JP2013139742A - 吸気装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】水冷式インタクーラからの漏出水に起因する内燃機関の不具合の発生を防止できる吸気装置を提供する。
【解決手段】多気筒の車両用内燃機関1用の吸気装置が、車両用内燃機関1の吸気を冷却する水冷式のインタクーラ2を収容するクーラ収容ダクト10と、インタクーラ2内の冷却水がクーラ収容ダクト10内に漏出水として漏出した場合に、漏出水の、内燃機関1の気筒への流入量を低減する流入量低減手段5とを具備する。
【選択図】図1
【解決手段】多気筒の車両用内燃機関1用の吸気装置が、車両用内燃機関1の吸気を冷却する水冷式のインタクーラ2を収容するクーラ収容ダクト10と、インタクーラ2内の冷却水がクーラ収容ダクト10内に漏出水として漏出した場合に、漏出水の、内燃機関1の気筒への流入量を低減する流入量低減手段5とを具備する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用内燃機関の水冷式インタクーラを収容する吸気装置に関するものである。
内燃機関の吸気装置は、通常、気筒内に吸入する空気からダストなどの異物を除去するためのエアクリーナと、吸気を各気筒に分配するための吸気マニホールドと、吸気流量を制御する吸気絞り機構(スロットルボディ)と、それらの間を接続する吸気配管とを含んでいる。さらに、過給機を備える内燃機関では、過給機を通過して圧縮されて高温となった吸気を冷却するためのインタクーラが吸気装置に配設される。また、インタクーラが水冷式の場合、それは例えば特許文献1に示されるように、吸気マニホールドの上流側の吸気通路内に配設されることが多い。
特許文献1は、インタクーラの近くの吸気通路内に蓄積されるオイルをエンジンに吸引させる構造を記載しており、この構造によりオイルが徐々にエンジンに吸引され、混合気とともに燃焼されると考えられる。また、オイルだけではなくインタクーラに接する吸気から生じる凝縮水もエンジンに吸引させることが可能であると考えられる。
吸気通路内で発生する少量の凝縮水等は、例えば特許文献1で提案された構造によって、エンジンに吸引されるので、ウォータハンマ現象等の深刻な問題は発生しないと考えられる。しかしながら、特許文献1は、インタクーラの腐食あるいは変形に起因して、前記凝縮水よりはるかに多量の水がインタクーラから吸気通路内に漏出した場合を想定したものではないので、そのような事象が発生した場合には、エンジンの失火あるいはより深刻なウォータハンマ現象が発生することが予想される。
本発明は前述した従来技術の課題に鑑みてなされたもので、その目的は、水冷式インタクーラからの漏出水に起因する内燃機関の不具合の発生を防止できる吸気装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、多気筒の車両用内燃機関(1)用の吸気装置(100,200,300,400,500)であって、車両用内燃機関(1)の吸気を冷却する水冷式のインタクーラ(2)を収容するクーラ収容ダクト(10,20,30,40)と、インタクーラ(2)内の冷却水がクーラ収容ダクト(10,20,30,40)内に漏出水として漏出した場合に、漏出水の、内燃機関(1)の気筒への流入量を低減する流入量低減手段(5)とを具備する吸気装置(100,200,300,400,500)を提供する。
これによると、インタクーラの腐食あるいは変形に起因して、インタクーラから冷却水がインタクーラ収容ダクト内に漏出したとしても、流入量低減手段5の働きによって、漏出水が内燃機関1の気筒へ一気に大量に流入することが回避されるのでウォータハンマ現象等の発生を回避することが可能になるか、又は少なくとも、漏出開始からウォータハンマ発生に要するまでの時間を延ばすことが可能になる。
本発明では、流入量低減手段(5)が、クーラ収容ダクト(10)内の底部に配置された保水部材(15)を具備してよい。保水部材(15)は、吸気の作用に抗して漏出水を保持することができるので、内燃機関(1)の気筒へ流入する漏出水の量が低減される。
本発明では、保水部材(15)が、スチールウール等のメッシュ形状を有するものから形成されること、或は高吸水性高分子物質を具備することが好適である。
本発明では、流入量低減手段(5)は、クーラ収容ダクト(20,30)内の底部に設けられた貯水部(25,35)を具備し、貯水部(25,35)は、該貯水部に貯水される水の水面を覆う蓋(25a,35a)と、貯水部(25,35)内への漏出水の流下を可能にすると共に水面を部分的に開放する開口部(25b,35b)とを有してよい。これによれば、貯水部(25,35)に貯留された漏出水は、その水面の大部分が蓋(25a,35a)によって吸気の力から遮蔽されるので、内燃機関(1)に大量に吸引されることが回避可能になる。
本発明では、貯水部(35)は、よろい戸状の複数の平行に配置された蓋(35a)と開口部(35b)とを有してよい。
本発明では、流入量低減手段(5)が、漏出水微細化手段(45,55)を具備し、この漏出水微細化手段(45,55)によって漏出水が微細化されることにより、内燃機関(1)の複数の気筒間での流入量が平準化され、その結果、複数の気筒への流入量のうちの最大流入量が低減されることが可能である。
本発明では、インタクーラ(2)は、冷却水が流通する複数のチューブと、複数のチューブの間の空間を多数の略V字形又は略U字形の空間に区画するコルゲートフィンとを具備しており、クーラ収容ダクト(40)の底部が、インタクーラ(2)より上流側に漏出水が溜まるように、傾斜部分(40e)と水平部分(40f)とを有し、インタクーラ(2)は、該インタクーラ(2)より上流側に溜まった漏出水が該インタクーラ(2)を通過する間に漏出水を微細化する漏出水微細化手段(45)として働くことができる。このように、インタクーラ(2)の上流側に漏出水を溜める構造として、インタクーラ(2)を漏出水微細化手段(45)として働かせることにより、漏出水が微細化され、その結果、複数の気筒への流入量のうちの最大流入量が低減されることが可能である。
本発明では、吸気装置(500)がスロットル装置(3)と吸気マニホールド(4)とをクーラ収容ダクト(10)の下流側にさらに具備し、クーラ収容ダクト(10)の出口がスロットル装置(3)を介して吸気マニホールド(4)の入口と接続されており、漏出水微細化手段(55)が、流体の流れの方向に積層された複数枚の網部材から形成された立体網目構造体であって、吸気マニホールド(4)の入口に配設された立体網目構造体を具備してよい。このように吸気マニホールド(4)の入口に配設された立体網目構造体によって、漏出水が微細化され、その結果、複数の気筒への流入量のうちの最大流入量が低減されることが可能である。また、スロットル装置はクーラ収容ダクトの下流側ではなく入口側に接続されていてもよい。
本発明では、漏出水微細化手段(55)が、流体の通過を可能にする多数の並列に配置された開口を有するハニカムプレートを立体網目構造体に代えて具備してよい。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1の実施形態による吸気装置100について、それを模式的に断面で表す図1を参照して以下に説明する。
図1の吸気装置100は4気筒の内燃機関1用のものであって、過給機(図示せず)を通過して圧縮されて高温となった吸気を冷却するための水冷式インタクーラ2を収容するクーラ収容ダクト10と、前記クーラ収容ダクト10の出口側に接続されて吸気流量を制御するスロットル装置3と、内燃機関1と前記スロットル装置3との間に配置されて吸気を各気筒に分配する吸気マニホールド4と、クーラ収容ダクト10内の底部に載置された保水部材15と、クーラ収容ダクト10の上流側に配設された図示されないエアクリーナ等を具備している。なお、図1において、スロットル装置3は二本の平行な太線で模式的に表されており、また吸気マニホールド4は四本の分岐流路を有するものであることが分かるはずである。また、本明細書では、吸気装置100の上流及び下流とは、図中矢印で示す吸気の流れの方向に関しての上流及び下流を意味している。
図1の吸気装置100は4気筒の内燃機関1用のものであって、過給機(図示せず)を通過して圧縮されて高温となった吸気を冷却するための水冷式インタクーラ2を収容するクーラ収容ダクト10と、前記クーラ収容ダクト10の出口側に接続されて吸気流量を制御するスロットル装置3と、内燃機関1と前記スロットル装置3との間に配置されて吸気を各気筒に分配する吸気マニホールド4と、クーラ収容ダクト10内の底部に載置された保水部材15と、クーラ収容ダクト10の上流側に配設された図示されないエアクリーナ等を具備している。なお、図1において、スロットル装置3は二本の平行な太線で模式的に表されており、また吸気マニホールド4は四本の分岐流路を有するものであることが分かるはずである。また、本明細書では、吸気装置100の上流及び下流とは、図中矢印で示す吸気の流れの方向に関しての上流及び下流を意味している。
図1の実施形態のクーラ収容ダクト10は、インタクーラ2を収容するクーラ収容室部10aと、前記クーラ収容室部10aの図1の右側の斜めに延びる導入管部10bと、鉛直に延びてスロットル装置3が結合される導出管部10cとを有しており、またクーラ収容室部10a及び導出管部10cの底部からなる概ね平坦な底部10dを有している。
クーラ収容ダクト10内の前記底部10d上に配置された保水部材15は、本実施形態では板状の外形を有するスチールウールから形成されたものであって、インタクーラ2の上流側と下流側にそれぞれ配置されている。この保水部材15は、インタクーラ2の腐食又は変形等によりインタクーラ2から冷却水が漏出した場合に、その漏出水を、吸気の作用に抗して、スチールウールが形成する内部の多数の微細な空間に保持することにより、内燃機関1の気筒(図示せず)へ流入する漏出水の量を低減するように働く。したがって、このスチールウールからなる保水部材15は流入量低減手段5として機能する。
このような流入量低減手段5によって、漏出水が内燃機関1の気筒へ一気に大量に流入することが回避されるのでウォータハンマ現象の発生を回避することが可能になるか、又は少なくとも漏出開始からウォータハンマ発生に要するまでの時間を延ばすことが可能になる。なお、水冷式のインタクーラ2を搭載し、水漏れ検出手段を有している車両に対しては、前述したように漏出開始からウォータハンマ発生までの時間が延びることは、ウォータハンマ現象発生より先に水漏れが検出される可能性を高める。そして、水漏れが検出されたなら、ECUを介して内燃機関1を保護するために必要な従来実施されている制御を行うことができる。
次に、本発明の第2の実施形態による吸気装置200について、それを模式的に断面で表す図2を参照して以下に説明する。
第2の実施形態による吸気装置200は、クーラ収容ダクト20と、スロットル装置3と、吸気マニホールド4と、エアクリーナ(図示せず)等を具備しているが、貯水部25を流入量低減手段5として具備することにおいて第1の実施形態のものと異なっている。またこのためクーラ収容ダクト20の構造が第1の実施形態のクーラ収容ダクト10と異なっている。
第2の実施形態による吸気装置200は、クーラ収容ダクト20と、スロットル装置3と、吸気マニホールド4と、エアクリーナ(図示せず)等を具備しているが、貯水部25を流入量低減手段5として具備することにおいて第1の実施形態のものと異なっている。またこのためクーラ収容ダクト20の構造が第1の実施形態のクーラ収容ダクト10と異なっている。
貯水部25は、クーラ収容ダクト20の内側のインタクーラ2より下流側の底部20dに設けられており、漏出水を貯水するために、図の下方に突出した凹部を形成している。また前記貯水部25は、蓋25aと、該貯水部25への漏出水の流下を可能にする開口部25bとを備えており、前記蓋25aによって、最大貯水時の水面の約80%が覆われ、従って前記開口部25bによって水面の約20%が開放される。
インタクーラ2から冷却水が漏れ出した場合、漏出水は蓋25aの開口部25bを通して貯水部25に貯留される。貯留された漏出水は、その水面の大部分が蓋25aによって吸気の力から遮蔽されるので、内燃機関1に大量に吸引されることが回避される。従って、第2の実施形態における蓋25a付きの貯水部25は、流入量低減手段5として機能する。
第2の実施形態では、貯水部25の開口部25bによって水面の約20%が開放されているが、水面の開放の割合はもちろん20%に限定されることはなく、他の割合がより好適な場合もあり得る。
次に、本発明の第3の実施形態による吸気装置300について、それを模式的に断面で表す図3を参照して以下に説明する。なお、図3では、内燃機関とスロットル装置は図示されない。
第3の実施形態による吸気装置300は、図3で示されるように、クーラ収容ダクト30がクーラ収容室部30aと導入管部30bとから形成され導出管部を有さないこと、インタクーラ2の下流側のクーラ収容ダクト30の通風路断面積が縮小することなく吸気マニホールド4に接続されていること、インタクーラ2が水平に配置されること、図示されないがスロットル装置が導入管部30bに配置されることにおいて前述の第2の実施形態のものと異なっている。
第3の実施形態による吸気装置300は、図3で示されるように、クーラ収容ダクト30がクーラ収容室部30aと導入管部30bとから形成され導出管部を有さないこと、インタクーラ2の下流側のクーラ収容ダクト30の通風路断面積が縮小することなく吸気マニホールド4に接続されていること、インタクーラ2が水平に配置されること、図示されないがスロットル装置が導入管部30bに配置されることにおいて前述の第2の実施形態のものと異なっている。
第3の実施形態の吸気装置300は、クーラ収容ダクト30の底部の一面に貯水部35を有しており、この貯水部35は、よろい戸を形作るように傾斜して平行に配列された4枚の蓋35aを備えている。4枚の蓋35aはこのように配置されているので、それらの間に平行な3本のスリット状の開口部35bが形成され、前記スリット状の開口部35bは真上からは視認できないが斜め上からは視認できるものである。また4枚の蓋35aは吸気の上流側が低く下流側が高くなるように傾斜が付けられている。
インタクーラ2から冷却水が漏れ出した場合、漏出水は落下してスリット状の開口部35bを通して貯水部35に貯留される。貯留された漏出水は、開口部35bから視認可能な部分を除く大部分が蓋35aによって吸気の力から遮蔽されるので、内燃機関1に大量に吸引されることが回避される。従って、第3の実施形態における蓋35a付きの貯水部35も流入量低減手段5として機能する。
次に、本発明の第4の実施形態による吸気装置400について、それを模式的に断面で表す図4を参照して以下に説明する。なお、図4では、内燃機関及び吸気マニホールドは図示されない。
図4の第4の実施形態による吸気装置400は、図1の第1の実施形態の場合と同様に、クーラ収容ダクト40と、スロットル装置3と、図示しない吸気マニホールド及びエアクリーナ等を具備しているが、保水部材15は具備していない。また、図4の吸気装置400では、クーラ収容ダクト40は、第1の実施形態と同様にクーラ収容室部40aと導入管部40bと導出管部40cとから形成されているが、インタクーラ2が鉛直から約20度だけ反時計回りに傾けられていること、クーラ収容室部40aの底部40dが、水平から約20度だけ反時計回りに傾けられた傾斜部分40eをインタクーラ取付部とその下流側に有するとともに水平部分40fをインタクーラ2の上流側に有すること、及び導出管部40cが鉛直から約20度だけ時計回りに傾けられていることにおいて図1の第1の実施形態のクーラ収容ダクト10と異なっている。
図4の第4の実施形態による吸気装置400は、図1の第1の実施形態の場合と同様に、クーラ収容ダクト40と、スロットル装置3と、図示しない吸気マニホールド及びエアクリーナ等を具備しているが、保水部材15は具備していない。また、図4の吸気装置400では、クーラ収容ダクト40は、第1の実施形態と同様にクーラ収容室部40aと導入管部40bと導出管部40cとから形成されているが、インタクーラ2が鉛直から約20度だけ反時計回りに傾けられていること、クーラ収容室部40aの底部40dが、水平から約20度だけ反時計回りに傾けられた傾斜部分40eをインタクーラ取付部とその下流側に有するとともに水平部分40fをインタクーラ2の上流側に有すること、及び導出管部40cが鉛直から約20度だけ時計回りに傾けられていることにおいて図1の第1の実施形態のクーラ収容ダクト10と異なっている。
クーラ収容ダクト40の底部40dが前述したように傾斜部分40eを有するので、インタクーラ2から冷却水が漏れ出した場合、漏出水は最終的にはインタクーラ2の上流側の水平部分40fに溜まることとなる。ところで、図4のインタクーラ2は、詳細には図示されないが、冷却水が内部を流通する平行に間隔を空けて配置された複数のチューブと、これらチューブ間の空間に設けられたコルゲートフィンとを具備するものであるので、インタクーラ2の上流側に溜まった漏出水が吸気と共に、コルゲートフィンにより区画形成された略V字形又は略U字形の比較的小さな多数の開口を通って上流側から下流側に流通する間に漏出水を微細化することができ、従って漏出水微細化手段45として機能することができる。
また、漏出水微細化手段45によって微細化された漏出水は、吸気との混合の均一性が高まるので、複数の気筒間での流入量の差が縮小して平準化されて、単一の気筒に流入するその最大値が低減する。したがって、第4の実施形態における漏出水微細化手段45は流入量低減手段5として機能する。
次に、本発明の第5の実施形態による吸気装置500について、それを模式的に断面で表す図5を参照して以下に説明する。
図5の第5の実施形態による吸気装置500は、図1の第1の実施形態のものと、クーラ収容ダクト10の構造は同様であるが、保水部材15を具備せず、漏出水微細化手段55を具備することにおいて異なっている。第5の実施形態における漏出水微細化手段55は、スロットル装置3の直後又は吸気マニホールド4の入口部に配置されている。
図5の第5の実施形態による吸気装置500は、図1の第1の実施形態のものと、クーラ収容ダクト10の構造は同様であるが、保水部材15を具備せず、漏出水微細化手段55を具備することにおいて異なっている。第5の実施形態における漏出水微細化手段55は、スロットル装置3の直後又は吸気マニホールド4の入口部に配置されている。
第5の実施形態における漏出水微細化手段55は、流体の流れの方向に積層された複数枚の網部材からなる立体網目構造体55として形成されている。立体網目構造体55の複数の網部材はスペーサ(図示せず)によって間隔を空けて流路の方向に積層されており、また積層された網部材の網目は互いにほぼ整列している。ただし、積層された網部材の網目を互いにずらした実施形態、及びスペーサ(図示せず)を用いないで網部材を互いに密着させて積層した実施形態も可能である。
この立体網目構造体55からなる漏出水微細化手段55は、そこを吸気と共に通る漏出水を網目によって微細化するので、吸気との混合の均一性を高めて、複数の気筒間での流入量を平準化し、その結果、単一の気筒への流入量の最大値を低減させるように働く。
(その他の実施形態)
第1の実施形態の変形例(図示せず)として、保水部材15は、高吸水性高分子物質を封入した透水性の袋又は容器から形成されてもよい。また、保水部材15は、スポンジ状の連続気泡発泡体から形成されることも可能である。また、保水部材15は、第5の実施形態で用いられたような立体網目構造体から形成されてもよい。
第1の実施形態の変形例(図示せず)として、保水部材15は、高吸水性高分子物質を封入した透水性の袋又は容器から形成されてもよい。また、保水部材15は、スポンジ状の連続気泡発泡体から形成されることも可能である。また、保水部材15は、第5の実施形態で用いられたような立体網目構造体から形成されてもよい。
第5の実施形態の変形例(図示せず)として、漏出水微細化手段55を立体網目構造体に代えて、流体の通過を可能にする多数の並列に配置された6角形の開口を有するハニカムプレート(図示せず)とすることも可能である。
第5の実施形態の更なる変形例(図示せず)として、スロットル装置3をクーラ収容ダクト10の下流即ち出口側ではなくクーラ収容ダクト10の入口側に接続してもよい。この配置においても、漏出水微細化手段55の同様の効果を得ることが可能である。
前述の第1〜第5の実施形態を組み合わせた実施形態が可能である。例えば第1の実施形態の保水部材15と第5の実施形態の漏出水微細化手段55の両方を具備する吸気装置、又は第4の実施形態の漏出水微細化手段45と第5の実施形態の漏出水微細化手段55の両方を具備する吸気装置、又は第2の実施形態の貯水部25若しくは第3の実施形態の貯水部35と第5の実施形態の漏出水微細化手段55の両方を具備する吸気装置、又は第2の実施形態の貯水部25若しくは第3の実施形態の貯水部35と第1の実施形態の保水部材15の両方を具備する吸気装置の実施形態等が本発明において可能である。
1 内燃機関
2 インタクーラ
3 スロットル装置
4 吸気マニホールド
5 流入量低減手段
10 クーラ収容ダクト
10a クーラ収容室部
10b 導入管部
10c 導出管部
15 保水部材
2 インタクーラ
3 スロットル装置
4 吸気マニホールド
5 流入量低減手段
10 クーラ収容ダクト
10a クーラ収容室部
10b 導入管部
10c 導出管部
15 保水部材
Claims (12)
- 多気筒の車両用内燃機関(1)用の吸気装置(100,200,300,400,500)であって、
前記車両用内燃機関(1)の吸気を冷却する水冷式のインタクーラ(2)を収容するクーラ収容ダクト(10,20,30,40)と、
前記インタクーラ(2)内の冷却水が前記クーラ収容ダクト(10,20,30,40)内に漏出水として漏出した場合に、前記漏出水の、前記内燃機関(1)の気筒への流入量を低減する流入量低減手段(5)と、を具備することを特徴とする吸気装置(100,200,300,400,500)。 - 前記流入量低減手段(5)が、前記クーラ収容ダクト(10)内の底部に配置された保水部材(15)を具備することを特徴とする、請求項1に記載の吸気装置(100)。
- 前記保水部材(15)が、メッシュ形状を有するものから形成されることを特徴とする、請求項2に記載の吸気装置(100)。
- 前記メッシュ形状を有する保水部材(15)が、スチールウールから形成されることを特徴とする、請求項3に記載の吸気装置(100)。
- 前記保水部材(15)が、高吸水性高分子物質を具備することを特徴とする、請求項2に記載の吸気装置(100)。
- 前記流入量低減手段(5)が、前記クーラ収容ダクト(20,30)内の底部に設けられた貯水部(25,35)を具備しており、前記貯水部(25,35)は、該貯水部に貯水される水の水面を覆う蓋(25a,35a)と、該貯水部(25,35)内への前記漏出水の流下を可能にすると共に前記水面を部分的に開放する開口部(25b,35b)とを有することを特徴とする、請求項1に記載の吸気装置(200,300)。
- 前記貯水部(35)が、よろい戸状の複数の平行に配置された蓋(35a)と開口部(35b)とを有することを特徴とする、請求項6に記載の吸気装置(300)。
- 前記流入量低減手段(5)が、漏出水微細化手段(45,55)を具備する吸気装置(400,500)であって、
前記漏出水微細化手段(45,55)によって漏出水が微細化されることにより、前記内燃機関(1)の複数の気筒間での流入量が平準化され、その結果、前記複数の気筒への流入量のうちの最大流入量が低減されることを特徴とする、請求項1に記載の吸気装置(400,500)。 - 前記インタクーラ(2)は、冷却水が流通する複数のチューブと、前記複数のチューブの間の空間を多数の略V字形又は略U字形の空間に区画するコルゲートフィンとを具備しており、
前記クーラ収容ダクト(40)の底部が、前記インタクーラ(2)より上流側に漏出水が溜まるように、傾斜部分(40e)と水平部分(40f)とを有し、
前記インタクーラ(2)は、該インタクーラ(2)より上流側に溜まった前記漏出水が該インタクーラ(2)を通過する間に漏出水を微細化する前記漏出水微細化手段(45)として働くことを特徴とする、請求項8に記載の吸気装置(400)。 - スロットル装置(3)と吸気マニホールド(4)とを前記クーラ収容ダクト(10)の下流側にさらに具備する吸気装置(500)であって、
前記クーラ収容ダクト(10)の出口が前記スロットル装置(3)を介して前記吸気マニホールド(4)の入口と接続されており、
前記漏出水微細化手段(55)が、流体の流れの方向に積層された複数枚の網部材から形成された立体網目構造体であって、前記吸気マニホールド(4)の入口に配設された立体網目構造体を具備することを特徴とする、請求項8に記載の吸気装置(500)。 - 前記スロットル装置が前記クーラ収容ダクト(10)の下流側ではなく入口側に接続されている、請求項10に記載の吸気装置。
- 前記漏出水微細化手段(55)が、流体の通過を可能にする多数の並列に配置された開口を有するハニカムプレートを前記立体網目構造体に代えて具備することを特徴とする、請求項10または11に記載の吸気装置(500)。
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