JP2013136852A - 繊維コーティング加工用難燃組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハロゲン及びアンチモンを含まず、ハロゲン系難燃剤又はアンチモン系難燃剤と同程度の難燃性とともに、良好な摩擦堅牢度、摩擦変色、発色性等を発揮できる難燃組成物を提供する。
【解決手段】繊維類にコーティングする難燃組成物であって、 難燃成分として(A)融点が200℃以下である非水溶性有機リン系化合物の固体粒子及び(B)融点を有しないリン系化合物の固体粒子を含む繊維コーティング加工用難燃組成物に係る。
【選択図】なし
【解決手段】繊維類にコーティングする難燃組成物であって、 難燃成分として(A)融点が200℃以下である非水溶性有機リン系化合物の固体粒子及び(B)融点を有しないリン系化合物の固体粒子を含む繊維コーティング加工用難燃組成物に係る。
【選択図】なし
Description
本発明は、繊維コーティング加工用難燃組成物に関する。
従来より、繊維の難燃コーティング加工分野又は顔料捺染分野では、種々の難燃剤が使用されている。とりわけ、バインダー成分として例えばアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、又はこれらの変性体若しくは共重合体から選ばれた少なくとも1種を含み、難燃成分としてデカブロモジフェニルオキシドに代表される臭素系化合物、三酸化アンチモンに代表されるアンチモン系化合物を少なくとも1種を含む難燃剤が良く知られている。これら難燃剤は、適度の風合いと非常に優れた難燃性を有することから当業界で広く用いられている。
ところが、近年における環境問題への関心が高まりつつある中において、これらのハロゲン系難燃剤又はアンチモン系難燃剤は種々の問題が取りざたされている。ハロゲン系難燃剤にあっては、ダイオキシン又はダイオキシン類似物が発生することから、人体及び環境に悪影響を及ぼすおそれがある。また、アンチモン系難燃剤は、PRTR法第一種指定化学物質であり、人体及び環境に悪影響を及ぼす管理物質とされている。
他方、繊維のリサイクルの要請が高まる中、宣伝用、舞台用、装飾用の幕、旗、幟等の分野でもリサイクルの必要性が高まり、その際において加工に用いられた難燃剤を取り除く技術が模索されている。ところが、例えば臭素系難燃剤を含むポリエステル繊維をリサイクルしようとする場合、その難燃剤を取り除くことが困難であるため、難燃加工された繊維をリサイクルすることができないという問題もある。
これらの問題に対処するため、例えば顔料捺染分野では色糊を用いてスクリーン印刷法で絵柄を印刷して乾燥させた後に水溶性リン系化合物をその表面全体に塗布する方法のほか、ハロゲン系難燃剤を用いずに、有機リン酸塩系難燃剤と、ポリエステル樹脂系バインダー及びアクリル酸エステル共重合樹脂系バインダーの少なくとも1種を含有してなる難燃性インク組成物(特許文献1)等が提案されている。
しかしながら、前者の水溶性リン系化合物を塗布する方法では、ハロゲン系難燃剤は使用しないものの、絵柄を塗布した後にリン酸エステル乳化物、リン酸グアニジン化合物等を塗布するという2工程からなる方法であるため、製造コストその他の面で改善の余地が残されている。また、上記方法では、耐水性の面で難燃効果も十分ではないという問題もある。
また、特許文献1の難燃性インク組成物では、摩擦堅牢度、摩擦変色、発色性等がハロゲン系難燃剤又はアンチモン系難燃剤と比べて劣る。また、印刷適性を安定にさせるレジューサーの使用量が極端に少ないことから、印刷適性を一定に保つことが難しいという欠点もある。また、難燃成分である有機リン酸塩化合物が被処理物の裏面まで浸透させることが困難であるため、例えばポリエステルポンジーのような密度の高い生地の場合、裏面に所望の難燃性を付与することは困難である。
従って、本発明の主な目的は、ハロゲン及びアンチモンを含まず、ハロゲン系難燃剤又はアンチモン系難燃剤と同程度の難燃性とともに、良好な摩擦堅牢度、摩擦変色、発色性等を発揮できる難燃組成物を提供することにある。
本発明者は、従来技術の問題点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、特定の組成を採用することにより上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記の繊維コーティング加工用難燃組成物に係る。
1. 繊維類にコーティングする難燃組成物であって、
難燃成分として
(A)融点が200℃以下である非水溶性有機リン系化合物の固体粒子及び
(B)融点を有しないリン系化合物の固体粒子
を含む繊維コーティング加工用難燃組成物。
2. 前記(A)の非水溶性有機リン系化合物の固体粒子100重量部に対して前記(B)のリン系化合物の固体粒子が10〜800重量部である、前記項1に記載の繊維コーティング加工用難燃組成分。
3. 前記(A)の非水溶性有機リン系化合物が、a)リン酸エステル化合物、b)芳香族系リン酸エステルアミド化合物及びc)フェノキシホスファゼン化合物の少なくとも1種である、前記項1に記載の繊維コーティング加工用難燃組成物。
4. 前記(B)のリン系化合物が、a)ポリリン酸アンモニウム、b)ポリリン酸メラミン、c)リン酸グアニル尿素及びd)ジアルキルホスホン酸塩化合物の少なくとも1種である、前記項1に記載の繊維コーティング加工用難燃組成物。
5. さらにバインダー成分を含む、前記項1〜4のいずれかに記載の繊維コーティング加工用難燃組成物。
6. バインダー成分が、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル、ウレタン樹脂、スチレンブタジエンゴム、ニトリルブタジエンゴム及びメタクリル酸・ブタジエンゴムの少なくとも1種である、前記項5に記載の繊維コーティング加工用難燃組成物。
7. 難燃成分の固体粒子が水系媒体に分散した水系分散液である、前記項1〜6のいずれかに記載の繊維コーティング加工用難燃組成物。
8. 前記項1〜7のいずれかに記載の難燃組成物を繊維類に付与することによって難燃性繊維類を製造する方法であって、
1)繊維類の生地の少なくとも片面表面全体に当該生地の単位面積当たり平均重量の固形分で1〜50%に相当する重量の前記難燃組成物を付着させる工程及び
2)難燃剤を付着させた生地を乾燥する工程
を含む、難燃性繊維類の製造方法。
9. 繊維類が目付40g/m2以上の織物又は不織布である、前記項8に記載の製造方法。
1. 繊維類にコーティングする難燃組成物であって、
難燃成分として
(A)融点が200℃以下である非水溶性有機リン系化合物の固体粒子及び
(B)融点を有しないリン系化合物の固体粒子
を含む繊維コーティング加工用難燃組成物。
2. 前記(A)の非水溶性有機リン系化合物の固体粒子100重量部に対して前記(B)のリン系化合物の固体粒子が10〜800重量部である、前記項1に記載の繊維コーティング加工用難燃組成分。
3. 前記(A)の非水溶性有機リン系化合物が、a)リン酸エステル化合物、b)芳香族系リン酸エステルアミド化合物及びc)フェノキシホスファゼン化合物の少なくとも1種である、前記項1に記載の繊維コーティング加工用難燃組成物。
4. 前記(B)のリン系化合物が、a)ポリリン酸アンモニウム、b)ポリリン酸メラミン、c)リン酸グアニル尿素及びd)ジアルキルホスホン酸塩化合物の少なくとも1種である、前記項1に記載の繊維コーティング加工用難燃組成物。
5. さらにバインダー成分を含む、前記項1〜4のいずれかに記載の繊維コーティング加工用難燃組成物。
6. バインダー成分が、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル、ウレタン樹脂、スチレンブタジエンゴム、ニトリルブタジエンゴム及びメタクリル酸・ブタジエンゴムの少なくとも1種である、前記項5に記載の繊維コーティング加工用難燃組成物。
7. 難燃成分の固体粒子が水系媒体に分散した水系分散液である、前記項1〜6のいずれかに記載の繊維コーティング加工用難燃組成物。
8. 前記項1〜7のいずれかに記載の難燃組成物を繊維類に付与することによって難燃性繊維類を製造する方法であって、
1)繊維類の生地の少なくとも片面表面全体に当該生地の単位面積当たり平均重量の固形分で1〜50%に相当する重量の前記難燃組成物を付着させる工程及び
2)難燃剤を付着させた生地を乾燥する工程
を含む、難燃性繊維類の製造方法。
9. 繊維類が目付40g/m2以上の織物又は不織布である、前記項8に記載の製造方法。
本発明の難燃組成物によれば、良好な摩擦堅牢度、摩擦変色、発色性等が維持しつつ、密度の高い繊維類であっても高い難燃性を付与できる。より具体的には、ハロゲン又はアンチモンを含有しないにもかかわらず、ハロゲン系難燃剤又はアンチモン系難燃剤と同等レベルの良好な摩擦堅牢度、摩擦変色、発色性等とともに、高い難燃性を得ることもできる。これによって、ハロゲンフリー・アンチモンフリーで環境及び人体に影響の少ない難燃性繊維類(難燃布帛等)を提供できる。これはリサイクルにも使用可能となるものである。
また、本発明の難燃組成物は、広範囲の繊維コーティング加工に使用でき、特に顔料捺染において発色再現性に優れ、耐水性、堅牢度等においても優れた効果を発揮することができる。特に、ポリエステルポンジー等のように高密度の繊維類に対しても、浸透性に優れているため、生地全体にわたり均質な性能(難燃性、量産加工安定性、風合い、耐水性、顔料発色性、堅牢度等)を効果的に付与することができる。
このような特徴をもつ本発明の難燃組成物は、様々な分野に利用することができる。例えば、宣伝用、装飾用の幕、旗の難燃加工、遮光カーテン、ブラインド、スクリーンの難燃加工、自動車用シート材、椅子張り材等の難燃バックコーティング剤等、合成樹脂エマルジョンを用いた繊維の難燃コーティング加工剤等に幅広く利用することができる。
1.繊維コーティング加工用難燃組成物
本発明の繊維コーティング加工用難燃組成物は、繊維類にコーティングする難燃組成物であって、難燃成分として
(A)融点が200℃以下である非水溶性有機リン系化合物の固体粒子及び
(B)融点を有しないリン系化合物の固体粒子
を含むことを特徴とする。
本発明の繊維コーティング加工用難燃組成物は、繊維類にコーティングする難燃組成物であって、難燃成分として
(A)融点が200℃以下である非水溶性有機リン系化合物の固体粒子及び
(B)融点を有しないリン系化合物の固体粒子
を含むことを特徴とする。
繊維類
本発明の難燃剤で適用対象となる繊維類は、繊維表面をコーティングできるものであれば特に限定されない。例えば、天然繊維又は合成繊維のいずれでも良く、また有機系又は無機系のいずれの繊維でも良い。また、その形態も限定されず、繊維そのもの(長繊維又は短繊維)のほか、生地として織物及び編み物又は不織布のいずれであっても良い。また、織物も、例えば平織り、綾織り、朱子織り等のいずれであっても良い。特に、本発明の難燃組成物は、密度の高い織物又は不織布に好適に用いることができる。より具体的には、目付け40〜150g/m2、好ましくは50〜120g/m2の織物又は不織布に使用することができる。従って、本発明の難燃組成物は、例えばポリエステルポンジー、ポリエステルトロピカル等にも好適に用いることができる。
本発明の難燃剤で適用対象となる繊維類は、繊維表面をコーティングできるものであれば特に限定されない。例えば、天然繊維又は合成繊維のいずれでも良く、また有機系又は無機系のいずれの繊維でも良い。また、その形態も限定されず、繊維そのもの(長繊維又は短繊維)のほか、生地として織物及び編み物又は不織布のいずれであっても良い。また、織物も、例えば平織り、綾織り、朱子織り等のいずれであっても良い。特に、本発明の難燃組成物は、密度の高い織物又は不織布に好適に用いることができる。より具体的には、目付け40〜150g/m2、好ましくは50〜120g/m2の織物又は不織布に使用することができる。従って、本発明の難燃組成物は、例えばポリエステルポンジー、ポリエステルトロピカル等にも好適に用いることができる。
上記(A)の成分(A成分)
本発明の難燃組成物は、A成分として、融点が200℃以下である非水溶性有機リン系化合物の固体粒子を含む。
本発明の難燃組成物は、A成分として、融点が200℃以下である非水溶性有機リン系化合物の固体粒子を含む。
非水溶性有機リン系化合物としては、融点が200℃以下である限り特に制限されず、公知又は市販の化合物を使用することができる。例えば、トリフェニルホスフェート、1,3フェニレンビス(2,6ジメチルフェニルホスフェート)等のリン酸エステル化合物;1,3ビス(ジフェニルホスホリルアミドメチル)ベンゼン、ジアニリノフェニルホスフェート等の芳香族系リン酸エステルアミド化合物:フェノキシホスファゼンオリゴマー等のフェノキシホスファゼン化合物等を1種又は2種以上で用いることができる。
非水溶性有機リン系化合物としては、融点が200℃以下のものを使用する。融点が200℃を超える場合は、熱処理による布帛への浸透性が悪く、難燃剤が繊維内部まで浸透しないため、難燃効果のムラを引き起こすおそれがあるほか、顔料発色性にも問題が生じる。非水溶性有機リン系化合物の融点の下限値は限定的ではないが、難燃剤のブリード、染色堅牢度の低下等を効果的に抑制するという見地より、前記融点の下限値は40℃であることが好ましい。
また、非水溶性有機リン系化合物の水に対する溶解度(25℃)は、水に対して不溶性ないしは難溶性であれば良いが、特に0.1g/100ml以下であることが好ましい。このような非水溶性のものを使用することにより耐水性向上というメリットを得ることができる。
非水溶性有機リン系化合物は固体粒子として含有されるが、難燃成分の浸透性等の見地より、その平均粒径は通常0.5〜20μm程度とし、特に0.5〜5μmとすることが好ましい。
非水溶性有機リン系化合物は固体粒子として含有されるが、難燃成分の浸透性等の見地より、その平均粒径は通常0.5〜20μm程度とし、特に0.5〜5μmとすることが好ましい。
上記(B)の成分(B成分)
本発明の難燃剤は、B成分として、融点を有しないリン系化合物の固体粒子を含む。
本発明の難燃剤は、B成分として、融点を有しないリン系化合物の固体粒子を含む。
リン系化合物として、有機リン系又は無機リン系のいずれの化合物であっても良いし、これらの混合物を使用することもできる。例えば、ポリリン酸アンモニウム、ポリリン酸メラミン、ポリリン酸アミド、リン酸グアニル尿素及びジアルキルホスホン酸塩化合物の少なくとも1種又は2種以上を好適に用いることができる。
また、B成分としてのリン系化合物は、1分子中に存在するリンの含有量が多い化合物が、難燃性の観点から好ましい。従って、例えばポリリン酸アンモニウムは、縮合度が1000未満のものは耐水性が悪いため、布帛にぬめり感を生じたり、温水浸漬処理後の難燃性が不合格となる場合がある。そのため、耐水性を向上させるためには、1)表面をメラミン又はシリコンでコーティングされているポリリン酸アンモニウム、2)縮合度が1000以上のポリリン酸アンモニウムを用いることがより好ましい。
B成分としてのリン系化合物の水に対する溶解度(25℃)としては、水に対して不溶性ないしは難溶性であれば良いが、特に0.1g/100ml以下のものを用いることが好ましい。
B成分としてのリン系化合物は固体粒子として含有されるが、難燃成分の浸透性等の見地より、その平均粒径は通常0.5〜20μm程度とし、特に0.5〜5μmとすることが好ましい。
A成分及びB成分の含有比率は、限定的ではないが、一般的にはA成分(固形分量)100重量部に対して、B成分(固形分量)が10〜800重量部程度となるような範囲内において、例えば対象となる繊維製品の種類等に応じて適宜設定することができる。例えば、籏、幟、幕等の布帛に使用する場合、A成分100重量部及びB成分20〜500重量部とすることが好ましい。ここで、A成分が単独である場合、炭化層形成能が弱く、染料染色布帛の場合は難燃性能を付与することができるものの、バインダー、顔料等を併用した場合、所望の難燃性能が得られなくなる。他方、B成分単独の場合、難燃性能を合格させるには使用量を多くしなければならないため、顔料発色性、堅牢度、風合い等を低下させるおそれがある。
また、本発明の難燃組成物におけるA成分及びB成分の難燃組成物中での含有率(濃度)は適宜調整することができるが、通常は各成分の含有率が難燃剤中10〜90重量%、好ましくは30〜70重量%の範囲内で設定することができる。
その他の成分
本発明の難燃組成物は、上記A成分及びB成分のほか、本発明の効果を妨げない範囲内で例えばバインダー成分、乳化剤、乳化安定剤、乳化増粘剤、油成分(ミネラルターペン等)又は溶媒、乾燥遅延剤(尿素及びグリコール系水溶性溶剤等)、バインダー架橋剤の各種添加剤が含まれていても良い。これらの成分は、公知又は市販の難燃組成物に添加されている成分と同様のものを採用することができる。
本発明の難燃組成物は、上記A成分及びB成分のほか、本発明の効果を妨げない範囲内で例えばバインダー成分、乳化剤、乳化安定剤、乳化増粘剤、油成分(ミネラルターペン等)又は溶媒、乾燥遅延剤(尿素及びグリコール系水溶性溶剤等)、バインダー架橋剤の各種添加剤が含まれていても良い。これらの成分は、公知又は市販の難燃組成物に添加されている成分と同様のものを採用することができる。
また、繊維類への絵柄・図柄を印刷する場合において、本発明の難燃組成物を含む印刷用インキを調合することもできる。この場合は、上記組成に加え、公知の染料あるいは有機顔料又は無機顔料を配合すれば良い。これによって、絵柄等の印刷とともに難燃処理も同時に行うことができる。
バインダー成分としては、限定的ではなく、各種の合成樹脂バインダー(合成樹脂エマルジョン等)を好適に用いることができる。合成樹脂としては、例えばアクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル、ウレタン樹脂、スチレンブタジエンゴム、ニトリルブタジエンゴム、メタクリル酸ブタジエンゴム等の少なくとも1種を用いることができる。これらは、エマルジョン(特に水性エマルジョン)の形態で使用することが好ましい。
本発明では、特に籏、幟、幕等の布帛に難燃剤を使用する場合、難燃性の観点からウレタン樹脂を用いることが好ましい。さらには、加工性、経済性、染色堅牢度等の観点からウレタン樹脂及びアクリル系樹脂をバインダー成分として用いることが好ましい。
なお、アクリル樹脂については、一般的にアクリル酸エステル及びメタアクリル酸エステル共重合樹脂エマルジョンにおいてメチロール基を含有したものが多く市販されているが、メチロール基はホルムアルデヒドの発生源となるおそれがあるため、モノマー中にメチロール基を含まないアクリル樹脂を使用することがより好ましい。
特に、バインダー成分を用いる場合の難燃剤中の含有量は限定されないが、通常はバインダー成分(固形分量)100重量部に対し、A成分及びB成分の合計量で5〜300重量部の範囲内となるように調整すれば良い。
2.難燃性繊維類の製造方法
本発明は、本発明の難燃組成物を繊維類に付与することによって難燃性繊維類を製造する方法であって、
1)繊維類の生地の少なくとも片面表面全体に当該生地の単位面積当たり平均重量の固形分で1〜50%に相当する重量の前記難燃剤を付着させる工程(付着工程)及び
2)前記難燃組成物を付着させた生地を乾燥する工程(乾燥工程)
を含む、難燃性繊維類の製造方法を包含する。
本発明は、本発明の難燃組成物を繊維類に付与することによって難燃性繊維類を製造する方法であって、
1)繊維類の生地の少なくとも片面表面全体に当該生地の単位面積当たり平均重量の固形分で1〜50%に相当する重量の前記難燃剤を付着させる工程(付着工程)及び
2)前記難燃組成物を付着させた生地を乾燥する工程(乾燥工程)
を含む、難燃性繊維類の製造方法を包含する。
付着工程
付着工程では、繊維類の生地の少なくとも片面表面全体に当該生地の単位面積当たり平均重量の固形分で1〜50%に相当する重量の前記難燃剤を付着させる。
付着工程では、繊維類の生地の少なくとも片面表面全体に当該生地の単位面積当たり平均重量の固形分で1〜50%に相当する重量の前記難燃剤を付着させる。
繊維類としては、前記で掲げたものをいずれも使用することができるが、特に織物又は不織布の生地に対して好適に適用することができる。従って、例えばポリエステルポンジー等のポンジーにも好適である。
難燃組成物は、生地の少なくとも片面全体に付与すれば良い。すなわち、本発明の難燃組成物は浸透性に優れるため、片面全体に付与することによってその裏面にも難燃組成物をくまなく行き渡らせることが可能となる結果、生地全体に難燃性を効果的に付与することができる。もちろん、必要に応じて生地の両面に難燃組成物を付与することもできる。
難燃組成物を付与する量は限定的ではないが、当該生地の単位面積当たり平均重量の固形分で1〜50%に相当する重量とすることが望ましい。例えば、繊維類の生地の単位面積当たりの平均重量が100g/m2であれば、難燃組成物は1〜50g/m2を付与すれば良い。
乾燥工程
乾燥工程では、前記難燃剤を付着させた生地を乾燥する。乾燥温度は特に限定されないが、通常は80〜180℃程度、特に100〜150℃とすることが望ましい。乾燥する雰囲気は限定的でないが、通常は大気中とすれば良い。乾燥する時間は、乾燥温度等に応じて適宜設定すれば良い。
乾燥工程では、前記難燃剤を付着させた生地を乾燥する。乾燥温度は特に限定されないが、通常は80〜180℃程度、特に100〜150℃とすることが望ましい。乾燥する雰囲気は限定的でないが、通常は大気中とすれば良い。乾燥する時間は、乾燥温度等に応じて適宜設定すれば良い。
以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特徴をより具体的に説明する。ただし、本発明の範囲は、実施例に限定されない。なお、以下の配合量における「部」は、「重量部」を示す。
製造例1
<成分(A)を含むディスパージョンA−1の調製>
常温で個体の融点が200℃以下の非水溶性有機リン化合物として融点92℃の芳香族縮合リン酸エステル(PX−200 大八化学工業株式会社製)560部、分散剤としてポリオキシエチレン誘導体(エマルゲンA-60 花王株式会社製)35部、消泡剤としてポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤とシリコーン系化合物の混合物(SN デフォーマー1316 サンノプコ株式会社製)1部、精製水400部を混合した。この混合物を直径1.8mmのガラスビーズを充填したミルに仕込み、上記芳香族縮合リン酸エステルの平均粒子径が1μmとなるまで湿式粉砕処理をした後、分散安定増粘剤としてノニオン型乳化増粘剤2部を加えて粘度調整を行い、105℃の温度で1時間乾燥した時の不揮発分濃度が60重量%になるように調整することによって、標記ディスパージョンA−1を得た。
<成分(A)を含むディスパージョンA−1の調製>
常温で個体の融点が200℃以下の非水溶性有機リン化合物として融点92℃の芳香族縮合リン酸エステル(PX−200 大八化学工業株式会社製)560部、分散剤としてポリオキシエチレン誘導体(エマルゲンA-60 花王株式会社製)35部、消泡剤としてポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤とシリコーン系化合物の混合物(SN デフォーマー1316 サンノプコ株式会社製)1部、精製水400部を混合した。この混合物を直径1.8mmのガラスビーズを充填したミルに仕込み、上記芳香族縮合リン酸エステルの平均粒子径が1μmとなるまで湿式粉砕処理をした後、分散安定増粘剤としてノニオン型乳化増粘剤2部を加えて粘度調整を行い、105℃の温度で1時間乾燥した時の不揮発分濃度が60重量%になるように調整することによって、標記ディスパージョンA−1を得た。
製造例2
<成分(A)を含むディスパージョンA−2の調製>
製造例1の芳香族縮合リン酸エステルに代えて、融点110℃のフェノキシホスファゼンオリゴマー(ラビトルFP−100 株式会社伏見製薬所製)を用いた以外は、製造例1と同様に湿式粉砕処理を行い、標記ディスパージョンA−2を得た。
<成分(A)を含むディスパージョンA−2の調製>
製造例1の芳香族縮合リン酸エステルに代えて、融点110℃のフェノキシホスファゼンオリゴマー(ラビトルFP−100 株式会社伏見製薬所製)を用いた以外は、製造例1と同様に湿式粉砕処理を行い、標記ディスパージョンA−2を得た。
製造例3
<成分(B)を含むディスパージョンB−1の調製>
常温で個体の融点をもたない無機リン系化合物及び有機リン系化合物として、平均粒径5μmのシリコンコーティングポリリン酸アンモニム(GY FR−OP10K 台湾製)600部、分散剤としてポリオキシエチレンイソデシルエーテル(ノニオンID−206 日油株式会社製)10部、消泡剤としてポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤とシリコーン系化合物の混合物(SN デフォーマー1316 サンノプコ株式会社製)1部、精製水400部を混合した、この混合物を高速撹拌分散機で分散を行い、分散安定増粘剤としてノニオン型乳化増粘剤20部を加えて粘度調整を行い、105℃の温度で1時間乾燥した時の不揮発分濃度が60重量%になるように調整し、標記ディスパージョンB−1を得た。
<成分(B)を含むディスパージョンB−1の調製>
常温で個体の融点をもたない無機リン系化合物及び有機リン系化合物として、平均粒径5μmのシリコンコーティングポリリン酸アンモニム(GY FR−OP10K 台湾製)600部、分散剤としてポリオキシエチレンイソデシルエーテル(ノニオンID−206 日油株式会社製)10部、消泡剤としてポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤とシリコーン系化合物の混合物(SN デフォーマー1316 サンノプコ株式会社製)1部、精製水400部を混合した、この混合物を高速撹拌分散機で分散を行い、分散安定増粘剤としてノニオン型乳化増粘剤20部を加えて粘度調整を行い、105℃の温度で1時間乾燥した時の不揮発分濃度が60重量%になるように調整し、標記ディスパージョンB−1を得た。
製造例4
<成分(B)を含むディスパージョンB−2の調製>
製造例3の平均粒径5μmのシリコンコーティングポリリン酸アンモニムに代えて、ジアルキルホスホン酸塩化合物(ペコフレームSTC クラリアント製)を用いた以外は、製造例3と同様の分散を行い、標記ディスパージョンB−2を得た。
<成分(B)を含むディスパージョンB−2の調製>
製造例3の平均粒径5μmのシリコンコーティングポリリン酸アンモニムに代えて、ジアルキルホスホン酸塩化合物(ペコフレームSTC クラリアント製)を用いた以外は、製造例3と同様の分散を行い、標記ディスパージョンB−2を得た。
実施例1〜8及び比較例1〜4
各製造例で得られた各ディスパージョン(いずれも固形分60重量%)を用い、表1及び表2に示す割合で均一に混合することによって、顔料捺染用着色難燃コーティング剤(難燃組成物)をそれぞれ調製した。
各製造例で得られた各ディスパージョン(いずれも固形分60重量%)を用い、表1及び表2に示す割合で均一に混合することによって、顔料捺染用着色難燃コーティング剤(難燃組成物)をそれぞれ調製した。
なお、表1及び表2に示すウレタン樹脂、アクリル樹脂、カルボジイミド系架橋剤、レジューサー及び顔料としては、下記に示すものを使用した。
*ウレタン樹脂:有限会社ライズケミカルリサーチ製 PPU−04−8
*アクリル樹脂:DIC株式会社製 RYUDYE−W FIXER 860ENF
*カルボジイミド系架橋剤:日清紡ケミカル株式会社製 CARBODILITE E−02
*レジューサー
ミネラルターペンオイル 70部
乳化剤 3部(北広ケミカル株式会社製 VS−14H)
水 27部
合計 100部
*顔料:DIC株式会社製 RYUDYE−W RedFBConc
*ウレタン樹脂:有限会社ライズケミカルリサーチ製 PPU−04−8
*アクリル樹脂:DIC株式会社製 RYUDYE−W FIXER 860ENF
*カルボジイミド系架橋剤:日清紡ケミカル株式会社製 CARBODILITE E−02
*レジューサー
ミネラルターペンオイル 70部
乳化剤 3部(北広ケミカル株式会社製 VS−14H)
水 27部
合計 100部
*顔料:DIC株式会社製 RYUDYE−W RedFBConc
試験例1
実施例及び比較例で得られた難燃組成物について、B型粘度計を用いて粘度を10000cps(25℃)に調整して、印捺生地としてポリエステルポンジー(65g/m2)を使用し、1800メッシュのシルクスクリーンを用いて印捺した後、150℃で3分間の乾燥を行うことにより難燃着色布帛を作製した。難燃剤の平均ウエット塗布量は50g/m2であり、その内の乾燥難燃薬剤の塗布量は12.3g/m2であった。
このようにして得られた各難燃着色布帛について、燃焼試験、摩擦堅牢度、発色性、50℃×30分温水浸漬後の変退色の評価をそれぞれ行った。その結果を表3及び表4に示す。なお、各評価の方法は、下記に示す通りである。
実施例及び比較例で得られた難燃組成物について、B型粘度計を用いて粘度を10000cps(25℃)に調整して、印捺生地としてポリエステルポンジー(65g/m2)を使用し、1800メッシュのシルクスクリーンを用いて印捺した後、150℃で3分間の乾燥を行うことにより難燃着色布帛を作製した。難燃剤の平均ウエット塗布量は50g/m2であり、その内の乾燥難燃薬剤の塗布量は12.3g/m2であった。
このようにして得られた各難燃着色布帛について、燃焼試験、摩擦堅牢度、発色性、50℃×30分温水浸漬後の変退色の評価をそれぞれ行った。その結果を表3及び表4に示す。なお、各評価の方法は、下記に示す通りである。
(1)燃焼試験
45度ミクロバーナー法着炎後3秒加熱試験及び45度コイル法で、50℃×30分温水浸漬後の燃焼試験を行い評価した。
(2)摩擦堅牢度
(株)大栄科学精機製作所製 染色物摩擦堅牢度試験機を用いて乾式及び湿式でそれぞれ試験を行い、1〜5級で評価した
(3)発色性
従来のハロゲン・アンチモン系難燃剤を使用した布帛を基準として目視で変退色用グレースケール(JIS L0804)を用いて4段階(×、△、○、◎)の評価を実施した。
◎:色票(号)5及び4−5 (色差(ΔE)0〜0.8)
○:色票(号)4及び3−4 (色差(ΔE)1.7〜2.5)
△:色票(号)3及び2−3 (色差(ΔE)3.4〜4.8)
×:色票(号)2及び1 (色差(ΔE)6.8〜13.6)
(4)50℃×30分温水浸漬後の変退色
目視で変退色用グレースケール(JIS L0804)を用いて4段階(×、△、○、◎)の評価を実施した。評価基準は、前記「(3)発色性」と同様の基準とした。
45度ミクロバーナー法着炎後3秒加熱試験及び45度コイル法で、50℃×30分温水浸漬後の燃焼試験を行い評価した。
(2)摩擦堅牢度
(株)大栄科学精機製作所製 染色物摩擦堅牢度試験機を用いて乾式及び湿式でそれぞれ試験を行い、1〜5級で評価した
(3)発色性
従来のハロゲン・アンチモン系難燃剤を使用した布帛を基準として目視で変退色用グレースケール(JIS L0804)を用いて4段階(×、△、○、◎)の評価を実施した。
◎:色票(号)5及び4−5 (色差(ΔE)0〜0.8)
○:色票(号)4及び3−4 (色差(ΔE)1.7〜2.5)
△:色票(号)3及び2−3 (色差(ΔE)3.4〜4.8)
×:色票(号)2及び1 (色差(ΔE)6.8〜13.6)
(4)50℃×30分温水浸漬後の変退色
目視で変退色用グレースケール(JIS L0804)を用いて4段階(×、△、○、◎)の評価を実施した。評価基準は、前記「(3)発色性」と同様の基準とした。
以上の結果からも明らかなように、A成分及びB成分の2種の化合物のいずれか単独で使用した場合は、燃焼試験性能が規格を達成しておらず、また色堅牢度等も不十分であるのに対し、A成分及びB成分の2種の化合物を併用した場合は難燃試験性能、色特性等も優れていることがわかる。
Claims (9)
- 繊維類にコーティングする難燃組成物であって、
難燃成分として
(A)融点が200℃以下である非水溶性有機リン系化合物の固体粒子及び
(B)融点を有しないリン系化合物の固体粒子
を含む繊維コーティング加工用難燃組成物。 - 前記(A)の非水溶性有機リン系化合物の固体粒子100重量部に対して前記(B)のリン系化合物の固体粒子が10〜800重量部である、請求項1に記載の繊維コーティング加工用難燃組成分。
- 前記(A)の非水溶性有機リン系化合物が、a)リン酸エステル化合物、b)芳香族系リン酸エステルアミド化合物及びc)フェノキシホスファゼン化合物の少なくとも1種である、請求項1に記載の繊維コーティング加工用難燃組成物。
- 前記(B)のリン系化合物が、a)ポリリン酸アンモニウム、b)ポリリン酸メラミン、c)リン酸グアニル尿素及びd)ジアルキルホスホン酸塩化合物の少なくとも1種である、請求項1に記載の繊維コーティング加工用難燃組成物。
- さらにバインダー成分を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の繊維コーティング加工用難燃組成物。
- バインダー成分が、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレン酢酸ビニル、ウレタン樹脂、スチレンブタジエンゴム、ニトリルブタジエンゴム及びメタクリル酸・ブタジエンゴムの少なくとも1種である、請求項5に記載の繊維コーティング加工用難燃組成物。
- 難燃成分の固体粒子が水系媒体に分散した水系分散液である、請求項1〜6のいずれかに記載の繊維コーティング加工用難燃組成物。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の難燃組成物を繊維類に付与することによって難燃性繊維類を製造する方法であって、
1)繊維類の生地の少なくとも片面表面全体に当該生地の単位面積当たり平均重量の固形分で1〜50%に相当する重量の前記難燃組成物を付着させる工程及び
2)難燃剤を付着させた生地を乾燥する工程
を含む、難燃性繊維類の製造方法。 - 繊維類が目付40g/m2以上の織物又は不織布である、請求項8に記載の製造方法。
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JP2011288076A JP2013136852A (ja) | 2011-12-28 | 2011-12-28 | 繊維コーティング加工用難燃組成物 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104129124A (zh) * | 2014-07-31 | 2014-11-05 | 湖州诚鑫纺织印染有限公司 | 阻燃遮光面料 |
JP2017128829A (ja) * | 2016-01-21 | 2017-07-27 | セーレン株式会社 | 防炎加工布帛およびプリント物 |
KR20230055505A (ko) * | 2021-10-19 | 2023-04-26 | 주식회사 마노 | 난연성 및 흡음성이 향상된 셀룰로오스 섬유 기반의 친환경 복합소재 |
-
2011
- 2011-12-28 JP JP2011288076A patent/JP2013136852A/ja active Pending
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KR102603122B1 (ko) * | 2021-10-19 | 2023-11-16 | 주식회사 마노 | 난연성 및 흡음성이 향상된 셀룰로오스 섬유 기반의 친환경 복합소재 |
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