JP2013139747A - 金属板、及び遮熱板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
金属板13を、複数個の凸部14、14と、これら各凸部14、14に区切られた複数個の平坦部15、15とにより構成する。このうちの各凸部14、14を、縦長凸部素子17、17と、横長凸部素子18、18とを、ジグザグ状に連続させる事により、全体を大略正弦波の様な波形状に形成する。そして、これら各凸部14、14を、互いの位相を一致させた状態、且つ、前記各平坦部15、15を介して、上下方向にずらせた状態で配置する。この様な状態で、これら各平坦部15、15のうちの、任意の位置に於ける曲げの中心線上に、前記凸部14、14を配置する。
【選択図】図1
Description
そこで、金属板の板厚を薄くして軽量化を図ると同時に、この金属板の側面にエンボス加工を施す事により、複数個の凸部(又は、凹部)を形成して、この金属板の剛性を確保する事が行われている。
先ず、図13に示す金属板5aは、この図13の上下方向に長い長円状に形成された複数個の第一の凸部6、6と、この図13の左右方向に長い長円状に形成された複数個の第二の凸部7、7とを有する。これら各第一、第二の凸部6、7は、上下方向及び左右方向に関して交互に形成されている。
又、図15に示す金属板5cは、この金属板5cの四隅に形成された略L字状の第一の凸部10と、この金属板5cの四辺に沿う位置に形成された略T字状の第二の凸部11と、これら両第一、第二の凸部10、11に囲まれる部分に形成された十字状の第三の凸部12とを有する。
但し、前記図13〜15の二点鎖線β1〜β5上には、前記各凸部6〜12が何れも存在していない。この為、これら各鎖線β1〜β5を曲げの中心線として前記各金属板5a、5b、5cを曲げる場合、この曲げ方向(これら各鎖線β1〜β5に対して直交する方向)に関する剛性は、上述した場合と比べて低い。
特に、請求項1に記載した金属板に於いては、前記凸部は、互いに角度を成す状態で連続する複数個の凸部素子から成る。
又、前記凸部以外の部分を平坦部としている。
そして、この平坦部上の総ての位置での曲げの中心線と、前記凸部とが、少なくとも1箇所で交わる。
又、請求項3に記載した遮熱板は、請求項1〜2の何れかに記載した金属板を、高温となる部材を覆える形状に塑性変形して成る。
又、請求項2に記載した発明の場合、前記金属板の各平坦部上から、前記各凸部素子の中心線と平行な仮想線を引いた場合に、この仮想線と、少なくとも一つのこれら各凸部素子の中心線とを直交させている。この為、前記仮想線を曲げの中心線とした場合、前記凸部がこの曲げ方向に対して直角状に突っ張る事になる。その結果、この曲げ方向に関する剛性をより高くできる。
図1〜4は、総ての請求項に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例を含め、本発明の金属板13は、前述した従来構造の各金属板5a、5b、5c(図13〜15参照)と同様に、エキゾーストマニホールド、ターボチャージャー等、運転時に高温となる部分を覆う状態で設置する遮熱板1(図12参照)の素材となるものである。
このうちの各凸部14、14は、エンボス加工を施して、金属製の平板素材16(図3、4参照)の一側面(図1の裏面、図2の下面、図3、4の上面)を凹ませる事により、この平板素材16の他側面(図1の表面、図2の上面、図3、4の下面)部分を突出させて形成したものである。この様な各凸部14、14は、図1の上下方向に長い略長方形状である縦長凸部素子17、17と、図1の左右方向に長い略長方形状である横長凸部素子18、18とを、ジグザグ状に連続させる事により、全体を大略正弦波の如き、波形状に形成している。そして、前記各凸部14、14は、互いの位相を一致させた状態、且つ、前記各平坦部15、15を介して、上下方向に前記各凸部14、14の波形状の振幅の半分程度ずらせた状態で配置している。尚、図1の上下方向に関して、これら各凸部14、14同士の上下方向のずれ量は、これら各凸部14、14の振幅よりも小さくしている。この様に規制して、図1の上下左右方向に関して、前記各平坦部15、15の幅寸法を狭くしている。
又、前記各平坦部15、15上に存在する、前記両縦長、横長各凸部素子17、18の中心線に平行な仮想線(例えば、前記二点鎖線a、b)と、少なくとも一つの前記各縦長、横長各凸部素子17、18の中心線とが、直交している。
このうちの受型22は、前記金属板13の各凸部14、14の形状パターンと整合する位置に、これら各凸部14、14の幅方向に関する寸法とほぼ同じ幅方向に関する寸法を有する貫通孔25(又は凹溝)が形成されている。この様な各貫通孔25(又は凹溝)は、ミーリングの如き切削加工、又は、レーザー加工等により形成する。
尚、前記押型23の各押型側凸部26の高さ寸法は、形成する前記各凸部14、14の所望の高さ寸法に応じて設計的に決定されるものである。但し、加工を繰り返すうちに、前記各押型側凸部26の先端部が磨耗すると、前記押型23を交換しなければならない。
又、高さ寸法が異なる凸部を形成する場合にも、シム板の板厚を調整する事により対応する事ができる。この様な方法を採用すれば、押型側凸部の先端部が磨耗した場合、或は、高さ寸法が異なる凸部を形成する場合に、高価な押型を交換せずに、比較的安価に造れるシム板を交換して、加工を継続できる。この為、加工コストの低減を図れる。
特に、前記各平坦部15、15から、前記両縦長、横長凸部素子17、18の中心線に平行な仮想線(例えば、前記二点鎖線a、b)を引いた場合に、この仮想線と、少なくとも一つの前記各縦長、横長凸部素子17、18の中心線とが、直交している。この為、この仮想線を曲げの中心線とした場合、前記各凸部14、14が曲げ方向に対して直角状に突っ張る。その結果、この曲げ方向に関する剛性をより高くできる。この為、前記金属板13により遮熱板1(図12参照)を造った場合に、この遮熱板1の共振周波数を高くして、この遮熱板1が、びびり音等の異音を発生しにくくできる。
図5は、総ての請求項に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の金属板13aの場合、凸部14a、14aを、前述した実施の形態の第1例と同様の縦長凸部素子17、17と、これら各縦長凸部素子17、17よりも長さ寸法が大きい第二の縦長凸部素子29、29と、前述した実施の形態の第1例と同様の横長凸部素子18、18とをジグザグ状に連続して、波形状に形成している。そして、この様な各凸部14a、14aを、互いの位相を一致させた状態で、平坦部15a、15aを介して、上下方向にずらせて配置している。尚、この上下方向に関するずれの量は、前記各凸部14a、14aの波形状の振幅よりも小さくする。
又、本例の場合、図5の上下方向に関して隣り合う前記各凸部14a、14aの波形状のうちの、山状部分同士の間部分に、左右方向に長い長円状凸部30、30を形成している。その他の構造、及び作用・効果は前述した実施の形態の第1例と同様である。
図6は、総ての請求項に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の金属板13bの場合、凸部14b、14bを、図6の右側へ向かう程下方に向かう方向に傾斜した第一の傾斜凸部素子31、31と、右側へ向かう程上方に向かう方向に傾斜した第二の傾斜凸部素子32、32とを、左右方向に関して交互にジグザグ状に連続して、全体を波形状に形成している。そして、この様な各凸部14b、14bを、互いの位相を一致させた状態で、平坦部15b、15bを介して、上下方向にずらせて配置している。尚、この上下方向に関するずれの量は、前記各凸部14b、14bの波形状の振幅よりも小さくする。その他の構造、及び作用・効果は前述した実施の形態の第1例と同様である。
図7は、請求項1、3に対応する、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の金属板13cの場合、凸部14c、14cを、図7の右側へ向かう程下方に向かう方向に傾斜した第一の傾斜凸部素子31a、31aと、右側へ向かう程上方に向かう方向に傾斜した第二の傾斜凸部素子32a、32aとを、滑らかに連続させて、全体を正弦派の様な波形状に形成している。そして、この様な各凸部14c、14cを、互いの位相を一致させた状態で、平坦部15c、15cを介して、上下方向にずらせて配置している。尚、この上下方向に関するずれの量は、前記各凸部14c、14cの波形状の振幅よりも小さくしている。又、本例の場合、前述した実施の形態の各例の突出部19、19(図1参照)を形成していない。又、前記各平坦部15c、15c上に存在する、前記各第一、第二の傾斜凸部素子31a、32aの中心線に平行な仮想線(例えば、二点鎖線a、b)は、これら各第一、第二の傾斜凸部素子31a、32a同士を滑らかに連続させる部分を通ると、前記各第一、第二の傾斜凸部素子31a、32aの中心線と直交しない場合がある。但し、前記各凸部14c、14cの数を増やす事により、前記仮想線と、前記各第一、第二の傾斜凸部素子31a、32aの中心線とを直交し易くできる。その他の構造、及び作用・効果は前述した実施の形態の第1例と同様である。
図8は、総ての請求項に対応する、本発明の実施の形態の第5例を示している。本例の金属板13dの場合、凸部14d、14dを、2種類の縦長凸部素子17、17aと、3種類の横長凸部素子18、18a、18bとを互いに直角状に連続させる事により、点Oを起点(中心)とする反時計回りの略渦巻き状に形成している。この様な各凸部14d、14dを、図8の上下方向に複数個、且つ左右方向に複数個配置している。又、左右方向に関して隣り合う前記各凸部14d、14d同士は、図8の右方向に向かう程、半ピッチ程度下方(又は上方)にずらせている。又、一方の列(図8の左側の列)の前記各凸部14d、14dの上半部の右端に設けた出っ張り部33a、33aと、他方の列(図8の右側の列)の前記各凸部14d、14dの上半部の左端に設けた出っ張り部33b、33bとを、上下方向に関して重畳させている。この様にして平坦部15dのうちの直線状部分の寸法を小さくしている。尚、本例の場合、前述した実施の形態の第1例の突出部19、19(図1参照)を形成していない。但し、前述した実施の形態の第1例と同様に、前記各縦長凸部素子17、17a(横長凸部素子18、18a、18b)の一端部(図8に矢印で示す方向端部)を、その一端寄り部分に連続した前記各横長凸部素子18、18a、18b(縦長凸部素子17、17a)よりも一方に突出させて、前記各突出部19、19を設けても良い。その他の構造、及び作用・効果は前述した実施の形態の第1例と同様である。
図9は、総ての請求項に対応する、本発明の実施の形態の第6例を示している。本例の金属板13eの場合、凸部14e、14eを、前述した実施の形態の第1例の縦長凸部素子17、17と、同じく横長凸部素子18、18とをジグザグ状に連続させる事により、全体を波形状に形成している。又、前記各凸部14e、14eは、図9の右側へ向かう程、その波形状の頂点の位置が下がる状態に傾斜している。そして、前記各凸部14e、14eを、互いの位相を一致させた状態、且つ、平坦部15e、15eを介して、上下方向にずらせた状態で配置している。その他の構造、及び作用・効果は前述した実施の形態の第1例と同様である。
図10は、請求項1、3に対応する、本発明の実施の形態の第7例を示している。本例の金属板13fの場合、凸部14f、14fを、図9の右側へ向かう程下方に向かう方向に傾斜した第一の傾斜凸部素子31b、31bと、右側へ向かう程上方に向かう方向に傾斜した第二の傾斜凸部素子32b、32bとを、滑らかに連続させて、全体を波形状に形成している。尚、前記各第一の傾斜凸部素子31b、31bの長さは、前記各第二の傾斜凸部素子32b、32bよりも長い。この為、前記各凸部14f、14fは、図10の右側へ向かう程、その波形状の頂点の位置が下がる状態に形成されている。そして、前記各凸部14f、14fを、互いの位相を一致させた状態、且つ、平坦部15f、15fを介して、上下方向にずらせた状態で配置している。その他の構造、及び作用・効果は前述した実施の形態の第4例と同様である。
図11は、総ての請求項に対応する、本発明の実施の形態の第8例を示している。本例の金属板13gの場合、凸部14g、14gを、前述した実施の形態の第1例と同様の縦長凸部素子17、17と、前述した実施の形態の第1例の横長凸部素子18、18(図1参照)よりも長い横長凸部素子18c、18cとを、ジグザグ状に連続させる事により、全体を大略正弦波の様な波形状に形成している。即ち、前記各凸部14g、14gは、前述した実施の形態の第1例の凸部14、14よりも、波長が長い形状としている。その他の構造、及び作用・効果は前述した実施の形態の第1例と同様である。
2 取付孔
3 結合部材
4 取付部
5a、5b、5c 金属板
6 第一の凸部
7 第二の凸部
8 大径凸部
9 小径凸部
10 第一の凸部
11 第二の凸部
12 第三の凸部
13、13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g 金属板
14、14a、14b、14c、14d、14e、14f、14g 凸部
15、15a、15b、15c、15d、15e、15f 平坦部
16 平板素材
17、17a 縦長凸部素子
18、18a、18b、18c 横長凸部素子
19 突出部
20 傾斜部
21 平面部
22 受型
23、23a 押型
24 金型装置
25 貫通孔
26、26a 押型側凸部
27 シム板
28 貫通孔
29 第二の縦長凸部素子
30 長円状凸部
31、31a、31b 第一の傾斜凸部素子
32、32a、32b 第二の傾斜凸部素子
33a、33b 出っ張り部
特に、請求項1に記載した金属板に於いては、前記凸部は、互いに角度を成す状態で連続する複数個の凸部素子から成る。
又、互いに連続するこれら各凸部素子同士のうちの、一方の凸部素子の一端部を、その一端寄り部分に連続した他方の凸部素子よりも一方に突出させた突出部を設けている。
又、前記凸部以外の部分を平坦部としている。
そして、この平坦部上の総ての位置での曲げの中心線と、前記凸部とが、少なくとも1箇所で交わる。
特に本発明の構造の場合、互いに連続するこれら各凸部素子同士のうちの、一方の凸部素子の一端部を、その一端寄り部分に連続した他方の凸部素子よりも一方に突出させた突出部を設けている。この為、前記各凸部素子の中心線に平行な仮想線のうちで、前記各平坦部上に存在する部分の長さを短く(これら各平坦部の直線状部分の長さを短く)する事ができる。
又、請求項2に記載した発明の場合、前記金属板の各平坦部上から、前記各凸部素子の中心線と平行な仮想線を引いた場合に、この仮想線と、少なくとも一つのこれら各凸部素子の中心線とを直交させている。この為、前記仮想線を曲げの中心線とした場合、前記凸部がこの曲げ方向に対して直角状に突っ張る事になる。その結果、この曲げ方向に関する剛性をより高くできる。
図7は、本発明に関連する参考例の第1例を示している。本参考例の金属板13cの場合、凸部14c、14cを、図7の右側へ向かう程下方に向かう方向に傾斜した第一の傾斜凸部素子31a、31aと、右側へ向かう程上方に向かう方向に傾斜した第二の傾斜凸部素子32a、32aとを、滑らかに連続させて、全体を正弦派の様な波形状に形成している。そして、この様な各凸部14c、14cを、互いの位相を一致させた状態で、平坦部15c、15cを介して、上下方向にずらせて配置している。尚、この上下方向に関するずれの量は、前記各凸部14c、14cの波形状の振幅よりも小さくしている。又、本参考例の場合、前述した実施の形態の各例の突出部19、19(図1参照)を形成していない。又、前記各平坦部15c、15c上に存在する、前記各第一、第二の傾斜凸部素子31a、32aの中心線に平行な仮想線(例えば、二点鎖線a、b)は、これら各第一、第二の傾斜凸部素子31a、32a同士を滑らかに連続させる部分を通ると、前記各第一、第二の傾斜凸部素子31a、32aの中心線と直交しない場合がある。但し、前記各凸部14c、14cの数を増やす事により、前記仮想線と、前記各第一、第二の傾斜凸部素子31a、32aの中心線とを直交し易くできる。その他の構造、及び作用・効果は前述した実施の形態の第1例と同様である。
図8は、本発明に関連する参考例の第2例を示している。本参考例の金属板13dの場合、凸部14d、14dを、2種類の縦長凸部素子17、17aと、3種類の横長凸部素子18、18a、18bとを互いに直角状に連続させる事により、点Oを起点(中心)とする反時計回りの略渦巻き状に形成している。この様な各凸部14d、14dを、図8の上下方向に複数個、且つ左右方向に複数個配置している。又、左右方向に関して隣り合う前記各凸部14d、14d同士は、図8の右方向に向かう程、半ピッチ程度下方(又は上方)にずらせている。又、一方の列(図8の左側の列)の前記各凸部14d、14dの上半部の右端に設けた出っ張り部33a、33aと、他方の列(図8の右側の列)の前記各凸部14d、14dの上半部の左端に設けた出っ張り部33b、33bとを、上下方向に関して重畳させている。この様にして平坦部15dのうちの直線状部分の寸法を小さくしている。尚、本参考例の場合、前述した実施の形態の第1例の突出部19、19(図1参照)を形成していない。但し、前述した実施の形態の第1例と同様に、前記各縦長凸部素子17、17a(横長凸部素子18、18a、18b)の一端部(図8に矢印で示す方向端部)を、その一端寄り部分に連続した前記各横長凸部素子18、18a、18b(縦長凸部素子17、17a)よりも一方に突出させて、前記各突出部19、19を設けても良い。この様に各突出部19,19を設けた構造は、本願発明の技術的範囲に属する。その他の構造、及び作用・効果は前述した実施の形態の第1例と同様である。
図9は、総ての請求項に対応する、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の金属板13eの場合、凸部14e、14eを、前述した実施の形態の第1例の縦長凸部素子17、17と、同じく横長凸部素子18、18とをジグザグ状に連続させる事により、全体を波形状に形成している。又、前記各凸部14e、14eは、図9の右側へ向かう程、その波形状の頂点の位置が下がる状態に傾斜している。そして、前記各凸部14e、14eを、互いの位相を一致させた状態、且つ、平坦部15e、15eを介して、上下方向にずらせた状態で配置している。その他の構造、及び作用・効果は前述した実施の形態の第1例と同様である。
図10は、本発明に関連する参考例の第3例を示している。本参考例の金属板13fの場合、凸部14f、14fを、図10の右側へ向かう程下方に向かう方向に傾斜した第一の傾斜凸部素子31b、31bと、右側へ向かう程上方に向かう方向に傾斜した第二の傾斜凸部素子32b、32bとを、滑らかに連続させて、全体を波形状に形成している。尚、前記各第一の傾斜凸部素子31b、31bの長さは、前記各第二の傾斜凸部素子32b、32bよりも長い。この為、前記各凸部14f、14fは、図10の右側へ向かう程、その波形状の頂点の位置が下がる状態に形成されている。そして、前記各凸部14f、14fを、互いの位相を一致させた状態、且つ、平坦部15f、15fを介して、上下方向にずらせた状態で配置している。その他の構造、及び作用・効果は前述した実施の形態の第4例と同様である。
図11は、総ての請求項に対応する、本発明の実施の形態の第5例を示している。本例の金属板13gの場合、凸部14g、14gを、前述した実施の形態の第1例と同様の縦長凸部素子17、17と、前述した実施の形態の第1例の横長凸部素子18、18(図1参照)よりも長い横長凸部素子18c、18cとを、ジグザグ状に連続させる事により、全体を大略正弦波の様な波形状に形成している。即ち、前記各凸部14g、14gは、前述した実施の形態の第1例の凸部14、14よりも、波長が長い形状としている。その他の構造、及び作用・効果は前述した実施の形態の第1例と同様である。
Claims (3)
- 金属製の平板素材の一側面を凹ませる事により、この平板の他側面に形成された複数個の凸部を有する金属板に於いて、
これら各凸部は、互いに角度を成す状態で連続する複数個の凸部素子から成り、
これら各凸部以外の部分が平坦部であり、この平坦部の総ての位置での曲げの中心線と、これら各凸部とが少なくとも1箇所で交わる事を特徴とする金属板。 - 前記平坦部上から、前記各凸部素子の中心線と平行な仮想線を引いた場合に、この仮想線と、少なくとも一つのこれら各凸部素子の中心線とが直交する、請求項1に記載した金属板。
- 請求項1〜2のうちの何れか1項に記載した凹凸金属板を、高温となる部材を覆える形状に塑性変形して成る遮熱板。
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