JP2013142458A - オイル供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来と比較して電動オイルポンプに大きな負荷をかけることなく、オイル貯留部からオイルを電動オイルポンプに逆流させることができるオイル供給装置を提供する。
【解決手段】オイルパン13に貯留されたATFを吐出油路31に向かって吐出する機械式オイルポンプ11と、オイルパン13に貯留されたATFを吐出油路32に向かって吐出する電動オイルポンプ12と、吐出油路31または吐出油路32に吐出されるATFをMG1、MG2およびギヤ機構4に供給する主油路33とを含んで構成されるオイル供給装置10は、吐出油路31と吐出油路32とを連通する連通油路34と、連通油路34に設けられ、吐出油路31と吐出油路32とが連通される連通状態と連通されない非連通状態とを切替可能な切替バルブ35とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、オイル供給装置に関し、特に、オイル供給用のポンプとして機械式オイルポンプおよび電動オイルポンプを備える車両に搭載されるオイル供給装置に関する。
内燃機関の動力を用いて駆動する機械式オイルポンプおよび電力により駆動する電動オイルポンプを備える車両として、例えばハイブリッド車両が知られている。
こうした車両に用いられる電動オイルポンプにあっては、例えば寒冷地における低温時、電動オイルポンプや配管内部に残存するオイルの温度が低くなりオイル粘度が高くなることによって、駆動開始時点での負荷が大きくなる。このため、電動オイルポンプを駆動するモータとして、低温時の高負荷でも駆動可能な比較的高出力なものを用いる必要がある。したがって、電動オイルポンプの大型化を招き、車両搭載性の悪化および重量が増大するという問題があった。
そこで、近年、このような問題に対処したオイル供給装置として、内燃機関により駆動される機械式オイルポンプと、電力により駆動する電動オイルポンプと、電動オイルポンプの吐出油路とオイルパンとを連通する副吸入油路とを備え、電動オイルポンプの駆動開始時に電動オイルポンプを逆転駆動させる駆動準備処理を実行するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この駆動準備処理では、外気の影響を受けている、例えば電動オイルポンプや配管内部に残存するオイルに対し相対的に高温・低粘性のオイルパンに貯留されたオイルを副吸入油路を介して逆流させることが可能となる。このオイル供給装置によれば、上述の駆動準備処理により電動オイルポンプが正転駆動時に高温・低粘性のオイルを吸入することとなり、比較的低負荷で電動オイルポンプを駆動させることが可能となる。
特開2011−978号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来のオイル供給装置において、上記駆動準備処理の実行開始時すなわち逆流開始時は、電動オイルポンプが吐出油路内および副吸入油路内に残存する低温・高粘性のオイルを吸入しなければならない。また、極低温時の始動時等においては、吐出油路内および副吸入油路内に加えてオイルパン内のオイルも低温・高粘性である。このような場合における駆動準備処理では、電動オイルポンプは低温・高粘性のオイルを吸入しなければならない。
このように、従来のオイル供給装置にあっては、駆動準備処理の実行開始時や極低温時の始動時等においては電動オイルポンプが低温・高粘性のオイルを吸入しなければならず、依然として電動オイルポンプに対する負荷が大きいという問題があった。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、従来と比較して電動オイルポンプに大きな負荷をかけることなく、オイル貯留部からオイルを電動オイルポンプに逆流させることができるオイル供給装置を提供することを目的とする。
本発明に係るオイル供給装置は、上記目的達成のため、(1)車両の駆動力源として用いられる内燃機関によって駆動され、オイル貯留部に貯留されるオイルを第1の吐出油路に向かって吐出する機械式オイルポンプと、電気的に駆動され、前記オイル貯留部に貯留されるオイルを第2の吐出油路に向かって吐出する電動オイルポンプと、前記第1の吐出油路または前記第2の吐出油路に吐出されるオイルを所定のオイル供給部に供給する主油路とを含んで構成されるオイル供給装置であって、前記第1の吐出油路と前記第2の吐出油路とを連通する連通油路と、前記連通油路に設けられ、前記第1の吐出油路と前記第2の吐出油路とが連通される連通状態と連通されない非連通状態とを切替可能な切替手段とを備えた構成を有する。
この構成により、本発明に係るオイル供給装置は、切替手段が連通状態に切り替えられると、機械式オイルポンプによってオイル貯留部から連通油路を介して電動オイルポンプにオイルを逆流させることが可能となる。したがって、従来と比較して電動オイルポンプに大きな負荷をかけることなく、機械式オイルポンプによりオイルをオイル貯留部から電動オイルポンプに逆流させることができる。
また、本発明に係るオイル供給装置は、上記(1)に記載のオイル供給装置において、(2)前記切替手段は、前記連通油路を流通する前記オイルの圧力を減圧させる減圧部としての機能を有する。
この構成により、本発明に係るオイル供給装置は、オイルをオイル貯留部から電動オイルポンプに逆流させる際に、切替手段によってオイルの圧力を減圧させることができる。したがって、上記のようにオイルを逆流させる際に電動オイルポンプ内が異常な高圧状態となることがなく、機械式オイルポンプにより比較的高圧状態で圧送されるオイルから電動オイルポンプを保護することができる。
また、本発明に係るオイル供給装置は、上記(1)に記載のオイル供給装置において、(3)前記連通油路を流通する前記オイルの圧力を減圧させる減圧手段を備えた構成を有する。
この構成により、本発明に係るオイル供給装置は、オイルをオイル貯留部から電動オイルポンプに逆流させる際に、減圧手段によってオイルの圧力を減圧させることができる。したがって、上記のようにオイルを逆流させる際に電動オイルポンプ内が異常な高圧状態となることがなく、機械式オイルポンプにより比較的高圧状態で圧送されるオイルから電動オイルポンプを保護することができる。
また、本発明に係るオイル供給装置は、上記(1)ないし(3)に記載のオイル供給装置において、(4)前記車両は、前記駆動力源として前記内燃機関および電動機を備え、前記電動機の動力のみを用いて走行するEV走行が可能なハイブリッド車両で構成され、前記第2の吐出油路に設けられ、前記第2の吐出油路内のオイルの温度を検出するオイル温度検出手段と、前記EV走行の要求がなされ、かつ前記オイル温度検出手段により検出された前記オイルの温度が予め定められた基準温度以下であることを条件として、前記切替手段を連通状態に切り替える制御手段とを備えた構成を有する。
この構成により、本発明に係るオイル供給装置は、ハイブリッド車両においてEV走行の要求がなされ、かつオイルの温度が基準温度以下であることを条件として、制御手段により切替手段が連通状態に切り替えられる。したがって、ハイブリッド車両において、電動オイルポンプのみを用いるEV走行が要求された際には、機械式オイルポンプにより電動オイルポンプにオイルを逆流させることで、電動オイルポンプの昇温を促進することができる。この結果、早期にEV走行に移行可能となり、EV走行による走行距離を拡大することができ、燃費向上に寄与することができる。
本発明によれば、従来と比較して電動オイルポンプに大きな負荷をかけることなく、オイル貯留部からオイルを電動オイルポンプに逆流させることができるオイル供給装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係るオイル供給装置が適用されるハイブリッド車両の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係るオイル供給装置の概略図であって、(a)は、切替バルブの閉弁時のATFの流れを示し、(b)は、切替バルブの開弁時のATFの流れを示す。 本発明の実施の形態に係るECUで実行される電動オイルポンプ昇温制御を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1〜図3を参照して、本発明の実施の形態に係るオイル供給装置について説明する。本実施の形態では、オイル供給装置を車両の駆動力を発生する動力源として内燃機関および電動機を搭載した車両、いわゆるハイブリッド車両に適用した例について説明する。
図1に示すように、ハイブリッド車両1は、ハイブリッド車両1の駆動力を発生する駆動力源として、エンジン2と、発電可能な電動機であるモータジェネレータ(以下、単にモータという)MG1、MG2とを備える。また、ハイブリッド車両1は、駆動装置3と、オイル供給装置10とを備えている。
駆動装置3は、モータMG1、MG2、ギヤ機構4および図示しない差動機構を備え、いわゆるハイブリッド・トランスアクスルを構成している。また、駆動装置3は、エンジン2と結合されて動力出力装置(パワープラント)を構成している。
エンジン2は、例えばガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力可能な内燃機関として構成されている。エンジン2は、図示しない燃焼室に吸入した混合気を点火プラグによる電気火花によって爆発燃焼させて、そのエネルギにより押し下げられるピストンの往復運動をクランクシャフト2aの回転運動に変換する。また、エンジン2は、後述するECU100によって制御されるようになっている。
モータMG1、MG2は、図示しないバッテリから供給された電力を機械的動力に変換する電動機としての機能と、入力された機械的動力を電力に変換する発電機としての機能とを兼ね備えた周知の同期発電電動機として構成されている。モータMG1は、主に発電機として用いられ、モータMG2は、主に電動機として用いられる。また、モータMG1、MG2は、ECU100によって駆動制御されるようになっている。本実施の形態におけるモータMG2は、本発明に係る電動機を構成する。
ギヤ機構4は、クランクシャフト2aに接続された3軸式の動力分配統合機構と、モータMG2から伝達された回転を減速して駆動トルクを増幅して出力する減速ギヤとを含んで構成されている。動力分配統合機構は、エンジン2から出力された動力をハイブリッド車両1の駆動力として図示しない駆動輪に伝達するとともに、モータMG1の発電のためにモータMG1に伝達するようになっている。これら動力分配統合機構および減速ギヤは、公知の遊星歯車機構である。
このように構成されたハイブリッド車両1では、アクセル操作量と車速とに基づいてユーザ要求パワーが算出され、このユーザ要求パワーに対応する要求動力がギヤ機構4に出力されるよう、エンジン2とモータMG1、MG2とが後述するECU100によって運転制御される。また、ハイブリッド車両1の走行モードとしては、例えばHV走行モードやEV走行モードあるいは回生走行モード等がある。
HV走行モードでは、エンジン2の出力を利用してモータMG1に発電させつつ、エンジン2およびモータMG2の両者を駆動力源としてハイブリッド車両1を走行させる。EV走行モードでは、エンジン2を停止させた状態でモータMG2を駆動力源として、すなわちモータMG2の駆動力のみを用いてハイブリッド車両1を走行させるEV走行が可能とされる。回生走行モードは、減速要求等の所定条件が成立した場合にギヤ機構4を介して入力されるエネルギを利用してモータMG2にて発電を行う走行モードである。これら走行モードは、例えばハイブリッド車両1の走行状態や後述するEVモードスイッチ101等に応じてECU100によって適宜切り替えられるようになっている。
オイル供給装置10は、オイル供給用のポンプとして機械式オイルポンプ11と電動オイルポンプ12とを備えている。また、オイル供給装置10は、オイルパン13を備え、オイルパン13には、所定のオイル供給部としてのモータMG1、MG2およびギヤ機構4を潤滑・冷却するためのオイルとしてオートマチックトランスミッションフルード(以下、単にATFという)が貯留されている。
機械式オイルポンプ11は、クランクシャフト2aの回転動力を受けて駆動するようになっている。すなわち、機械式オイルポンプ11は、エンジン2によって駆動されるようになっている。機械式オイルポンプ11は、オイルパン13に貯留されるATFを後述する第1の吐出油路としての吐出油路31に向かって吐出するようになっている。また、機械式オイルポンプ11としては、電動オイルポンプ12よりも吐出能力が大きい、すなわち高出力のものを用いる。
電動オイルポンプ12は、図示しない電動モータによって電気的に駆動されるようになっている。電動オイルポンプ12は、オイルパン13に貯留されるATFを後述する第2の吐出油路としての吐出油路32に向かって吐出するようになっている。また、電動オイルポンプ12は、後述するECU100によってその駆動が制御されるようになっている。例えば、ハイブリッド車両1がEV走行モードに移行すると、エンジン2の停止に伴って機械式オイルポンプ11も停止することから、この場合にはECU100が電動オイルポンプ12を駆動することによりATFを継続して供給可能である。
また、機械式オイルポンプ11および電動オイルポンプ12のそれぞれには、各オイルストレーナ11a、12aを介してオイルパン13から吸入したATFを吐出するための吐出油路31、32が接続されている。これら吐出油路31と吐出油路32とは、オイル流通方向の下流側で互いに連結され、主油路33に接続されている。吐出油路31、32には、それぞれ逆流防止用の逆止弁31a、32aが設けられている。ここで、オイル流通方向とは、各オイルストレーナ11a、12aから吸入されたATFが吐出油路31、32および主油路33を経由してオイルパン13に向かう方向を指す。
主油路33は、吐出油路31または吐出油路32に吐出されるATFをモータMG1、MG2およびギヤ機構4に供給する油路である。より詳細には、主油路33は、オイルクーラ14を経由した後、モータMG1、MG2およびギヤ機構4を経由してオイルパン13に到達するよう構成されている。本実施の形態におけるオイルパン13は、本発明に係るオイル貯留部を構成する。
オイル供給装置10は、機械式オイルポンプ11あるいは電動オイルポンプ12によりオイルパン13からモータMG1、MG2およびギヤ機構4にATFを供給するようになっている。したがって、ATFは、機械式オイルポンプ11あるいは電動オイルポンプ12によってオイルパン13から吸入され、吐出油路31または吐出油路32を介して主油路33に供給される。主油路33に供給されたATFは、オイルクーラ14で冷却された後、モータMG1、MG2およびギヤ機構4に供給される。その後、ATFは、モータMG1、MG2およびギヤ機構4を潤滑・冷却した後、再度オイルパン13に戻される。
また、オイル供給装置10は、連通油路34と、切替バルブ35と、ATF温度センサ36と、ECU100とを備えている。
連通油路34は、吐出油路31と吐出油路32とを連通するようになっている。詳細には、連通油路34は、吐出油路31、32の各逆止弁31a、32aに対してオイル流通方向の上流側において吐出油路31と吐出油路32とを連通するようになっている。また、この連通油路34には、切替バルブ35が設けられている。
切替バルブ35は、例えば常閉の電磁開閉バルブとして構成されており、ECU100からのON信号を受けて開弁されるようになっている。すなわち、切替バルブ35は、吐出油路31と吐出油路32とが連通される連通状態と、吐出油路31と吐出油路32とが連通されない非連通状態とを切替可能となっている。また、切替バルブ35は、開弁時、吐出油路31から吐出油路32に向けて連通油路34を流通するATFの圧力を減圧させる減圧バルブすなわち減圧部としての機能を兼ね備えている。本実施の形態における切替バルブ35は、本発明に係る切替手段を構成する。
本実施の形態では、切替バルブ35が減圧バルブとしての機能を兼ね備えた例について説明したが、これに限らず、例えば切替バルブ35とは別に、減圧バルブあるいはオリフィス等の減圧手段を連通油路34に設けてATFの圧力を減圧させるよう構成してもよい。
ATF温度センサ36は、吐出油路32に設けられ、吐出油路32内のATFの温度(以下、単にATF温度という)を検出するようになっている。ATF温度センサ36は、検出したATF温度に応じた信号をECU100に送信するようになっている。本実施の形態におけるATF温度センサ36は、本発明に係るオイル温度検出手段を構成する。
ECU100は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えるマイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUは、RAMの一時記憶機能を利用するとともにROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。ROMには、各種制御定数や各種マップ等が予め記憶されている。本実施の形態におけるECU100は、本発明に係る制御手段を構成する。
ECU100には、電動オイルポンプ12、切替バルブ35、ATF温度センサ36およびEVモードスイッチ101が接続されている。EVモードスイッチ101は、運転席近傍に設けられている。運転者は、EVモードスイッチ101を押下することによりEV走行モードを選択可能である。EVモードスイッチ101は、運転者により押下されるとONされ、これに応じた信号をECU100に送信するようになっている。
ECU100は、EV走行の要求がなされ、かつATF温度センサ36により検出されたATF温度T(℃)が予め定められた基準温度としての閾値A以下であることを条件として、切替バルブ35を連通状態、すなわち開弁状態に切り替える電動オイルポンプ昇温制御を実行するようになっている。ここで、閾値Aは、例えば極低温時等において電動オイルポンプ12が駆動できないほどに吐出油路32内のATFの粘性が高まっていると判断できるATF温度とされる。
ECU100は、例えばEVモードスイッチ101がONとなったか否かを判断することにより、EV走行の要求がなされたか否かを判断することができる。また、ECU100は、ハイブリッド車両1の走行状態がエンジン2の効率の低い低負荷領域となったか否かを判断することにより、EV走行の要求がなされたか否かを判断することもできる。したがって、ECU100は、EVモードスイッチ101がONとなるか、あるいはハイブリッド車両1の走行状態がエンジン2の効率の低い低負荷領域となった場合には、EV走行が要求されたと判断してEV走行モードに移行するようになっている。なお、本実施の形態に挙げた上記のEV走行モードの移行条件は、一例であってこれに限定されるものではなく、その他の走行モードからEV走行モードへの移行が必要とされる種々の条件が含まれる。
また、本実施の形態では、EV走行の要求がなされただけではEV走行モードに移行せず、電動オイルポンプ昇温制御が実行された後にEV走行モードに移行するようになっている。したがって、ハイブリッド車両1は、EV走行モードに移行して初めてエンジン2が停止するようになっている。このため、機械式オイルポンプ11は、EV走行の要求がなされた段階では、まだ駆動状態が維持されている。
本実施の形態では、上述の電動オイルポンプ昇温制御においてEV走行の要求がなされ、かつATF温度T(℃)が閾値A以下であることを条件に切替バルブ35が開弁状態に切り替えられると、未だ停止していないクランクシャフト2aの回転動力を受けて駆動している機械式オイルポンプ11により、ATFがオイルパン13から連通油路34を介して電動オイルポンプ12に逆流させられるようになっている。このとき、電動オイルポンプ12は、機械式オイルポンプ11により圧送されるATFにより強制的に逆転される。これにより、昇温されているATFが吐出油路32や電動オイルポンプ12に流入することとなる。これに伴い、電動オイルポンプ12や吐出油路32の内部に残存していた低温・高粘性のATFが機械式オイルポンプ11により圧送、逆流されるATFの圧力によってオイルパン13に戻されるようになっている。この結果、電動オイルポンプ12や吐出油路32の内部が昇温されているATFで満たされることとなる。よって、電動オイルポンプ12が早期に駆動できるようになる。
次に、図2および図3を参照して、ECU100で実行される電動オイルポンプ昇温制御について説明する。図3に示す処理は、EV走行の要求がなされる度に実行される。
ECU100は、EV走行の要求がなされると(ステップS1)、ATF温度T(℃)が閾値A以下(ATF温度T≦閾値A)であるか否かを判断する(ステップS2)。ECU100は、上述した通り、EVモードスイッチ101やハイブリッド車両1の走行状態からEV走行要求の有無を判断する。
ECU100は、ATF温度T(℃)が閾値A以下(ATF温度T≦閾値A)でないと判断した場合には、吐出油路32内のATFが比較的高い温度であり電動オイルポンプ12の駆動に影響を与えないと判断できることから、ハイブリッド車両1の走行モードをEV走行モードにするとともに電動オイルポンプ12を駆動させる(ステップS6)。
一方、ECU100は、ATF温度T(℃)が閾値A以下(ATF温度T≦閾値A)であると判断した場合には、切替バルブ35を開弁状態に切り替える(ステップS3)。これにより、図2(a)に示すようにそれまで機械式オイルポンプ11により吐出油路31および主油路33を介してオイル供給部に供給されていたATFの一部が、図2(b)に示すように連通油路34を介して電動オイルポンプ12に逆流する。このとき、逆流されるATFは、切替バルブ35が有する減圧機能により電動オイルポンプ12で許容可能な圧力まで減圧される。これにより、電動オイルポンプ12に過度の圧力がかかることが防止される。図2(a)、(b)に示す太点線の矢印は、ATFの流れを示す。また、図2に示すオイル供給部は、前述した通りモータMG1、MG2およびギヤ機構4(図1参照)である。
次いで、ECU100は、ATF温度T(℃)が閾値B以上(ATF温度T≧閾値B)となったか否かを判断する(ステップS4)。ここで、閾値Bは、閾値Aよりも高い温度に設定されており、電動オイルポンプ12が駆動可能な程度まで吐出油路32内のATFの粘性が低下したと判断できるATF温度とされる。
ECU100は、ATF温度T(℃)が閾値B以上(ATF温度T≧閾値B)となっていないと判断した場合には、電動オイルポンプ12が駆動可能な程度まで吐出油路32内のATFが昇温されていないと判断できることから、ステップS3に戻り切替バルブ35の開弁状態を維持する。
一方、ECU100は、ATF温度T(℃)が閾値B以上(ATF温度T≧閾値B)となったと判断した場合には、電動オイルポンプ12が駆動可能な程度まで吐出油路32内のATFが昇温されたと判断できることから、切替バルブ35を閉弁状態に切り替える(ステップS5)。
その後、ECU100は、ハイブリッド車両1の走行モードをEV走行モードにするとともに電動オイルポンプ12を駆動させる(ステップS6)。
本実施の形態においては、上述したステップS3ないしステップS5の各ステップが電動オイルポンプ昇温制御に相当する。
以上のように、本実施の形態に係るオイル供給装置10は、ECU100によって切替バルブ35が開弁状態に切り替えられると、機械式オイルポンプ11によってオイルパン13から連通油路34を介して電動オイルポンプ12にATFを逆流させることが可能となる。したがって、従来と比較して電動オイルポンプ12に大きな負荷をかけることなく、電動オイルポンプ12よりも吐出能力の大きい機械式オイルポンプ11によりATFをオイルパン13から電動オイルポンプ12に逆流させることができる。
また、本実施の形態に係るオイル供給装置10は、ATFをオイルパン13から電動オイルポンプ12に逆流させる際に、切替バルブ35の減圧バルブとしての機能によってATFの圧力を減圧させることができる。したがって、上記のようにATFを逆流させる際に電動オイルポンプ12内が異常な高圧状態となることがなく、機械式オイルポンプ11により比較的高圧状態で圧送されるATFから電動オイルポンプ12を保護することができる。
さらに、本実施の形態に係るオイル供給装置10は、ハイブリッド車両1においてEV走行の要求がなされ、かつATF温度T(℃)が閾値A以下であることを条件として、ECU100により切替バルブ35が開弁状態に切り替えられる。したがって、ハイブリッド車両1において、電動オイルポンプ12のみを用いるEV走行が要求された際には、機械式オイルポンプ11により電動オイルポンプ12にATFを逆流させることで、電動オイルポンプ12の昇温を促進することができる。この結果、早期にEV走行に移行可能となり、EV走行による走行距離を拡大することができ、燃費向上に寄与することができる。
なお、本実施の形態では、本発明に係るオイル供給装置10をハイブリッド車両1に適用した例について説明したが、これに限らず、例えば機械式オイルポンプと電動オイルポンプを備え、エンジンの運転が不要のとき(例えば、信号待ちなどで一時停車しているとき)にはエンジンを自動停止させ、エンジンの運転が必要になったときに再びエンジンを再始動させるアイドリングストップ機能を有した、いわゆるエコラン車両等にも適用可能である。
以上説明したように、本発明に係るオイル供給装置は、従来と比較して電動オイルポンプに大きな負荷をかけることなく、オイル貯留部からオイルを電動オイルポンプに逆流させることができ、オイル供給用のポンプとして機械式オイルポンプおよび電動オイルポンプを備える車両に搭載されるオイル供給装置に有用である。
1 ハイブリッド車両(車両)
2 エンジン(内燃機関、駆動力源)
4 ギヤ機構(オイル供給部)
10 オイル供給装置
11 機械式オイルポンプ
12 電動オイルポンプ
13 オイルパン(オイル貯留部)
31 吐出油路(第1の吐出油路)
32 吐出油路(第2の吐出油路)
33 主油路
34 連通油路
35 切替バルブ(切替手段)
36 ATF温度センサ(オイル温度検出手段)
100 ECU(制御手段)
101 EVモードスイッチ
MG1 モータ(オイル供給部)
MG2 モータ(電動機、駆動力源、オイル供給部)

Claims (4)

  1. 車両の駆動力源として用いられる内燃機関によって駆動され、オイル貯留部に貯留されるオイルを第1の吐出油路に向かって吐出する機械式オイルポンプと、電気的に駆動され、前記オイル貯留部に貯留されるオイルを第2の吐出油路に向かって吐出する電動オイルポンプと、前記第1の吐出油路または前記第2の吐出油路に吐出されるオイルを所定のオイル供給部に供給する主油路とを含んで構成されるオイル供給装置であって、
    前記第1の吐出油路と前記第2の吐出油路とを連通する連通油路と、
    前記連通油路に設けられ、前記第1の吐出油路と前記第2の吐出油路とが連通される連通状態と連通されない非連通状態とを切替可能な切替手段とを備えたことを特徴とするオイル供給装置。
  2. 前記切替手段は、前記連通油路を流通する前記オイルの圧力を減圧させる減圧部としての機能を有することを特徴とする請求項1に記載のオイル供給装置。
  3. 前記連通油路を流通する前記オイルの圧力を減圧させる減圧手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のオイル供給装置。
  4. 前記車両は、前記駆動力源として前記内燃機関および電動機を備え、前記電動機の動力のみを用いて走行するEV走行が可能なハイブリッド車両で構成され、
    前記第2の吐出油路に設けられ、前記第2の吐出油路内のオイルの温度を検出するオイル温度検出手段と、
    前記EV走行の要求がなされ、かつ前記オイル温度検出手段により検出された前記オイルの温度が予め定められた基準温度以下であることを条件として、前記切替手段を連通状態に切り替える制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1の請求項に記載のオイル供給装置。
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