JP2013142815A - 拡張回路搭載領域を有する光トランシーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】波長可変LDを駆動するための大規模な制御回路を有する光トランシーバを提供する。
【解決手段】光トランシーバは、光信号を送信する光送信サブアセンブリ、光信号を受信する光受信サブアセンブリ、主基板18、子基板50、及びハウジングを備えている。主基板は、その一端に電気プラグ18aを有する。主基板は、光送信サブアセンブリ及び光受信サブアセンブリと電気的に接続する回路を搭載している。子基板は、光送信サブアセンブリ及び光受信サブアセンブリと電気的に接続する別の回路を搭載している。子基板は、当該別の回路の一部を搭載する拡張領域50bを有する。ハウジングは、光送信サブアセンブリ、光受信サブアセンブリ、主基板、及び子基板を収容する空間を画成している。電気プラグは、前記空間からハウジングの外部に露出されており、拡張領域は、当該空間の外部に設けられている。
【選択図】図8

Description

本発明の実施形態は、光送信器及び光受信器の双方を備える光トランシーバに関するものであり、特に、波長可変光送信機能を備えるWDM光通信用の光トランシーバに関するものである。
波長分割多重(WDM)光通信システムが実用化されようとしている。WDM規格の一つであるDWDM(Dense WDM)の一規格は、波長1550nm帯、即ち、192THz〜197THzの周波数帯において、50GHzの間隔の100本のグリッド波長を定めている。従来においては、このDWDMシステムには、トランスポンダ送信器のような精密な大型の光源が用いられている。この光源は、レーザダイオード(以下、「LD」という)を有しており、精密な温度制御を必要としている。
特開2006−086433号公報 特開2006−106752号公報
特許文献1及び2に記載されているような光トランシーバ、即ち、ホストシステムに対して挿抜可能な、所謂プラガブルトランシーバに、波長可変機能を担わせる動きがある。その実現のためには、光トランシーバに波長可変LDを実装することが不可欠である。また、波長可変LDの制御のために光トランシーバに大規模な制御回路を実装することが必要となる。しかしながら、光トランシーバの内容積は限られている。したがって、光トランシーバにおける新たな回路配置が必要である。
本発明の一側面に係る光トランシーバは、光信号を送信する光送信サブアセンブリ、光信号を受信する光受信サブアセンブリ、主基板、子基板、及びハウジングを備えている。主基板は、その一端に電気プラグを有する。主基板は、光送信サブアセンブリ及び光受信サブアセンブリと電気的に接続する回路を搭載している。子基板は、光送信サブアセンブリ及び光受信サブアセンブリと電気的に接続する別の回路を搭載している。子基板は、当該別の回路の一部を搭載する拡張領域を有する。ハウジングは、光送信サブアセンブリ、光受信サブアセンブリ、主基板、及び子基板を収容する空間を画成している。電気プラグは、前記空間からハウジングの外部に露出されており、拡張領域は、当該空間の外部に設けられている。
本光トランシーバでは、光送信サブアセンブリ、光受信サブアセンブリ、主基板、及び子基板を収容するハウジングの空間の外部に、子基板の拡張領域が設けられている。この光トランシーバによれば、拡張領域に回路の一部を搭載することができる。
一実施形態においては、子基板の別の回路のうち拡張領域に搭載される部分は低周波又は実質的にDCで動作してもよい。低周波又は実質的にDCで動作する回路がハウジングの上記空間の外部に置かれても、当該回路からのEMIノイズは無視できるレベルである。
一実施形態においては、子基板は、主領域及び当該主領域と拡張領域の間に設けられたネック部を更に有していてもよく、当該ネック部は、主領域の幅及び拡張領域の幅よりも狭い幅を有しており、その表面にハウジングに電気的に接続するグランド層を有していてもよい。この実施形態によれば、ネック部のグランド層とハウジングにより、EMIシールドが実現される。一実施形態においては、グランド層はハウジングに接触していてもよい。
一実施形態においては、光トランシーバは、ネック部を取り囲み、グランド層とハウジングとに接触するシールドガスケットを更に備えていてもよい。また、一実施形態においては、ハウジングはシールドガスケットを受容する溝を画成していてもよく、シールドガスケットは当該溝内で変形していてもよい。これら実施形態によれば、グランド層とハウジングとの電気的接続の信頼性がより高められる。
一実施形態においては、ハウジングは、前記空間をそれらの間に画成する第1のハウジング及び第2のハウジングを含んでいてもよく、第1のハウジングは、電気プラグ及び拡張領域を覆っていてもよい。この実施形態によれば、ハウジングの前記空間の外部に設けられた電気プラグ及び拡張領域を第1のハウジングにより保護することができる。一実施形態においては、第1のハウジングは、電気プラグを覆う庇部を有しいてもよく、拡張領域は、庇部によって画成される別の空間内に設けられていいてもよい。
一実施形態においては、ハウジングは、第1のハウジングと第2のハウジングの間に設けられたリアブロックを更に備えていてもよい。主基板は、リアブロックと第2のハウジングとの間に設けられていてもよく、子基板は、リアブロックと第1のハウジングとの間に設けられていてもよい。
一実施形態においては、光送信サブアセンブリは、その発振波長が複数のバイアスによって制御される波長可変レーザダイオードを搭載していてもよい。
以上説明したように、本発明の側面及び実施形態によれば、ハウジングの空間の外部に子基板の拡張領域を設けて当該拡張領域に回路の一部を搭載する新たな回路配置を有する光トランシーバが提供される。
一実施形態の光トランシーバの外観を示す斜視図である。 一実施形態の光トランシーバの内部構成を示す斜視図である。 一実施形態の第2のハウジングとリアブロックを示す斜視図である。 一実施形態の光送信サブアセンブリの本体部の破断斜視図である。 一実施形態の光トランシーバの電気回路を示す図である。 一実施形態の光トランシーバにおいてハウジングに搭載されるアセンブリ部品を示す斜視図である。 一実施形態の光トランシーバにおいてハウジングに搭載されるアセンブリ部品を示す斜視図である。 一実施形態の光トランシーバの長手方向に沿った一部の断面を示す図である。 別の実施形態の光トランシーバにおいてハウジングに搭載されるアセンブリ部品を示す斜視図である。 別の実施形態の光トランシーバの長手方向に沿った一部の断面を示す図である。 図10のXI−XI矢視断面図である。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。なお、本明細書においては、方向を示す用語、即ち、「前」、「後」との語は、便宜的に用いたものであり、後述するように、光レセプタクルに対して電気プラグが存在する方向を「後」と呼んでおり、その反対方向を「前」と呼んでいる。
図1は、一実施形態の光トランシーバの外観を示している。図2は、一実施形態の光トランシーバの内部構成を示す斜視図である。図1及び図2に示す光トランシーバ10は、XFP(10 Gigabit Small FormFactor Pluggable)規格に準拠している。当該規格の仕様は、MSA(Multi Souce Agreement)によって定められている。光トランシーバ10は、金属製のハウジング12を有している。一実施形態においては、ハウジング12は、第1のハウジング12a、及び、第2のハウジング12bを含んでおり、上下に分離可能な構造を有している。図2においては、第2のハウジング12bを取り除いた状態の光トランシーバ10が示されている。
ハウジング12は、第1のハウジング12aと第2のハウジング12bの間に空間S1(図8参照)を画成している。ハウジング12の空間S1には、光信号を送信する光送信サブアセンブリ(TOSA:Transmitter Optical Sub−Assembly)14、光信号を受信する光受信サブアセンブリ(ROSA:Receiver Optical Sub−Assembly)16、及び、主基板18が収容されている。TOSA 14及びROSA 16は、主基板18に搭載された電気回路にフレキシブルプリント回路(FPC)基板を介して電気的に接続されている。
ハウジング12は、その前方に、光レセプタクル12cを有している。光レセプタクル12cは、外部光コネクタと係合することができる。光レセプタクル12cに外部光コネクタを挿入し、外部光コネクタの光ファイバの先端に付属するフェルールを光レセプタクル12c内に収容されたOSAのスリーブに差し込むことにより、当該光ファイバとOSA内の光デバイス(即ち、レーザダイオード及びフォトダイオード)とを光学的に結合することができる。これにより、XFP規格に準拠する光トランシーバ10は、全二重の光通信を実現し得る。
ハウジング12は、ラッチ機構12dを有している。ラッチ機構12dは、ホストシステムのケージに係合し、光トランシーバ10を当該ケージに固定する機能を有する。光レセプタクル12cの側面には、略U字形状のベール12eが支持されている。このベール12eを、光レセプタクル12cの側面に形成された軸12fを中心に、光レセプタクル12cの前方を横切るように回転すると、この回転運動がラッチ機構12dの先端の前後方向の運動に変換される。この前後方向の運動により、ラッチ機構12dとケージとの係合を解除することができる。一方、光レセプタクル12cに外部光コネクタが係合している状態では、ベール12eを回転することができないので、光トランシーバ10をケージから取り出すことができない。
光トランシーバ10の後部では、主基板18の後端がハウジング12から外部に露出している。主基板18の当該後端には電気プラグ18aが形成されている。電気プラグ18aは、光トランシーバ10がホストシステムと電気的に通信するためのインタフェイスを構成している。この電気プラグ18aは、ホストシステムのケージの奥端に設けられた電気コネクタに電気的に結合する。
電気プラグ18aは、複数の電極を含むパターンを有している。XFP規格に準拠する光トランシーバ10では、電気プラグ18aは、主基板18の両面の合計で30極の電極を提供している。主基板18は、主領域18b、電気プラグ18aが形成された後端を含む露出領域18c、及びネック部18dを含んでいる。ネック部18dは、主領域18bと露出領域18cとの間に設けられており、主領域18b及び露出領域18cの幅よりも狭い幅を有している。後述するように、光トランシーバ10では、これら主基板18の領域のうち、露出領域18cのみがハウジング12の空間S1、即ち、第1のハウジング12aと第2のハウジング12bとの間に挟まれた空間から外部に露出されている。主基板18に搭載されている電子部品やこれら部品を接続する配線パターンは、ハウジング12の空間S1内に収容されており、ハウジング12によりシールドされている。露出領域18cの一方の主面は露出しているが、当該露出領域18cの他方の面は、第1のハウジング12aの庇部12gに対面しており、当該庇部12gによって覆われ、保護されている。
以下、図2を参照する。光トランシーバ10では、TOSA 14及びROSA 16はそれぞれ、角形の本体部14a及び16aを有している。即ち、TOSA 14及びROSA 16は、所謂、バタフライ型光モジュールである。TOSA 14及びROSA 16はそれぞれ、円筒状のスリーブ14b及び16bを有している。スリーブ14b及び16bはそれぞれ、本体部14a及び16aの前壁から前方に延びており、光レセプタクル12cが画成するキャビティ12h内に挿入されている。スリーブ14b及び16bはそれぞれ、キャビティ12h内で外部光コネクタのフェルールを受容する。
図3は、一実施形態の第2のハウジングとリアブロックを示す斜視図である。以下、図2と共に図3を参照する。第1のハウジング12a及び第2のハウジング12bは、それらの間に空間S1を画成している。ハウジング12は、一対の側壁12k及び後壁12jを含んでいる。一対の側壁12kは、空間S1を光トランシーバ10の長手方向に直交する方向から画成しており、後壁12jは空間S1を後側から画成している。主基板18の主領域18b及び主基板18の電気回路は、空間S1内に設けられている。
一実施形態においては、後壁12jは、第1のハウジング12aの後壁、第2のハウジング12bの後壁、及び、第1のハウジング12aの後壁と第2のハウジング12bの後壁の間に挟まれる金属製のリアブロック12rによって構成されている。第2のハウジング12bの後壁とリアブロック12rの間には、空間S1の幅よりも狭い通路が設けられている。この通路には、主基板18のネック部18dが嵌め込まれている。これにより、主基板18のハウジング12に対する位置決めが行われる。一実施形態においては、ネック部18dの両主面にはグランド層18gが設けられている。グランド層18gは、第2のハウジング12bとリアブロック12rに接触する。
以下、TOSA 14について説明する。図4は、一実施形態の光送信サブアセンブリの本体部の破断斜視図である。図4に示すように、TOSA 14の本体部14aは、ケース22を備えている。TOSA 14は、ケース22内にレーザダイオード(以下、「LD」という)20を有している。LD 20は、一実施形態においては、マッハツェンダ型光変調器として機能する光変調領域とレーザ領域とを集積化した波長可変レーザダイオードである。LD 20のレーザ領域は、所謂CSG−DBR(Chirped Sampled Grating Diffraction Bragg Reflector)構造を有しており、利得領域、波長選択領域、及び、光増幅器領域の三つの領域を含んでいる。このLD 20は、レーザ領域からのレーザ光を光増幅器領域によって変調して、変調光を光信号として出力する。
ケース22の後壁22aからは、複数のリードピンが延び出している。ケース22は、リードピンを保持する部分以外では金属製である。リードピンを保持する当該部分はセラミック製であり、リードピンとケース22との絶縁が確保されている。一実施形態においては、複数のリードピンは、三段に分かれており、各々が幾つかのリードピンを含むリードピン群24a、24b、及び24cを構成している。リードピン群24cのリードピンは、高周波信号を含む信号供給用のリードピンである。リードピン群24a及び24bは、直流信号又は低周波信号を含む信号供給用のリードピンである。
一実施形態においては、TOSA 14は、LD 20の温度制御用の温度制御器(TEC)26を備えている。温度制御器26は、上下の基板間に挟まれた複数のペルチェ素子を有している。
また、一実施形態においては、TOSA 14は、LD 20の出射光の波長を固定するための光学系30を更に有している。この光学系30は、LD 20の出射光の波長を固定するための光学系であり、一実施形態においては、レンズ32、光分岐素子34、エタロンフィルタ36、第1のフォトダイオード38、及び、第2のフォトダイオード40を含んでいる。
LD 20から出射した光は、レンズ32により集光され、光分岐素子34に入射する。光分岐素子34は、第1のプリズム34a(即ち、第1の光カプラ)及び第2のプリズム34b(即ち、第2の光カプラ)を含んでいる。第1のプリズム34aは、光分岐素子34に入射した光、即ちレンズ32からの光を分岐して、第1の光及び第2の光を出力する。第1のプリズム34aによって出力される第1の光と第2の光の強度比は、任意の比であってよく、例えば、90:10である。第2の光は、エタロンフィルタ36に入射する。エタロンフィルタ36を通過した光は、第2のフォトダイオード40に入射する。第1の光は、第2のプリズム34bに入射する。第2のプリズム34bは、第1の光を分岐して、第3の光及び第4の光を出力する。第3の光は、第1のフォトダイオード38に入射する。第4の光は、光結合部14cに向かう。
第1のフォトダイオード38は、LD 20の出射光の光強度を検知し、第2のフォトダイオード40は、エタロンフィルタ36を通過した光の光強度を検知する。エタロンフィルタ36は、波長に対して周期的な透過率を有している。一実施形態においては、エタロンフィルタ36の透過率の周期は、WDM通信規格のグリッド周期に略対応している。TOSA 14は、第2のフォトダイオード40の光強度の検出結果に基づいて、LD 20の動作温度を温度制御器26により制御することにより、LD 20の出射光の波長をITU−Tのグリッド波長に合致させることができる。TOSA 14では、光学系30及びLD 20は、温度制御器26によって支持されており、光学系30及びLD 20の温度は、当該温度制御器26によって精密に制御される。
一実施形態においては、TOSA 14は、ベース42、ベース44、及びベース46を更に有している。温度制御器26は、ベース42を支持している。ベース42は、第1の領域42a及び第2の領域42bを有している。第1の領域42a上には、ベース44が搭載されており、第2の領域42b上にはベース46が搭載されている。ベース44上には、LD 20が搭載されており、ベース46上には、光学系30が搭載されている。
以下、光トランシーバ10の回路構成について説明する。図5は、一実施形態の光トランシーバの電気回路を示す図である。一般的に、XFP型の光トランシーバは、TOSA及びROSAの各々について差動信号を用いてホストシステムと通信する。図5においては、TOSA用の差動信号はTDP及びTDNで示されており、ROSA用の差動信号はRDP及びRDNで示されている。これら差動信号に加えて、XFP規格では、光トランシーバの状態の取得に関連する四つのコマンド/状態信号(P_DOWN/RST、Tx_DIS、LOS、MOD_DESEL)、プロセッサとの四つの交信用の信号(SDA、SCL、INTb、MOD_NR)、相補的な二つのクロック信号(REFCLKP、REFCLKN)、電源Vcc、及び、接地電位が提供されている。電源Vcc及び接地電位を含むこれら信号は、電気プラグ18aを介して伝達される。
一実施形態においては、光トランシーバ10は、上述したように、TOSA 14内に波長可変LD 20を搭載する。また、ROSA 16内にアバランシェフォトダイオード(以下、「APD」という)を搭載する。これら光デバイス、並びに、LD 20用のLDドライバ及びAPD用の信号プロセッサ等の電気デバイスを10Gbps以上の速度で動作させるためには、波長可変LD及びAPD用のバイアス、並びに幾つかの電源電圧を適切に設定する必要がある。また、LD 20からDWDM規格に合致する発振波長λ及びパワーの光を出射するためには、LD 20のレーザ領域の上述した三つの領域用に五つのバイアスが必要となる。
さらに、LD 20がマッハツェンダ型の光変調器領域を有する場合には、他のバイアスとは独立した光変調器領域用のバイアスが必要となる。また、レーザ領域及び光変調器領域の温度を一定に維持するためには、温度制御器26用の電源が必要となる。このように波長可変光送信機能を有する光トランシーバ10には、独立して制御可能な複数の電源が必要となる。しかしながら、ホストシステムからは電気プラグ18aを介して1種類の電源、即ち、3.3Vの電圧の電源が供給されるのみである。したがって、光トランシーバ10の内部には、3.3Vの電源から複数種の電源を提供する電圧変換機能が必要となる。
そのため、光トランシーバ10は、二つの回路基板、即ち、上述した主基板18に加えて、子基板50を備えている。以下、図6及び図7を参照する。図6及び図7は、一実施形態の光トランシーバにおいてハウジングに搭載されるアセンブリ部品を示している。子基板50は、主基板18の電気回路とは別の電気回路を搭載している。この別の電気回路は、TOSA 14及びROSA 16と電気的に接続する。主基板18と子基板50は、FPC基板52を介して互いに電気的に接続されている。FPC基板52は、図7に示す状態から、図6に示すように主基板18と子基板50が互いに対面するように折り曲げられる。主基板18、子基板50、TOSA 14、及びROSA 16は、図6に示すアセンブリの状態でハウジング12に搭載されている。
子基板50は、主領域50a及び拡張領域50bを有している。主領域50aは、主基板18の主領域18bに対面しており、空間S1内に収容される。子基板50の拡張領域50bは、主基板18の露出領域18cに対面している。拡張領域50bには、子基板50に搭載される電気回路の一部が搭載されている。この拡張領域50bは、14×7mmの面積を有している。
図8は、一実施形態の光トランシーバの長手方向に沿った一部の断面を示している。図8には、電気プラグ18aがホストシステムの電気コネクタ90に結合された状態の光トランシーバ10の後部の断面が示されている。図8に示すように、拡張領域50bは、ハウジング12が画成する空間S1の外部に設けられている。この拡張領域50bが配置される箇所は、完全にはEMIシールドがなされていない領域である。しかしながら、光トランシーバ10では、拡張領域50bは、EMIシールドを考慮しなくてもよい電気回路、即ち、低周波又は実質的にDCの信号で動作する電気回路を搭載している。
上述したように、光トランシーバ10は、一実施形態では、XFP規格のプラガブルトランシーバの仕様に準拠した外形形状を有している。この仕様は、ハウジング12の後部に後壁12jを設け、当該後部において第1のハウジング12aに庇部12gを設けることを要求している。また、この仕様は、第1のハウジング12aが、後壁12jと庇部12gとの間に窪んだ空間(以下、「ポケット」という)S2を画成することを要求している。しかしながら、この仕様は、ポケットS2の利用については何等の規定も定めていない。
光トランシーバ10では、子基板50がポケットS2まで延長されており、当該ポケットS2において拡張領域50bが提供されている。拡張領域50bは、上述したように、14×7mmの面積を有しており、当該面積は、主領域50aの10%もの面積に相当する。この拡張領域50bにも電気回路を搭載することにより、波長可変光トランシーバに必要とされる大規模な回路を当該光トランシーバ10内に搭載することが可能となる。
さらに、光トランシーバ10では、拡張領域50bには、上述したように、低周波又は実質的にDCの信号で動作する電気回路が搭載されているので、これら回路のためのEMIシールドを考慮することは実質的には不要となっている。拡張領域50bに搭載される電気回路、即ち、低周波又は実質的にDCの信号で動作する電気回路としては、図5に示すバイアス制御回路が例示される。バイアス制御回路は、例えば、温度制御器26のバイアス設定、LD 20のバイアス設定等に用いられる。
一実施形態においては、子基板50は、主領域50aと拡張領域50bとの間に設けられたネック部50cを更に有していてもよい。ネック部50cは、主領域50a及び拡張領域50bの幅よりも小さい幅を有している。ネック部50cは、その両主面にグランド層50gを有している(図6及び図7を参照)。図8に示すように、グランド層50gは、第1のハウジング12aとリアブロック12rに接触する。したがって、子基板50が空間S1から外部に延び出していても、当該空間S1がハウジング12によりシールドされ、空間S1内に収容された主領域50aが確実に電磁的に保護される。
以下、別の実施形態について説明する。図9は、別の実施形態の光トランシーバにおいてハウジングに搭載されるアセンブリ部品を示す斜視図である。図10は、別の実施形態の光トランシーバの長手方向に沿った一部の断面を示す図である。図10においては、別の実施形態の光トランシーバの後部の断面が示されている。図9及び図10に示すように、別の実施形態においては、ネック部50cを囲むように当該ネック部50cの表面に沿ってシールドガスケット54が設けられている。ガスケット54は、導電性及び弾性を有する。ガスケット54は、例えば、導電性のシリコーンゴム又は金属膜でコーティングされたゴムから構成される。
一方、図10に示すように、第1のハウジング12aの後壁及びリアブロック12rには、ガスケット54が嵌る溝が形成されている。当該溝の深さはガスケット54の直径よりも小さい。したがって、ガスケット54は、当該溝内で変形し、ハウジング12に対してより確実な物理的接触をもたらす。
図11は、図10のXI−XI矢視断面図である。図11に示すように、主基板18は、第2のハウジング12bの後壁とリアブロック12rとの間に狭持されている。第2のハウジング12bとリアブロック12rに対しては実質的にギャップが形成されていない。一方、子基板50は、第1のハウジング12aの後壁とリアブロック12rとの間に、ガスケット54を介して狭持されている。ネック部50cを囲むガスケット54はネック部50cの四隅に沿うように変形して、当該ガスケット54と子基板50との物理的接触を確実なものとしている。このように、ガスケット54によれば、光トランシーバ10のEMIシールド性能が向上される。
なお、ハウジング12の空間S1内に収容された回路と拡張領域50bに搭載された回路との間の電気的接続は、子基板50を多層基板により構成し、表面に露出してない内層配線を当該多層基板に設けることによって実現され得る。
以下、上述した実施形態の光トランシーバ10の組立方法について説明する。まず、TOSA 14及びROSA 16を主基板18及び子基板50に電気的に接続する。具体的には、図7に示すように、ROSA 16をFPC基板56を介して主基板18に接続する。また、TOSA 14の一部のリードピンをRF FPC基板58を介して主基板18に接続し、TOSA 14の他のリードピンを子基板50に直接接続する。RF FPC基板58は、高周波信号を伝達し、一方、子基板50に直接接続されるリードピンは、電源等の低周波又は実質的にDCの信号を伝達する。一実施形態においては、主基板18には、高周波信号を処理する回路が搭載されている。したがって、RF FPC基板58を主基板18に接続することにより、高周波信号の劣化を防止することができる。
次いで、子基板50及びTOSA 14を第1のハウジング12aの所定位置上にセットし、その後、子基板50のネック部50cを第1のハウジング12aの後壁とリアブロック12rとにより狭持する。そして、主基板18と子基板50が対面するよう、FPC基板52及び58を折り曲げる。次いで、第2のハウジング12bを第1のハウジング12aに組み付けて、第1のハウジング12a及び第2のハウジング12bを、リアブロック12rと共にねじ留めする。これにより、ハウジング12に対して、主基板18、子基板50、TOSA 14及びROSA 16をセットすることができる。
10…光トランシーバ、12…ハウジング、12a…第1のハウジング、12b…第2のハウジング、12g…庇部、12j…後壁、12r…リアブロック、14…光送信サブアセンブリ(TOSA)、14a…本体部、18…主基板、18a…電気プラグ、18b…主領域、18c…露出領域、18d…ネック部、18g…グランド層、20…レーザダイオード、22…ケース、26…温度制御器、30…光学系、32…レンズ、34…光分岐素子、36…エタロンフィルタ、38…第1のフォトダイオード、40…第2のフォトダイオード、42…ベース、44…ベース、46…ベース、50…子基板、50a…主領域、50b…拡張領域、50c…ネック部、50g…グランド層、54…ガスケット、S1…空間、S2…ポケット(空間)。

Claims (10)

  1. 光信号を送信する光送信サブアセンブリと、
    光信号を受信する光受信サブアセンブリと、
    その一端に電気プラグを有し、前記光送信サブアセンブリ及び前記光受信サブアセンブリと電気的に接続する回路を搭載した主基板と、
    前記光送信サブアセンブリ及び前記光受信サブアセンブリと電気的に接続する別の回路を搭載した子基板であって、該別の回路の一部を搭載する拡張領域を有する該子基板と、
    前記光送信サブアセンブリ、前記光受信サブアセンブリ、前記主基板、及び前記子基板を収容する空間を画成するハウジングと、
    を備え、
    前記電気プラグは、前記空間から前記ハウジングの外部に露出されており、
    前記拡張領域は、前記空間の外部に設けられている、
    光トランシーバ。
  2. 前記別の回路の前記一部は低周波回路である、請求項1に記載の光トランシーバ。
  3. 前記子基板は、主領域及び該主領域と前記拡張領域の間に設けられたネック部を更に有しており、
    前記ネック部は、前記主領域の幅及び前記拡張領域の幅よりも狭い幅を有しており、その表面に前記ハウジングに電気的に接続するグランド層を有している、
    請求項1又は2に記載の光トランシーバ。
  4. 前記グランド層は前記ハウジングに接触している、請求項3に記載の光トランシーバ。
  5. 前記ネック部を取り囲み、前記グランド層と前記ハウジングとに接触するシールドガスケットを更に備える、請求項3に記載の光トランシーバ。
  6. 前記ハウジングは前記シールドガスケットを受容する溝を画成しており、
    前記シールドガスケットは前記溝内で変形している、
    請求項5に記載の光トランシーバ。
  7. 前記ハウジングは、前記空間をそれらの間に画成する第1のハウジング及び第2のハウジングを含んでおり、
    前記第1のハウジングは、前記電気プラグ及び前記拡張領域を覆っている、
    請求項1〜6の何れか一項に記載の光トランシーバ。
  8. 前記第1のハウジングは、前記電気プラグを覆う庇部を有し、
    前記庇部は、別の空間を画成しており、
    前記拡張領域は、前記別の空間内に設けられている、
    請求項7に記載の光トランシーバ。
  9. 前記ハウジングは、前記第1のハウジングと前記第2のハウジングの間に設けられたリアブロックを更に備え、
    前記主基板は、前記リアブロックと前記第2のハウジングとの間に設けられており、
    前記子基板は、前記リアブロックと前記第1のハウジングとの間に設けられている、
    請求項7又は8に記載の光トランシーバ。
  10. 前記光送信サブアセンブリは、その発振波長が複数のバイアスによって制御される波長可変レーザダイオードを搭載している、請求項1〜9の何れか一項に記載の光トランシーバ。
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