JP2013141888A - 樹脂ルーフ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂ルーフ本体とウインドガラスと車体側部材とを簡易な構造により接合することができる樹脂ルーフ構造を得る。
【解決手段】樹脂ルーフ構造20は、ルーフサイドレール22の上部に車両幅方向及び車両前後方向に沿って設けられた樹脂製のルーフパネル24を備えている。ルーフパネル24の前端部には、車両前方側に延出された延出部24Cの前端部が車両下方側に折れ曲がるフランジ24Dが形成されており、フランジ24Dの上部側でウインドシールドガラス34に接触し、フランジ24Dの下方側でフロントルーフヘッダ26の前端部26Cに接触している。樹脂ルーフ構造20は、ウインドシールドガラス34とフロントルーフヘッダ26の前端部26Cとフランジ24Dとを接着剤40で接合する接合部42を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、樹脂ルーフ構造に関する。
下記特許文献1には、ルーフパネルの車両前端に形成された延出部の車両幅方向外側部分の上面と、フロントガラス(ウインドガラス)の内側面とを接着剤により車両幅方向に沿って接着した構造が開示されている。また、ルーフパネルの車両前端の延出部の下面は、フロントヘッダの上面に接合されている。
特開2010−125980号公報
上記特許文献1に記載の構造では、ルーフパネルとフロントガラス、ルーフパネルとフロントヘッダとをそれぞれ接合する必要があり、接合のための構造や製造が複雑になる。
本発明は上記事実を考慮し、樹脂ルーフ本体とウインドガラスと車体側部材とを簡易な構造により接合することができる樹脂ルーフ構造を得ることが目的である。
請求項1の発明に係る樹脂ルーフ構造は、車体側部材の上部に車両幅方向及び車両前後方向に沿って設けられた樹脂ルーフ本体と、前記樹脂ルーフ本体の車両前後方向の端部が車両上下方向の少なくとも一方に折れ曲がり、かつ、上部側でウインドガラスに接触し、下方側で前記車体側部材に接触するように配置されたフランジと、前記ウインドガラスと前記車体側部材と前記フランジとを接着剤で接合する接合部と、を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の樹脂ルーフ構造において、前記車体側部材が、車体の両サイドで車両前後方向に沿って延在されるルーフサイドレールであり、前記樹脂ルーフ本体の車両幅方向の端部と前記ルーフサイドレールとを車両前後方向に沿って延びる側部側接着剤で接合し、前記ウインドガラスと前記ルーフサイドレールと前記フランジとを接合する前記接着剤と前記側部側接着剤とが接触する構成とされている。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の樹脂ルーフ構造において、前記フランジにおける前記接着剤と接する面は、前記接着剤が前記ウインドガラスと接触する側が広くなるように配置された傾斜面とされている。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の樹脂ルーフ構造において、前記樹脂ルーフ本体と前記ウインドガラスとを接続する意匠面にリップが設けられている。
請求項1記載の本発明によれば、車体側部材の上部に車両幅方向及び車両前後方向に沿って樹脂ルーフ本体が設けられており、樹脂ルーフ本体には、車両前後方向の端部が車両上下方向の少なくとも一方に折れ曲がるフランジが形成されている。さらに、フランジは、上部側でウインドガラスに接触し、下方側で車体側部材に接触するように配置されており、ウインドガラスと車体側部材とフランジとが接合部により接着剤で接合されている。この構造では、樹脂ルーフ本体のフランジによりウインドガラスと車体側部材との間隔が保持されており、ウインドガラスと車体側部材とフランジとを接着剤で接合することで、簡易な構造により3部材を接合することができる。
請求項2記載の本発明によれば、樹脂ルーフ本体の車両幅方向の端部とルーフサイドレールとが車両前後方向に沿って延びる側部側接着剤で接合されており、ウインドガラスとルーフサイドレールとフランジとを接合する上記接着剤と、車両前後方向に沿って延びた側部側接着剤とが接触している。これにより、樹脂ルーフ本体のコーナー部において、接着剤と側部側接着剤とが不連続となることがなく、車室内への水の浸入が防止されると共に、止水のためのシーラー塗布等が不要となる。
請求項3記載の本発明によれば、フランジにおける接着剤と接する面が傾斜面とされており、接着剤がウインドガラスと接触する側を広くとることができるため、ウインドガラスの接着強度を強くすることができる。
請求項4記載の本発明によれば、樹脂ルーフ本体とウインドガラスとを接続する意匠面にリップが設けられており、見栄えを向上することができる。
本発明に係る樹脂ルーフ構造によれば、樹脂ルーフ本体とウインドガラスと車体側部材とを簡易な構造により接合することができる。
第1実施形態に係る樹脂ルーフ構造が適用された車両の上部を示す斜視図である。 図1中の2−2線に沿った樹脂ルーフ構造を示す縦断面図である。 図1中のルーフパネルの前方側のコーナー部3における樹脂ルーフ構造を示す斜視図である。 図3中の4−4線に沿った樹脂ルーフ構造を示す縦断面図である。 第2実施形態に係る樹脂ルーフ構造を示す図2に対応する縦断面図である。 比較例の樹脂ルーフ構造を示す図2に対応する縦断面図である。 比較例の樹脂ルーフ構造のコーナー部を示す図3に対応する斜視図である。 図7中の8−8線に沿った樹脂ルーフ構造を示す縦断面図である。
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る樹脂ルーフ構造の第1実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図1には、本実施形態に係る樹脂ルーフ構造20が適用された車両10の上部が斜視図にて示されている。図2には、図1中の2−2線に沿った樹脂ルーフ構造20の縦断面図が示されている。図1に示されるように、車両10の側部には、車両前方側から順にフロントピラー12、センターピラー14、及びリアピラー16が配設されている。なお、図示を省略するが、フロントピラー12、センターピラー14、及びリアピラー16は、車両10の両サイドに左右一対設けられている。フロントピラー12、センターピラー14、及びリアピラー16の上方側における車両10の上部の両サイドには、略車両前後方向に沿って延在される左右一対のルーフサイドレール(車体側部材)22が設けられている。
本実施形態の樹脂ルーフ構造20は、左右一対のルーフサイドレール22の間を覆う樹脂製のルーフパネル(樹脂ルーフ本体)24を備えている。ルーフパネル24は、車両幅方向及び車両前後方向に延在されている。車両10の上部におけるルーフパネル24の前端部と後端部の下方側には、ルーフサイドレール22の前端部同士を繋ぐ車体側部材としてのフロントルーフヘッダ26(図2参照)と、ルーフサイドレール22の後端部同士を繋ぐリアルーフヘッダ(図示省略)と、が設けられている。すなわち、フロントルーフヘッダ26(図2参照)は、ルーフパネル24の前端部の車両内側に配置されており、図1に示すルーフパネル24の上方側からは見えない。
ルーフサイドレール22は、フロントピラー12、センターピラー14、及びリアピラー16の上端部にそれぞれ結合されており、略車両前後方向を長手方向として配置された車両骨格部材とされている。ルーフサイドレール22は、車両側面視にて車両前後方向中間部の高さが車両前後方向両端部の高さよりも高くなるように湾曲して形成されている。車両10の側部のルーフサイドレール22の下方側には、センターピラー14の車両前方側に形成されたフロントサイドドア開口部30と、センターピラー14の車両後方側に形成されたリアサイドドア開口部32とが設けられている。また、ルーフパネル24の車両前方側には、フロントピラー12の間にウインドシールドガラス34が設けられている。
図2に示されるように、ルーフパネル24は、車両上部の意匠面となる一般部としての上面部24Aを備えている。車両側面視にてルーフパネル24の車両前後方向の前端部には、上面部24Aの前端から略車両上下方向の下方側に屈曲された縦壁部24Bと、縦壁部24Bの下端から略車両前後方向の前方側に延出された延出部24Cと、延出部24Cの前端から略車両上下方向の下方側に折れ曲がるフランジ24Dと、が設けられている。フランジ24Dの車両前後方向の前面には、上端部が車両後方側で下端部が車両前方側となるように傾斜した傾斜面24Eが形成されている。フランジ24D(延出部24C)の上面には、ルーフパネル24の上面部24Aより車両前方側に配置されたウインドシールドガラス34の後端部34Aの下面が面接触状態で配置されている。
ルーフパネル24の前端部の下方側には、フロントルーフヘッダ26が配設されている。フロントルーフヘッダ26は、略車両前後方向に沿って配置された横壁部26Aと、横壁部26Aの前端から略車両上下方向の上方側に屈曲された縦壁部26Bと、縦壁部26Bの上端から略車両前後方向の前方側に延びた前端部26Cと、を備えている。図2では、フロントルーフヘッダ26の後端部側が省略されているが、フロントルーフヘッダ26は、車両上方が開口された断面略ハット状に形成されている。フロントルーフヘッダ26の前端部26Cの上面にルーフパネル24のフランジ24Dの下面が面接触状態で配置されている。すなわち、ルーフパネル24のフランジ24Dの下面は、フロントルーフヘッダ26の前端部26Cの上面の傾斜角度に合わせて形成されている。
ルーフパネル24のフランジ24Dの下面がフロントルーフヘッダ26の前端部26Cの上面に接触し、ウインドシールドガラス34の後端部34Aの下面がフランジ24D(延出部24C)の上面に接触した状態で、ウインドシールドガラス34の後端部34Aの下面(内面)とルーフパネル24の傾斜面24Eとフロントルーフヘッダ26の前端部26Cの上面とが接着剤40で接合(接着)されている。接着剤40は、車両幅方向に沿って延びており(塗布されており)、接着剤40で接着された部分が接合部42とされている(図3参照)。
樹脂製のルーフパネル24の傾斜面24Eには、接着剤40を使用する際に接着強度を確保するための表面処理(イトロ処理)が施されている。本実施形態の樹脂ルーフ構造20では、ルーフパネル24の延出部24Cにフランジ24Dを設けることにより、ウインドシールドガラス34とフロントルーフヘッダ26の前端部26Cとの間隔(面間隔)を確保しつつ、ウインドシールドガラス34とルーフパネル24とを一度に(又は同時に)接着できるようになっている。フランジ24Dにより確保されるウインドシールドガラス34とフロントルーフヘッダ26との間隔は、ルーフパネル24の上面部24Aもしくは延出部24Cの板厚よりも大きくなるように設定されている。
また、車両側面視にてルーフパネル24のフランジ24Dにおける接着剤40と接する面が、車両後方側に向かって上り勾配となる傾斜面24Eとされており、接着剤40がウインドシールドガラス34の後端部34Aの下面と接触する側を広くとることができる。これにより、ウインドシールドガラス34の後端部34Aの傾斜面24E等との接着強度を強くするようになっている。
図3には、図1中のルーフパネル24の前方側のコーナー部3における樹脂ルーフ構造20が斜視図にて示されている。図4には、図3中の4−4線に沿った樹脂ルーフ構造の縦断面図が示されている。図4に示されるように、樹脂ルーフ構造20におけるルーフパネル24の前端部の車両幅方向外側のコーナー部付近では、ルーフサイドレール22の一部である車両幅方向の内側端部52(ルーフパネル24側)に、取付部52Aと屈曲部52Bと前方側取付部52Cが形成されている。取付部52Aは、ルーフパネル24の上面部24Aの下方側に配置されて略車両前後方向に沿って延びている。屈曲部52Bは、ルーフパネル24の縦壁部24Bの形状に合わせて取付部52Aの前端から略車両下方側に屈曲されている。前方側取付部52Cは、ウインドシールドガラス34の下方側に配置されて屈曲部52Bの下端から略車両前後方向に沿って延びている。
図3及び図4に示されるように、樹脂ルーフ構造20におけるウインドシールドガラス34の後端部34Aの車両幅方向外側のコーナー部では、接着剤40による接合部42がウインドシールドガラス34の車両幅方向外側端部から車両前方側に延びている。これにより、ウインドシールドガラス34の車両幅方向外側端部の下面が、ルーフサイドレール22の前方側取付部52Cの上面に接着剤40で接合(接着)されている。すなわち、ウインドシールドガラス34の後端部34Aとルーフパネル24の傾斜面24Eとフロントルーフヘッダ26の前端部26Cとを接着する接着剤40に連続して、ウインドシールドガラス34の車両幅方向外側端部の下面と前方側取付部52Cの上面とを接着する接着剤40が塗布されている。
また、ルーフパネル24の上面部24Aと縦壁部24Bと延出部24Cの車両幅方向外側端部の下面(内面)は、ルーフサイドレール22の取付部52Aと屈曲部52Bと前方側取付部52Cの上面に接着剤(側部側接着剤)44で接合(接着)されている。接着剤44は、略車両前後方向に沿って延びており(塗布されており)、ルーフパネル24の車両幅方向外側端部とルーフサイドレール22の内側端部52とが接着剤44で接着された部分が接合部46とされている。図4に示されるように、接着剤44の前端は、接着剤40の後端下部と接触しており、ルーフサイドレール22の内側端部52の上方側で接着剤44と接着剤40とが車両前後方向に沿って連続して延びている。これにより、接着剤44と接着剤40との間に穴が発生することがなく、ルーフパネル24のコーナー部3付近から車室内へ水が浸入することを防止するようになっている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図2等に示されるように、樹脂ルーフ構造20では、樹脂製のルーフパネル24の延出部24Cに略車両下方側に折れ曲がるフランジ24Dが形成されており、フランジ24D(延出部24C)の上部側がウインドシールドガラス34の後端部34Aの下面に接触し、フランジ24Dの下部側がフロントルーフヘッダ26の前端部26Cに接触している。そして、ウインドシールドガラス34の後端部34Aとフランジ24Dの傾斜面24Eとフロントルーフヘッダ26の前端部26Cとが接着剤40で接合されて接合部42を構成している。
この樹脂ルーフ構造20では、ルーフパネル24のフランジ24Dによって、ウインドシールドガラス34の後端部34Aとフロントルーフヘッダ26の前端部26Cとの間隔(面間隔)が保持されており、接着剤40の高さを保持することができる。このため、ウインドシールドガラス34とフロントルーフヘッダ26の前端部26Cとの間隔を確保するためのモールが不要となる。また、ウインドシールドガラス34の後端部34Aの下面に塗布された接着剤40により、ウインドシールドガラス34とフランジ24Dの傾斜面24Eとフロントルーフヘッダ26の前端部26Cとを一度に(又は同時に)接着することができ、簡易な構造により3部材を接合することができる。
また、図3及び図4に示されるように、ルーフパネル24の車両幅方向外側端部とルーフサイドレール22の内側端部52とが略車両前後方向に沿って延びた接着剤(側部側接着剤)44で接合されている。そして、車両前後方向に沿って延びた接着剤44の前端が接着剤40の後部に接触している。これにより、ルーフパネル24の前端のコーナー部付近において、接着剤40と接着剤44とが不連続となることがなく(シール切れがなく)、ルーフパネル24の前端部のコーナー部付近から車室内へ水が浸入(水入り)することを防止することができる。また、接着剤40と接着剤44とが不連続となることがないため、止水のためのシーラー塗布や気密用のシーリング材(エプトシーラー)を追加をする必要がない。
図2等に示されるように、車両側面視にてウインドシールドガラス34の後端部34Aの端面と、ルーフパネル24の縦壁部24Bとの間に隙が設けられており、ウインドシールドガラス34を斜め上方から搭載できる構造となっている。また、車両側面視にてルーフパネル24のフランジ24Dにおける接着剤40と接する面が、車両後方側に向かって上り勾配となる傾斜面24Eとされており、組み付け時にウインドシールドガラス34の後端部34Aの下面に塗布された接着剤40が傾斜面24Eに接着しやすい構造となっている。
また、車両側面視にてルーフパネル24のフランジ24Dにおける接着剤40と接する面が、車両後方側に向かって上り勾配となる傾斜面24Eとされることで、接着剤40がウインドシールドガラス34の後端部34Aの下面と接触する側を広くとることができる。これにより、ウインドシールドガラス34の後端部34Aのフランジ24D等との接着強度を強くすることができる。
図6〜図8には、比較例の樹脂ルーフ構造100が示されている。図6に示されるように、樹脂製のルーフパネル102は、意匠面となる上面部102Aと、上面部102Aの前端から略車両上下方向の下方側に屈曲された縦壁部102Bと、縦壁部102Bの下端から略車両前後方向の前方側に延出された延出部102Cと、を備えている。ルーフパネル102の延出部102Cの下面は、フロントルーフヘッダ26の前端部26Cの上面に接着剤104で接合(接着)されている。
ルーフパネル102の延出部102Cとその上方側のウインドシールドガラス34の後端部34Aとの間には、モール(CSE(Curved Seal Extrusion)モール)106が設けられている。ウインドシールドガラス34の後端部34Aの下面は、ルーフパネル102の延出部102Cの上面に接着剤108で接合(接着)されている。モール106は、ルーフパネル102の延出部102Cとウインドシールドガラス34の後端部34Aとの間隔(面間隔)を確保し、風切音を改善するために必要となる。
すなわち、フロントルーフヘッダ26の前端部26Cの上部にルーフパネル102の延出部102Cが載り、接着剤104で接着された後、ルーフパネル102の延出部102Cの上部にウインドシールドガラス34の後端部34Aを接着剤108で接着しており、2重の接着構造とされている。
ルーフパネル102の延出部102Cの下面の接着剤104が塗布される面と、ルーフパネル102の延出部102Cの上面の接着剤108が塗布される面には、表面処理(イトロ処理)が施されている。すなわち、樹脂製のルーフパネル102の接着強度を確保するためにルーフパネル102の延出部102Cの表面と裏面に表面処理(イトロ処理)が必要となる。
図7に示されるように、ウインドシールドガラス34の後端部34Aとルーフパネル102の延出部102Cとを接着する接着剤108は、車両幅方向に沿って延びており、ウインドシールドガラス34の車両幅方向外側端部で曲がって車両前方側に延びている。図8に示されるように、ルーフサイドレール22の車両幅方向の内側端部110(ルーフパネル102側)には、ルーフパネル102の上面部102Aの下方側に配置されて略車両前後方向に沿って延びる取付部110Aと、ルーフパネル102の縦壁部102Bの形状に合わせて取付部110Aの前端から略車両下方側に屈曲された縦壁部110Bと、ルーフパネル102の延出部102Cの下方側に配置されて縦壁部110Bの下端から略車両前方側に延びる横壁部110Cと、横壁部110Cの前端から略車両上方側に屈曲された縦壁部110Dと、縦壁部110Dの上端から略車両前方側に延びた取付部110Eと、が形成されている。ウインドシールドガラス34の車両幅方向外側端部は、ルーフサイドレール22の縦壁部110Dの上端から取付部110Eに接着剤108で接合(接着)されている。
図7に示されるように、ルーフパネル102の前端部とフロントルーフヘッダ26の前端部26Cとを接着する接着剤104は、車両幅方向に沿って延びており、ルーフパネル102の車両幅方向外側端部で曲がって車両後方側に延びている。図8に示されるように、ルーフパネル102の上面部102Aと縦壁部102Bと延出部102Cの車両幅方向外側端部の下面(内面)は、ルーフサイドレール22の取付部110Aと縦壁部110Bと横壁部110Cの上面に接着剤104で接合(接着)されている。
比較例の樹脂ルーフ構造100では、図7及び図8に示されるように、ルーフパネル102の車両幅方向外側端部がルーフサイドレール22の内側端部110に接着剤104で接合されると共に、ウインドシールドガラス34の車両幅方向外側端部がルーフサイドレール22の取付部110E及びルーフパネル102の延出部102Cの前端上面に接着剤108で接合されている。この構造では、接着剤108と接着剤104が上下ですれ違うため、延出部102Cの前端面の下方側付近で接着剤104と接着剤108との間に穴Sが開いている。このため、ルーフパネル102の前端部のコーナー部付近から矢印Aに示すように車室内に水が浸入する可能性がり(図7参照)、シーラー塗布等により穴Sを埋める必要がある。
また、樹脂製のルーフパネル102の接着強度を確保するために、ルーフパネル102をひっくり返して延出部102Cの表裏に表面処理(イトロ処理)を施す必要があり、作業が繁雑である。
さらに、ルーフパネル102の延出部102Cとウインドシールドガラス34の後端部34Aとの面間隔を確保し、風切音を改善するためにモール106が必要となり、コストが上昇する。
これに対して、本実施形態の樹脂ルーフ構造20では、接着剤をルーフパネルのウインドシールドガラス側の面と、フロントルーフヘッダ側の面へ2重に塗布する必要がなく、ルーフパネル24の組み付け作業性が向上する。また、接着剤40による接着強度を確保するための表面処理(イトロ処理)は、フランジ24Dの傾斜面24Eのみでよく、作業性が向上する。また、ルーフパネル24の車両幅方向外側端部とルーフサイドレール22の内側端部52とを接合する接着剤(側部側接着剤)44と、ウインドシールドガラス34の車両幅方向外側端部とルーフサイドレール22の内側端部52とを接合する接着剤40とが車両前後方向に沿って連続しているため、ルーフパネル24の前端部のコーナー部付近から車室内への水の浸入(水入り)を防止することができる。さらに、樹脂ルーフ構造20では、図6に示すようなウインドシールドガラス34とルーフパネル102の前端部との間隔(面間隔)を確保するためのモール106を不要とすることができる。モールが廃止されたことにより、部品点数を減らすことができ、低コスト化が可能となる。
次に、図5を用いて、本発明に係る樹脂ルーフ構造の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
図5に示されるように、樹脂ルーフ構造70には、ルーフパネル(樹脂ルーフ本体)24の意匠面を構成する上面部24Aの前端上部に、車両前方側に突出する突出部72が形成されている。突出部72は、先端の厚みが薄くなるように形成されており、突出部72の先端にはリップ74が取り付けられている。リップ74は、二股の取付部74Aと、取付部74Aから前方側に延びたリップ部74Bと、を備えている。リップ74の取付部74Aは、突出部72の先端をくわえ込むように取り付けられており、リップ部74Bの先端がウインドシールドガラス34の後端部34Aの上面に接触している。
このような樹脂ルーフ構造70では、リップ74によりウインドシールドガラス34の後端部34Aとルーフパネル24の上面部24Aの先端面(縦壁部24Bの前面との見切り隙が隠れるため、見栄えが向上する。
なお、第1及び第2実施形態では、ルーフパネル24の延出部24Cの前方側の端部が略車両上下方向の下方側に折れ曲がるフランジ24Dが設けられているが、これに限定されず、ルーフパネル24の延出部24Cの前端部が略車両上下方向の上方側に折れ曲がるフランジを備え、フランジの上部側でウインドガラスに接触し、フランジの下方側でフロントルーフヘッダに接触する構成としてもよい。すなわち、ルーフパネル24のフランジは、ルーフパネル24の前端部から略車両上下方向の少なくとも一方に折れ曲がる構成であればよい。フランジの形状、位置や高さなどは、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
また、第1及び第2実施形態では、図2に示すウインドシールドガラス34の後端部34Aとフランジ24Dの傾斜面24Eとフロントルーフヘッダ26の前端部26Cとが接着剤40で接合される構造と、図4に示すルーフパネル24の車両幅方向外側端部とパネル部材とが接着剤(側部側接着剤)44で接合され、接着剤44の前端が接着剤40の後部に接触している構造の両方が採用されているが、これに限定されず、図2に示す構造のみを採用してもよい。
また、第1及び第2実施形態では、樹脂ルーフ構造は、ルーフパネル24の前端部に適用されているが、ルーフパネル24の後端部、すなわちルーフパネル24の後端部とリアルーフヘッダとの取付部に本発明の樹脂ルーフ構造を適用してもよい。
10 車両
20 樹脂ルーフ構造
22 ルーフサイドレール(車体側部材)
24 ルーフパネル(樹脂ルーフ本体)
24D フランジ
24E 傾斜面
26 フロントルーフヘッダ(車体側部材)
34 ウインドシールドガラス(ウインドガラス)
40 接着剤
42 接合部
44 接着剤(側部側接着剤)
46 接合部
52 内側端部(ルーフサイドレール)
70 樹脂ルーフ構造
74 リップ

Claims (4)

  1. 車体側部材の上部に車両幅方向及び車両前後方向に沿って設けられた樹脂ルーフ本体と、
    前記樹脂ルーフ本体の車両前後方向の端部が車両上下方向の少なくとも一方に折れ曲がり、かつ、上部側でウインドガラスに接触し、下方側で前記車体側部材に接触するように配置されたフランジと、
    前記ウインドガラスと前記車体側部材と前記フランジとを接着剤で接合する接合部と、
    を有する樹脂ルーフ構造。
  2. 前記車体側部材が、車体の両サイドで車両前後方向に沿って延在されるルーフサイドレールであり、
    前記樹脂ルーフ本体の車両幅方向の端部と前記ルーフサイドレールとを車両前後方向に沿って延びる側部側接着剤で接合し、
    前記ウインドガラスと前記ルーフサイドレールと前記フランジとを接合する前記接着剤と前記側部側接着剤とが接触する構成とされている請求項1に記載の樹脂ルーフ構造。
  3. 前記フランジにおける前記接着剤と接する面は、前記接着剤が前記ウインドガラスと接触する側が広くなるように配置された傾斜面とされている請求項1又は請求項2に記載の樹脂ルーフ構造。
  4. 前記樹脂ルーフ本体と前記ウインドガラスとを接続する意匠面にリップが設けられている請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の樹脂ルーフ構造。
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