナル60の一端部(後端部)は、前記電池監視IC50の前側の1つの端子53(符号、(f)を付す)(図10参照)に対して溶接により直接接続されている。同信号線用ターミナル60の他端部(前端部)は、その前方に位置する電池監視IC50の後側の1つの端子53(符号、(g)を付す)(図10参照)に対して溶接により直接接続されている。また、右側の信号線用ターミナル62の一端部(後端部)は、前記電池監視IC50の前側の1つの端子53(符号、(h)を付す)(図10参照)に対して溶接により直接接続されている。同信号線用ターミナル62の他端部(前端部)は、その前方に位置する電池監視IC50の後側の1つの端子53(符号、(i)を付す)(図10参照)に対して溶接により直接接続されている。なお、各信号線用ターミナル60,62は、本明細書でいう「ターミナル一体型バスバー以外のターミナル」に相当する。
前記両信号線用ターミナル60,62(最後部の両信号線用ターミナル60,62を除く)には、前記第1及び第2のターミナル一体型バスバー21,22のターミナル部40の列方向直線部40b,40cの変位吸収部42に対して、左右方向に平行状に並ぶ変位吸収部42(同一符号を付す)が形成されている(図8及び図9参照)。なお、図2に示すように、最前部の電池監視IC50の両端子53(f),53(h)には、両信号線用ターミナル60,62が接続されていない。また、最後部の電池監視IC50の両端子53(g),53(i)につながる両信号線用ターミナル60,62の長さは、前後に隣り合う電池監視IC50の間に配置される両信号線用ターミナル60,62の長さに比べて短縮されている。
次に、絶縁部材80を説明する。前記サブアッセンブリ70(図8参照)は、インサート成形により樹脂製の絶縁部材80に一体化されている。これにより、バスバーモジュール20が形成されている。図2に示すように、前記第1のターミナル一体型バスバー21のターミナル部40の基片部40a、及び、前記第2のターミナル一体型バスバー22のターミナル部40の基片部40aは、前記絶縁部材80の樹脂(その樹脂部を「第1樹脂部(符号、81を付す)」という)で覆われている(図5参照)。また、第1の樹脂部81は、その両端部に各ターミナル部40の基片部40aの脚片部40eを覆う脚状部81aをそれぞれ有している。本実施形態では、両脚状部81aは、該基片部40aの脚片部40eの内側部を覆っており、その外側部を露出している。また、第1の樹脂部81は、前記両信号線用ターミナル60,62の前後の両変位吸収部42の相互間も覆っている(図2参照)。
図2に示すように、前記電池監視IC50は、絶縁部材80の樹脂(その樹脂部を「第2樹脂部(符号、82を付す)」という)で全面的に覆われている(図6及び図7参照)。第2樹脂部82は、電池監視IC50とともに、各ターミナル一体型バスバー21〜26のターミナル部40と電池監視IC50の各端子53(a),53(b),53(c),53(d),53(e)との接続部、及び、各信号線用ターミナル60,62と前記電池監視IC50との接続部も覆っている。また、第2樹脂部82は、第4のターミナル一体型バスバー24のターミナル部40の端片部40bも覆っている(図8参照)。
図6に示すように、前記第3のターミナル一体型バスバー23のターミナル部40は、前記絶縁部材80の樹脂(その樹脂部を「第3樹脂部(符号、83を付す)」という)で覆われている。第3の樹脂部83の上端部は、前記第2の樹脂部81の左端部に連続している。本実施形態では、第3の樹脂部83は、第3のターミナル一体型バスバー23のターミナル部40の基片部40aの脚片部40eの脚片部40eの内側部を覆っており、その外側部を露出している。
前記第4のターミナル一体型バスバー24のターミナル部40の基片部40aは、前記絶縁部材80の樹脂(その樹脂部を「第4樹脂部(符号、84を付す)」という)で覆われている。第4の樹脂部84の左端部は、前記第2の樹脂部81の右端部に連続している。また、第4の樹脂部84は、その右端部にターミナル部40の基片部40aの脚片部40eを覆う脚状部84aを有している。本実施形態では、脚状部84aは、前記第1の樹脂部81の右側の脚状部81a(図5参照)と同様、ターミナル部40の基片部40aの脚片部40eの内側部を覆っており、その外側部を露出している。また、第2の樹脂部81及び第3の樹脂部83並びに第4の樹脂部84は、一連状をなしかつ前記第1の樹脂部81に対して平行状をなしている(図7参照)。
図2に示すように、前記第5のターミナル一体型バスバー25のターミナル部40についても、前記第1の樹脂部81によって、前記第1のターミナル一体型バスバー21のターミナル部40と同様に覆われている。また、前記第6のターミナル一体型バスバー26のターミナル部40は、前記第1の樹脂部81の左半部に準じる構成の樹脂部(「第5樹脂部(符号、86を付す)」という)によって覆われている。第5の樹脂部86の右端部は、その前側に隣接する第2の樹脂部82の後側部に連続している。また、樹脂部86の後側面には、両信号線用ターミナル60,62の後端部が突出されている。
図7に示すように、前記第1の樹脂部81と、前記第2〜第4の樹脂部82〜84との相互間には、上下方向に開口する開口部87が形成されている。開口部87には、前記第1、第2及び第5の各ターミナル一体型バスバー21,22,25のターミナル部40の列方向直線部40b,40cの変位吸収部42、及び、両信号線用ターミナル60,62の変位吸収部42が露出されている(図9及び図11参照)。
図7に示すように、前記各ターミナル一体型バスバー21〜26の各バスバー部30の外周部及び該外周部の下面は、前記絶縁部材80の樹脂(その樹脂部を「第6の樹脂部(符号、88を付す)」という)で覆われている。第6の樹脂部88は、前記第1の樹脂部81、第3の樹脂部83、第4の樹脂部84及び第5の樹脂部86のいずれかの樹脂部と連続している。
図7に示すように、前記前後に隣り合う第6の樹脂部88の相互間には、単位電池14の列方向の変位を吸収する変位吸収部89が形成されている。図12は絶縁部材の変位吸収部の周辺部を示す左側断面図である。
図12に示すように、変位吸収部89は、前後に隣り合う第6の樹脂部88の対向面間において逆U字板状に形成されている。また、変位吸収部89は、主として前後方向に弾性変形いわゆる撓み変形可能に形成されている。
次に、電池集合体12に対するバスバーモジュール20の組付けについて説明する。図1に示すように、電池集合体12上にバスバーモジュール20を配置する(図3参照)。このとき、各ターミナル一体型バスバー21〜26のバスバー部30の取付孔32を、その取付孔32に対応する単位電池14の各電極端子16,18にそれぞれ嵌合する(図5及び図6参照)。なお、各電極端子16,18は、例えば上段を小径とする段付き円柱状に形成されている。これにより、バスバー部30は、各電極端子16,18の段付部上に支持される。また、絶縁部材80の第6の樹脂部88が単位電池14の電池本体15の上面に対して接触又は近接する。
次に、各電極端子16,18に対してナット91をそれぞれ締着して、各電極端子16,18に各バスバー部30を締結する。これにより、電池集合体12の複数の単位電池14が直列に接続された電池モジュール10(図1参照)が構成される。なお、絶縁部材80は、必要に応じて、電池集合体12の保持部材(図示省略)に対してボルト・ナット等の締結手段を介して結合するとよい。
前記電池モジュール10(図1参照)において、最前部の単位電池14の左側の電極端子16、及び、最後部の単位電池14の左側の電極端子18には、ハイブリッド車の電気モータを含む電気回路につながる電気配線93,94が接続される。また、電池モジュール10の絶縁部材80の樹脂部86の後側面に突出された両信号線用ターミナル60,62には、バッテリコントローラ(「バッテリECU」という)96が電気的に接続される。また、バッテリECU96には、ハイブリッド車の電子制御ユニット(「車両ECU」という)98が電気的に接続されている。なお、図1において、便宜上、バスバーモジュール20の絶縁部材80の開口部87内に露出する部材が省略されている。
前記バスバーモジュール20の各電池監視IC50は、各単位電池14の状態(電圧、温度等)を検出し、その情報をシリアル信号としてバッテリECU96に送信する。バッテリECU96は、シリアル信号に基づいて、各単位電池14の残容量、温度等のバッテリ情報にかかる信号を車両ECU98に送信する。車両ECU98は、バッテリECUからの信号に基づいて、各単位電池14を過充電や過放電から保護しながら、電気モーター及びエンジンの出力を制御する。また、各電池監視IC50毎に残容量(SOC)を演算して各単位電池14の過放電や過充電を防止するとともに、単位電池14の温度が設定温度よりも高くならないように充放電電流を制御してもよい。
前記した電池モジュール10によると、各ターミナル一体型バスバー21〜26がバスバー部30とターミナル部40とを一体に有し、そのバスバー21〜26のターミナル部40を電池監視IC50に接続する構成としている(図8及び図9参照)。これにより、従来、別部品であったバスバー及びターミナルに係る部品点数及び組付工数を削減することができる。
また、ターミナル一体型バスバー21〜26のターミナル部40と電池監視IC50の接続部、及び、各信号線用ターミナル60,62と電池監視IC50の接続部を、絶縁部材80の第2の樹脂部82で覆う構成としている(図7及び図8参照)。これにより、電池監視IC50、ターミナル一体型バスバー21〜26、信号線用ターミナル60,62、及び、絶縁部材80に係る組付工数を削減することができる。これによって、製造コストを低減することができる。また、ターミナル一体型バスバー21〜26のターミナル部40と電池監視IC50の接続部、及び、各信号線用ターミナル60,62と電池監視IC50の接続部を、絶縁部材80の第2の樹脂部82により保護することができる。この場合、絶縁部材80の第2の樹脂部82により、前記接続部とともに電池監視IC50全体が覆われているので、電池監視IC50の保護としても有効である。
また、第1、第2及び第5の各ターミナル一体型バスバー21,22,25のターミナル部40の列方向直線部40b,40cに形成された変位吸収部42(図11参照)によって、単位電池14の列方向の変位すなわち寸法変化を吸収することができる。このため、単位電池14の列方向の変位による無理な荷重が、各ターミナル一体型バスバー21,22,25のターミナル部40、そのターミナル部40と電池監視IC50との接続部、及び、電池監視IC50に加わることを防止し、信頼性を向上することができる。また、両信号線用ターミナル60,62に形成された変位吸収部42(図7参照)によっても、同様の作用・効果を得ることができる。
また、各ターミナル一体型バスバー21,22,25のターミナル部40における変位吸収部42が、絶縁部材80の第1の樹脂部81と、第2〜第4の樹脂部82〜84との相互間の開口部87に露出されている(図11参照)。このため、変位吸収部42の変位吸収作用を確保することができる。また、各ターミナル一体型バスバー21,22,25のターミナル部40における変位吸収部42を除いた残りの部分が絶縁部材80の第1及び第2の樹脂部81,82で覆われている。このため、各ターミナル一体型バスバー21,22,25のターミナル部40における変位吸収部42を除いた残りの部分の剛性を向上することができる。ひいては、電池集合体12に対するバスバーモジュール20の組付時等においてターミナル一体型バスバー21〜26のターミナル部40における変位吸収部42を除いた残りの部分に無理な荷重が加わることを防止することができる。
また、単位電池14の列方向に隣り合うターミナル一体型バスバー21〜26のバスバー部30の相互間における絶縁部材80の樹脂部分に形成された変位吸収部89(図12参照)によって、単位電池14の列方向の変位すなわち寸法変化を吸収することができる。このため、単位電池14の列方向の変位による無理な荷重がターミナル一体型バスバー21〜26のバスバー部30に加わることを防止し、信頼性を向上することができる。
また、単位電池14に対するターミナル一体型バスバー21〜26のバスバー部30の配置位置よりも離れた位置すなわち高い位置に電池監視IC50が配置されている(図6参照)。このため、充放電にともなう単位電池14の発熱による熱影響から電池監視IC50を保護することができる。これにともない、電池監視IC50を覆う第2の樹脂部82と単位電池14の電池本体15との間に隙間S(図4及び図6参照)を確保することができる。ひいては、絶縁部材82と単位電池14(詳しくは電池本体15)との間の通気性を向上し、単位電池14の冷却効果を向上することができる。
また、単位電池14の両電極端子16,18の相互間において左側の電極端子16又は18側に片寄った位置に電池監視IC50が配置されている(図6参照)。このため、充放電にともなう単位電池14の発熱による熱影響から電池監視IC50を保護することができる。
[実施形態2]
実施形態2を説明する。本実施形態は、前記実施形態1に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図13はターミナル一体型バスバーの変位吸収部の周辺部を示す側断面図である。
図13に示すように、本実施形態は、前記実施形態1(図11参照)において、絶縁部材80の第1の樹脂部81と第2樹脂部82との間の開口部87に露出された部分、すなわち第1、第2及び第5の各ターミナル一体型バスバー21,22,25のターミナル部40の変位吸収部42を、絶縁部材80の樹脂(その樹脂部を「第7樹脂部(符号、100を付す)」という)で覆ったものである。第7樹脂部100は、第1の樹脂部81及び第2樹脂部82と連続している。また、第7樹脂部100は、絶縁部材80と同一の樹脂で一体成形されている。また、変位吸収部42を覆う第7樹脂部100の肉厚(膜厚)は、その他の樹脂部(第1の樹脂部81、第2樹脂部82)の肉厚(膜厚)よりも薄く設定されている。また、第7樹脂部100は、図示しない両信号線用ターミナル60,62の変位吸収部42も覆っている。また、第7の樹脂部100は、左右方向(図13において紙面表裏方向)に隣り合う変位吸収部42の相互間にも装填されている。
本実施形態によると、各ターミナル部40及び両信号線用ターミナル60,62の変位吸収部42を第7樹脂部100で覆ったことにより、製造工程を増やすことなく、変位吸収部42の相互間の短絡を防止することができる。また、第7樹脂部100の肉厚(膜厚)をその他の樹脂部(第1の樹脂部81、第2樹脂部82)の肉厚(膜厚)よりも薄く設定したことにより、変位吸収部42の変位吸収作用に応じて第7樹脂部100が弾性変形いわゆる撓み変形しやすくなる。このため、変位吸収部42の変位吸収作用の低下を抑制することができる。
[実施形態3]
実施形態3を説明する。本実施形態は、前記実施形態2に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図14はターミナル一体型バスバーの変位吸収部の周辺部を示す側断面図である。
図14に示すように、本実施形態は、前記実施形態2(図13参照)における第7樹脂部100を、被覆樹脂102に代えたものである。被覆樹脂102は、前記絶縁部材80の樹脂とは異なる樹脂で形成されている。被覆樹脂102の樹脂としては、絶縁性、柔軟性に優れる樹脂が好ましく、ポリビニル系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ系樹脂等を用いることができる。また、被覆樹脂102は、各ターミナル部40(図示しない両信号線用ターミナル60,62を含む)の変位吸収部42を塗布、吹き付け等により薄膜状に形成することが好ましい。
本実施形態によると、各ターミナル部40(図示しない両信号線用ターミナル60,62を含む)の変位吸収部42を絶縁性の被覆樹脂102で覆ったことにより、変位吸収部42の相互間の短絡を防止することができる。また、被覆樹脂102の柔軟性により、変位吸収部42の変位吸収作用に応じて被覆樹脂102がほとんど一体的に弾性変形いわゆる撓み変形することができる。このため、変位吸収部42の変位吸収作用の低下を抑制することができる。また、被覆樹脂102を薄膜状に形成することによって、変位吸収部42の変位吸収作用の低下を一層抑制することができる。また、絶縁部材80の樹脂と被覆樹脂102の樹脂とに異なる樹脂を用いることによって、それぞれの樹脂(80,102)に適した樹脂を採用することが可能である。例えば、絶縁部材80には所定の剛性を有する樹脂を用い、また、被覆樹脂102には変位吸収部42の変位吸収作用を損なわないように柔軟性を有する樹脂を用いることができる。
[実施形態4]
実施形態4を説明する。本実施形態は、前記実施形態1に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図15及び図16はそれぞれサーミスタの配置例を示す斜視図である。
図15に示すように、本実施形態では、前記電池集合体12の少なくとも1つの単位電池14の電池本体15の表面上に、単位電池14の温度を検出する温度検出手段としてのサーミスタ104が配置されている。例えば、1ブロック毎の4個の単位電池14のうちの1つの単位電池14の電池本体15の両電極端子16,18の間の中央部上にサーミスタ104が配置されている。サーミスタ104は、1ブロック毎の電池監視IC50と電気的に接続されている。また、サーミスタ104は、電池本体15上に限らず、バスバーモジュール20の第1のターミナル一体型バスバー21のバスバー部30上に配置することもできる(図16参照)。この場合、バスバーモジュール20の成形と同時に、バスバーモジュール20にサーミスタ104を一体成形してもよい。なお、サーミスタ104は、電池監視IC50の外部で、かつ、少なくとも1つの単位電池14の電池本体15の表面上、又は、単位電池14に近い部位に配置されていればよい。
前記電池監視IC50は、内蔵のダイオードによって各単位電池14の温度を検出するとともに、該電池監視IC50の外部の前記サーミスタ104によって単位電池14の温度を検出し、その両検出温度を比較することで環境温度や電池冷却ファン(電池集合体12を冷却するための電動ファン)の影響を把握し、ダイオードの検出温度を補正するようになっている。このように、温度検出手段としてダイオードとサーミスタ104とを併用し、二重監視を行うことによって、各単位電池14の温度の検出精度を向上することができる。また、少ないサーミスタ104で電池集合体12の高精度な温度検出が可能であり、高価なサーミスタ104の使用数量を減らすことができ、コストを低減することができる。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、ハイブリッド車に限らず、電気自動車等の車両、車両以外の用途に用いる電池モジュール10としても適用することができる。また、本発明は、リチウムイオン電池に限らず、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等にも適用することができる。また、電池モジュール10の単位電池14の個数は、適宜増減することができる。また、1個の電池監視IC50が対象とする単位電池14の個数は、適宜増減することができる。また、1組の電池集合体12に対して複数の電池モジュール10を組付けることもできる。また、複数組の電池集合体12に対して1つの電池モジュール10を組付けることもできる。また、ターミナル一体型バスバーのターミナル部40及び/又は信号線用ターミナル60,62の変位吸収部42は、前記実施形態の波形状の他、V字状、逆V字状、U字状、逆U字状、S字状でもよい。また、ターミナル一体型バスバーのターミナル部40及び/又は信号線用ターミナル60,62の変位吸収部42は、上下方向に折り曲げる他、左右方向に折り曲げてもよい。また、絶縁部材80の変位吸収部89は、前記実施形態の逆U字形板状の他、逆V字形板状、U字形板状、V字形板状、S字形板状でもよい。また、絶縁部材80の変位吸収部89は、上下方向に折曲する他、左右方向に折曲するものでもよい。また、電池監視IC50の各端子53に対する第1〜第4の各ターミナル一体型バスバー21〜24のターミナル部40及び両信号線用ターミナル60,62の接続に係る溶接には、はんだ付け、ろう付け等も含まれる。
10…電池モジュール
12…電池集合体
14…単位電池
20…バスバーモジュール
21〜26…ターミナル一体型バスバー
30…バスバー部(バスバー)
40…ターミナル部(ターミナル)
42…変位吸収部
50…電池監視IC(電池監視回路)
53…端子
60,62…信号線用ターミナル
80…絶縁部材(樹脂)
81,82,83,86,88…樹脂部
89…変位吸収部

Claims (5)

  1. 複数の単位電池が列状に配置された電池集合体と、
    前記電池集合体の隣り合う単位電池を直列に接続するバスバー、単位電池の状態を監視する電池監視回路、及び、バスバーと電池監視回路とを接続するターミナルがインサート成形により樹脂製の絶縁部材に一体化されたバスバーモジュールと
    を備える電池モジュールであって、
    前記バスバーは、該バスバーに接続されるターミナルを一体に有するターミナル一体型バスバーとし、そのターミナルを前記電池監視回路に接続する構成とし、
    前記ターミナル一体型バスバーのターミナルと前記電池監視回路との接続部、及び、前記ターミナル一体型バスバー以外のターミナルと前記電池監視回路との接続部を、前記絶縁部材で覆う構成とした
    ことを特徴とする電池モジュール。
  2. 請求項1に記載の電池モジュールであって、
    前記ターミナル一体型バスバーのターミナルにおける単位電池の列方向に沿って延びる列方向直線部には、該ターミナルにおける列方向の変位を吸収する変位吸収部が形成されていることを特徴とする電池モジュール。
  3. 請求項1又は2に記載の電池モジュールであって、
    前記絶縁部材には、前記単位電池の列方向に隣り合う前記ターミナル一体型バスバーの相互間の列方向の変位を吸収する変位吸収部が形成されていることを特徴とする電池モジュール。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の電池モジュールであって、
    前記電池監視回路は、前記単位電池に対する前記ターミナル一体型バスバーの配置位置よりも離れた位置に配置されていることを特徴とする電池モジュール。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の電池モジュールであって、
    前記電池監視回路は、前記単位電池の両電極端子の相互間において一方の電極端子側に片寄った位置に配置されていることを特徴とする電池モジュール。
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