JP2013139318A - 物品保管設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】不活性気体の使用量を抑制しつつ搬送容器内の基板の汚損を防止することができる物品保管設備を提供する。
【解決手段】基板を収容する搬送容器を収納する収納部に対して搬送容器を搬送する搬送手段と、複数の収納部の夫々について、吐出口から吐出する不活性気体の流量を調節自在な流量調節装置を備えて搬送容器の内部に不活性気体を供給自在な不活性気体供給部と、制御手段H1が、収納部に搬送容器が収納されている場合は収納部を保管用供給状態とし、収納部に搬送容器が収納されていない場合は収納部を供給停止状態とし、収納部に搬送容器を収納する際に、収納先の収納部を供給停止状態から収納前供給状態に切り換えた後に、搬送容器を収納部に収納する。
【選択図】図8

Description

本発明は、基板を密閉状態で収容する搬送容器を収納自在な複数の収納部と、前記複数の収納部に対して前記搬送容器を搬送自在な搬送装置とが設けられ、前記複数の収納部の夫々について、不活性気体を吐出する吐出口と、前記吐出口から吐出する前記不活性気体の流量を調節自在な流量調節装置とを備えて前記収納部に収納された前記搬送容器の内部に前記不活性気体を供給自在な不活性気体供給部が設けられ、前記搬送装置と前記流量調節装置との作動を制御する制御手段が設けられた物品保管設備に関する。
かかる物品保管設備では、搬送容器内の基板の汚損を防止するために、収納部に収納されている搬送容器内に不活性気体を供給するパージ機能を備えている。具体例としては、例えば、半導体ウェハーを収容するFOUP等の搬送容器を収納自在な複数の収納部を備えた保管棚が設けられ、収納部の夫々に、例えば窒素ガスやアルゴンガス等の不活性気体を搬送容器の内部に供給自在な不活性気体供給部としての供給ノズルが備えられたパージ機能付きの物品保管棚を備えたものがある。
このような物品保管棚において、従来、設備のランニングコストの抑制のために、不活性気体の消費量を極力抑制する次のような技術が提案されている。すなわち、搬送容器が収納部に収納されている場合と収納されていない場合とで、供給ノズルから吐出する不活性気体の流量を変更自在に構成され、搬送容器が収納部に収納されていない場合の不活性気体の流量を搬送容器が収納部に収納されている場合の流量よりも小さくするように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1では、搬送容器が収納部に収納されている場合における不活性気体の流量が、搬送容器内に十分な不活性気体を供給するために必要な流量(第1流量と称する)として設定され、搬送容器が収納部に収納されていない場合における吐出流量が、上記不活性気体供給部にパーティクルや水蒸気などの不純物粒子が蓄積することを防止すべく、上記第1流量よりも小さい値に設定された流量(第2流量と称する)に設定されている。これにより、収納部に搬送容器が収納されていない間に不活性気体供給部に基板の汚損の原因となる不純物粒子が滞留することを防止して、収納部に搬送容器が収納された後に、当該搬送容器に対して極力純粋な不活性気体を供給できるようにしながら、設備のランニングコストの低減を図っている。
特開2010−16199号公報
しかしながら、上記特許文献1においては、収納部に搬送容器が収納されていない場合には、常時、第2流量の不活性気体が不活性気体供給部に供給され、供給ノズルから空間に放出されている。そのため、本来は搬送容器に供給されるべき不活性気体が、搬送容器に供給されることなく空間に放出されるため、不活性気体を大量に浪費するという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、不活性気体の使用量を抑制しつつ搬送容器内の基板の汚損を防止することができる物品保管設備を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明に係る物品保管設備の第1特徴構成は、
基板を密閉状態で収容する搬送容器を収納自在な複数の収納部と、前記複数の収納部に対して前記搬送容器を搬送自在な搬送手段とが設けられ、
前記複数の収納部の夫々について、不活性気体を吐出する吐出口と、前記吐出口から吐出する前記不活性気体の流量を調節自在な流量調節装置とを備えて前記収納部に収納された前記搬送容器の内部に前記不活性気体を供給自在な不活性気体供給部が設けられ、
前記搬送手段と前記流量調節装置との作動を制御する制御手段が設けられたものにおいて、
前記制御手段が、
前記複数の収納部の夫々について前記搬送容器が収納されているか否かを管理するように構成され、
前記収納部に前記搬送容器が収納されている場合は当該収納部についての前記不活性気体供給部を前記吐出口から前記不活性気体を吐出する保管用供給状態とし、前記収納部に前記搬送容器が収納されていない場合は当該収納部についての前記不活性気体供給部を前記吐出口から前記不活性気体を吐出しない供給停止状態とするべく、前記流量調節装置の作動を制御するように構成され、かつ、
前記搬送手段にて前記収納部に前記搬送容器を収納する際に、収納先の前記収納部における前記不活性気体供給部を前記供給停止状態から、前記吐出口から前記不活性気体を吐出する収納前供給状態に切り換えた後に、前記搬送容器を前記収納部に収納するべく、前記搬送手段の作動及び前記流量調節装置の作動を制御するように構成されている点にある。
本特徴構成によれば、搬送容器が収納されている収納部における不活性気体供給部は保管用供給状態となって、不活性気体供給部から不活性気体が供給されるため、収納部に収納されている搬送容器には不活性気体が供給される。また、搬送容器が収納されていない収納部における不活性気体供給部は供給停止状態となり、不活性気体を供給すべき対象の搬送容器を収納していない収納部では、不活性気体供給部からは不活性気体が供給されないため、不要な不活性気体の使用を抑制できる。
しかも、収納部に搬送容器を収納する際には、収納先の収納部における不活性気体供給部を供給停止状態から収納前供給状態に切り換えて、吐出口から不活性気体を吐出させた後に、搬送容器を収納部に収納するので、供給停止状態としている間に不活性気体供給部に不純物粒子が滞留していても、搬送容器を収納部に収納するまでに、収納前供給状態で供給される不活性気体により不活性気体供給部を浄化することができる。そのため、不活性気体供給部を供給停止状態としている間にその不活性気体供給部に不純物粒子が滞留しても、その不純物粒子が不活性気体供給部から搬送容器内に進入することを防止できる。したがって、搬送容器が収納されていない収納部において不活性気体を常時吐出させておかなくても、搬送容器に不純物粒子が進入することを防止して、搬送容器内の基板の汚損を防止することができる。
このように、本特徴構成によると、不活性気体の使用量を抑制しつつ搬送容器内の基板の汚損を防止することができる。
本発明に係る物品保管設備の第2特徴構成は、前記制御手段は、前記搬送手段の作動状態が、前記搬送容器を前記収納部に搬送するまでの作動状態として予め定められた不活性気体供給開始状態になると、当該搬送対象の搬送容器を収納する前記収納部についての前記不活性気体供給部を前記供給停止状態から前記収納前供給状態に切り換え、その後、設定時間が経過するまで前記収納前供給状態を維持するべく前記流量調節装置の作動を制御するように構成されている点にある。
本特徴構成によれば、搬送手段の作動状態が不活性気体供給開始状態になると、搬送容器の収納先の収納部についての不活性気体供給部が、供給停止状態から収納前供給状態に切り換えられ、その後、設定時間が経過するまで収納前供給状態にて不活性気体が吐出口から吐出される。したがって、搬送装置にて搬送容器を収納部に収納する適切な時期に、設定時間に亘って不活性気体が吐出口から吐出されるため、供給停止状態であった不活性気体供給部を搬送容器が収納されるタイミングに合わせて適切に浄化することができる。
なお、不活性気体供給開始状態は、搬送手段が搬送対象の搬送容器を受け取るために作動しているときの作動状態でもよいし、搬送容器を受け取ったときの作動状態や受け取った後に実際に搬送容器を移動させているときの作動状態でもよい。また、不活性気体供給開始状態は、時間的又は空間的に一定の幅を持つように設定してもよい。
本発明に係る物品保管設備の第3特徴構成は、前記制御手段は、収納先の前記収納部についての前記不活性気体供給部を前記収納前供給状態に切り換えてから前記設定時間が経過した時点で、前記搬送容器が当該収納部に搬送されていない場合は、当該収納部についての前記不活性気体供給部を前記収納前供給状態から前記供給停止状態に切り換え、その後、前記搬送容器が当該収納部に搬送されると当該収納部についての前記不活性気体供給部を前記供給停止状態から前記保管用供給状態に切り換えるべく、前記流量調節装置の作動を制御するように構成されている
点にある。
本特徴構成によれば、収納先の収納部に搬送容器が収納される前に、収納前供給状態での不活性気体の供給が開始されてから設定時間が経過した場合は、不活性気体を収納前供給状態で設定時間吐出することで当該収納部についての不活性気体供給部を十分浄化できたとして、設定時間経過後は収納部に搬送容器が収納されるまでの間は不活性気体を供給しないことで、不活性気体の使用量を極力抑制することができる。
また、搬送手段の作動状態が不活性気体供給開始状態になってから収納先の収納部まで搬送容器が搬送されるまでの搬送時間が収納部ことに異なる場合でも、複数の収納部についての収納前供給状態での搬送不活性気体の供給時間を揃えて、不活性気体供給部の浄化度のバラつきを防止することもできる。
本発明に係る物品保管設備の第4特徴構成は、前記制御手段は、収納先の前記収納部についての前記不活性気体供給部を前記供給停止状態から前記収納前供給状態に切り換えてから前記設定時間が経過するまでは、前記搬送手段による当該収納部への前記搬送容器の搬送を完了させない搬送牽制制御を実行するように構成されている点にある。
本特徴構成によれば、制御手段が搬送牽制制御を実行することで、不活性気体供給部を供給停止状態から収納前供給状態に切り換えてから設定時間が経過するまでは、収納先の収納部に搬送容器は収納されないので、収納先の収納部に容器が収納されていない状態で、設定時間に亘って収納前供給状態にて不活性気体を吐出することができるため、不活性気体供給部の浄化を設定時間に亘って適確に行うことができる。
本発明に係る物品保管設備の第5特徴構成は、前記制御手段は、前記搬送手段の搬送作動が前記不活性気体供給開始状態となるときの前記搬送容器の位置よりも前記搬送手段の搬送経路において収納先の前記収納部に近接する位置に設定された供給状態判別用位置まで前記搬送容器が前記搬送手段にて搬送されたときに、当該収納部についての前記不活性気体供給部が前記収納前供給状態である場合は、前記搬送手段の搬送作動を停止させ、当該収納部についての前記不活性気体供給部の前記収納前供給状態での前記不活性気体の供給が完了した後に、前記搬送手段の搬送作動を再開するべく、前記流量調節装置及び前記搬送手段の作動を制御するように構成されている点にある。
本特徴構成によれば、供給状態判別用位置まで搬送容器が搬送手段にて搬送されたときに、収納先の収納部についての不活性気体供給部が収納前供給状態である場合は、搬送手段の搬送作動が停止するので、不活性気体供給部を供給停止状態から収納前供給状態に切り換えてから設定時間が経過するまで収納先の収納部に搬送容器を収納しないようにすることを、搬送装置の作動を停止させるという簡単な制御で確実に行うことができる。
しかも、供給状態判別用位置は、搬送手段の搬送経路において収納先の収納部に近接する位置であるため、収納先の収納部における不活性気体供給部の収納前供給状態での不活性気体の供給が完了したら直ちに搬送対象の搬送容器を収納先の収納部に収納することができるので、極力迅速に収納先の収納部に搬送容器を収納することができる。
本発明に係る物品保管設備の第6特徴構成は、前記制御手段は、収納先の前記収納部についての前記不活性気体供給部を前記供給停止状態から前記収納前供給状態に切り換えてから前記設定時間が経過した後も、当該収納部に前記搬送容器が搬送されない場合は、当該収納部に前記搬送容器が搬送されるまで、当該不活性気体供給部による前記不活性気体供給開始状態での前記不活性気体の供給を継続させるべく、前記流量調節装置及び前記搬送手段の作動を制御するように構成されている点にある。
本特徴構成によれば、収納前供給状態が設定時間経過した後、当該収納部に搬送容器が搬送されるまでに、不活性気体供給部に塵埃や周囲の水蒸気や酸素が進入することを防止できる。これにより、搬送容器が収納されて保管用供給状態での不活性気体の供給が開始された場合に、搬送容器内に塵埃や水蒸気や酸素が入り込むことを防止できる。
物品保管設備の縦断側面図 同設備の一部を示す縦断正面図 収納部の斜視図 収納部と搬送容器との関係を示す概略構成図 制御手段の接続構成図 不活性気体の供給量の制御形態を示す説明図 スタッカークレーンの搬送制御と窒素ガスの供給制御のフローチャート スタッカークレーンの搬送制御と窒素ガスの供給制御のフローチャート スタッカークレーンの搬送制御と窒素ガスの供給制御のフローチャート
本発明をパージ機能付きの物品保管設備に適用した場合の実施形態を図面に基づいて説明する。
(全体構成)
物品保管設備は、図1及び図2に示すように、基板を密閉状態で収容する搬送容器50(以下、容器50と略称する)を保管する保管棚10、搬送手段としてのスタッカークレーン20、及び、容器50の入出庫部としての入出庫コンベヤCVを備えている。
保管棚10及びスタッカークレーン20が、壁体Kにて外周部が覆われた設置空間内に配設され、入出庫コンベヤCVが、壁体Kを貫通する状態で配設されている。
保管棚10は、容器50を支持する支持部としての収納部10Sを、上下方向及び左右方向に並べる状態で複数備えて、複数の収納部10Sの夫々に、容器50を収納するように構成されており、その詳細は後述する。
そして、本実施形態においては、図1に示すように、物品保管設備が設置されたクリーンルームの天井部に敷設のガイドレールGに沿って走行するホイスト式の搬送車Dが装備されて、このホイスト式の搬送車Dによって、入出庫コンベヤCVに対して容器50が搬入及び搬出されるように構成されている。
入出庫コンベヤCVの両端部のうち、設置空間外に位置する側の端部を搬出入口とし、設置空間内に位置する側の端部を入出庫口として、搬出入口にてホイスト式の搬送車Dとの間で容器50の授受が行われ、入出庫口にてスタッカークレーン20との間で容器50の授受が行われる。
(容器50の構成)
容器50は、SEMI(Semiconductor Equipment and Materials Institute)規格に準拠した合成樹脂製の気密容器であり、基板としての半導体ウェハーW(図4参照)を収納するために用いられ、FOUP(Front Opening Unified Pod)と呼称されている。そして、詳細な説明は省略するが、容器50の前面には、着脱自在な蓋体にて開閉される基板出入用の開口が形成され、容器50の上面には、ホイスト式の搬送車Dにより把持されるトップフランジ52が形成され、そして、容器50の底面には、位置決めピン10b(図3参照)が係合する3つの係合溝(図示せず)が形成されている。
すなわち、容器50は、図4に示すように、内部に上下方向に複数の半導体ウェハーWを載置自在な基板支持体53を備えたケーシング51と、図示しない蓋体とから構成されて、ケーシング51に蓋体を装着した状態においては、内部空間が気密状態に密閉されるように構成され、そして、収納部10Sに収納された状態においては、位置決めピン10bによって位置決めされるように構成されている。
また、図4に示すように、容器50の底部には、後述の如く、不活性ガスとしての窒素ガスを注入するために、給気口50i、及び、排気口50oが設けられ、そして、図示は省略するが、給気口50iには、注入側開閉弁が設けられ、また、排気口50oには、排出側開閉弁が設けられている。
注入側開閉弁は、スプリング等の付勢手段によって閉方向に付勢されて、給気口50iに供給される窒素ガスの吐出圧力が大気圧よりも設定値高い設定開弁圧力以上となると、その圧力によって開き操作されるように構成されている。
また、排出側開閉弁は、スプリング等の付勢手段によって閉方向に付勢されて、容器50内部の圧力が大気圧よりも設定値高い設定開弁圧力以上となったときに開き操作されるように構成されている。
(スタッカークレーン20の構成)
スタッカークレーン20は、保管棚10の前面側の床部に設けられた走行レールEに沿って走行移動自在な走行台車21と、その走行台車21に立設されたマスト22と、マスト22に案内される状態で昇降移動自在な昇降台24とを備えている。
なお、図示はしないが、マスト22の上端に設けられた上部枠23が、壁体Kにて外周部が覆われた設置空間の天井側に設けた上部ガイドレールに係合して移動するように構成されている。
昇降台24には、収納部10Sに対して容器50を移載する移載装置25が装備されている。
移載装置25は、容器50を載置支持する板状の載置支持体25Aを、収納部10Sの内部に突出する突出位置と昇降台24側に引退した引退位置とに出退自在に備えて、載置支持体25Aの出退作動及び昇降台24の昇降作動により、載置支持体25Aに載置した容器50を収納部10Sに降ろす降し処理、及び、収納部10Sに収納されている容器50を取出す掬い処理を行うように構成されている。
つまり、容器50は、搬送車Dによって入出庫コンベヤCVの出庫口に載置され、当該入出庫コンベヤCVによって壁体Kの外部の出庫口から内部の入出庫口に搬送された後、スタッカークレーン20によって複数の収納部10Sのうち空き状態の収納部10Sに搬送される。
このように、本実施形態では、複数の収納部10Sに対して容器50を搬送自在な搬送手段としてスタッカークレーン20が設けられており、このスタッカークレーン20は、収納部10Sとの間で容器50を移載自在な移載装置25と、この移載装置25を収納部10Sについて設定された移載用位置に移動させる移動手段としての走行台車21及び昇降台24を備えて構成されている。そして、クレーンコントローラH3は、収納部10Sに容器50を搬送する場合は、移動手段としての走行台車21及び昇降台24にて移載装置25を移載対象の収納部10Sについての移載用位置まで移動させた後、移載装置25にて容器50を移載させるべく、スタッカークレーン20の作動を制御するように構成されている。
スタッカークレーン20には、図示はしないが、走行経路上の走行位置を検出する走行位置検出手段、及び、昇降台24の昇降位置を検出する昇降位置検出手段が装備されており、スタッカークレーン20の作動を制御するクレーンコントローラH3が、走行位置検出手段及び昇降位置検出手段の検出情報に基づいて、スタッカークレーン20の作動を制御するように構成されている。また、移載装置25には、載置支持体25Aの出退位置を検出する出退位置検出手段としてのロータリエンコーダや、載置支持体25A上に容器50が載置支持されているか否かを検出する容器検出センサが設けられており、クレーンコントローラH3が、これらのセンサ類の検出情報に基づいて、移載装置25の作動を制御するように構成されている。このように、クレーンコントローラH3は、走行台車21、昇降台24、移載装置25の作動状態を制御するように構成されている。
そして、クレーンコントローラH3が、入出庫コンベヤCVの入出庫口に搬入された容器50を受け取って収納部10Sに収納する入庫作業、及び、収納部10Sに収納されている容器50を収納部10Sから取り出して入出庫コンベヤCVの入出庫口に受け渡す出庫作業を行うように、走行台車21の走行作動及び昇降台24の昇降作動、並びに、移載装置25における載置支持体25Aの出退作動を制御して、容器50を搬送するように構成されている。
上記入庫作業及び出庫作業は、ストッカコントローラH2からクレーンコントローラH3に指令される。また、クレーンコントローラH3は、走行台車21の走行作動の完了情報や、昇降台24の昇降完了情報や、移載装置25の容器50の受け取り(掬い)作動完了情報及び受け渡し(卸し)作動完了情報を、ストッカコントローラH2に送信するように構成されている。
(収納部10Sの構成)
図3及び図4に示すように、複数の収納部10Sの夫々は、容器50を載置支持する板状の載置支持部10aを備えている。
この載置支持部10aは、移載装置25の載置支持体25Aが上下に通過する空間を形成すべく、平面視形状がU字状となるように形成され、そして、その上面には、上述の位置決めピン10bが起立状態で装備されている。
また、載置支持部10aには、容器50が適正に載置されているか否かを検出する2個の在荷センサ10zが設けられ、それらの検出情報は、後述する流量調節装置としてのマスフローコントローラ40の運転を管理するパージコントローラH1に入力されている(図5参照)。
載置支持部10aには、不活性気体としての窒素ガスを容器50の内部に供給する吐出口としての吐出ノズル10iと、容器50の内部から排出される気体を通流する排出用通気体10oが設けられ、また、各収納部10Sの奥側、つまり、容器50が出し入れされる開口に対向する端部側で、かつ、左右方向に並ぶ収納部10Sの間に位置して、窒素ガスの供給を制御するマスフローコントローラ40が装備されている(図1〜図3参照)。
マスフローコントローラ40は、保管棚10の平面視において収納部10S及びそれを支持する柱材等の存在しない箇所であり、かつ、容器50の収納時においても、容器50の存在しない箇所に配設されている。つまり、マスフローコントローラ40が配設される箇所は、保管棚10の上下方向に連通する空間が形成されている。したがって、マスフローコントローラ40が発生する熱によって生じる気流は、保管棚10の下端から上端に至るまで障害物に阻害されることなく流動することになり、マスフローコントローラ40から放散される熱が滞留することを抑制して、マスフローコントローラ40が熱暴走する等の障害を抑制することができる。
そして、吐出ノズル10iには、マスフローコントローラ40からの窒素ガスを流動させる供給配管Liが接続され、排出用通気体10oには、端部が開口された排出管Loが接続されている。
つまり、容器50が載置支持部10aに載置支持されると、吐出ノズル10iが容器50の給気口50iに嵌合状態に接続され、かつ、排出用通気体10oが容器50の排気口50oに嵌合状態に接続されるように構成されている。
そして、容器50が載置支持部10aに載置支持された状態において、吐出ノズル10iから大気圧よりも設定値以上高い圧力の窒素ガスを吐出させることにより、容器50の排気口50oより容器内の気体を外部に排出させる状態で、容器50の給気口50iより窒素ガスを容器50の内部に注入できるように構成されている。
本実施形態においては、主にマスフローコントローラ40、供給配管Li、及び吐出ノズル10iより不活性気体供給部Fが構成される。
すなわち、複数の収納部10Sの夫々について、不活性気体を吐出する吐出ノズル10iと、その吐出ノズル10iから供給する不活性気体の流量を調節自在なマスフローコントローラ40とを備えて、収納部10Sに収納された容器50の内部に不活性気体を供給自在な不活性気体供給部Fが設けられている。
なお、図3に示すように、供給配管Liには、手動操作式の開閉弁Viが装備されており、マスフローコントローラ40が故障する緊急時等においては、窒素ガスの供給を停止する状態に切り替えることができるように構成されている。
(マスフローコントローラ40の構成)
図3及び図4に示すように、マスフローコントローラ40は、流入側ポート40iと吐出側ポート40oとを備えており、吐出側ポート40oには、上述した供給配管Liが接続され、流入側ポート40iには、窒素ガス供給源からの窒素ガスを導く供給配管Lsが接続されている。
なお、窒素ガス供給源には、窒素ガスの供給圧力を大気圧よりも設定値以上高い設定圧力に調整するガバナや、窒素ガスの供給を断続する手動操作式の開閉弁等が装備される。
マスフローコントローラ40には、流入側ポート40iから吐出側ポート40oに向かう内部流路を流動する窒素ガスの流量を変更調節する流量調節弁、内部流路を流動する窒素ガスの流量を計測する流量センサ、及び、流量調節弁の作動を制御する内部制御部が装備されている。
そして、内部制御部が、流量センサの検出情報に基づいて、容器50への供給流量を上述したパージコントローラH1から指令される目標流量に調整すべく、流量調節弁を制御するように構成されている。すなわち、パージコントローラH1が、マスフローコントローラ40の作動を制御するように構成されている。
(制御手段Hの構成)
図5に示すように、制御手段Hは、マスフローコントローラ40を制御するパージコントローラH1、保管棚10における容器50の在庫状態等を管理するストッカコントローラH2、及び、スタッカークレーン20の作動を制御するクレーンコントローラH3等を備えて構成されている。パージコントローラH1、ストッカコントローラH2、及びクレーンコントローラH3は、例えば蓄積プログラム方式で情報を処理自在なコンピュータで構成され、相互にLAN等のネットワークC1で接続され、また、プログラマブルロジックコントローラP及びIO拡張モジュールAが、上記制御手段Hと通信自在にネットワークC1に接続されている。
プログラマブルロジックコントローラPには、制御バスC2経由で12台のマスフローコントローラ40が接続されている。また、IO拡張モジュールAには、上記12台のマスフローコントローラ40が備えられている収納部10Sの夫々に対応する一対の在荷センサ10zが、信号線C3で接続されている。
図外の上位管理コンピュータから入庫要求に基づき搬送車Dが容器50を入出庫コンベヤCVの出庫口に載置すると、ストッカコントローラH2から図外のコンベヤコントローラに入庫用の搬送指令が指令され、コンベヤコントローラが入庫用の搬送指令に基づいて、入出庫コンベヤCVの作動を制御して容器50を入出庫コンベヤCVの入出庫口まで搬送する。ストッカコントローラH2がクレーンコントローラH3に入庫指令を指令することで、クレーンコントローラH3がスタッカークレーン20の搬送作動を制御して、入出庫口に位置する容器50を掬って収納先の収納部10Sについての移載用位置に移載装置25を移動させ、当該収納部に収納対象の容器50を収納する。
ストッカコントローラH2は、スタッカークレーン20による入出庫作業履歴に基づき、複数の収納部10Sの夫々について容器50が収納されているか否かを管理するように構成されており、容器50を収納する収納部10Sは、ストッカコントローラH2が実行する引き当て処理により選択される。
すなわち、ストッカコントローラH2は、全ての収納部10Sについて、入出庫コンベヤCVの入出庫口からスタッカークレーン20で容器50を入庫するのに要する入庫搬送時間を記録した入庫搬送時間テーブルを記憶しており、引き当て処理では、この入庫搬送時間テーブルを参照して、空き状態の収納部10Sのうち入庫搬送時間が最も短いものが収納先の収納部10Sとして選択される。
容器50が収納部10Sに収納されるとその容器50に対して窒素ガスが供給される。容器50に対する窒素ガスの供給はパージコントローラH1により制御される。パージコントローラH1は、プログラマブルロジックコントローラPを経由して、複数の収納部10Sの夫々に対応して設置されたマスフローコントローラ40に対して目標流量を指令することになる。なお、パージコントローラH1には、各種の情報を入力するための操作卓HSが装備されている。
パージコントローラH1が指令する目標流量としては、容器50が収納部10Sに収納されている状態において、容器50の内部に窒素ガスを注入すべく、マスフローコントローラ40に対して指令される保管用の目標流量、容器50が収納部10Sに収納される直前において、吐出ノズル10iを清浄化するために指令されるノズル浄化用の目標流量、及び、保管棚10の設置時等において、吐出ノズル10iや供給配管Li等を清浄化するために指令されるクリーニング用の目標流量がある。
すなわち、パージコントローラH1が、図6に示すように、目標流量と供給時間とを定めた複数のパージパターンとして、ノズルパージパターンP1、クリーニングパターンP2、及び、保管用パージパターンP3を記憶している。
ちなみに、ノズルパージパターンP1、クリーニングパターンP2及び保管用パージパターンP3における目標流量と供給時間とは、予め基準値に設定されており、設定入力手段としての操作卓HSから変更設定自在となっている。
ノズルパージパターンP1は、収納部10Sに容器50を収納する直前に設定時間t1の間、収納先の収納部10Sにおける吐出ノズル10iから窒素ガスを吐出させる場合の供給パターンである。すなわち、パージコントローラH1がストッカコントローラH2から、入庫対象の容器50を入出庫口にてスタッカークレーン20が受け取ったことを示す掬い完了情報を受信すると、パージコントローラH1がノズルパージパターンP1にて与えられるノズル浄化用の目標流量をマスフローコントローラ40に対して指令する。
図7に示すように、ノズルパージパターンP1は、掬い完了情報を受信した時点から収納前供給時間として設定された供給時間t1の間、ノズル浄化用の目標流量として設定された目標流量L1にて窒素ガスを供給するパターンとして定められている。
設定時間t1は、例えば、5秒に設定され、そして、目標流量L1は、例えば、30リットル/分に設定されている。
クリーニングパターンP2は、保管棚10の設置時や特定の収納部10Sの不活性気体供給部Fの全部又は一部を交換等した場合に、指定した収納部10Sにおける吐出ノズル10iから窒素ガスを突出させるときの供給パターンである。すなわち、操作卓HSにてある収納部10Sに対するクリーニング開始指令が指令されると、パージコントローラH1が、クリーニングパターンP2に従って、クリーニング用の清掃用流量としての目標流量を清掃用時間だけ供給するべく、マスフローコントローラ40に対して目標流量を指令する。
クリーニングパターンP2は、操作卓HSにてクリーニング開始指令が指令されてから設置初期供給時間として設定された供給時間t2の間、クリーニング用の目標流量として設定された目標流量L2にて窒素ガスを供給するパターンとして定められている。
供給時間t2は、例えば、1800秒に設定され、そして、目標流量L2は、例えば、20リットル/分に設定されている。
保管用パージパターンP3は、収納部10Sに容器50を収納した後にその収納部10Sにおける吐出ノズル10iから窒素ガスを吐出させる場合の供給パターンである。すなわち、パージコントローラH1が、容器50の収納先の収納部10Sにおける一対の在荷センサ10zにて容器50が適正に収納されていることが検出されると、パージコントローラH1が保管用パージパターンP3にて与えられる保管用の目標流量をマスフローコントローラ40に対して指令する。
保管用パージパターンP3は、保管用の目標流量として、初期目標流量値Lαと、その初期目標流量よりも少ない定常目標流量値Lβとが設定されている。
初期目標流量値Lαは、例えば、50リットル/分に設定され、そして、定常目標流量値Lβは、例えば、5リットル/分に設定されることになるが、上述の如く、使用者によって変更設定されることになる。保管用パージパターンP3は、容器50を収納部10Sに収納することが完了した容器収納完了時点を始点とし、容器収納完了時点から設定供給時間t3(例えば、5分)の間、初期目標流量値Lαとしての供給流量L31にて窒素ガスを供給し、その後、定常目標流量値Lβとしての供給流量L32にて窒素ガスを供給することを、一対の在荷センサ10zが容器50の存在を検出している間は継続するパターンとして定められている。
パージコントローラH1は、収納部10Sに容器50が収納されている場合は当該収納部10Sについての不活性気体供給部Fを吐出ノズル10iから窒素ガスを保管用パージパターンP3にしたがって吐出する保管用供給状態とし、収納部10Sに容器50が収納されていない場合は当該収納部10Sについての不活性気体供給部Fを吐出ノズル10iから窒素ガスを吐出しない供給停止状態とするべく、マスフローコントローラ40の作動を制御する。
そして、パージコントローラH1は、スタッカークレーン20にて収納部10Sに容器50を収納する際に、収納先の収納部10Sにおける不活性気体供給部Fを供給停止状態から、吐出ノズル10iから不活性気体をノズルパージパターンP1にしたがって吐出する収納前供給状態に切り換えた後に、容器50を収納部10Sに収納するべく、搬送手段の作動及び流量調節装置の作動を制御する。
パージコントローラH1は、収納前供給状態では、ノズルパージパターンP1にしたがってノズル浄化用の目標流量をマスフローコントローラ40に対して指令するので、スタッカークレーン20が容器50を入出庫口にて受け取ると、パージコントローラH1は、当該搬送対象の容器50を収納する収納部10Sについての不活性気体供給部Fを供給停止状態からノズルパージパターンP1にて与えられるノズル浄化用の目標流量で窒素ガスを供給する収納前供給状態に切り換え、その後、設定時間t1が経過するまで収納前供給状態を維持するべくマスフローコントローラ40の作動を制御する。
本実施形態では、スタッカークレーン20が容器50を収納部10Sに搬送するまでの作動状態として予め定められた不活性気体供給開始状態を、入出庫口にて容器50の受け取りが完了した状態としている。
以下、パージコントローラH1による容器50に対する窒素ガスの供給制御とストッカコントローラH2及びクレーンコントローラH3による容器50の搬送制御について、図7〜図9に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、ストッカコントローラH2が、ステップ#S1及び#S2(以下、「ステップ」の語を省略する。)で、上位管理コンピュータから容器50の入庫要求を受信すると、収納部引当処理を実行して、その容器50を収納する収納部10Sを決定し、#S3でクレーンコントローラH3に対して、入庫指令を指令する。
クレーンコントローラH3は、入庫指令を受信すると、#R1〜#R3で、走行台車21及び昇降台24の作動を制御して、移載装置25を入出庫コンベヤCVの入出庫口についての移載用位置まで移動させ、入出庫口への移動が完了すると移動完了情報をストッカコントローラH2に送信する。
そして、引き続き、#R4〜#R6で、入出庫口に位置する入庫対象の容器50を移載装置25により受け取る掬い移載動作を行う。具体的には、移載装置25が備える載置支持体25Aを昇降台24側の引退位置から収納部10S側の突出位置まで突出させ、移載用の設定量だけ上昇させてから、昇降台24側の引退位置に引退させる、といった一連の作動がシーケンシャルに行われる。掬い処理が完了すると、クレーンコントローラH3は掬い完了情報をストッカコントローラH2に送信する。
ストッカコントローラH2は、クレーンコントローラH3から掬い完了情報を受信すると、収納先の収納部10Sについてのノズルパージ要求をパージコントローラH1に送信する(#S4)。このノズルパージ要求は、収納先の収納部10Sの位置情報と当該収納部10Sに対する掬い処理が完了したことを示す情報含んでいる。
パージコントローラH1は、ストッカコントローラH2からのノズルパージ要求を受信すると、#N1〜#N3で、収納先の収納部10Sにおける不活性気体供給部Fが備えるマスフローコントローラ40に、ノズルパージパターンP1にて与えられるノズル浄化用の目標流量を指令する。すなわち、図6の(P1)に示すように、設定時間t1の間、目標流量L1を指令し、設定時間t1が経過後は目標流量をゼロにする。このように、スタッカークレーン20による入庫対象の容器50の掬い処理が完了するまで供給停止状態であった不活性気体供給部Fが、入庫対象の容器50の掬い処理が完了した時点で収納前供給状態に切り換えられる。
クレーンコントローラH3は、#R6で掬い完了情報を送信した後、走行台車21の走行作動及び昇降台24の昇降作動を制御して、搬送対象の容器50についての搬送作動を進行させる。すなわち、#R7〜#R9で、走行作動及び昇降作動を開始させ(入出庫口と収納先の収納部10Sとの位置関係によっては、何れか一方の作動で済む場合もある。)、移載装置25を収納先の収納部10Sについての移載用位置に位置させ、移動完了情報をストッカコントローラH2に送信する。
スタッカークレーン20が移載装置25を移動させるのと並行して、パージコントローラH1は、上述の如く、目標流量L1による窒素ガスの供給を設定時間t1だけ行い、設定時間t1が経過すると、#N4でノズルパージ終了情報をストッカコントローラH2に送信する。
ストッカコントローラH2は、#S4でノズルパージ要求を送信した後は、#S5で、クレーンコントローラH3から送信される移動完了情報の有無に基づいて、スタッカークレーン20の移動作動が完了しているかを確認する。スタッカークレーン20の移動作動が完了すると、#S6で、パージコントローラH1からのノズルパージ終了情報を受信済みか確認し、未受信であれば受信するまで待機し、受信済み又は待機後に受信すると、#S7で、クレーンコントローラH3に移載指令を送信する。
このように、スタッカークレーン20が収納先の収納部10Sについての移載用位置に移載装置25を移動させ、かつ、当該収納先の収納部10Sにおけるノズルパージが完了した場合に、ストッカコントローラH2が、移載指令をクレーンコントローラH3に指令する。これにより、収納先の収納部10Sに対して、設定時間t1のノズルパージを確保するようにしている。
そして、収納先の収納部10Sまでの移動距離によっては、当該収納部10Sについてのノズルパージが完了するまでに移動作動か完了して当該収納部10Sについての移載用位置に移載装置25が位置する(到着する)場合があるが、その場合は、ノズルパージが開始されてから設定時間t1が経過するまで、移載装置25の移載作動が保留されることになる。
このように、制御手段Hは、収納先の収納部10Sについての不活性気体供給部Fを供給停止状態から収納前供給状態に切り換えてから設定時間t1が経過するまでは、スタッカークレーン20による当該収納部10Sへの容器50の搬送を完了させない搬送牽制制御を実行するように構成されている。
そして、#S7で、クレーンコントローラH3が指令した移載指令をクレーンコントローラH3が受信すると、#R10で移載装置25の移載作動が開始される。
このように、制御手段Hは、収納先の収納部10Sについての移載用位置まで容器50がスタッカークレーン20にて搬送されたときに、当該収納部10Sについての不活性気体供給部Fが収納前供給状態である、つまり、ノズルパージ中である場合は、スタッカークレーン20の搬送作動を停止させ、当該収納部10Sについての不活性気体供給部Fの収納前供給状態での窒素ガスの供給が完了した後に、スタッカークレーン20の搬送作動を再開するべく、マスフローコントローラ40及びスタッカークレーン20の作動を制御するように構成されている。
本実施形態では、供給状態判別用位置が、収納先の収納部10Sについての移載用位置に移載装置25が位置するときの容器50の位置となっている。すなわち、供給状態判別用位置は、複数の収納部10Sの夫々について異なる位置に設定されている。また、複数の収納部10Sの夫々についての供給状態判別用位置のいずれもが、スタッカークレーン20が不活性気体供給開始状態(入出庫口にて容器50の受け取りを完了した状態)となる容器50の位置よりもスタッカークレーン20の搬送経路において対応する収納部10Sに近接する位置に設定されている。
また、収納先の収納部10Sまでの移動距離によっては、当該収納部10Sについてのノズルパージが完了した後に当該収納部10Sについての移載用位置に移載装置25が位置する(到着する)場合があるが、その場合は、ノズルパージが終了してから移載装置25の移載作動が完了するまで、パージコントローラH1はマスフローコントローラ40に目標流量を指令せず、当該収納部10Sについての不活性気体供給部Fは供給停止状態に維持される。その後、移載装置25の移載作動が完了して、収納部10Sにおける一対の在荷センサ10zが収納状態の容器50を検出すると、パージコントローラH1は、不活性気体供給部Fを供給停止状態から保管用供給状態に切り換える。
このように、制御手段Hは、収納先の収納部10Sについての不活性気体供給部FをノズルパージパターンP1にしたがって窒素ガスを吐出する収納前供給状態に切り換えてから設定時間t1が経過した時点で、容器50が当該収納部10Sに搬送されていない場合は、当該収納部10Sについての不活性気体供給部Fを収納前供給状態から供給停止状態に切り換え、その後、容器50が当該収納部10Sに搬送されると当該収納部10Sについての不活性気体供給部Fを供給停止状態から保管用供給状態に切り換えるべく、スタッカークレーン20及びマスフローコントローラ40の作動を制御するように構成されている。
#R11で移載装置25の移載作動が完了すると、クレーンコントローラH3は、#R12に移行して移載完了情報をストッカコントローラH2に送信する。ストッカコントローラH2は、クレーンコントローラH3から移載完了情報を受信すると、#S8で収納部情報における容器存在データを更新する。すなわち、引当処理で収納対象の収納部10Sとして引き当てられた収納部10Sについての容器存在データが「容器あり」に更新される。ストッカコントローラH2は、#S9で、更新した収納部情報をパージコントローラH1に送信する。
パージコントローラH1は、ストッカコントローラH2と通信可能な状態であるか否かを常時監視している。通信可能な状態である場合(例えば、物品保管設備が自動モードで運転されている場合)と、通信可能でない状態である場合(例えば、物品保管設備が手動モードで運転されている場合)とで、保管用供給状態への切り換え条件が異なっている(#N5)。
具体的には、ストッカコントローラH2と通信可能な状態である場合は、ストッカコントローラH2から収納部情報に基づいて、新たに容器50が収納された収納部10S、つまり、新たに「容器あり」に更新された収納部10Sがあるか判別し(#N6)、新たに容器50が収納された収納部10Sが発生している場合は、当該収納部10Sに備えられた一対の在荷センサ10zの検出情報を確認する(#N7)。一対の在荷センサ10zの双方が容器50を検出していれば、容器50は収納部10Sに正常に収納されているとして、#N10に移行して保管用供給状態への切り換えが行われる。一対の在荷センサ10zの一方でも容器50を検出していなければ、容器50は収納部10Sに正常に収納されていないとして、#N8に移行して、通報処理などの異常発生処理を実行する。
ストッカコントローラH2と通信可能な状態でない場合は、一対の在荷センサ10zの検出情報を確認する(#N7)。一対の在荷センサ10zの双方が容器50を検出していれば、容器50が収納部10Sに収納されているとして、#N10に移行して保管用供給状態への切り換えが行われる。ちなみに、ストッカコントローラH2と通信可能な状態でない場合では、作業者が容器50を収納部10Sに収納することになる。
在荷センサ10zの検出情報に基づいて#N10に移行すると、収納先の収納部10Sにおける不活性気体供給部Fが備えるマスフローコントローラ40に、保管用パージパターンP3にて与えられるノズル浄化用の目標流量を指令する。すなわち、図6の(P3)に示すように、設定供給時間t3(例えば、5分)の間、初期目標流量値Lαとしての供給流量L31にて窒素ガスを供給し(第1供給状態)、その後、定常目標流量値Lβとしての供給流量L32にて窒素ガスを供給する(第2供給状態)ことが、一対の在荷センサ10zが容器50の存在を検出している間は繰り返し継続される(#N13)。
パージコントローラH1は、保管用供給状態へ切り換わってから最初の第1供給状態が完了したと#N11で判別されると、#N12へ移行して、出庫許可情報をストッカコントローラH2に送信する。出荷許可情報を受信したストッカコントローラH2は、#S10で収納部情報における当該収納部10Sについての出庫許可フラグ情報を更新し、上位管理コンピュータに報告する。
ストッカコントローラH2は上位管理コンピュータから出庫要求があると、#S11から#S12へ移行して、収納部情報を参照して、出庫対象の容器50が収納された収納部10Sについての出荷許可フラグ情報が許可状態となっているか確認する。許可状態となっていない収納部10Sに対する出庫要求であった場合は、#S13で、当該出庫対象の容器50についての窒素ガスの供給が十分でないことを示すパージ未完了情報を上位管理コンピュータに送信した上で、#S14で出庫指令をクレーンコントローラH3に送信する。許可状態となっている収納部10Sに対する出庫要求であった場合は、#S12から#S14に移行して、そのまま出庫指令をクレーンコントローラH3に送信する。
クレーンコントローラH3は、ストッカコントローラH2から出庫指令を受信すると、#R13で出庫制御を実行する。これにより、出庫対象の容器50が、スタッカークレーン20により、出庫元の収納部10Sから入出庫コンベヤCVの入出庫口に搬送される。なお、入出庫口に受け渡された容器50は、入出庫コンベヤCVにて搬出入口まで搬送され、搬送車Dにより搬出される。
スタッカークレーン20の出庫作業により出庫元の収納部10Sから容器50が取り出されると、当該収納部10Sにおける一対の在荷センサ10zが容器50を検出していた状態から検出しない状態に遷移する。これによりパージコントローラH1は、#N13及び#N14にて、マスフローコントローラ40への目標流量の指令を停止する。
クレーンコントローラH3は、#R14及び#R15で、スタッカークレーン20が出庫対象の容器50を入出庫コンベヤCVの入出庫口に搬送して、出庫作業が完了すると、出庫完了情報をストッカコントローラH2に送信する。これを受信したストッカコントローラH2は、#S15で収納部情報における出庫元の収納部10Sについての容器存在データを「容器なし」に更新し、#S16で更新後の収納部情報をパージコントローラH1に送信する。これを受信したパージコントローラH1は、#N15で、自身が記憶している収納部10Sごとの管理情報と照合して、不一致がなければ、更新後の収納部情報の内容を管理情報に反映させる。
パージコントローラH1の容器存在データとストッカコントローラH2の管理情報とが一致しない収納部10Sがある場合は、パージコントローラH1は当該収納部10Sの使用を禁止するフラグをセットし、ストッカコントローラH2にその旨を送信する。これにより、その後の入庫要求があった場合に実行される収納部引当処理(#S2)において、当該収納部10Sが収納先の収納部10Sとして選択されることを回避できる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態においては、搬送容器を収納する収納部として、保管棚10の収納部10Sを例示したが、収納部としては、例えば、ホイスト式の搬送車DのガイドレールGの横側脇に設けた吊り下げ式の収納部等、種々の収納部が考えられる。
(2)上記実施形態では、不活性気体として、窒素ガスを用いる場合を例示したが、不活性気体としては、窒素ガス以外にもアルゴンガス等、収容される基板に対して反応性の低い各種の気体を使用することができる。ちなみに、本発明における不活性ガスとは、酸素含有量が低く、絶対湿度が低いガスである必要がある。
(3)上記実施形態では、吐出ノズル10i及び内部制御部を備えるマスフローコントローラ40を主要部として、不活性気体供給部Fを構成する場合を例示したが、例えば、容器50への供給流量を変更調節する流量調節弁、及び、容器50への供給流量を計測する流量センサを、窒素ガスの供給路中に設けて、制御手段Hが、流量センサの検出情報に基づいて、流量調節弁の作動を制御する形態で実施してもよい。
この場合、吐出ノズル10i及び流量調節弁を主要部として、不活性気体供給部Fが構成されることになる。
(4)上記実施形態では、制御手段Hが、収納先の収納部10Sについての不活性気体供給部Fを吐出ノズル10iから窒素ガスを吐出しない供給停止状態から、吐出ノズル10iから窒素ガスをノズルパージパターンP1にしたがって吐出する収納前供給状態に切り換えてから設定時間t1が経過した後は、当該収納部10Sに容器50が搬送されるまで、当該不活性気体供給部Fによる窒素ガスの供給を停止するべく、マスフローコントローラ40の作動を制御するものを例示した。
これに代えて、制御手段Hが、収納先の収納部10Sについての不活性気体供給部Fを吐出ノズル10iから窒素ガスを吐出しない供給停止状態から、吐出ノズル10iから窒素ガスをノズルパージパターンP1にしたがって吐出する収納前供給状態に切り換えてから設定時間t1が経過した後も、当該収納部10Sに容器50が搬送されない場合は、当該収納部10Sに容器50が搬送されるまで、吐出ノズル10iから窒素ガスをノズルパージパターンP1にしたがって吐出する状態での窒素ガスの供給を継続させるべく、マスフローコントローラ40の作動を制御するように構成してもよい。
この場合は、ノズルパージパターンP1にしたがって吐出する収納前供給状態が設定時間t1が経過した後、当該収納部10Sに容器50が搬送されるまでに、吐出ノズル10i内に塵埃や周囲の水蒸気や酸素が進入することを防止できる。これにより、容器50が収納されて保管用パージパターンP3に従って窒素ガスの供給が開始された場合に、容器50内に塵埃や水蒸気や酸素が入り込むことを防止できる。
なお、設定時間t1が経過した後は、ノズルパージパターンP1におけるノズル浄化用の目標流量よりも小さい容器待機用の目標流量(例えば、15リットル/分)にて窒素ガスを吐出するべく、マスフローコントローラ40に対して目標流量を指令してもよい。
(5)上記実施形態では、搬送容器がFOUPであり、それに収容される基板が半導体ウェハーであり、不活性気体として窒素ガスをFOUP内に供給する構成を例示したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、搬送容器に収容される基板はレチクルとし、搬送容器がレチクル容器であってもよい。
(6)上記実施形態においては、収納前供給状態における設定時間が変更設定自在であるものを例示したが、設定時間が固定であってもよい。
(7)上記実施形態では、保管用供給状態において容器50に対して供給する窒素ガスの目標流量を第1目標流量値と当該第1目標流量値より小さな第2目標流量値との2段階とするように構成したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば窒素ガスの目標流量を3段階又はそれ以上設定し、第1目標流量値の後に第2目標流量値、第3目標流量値(或いはそれ以上の目標流量値)を切換える状態でマスフローコントローラ40を作動させるように構成してもよい。また、各目標流量での供給を断続的に行う供給形態であってもよい。
(8)上記実施形態では、収納前供給状態と保管用供給状態とで異なる形態で不活性気体を供給するものを例示したが、収納前供給状態と保管用供給状態とで同じ形態で不活性気体を供給するようにしてもよい。
(9)上記実施形態では、搬送牽制制御として、収納先の収納部に対する搬送容器の移載作動を中断するものを例示したが、これに代えて、搬送手段の搬送作動速度を減速するものであってもよい。例えば、上記実施形態のように搬送手段がスタッカークレーンにて構成される場合、走行台車の走行速度、昇降台の昇降速度、移載装置の出退速度の何れか1つ又は複数の作動速度を減速させればよい。
(10)上記実施形態では、搬送牽制制御を実行するものを例示したが、これに代えて、収納先の収納部についての不活性気体供給部を供給停止状態から収納前供給状態に切り換えてから設定時間が経過するまでに、搬送手段による当該収納部への搬送容器の搬送を完了させてもよい。この場合、収納前供給状態に切り換えてから設定時間が経過する前に保管用供給状態に切り換えてもよい。
(11)上記実施形態では、搬送手段がスタッカークレーンにて構成され、不活性気体供給開始状態が、スタッカークレーンの掬い動作が完了した状態であるものを例示したが、これに代えて、搬送手段を複数の搬送装置にて構成し、複数の搬送装置の何れかについての特定の作動状態を不活性気体供給開始状態としてもよい。例えば、上記実施形態において、搬送手段を入出庫コンベヤCVとスタッカークレーン20とで構成し、不活性気体供給開始状態が、入出庫コンベヤCVが入出庫口への容器50の搬送を完了した状態としてもよい。
また、不活性気体供給開始状態としては、スタッカークレーン20が搬送対象の容器50を受け取るために作動しているときの特定の作動状態(例えば、走行台車21の走行位置や昇降台24の昇降位置により特定される作動状態)でもよいし、容器50を受け取った後に実際に容器50を移動させているときの作動状態(例えば、走行台車21の走行位置や昇降台24の昇降位置により特定される作動状態)でもよい。
(12)上記実施形態では、搬送手段の作動状態が不活性気体供給開始状態になると、収納先の収納部についての不活性気体供給部を供給停止状態から収納前供給状態に切り換えるものを例示したが、収納先の収納部についての不活性気体供給部を供給停止状態から収納前供給状態に切り換えるタイミングについては、適宜変更可能である。例えば、上記実施形態において、ストッカコントローラH2がクレーンコントローラH3に入庫指令を指令したときに、収納先の収納部についての不活性気体供給部を供給停止状態から収納前供給状態に切り換えてもよい。
F 不活性気体供給部
H 制御手段
W 基板
t1 設定時間
10S 収納部
20 搬送手段
10i 吐出口
40 流量調節装置
50 搬送容器

Claims (6)

  1. 基板を密閉状態で収容する搬送容器を収納自在な複数の収納部と、前記複数の収納部に対して前記搬送容器を搬送自在な搬送手段とが設けられ、
    前記複数の収納部の夫々について、不活性気体を吐出する吐出口と、前記吐出口から吐出する前記不活性気体の流量を調節自在な流量調節装置とを備えて前記収納部に収納された前記搬送容器の内部に前記不活性気体を供給自在な不活性気体供給部が設けられ、
    前記搬送手段と前記流量調節装置との作動を制御する制御手段が設けられた物品保管設備であって、
    前記制御手段が、
    前記複数の収納部の夫々について前記搬送容器が収納されているか否かを管理するように構成され、
    前記収納部に前記搬送容器が収納されている場合は当該収納部についての前記不活性気体供給部を前記吐出口から前記不活性気体を吐出する保管用供給状態とし、前記収納部に前記搬送容器が収納されていない場合は当該収納部についての前記不活性気体供給部を前記吐出口から前記不活性気体を吐出しない供給停止状態とするべく、前記流量調節装置の作動を制御するように構成され、かつ、
    前記搬送手段にて前記収納部に前記搬送容器を収納する際に、収納先の前記収納部における前記不活性気体供給部を前記供給停止状態から、前記吐出口から前記不活性気体を吐出する収納前供給状態に切り換えた後に、前記搬送容器を前記収納部に収納するべく、前記搬送手段の作動及び前記流量調節装置の作動を制御するように構成されている物品保管設備。
  2. 前記制御手段は、前記搬送手段の作動状態が、前記搬送容器を前記収納部に搬送するまでの作動状態として予め定められた不活性気体供給開始状態になると、当該搬送対象の搬送容器を収納する前記収納部についての前記不活性気体供給部を前記供給停止状態から前記収納前供給状態に切り換え、その後、設定時間が経過するまで前記収納前供給状態を維持するべく前記流量調節装置の作動を制御するように構成されている請求項1記載の物品保管設備。
  3. 前記制御手段は、収納先の前記収納部についての前記不活性気体供給部を前記収納前供給状態に切り換えてから前記設定時間が経過した時点で、前記搬送容器が当該収納部に搬送されていない場合は、当該収納部についての前記不活性気体供給部を前記収納前供給状態から前記供給停止状態に切り換え、その後、前記搬送容器が当該収納部に搬送されると当該収納部についての前記不活性気体供給部を前記供給停止状態から前記保管用供給状態に切り換えるべく、前記流量調節装置の作動を制御するように構成されている請求項2記載の物品保管設備。
  4. 前記制御手段は、収納先の前記収納部についての前記不活性気体供給部を前記供給停止状態から前記収納前供給状態に切り換えてから前記設定時間が経過するまでは、前記搬送手段による当該収納部への前記搬送容器の搬送を完了させない搬送牽制制御を実行するように構成されている請求項2記載の物品保管設備。
  5. 前記制御手段は、前記搬送手段の搬送作動が前記不活性気体供給開始状態となるときの前記搬送容器の位置よりも前記搬送手段の搬送経路において収納先の前記収納部に近接する位置に設定された供給状態判別用位置まで前記搬送容器が前記搬送手段にて搬送されたときに、当該収納部についての前記不活性気体供給部が前記収納前供給状態である場合は、前記搬送手段の搬送作動を停止させ、当該収納部についての前記不活性気体供給部の前記収納前供給状態での前記不活性気体の供給が完了した後に、前記搬送手段の搬送作動を再開するべく、前記流量調節装置及び前記搬送手段の作動を制御するように構成されている請求項4記載の物品保管設備。
  6. 前記制御手段は、収納先の前記収納部についての前記不活性気体供給部を前記供給停止状態から前記収納前供給状態に切り換えてから前記設定時間が経過した後も、当該収納部に前記搬送容器が搬送されない場合は、当該収納部に前記搬送容器が搬送されるまで、当該不活性気体供給部による前記収納前供給状態での前記不活性気体の供給を継続させるべく、前記流量調節装置及び前記搬送手段の作動を制御するように構成されている請求項2記載の物品保管設備。
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