JP2015104985A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの始動性を向上させて、ドライバビリティの低下を抑制するハイブリッド車両を提供する。
【解決手段】ECU112は、モータ走行中にエンジン20を起動させてハイブリッド走行に移行させる。ECU112は、エンジン20を停止させているモータ走行中にエンジン20を起動させる条件が成立すると、エンジン20のクランク軸22をバッテリ30から電力の供給を受けたジェネレータ40によりモータリングを行ない、エンジン20を燃焼駆動させることなく空廻しさせる。
【選択図】図1

Description

この発明は、ハイブリッド車両に関し、特に始動性を向上させたハイブリッド車両に関する。
従来、ハイブリッド車両は、バッテリの電力を用いてスタータモータまたはモータジェネレータを回転駆動して、エンジンをクランキングしている。
特許文献1(特許第4958126号)には、エンジンと、走行用モータと、モータジェネレータとを備えるハイブリッド車両として走行態様を適宜切換えるものが記載されている。
特許第4958126号公報
従来のハイブリッド車両では、エンジンを停止した走行モータでのモータ走行中、加速時やあるいは充電状態を示す充電容量(SOC:State Of Charge以下、SOCとも称す)が低下すると、発電または走行駆動力を得るため、エンジンが起動されて駆動力を発生させる。
しかしながら、エンジンは、燃焼駆動を停止してから低温状態で放置されていると、燃焼駆動を停止した直後と比較して、内部のエンジンオイルの粘性が高くなって摩擦抵抗が増大している。
このような状態でエンジンを起動するためには、この大きな摩擦抵抗に抗する高トルクで長時間、エンジンをクランキングし続けなければならず、始動性が良好であるとは言い難かった。
また、このような摩擦抵抗が大きな状態で、かつ長時間、エンジンをクランキングし続けると、エンジンが起動するまでにバッテリの電力を多く消費してしまう。
スタータモータのバッテリが走行モータと共用されている場合、SOCの低下により、走行モータへ出力が可能な許容電力(Wout)の範囲も制限される。
このため、速やかにエンジンを起動出来ない場合、走行モータはバッテリから所望の電力を得られない状態が続き、出力要求に応じた走行駆動力を発揮できず、ドライバビリティが低下してしまうといった問題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、エンジンの始動性を向上させて、ドライバビリティの低下を抑制するハイブリッド車両を提供することである。
本発明によるハイブリッド車両は、燃焼駆動により駆動力を発生させるエンジンと、エンジンをクランキングする第1モータジェネレータと、走行に用いる回転駆動力を発生させる第2モータジェネレータとを備える。また、ハイブリッド車両は、第1モータジェネレータと第2モータジェネレータとに電力を供給する充放電可能なバッテリと、エンジンが停止された状態でバッテリからの電力の供給を受けた第2モータジェネレータの回転駆動力を用いて走行するモータ走行中に、エンジンを起動させてハイブリッド走行に移行させるエンジン起動制御を行なう制御装置とを備える。制御装置は、エンジンが停止されているモータ走行中においてバッテリから電力の供給により第1モータジェネレータがエンジンをモータリングする期間を設けるようにエンジン起動制御を実行する。
本発明によれば、エンジンは、空廻しにより摩擦抵抗が減少している状態からクランキングされるので、大きな回転トルクを必要とせずに、短時間で起動させることができる。このため、第1モータジェネレータの消費電力は抑制されて、第2モータジェネレータと共用されるバッテリの電力を温存することにより、出力要求に応じた走行駆動力を発揮させることができる。
本発明のハイブリッド車両によれば、短時間でエンジンを起動出来、エンジンの始動性を向上させてドライバビリティの低下を抑制することができる。
実施の形態のハイブリッド車両の構成を説明する模式的な構成図である。 実施の形態のハイブリッド車両における、モータリングについて説明するフローチャートである。 実施の形態の一変形例で、モータリングの様子を模式的に説明するもので、(a)は、一般的なモータリング時の回転方向を表す断面図、(b)は、正回転時の断面図、(c)は、逆回転時の断面図である。 実施の形態の変形例で、バルブタイミングを制御可能なアクチュエータが設けられている構成を説明する模式的なシリンダの断面図である。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態に従うハイブリッド車両100のエンジン始動装置10で、各要素の接続関係を説明する模式的な構成図である。
この実施の形態の車両は、いわゆるシリーズ/パラレル切替えタイプのハイブリッド車両100であり、内燃機関に相当するエンジン20と、充放電可能なバッテリ30と、エンジン20の動力を用いて発電可能なジェネレータ40と、バッテリ30およびジェネレータ40の少なくとも一方からの電力で駆動可能なモータ50とを備える。
このうち、ジェネレータ40は、第1モータジェネレータに相当して、回転駆動力により、エンジン20をクランキング可能に接続している。また、モータ50は、回転駆動により、ハイブリッド車両100の走行駆動輪60を転動させる第2モータジェネレータに相当する。
また、ハイブリッド車両100には、制御装置に相当する電子制御装置(Electronic Control Unit、以下「ECU」という)112が設けられている。ECU112は、PCU(Power Control Unit、以下「PCU」という)110とエンジン20とに接続されている。また、PCU110は、モータ50、ジェネレータ40に接続されていて、これらのモータ50、ジェネレータ40の共通の電源となるバッテリ30にも接続されている。
そして、ECU112はPCU110とともに、または単独で制御処理を行なって、エンジン20、モータ50、ジェネレータ40の回転駆動または発電の状態を制御する。
この実施の形態のハイブリッド車両100は、走行モードとして、主にEVモードとHVモードとを有している。このうち、EVモードは、エンジン20を停止させて、バッテリ30からの電力の供給によりモータ50で発生した回転駆動力を用いて、ハイブリッド車両100を走行させる走行モードである。
また、HVモードは、いわゆるシリーズ走行モードと、いわゆるパラレル走行モードとに大きく分類される。このうち、シリーズ走行モードは、主にエンジン20を停止させた状態でモータ50の回転駆動を用いて走行駆動力を得るもので、ジェネレータ40で発電された電力をバッテリ30への充電し、または、ジェネレータ40で発電された電力をモータ50に供給しながら走行を行なう。
また、いわゆるパラレル走行モードは、モータ50とエンジン20とを併用して走行駆動力を得るものである。そして、この実施の形態のハイブリッド車両100は、これらのEVモードとHVモードとを走行中に適宜、切換制御することができるように構成されている。
すなわち、ハイブリッド車両100のエンジン20と走行駆動輪60との間には、第1ギヤ部70と、第2ギヤ部80とが設けられている。これらの第1ギヤ部70と、第2ギヤ部80との間には、クラッチ機構90が備えられている。
クラッチ機構90は、各伝達要素間を締結/開放する動力断接機構により構成されている。動力断接機構は、ECU112からの制御指令で、各伝達要素間が締結/開放されることにより、エンジン20と走行駆動輪60との間で回転駆動力を伝達/遮断可能とすることができる。たとえば、モータ走行中は、ECU112によりクラッチ機構90によって結合要素間の分離が行なわれ、第1ギヤ部70と、第2ギヤ部80との間では、回転駆動力が伝達不能となるように切離される。
この実施の形態のハイブリッド車両100では、ECU112による制御で、クラッチ機構90が締結状態となると、モータ50の回転駆動力とエンジン20の燃焼駆動による回転駆動力とを併用して走行駆動力を得ることができる状態 (パラレル走行モード) となる。また、ECU112による制御で、クラッチ機構90が開放状態となると、主にエンジン20で発電された電力を用いてモータ50を回転駆動させて走行させることができる状態(シリーズ走行モード)となるように構成されている。
ジェネレータ40の回転軸42は、エンジン20のクランク軸22に連結されている。そして、エンジン駆動によりクランク軸22が回転すると、エンジン出力によって回転軸42が回転されることによってジェネレータ40による発電が行なわれる。
また、バッテリ30から電力がジェネレータ40に供給されると回転軸42が回転駆動される。これにより、回転軸42は連結されたクランク軸22を燃焼駆動させることなく空廻しするモータリングまたは、エンジン始動のためのクランキングを行なうことができる。
ここで、クランキングとは、エンジンを始動させるために、モータリングによるクランク軸22の回転に加えて、図示しない燃料噴射装置などによる燃料の供給や、あるいは点火プラグによるファイアリング(点火)を行なうことである。このように、ジェネレータ40は、バッテリ30またはモータ50に電力を供給する発電機として、または、エンジン20を始動させるスタータモータとして機能する。
モータ走行中、エンジン20は冷間停止状態にある。このエンジン20の冷間停止状態ではSOCの低下など、ジェネレータ40によるバッテリ30への充電の必要がない限り、エンジン20は燃焼駆動されない。
エンジンが停止された状態で、バッテリからの電力の供給を受けた第2モータジェネレータの回転駆動力を用いて走行するモータ走行中に充電が必要となると、エンジン20を起動させる条件が成立する。ECU112は、EVモードからHVモードへ走行モードを切換える。
図2は、実施の形態のハイブリッド車両100で行なわれるモータリングについて説明するフローチャートである。
ハイブリッド車両100のエンジン始動処理は、ECU112により図示しないメインルーチンで行なわれている。図2に示すモータリングの処理は、エンジン始動処理の一部に相当して、サブルーチンとして位置付けられる。
ECU112は、ステップS10でモータリングの処理をスタートさせると、PCU40は、バッテリ30から供給される電力をジェネレータ40に供給する。ジェネレータ40は回転駆動により、エンジン20のクランク軸22をモータリングして空廻しが行なわれる。
この実施の形態では、モータリングに連続して、図示しない燃料噴射装置などによる燃料の供給や、あるいは点火プラグによるファイアリング(点火)が行なわれないため、燃焼駆動状態とならない。
また、ジェネレータ40おちゃによるモータリング時の回転軸42の回転数は、ECU112からの指令トルク値Tに基づいて調整される。ジェネレータ40の出力は、エンジン20のクランク軸22の回転数が一定回転数(一定回転速度)となるようにPCU110から供給される電流量の調整により制御される。
ジェネレータ40の回転数が一定の回転数に維持される場合、PCU110から供給される電力はジェネレータ40のトルク値に応じて調整される。
このため、たとえばモータリング中にエンジンオイルの粘性が温度上昇で低下すると、エンジン20の摩擦抵抗の減少に応じて、一定の回転数を維持するために必要とされるジェネレータ40のトルク値が減少する。そして、ECU112は、指令トルク値Tを低下させる制御を行なう。
また、エンジン始動装置10では、予め始動に適したトルク値の上限値を示すしきい値T0が設定されていて、図示しないメモリ装置などにこのしきい値T0が記憶されている。
ステップS20では、予め設定されたしきい値T0がメモリ装置からECU112によって呼出されて、エンジン20のクランク軸22を一定回転数で回転させるために必要とされる指令トルク値Tと比較される。
そして、ECU112は、このしきい値T0と、指令トルク値Tとを比較することにより、エンジン20の始動に適した摩擦抵抗値までエンジン20の内部のエンジンオイルの粘性が低下したか否かを判定する。
ステップS20では、ジェネレータ40に与えられている指令トルク値Tがしきい値T0よりも低下していない場合(ステップS20でNO)、ステップS20が繰返される。この状態は、エンジン20内のエンジンオイルがクランク軸22の回転で撹拌されていても、いまだに粘性が高い状態であり、エンジン20の始動に適していない状態であると、ECU112によって判定されている。
ステップS20では、一定回転数を維持するためにジェネレータ40に与えられている指令トルク値Tがしきい値T0以下となった場合(ステップS20でYES)、クランク軸22の回転による温度上昇で、エンジンオイルの粘性が低下したとECU112は判定して、処理をステップS30に進める。
次のステップS30では、ECU112は、ジェネレータ40によるエンジン20のモータリングを停止させる。モータリング後、一定期間はエンジンオイルの粘性の低下で摩擦抵抗が所望の回転トルクでモータリングできる水準に低下した状態となっている。このため、ジェネレータ40はクランキングにより迅速にエンジン20を起動することができる。
しかしながら、ジェネレータ40によるモータリングが停止されると、エンジン20内の温度は低下して、エンジンオイルは再び、粘性を上昇させ始め、時間の経過とともにモータリングされる以前の摩擦抵抗が大きい状態に戻り始める。
ステップS40に処理が進むと、このエンジンオイルの粘性が時間の経過とともに上昇する性質を利用して、ECU112は、モータリング停止直後からの経過時間を測定することにより、再度モータリングが必要か否かの判定を行なう。
この実施の形態では、フリクション確認時間として予め設定されたインターバルt0(以下、時間t0とも称す)を用いて、このインターバルt0をモータリンク停止時点から経過したか否かにより、摩擦抵抗が上昇したか否かを判定する。時間t0は、モータリングを停止させるしきい値T0、あるいは車両条件などの諸条件に応じて予め設定されて上記メモリ装置に記憶されている。
ステップS40で、モータリングを停止してから、所定の時間t0が経過してないと、ECU112は、エンジンオイルの粘性が上昇していない状態であると判定する(ステップS40でNO)。
このため、ECU112は、処理をステップS30に戻し、ジェネレータ40を停止させたまま、エンジン20のモータリングは行なわれないため消費電力が抑制される。
また、ECU112により、モータリング停止からインターバルt0が経過する(ステップS40でYES)と、エンジンオイルの粘性は、クランキングによる始動が行なわれても、エンジン20が迅速に起動できない程度まで上昇していると判定される。
このため、ECU112は、ステップS10に処理を戻し(リターン)、モータリングを再度スタートさせる。この実施の形態では、インターバルt0を経過したか否かでエンジンオイルの粘性がクランキングに適しているか否かを判定している。
たとえば、ECU112により、モータリング停止からインターバルt0が経過するまで一定の期間(ステップS40でNO)は、まだ、前回のモータリングで低下したエンジンオイルの粘性がエンジン20を容易にクランキング可能な低い状態に維持されていると判定される。
また、インターバルt0時間が経過した後も、一旦モータリングが停止している状態と、再度モータリングされた状態とでは、同様にエンジンオイルの粘性を低く、摩擦抵抗が小さい状態で保持することができる。さらに、ジェネレータ40はエンジン20を定期的にモータリングする。
このため、エンジン20を起動させる条件が成立すると、クランキングによりエンジン20を迅速に起動させることができる。
そして、エンジン20がメインルーチンによる処理で、クランキングにより起動されるまで、当該フローチャートの処理が繰返される(リターン)。
上述してきたように、この実施の形態のハイブリッド車両100のエンジン始動装置10では、モータ走行中など、冷間停止しているエンジン20を始動させるときに、ファイアリングや燃料の供給を伴うクランキングに先立って、まずジェネレータ40により、エンジン20がモータリングされる。
モータリングにより、エンジン20は燃焼駆動されることなく、空廻しされる。空廻しされたエンジン20内のエンジンオイルは、温度上昇などにより粘性を低下させて摩擦抵抗を減少させた状態となる。
摩擦抵抗が減少している状態から、ジェネレータ40により、エンジン20のクランキングが行なわれ、クランク軸22の回転時の摩擦抵抗は減少している。このため、ジェネレータ40は短時間でしかも少ない回転トルクで点火可能な回転速度にクランク軸22の回転速度を到達させることができ、燃料噴射および点火によりエンジン20を迅速に起動させることができる。
このように、エンジン20を迅速に起動させることにより、クランキング時のジェネレータ40の消費電力は抑制されて、モータ50と共用されているバッテリ30の電力を温存することができる。また、短時間で行なわれるクランキング中も、走行駆動系の出力要求に応じて、バッテリ30は電力をモータ50に供給して所望の走行駆動力を発揮させることができる。
さらに、短時間で起動されたエンジン20の燃焼駆動力を用いて、または、モータ50の回転駆動力と共に、早期にハイブリッド車両100を加速させる走行駆動力とすることが出来る。したがって、ドライバビリティの低下を回避することができる。
さらに、このハイブリッド車両100では、モータリングがエンジンオイルの粘性を低下させる目的で行なわれる。このため、始動時のクランキングよりも低速回転、低トルクで電力を消費しないようにジェネレータ40の回転駆動をECU112により制御しながらモータリングさせることもできる。
たとえば、クランキングに先立って行なわれるモータリング中のジェネレータ40の消費電力をECU112による回転速度の制御で低く抑えることにより、バッテリ30から許容電力(Wout)の範囲で出力される電力であっても、モータ50へ走行に用いる充分な電力を供給することが出来る。
このため、ジェネレータ40のバッテリ30を走行用のモータ50と共用しても、ドライバビリティの低下を回避することができる。
また、クランキング時には、ジェネレータ40によるエンジン20のクランク軸22の回転駆動とともに、点火および燃料噴射が行なわれて、エンジン20が起動される。これに対して、モータリングでは、ジェネレータ40によりクランク軸22が空廻しされるだけであり、点火および燃料噴射が行なわれない。
従って、モータリングに必要とされる電力は、点火および燃料噴射を行なわない分、クランキング時よりもさらに少なく抑えることが出来る。よって、モータリング中のドライバビリティを良好に維持することができる。
このように、ハイブリッド車両100では、バッテリ30からの出力が放電許容電力(Wout)内で制限されていても、モータ50の回転駆動力を用いてハイブリッド車両100を走行駆動させるための電力を常時充分供給することができる。
また、モータリングの際のモータ50の回転数は、回転特性のトルクカーブを考慮して、ECU112により、最適な回転数に設定されていてもよい。あるいはECU112はモータ50の回転数を可変制御とすることもできる。これにより電力の消費を抑制して、クランキング時のモータリングの消費電力よりも、先立って行なわれる空廻し時のモータリングの消費電力をさらに減少させることができる。
さらに、クランキング時の摩擦抵抗が低下している。このため、短時間でエンジンを起動させることが出来、起動後のエンジン20の回転駆動力をクラッチ機構90を接続して、走行駆動輪60へ直ちに伝達して走行駆動力とすることができる。
このように、パラレルタイプの構成を採用するこの実施の形態のハイブリッド車両100は、モータ50の回転駆動力と、エンジン20の駆動力とを組み合わせて同時に走行駆動力として利用することにより、パラレルタイプ特有の良好な加速性能を発揮させることができる。
なお、この実施の形態のモータ走行中にエンジン20を起動させる条件としてEVモードにてモータ走行中に充電が必要となる場合を例示する。しかしながら、特にこれに限らず、起動されたエンジン20の回転駆動力を用いて、走行駆動力としたり、あるいは、ジェネレータで発電するなどの駆動力が必要な場合であればどのような条件でもよい。
たとえば、EVモードでモータ走行中に、さらに速度を上げるため加速要求が生じた場合など、HVモードに切替えるといった条件だけでなく、EVモードのまま、一時的にエンジンを始動させて、バッテリ30にジェネレータ40で発電した電力を充電することをエンジン20を起動させる条件としても適用してもよい。
また、暖機運転が必要となった場合や、あるいは暖房を行なうためにエンジン20を始動させる暖房要求が生じた場合などをエンジン20を起動させる条件としても適用してもよい。
さらに、モータリングは、エンジン20の冷間起動時に限って行なわれることが望ましい。
また、この実施の形態では、クランク軸22のモータリング時の一定回転数は、クランキング開始時の回転数と同等の回転数となるように設定されている。しかしながら、特にこれに限らず、たとえば、モータリングの際のクランク軸22の回転数をクランキング時の回転数よりも低い回転速度となるように設定してもよい。
[変形例1]
次に、この実施の形態のモータリングの変形例について図3を用いて説明する。上記実施の形態では、エンジン20のクランク軸22をジェネレータ40により一定の速度で一方向に空廻しすることにより、摩擦抵抗を減少させるモータリングを行なっていた(図2中、ステップS30)。
これに対して、この変形例では、図2中、ステップS30に相当するモータリングとして、クランク軸22を空廻しする際、ジェネレータ40によって正逆二方向へ交互に回転させるように構成されている。
図3に示すハイブリッド車両100のエンジン20は、クランク軸22の回転方向と内部の空気の流れを用いて、この正逆二方向へ交互に回転させる様子を説明する。
なお、図中実施の形態と同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
エンジン20のクランク軸22が空廻しされる際、たとえば図3中(a)に示すようにクランク軸22が符号aに示すように一方向に空廻しされ続けると、シリンダ24に流入した外気が燃焼過程を経ていない低温外気dとして、シリンダ24の排気ポートから流出して排気マニホールド26の先に接続される触媒28方向へ流れる。このため、低温外気dにより触媒28の温度が低下してしまうおそれがある。
そこで、この変形例では、図2中、ステップS30に示されている「モータリングをスタート」に対応して、エンジン20のクランク軸22が正逆交互にモータリングされる。
すなわち、ECU112による制御で、ジェネレータ40の回転軸42の回転方向が規則的に反転されることにより、図3中(b)中、符号bに示すように、クランク軸22が正回転方向に空廻しされる状態と、図3中(c)中、符号cで示す、逆回転方向に空廻しされる状態とが交互に繰返されて、エンジン20のクランク軸22を正逆交互に空廻しするモータリングが行なわれる。
符号bに示す正回転方向への回転角度は、符号cで示す逆回転方向への回転角度と、回転方向を逆とする同一角度であることが好ましく、正逆させるクランク軸22の回転角度は、摩擦抵抗が有効に減少する角度、例えば180度など、どのような角度に設定されていても良い。また、回転角度の範囲は、ピストンの上死点と下死点との間を往復動するように、クランク角度0度からクランク角度180度までの間に設定すれば、排気ポートを全閉したままとして往復動させることが可能となるためさらに好ましい。
この変形例では、上記実施の形態の作用効果に加えてさらに、モータリング時、図3中(b)に示すように、排気マニホールド26の先に接続される触媒28に向かう低温外気d1は、図3中(c)に示すように、逆回転される際にシリンダ方向へ戻る空気d2となる。このため、低温外気d1のまま触媒28に流入しつづけることがなくなる。したがって、モータリングによって、触媒28の温度を低下させてしまうおそれがなくなる。
[変形例2]
次に、この発明の実施の形態のハイブリッド車両100の他の変形例について図4を用いて説明する。
この変形例は、図2中、ステップS30に示す「モータリングをスタート」の部分で行なわれるモータリングの一変形例に相当するものである。
上述した変形例では、エンジン20のクランク軸22がジェネレータ40により、正逆二方向へ交互に回転されて、触媒25への低温外気dの接触を減少させている。
この変形例は、図2中、ステップS30で、クランク軸22を空廻しする際、排気バルブ124によって排気ポートを閉鎖することにより触媒25への低温外気dの接触をなくすものである。
図4は、実施の形態の変形例のエンジン120の構成を説明する模式的な断面図である。なお、図中実施の形態と同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
当該変形例では、図2中、ステップS30に示されている「モータリングをスタート」に対応して、エンジン20のクランク軸22がモータリングされる際に、ECU112からの制御指令で、強制的に排気ポートが排気バルブにより閉鎖されて、モータリング中に、触媒28の温度が低下しないように低温外気dの排出を防止するものである。
まず、構成上の相違点を中心に説明すると、当該変形例では、エンジン120のシリンダ24の上部に、シリンダヘッドの吸気ポートが開口形成されている。吸気ポートには吸気バルブ122が開閉可能に設けられている。また、シリンダヘッドのうち吸気ポートと対称となる位置に開口形成された排気ポートには、排気バルブ124が開閉可能に設けられている。
吸気バルブ122と排気バルブ124とには、吸気ポートと排気ポートとを開閉させてバルブタイミングを制御可能なアクチュエータ126,128が設けられている。
これらのアクチュエータ126,128は、図示しない電動モータまたは作動油圧を与える電動油圧ポンプにより駆動するように構成されている。そして、ECU112からの開閉制御指令により、これらのアクチュエータ126,128が駆動されて、吸気バルブ122と排気バルブ124とを開閉方向へ移動させて、吸気ポートと排気ポートとを全閉状態とすることを可能としている。
このように構成された吸気バルブ122と排気バルブ124とは、エンジン120に設けられているオイルポンプの油圧が安定しないクランキング初期や低回転においても、電動モータまたは電動油圧ポンプにより確実に駆動されて、吸気ポートと排気ポートとを閉じることを可能としている。
次に、この変形例のエンジン120の冷却装置の作用効果について説明する。
この変形例のエンジン120では、上記実施の形態および変形例の作用効果に加えてさらに、クランク軸22を空廻しする際、アクチュエータ128の駆動により排気バルブ124を全閉状態とする。
燃焼過程を経ていない低温外気は、シリンダ内から排気バルブ124によって全閉状態とされている排気ポートを通過することができない。このため、触媒28の温度が低下するおそれが減少する。
また、吸気ポートをアクチュエータ126の駆動により排気バルブ124を用いて全閉状態とすることもできる。この場合、ポートを空気が通過しないため、通気抵抗がなくなり、さらにクランク軸22を回転駆動させる際の抵抗を減少させることができる。しかも、吸排気ポートを閉塞したままとすることにより、ポートの開閉に伴うエネルギロスも減少させることができる。
また、エンジン20のクランク軸22の回転に応じて吐出量を可変させる機械式オイルポンプを構成の一部として加えることができる。
このような場合、従来から用いられているような機械式オイルポンプでは、吐出されるオイルの油圧が安定しないクランキング初期や低回転においても、アクチュエータ126,128は、図示しない電動モータなどにより確実に駆動する。このため、吸気バルブ122と排気バルブ124との動作を所望の吸気ポートまたは排気ポートを閉塞した状態で、確実に停止させることができる。
以上、本願発明を実施の形態に沿って説明してきたが、本願発明は、特にこれに限られることなく、同一ないし均等な範囲での変更は、本願発明に含まれる。
すなわち、この実施の形態の車両として、いわゆるシリーズ/パラレル切替え型のハイブリッド車両100を用いて説明してきたが、特にシリーズ/パラレル切替え型のハイブリッド車両に限定されるものではない。
たとえば、シリーズタイプのみのハイブリッド車両、パラレルタイプのみのハイブリッド車両であってもよい。また、シリーズ/パラレル切替え型でも特に、クラッチ機構90を用いる構成に限定されるものではなく、他の構成であってもよい。
また、動力分割機構などを用いたスプリットタイプのシリーズ/パラレル切換え型のハイブリッド車両であってもよい。
そして、上述したこれらの各タイプの構成を有するハイブリッド車両は、外部充電可能なプラグインハイブリッド車両などであってもよく、どのようなタイプのハイブリッド車両であってもよい。
最後に、本発明の実施の形態のハイブリッド車両100について総括する。
図1を参照して、実施の形態のハイブリッド車両100は、燃焼駆動により駆動力を発生させるエンジン20と、エンジン20をクランキングするジェネレータ40と、走行に用いる回転駆動力を発生させるモータ50とを備える。また、ハイブリッド車両100は、ジェネレータ40とモータ50とに電力を供給する充放電可能なバッテリ30と、エンジン20が停止された状態でバッテリ30からの電力の供給を受けたジェネレータ40の回転駆動力を用いて走行するモータ走行中に、エンジン20を起動させてハイブリッド走行に移行させるエンジン起動制御を行なうECU112とを備える。ECU112は、エンジン20が停止されているモータ走行中においてバッテリ30から電力の供給によりジェネレータ40がエンジン20をモータリングする期間を設けるようにエンジン起動制御を実行する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 エンジン始動装置、20,120 エンジン、22 クランク軸、24 シリンダ、26 排気マニホールド、28 触媒、30 バッテリ、40 ジェネレータ、42 回転軸、50 モータ、60 走行駆動輪、70 第1ギヤ部、80 第2ギヤ部、90 クラッチ機構、100 ハイブリッド車両、110 PCU、112 ECU、122 吸気バルブ、124 排気バルブ、126,128 アクチュエータ。

Claims (1)

  1. 燃焼駆動により駆動力を発生させるエンジンと、
    前記エンジンをクランキングする第1モータジェネレータと、
    走行に用いる回転駆動力を発生させる第2モータジェネレータと、
    前記第1モータジェネレータと第2モータジェネレータとに電力を供給する充放電可能なバッテリと、
    前記エンジンが停止された状態で前記バッテリからの電力の供給を受けた第2モータジェネレータの回転駆動力を用いて走行するモータ走行中に、前記エンジンを起動させてハイブリッド走行に移行させるエンジン起動制御を行なう制御装置とを備え、
    前記制御装置は、前記モータ走行中において、前記バッテリから電力の供給により第1モータジェネレータが前記エンジンをモータリングする期間を設けるように、前記エンジン起動制御を実行する、ハイブリッド車両。
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