JP2013143224A - 蓄電装置、及び車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】正極及び負極の活物質のひび割れを抑制すること。
【解決手段】電極体11の中心部分に、第1セパレータ14aの最内部を捲回してなる中心部51を設けた。そして、中心部51の外側に活物質層12a,13aを有する正極12及び負極13が捲回されるように電極体11を構成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、金属薄板に活物質が塗布されてなる活物質層を有する正極及び負極の間を絶縁してこれらを捲回してなる電極体を備えた蓄電装置、及び蓄電装置が搭載された車両に関する。
一般に、蓄電装置として、帯状の正極と帯状の負極との間に帯状のセパレータを介在させて、これらを渦捲き状に捲回して構成される電極体を備えた二次電池が知られている。詳細には、正極及び負極は、金属薄板に活物質が塗布されてなる活物質層と、金属薄板の縁部に形成されるとともに活物質が塗られていない未塗工縁部とから構成されている。そして、正極、負極及びセパレータを積層した状態で渦捲き状に捲回するとともに、正極、負極及びセパレータを径方向両側から圧縮することにより扁平状の電極体が形成される。電極体は、長径方向両端に位置する弧状に湾曲するように折り曲げられた両折り曲げ部と、長径方向に延びて両折り曲げ部同士を繋ぐ連結部とから形成されている。そして、電極体を、内部に電解液が注入されたケースに収容することで二次電池が構成されている(例えば特許文献1参照)。
特開平10−261441号公報
ところで、このような二次電池において、電極体の折り曲げ部において、正極及び負極の活物質層を形成する活物質にひび割れが生じる場合がある。特に、折り曲げ部を形成する正極及び負極の層のうち、内側に位置する層ほど曲率が大きくなり易いため、正極及び負極の活物質にひび割れが生じ易い。正極及び負極の活物質にひび割れが生じると、この活物質のひび割れにより形成されたバリが、セパレータを貫通してしまう場合があり、この場合、貫通したバリを介して正極と負極とが短絡してしまう虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、正極及び負極の活物質のひび割れを抑制することができる蓄電装置、及び車両を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、金属薄板に活物質が塗布されてなる活物質層を有する正極及び負極の間にセパレータを介在させて、これらを捲回してなる電極体を備えた蓄電装置であって、前記電極体の捲回軸における中心部分には、前記金属薄板の全面に活物質が塗布されていない前記正極の最内部、前記金属薄板の全面に活物質が塗布されていない前記負極の最内部、及び前記セパレータの最内部のうちの少なくとも一つを捲回、又は折り畳んでなる中心部が設けられていることを要旨とする。
この発明によれば、中心部の外側に、活物質層を有する正極及び負極が捲回されるように電極体を構成することにより、中心部を電極体の中心部分に設けずに、活物質層を有する正極及び負極を捲回する場合に比べると、活物質層を有する正極及び負極における折り曲げ部の曲率を小さくすることができる。その結果として、折り曲げ部を形成する正極及び負極に塗布された活物質がひび割れしてしまうことを抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記中心部は前記セパレータの最内部により形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、中心部が金属薄板により形成されている場合に比べて、中心部に弾力を持たせることができる。このため、充放電時における電極体の中心部分の膨張を、中心部により吸収することができるため、電極体の中心部分の膨張に伴い、中心部分の電解液が外側に絞り出されてしまうことを抑制することができ、電極体の中心部分で電解液が枯渇してしまうことを抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記活物質の目付け量が15〜30mg/cmであるときに、前記中心部の厚さが0.24mm以上になっていることを要旨とする。
この発明によれば、折り曲げ部を形成する正極及び負極に塗布された活物質がひび割れしてしまうことをさらに抑制し易くすることができる。
請求項4に記載の発明は、車両において、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の蓄電装置が搭載されていることを要旨とする。この発明によれば、請求項1〜請求項3と同様な効果を得ることができる。
この発明によれば、正極及び負極の活物質のひび割れを抑制することができる。
第1の実施形態における二次電池の縦断面図。 電極体の一部を展開して示す斜視図。 図1におけるA−A線断面図。 第2の実施形態における電極体の一部を展開して示す斜視図。 正極の金属箔を一部破断して示す平面図。 二次電池の横断面図。 別の実施形態における二次電池の横断面図。 別の実施形態における二次電池の横断面図。 別の実施形態における二次電池の横断面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を車両としてのプラグインハイブリッド車等、又はフォークリフト等の産業車両に搭載される二次電池に具体化した第1の実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。なお、二次電池は、走行モータを駆動するために用いられる。
図1に示すように、二次電池10は、電極体11と、電極体11を収容するアルミニウム製のケース20とから構成されている。ケース20は、一面が開口する有底矩形箱状をなすケース本体21と、ケース本体21の開口を閉鎖する矩形板状の蓋22とから構成されている。ケース20の内部には電解液が注入されている。蓋22には、正極端子22a及び負極端子22bが外部に向けて突設されている。
図2に示すように、電極体11は、帯状の正極12と帯状の負極13との間に帯状の第1及び第2セパレータ14a,14bを介在させて正極12と負極13とを絶縁し、これらを積層した状態で捲回軸L周りに渦捲き状に捲回して構成されている。そして、電極体11は、正極12、負極13、第1セパレータ14a及び第2セパレータ14bが渦巻き状に巻回された後、正極12、負極13、第1セパレータ14a及び第2セパレータ14bを径方向両側から圧縮することにより扁平状に形成される。
電極体11は、長径方向(図2に示す矢印Y1の方向)両端に位置する弧状に湾曲するように折り曲げられる両折り曲げ部31,32と、長径方向に延びて両折り曲げ部31,32同士を繋ぐ連結部33とから形成されている。ここで、折り曲げ部31,32は、電極体11において、他の部分よりも曲率が大きくなっている部分をいう。すなわち、本実施形態の電極体11は、正極12、負極13、第1セパレータ14a及び第2セパレータ14bそれぞれが連続したものを層状に捲回してなる捲回型の電極体11である。
正極12は、金属薄板としての帯状の金属箔121の表裏両面に活物質が塗布されてなる活物質層12aと、金属箔121の長手方向に延びる縁部としての一方の縁部121eに形成されるとともに活物質が塗布されていない未塗工縁部12bとを有している。負極13は、金属薄板としての帯状の金属箔131の表裏両面に活物質が塗布されてなる活物質層13aと、金属箔131の長手方向に延びる縁部としての一方の縁部131eに形成されるとともに活物質が塗布されていない未塗工縁部13bとを有している。なお、正極12の母材となる金属箔121はアルミニウム箔であるとともに、負極13の母材となる金属箔131は銅箔である。
正極12には、未塗工縁部12bの一方の縁部121eから正極12の長手方向に間隔をおいて突出するタブ部12cが複数形成されている。また、負極13には、未塗工縁部13bの一方の縁部131eから負極13の長手方向に間隔をおいて突出するタブ部13cが複数形成されている。そして、各タブ部12c,13cが重なるようして、正極12、負極13、第1セパレータ14a及び第2セパレータ14bを捲回することにより、電極体11の捲回軸L方向の一端側において同方向に突出する正極タブ12d及び負極タブ13dが形成されている。
図1に示すように、正極タブ12d及び負極タブ13dには集電端子19の一端がそれぞれ接合されている。各集電端子19の他端は、正極端子22a又は負極端子22bに接続されている。
図3に示すように、電極体11の中心部分には、第1セパレータ14aの最内部が捲回された中心部51が設けられている。すなわち、本実施形態の第1セパレータ14aの長手方向の長さは、正極12の金属箔121、負極13の金属箔131及び第2セパレータ14bの長手方向の長さよりも長くなっている。この中心部51の厚さH1は0.24mmである。なお、正極12の金属箔121及び負極13の金属箔131の活物質の目付け量は25mg/cmである。
本実施形態の電極体11は、まず、第1セパレータ14aのみを複数回捲き回すことで中心部51を形成する。続いて、中心部51の外側に位置するように正極12、負極13及び第2セパレータ14bを配置するとともに、正極12と負極13との間に第1セパレータ14a及び第2セパレータ14bを介在させた状態で、中心部51を捲回中心としてこれらを捲き回す。これにより、中心部51の外側に、活物質層12a,13aを有する正極12及び負極13が捲き回された電極体11が形成される。
各集電端子19を介して正極タブ12d又は負極タブ13dと正極端子22a又は負極端子22bとが接続された電極体11をケース20に収容することで二次電池10が構成される。
次に、第1の実施形態の作用について説明する。
第1の実施形態の二次電池10では、中心部51の外側に、活物質層12a,13aを有する正極12及び負極13が捲回されるように電極体11を構成した。これにより、中心部51を電極体11の中心部分に設けずに、活物質層12a,13aを有する正極12及び負極13を捲回する場合に比べると、活物質層12a,13aを有する正極12及び負極13における折り曲げ部31,32の曲率が小さくなっている。よって、折り曲げ部31,32を形成する正極12及び負極13に塗布された活物質がひび割れしてしまうことが抑制されている。その結果、正極12及び負極13の活物質にひび割れが生じて、この活物質のひび割れにより形成されたバリが、第1セパレータ14a及び第2セパレータ14bを貫通してしまい、貫通したバリを介して正極12と負極13とが短絡してしまうことが抑制される。
第1の実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)電極体11の中心部分に、第1セパレータ14aの最内部を捲回してなる中心部51を設けた。そして、中心部51の外側に、活物質層12a,13aを有する正極12及び負極13が捲回されるように電極体11を構成した。よって、中心部51を電極体11の中心部分に設けずに、活物質層12a,13aを有する正極12及び負極13を捲回する場合に比べると、活物質層12a,13aを有する正極12及び負極13における折り曲げ部31,32の曲率を小さくすることができる。その結果として、折り曲げ部31,32を形成する正極12及び負極13に塗布された活物質がひび割れしてしまうことを抑制することができる。
(2)中心部51を第1セパレータ14aの最内部により形成した。よって、中心部51が金属箔121,131により形成されている場合に比べて、中心部51に弾力を持たせることができる。このため、充放電時における電極体11の中心部分の膨張を、中心部51により吸収することができるため、電極体11の中心部分の膨張に伴い、中心部分の電解液が外側に絞り出されてしまうことを抑制することができ、電極体11の中央部で電解液が枯渇してしまうことを抑制することができる。
(3)活物質の目付け量が25mg/cmであるとき、中心部51の厚さH1を0.24mmにした。よって、折り曲げ部31,32を形成する正極12及び負極13に塗布された活物質がひび割れしてしまうことをさらに抑制し易くすることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を車両としてのプラグインハイブリッド車等、又はフォークリフト等の産業車両に搭載される二次電池に具体化した第2の実施形態を図4〜図6にしたがって説明する。なお、以下に説明する実施形態では、既に説明した第1の実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
図4に示すように、折り曲げ部31,32の層を形成する正極12及び負極13の捲回される層上の全てには、金属箔121,131の捲回軸L方向に沿って、未塗工縁部12b,13bを有する側の反対側の一端から、未塗工縁部12b,13bまでに活物質が塗布されていない未塗工部41が形成されている。つまり、未塗工部41は、捲回される層数分形成される。折り曲げ部31,32の層を形成する正極12に形成された各未塗工部41は、折り曲げ部31,32において、未塗工縁部12bに連なるとともに電極体11の捲回軸L方向に沿って直線状に延び、金属箔121の長手方向に延びる他方の縁部122eまで延びるように形成されている。また、折り曲げ部31,32の層を形成する負極13に形成された各未塗工部41は、折り曲げ部31,32において、未塗工縁部13bに連なるとともに電極体11の捲回軸L方向に沿って直線状に延び、金属箔131の長手方向に延びる他方の縁部132eまで延びるように形成されている。
各未塗工部41は、正極12、負極13、第1セパレータ14a及び第2セパレータ14bが捲き回されたときに、一方の折り曲げ部31側に位置する各未塗工部41が全て重なるとともに、他方の折り曲げ部32側に位置する各未塗工部41が全て重なる位置に形成されるように、金属箔121,131に活物質が間欠塗工されることで形成されている。
具体的には、図5に示すように、例えば、正極12の金属箔121の長手方向において、捲き始め側の端部から一番目の未塗工部41までの間に塗布される活物質の幅をM1とする。また、例えば、金属箔121の長手方向において、一番目の未塗工部41から二番目の未塗工部41までの間に塗布される活物質の幅をM2、二番目の未塗工部41から三番目の未塗工部41までの間に塗布される活物質の幅をM3とする。すると、各活物質の幅M1,M2,M3は、M3>M2>M1の関係になっている。すなわち、金属箔121の長手方向において、活物質の塗布される幅は、金属箔121の捲き始め側から捲き終わり側に向かうにつれて徐々に大きくなるように間欠塗工されるようになっている。なお、負極13の金属箔131についても同様である。
図6に示すように、各未塗工部41は、両折り曲げ部31,32において、電極体11の周方向に所定の幅を有するように形成されている。そして、各未塗工部41によって、電極体11の長径方向(図6に示す矢印Y1の方向)に並ぶ層が形成されている。また、電極体11における最外層に形成された両折り曲げ部31,32に位置する各未塗工部41は、ケース本体21の内壁に接触する電極体11の接触部に相当する。すなわち、電極体11には、ケース本体21の内壁に接触する接触部が複数(本実施形態では二つ)設けられている。なお、電極体11とケース本体21の内壁との間には熱伝導率の良い絶縁部材(図示せず)が介在されている。よって、ここでは、電極体11における最外層に形成された両折り曲げ部31,32に位置する各未塗工部41は、絶縁部材を介してケース本体21の内壁に接触する接触部とする。この絶縁部材は、熱伝導率が高く電気絶縁性が高い窒化アルミニウムから形成されている。
各未塗工部41は、電極体11の接触部から捲回軸Lに向かう直線L10上であって、且つ直線L10と一部が交差する位置に形成されている。そして、各未塗工部41によって形成される層によって、ケース20の外面に向けて供給された熱媒体と熱交換されたケース20と、電極体11の層の内部(最内層)との間で熱伝達を可能とする熱伝達経路Rが形成されている。つまり、直線L10が電極体11の接触部から捲回軸Lまでの間で交差する複数の層のうちの2層以上の層上に未塗工部41が形成されている。また、言い換えれば、複数の層のうちの半数以上の層上に未塗工部41が形成されている。ここで、「電極体11の層の内部」とは、電極体11の層において内側寄りに位置する部位のことをいう。
なお、電極体11は、負極13が電極体11を形成する層の最も内側に位置し、且つ電極体11を形成する層の最も外側に位置するように捲き回されている。すなわち、負極13における長手方向の長さは、正極12、第1セパレータ14a及び第2セパレータ14bにおける長手方向の長さよりも長くなっており、正極12、第1セパレータ14a及び第2セパレータ14bの捲き回しが終わった段階で、負極13のみが、正極12、第1セパレータ14a及び第2セパレータ14bよりも多く捲き回されるようになっている。
そして、本実施形態の二次電池10が複数並設されるとともに、電池パック内に収容されることで電池モジュールが構成される。ここで、各二次電池10は、両折り曲げ部31,32の未塗工部41がそれぞれ同じ方向を向いた状態で配置される。
次に、第2の実施形態の作用について説明する。
第2の実施形態の二次電池10によれば、電極体11を、正極12、負極13、第1セパレータ14a及び第2セパレータ14bが渦巻き状に巻回された後、正極12、負極13、第1セパレータ14a及び第2セパレータ14bを径方向両側から圧縮する際に、折り曲げ部31,32において、正極12及び負極13の活物質がひび割れしてしまうことが無い。その結果、正極12及び負極13の活物質にひび割れが生じて、この活物質のひび割れにより形成されたバリが、第1及び第2セパレータ14a,14bを貫通してしまい、貫通したバリを介して正極12と負極13とが短絡してしまうことが防止される。
また、二次電池10を冷却する場合、電極体11の温度よりも低い温度に温度調節された熱媒体とケース20とが熱交換される。両折り曲げ部31,32に位置する各未塗工部41の層のうち最も外側の層は、ケース本体21の内面にそれぞれ密着しているため、電極体11の層の外部の熱がケース本体21に伝わる。そして、電極体11の温度よりも低い温度に温度調節された熱媒体とケース本体21とが熱交換されることにより、ケース本体21の熱が放熱される。その結果、電極体11の層の外部が冷却される。
また、ケース20と電極体11の層の内部とは熱伝達経路Rにより熱伝達可能になっているため、電極体11の層の内部の熱が熱伝達経路Rを介してケース20に伝達され、ケース20に伝達された熱が、熱媒体と熱交換されたケース20から放熱される。その結果として、電極体11の層の内部が冷却される。これにより、プラグインハイブリッド車等、又はフォークリフト等の産業車両の走行中において、電極体11の温度が所定の温度以上になることが抑えられ、プラグインハイブリッド車等、又はフォークリフト等の産業車両の走行性能が良好に保たれる。また、二次電池10の性能が劣化し難くなり、二次電池10の寿命が長くなる。
一方、二次電池10を加温する場合、電極体11の温度よりも高い温度に温度調節された熱媒体とケース20とが熱交換される。両折り曲げ部31,32に位置する各未塗工部41の層のうち最も外側の層は、ケース本体21の内面にそれぞれ密着している。よって、電極体11の温度よりも高い温度に温度調節された熱媒体とケース本体21とが熱交換されるとともに、ケース本体21の熱が電極体11の層の外部に伝わることで、電極体11の層の外部が加温される。
また、ケース20と電極体11の層の内部とは熱伝達経路Rにより熱伝達可能になっているため、熱媒体と熱交換されて加温されたケース20の熱が、熱伝達経路Rを介して電極体11の層の内部に伝達される。その結果として、電極体11の層の内部が加温される。これにより、例えば、低温環境下において、二次電池10を加温することができ、プラグインハイブリッド車等、又はフォークリフト等の産業車両の始動がスムーズに行われるようになる。
第2の実施形態では以下の効果を得ることができる。
(4)電極体11において、少なくとも電極体11の接触部から捲回軸Lに向かう直線L10上であって、直線L10と少なくとも一部が交差する位置に、未塗工部41を形成した。よって、接触部から電極体11の捲回軸Lに向かう直線L10上に未塗工部41が形成されていない場合に比べると、ケース20に向けて供給された熱媒体と電極体11の層の内部とが、ケース20、接触部及び未塗工部41を介して熱交換され易くすることができ、電極体11の層の内部の温度調節を効率良く行うことができる。
(5)未塗工部41を、直線L10が電極体11の接触部から捲回軸Lまでの間で交差する複数の層のうちの2層以上の層上に形成した。よって、未塗工部41が一つの層のみに形成されている場合に比べると、電極体11の層の内部の温度調節をさらに効率良く行うことができる。
(6)未塗工部41を、複数の層のうちの半数以上の層上に形成した。よって、未塗工部41が形成されている層の数が複数の層のうちの半数に満たない場合に比べると、電極体11の層の内部の温度調節をさらに効率良く行うことができる。
(7)未塗工部41を、電極体11における最外層に少なくとも形成した。よって、ケース20と電極体11との熱伝達効率を向上させることができる。
(8)未塗工部41を、複数の層全てに形成した。よって、各未塗工部41によって形成される層によって熱伝達経路Rを形成することができるため、ケース20に向けて供給された熱媒体と電極体11の層の内部とが、ケース20及び熱伝達経路Rを介して熱交換され易くすることができ、電極体11の層の内部の温度調節を効率良く行うことができる。
(9)両折り曲げ部31,32に位置する各未塗工部41を、ケース本体21の内壁に接触させた。すなわち、電極体11に接触部を複数設けた。よって、電極体11の接触部が一つの場合に比べると、電極体11の層の内部の温度調節をさらに効率良く行うことができる。
(10)電極体11の折り曲げ部31,32の層を形成する正極12及び負極13に、金属箔121,131に活物質が塗布されていない未塗工部41を形成した。よって、折り曲げ部31,32の層を形成する正極12及び負極13には、金属箔121,131に活物質が塗布されていない。このため、折り曲げ部31,32において、正極12及び負極13の活物質がひび割れしてしまうことを防止することができる。
(11)捲回型の電極体11は、正極12、負極13、第1セパレータ14a及び第2セパレータ14bを捲き回すだけで作ることができるため、例えば、正極と負極との間にセパレータを介在させて、これらを一定方向に複数積層して構成された積層型の電極体に比べると、電極体11の作る手間が少ない。ところが、捲回型の電極体11は積層型の電極体と異なり、折り曲げ部31,32が存在するため、従来の捲回型の電極体では、折り曲げ部において曲率が大きくなり活物質がひび割れしてしまうという問題がある。しかし、本実施形態の電極体11によれば、折り曲げ部31,32において、正極12及び負極13の活物質のひび割れが防止されるため、捲回型の電極体11を作るうえで好適である。
(12)本実施形態の電極体11では、未塗工縁部12b,13bの一方の縁部121e,131eから突出する正極タブ12d及び負極タブ13dを形成し、正極タブ12d及び負極タブ13dに集電端子19を接合した。よって、電極体11の捲回軸L方向において、活物質を金属箔121,131に対して可能な限り塗布することができ、未塗工部41を形成しても、金属箔121,131に対して塗られる活物質の量を可能な限り多くすることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 第1の実施形態において、中心部51は、金属箔121の全面に活物質が塗布されていない正極12の最内部、金属箔131の全面に活物質が塗布されていない負極13の最内部、第1セパレータ14aの最内部及び第2セパレータ14bの最内部のうちの少なくとも一つが捲回することで形成されていればよい。
○ 第1の実施形態において、図7に示すように、例えば、第1セパレータ14aの最内部を蛇腹状に折り畳むことで中心部61を形成してもよい。
○ 第1の実施形態において、図8に示すように、一方の中心部71が電極体11の中心部分における一方の折り曲げ部31側に配置されるようにするとともに、他方の中心部72が電極体11の中心部分における他方の折り曲げ部32側に配置されるようにしてもよい。具体的には、例えば、一方の中心部71を、第1セパレータ14aの最内部を複数回捲回することで形成するとともに、他方の中心部72を、第2セパレータ14bの最内部を複数回捲回することで形成する。すなわち、第1及び第2セパレータ14a,14bの長手方向の長さは、正極12の金属箔121及び負極13の金属箔131の長手方向の長さよりも長くなっている。
○ 図9に示すように、電極体11の折り曲げ部31,32の層を形成する正極12及び負極13に未塗工部41を形成するとともに、各未塗工部41によって形成される層によって熱伝達経路Rを形成し、さらに、電極体11の中心部分に、第1セパレータ14aの最内部を捲回してなる中心部51を設けてもよい。
○ 第1の実施形態では、活物質の目付け量が15〜30mg/cmであるときに、中心部51の厚さが0.24mm以上になっていればよい。
○ 第2の実施形態において、両折り曲げ部31,32に位置する各未塗工部41の層のうちの最外層を、ケース本体21の内壁にそれぞれ接触させたが、これに限らない。例えば、一方の折り曲げ部31に位置する各未塗工部41の層のうちの最外層のみを、ケース本体21の内壁に接触させてもよい。
○ 第2の実施形態において、折り曲げ部31,32の層を形成する正極12及び負極13全てに未塗工部41が形成されていなくてもよい。
○ 第2の実施形態では、各未塗工部41が全て重なる位置に形成されるように、金属箔121,131に活物質が間欠塗工されたが、これに限らず、一の層と隣り合う層における未塗工部が重ならずにずれていてもよい。
○ 第2の実施形態では、未塗工部41は、電極体11において、金属箔121,131の捲回軸L方向に沿って、未塗工縁部12b,13bを有する側の反対側の一端から、未塗工縁部12b,13bまで形成されていたが、これに限らず、この範囲の全てを未塗工部41にしなくてもよく、一部に活物質が塗工されていてもよい。要は、未塗工部を形成することで、電極体11の内部の熱をケース20に伝達し易くする構成であればよい。
○ 第2の実施形態において、例えば、電極体11が円形や楕円形である場合に、電極体11の接触部が円周上に4箇所設けられていてもよい。
○ 第2の実施形態において、未塗工部41は、直線L10が電極体11の接触部から捲回軸Lまでの間で交差する複数の層のうちの2層以上の層上に少なくとも形成されていればよい。好ましくは、複数の層のうちの半数以上の層上に形成されているのがよい。
○ 第2の実施形態において、各未塗工部41は、直線L10上に形成されていたが、これに限らず、各未塗工部41が直線L10上に完全に重なるように形成されていなくてもよく、一部が重なっていればよい。
○ 上記各実施形態では、金属薄板として金属箔121,131を用いたが、これに限らず、電極として用いることが可能な薄さであれば、箔に限られない。例えば、箔よりも厚くした板であってもよいし、箔をさらに薄くしたシート状のものであってもよい。
○ 上記各実施形態において、二次電池10はプラグインハイブリッド車等、又はフォークリフト等の産業車両に搭載されていたが、これに限らず、例えば、電気自動車に搭載されていてもよい。
○ 本発明を、車両用の二次電池10に具体化したが、これに限らず、車両用以外の二次電池に具体化してもよい。
○ 本発明を、電気二重層コンデンサ等の蓄電装置に具体化してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)金属薄板に活物質が塗布されてなる活物質層を有する正極及び負極の間にセパレータを介在させて、これらを捲回してなる電極体を備えた蓄電装置であって、前記金属薄板の全面に活物質が塗布されていない前記正極の最内部、前記金属薄板の全面に活物質が塗布されていない前記負極の最内部、及び前記セパレータの最内部のうちの少なくとも一つを捲回、又は折り畳んでなる中心部を捲回中心として前記正極、前記負極及び前記セパレータを捲回したことを特徴とする蓄電装置。
10…蓄電装置としての二次電池、11…電極体、12…正極、12a,13a…活物質層、121,131…金属薄板としての金属箔、13…負極、14a…セパレータとしての第1セパレータ、14b…セパレータとしての第2セパレータ、51,61,71,72…中心部。

Claims (4)

  1. 金属薄板に活物質が塗布されてなる活物質層を有する正極及び負極の間にセパレータを介在させて、これらを捲回してなる電極体を備えた蓄電装置であって、
    前記電極体の捲回軸における中心部分には、前記金属薄板の全面に活物質が塗布されていない前記正極の最内部、前記金属薄板の全面に活物質が塗布されていない前記負極の最内部、及び前記セパレータの最内部のうちの少なくとも一つを捲回、又は折り畳んでなる中心部が設けられていることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記中心部は前記セパレータの最内部により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記活物質の目付け量が15〜30mg/cmであるときに、前記中心部の厚さが0.24mm以上になっていることを特徴とする請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の蓄電装置が搭載されていることを特徴とする車両。
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