JP2019089482A - 車体後部構造 - Google Patents

車体後部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2019089482A
JP2019089482A JP2017220198A JP2017220198A JP2019089482A JP 2019089482 A JP2019089482 A JP 2019089482A JP 2017220198 A JP2017220198 A JP 2017220198A JP 2017220198 A JP2017220198 A JP 2017220198A JP 2019089482 A JP2019089482 A JP 2019089482A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joined
panel
vehicle
cross
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017220198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6669709B2 (ja
Inventor
秀樹 田井
Hideki Tai
秀樹 田井
淳也 原田
Junya Harada
淳也 原田
貴史 笹本
Takashi Sasamoto
貴史 笹本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2017220198A priority Critical patent/JP6669709B2/ja
Publication of JP2019089482A publication Critical patent/JP2019089482A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6669709B2 publication Critical patent/JP6669709B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】後突荷重の車体前側への伝達がより一層良好に行われ、後面衝突に対して更なる改善を行うこと。【解決手段】車体後端にて車幅方向に延在するリヤパネル26と、車幅方向に延在してリヤパネル26に接合され、リヤパネル26と協働して閉断面を構成する溝形断面のリヤパネルクロスメンバ60と、車幅方向の両側に設けられて車体上部を前後方向に延在する左右のルーフサイドレール64と、対応する各ルーフサイドレール64の後端64Aに接合される前端66Aを含み、当該前端66Aから後方且つ下方に延在する左右のリヤピラー延長部材66とを有し、各リヤピラー延長部材66は、溝形断面部材80及び当該溝形断面部材80に接合された蓋部材82により閉断面形状を構成しており、各蓋部材82がリヤパネル26の端部に接合されている。【選択図】図4

Description

本発明は、車体後部構造に関し、更に詳細には、後面衝突に対して改善された車体後部構造に関する。
自動車等の車両の車体後部構造として、車体後端にて車幅方向に延在するリヤパネルと、車幅方向の両側に設けられて車体上部を前後方向に延在する左右のルーフサイドレールと、各ルーフサイドレールの後端から車体後方且つ下方に向けて延在する左右のリヤピラー(リヤピラー延長部材)とを備え、各リヤピラーが、車幅方向外側に設けられて下端がリヤフロアパネルに接合されるリヤピラースティフナと、リヤピラースティフナの車幅方向内側に接合されることによりリヤピラースティフナと共に閉断面形状を構成し、長手方向途中から屈曲部を車体後方に向けて屈曲させてリヤパネルに接合させるリヤピラーインナと、リヤピラーインナの屈曲部に車幅方向外側から接合されるリヤピラーエクステンションとを含むものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2014−46813号公報
特許文献1に記載されているような車体後部構造では、後面衝突による荷重は、リヤパネルやリヤフロアパネルからリヤピラーに伝達され、更にリヤピラーからルーフサイドレールに伝達され、後突荷重によって車体後部が変形することが抑制される。
本発明が解決しようとする課題は、後突荷重の車体前側への伝達がより一層良好に行われ、後面衝突に対して更なる改善を行うことである。
本発明による車体後部構造は、車体後端にて車幅方向に延在するリヤパネル(26)と、車幅方向に延在して前記リヤパネル(26)に接合され、当該リヤパネル(26)と協働して閉断面を構成する溝形断面のリヤパネルクロスメンバ(60)と、車幅方向の両側に設けられて車体上部を前後方向に延在する左右のルーフサイドレール(64)と、対応する前記各ルーフサイドレール(64)の後端に接合される上端を含み、当該上端から後方且つ下方に延在する左右のリヤピラー延長部材(66)と有し、前記各リヤピラー延長部材(66)は、溝形断面部材(80)及び当該溝形断面部材(80)に接合された蓋部材(82)により閉断面形状を構成しており、前記各蓋部材(82)が前記リヤパネル(26)の端部に接合されている。
この構成によれば、リヤパネル(26)から蓋部材(82)に後突荷重が伝わり、リヤパネル(26)及びリヤパネルクロスメンバ(60)とはリヤピラー延長部材(66)とは閉断面形状同士の接合になるから、リヤパネル(26)及びリヤパネルクロスメンバ(60)と各リヤピラー延長部材(66)の接合部の強度及び剛性が高く、後突荷重に対して折れ曲がり難くなり、後突荷重を各ルーフサイドレール(64)に良好に伝達することができる。
上記車体後部構造において、好ましくは、更に、前記各蓋部材(82)が前記リヤパネルクロスメンバ(60)の端部に接合されている。
この構成によれば、リヤパネル(26)に加えてリヤパネルクロスメンバ(60)からも蓋部材(82)に後突荷重が伝わり、リヤパネル(26)及びリヤパネルクロスメンバ(60)とはリヤピラー延長部材(66)とは閉断面形状同士の接合になるから、リヤパネル(26)及びリヤパネルクロスメンバ(60)と各リヤピラー延長部材(66)の接合部の強度及び剛性が高く、後突荷重に対して折れ曲がり難くなり、後突荷重を各ルーフサイドレール(64)に良好に伝達することができる。
上記車体後部構造は、好ましくは、対応する前記各ルーフサイドレール(64)に接合された左右のサイドアウタパネル(10)と、前記リヤパネルクロスメンバ(60)に接合された下端(68B)及び前記各リヤピラー延長部材(66)に接合された上端(68A)を含み、前記各サイドアウタパネル(10)と協働して閉断面を形成する部分を含む左右のガータフレーム(68)とを更に有する。
この構成によれば、後突荷重がリヤパネルクロスメンバ(60)からガータフレーム(68)にも伝わり、リヤパネルクロスメンバ(60)からルーフサイドレール(64)に伝達される後突荷重が分散され、後突荷重を各ルーフサイドレール(64)により一層良好に伝達することができる。これにより、車体後部がより一層変形し難くなる。
上記車体後部構造は、好ましくは、対応する前記ルーフサイドレール(64)に接合された左右のサイドインナパネル(12)と、車幅方向に延在して左右の端部を対応する前記サイドインナパネル(12)に接合されたリヤパーセルシェルフ(18)と、前記リヤパーセルシェルフ(18)の下方に設けられてトランクルーム(20)と車室(22)とを区切るリヤバルクヘッド(24)とを更に有し、前記ガータフレーム(68)は前記リヤパーセルシェルフ(18)を介して前記リヤバルクヘッド(24)及び前記ルーフサイドレール(64)に接続される部分を含む。
この構成によれば、ガータフレーム(68)に伝わった後突荷重はリヤパーセルシェルフ18を介してリヤバルクヘッド(24)やルーフサイドレール(64)にも伝達され、広く荷重分散が行われる。これにより、車体後部がより一層変形し難くなる。
上記車体後部構造は、好ましくは、車幅方向の両側に設けられて前後方向に延在する左右のリヤフロアフレーム(42)と、前記リヤフロアフレーム(42)に接合されたリヤフロアパネル(56)と、前記各リヤフロアフレーム(42)に接合され、前記蓋部材(82)と前記リヤフロアフレーム(42)と前記リヤフロアパネル(56)とで協働して閉断面を形成する左右のアウトリガー(74)とを更に有する。
この構成によれば、後突荷重がリヤフロアフレーム(42)にも伝達され、リヤピラー延長部(66)やガータフレーム(68)への荷重分散が促進される。これにより、車体後部がより一層変形し難くなる。
上記車体後部構造は、好ましくは、前記各リヤフロアフレーム(42)に接合された左右のリヤホイールハウス(54)を更に有し、前記各リヤピラー延長部材(66)は、前記リヤホイールハウス(54)の後端から前記リヤフロアフレーム(42)の後端まで、前記アウトリガー(74)及び前記リヤフロアパネル(56)を介して前記リヤフロアフレーム(42)に接合されている。
この構成によれば、後突荷重がリヤホイールハウス(54)にも伝達され、リヤピラー延長部(66)やガータフレーム(68)への荷重分散が促進される。これにより、車体後部がより一層変形し難くなる。
上記車体後部構造は、好ましくは、車幅方向に延在して前記各リヤフロアフレーム(42)に接合されたリヤバンパビーム(48)を更に有する。
この構成によれば、後突荷重がリヤバンパビーム(48)からリヤフロアフレーム(42)にも荷重伝達される。これにより、車体後部がより一層変形し難くなる。
上記車体後部構造は、好ましくは、前記リヤパネル(26)及び前記リヤパネルクロスメンバ(60)による閉断面形状部は後方から前方に向けて傾斜した傾斜部(26A、60A)を含んでいる。
この構成によれば、後突荷重がルーフサイドレール(64)に向けて伝達され易くなる。
本発明による車体後部構造によれば、後突荷重の車体前側への伝達がより一層良好に行われ、後面衝突に対して更なる改善がなされる。
本発明による車体後部構造の一つの実施形態を示す車体後方からの斜視図 本実施形態の車体後部構造の底面図 本実施形態の車体後部構造の骨格構造を示す側面図 本実施形態の車体後部構造をトランクルーム側から見た斜視図 本実施形態の車体後部構造を車体後方からの要部の拡大斜視図 本実施形態の車体後部構造のリヤピラー延長部材の後端近傍の拡大斜視図
以下に、本発明による車体後部構造の一つの実施形態を、図1〜図6を参照して説明する。
本実施形態による車体後部構造は、パネル構造体として、図1に示されているように、左右のサイドアウタパネル10及びサイドインナパネル12と、ルーフパネル16と、車幅方向に延在して左右の端部を各々対応する左右のサイドインナパネル12に接合されたリヤパーセルシェルフ18と、リヤパーセルシェルフ18の下方に設けられてトランクルーム20と車室22とを区切るリヤバルクヘッド24と、車体後端において車幅方向に延在するリヤパネル(リヤエンドパネル)26と、リヤパーセルシェルフ18にヒンジ(不図示)によって取り付けられてトランクルーム20の開口28を開閉するトランクリッド30とを有する。左右のサイドアウタパネル10の後部には各々リヤコンビライト32が取り付けられている。
トランクルーム20の開口28は、上方に向けて開口した上部開口部28A及び上部開口部28Aの後部に連続して後方に向けて開口した後部開口部28Bを含む。トランクリッド30は上部開口部28Aを開閉すべく前後方向に延在した前後延在部30A及び後部開口部28Bを開閉すべく上下方向に延在した上下延在部30Bを含む。
本実施形態による車体後部構造は、下部骨格構造体として、図2に示されているように、車幅方向の両側に設けられて前後方向に延在する左右のサイドシル40と、トランクルーム20の下部を前後方向に延在する部分を有して対応するサイドシル40に接合された前端42Aを含む左右のリヤフロアフレーム(リヤサイドフレーム)42と、左右のリヤフロアフレーム42を互いに接続すべく車幅方向に延在するリヤフロアミドルクロスメンバ44及びリヤフロアエンドクロスメンバ46と、車幅方向に延在してリヤパネル26を挟んで各リヤフロアフレーム42の後端42Bに接合されたリヤバンパビーム48と、車幅方向の中央部においてリヤフロアエンドクロスメンバ46とリヤパネル26の下部とを互いに接続する連結フレーム50とを有する。
左右のサイドシル40の後部及び左右のリヤフロアフレーム42にはリヤフロアパネル52が接合されている。リヤフロアフレーム42の後端はリヤパネル26に接合している。リヤフロアパネル52はトランクルーム20の底面を構成するトランクルーム底面部52Aを含む。トランクルーム底面部52Aには、ハイブリット自動車や電気自動車等における駆動用バッテリ58を配置するための床下空間を画成する上側突出形状部52B(図5図及び図6参照)が形成されている。
各リヤフロアフレーム42の車幅方向外側には左右のリヤホイールハウス54及び左右のリヤフロアパネル拡張部56が接合されている。各リヤフロアパネル拡張部56は、図4に示されているように、上側に開口したハット形断面形状したリヤフロアフレーム42の開口を閉じるべくリヤフロアフレーム42の上部に接合し、リヤフロアフレーム42と協働して閉断面形状を構成する蓋部56Aを含む。
本実施形態による車体後部構造は、上部骨格構造体として、図3〜図6に示されているように、トランクルーム20の後端において車幅方向に延在してリヤパネル26の前面(トランクルーム20側の面)に接合されたリヤパネルクロスメンバ60と、各リヤフロアフレーム42から上方に立設された左右のリヤピラー部材(Cピラー)62と、車幅方向の両側に設けられて車体上部を前後方向に延在する左右のルーフサイドレール64と、各ルーフサイドレール64の後端64Aに接合される前端(上端)66Aを有し、当該前端66Aから後方且つ下方に略直線状に延在する左右のリヤピラー延長部材(クォータピラー)66と、リヤピラー延長部材66の中間部に接合される上端68A及びリヤパネルクロスメンバ60の上部に接合される下端68Bを含むガータフレーム68とを有する。左右で対をなす各リヤピラー延長部材66及び各ガータフレーム68を総称してリヤアッパフレーム70と呼ぶ。
各リヤピラー部材62は、図3に示されているように、対応するリヤフロアフレーム42に接合される下端62A及び対応するリヤピラー延長部材66の上端近傍部に接合される上端62Bを含む。
図4に示されているように、リヤパネルクロスメンバ60はトランクルーム20の開口28の下縁に沿って延在する部分を含む。ガータフレーム68はトランクルーム20の開口28の左右の側縁に沿って延在する部分を含む。リヤパネルクロスメンバ60と各ガータフレーム68の下端68Bとは互いに協働してトランクルーム20の開口28の左右の下部コーナ部を画成する。
リヤパネルクロスメンバ60は、図4及び図5に示されているように、溝形断面形状(ハット形断面形状)をしていてリヤパネル26と協働して閉断面形状を構成する。リヤパネル26及びリヤパネルクロスメンバ60は、各リヤパネルクロスメンバ60より外側に延出した側部延長部26A及び60Aを含む。各側部延長部26A及び60Aは外端側が前側に位置するように前後に傾斜している。各側部延長部26A及び60Aを傾斜部と呼ぶことがある。この傾斜部により、ルーフサイドレール64に向けて衝突荷重が伝達され易くなる。
リヤパネルクロスメンバ60と各リヤフロアフレーム42とは、図4に示されているように、上下方向に延在する左右のブレース部材72によって互いに接続されている。ブレース部材72は、溝形断面形状(ハット形断面形状)をしていて、リヤパネル26、リヤフロアパネル拡張部56の蓋部56A及びリヤパネルクロスメンバ60に接合され、これらと協働して閉断面形状を構成する。
各ガータフレーム68は、図3に示されているように、側面視で鉤形に折曲した形状をしており、リヤピラー延長部材66と協働としてリヤコンビライト32の配置部を囲むべく側面視で略三角形の枠状をなす部分を含む。これにより、リヤアッパフレーム70はリヤコンビライト32の配置部を迂回するから、リヤコンビライト32の設計の自由度が阻害されることがない。
各ガータフレーム68は、図4に示されているように、対応する各サイドアウタパネル10を接合される溝形断面形状部分を含み、サイドアウタパネル10と協働して閉断面形状を構成する。これにより、ガータフレーム68の強度、剛性が向上し、ガータフレーム68による衝突荷重の伝達が確実に行われる。各ガータフレーム68は、図5に示されているように、リヤパーセルシェルフ18を介してリヤバルクヘッド24及び対応するルーフサイドレール64に接続される部分を含む。
各リヤピラー延長部材66は、図4〜図6に示されているように、溝形断面部材80及び溝形断面部材80に接合された平板状の蓋部材82とを有する。溝形断面部材80はトランクルーム20側に向けて開口したハット形断面形状をしている。蓋部材82は溝形断面部材80よりトランクルーム20側にあって溝形断面部材80の開口を塞いでいる。このようにして、リヤピラー延長部材66は溝形断面部材80と蓋部材82とにより閉断面形状を構成している。これにより、リヤピラー延長部材66の強度、剛性が向上し、リヤピラー延長部材66による衝突荷重の伝達が確実に行われる。
各リヤピラー延長部材66の後端(下端)66Bは、対応するガータフレーム68の下端68Bより車幅方向の外側にオフセットされた位置にあり、蓋部材82によってリヤパネル26、リヤフロアパネル拡張部56及びリヤパネルクロスメンバ60の各々左右の外端に接合されている。後端66Bにおける蓋部材82とリヤフロアパネル拡張部56との接合部は、図2に示されているように、リヤホイールハウス54の後端からリヤフロアパネル拡張部56の後端まで直線状に延在している。リヤフロアパネル拡張部56の後端とリヤフロアフレーム42の後端42Bとは同じ前後方向の位置にある。
図4及び図6に示されているように、各リヤフロアパネル拡張部56の下方には各リヤフロアフレーム42の底部と対応する蓋部材82の下端近傍とに接合された左右のアウトリガー74が設けられている。各アウトリガー74は、リヤフロアパネル拡張部56の前後方向の全長に亘る前後長を有し、対応するリヤフロアフレーム42及びリヤフロアパネル拡張部56と協働して閉断面を構成している。
トランクリッド30の上下延在部30Bのトランクルーム20側には、図1、図4及び図5に示されているように、車幅方向に略水平に延在して両端をトランクリッド30に接合されたパイプ材によるビーム部材84が設けられている。
各ガータフレーム68の下端近傍には、図1、図4及び図5に示されているように、トランクリッド30が閉位置にある状態でビーム部材84の左右端の前方に対峙する位置に、左右の拘束部材86が固定されている。各拘束部材86は、後突時に前方に変位したビーム部材84を受け入れるべく後方に向けて開口した凹部86Aを画定する主部86B及び主部86Bの後縁から車幅方向に起立した起立片部86Cを含む。起立片部86Cはリブをなし、主部86Bの曲げ剛性を高める。
トランクリッド30の上下延在部30Bの車幅方向の中間部には、図4に示されているように、ストライカ取付用ハウジング88が接合されている。ストライカ取付用ハウジング88はストライカ90を支持している。リヤパネルクロスメンバ60の車幅方向の中間部にストライカ90が係脱可能に係合するラッチ部材92が取り付けられている。
ビーム部材84は、ストライカ取付用ハウジング88を車幅方向に貫通し、ストライカ取付用ハウジング88によって車幅方向の中間部をトランクリッド30から支持されている。
上述の構成による車体後部構造によれば、後面衝突時の衝突荷重はリヤパネル26及びリヤパネルクロスメンバ60からリヤピラー延長部材66に伝達され、更にリヤピラー延長部材66から対応するルーフサイドレール64に伝達される。リヤパネル26及びリヤパネルクロスメンバ60とはリヤピラー延長部材66とは閉断面形状同士の接合になるから、リヤパネル26及びリヤパネルクロスメンバ60と各リヤピラー延長部材66との接合部の強度及び剛性が高く、衝突荷重に対して折れ曲がり難くなり、衝突荷重を各ルーフサイドレール64に良好に伝達することができる。これにより、車体後部がより一層変形し難くなり、駆動用バッテリ58に衝突荷重が及び難くなる。
衝突荷重はリヤパネルクロスメンバ60からガータフレーム68にも伝わる。これにより、リヤパネルクロスメンバ60からルーフサイドレール64に伝達される衝突荷重が分散され、衝突荷重が各ルーフサイドレール64により一層良好に伝達される。これにより、車体後部が変形し難くなり、駆動用バッテリ58に衝突荷重が及び難くなる。
ガータフレーム68に伝わった衝突荷重はリヤパーセルシェルフ18を介してリヤバルクヘッド24やルーフサイドレール64にも伝達され、広く荷重分散が行われる。また、衝突荷重はリヤフロアフレーム42やリヤホイールハウス54にも伝達され、リヤピラー延長部材66やガータフレーム68への荷重分散が促進される。また、衝突荷重はリヤバンパビーム48からリヤフロアフレーム42にも荷重伝達される。これらのことにより、車体後部がより一層変形し難くなる。
リヤバンパビーム48からの衝突荷重は各リヤアッパフレーム70及び各リヤフロアフレーム42に伝達され、車体後部が変形し難くなる。このことによっても駆動用バッテリ58が保護される。
リヤパネルクロスメンバ60と各リヤフロアフレーム42とがブレース部材72によって互いに接続されていることにより、リヤパネルクロスメンバ60と各リヤフロアフレーム42との接続強度が向上し、リヤパネルクロスメンバ60から各リヤフロアフレーム42への衝突荷重の伝達が確実に行われる。
後面衝突によってトランクリッド30が前方に変位すると、これに伴いビーム部材(84)が前方に変位し、ビーム部材84の左右の端部が拘束部材86の凹部86Aに係合し、ビーム部材84の左右の端部が拘束部材86によって受け止められる。これにより、衝突荷重がビーム部材84からリヤアッパフレーム70に伝達され、衝突荷重によってトランクルーム20が大きく変形することが回避される。このことにより、トランクルーム20あるいはトランクルーム20の前部に駆動用バッテリ58が配置されても、駆動用バッテリ58に衝突荷重が及び難くなり、後面衝突に対して駆動用バッテリ58が保護される。
ビーム部材84はトランクリッド30の上下延在部30Bに設けられているので、後面衝突による荷重がビーム部材84に作用し易くなり、衝突荷重のリヤアッパフレーム70への伝達が確実に行われる。
後面衝突による衝突荷重は、ストライカ90とラッチ部材92との係合部からリヤパネルクロスメンバ60にも伝達されるので、ビーム部材84からリヤアッパフレーム70への衝突荷重の伝達は、車幅方向の両端だけではなく、車幅方向の中間部からも行われる。これにより、衝突荷重が分散して伝達される。
拘束部材86は、主部86Bの端縁から起立した起立片部86Cを含んでいることにより、強度及び剛性が高くなり、拘束部材86によるビーム部材84の受け止めが確実に行われる。
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、ビーム部材84及び拘束部材86による構造はバッチバック型の自動車のテールゲイトにも同等に適用することができる。また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
10 :サイドアウタパネル
12 :サイドインナパネル
16 :ルーフパネル
18 :リヤパーセルシェルフ
20 :トランクルーム
22 :車室
24 :リヤバルクヘッド
26 :リヤパネル
26A :側部延長部
28 :開口
28A :上部開口部
28B :後部開口部
30 :トランクリッド
30A :前後延在部
30B :上下延在部
32 :リヤコンビライト
40 :サイドシル
42 :リヤフロアフレーム
42A :前端
42B :後端
44 :リヤフロアミドルクロスメンバ
46 :リヤフロアエンドクロスメンバ
48 :リヤバンパビーム
50 :連結フレーム
52 :リヤフロアパネル
52A :トランクルーム底面部
52B :上側突出形状部
54 :リヤホイールハウス
56 :リヤフロアパネル拡張部
56A :蓋部
58 :駆動用バッテリ
60 :リヤパネルクロスメンバ
62 :リヤピラー部材
62A :下端
62B :上端
64 :ルーフサイドレール
64A :後端
66 :リヤピラー延長部材
66A :前端
66B :後端
68 :ガータフレーム
68A :上端
68B :下端
70 :リヤアッパフレーム
72 :ブレース部材
74 :アウトリガー
80 :溝形断面部材
82 :蓋部材
84 :ビーム部材
86 :拘束部材
86A :凹部
86B :主部
86C :起立片部
88 :ストライカ取付用ハウジング
90 :ストライカ
92 :ラッチ部材

Claims (8)

  1. 車体後端にて車幅方向に延在するリヤパネルと、
    車幅方向に延在して前記リヤパネルに接合され、当該リヤパネルと協働して閉断面を構成する溝形断面のリヤパネルクロスメンバと、
    車幅方向の両側に設けられて車体上部を前後方向に延在する左右のルーフサイドレールと、
    対応する前記各ルーフサイドレールの後端に接合される前端を含み、当該前端から後方且つ下方に延在する左右のリヤピラー延長部材とを有し、
    前記各リヤピラー延長部材は、溝形断面部材及び当該溝形断面部材に接合された蓋部材により閉断面形状を構成しており、
    前記各蓋部材が前記リヤパネルの端部に接合されている車体後部構造。
  2. 前記各蓋部材が前記リヤパネルクロスメンバの端部に接合されている請求項1に記載の車体後部構造。
  3. 対応する前記各ルーフサイドレールに接合された左右のサイドアウタパネルと、
    前記リヤパネルクロスメンバに接合された下端及び前記各リヤピラー延長部材に接合された上端を含み、前記各サイドアウタパネルと協働して閉断面を形成する左右のガータフレームとを更に有する請求項1又は2に記載の車体後部構造。
  4. 対応する前記ルーフサイドレールに接合された左右のサイドインナパネルと、
    車幅方向に延在して左右の端部を対応する前記サイドインナパネルに接合されたリヤパーセルシェルフと、
    前記リヤパーセルシェルフの下方に設けられてトランクルームと車室とを区切るリヤバルクヘッドとを更に有し、
    前記ガータフレームは前記リヤパーセルシェルフを介して前記リヤバルクヘッド及び前記ルーフサイドレールに接続される部分を含む請求項3に記載の車体後部構造。
  5. 車幅方向の両側に設けられて前後方向に延在する左右のリヤフロアフレームと、
    前記リヤフロアフレームに接合されたリヤフロアパネルと、
    前記各リヤフロアフレームに接合され、前記蓋部材と前記リヤフロアフレームと前記リヤフロアパネルとで協働して閉断面を形成する左右のアウトリガーとを更に有する請求項1から4の何れか一項に記載の車体後部構造。
  6. 前記各リヤフロアフレームに接合された左右のリヤホイールハウスを更に有し、
    前記各リヤピラー延長部材は、前記リヤホイールハウスの後端から前記リヤフロアフレームの後端まで、前記アウトリガー及び前記リヤフロアパネルを介して前記リヤフロアフレームに接合されている請求項5の記載の車体後部構造。
  7. 車幅方向に延在して前記各リヤフロアフレームに接合されたリヤバンパビームを更に有する請求項5又は6に記載の車体後部構造。
  8. 前記リヤパネル及び前記リヤパネルクロスメンバによる閉断面形状部は後方から前方に向けて傾斜した傾斜部を含んでいる請求項1から7の何れか一項に記載の車体後部構造。
JP2017220198A 2017-11-15 2017-11-15 車体後部構造 Expired - Fee Related JP6669709B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017220198A JP6669709B2 (ja) 2017-11-15 2017-11-15 車体後部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017220198A JP6669709B2 (ja) 2017-11-15 2017-11-15 車体後部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019089482A true JP2019089482A (ja) 2019-06-13
JP6669709B2 JP6669709B2 (ja) 2020-03-18

Family

ID=66837104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017220198A Expired - Fee Related JP6669709B2 (ja) 2017-11-15 2017-11-15 車体後部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6669709B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021017231A (ja) * 2019-07-18 2021-02-15 トヨタ自動車株式会社 フレーム車

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021017231A (ja) * 2019-07-18 2021-02-15 トヨタ自動車株式会社 フレーム車
JP7020508B2 (ja) 2019-07-18 2022-02-16 トヨタ自動車株式会社 フレーム車

Also Published As

Publication number Publication date
JP6669709B2 (ja) 2020-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110239627B (zh) 车辆后部构造
US9908561B2 (en) Rear body structure for automobiles
US9381944B2 (en) Upper vehicle-body structure of automotive vehicle provided with sun roof
US8899662B2 (en) Vehicle-body front structure
US8201873B2 (en) Body structure of vehicle
US7845716B2 (en) Front structure of automotive vehicle
WO2019198753A1 (ja) 自動車の車体構造
US9248863B2 (en) Vehicle body superstructure
JP2010137792A (ja) 車両のドア構造
WO2016038987A1 (ja) 車体前部構造
CN107054474B (zh) 车身前部结构
JP2019131007A (ja) 車体後部構造
US9162711B2 (en) Vehicle body side section structure
JP6079708B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP6225653B2 (ja) 車両の下部車体構造
CN112776895A (zh) 车辆下部结构
CN111284567A (zh) 车身构造
JP2015066999A (ja) 車両の車体構造および車体の製造方法
JP6669709B2 (ja) 車体後部構造
JP2012206590A (ja) キャブの前端下部構造
JP6585689B2 (ja) 車体後部構造
JP5852623B2 (ja) 車体構造
JP5776963B2 (ja) フロアパネル
JP2010234955A (ja) 車体後部構造
JP5831130B2 (ja) フロントピラー構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190709

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6669709

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees