JP2013142252A - ブロック舗装の施工方法及びブロック舗装構造 - Google Patents

ブロック舗装の施工方法及びブロック舗装構造 Download PDF

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Abstract

【課題】固化した後の敷モルタルの限界曲げひずみを大きくすることができると共に、敷モルタルと舗装用ブロックとの接着力を向上させることができるブロック舗装の施工方法を提供する。
【解決手段】基層13との間に敷モルタル12を介在させて複数の舗装用ブロック11を敷き並べることにより形成されるブロック舗装の施工方法において、敷モルタル12中に熱可塑性材料が配合されていると共に、敷モルタル12中に金属材料14が敷設されており、敷モルタル12の上に舗装用ブロック11を敷き並べた後に、舗装用ブロック11の上方から電磁誘導を施すことによって金属材料14を加熱して、熱可塑性材料を軟化させる工程を含んでいる。また敷き並べられた舗装用ブロック11の目地部16に熱可塑性材料が配合された目地モルタル17を充填する工程を含んでいる。
【選択図】図1

Description

本発明は、基層との間に敷モルタルを介在させて複数の舗装用ブロックを敷き並べることにより形成されるブロック舗装の施工方法及びブロック舗装構造に関する。
歩道や車道の表層部分を構成する舗装として、アスファルト舗装やコンクリート舗装の他、石貼り式のブロック舗装が一般に知られており、このブロック舗装によれば、景観に優れた舗装面を形成することが可能になる。
また、ブロック舗装を形成するための舗装構造としては、例えば図3に示すように、下地コンクリート、アスファルトコンクリート、砕石基盤等からなる基層50の上に、例えばセメントトロ51を散布してから、敷モルタル52として例えばセメントと川砂とを1:3の割合で混合したバサモルタルを、例えば30mm程度の厚さで敷き均し、さらに、敷き均した敷モルタル52の上面にセメントトロ51を散布してから、これらの上に複数の舗装用ブロック(敷石)53を縦横に敷き並べると共に、敷き並べた舗装用ブロック53の間の目地部54に目地モルタル55を充填することによって形成されるブロック舗装構造が一般的に知られている(例えば、非特許文献1参照)。
「修景石材と舗装」1994年1月20日、技報堂出版株式会社発行、第107頁〜第116頁
しかしながら、上記従来のバサモルタルによる敷モルタルを用いたブロック舗装構造では、特にブロック舗装を車道部分に用いた場合に、敷モルタルが固化した後の舗装用ブロックと一体となったブロック舗装の限界曲げひずみがそれほど大きくないことから、例えば車両等による上方からの荷重によって敷モルタルが破損しやすくなって、舗装用ブロックにひび割れを発生させる場合がある。また、セメントトロによる敷モルタルと舗装用ブロックとの接着力が十分ではないため、舗装用ブロックが敷モルタルから剥がれる場合がある。さらに、敷き並べた舗装用ブロックの間の目地部に充填した目地モルタルもまた、弾力性に劣っているため、目地部から目地モルタルが剥脱する場合がある。
本発明は、敷モルタルが固化した後のブロック舗装の限界曲げひずみを効果的に大きくすることができると共に、敷モルタルと舗装用ブロックとの接着力を効果的に向上させることのできるブロック舗装の施工方法及びブロック舗装構造を提供することを目的とする。
また、本発明は、敷き並べた舗装用ブロックの間の目地部に充填された目地モルタルの弾力性を効果的に向上させることのできるブロック舗装の施工方法及びブロック舗装構造を提供することを目的とする。
本発明は、基層との間に敷モルタルを介在させて複数の舗装用ブロックを敷き並べることにより形成されるブロック舗装の施工方法において、前記敷モルタル中に又は前記敷モルタルの表面に、熱可塑性材料及び金属材料が配合又は敷設されており、前記敷モルタルの上に前記舗装用ブロックを敷き並べた後に、前記舗装用ブロックの上方から電磁誘導を施すことによって前記金属材料を加熱して、前記熱可塑性材料を軟化させる工程を含むブロック舗装の施工方法を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明のブロック舗装の施工方法は、前記熱可塑性材料が、熱可塑性樹脂であることが好ましい。
また、本発明のブロック舗装の施工方法は、前記金属材料が、金属網であることが好ましい。
さらに、本発明のブロック舗装の施工方法は、敷き並べられた複数の前記舗装用ブロックの間の目地部に目地モルタルを充填する工程を含み、該目地モルタル中に熱可塑性材料が配合されていることが好ましい。
さらにまた、本発明のブロック舗装の施工方法は、前記目地モルタル中に配合された前記熱可塑性材料の配合割合が、前記敷モルタル中に配合された前記熱可塑性材料の配合割合よりも多くなっていることが好ましい。
また、本発明は、上記ブロック舗装の施工方法によって形成されたブロック舗装構造であって、前記基層の上に形成された、前記熱可塑性材料及び前記金属材料を含有する前記敷モルタルによる敷モルタル層と、該敷モルタル層の上に敷き並べられた複数の前記舗装用ブロックとからなるブロック舗装構造を提供することにより、上記目的を達成したものである。
さらに、本発明は、上記ブロック舗装の施工方法によって形成されたブロック舗装構造であって、前記基層の上に形成された前記敷モルタルによる敷モルタル層と、該敷モルタル層の上に敷設された前記金属材料と、該金属材料を覆って敷設された前記熱可塑性材料と、これらの上に敷き並べられた複数の前記舗装用ブロックとからなるブロック舗装構造を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明のブロック舗装構造は、敷き並べられた複数の前記舗装用ブロックの間の目地部に、前記熱可塑性材料を含有する前記目地モルタルが充填されていることが好ましい。
本発明のブロック舗装の施工方法又はブロック舗装構造によれば、敷モルタルが固化した後のブロック舗装の限界曲げひずみを効果的に大きくすることができると共に、敷モルタルと舗装用ブロックとの接着力を効果的に向上させることができる。
また、本発明のブロック舗装の施工方法又はブロック舗装構造によれば、敷き並べた舗装用ブロックの間の目地部に充填された目地モルタルの弾力性を効果的に向上させることができる。
本発明の好ましい第1実施形態に係るブロック舗装の施工方法及びブロック舗装構造を説明する略示断面図である。 本発明の好ましい第2実施形態に係るブロック舗装の施工方法及びブロック舗装構造を説明する略示断面図である。 従来のロック舗装構造を説明する略示断面図である。
図1に示す本発明の好ましい第1実施形態に係るブロック舗装構造10は、後述するブロック舗装の施工方法によって形成されたものであり、耐久性に優れると共に、例えば縦横に敷き並べられた複数の舗装用ブロック(敷石)11によって、美観に優れた車道の表層部分を構成している。本第1実施形態のブロック舗装構造10は、敷モルタル12が熱可塑性材料を含んでいることで、例えば車両からの走行荷重を繰り返し受けても、敷モルタル12が破損したり、舗装用ブロック11にひび割れが発生したりするのを長期間に亘って効果的に回避できるようにする機能を備えている。また、本第1実施形態のブロック舗装構造10は、敷モルタル12の固化時に熱可塑性材料が加熱されて軟化したことで、舗装用ブロック11との接着力を向上させて、舗装用ブロック11が敷モルタル12から剥がれたりするのを長期間に亘って効果的に回避できるようにする機能を備えている。
そして、本第1実施形態のブロック舗装の施工方法は、基層13との間に敷モルタル12を介在させて複数の舗装用ブロック11を敷き並べることによりブロック舗装を形成する施工方法において、敷モルタル12中に熱可塑性材料が配合されていると共に、敷モルタル12中に金属材料14が敷設されており、敷モルタル12の上に舗装用ブロック11を敷き並べた後に、舗装用ブロック11の上方から電磁誘導を施すことによって金属材料14を加熱して、熱可塑性材料を軟化させる工程を含んでいる。
これによって、本第1実施形態のブロック舗装構造10は、基層13の上に形成された、熱可塑性材料及び前記金属材料14を含有する敷モルタル12による敷モルタル層15と、この敷モルタル層15の上に敷き並べられた複数の舗装用ブロック11とによって構成される。
また、本第1実施形態のブロック舗装の施工方法は、敷き並べられた複数の舗装用ブロック11の間の目地部16に目地モルタル17を充填する工程を含み、この目地モルタル17中に熱可塑性材料が配合されている。
これによって、本第1実施形態のブロック舗装構造10は、敷き並べられた複数の舗装用ブロック11の間の目地部16に、熱可塑性材料を含有する目地モルタル17が充填されていることになる。
本第1実施形態では、ブロック舗装構造10の支持層となる基層13は、従来のブロック舗装構造と同様に、例えば砕石路盤による路盤層20の上に形成された下地コンクリートからなる。また、基層13は、アスファルトコンクリート、アスファルト舗装材、コンクリート床板、砕石基盤等を用いて形成することもできる。
本第1実施形態では、基層13の上に、熱可塑性材料が配合された敷モルタル12が敷設される。敷モルタル12は、水と、セメントと、細骨材と、熱可塑性材料とを、ブロック舗装用の敷モルタルとして使用するのに適した所定の配合量で配合すると共に、必要に応じてその他の混和材料を混合することによって形成される。
ここで、敷モルタル12に配合されるセメントとしては、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、高炉セメント、シリカセメント、フライアッシュセメント等の、公知の各種のセメントを用いることができる。
敷モルタル12に配合される細骨材としては、川砂、丘砂、山砂、スクリーンニングス、珪砂、石灰岩や火山岩を粉砕した石粉等の、公知の各種の細骨材を用いることができる。
敷モルタル12に混合されるその他の混和材料としては、急硬性混和材、凝結調整剤、膨張性混和材等の、公知の各種の混和材料を用いることができる。
そして、本第1実施形態では、敷モルタル12に熱可塑性材料が配合されている。敷モルタル12に配合される熱可塑性材料としては、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリオレフィン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリアミドイミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ウレタン、SBR、CR、等の熱可塑性樹脂;アスファルト、タール、等の瀝青材料;等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、熱可塑性材料として、熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。熱可塑性樹脂の中でも、特にポリアミド、ポリオレフィン、ウレタン、EVA等が、金属材料14の電磁誘導加熱に伴って加熱されることで想定される加熱温度に合致する融点を持ち、ホットメルトに適しているため、本発明で好ましく用いられる。また、熱可塑性樹脂の中でも、特にポリアミド、ポリオレフィン、ウレタン、EVA等は、これらがアスファルト、タール等の瀝青材料と共に敷モルタル12中に配合されて加熱溶融された際に、瀝青材料とのなじみが良いため、本発明で好ましく用いられる。さらに、熱可塑性樹脂の形状は、特に制限されず、例えばシート状、粒状(ペレット状)、粉末状等が挙げられる。なお、本第1実施形態では、例えばアスファルト廃材細粒分と、EVA等の熱可塑性樹脂とが熱可塑性材料として配合されている。
また、本発明で好ましく用いられる熱可塑性材料は、軟化点(融点)が40〜150℃、特に60〜90℃の範囲にあるものが、金属材料14の電磁誘導加熱に伴って加熱されることで想定される加熱温度に合致する融点を持ち、ホットメルトに適しているため好ましい。熱可塑性材料の軟化点(融点)は、例えばJIS K7121やJIS K7121やJIS K7206に準拠して測定することができる。
上述のように配合された敷モルタル12の各材料は、従来の施工方法と同様に、所定の配合量の水と共に例えば混合ミキサーによって混合された後に、固化前のまだ固まらない状態で、基層20の上に、例えば30mm程度の厚さで敷き均されて、敷モルタル層15を形成する。
本第1実施形態では、基層13の上に敷モルタル12を敷き均す際に、好ましくは敷モルタル層15の厚さ方向の中央部分に、金属材料14が、例えば敷モルタル層15の内部に埋め込まれるようにして敷設される。
ここで、本発明において、敷モルタル中に配合されたり、敷モルタル中や敷モルタルの表面に敷設される金属材料としては、導電性のもので適度な電気抵抗を有するものであれば材質に特に制限はなく、例えば、鉄、ステンレス、銅、アルミニウム、アルミニウム合金等を用いることができる。これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。また、金属材料の形状は、特に制限されず、例えば、シート状やフィルム状や網状等の、一定面積の表裏面を形成し得る平板状の他、球状や不規則形状(不規則な形状を有するもの、不定形のもの)等の種々の形状の粒状、あるいは砂鉄の如き粉末状、あるいはスチールウールの如き繊維状等が挙げられる。これらの金属材料の中でも、鉄網は、安価であり、またステンレス網は、錆びないため、本発明で好ましく用いられる。鉄網もまた、電磁誘導加熱によって急速酸化された後は、錆びなくなる。これらの鉄網やステンレス網等の金属網は、敷モルタル層15の内部に埋め込まれることで敷モルタル層15と一体となって、敷モルタル層15の曲げ強度を補強することが可能になる。金属材料が砂鉄等の粒状や粉末状のものである場合には、敷モルタル12中に配合して、その他の材料と共に混合ミキサー等を用いて混合することにより、敷モルタル層15に含有させることもできる。なお、本第1実施形態では、金属材料14として例えば♯5mmの鉄網が、敷モルタル12中に敷設されて、当該敷モルタル層15の内部に埋め込まれている。
基層13の上に敷モルタル12を敷き均して敷モルタル層15を形成したら、敷モルタル層15がまだ固まらないうちに、複数の舗装用ブロック11を、敷モルタル12の上に、隣接する舗装用ブロック11の間に例えば3〜15mm程度の幅の目地部16を形成しつつ、従来の施工方法と同様の方法によって、縦横に敷き並べてゆく。
ここで、本発明で用いる舗装用ブロックとしては、コンクリート平板、煉瓦、天然石、セラミック、ガラス、タイル、インターロッキングブロック、弾性ブロック等の、ブロック舗装用のブロック材として知られる公知の各種の舗装用ブロックを用いることができ、その形状も特に限定されるものではない。本第1実施形態では、舗装用ブロック11として、例えば縦横300〜500mm程度の正方形の平面形状を有すると共に、例えば20〜200mm程度の厚さを備える、コンクリート製のブロック材を用いることができる。
複数の舗装用ブロック11を、敷モルタル12の上に縦横に敷き並べたら、敷モルタル層15がまだ固まらないうちに、従来の施工方法と同様の方法によって、隣接する舗装用ブロック12の間に形成された目地部16に目地モルタル17を充填する。本第1実施形態では、目地モルタル17中に熱可塑性材料が配合されている。
目地モルタル17は、敷モルタル12と同様に、水と、セメントと、細骨材と、熱可塑性材料とを、ブロック舗装用の目地モルタルとして使用するのに適した所定の配合量で配合すると共に、必要に応じてその他の混和材料を混合することによって形成される。目地モルタル17に配合される熱可塑性材料としては、敷モルタル12と同様に、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリオレフィン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリアミドイミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ウレタン、SBR、CR、等の熱可塑性樹脂;アスファルト、タール、等の瀝青材料;等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。また、熱可塑性材料として、熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。熱可塑性樹脂の中でも、特にポリアミド、ポリオレフィン、ウレタン、EVA等が、敷モルタル12に敷設された金属材料14の電磁誘導加熱に伴って加熱されることで想定される加熱温度に合致する融点を持ち、ホットメルトに適しているため、本発明で好ましく用いられる。
また、本第1実施形態では、目地モルタル17中に配合された熱可塑性材料の配合割合が、敷モルタル12中に配合された熱可塑性材料の配合割合よりも多くなっていることが好ましい。目地モルタル17中に配合された熱可塑性材料の配合割合が、敷モルタル12中に配合された熱可塑性材料の配合割合よりも多くなっていることにより、目地モルタル17の弾力性を向上させることで目地部16から目地モルタル17が剥脱しないようにする効果を、さらに効率良く発揮させることが可能になる。
そして、本第1実施形態では、敷モルタル12の上に舗装用ブロック11を敷き並べると共に、舗装用ブロック12の目地部16に目地モルタル17を充填したら、敷モルタル層15がまだ固まらないうちに、舗装用ブロック11の上方から電磁誘導を施すことによって金属材料14を加熱して、敷モルタル12や目地モルタル17に含まれる熱可塑性材料を軟化させる。
ここで、舗装用ブロック11の上方から敷モルタル層15に含有される金属材料14を電磁誘導によって加熱する装置としては、例えば特開2007−291839号公報に記載された電磁誘導コイルユニットと略同様の構成を備える、電磁誘導加熱装置(IHリムーバ)18を用いることができる。電磁誘導加熱装置18は、特開2007−291839号公報に記載の電磁誘導コイルユニットと同様に、電磁誘導コイルを備えている。この電磁誘導コイルに、例えば高周波電力発生装置(図示せず)から電気ケーブルを介して高周波電力を供給することにより、敷モルタル層15の内部に埋め込まれた金属材料14に電磁誘導による渦電流を発生させることで、金属材料14の電気抵抗によって当該金属材料14を発熱させる。金属材料14の発熱によって敷モルタル層15や目地モルタル17が加熱されることで、熱可塑性材料の軟化点(融点)まで至ると、これらに含まれる熱可塑性材料が軟化溶融することになる。
また、本第1実施形態では、敷き並べられた舗装用ブロック11の上面に沿って、電磁誘導加熱装置18を例えば5〜200cm/分の速度で走行移動させてゆくことにより、金属材料14を順次発熱させて、敷モルタル層15や目地モルタル17に含有された熱可塑性材料を順次加熱溶融させてゆくことができる。含有された熱可塑性材料が順次加熱溶融された敷モルタル層15や目地モルタル17は、時間の経過と共に固化すると共に、加熱溶融された熱可塑性材料が常温に戻ることで硬化する。これらによって、敷モルタル12と複数の舗装用ブロック11と目地モルタル17とが一体となった、本第1実施形態のブロック舗装構造10が形成される。
そして、上述の構成を備える本第1実施形態のブロック舗装の施工方法及びブロック舗装構造10によれば、敷モルタル12が固化した後のブロック舗装の限界曲げひずみを効果的に大きくすることができると共に、敷モルタル12と舗装用ブロック11との接着力を効果的に向上させることが可能になる。
すなわち、本第1実施形態によれば、敷モルタル12中に熱可塑性材料が配合されていると共に、敷モルタル12中に金属材料14が敷設されており、敷モルタル12の上に舗装用ブロック11を敷き並べた後に、舗装用ブロック11の上方から電磁誘導を施すことによって金属材料14を加熱して、熱可塑性材料を軟化させる工程を経て、ブロック舗装構造10が形成されている。したがって、本第1実施形態によれば、敷モルタル12に熱可塑性材料が含まれていることで、ブロック舗装の全体の限界曲げひずみが大きくなっていることに加えて、敷モルタル12がまだ固まらない状態から固化してゆく過程で、熱可塑性材料が金属材料14の電磁誘導加熱によって加熱されて軟化溶融したことにより、熱可塑性材料は敷モルタル12中の細骨材等とさらに緻密に一体化することになって、限界曲げひずみをより安定した状態で向上させることが可能になる。これによって、例えば車両からの走行荷重を繰り返し受けても、敷モルタル12が破損したり、舗装用ブロック11にひび割れが発生したりするのを、長期間に亘って効果的に回避することが可能になる。
また、敷モルタル12がまだ固まらない状態から固化してゆく過程で、熱可塑性材料が金属材料14の電磁誘導加熱によって加熱されて軟化溶融したことにより、軟化溶融した熱可塑性材料を介して、敷モルタル12と舗装用ブロック11との接着力を向上させることが可能になる。これによって、舗装用ブロック11が敷モルタル12から剥がれたりするのを、長期間に亘って効果的に回避することが可能になる。
さらに、本第1実施形態によれば、敷き並べられた複数の舗装用ブロック11の間の目地部16に目地モルタル17を充填する工程において、熱可塑性材料を含有する目地モルタル17が充填されている。したがって、本第1実施形態によれば、目地モルタル17に熱可塑性材料が含まれていることで、弾力性が向上していることに加えて、敷モルタル12がまだ固まらない状態から固化してゆく過程で、熱可塑性材料が金属材料14の電磁誘導加熱によって加熱されて軟化溶融したことにより、熱可塑性材料は目地モルタル17中の細骨材等とさらに緻密に一体化することになって、弾力性をより安定した状態で向上させることが可能になる。これによって、例えば車両からの走行荷重を繰り返し受けても、目地部16から目地モルタル17が剥脱するのを、長期間に亘って効果的に回避することが可能になる。
図2は、本発明の好ましい第2実施形態に係るブロック舗装の施工方法及びブロック舗装構造を説明するものである。なお、図2に示す第2実施形態において、図1に示す上記第1実施形態と同様の構成部分については、上記第1実施形態と同様の符号を付して、その詳細な説明については省略する。
そして、本第2実施形態では、ブロック舗装の施工方法は、基層13との間に敷モルタル12’を介在させて複数の舗装用ブロック11を敷き並べることによりブロック舗装を形成する施工方法において、例えば熱可塑性材料が配合されていない敷モルタル12’の表面に、接着層19を兼ねる熱可塑性材料及び金属材料14’が敷設されており、敷モルタル12’の上に舗装用ブロック11を敷き並べた後に、舗装用ブロック11の上方から電磁誘導を施すことによって金属材料14’を加熱して、接着層19を兼ねる熱可塑性材料を軟化させる工程を含んでいる。
これによって、本第2実施形態のブロック舗装構造10は、基層13の上に形成された例えば熱可塑性材料が配合されていない敷モルタル12’による敷モルタル層15’と、この敷モルタル層15’の上に敷設された金属材料14’と、この金属材料’を覆って敷設された接着層19を兼ねる熱可塑性材料と、これらの上に敷き並べられた複数の舗装用ブロック11とによって構成される。
また、本第2実施形態のブロック舗装の施工方法は、敷き並べられた複数の舗装用ブロック11の間の目地部16に目地モルタル17’を充填する工程を含み、この目地モルタル17’中に熱可塑性材料が配合されている。
これによって、本第2実施形態のブロック舗装構造10’では、敷き並べられた複数の舗装用ブロック11の間の目地部16に、熱可塑性材料を含有する目地モルタル17’が充填されていることになる。
なお、本第2実施形態によれば、金属材料14’として、上記第1実施形態の金属材料14と同様の、例えば、鉄、ステンレス、銅、アルミニウム、アルミニウム合金等からなる、シート状やフィルム状や網状や不規則形状等の、種々の形状のものを用いることができる。また、熱可塑性材料として、上記第2実施形態の熱可塑性材料と同様の、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリオレフィン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリアミドイミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ウレタン、SBR、CR、等の熱可塑性樹脂;アスファルト、タール、等の瀝青材料;等を用いることができる。
本第2実施形態では、金属材料14として、例えば♯5mm程度の鉄網やステンレス網等の金属網が用いられている。また、接着層19を兼ねる熱可塑性材料として、EVA等の熱可塑性樹脂からなる、好ましくは2〜10mm程度の厚さのシート材料が用いられている。さらに、敷モルタル層15’を構成する敷モルタル12’として、熱可塑性材料が配合されていないものを用いることができるが、熱可塑性材料を配合したものを用いることもできる。さらにまた、目地部16に充填される熱可塑性材料を含有する目地モルタル17’として、熱可塑性樹脂をバインダーとする高弾力性モルタルを用いることもできる。
本第2実施形態のブロック舗装の施工方法やブロック舗装構造10’によっても、敷き並べられた舗装用ブロック11の上面に沿って、電磁誘導加熱装置18を走行移動させてゆくことにより、金属材料14’を順次発熱させて、敷モルタル層15’の表面に敷設された熱可塑性材料や、目地モルタル17’に含有された熱可塑性材料を順次加熱溶融させてゆくことで、上記第1実施形態のブロック舗装の施工方法やブロック舗装構造10と略同様の作用効果が奏される。
また、本第2実施形態によれば、敷モルタル層15’の上に配設された金属材料14’を覆って敷設された熱可塑性材料が、接着層19を兼ねているので、敷モルタル12’(敷モルタル層15’)と舗装用ブロック11との接着力をさらに向上させて、舗装用ブロック11が敷モルタル12’(敷モルタル層15’)から剥がれたりするのを、長期間に亘ってさらに効果的に回避することが可能になる。敷モルタル層15’の上に配設された鉄網やステンレス網等の金属網からなる金属材料14’は、ブロック舗装の全体の曲げ強度を向上させる補強機能を発揮することもできる。
本発明は、上記各実施形態に制限されない。例えば、本発明のブロック舗装の施工方法やブロック舗装構造は、車道のみならず、歩道、遊歩道、広場、建物周辺、屋上等にも適用可能である。
10,10’ ブロック舗装構造
11 舗装用ブロック
12,12’ 敷モルタル
13 基層
14,14’ 金属材料
15,15’ 敷モルタル層
16 目地部
17,17’ 目地モルタル
18 電磁誘導加熱装置
19 接着層(熱可塑性材料)
20 路盤層

Claims (8)

  1. 基層との間に敷モルタルを介在させて複数の舗装用ブロックを敷き並べることにより形成されるブロック舗装の施工方法において、
    前記敷モルタル中に又は前記敷モルタルの表面に、熱可塑性材料及び金属材料が配合又は敷設されており、
    前記敷モルタルの上に前記舗装用ブロックを敷き並べた後に、前記舗装用ブロックの上方から電磁誘導を施すことによって前記金属材料を加熱して、前記熱可塑性材料を軟化させる工程を含むブロック舗装の施工方法。
  2. 前記熱可塑性材料が、熱可塑性樹脂である請求項1記載のブロック舗装の施工方法。
  3. 前記金属材料が、金属網である請求項1又は2記載のブロック舗装の施工方法。
  4. 敷き並べられた複数の前記舗装用ブロックの間の目地部に目地モルタルを充填する工程を含み、該目地モルタル中に熱可塑性材料が配合されている請求項1〜3のいずれか1項記載のブロック舗装の施工方法。
  5. 前記目地モルタル中に配合された前記熱可塑性材料の配合割合が、前記敷モルタル中に配合された前記熱可塑性材料の配合割合よりも多くなっている請求項5記載のブロック舗装の施工方法。
  6. 請求項1記載のブロック舗装の施工方法によって形成されたブロック舗装構造であって、
    前記基層の上に形成された、前記熱可塑性材料及び前記金属材料を含有する前記敷モルタルによる敷モルタル層と、該敷モルタル層の上に敷き並べられた複数の前記舗装用ブロックとからなるブロック舗装構造。
  7. 請求項1記載のブロック舗装の施工方法によって形成されたブロック舗装構造であって、
    前記基層の上に形成された前記敷モルタルによる敷モルタル層と、該敷モルタル層の上に敷設された前記金属材料と、該金属材料を覆って敷設された前記熱可塑性材料と、これらの上に敷き並べられた複数の前記舗装用ブロックとからなるブロック舗装構造。
  8. 敷き並べられた複数の前記舗装用ブロックの間の目地部に、前記熱可塑性材料を含有する前記目地モルタルが充填されている請求項6又は7記載のブロック舗装構造。
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