JP2013136710A - 透明性着色膜付基材および透明着色膜形成用塗布液 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基材と、基材上に形成された透明性着色膜とからなり、該透明性着色膜が、マトリックス成分と、下記式(1)で表される有機珪素化合物で表面処理した無機酸化物微粒子と、少なくとも波長580〜600nmの範囲の光を吸収する界面活性剤処理有機系顔料(A)とからなり、該界面活性剤処理有機系顔料(A)の平均粒子径が5〜60nmの範囲にあり、透明性着色膜中の含有量が固形分として0.05〜3重量%の範囲にあり、透明性着色膜が、580〜600cm-1の範囲に吸収波長を有し、かつその光透過率(I)が50〜90%の範囲にあることを特徴とする透明性着色膜付基材。
Rn−SiX4-n (1)
(但し、式中、Rは炭素数1〜10の非置換または置換炭化水素基であって、互いに同一であっても異なっていてもよい。X:炭素数1〜4のアルコキシ基、シラノール基、ハロゲン、水素、n:0〜3の整数)
【選択図】なし
Description
基材と、基材上に形成された透明性着色膜とからなり、
該透明性着色膜が、マトリックス成分と、下記式(1)で表される有機珪素化合物で表面処理した無機酸化物微粒子と、少なくとも波長580〜600nmの範囲の光を吸収する界面活性剤処理有機系顔料(A)とからなり、
該界面活性剤処理有機系顔料(A)の平均粒子径が5〜60nmの範囲にあり、透明性着色膜中の含有量が固形分として0.05〜3重量%の範囲にあり、
透明性着色膜が、580〜600cm-1の範囲に吸収波長を有し、かつその光透過率(I)が50〜90%の範囲にあることを特徴とする。
Rn−SiX4-n (1)
(但し、式中、Rは炭素数1〜10の非置換または置換炭化水素基であって、互いに同一であっても異なっていてもよい。X:炭素数1〜4のアルコキシ基、シラノール基、ハロゲン、水素、n:0〜3の整数)
透明性着色膜が、480〜500cm-1の範囲に吸収波長を有し、かつその光透過率(II)が50〜90%の範囲にあることが好ましい。
前記界面活性剤は、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種が好ましく、さらに、前記界面活性剤が、エチレンオキサイド変性骨格を有する界面活性剤が好ましい。
該界面活性剤処理有機系顔料(A)の平均粒子径が5〜60nmの範囲にあり、塗布液中の濃度が固形分として、0.0001〜1.8重量%の範囲にあることを特徴とする。
(但し、式中、Rは炭素数1〜10の非置換または置換炭化水素基であって、互いに同一であっても異なっていてもよい。X:炭素数1〜4のアルコキシ基、シラノール基、ハロゲン、水素、n:0〜3の整数)
そして、本発明によれば、有機珪素化合物で表面処理した無機酸化物微粒子も含まれているので、基材との密着性、耐擦傷性、硬度等に優れた着色膜を形成できる。
[透明性着色膜付基材]
本発明に係る透明性着色膜付基材は、基材と、基材上に形成された透明性着色膜とからなる。
本発明に用いる基材としては、公知のものを特に制限なく使用することが可能であり、ガラス、ポリカーボネート、アクリル樹脂、PET、TAC、シクロポレオレフィンン、ノルボルネン等のプラスチックシート、プラスチックフィルム等、プラスチックパネル等があげられる。中でも樹脂系基材は好適に用いることができる。着色膜は、基材の片面に形成されていてもよく、また両面に形成されていてもよい。
透明性着色膜は、(i)マトリックス成分と、(ii)着色剤と、(iii)表面処理無機酸化物粒子とを含んでいる。
(i)マトリックス成分
マトリックス成分としては、従来公知のマトリックス成分を用いることができるが、樹脂マトリックスが好適である。
透明性着色膜中のマトリックス成分の含有量が前記範囲にない場合は、他の成分の含有量によっても異なるが、膜の硬度、耐擦傷性等が不充分となったり、透明性が低下しヘーズが悪化する場合がある。
本発明には着色剤としては界面活性剤処理有機系顔料(A)と、必要に応じて界面活性剤処理有機系顔料(B)が用いられる。
界面活性剤処理有機系顔料(A)に用いられる有機系顔料(A)としては、少なくとも波長域580〜600nmの範囲の光を吸収するものが使用される。このような有機系顔料(A)を使用することで、コントラストに優れた透明性着色膜付基材を得ることができる。
具体的には、陽イオン性界面活性剤としては、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、オクチルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート、ラウリルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート、バルミチルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート、ジデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ステアリルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムパラトルエンスルホネート、ステアリルジメチルアミノプロピルアミド、トリブチルベンジルアンモニウムクロライド、1,4-ビス(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムジオクチルスルホサクシネート等が挙げられる。
より好ましいものとして、具体的には、陽イオン性界面活性剤としては、オクチルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート、ラウリルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート、バルミチルジメチルエチルアンモニウムエチルサルフェート、ステアリルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムパラトルエンスルホネート等が挙げられる。
陰イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレントリデシルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルモノエタノールアミン塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレントリラウリルエーテルリン酸エステルモノエタノールアミン塩、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレンスルホコハク酸ラウリルニナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルスルホコハク酸ニナトリウム、ポリオキシスチレン化フェニルエーテル硫酸アンモニウム、ポリエキシアルキレン分岐デシルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンイソデシルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレントリデシルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテル硫酸ナトリウム等が挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンデシルエーテル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシアルキレントリデシルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンイソデシルエーテル、ポリオキシアルキレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンナフチルエーテル、ポリオキシエチレンフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリエキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンラウルルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリエキシエチレンステアリン酸エステル、ポリエキシエチレンソルビタンモノココエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ポリオキシエチレンアルキルアミン等が挙げられる。
界面活性剤処理有機系顔料中の界面活性剤が少ないと、後述するマトリックス形成成分、分散媒への分散性が不充分となり、透明性着色膜中で界面活性剤処理有機系顔料が凝集したり、偏在することがあり、コントラストの悪化に加えて透明性、基材との密着性、耐擦傷性、膜硬度、膜表面の平滑性等が不充分となる場合がある。
界面活性剤処理有機系顔料(A)は、溶媒に有機系顔料を分散させ、これに所定量の界面活性剤を添加し、界面活性剤を有機系顔料に吸着させることによって調製することができる。なお、界面活性剤は予め溶媒に溶解して用いることもできる。
この時、溶媒としては、通常、後述する透明性着色膜形成用塗布液に用いる溶媒を用いることが好ましい。
上記有機系顔料(A)とともに有機系顔料(B)を用いることが望ましく、用いられる有機系顔料(B)としては、青顔料(フタロシアニン、アントラキノン、インジゴイド)、緑顔料(フタロシアニン、アゾメチン、ペリレン)等が挙げられる。
なお、本発明では、前記界面活性剤処理有機系顔料とともに必要に応じて所望の染料を用いることができる。染料としてはシアン、マゼンタ、イエロー等の染料が挙げられる。
本発明に用いる無機酸化物微粒子としては、SiO2、ZrO2、TiO2、Al2O3、ZnO、SnO2、Sb2O5、アンチモンドープ錫、錫ドープ酸化インジウム、リンドープ酸化錫から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
Rn-SiX4-n (1)
(但し、式中、Rは炭素数1〜10の非置換または置換炭化水素基であって、互いに同一であっても異なっていてもよい。X:炭素数1〜4のアルコキシ基、シラノール基、ハロゲン、水素、n:0〜3の整数を示す。)
X-R-Si(OR)3 …(2)
(式中、Rは、置換または非置換の炭化水素基から選ばれる炭素数1〜10の有機基を表す。X-はγ-グリシドキシ基、(メタ)アクリロイル基を示す。)
例えば、無機酸化物微粒子のアルコール分散液に、水と必要に応じて酸または塩基を加水分解触媒として添加し、有機珪素化合物を加水分解するとともに、有機珪素化合物の加水分解物と無機酸化物微粒子表面のOH基と脱水縮合させることによって調製することができる。
表面処理無機酸化物微粒子が小さいと、無機酸化物微粒子が凝集しやすく、分散性に優れた表面処理無機酸化物微粒子を得ることが困難な場合があり、光の散乱が大きくなり、ヘーズが悪化する場合がある。表面処理無機酸化物微粒子が大きすぎても、粒子が大きく、光散乱の原因となり、ヘーズが悪化する場合がある。
透明性着色膜中の表面処理無機酸化物微粒子が少ないと、基材との密着性、膜硬度等の他、無機酸化物粒子の種類によっても異なるが、耐擦傷性、帯電防止性能、反射防止性能等が不充分となる場合がある。透明性着色膜中の表面処理無機酸化物微粒子が多すぎても、透明性、コントラスト、耐擦傷性等が不充分となる場合がある。
本発明では、透明性着色膜が波長580〜600cm-1の範囲に吸収波長を有し、かつその光透過率(I)は50〜90%、さらには55〜88%の範囲にあることが好ましい。かかる波長での範囲の光透過率(I)が低いと、他の波長領域においても光透過率が低く、明るさが低下し表示性能が不充分となる場合があり、吸収ピークが小さく、RGBの発光スペクトルの重なり部分の光を充分キャンセルできず充分なコントラストが得られないことがある。光透過率(I)が高すぎても、コントラストが不充分となり、鮮明さが不充分となる場合がある。
なお、本発明の光透過率は、日本分光(株)製 U−Vest560を使用して測定することができる。
本発明の透明性着色膜付基材は、基材上の片面または両面に形成された透明性着色膜以外の他の被膜が設けられていてもよい。
つぎに、本発明に係る透明性着色膜形成用塗布液について説明する。
本発明に係る透明性着色膜形成用塗布液は、マトリックス形成成分と、前記式(1)で表される有機珪素化合物で表面処理した無機酸化物微粒子と、界面活性剤処理有機系顔料(A)と、必要に応じて界面活性剤処理有機系顔料(B)とを含むものである。
マトリックス形成成分としては前記したマトリックス成分となる樹脂が用いられる。
マトリックス形成成分の透明性着色膜形成用塗布液中の濃度は、固形分として0.24〜57重量%、さらには0.3〜54重量%の範囲にあることが好ましい。
界面活性剤処理有機系顔料(A)および(B)としては、前記したものが用いられる。
透明性着色膜形成用塗布液中の界面活性剤処理有機系顔料(A)、界面活性剤処理有機系顔料(B)の濃度は、各々固形分として0.0001〜1.8重量%、さらには0.001〜1.5重量%の範囲にあることが好ましい。界面活性剤処理有機系顔料の濃度が前記範囲にない場合は、所定範囲の光透過率が得られないことがあり、充分なコントラストが得られない場合がある。
表面処理無機酸化物微粒子としては、前記した表面処理無機酸化物微粒子が用いられる。
透明性着色膜形成用塗料中の表面処理無機酸化物微粒子の含有量は固形分として0.05〜42重量%、さらには0.1〜36重量%の範囲にあることが好ましい。表面処理無機酸化物微粒子の濃度が少ないと、基材との密着性の他、無機酸化物粒子の固有の特性、例えば高屈折率機能、低屈折率機能、導電性機能、ハードコート機能などを充分発現できない場合があり、また多すぎると、着色剤である界面活性剤処理有機系顔料を低減する必要が生じてしまい、所定範囲の光透過率、充分なコントラスト等が得られない場合がある。
本発明の透明性着色膜形成用塗布液には、マトリックス形成成分に応じて、重合開始剤が含まれていてもよい。重合開始剤としては前記マトリックス形成成分を重合、硬化させることができれば特に制限はなく、樹脂によって適宜選択し、従来公知の重合開始剤を用いることができる。
その他成分として、染料の他にレベリング剤などの公知成分が含まれていてもよい。
分散媒
分散媒としてはマトリックス形成成分、必要に応じて用いる重合開始剤を溶解あるいは分散できるとともに界面活性剤処理有機系顔料、表面処理無機酸化物微粒子を均一に分散することができれば特に制限はなく、従来公知の溶媒を用いることができる。
透明性着色膜形成用塗布液の全固形分濃度は1〜60重量%、さらには2〜50重量の範囲にあることが好ましい。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
[実施例1]
界面活性剤処理有機系顔料(A1)分散液の調製
キナクリドン系有機顔料(大日精化(株)製:PV-19β型)180g、有機溶媒としてプロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)(日本乳化剤(株)製:メチルプロピレングリコール:MFG)349g、界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル(第一工業製薬(株)製:プライサーフA−217E)9.0gと、1、4-ビス(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムジオクチルスルホサクシネート(日油(株)製:ラビゾールA-80)9.0gと、ジルコニアビーズ(直径0.1mm)2475gを、ビーズミル(カンペ(株)製:BATCH SAND)に充填し、1700rpmの回転数で2時間処理して、固形分濃度20重量%の界面活性剤処理有機系顔料(A1)分散液を調製した。
なお、平均粒子径は大塚電子製:レーザー粒径解析システム(FPAR-1000)で測定した。
有機系顔料としてフタロシアニンブルー(大日精化(株)製:PB-75)180g、有機溶媒としてプロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)(日本乳化剤(株)製:メチルプロピレングリコール:MFG)349g、界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル(第一工業製薬(株)製:プライサーフA−217E)9.0gと、1、4-ビス(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムジオクチルスルホサクシネート(日油(株)製:ラビゾールA-80)9.0gとジルコニアビーズ(直径0.1mm)2475gを、ビーズミル(カンペ(株)製:BATCH SAND)に充填し、1700rpmの回転数で2時間処理して、固形分濃度20重量%の界面活性剤処理有機系顔料(B1)分散液を調製した。
界面活性剤処理有機系顔料(B1)の平均粒子径を測定し、結果を表1および表2に示した。
SiO2としての濃度24重量%の珪酸ナトリウム水溶液(SiO2/Na2Oモル比3.1)に純水を加えてSiO2としての濃度1.2重量%の稀釈珪酸ナトリウム水溶液を調製した。
得られたシリカ・アルミナ微粒子(1)アルコール分散液2000gを25℃に調節し、これに有機珪素化合物としてγ(メタ)アクリロオキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学(株)製:KBM-503)60g((MOC)=0.24モル:R1-SiO3/2として3重量%))を加えた。(工程(c))
そして、シリカ・アルミナ微粒子(1)アルコール分散液に、アンモニアとして濃度28重量%のアンモニア水1.5gと純水7.8g(水8.78g(モル数(MH2O)=0.49、モル比(MH2O)/(MOC)=1.96):アンモニア0.42g(モル数(MNH3)=0.025、モル比(MNH3)/(MOC)=0.1)を添加した。(工程(e))
蒸留法でプロピレングリコールモノメチルエーテルに溶媒置換するとともに濃縮し、固形分濃度40.5重量%の表面処理無機酸化物微粒子(1)を調製した。(工程(g))
プロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)溶媒140.47gを攪拌しながら、これに表面処理無機酸化物微粒子(1)121.98g、界面活性剤処理有機系顔料(A1)分散液2.1g、界面活性剤処理有機系顔料(B1)分散液2.1g、紫外線硬化樹脂ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(共栄社化学(株)製:ライトアクリレートDPE−6A)103.74gと紫外線硬化樹脂1,6ヘキサンジオールジメタクレート(共栄社化学(株)製:ライトエステル1,6HX)11.53g、レベリング剤(楠本化成(株)製:ディスパロンNSH−8430HF、固形分濃度10重量%、芳香族炭化水素80重量%、酢酸ブチル10重量%)0.78g、光開始剤ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(BASF社製:イルガキュア184)17.29gの順に混合したのち、超音波分散機(シャープ(株)製:ULTRASONIC GENERATOR UT-604R)で30分間分散処理を行って、固形分濃度42重量%(固形分中の界面活性剤処理有機系顔料(A1)の含有量0.25重量%、固形分中の界面活性剤処理有機系顔料(B1)の含有量0.25重量%)の透明性着色膜形成用塗布液(1)を調製した。
透明性着色膜形成用塗布液(1)をTACフィルム(厚さ:80μm、屈折率:1.49、基材透過率88%)にバーコーター法で塗布し、80℃で2分間乾燥した後、UV照射機(フュジョン(株)製:Hバルブ)で200mJ/cm2照射して硬化させ、透明性着色膜付基材(1)を調製した。このときの膜厚は5μmであった。
透明性着色膜付基材(1)を液晶モニター(EPSON製:17型TFT液晶ディスプレィ:EDW17MV)に貼り、基材のみを貼ったときと比較した赤・緑・黄・黒の見え方を以下の基準で評価した。
非常に鮮やかに見える :◎
鮮やかに見える :○
やや鮮やかに見える :△
基材のみの場合と殆ど変わらない :×
JIS−K−5400に準じて鉛筆硬度試験器により測定した。
耐擦傷性の測定
#0000スチールウールを用い、荷重500g/cm2で50回往復摺動し、膜の表面を目視観察し、以下の基準で評価した。
筋条の傷が認められない :◎
筋条の傷が僅かに認められる :○
筋条の傷が多数認められる :△
膜の表面が全体的に削られている :×
透明性着色膜付基材(F-1)の表面にナイフで縦横1mmの間隔で11本の平行な傷を付けて100個の升目を作り、これにセロハンテープ(登録商標)を接着し、ついで、セロハンテープを剥離したときに剥離せず残存している升目の数を、以下の基準で評価した。
残存升目の数100個 :◎
残存升目の数95個以上 :○
残存升目の数90〜94個 :△
残存升目の数90個以下 :×
透明性着色膜形成用塗布液(2)の調製
プロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)溶媒142.23gを攪拌しながら、これに表面処理無機酸化物微粒子(1)121.98g、界面活性剤処理有機系顔料(A1)分散液1.0g、界面活性剤処理有機系顔料(B1)分散液1.0g、紫外線硬化樹脂ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(共栄社化学(株)製:ライトアクリレートDPE−6A)104.18gと紫外線硬化樹脂1,6ヘキサンジオールジメタクレート(共栄社化学(株)製:ライトエステル1,6HX)11.53g、レベリング剤(楠本化成(株)製ディスパロンNSH−8430HF:固形分濃度10重量%、芳香族炭化水素80重量%、酢酸ブチル10重量%)0.78g、光開始剤ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(BASF社製:イルガキュア184)17.29gの順に混合したのち、超音波分散機(シャープ(株)製:ULTRASONIC GENERATOR UT-604R)で30分間分散処理を行って、固形分濃度42重量%(固形分中の界面活性剤処理有機系顔料(A1)の含有量0.25重量%、固形分中の界面活性剤処理有機系顔料(B1)の含有量0.12重量%)の透明性着色膜形成用塗布液(2)を調製した。
実施例1において、透明性着色膜形成用塗布液(2)を用いた以外は同様にして透明性着色膜付基材(2)を調製した。このときの膜厚は5μmであった。
得られた透明性着色膜付基材(2)について、コントラスト、吸収ピーク波長の光透過率、全光線透過率、反射率、ヘーズ、鉛筆硬度、耐擦傷性および密着性を評価し、結果を表1および表2に示した。
透明性着色膜形成用塗布液(3)の調製
プロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)溶媒127.87gを攪拌しながら、これに表面処理無機酸化物微粒子(1)121.98g、界面活性剤処理有機系顔料(A1)分散液8.4g、界面活性剤処理有機系顔料(B1)分散液8.4g、紫外線硬化樹脂ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(共栄社化学(株)製:ライトアクリレートDPE−6A)100.80gと紫外線硬化樹脂1,6ヘキサンジオールジメタクレート(共栄社化学(株)製:ライトエステル1,6HX)11.53g、レベリング剤(楠本化成(株)製:ディスパロンNSH−8430HF,固形分濃度10重量%、芳香族炭化水素80重量%、酢酸ブチル10重量%)0.78g、光開始剤ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(BASF社製:イルガキュア184)17.29gの順に混合したのち、超音波分散機(シャープ(株)製:ULTRASONIC GENERATOR UT-604R)で30分間分散処理を行って、固形分濃度42重量%(固形分中の界面活性剤処理有機系顔料(A1)の含有量0.25重量%、固形分中の界面活性剤処理有機系顔料(B1)の含有量1.0重量%)の透明性着色膜形成用塗布液(3)を調製した。
実施例1において、透明性着色膜形成用塗布液(3)を用いた以外は同様にして透明性着色膜付基材(3)を調製した。このときの膜厚は5μmであった。
得られた透明性着色膜付基材(3)について、コントラスト、吸収ピーク波長の光透過率、全光線透過率、反射率、ヘーズ、鉛筆硬度、耐擦傷性および密着性を評価し、結果を表1および表2に示した。
界面活性剤処理有機系顔料(A2)分散液の調製
キナクリドン系有機顔料(大日精化(株)製:PV-19β型)180g、有機溶媒としてプロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)(日本乳化剤(株)製:メチルプロピレングリコール:MFG)349g、界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル(第一工業製薬(株)製:プライサーフA−217E)4.5gと、1、4-ビス(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムジオクチルスルホサクシネート(日油(株)製:ラビゾールA-80)4.5gとジルコニアビーズ(直径0.1mm)2475gを、ビーズミル(カンペ(株)製:BATCH SAND)に充填し、1700rpmの回転数で2時間処理して、固形分濃度20重量%の界面活性剤処理有機系顔料(A2)分散液を調製した。
なお、平均粒子径は大塚電子製:レーザー粒径解析システム(FPAR-1000)で測定した。
有機系顔料としてフタロシアニンブルー(大日精化(株)製:PB-75)180g、有機溶媒としてプロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)(日本乳化剤(株)製:メチルプロピレングリコール:MFG)349g、界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル(第一工業製薬(株)製:プライサーフA−217E)4.5gと、1、4-ビス(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムジオクチルスルホサクシネート(日油(株)製:ラビゾールA-80)4.5gとジルコニアビーズ(直径0.1mm)2475gを、ビーズミル(カンペ(株)製:BATCH SAND)に充填し、1700rpmの回転数で2時間処理して、固形分濃度20重量%の界面活性剤処理有機系顔料(B2)分散液を調製した。
界面活性剤処理有機系顔料(B2)の平均粒子径を測定し、結果を表1および表2に示した。
実施例1において、界面活性剤処理有機系顔料(A1)分散液の代わりに界面活性剤処理有機系顔料(A2)分散液を、界面活性剤処理有機系顔料(B1)分散液の代わりに界面活性剤処理有機系顔料(B2)分散液を用いた以外は同様にして透明性着色膜形成用塗布液(4)を調製した。
実施例1において、透明性着色膜形成用塗布液(4)を用いた以外は同様にして透明性着色膜付基材(4)を調製した。このときの膜厚は5μmであった。
得られた透明性着色膜付基材(4)について、コントラスト、吸収ピーク波長の光透過率、全光線透過率、反射率、ヘーズ、鉛筆硬度、耐擦傷性および密着性を評価し、結果を表1および表2に示した。
界面活性剤処理有機系顔料(A3)分散液の調製
キナクリドン系有機顔料(大日精化(株)製:PV-19β型)180g、有機溶媒としてプロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)(日本乳化剤(株)製:メチルプロピレングリコール:MFG)349g、界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル(第一工業製薬(株)製:プライサーフA−217E)18.0gと、1、4-ビス(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムジオクチルスルホサクシネート(日油(株)製:ラビゾールA-80)18.0gとジルコニアビーズ(直径0.1mm)2475gを、ビーズミル(カンペ(株)製:BATCH SAND)に充填し、1700rpmの回転数で2時間処理して、固形分濃度20重量%の界面活性剤処理有機系顔料(A3)分散液を調製した。
界面活性剤処理有機系顔料(A3)の平均粒子径を測定し、結果を表1および表2に示した。
有機系顔料としてフタロシアニンブルー(大日精化(株)製:PB-75)180g、有機溶媒としてプロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)(日本乳化剤(株)製:メチルプロピレングリコール:MFG)349g、界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル(第一工業製薬(株)製:プライサーフA−217E)18.0gと、1、4-ビス(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムジオクチルスルホサクシネート(日油(株)製:ラビゾールA-80)18.0gとジルコニアビーズ(直径0.1mm)2475gを、ビーズミル(カンペ(株)製:BATCH SAND)に充填し、1700rpmの回転数で2時間処理して、固形分濃度20重量%の界面活性剤処理有機系顔料(B3)分散液を調製した。
界面活性剤処理有機系顔料(B3)の平均粒子径を測定し、結果を表1および表2に示した。
実施例1において、界面活性剤処理有機系顔料(A1)分散液の代わりに界面活性剤処理有機系顔料(A3)分散液を、界面活性剤処理有機系顔料(B1)分散液の代わりに界面活性剤処理有機系顔料(B3)分散液を用いた以外は同様にして透明性着色膜形成用塗布液(5)を調製した。
実施例1において、透明性着色膜形成用塗布液(5)を用いた以外は同様にして透明性着色膜付基材(5)を調製した。このときの膜厚は5μmであった。
得られた透明性着色膜付基材(5)について、コントラスト、吸収ピーク波長の光透過率、全光線透過率、反射率、ヘーズ、鉛筆硬度、耐擦傷性および密着性を評価し、結果を表1および表2に示した。
界面活性剤処理有機系顔料(A4)分散液の調製
キナクリドン系有機顔料(大日精化(株)製:PV-19β型、180g、有機溶媒としてプロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)(日本乳化剤(株)製:メチルプロピレングリコール:MFG)349g、界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル(第一工業製薬(株)製:プライサーフA−217E)9.0gと、1、4-ビス(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムジオクチルスルホサクシネート(日油(株)製:ラビゾールA-80)9.0gとジルコニアビーズ(直径0.1mm)2475gを、ビーズミル(カンペ(株)製:BATCH SAND)に充填し、1700rpmの回転数で5時間処理した後、固形分濃度20重量%の界面活性剤処理有機系顔料(A4)分散液を調製した。
界面活性剤処理有機系顔料(A3)の平均粒子径を測定し、結果を表1および表2に示した。
実施例1において、界面活性剤処理有機系顔料(A1)分散液の代わりに界面活性剤処理有機系顔料(A4)分散液を、界面活性剤処理有機系顔料(B1)分散液の代わりに界面活性剤処理有機系顔料(B4)分散液を用いた以外は同様にして透明性着色膜形成用塗布液(6)を調製した。
実施例1において、透明性着色膜形成用塗布液(6)を用いた以外は同様にして透明性着色膜付基材(6)を調製した。このときの膜厚は5μmであった。
得られた透明性着色膜付基材(6)について、コントラスト、吸収ピーク波長の光透過率、全光線透過率、反射率、ヘーズ、鉛筆硬度、耐擦傷性および密着性を評価し、結果を表1および表2に示した。
界面活性剤処理有機系顔料(A5)分散液の調製
キナクリドン系有機顔料(大日精化(株)製:PV-19β型)180g、有機溶媒としてプロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)(日本乳化剤(株)製:メチルプロピレングリコール:MFG)349g、界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル(第一工業製薬(株)製:プライサーフA−217E)9.0g、ジルコニアビーズ(直径0.1mm)2475gを、ビーズミル(カンペ(株)製:BATCH SAND)に充填し、1700rpmの回転数で1時間処理した後、固形分濃度20重量%の界面活性剤処理有機系顔料(A4)分散液を調製した。
界面活性剤処理有機系顔料(A3)の平均粒子径を測定し、結果を表1および表2に示した。
実施例1において、界面活性剤処理有機系顔料(A1)分散液の代わりに界面活性剤処理有機系顔料(A5)分散液を、界面活性剤処理有機系顔料(B1)分散液の代わりに界面活性剤処理有機系顔料(B5)分散液を用いた以外は同様にして透明性着色膜形成用塗布液(7)を調製した。
実施例1において、透明性着色膜形成用塗布液(7)を用いた以外は同様にして透明性着色膜付基材(7)を調製した。このときの膜厚は5μmであった。
得られた透明性着色膜付基材(7)について、コントラスト、吸収ピーク波長の光透過率、全光線透過率、反射率、ヘーズ、鉛筆硬度、耐擦傷性および密着性を評価し、結果を表1および表2に示した。
透明性着色膜形成用塗布液(8)の調製
プロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)溶媒140.47gを攪拌しながら、これに表面処理無機酸化物微粒子(1)121.98g、界面活性剤処理有機系顔料(A1)分散液2.1g、紫外線硬化樹脂ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(共栄社化学(株)製:ライトアクリレートDPE−6A)103.74gと紫外線硬化樹脂1,6ヘキサンジオールジメタクレート(共栄社化学(株)製:ライトエステル1,6HX)11.53g、レベリング剤(楠本化成(株)製:ディスパロンNSH−8430HF:固形分濃度10重量%、芳香族炭化水素80重量%、酢酸ブチル10重量%)0.78g、光開始剤ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(BASF社製イルガキュア184)17.29gの順に混合したのち、超音波分散機(シャープ(株)製:ULTRASONIC GENERATOR UT-604R)で30分間分散処理を行って、固形分濃度42重量%(固形分中の界面活性剤処理有機系顔料(A1)の含有量0.25重量%)の透明性着色膜形成用塗布液(8)を調製した。
実施例1において、透明性着色膜形成用塗布液(8)を用いた以外は同様にして透明性着色膜付基材(8)を調製した。このときの膜厚は5μmであった。
得られた透明性着色膜付基材(8)について、コントラスト、吸収ピーク波長の光透過率、全光線透過率、反射率、ヘーズ、鉛筆硬度、耐擦傷性および密着性を評価し、結果を表1および表2に示した。
有機系顔料(RA1)分散液の調製
キナクリドン系有機顔料(大日精化(株)製:PV-19β型)180g、有機溶媒としてプロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)(日本乳化剤(株)製:メチルプロピレングリコール:MFG)349g、ジルコニアビーズ(直径0.1mm)2475gを、ビーズミル(カンペ(株)製:BATCH SAND)に充填し、1700rpmの回転数で2時間処理して、固形分濃度20重量%の有機系顔料(RA1)分散液を調製した。有機系顔料(RA1)の平均粒子径を測定し、結果を表1および表2に示した。
有機系顔料としてフタロシアニンブルー(大日精化(株)製:PB-75)180g、有機溶媒としてプロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)(日本乳化剤(株)製:メチルプロピレングリコール:MFG)349g、ジルコニアビーズ(直径0.1mm)2475gを、ビーズミル(カンペ(株)製:BATCH SAND)に充填し、1700rpmの回転数で2時間処理して、固形分濃度20重量%の有機系顔料(RB1)分散液を調製した。有機系顔料(RB1)の平均粒子径を測定し、結果を表1および表2に示した。
プロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)溶媒140.47gを攪拌しながら、これに表面処理無機酸化物微粒子(1)121.98g、有機系顔料(RA1)分散液2.1g、有機系顔料(RB1)分散液2.1g、紫外線硬化樹脂ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(共栄社化学(株)製:ライトアクリレートDPE−6A)103.74gと紫外線硬化樹脂1,6ヘキサンジオールジメタクレート(共栄社化学(株)製:ライトエステル1,6HX)11.53g、レベリング剤(楠本化成(株)製:ディスパロンNSH−8430HF、固形分濃度10重量%、芳香族炭化水素80重量%、酢酸ブチル10重量%)0.78g、光開始剤ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(BASF社製:イルガキュア184)17.29gの順に混合したのち、超音波分散機(シャープ(株)製:ULTRASONIC GENERATOR UT-604R)で30分間分散処理を行って、固形分濃度42重量%(固形分中の有機系顔料(RA1)の含有量0.25重量%、固形分中の有機系顔料(RB1)の含有量0.25重量%)の透明性着色膜形成用塗布液(R1)を調製した。
実施例1において、透明性着色膜形成用塗布液(R1)を用いた以外は同様にして透明性着色膜付基材(R1)を調製した。このときの膜厚は5μmであった。
得られた透明性着色膜付基材(R1)について、コントラスト、吸収ピーク波長の光透過率、全光線透過率、反射率、ヘーズ、鉛筆硬度、耐擦傷性および密着性を評価し、結果を表1および表2に示した。
界面活性剤処理有機系顔料(RA2)分散液の調製
キナクリドン系有機顔料(大日精化(株)製:PV-19β型)180g、有機溶媒としてプロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)(日本乳化剤(株)製:メチルプロピレングリコール:MFG)349g、界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル(第一工業製薬(株)製:プライサーフA−217E)0.5gと、1、4-ビス(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムジオクチルスルホサクシネート(日油(株)製:ラビゾールA-80)0.5gとジルコニアビーズ(直径0.1mm)2475gを、ビーズミル(カンペ(株)製:BATCH SAND)に充填し、1700rpmの回転数で2時間処理して、固形分濃度20重量%の界面活性剤処理有機系顔料(RA2)分散液を調製した。界面活性剤処理有機系顔料(RA2)の平均粒子径を測定し、結果を表1および表2に示した。
有機系顔料としてフタロシアニンブルー(大日精化(株)製:PB-75)180g、有機溶媒としてプロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)(日本乳化剤(株)製:メチルプロピレングリコール:MFG)349g、界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル(第一工業製薬(株)製:プライサーフA−217E)0.5gと、1、4-ビス(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムジオクチルスルホサクシネート(日油(株)製:ラビゾールA-80)0.5gとジルコニアビーズ(直径0.1mm)2475gを、ビーズミル(カンペ(株)製:BATCH SAND)に充填し、1700rpmの回転数で2時間処理して、固形分濃度20重量%の界面活性剤処理有機系顔料(RB2)分散液を調製した。界面活性剤処理有機系顔料(RB2)の平均粒子径を測定し、結果を表1および表2に示した。
実施例1において、界面活性剤処理有機系顔料(A1)分散液の代わりに界面活性剤処理有機系顔料(RA2)分散液を、界面活性剤処理有機系顔料(B1)分散液の代わりに界面活性剤処理有機系顔料(RB2)分散液を用いた以外は同様にして透明性着色膜形成用塗布液(R2)を調製した。
実施例1において、透明性着色膜形成用塗布液(R2)を用いた以外は同様にして透明性着色膜付基材(R2)を調製した。このときの膜厚は5μmであった。
得られた透明性着色膜付基材(R2)について、コントラスト、吸収ピーク波長の光透過率、全光線透過率、反射率、ヘーズ、鉛筆硬度、耐擦傷性および密着性を評価し、結果を表1および表2に示した。
界面活性剤処理有機系顔料(RA3)分散液の調製
キナクリドン系有機顔料(大日精化(株)製:PV-19β型)180g、有機溶媒としてプロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)(日本乳化剤(株)製:メチルプロピレングリコール:MFG)349g、界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル(第一工業製薬(株)製:プライサーフA−217E)36.0gと、1、4-ビス(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムジオクチルスルホサクシネート(日油(株)製:ラビゾールA-80)36.0gとジルコニアビーズ(直径0.1mm)2475gを、ビーズミル(カンペ(株)製:BATCH SAND)に充填し、1700rpmの回転数で2時間処理して、固形分濃度20重量%の界面活性剤処理有機系顔料(RA3)分散液を調製した。界面活性剤処理有機系顔料(RA3)の平均粒子径を測定し、結果を表1および表2に示した。
有機系顔料としてフタロシアニンブルー(大日精化(株)製:PB-75)180g、有機溶媒としてプロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)(日本乳化剤(株)製:メチルプロピレングリコール:MFG)349g、界面活性剤としてポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル(第一工業製薬(株)製:プライサーフA−217E)36.0gと、1、4-ビス(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムジオクチルスルホサクシネート(日油(株)製:ラビゾールA-80)36.0gとジルコニアビーズ(直径0.1mm)2475gを、ビーズミル(カンペ(株)製:BATCH SAND)に充填し、1700rpmの回転数で2時間処理して、固形分濃度20重量%の界面活性剤処理有機系顔料(RB3)分散液を調製した。界面活性剤処理有機系顔料(RB3)の平均粒子径を測定し、結果を表1および表2に示した。
実施例1において、界面活性剤処理有機系顔料(A1)分散液の代わりに界面活性剤処理有機系顔料(RA3)分散液を、界面活性剤処理有機系顔料(B1)分散液の代わりに界面活性剤処理有機系顔料(RB3)分散液を用いた以外は同様にして透明性着色膜形成用塗布液(R3)を調製した。
実施例1において、透明性着色膜形成用塗布液(R3)を用いた以外は同様にして透明性着色膜付基材(R3)を調製した。このときの膜厚は5μmであった。
得られた透明性着色膜付基材(R3)について、コントラスト、吸収ピーク波長の光透過率、全光線透過率、反射率、ヘーズ、鉛筆硬度、耐擦傷性および密着性を評価し、結果を表1および表2に示した。
透明性着色膜形成用塗布液(R4)の調製
プロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)溶媒211.22gを攪拌しながら、界面活性剤処理有機系顔料(A1)分散液2.1g、界面活性剤処理有機系顔料(B1)分散液2.1g、紫外線硬化樹脂ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(共栄社化学(株)製:ライトアクリレートDPE−6A)154.97gと紫外線硬化樹脂1,6ヘキサンジオールジメタクレート(共栄社化学(株)製:ライトエステル1,6HX)11.53g、レベリング剤(楠本化成(株)製:ディスパロンNSH−8430HF、固形分濃度10重量%、芳香族炭化水素80重量%、酢酸ブチル10重量%)0.78g、光開始剤ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(BASF社製:イルガキュア184)17.29gの順に混合したのち、超音波分散機(シャープ(株)製:ULTRASONIC GENERATOR UT-604R)で30分間分散処理を行って、固形分濃度42重量%(固形分中の界面活性剤処理有機系顔料(A1)の含有量0.25重量%、固形分中の界面活性剤処理有機系顔料(B1)の含有量0.25重量%)の透明性着色膜形成用塗布液(R4)を調製した。
実施例1において、透明性着色膜形成用塗布液(R4)を用いた以外は同様にして透明性着色膜付基材(R4)を調製した。このときの膜厚は5μmであった。
得られた透明性着色膜付基材(R4)について、コントラスト、吸収ピーク波長の光透過率、全光線透過率、反射率、ヘーズ、鉛筆硬度、耐擦傷性および密着性を評価し、結果を表1および表2に示した。
透明性着色膜形成用塗布液(R5)の調製
プロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)溶媒142.15gを攪拌しながら、これに表面処理無機酸化物微粒子(1)121.98g、界面活性剤処理有機系顔料(B1)分散液2.1g、紫外線硬化樹脂ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(共栄社化学(株)製:ライトアクリレートDPE−6A)104.16gと紫外線硬化樹脂1,6ヘキサンジオールジメタクレート(共栄社化学(株)製:ライトエステル1,6HX)11.53g、レベリング剤(楠本化成(株)製:ディスパロンNSH−8430HF、固形分濃度10重量%、芳香族炭化水素80重量%、酢酸ブチル10重量%)0.78g、光開始剤ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(BASF社製:イルガキュア184)17.29(17.29)gの順に混合したのち、超音波分散機(シャープ(株)製:ULTRASONIC GENERATOR UT-604R)で30分間分散処理を行って、固形分濃度42)重量%(固形分中の界面活性剤処理有機系顔料(B1)の含有量0.25重量%)の透明性着色膜形成用塗布液(R5)を調製した。
実施例1において、透明性着色膜形成用塗布液(R5)を用いた以外は同様にして透明性着色膜付基材(R5)を調製した。このときの膜厚は5μmであった。
得られた透明性着色膜付基材(R5)について、コントラスト、吸収ピーク波長の光透過率、全光線透過率、反射率、ヘーズ、鉛筆硬度、耐擦傷性および密着性を評価し、結果を表1および表2に示した。
透明性着色膜形成用塗布液(R6)の調製
プロピレングルコールモノメチルエーテル(PGME)溶媒143.83gを攪拌しながら、これに表面処理無機酸化物微粒子(1)121.98g、紫外線硬化樹脂ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(共栄社化学(株)製:ライトアクリレートDPE−6A)104.58gと紫外線硬化樹脂1,6ヘキサンジオールジメタクレート(共栄社化学(株)製:ライトエステル1,6HX)11.53g、レベリング剤(楠本化成(株)製:ディスパロンNSH−8430HF、固形分濃度10重量%、芳香族炭化水素80重量%、酢酸ブチル10重量%)0.78g、光開始剤ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(BASF社製:イルガキュア184)17.29gの順に混合したのち、超音波分散機(シャープ(株)製:ULTRASONIC GENERATOR UT-604R)で30分間分散処理を行って、固形分濃度42重量%の透明性着色膜形成用塗布液(R6)を調製した。
実施例1において、透明性着色膜形成用塗布液(R6)を用いた以外は同様にして透明性着色膜付基材(R6)を調製した。このときの膜厚は5μmであった。
得られた透明性着色膜付基材(R6)について、コントラスト、吸収ピーク波長の光透過率、全光線透過率、反射率、ヘーズ、鉛筆硬度、耐擦傷性および密着性を評価し、結果を表1および表2に示した。
Claims (21)
- 基材と、基材上に形成された透明性着色膜とからなり、
該透明性着色膜が、マトリックス成分と、下記式(1)で表される有機珪素化合物で表面処理した無機酸化物微粒子と、少なくとも波長580〜600nmの範囲の光を吸収する界面活性剤処理有機系顔料(A)とからなり、
該界面活性剤処理有機系顔料(A)の平均粒子径が5〜60nmの範囲にあり、透明性着色膜中の含有量が固形分として0.05〜3重量%の範囲にあり、
透明性着色膜が、580〜600cm-1の範囲に吸収波長を有し、かつその光透過率(I)が50〜90%の範囲にあることを特徴とする透明性着色膜付基材。
Rn−SiX4-n (1)
(但し、式中、Rは炭素数1〜10の非置換または置換炭化水素基であって、互いに同一であっても異なっていてもよい。X:炭素数1〜4のアルコキシ基、シラノール基、ハロゲン、水素、n:0〜3の整数) - 透明性着色膜が、さらに少なくとも波長480〜500nmの範囲の光を吸収する界面活性剤処理有機系顔料(B)を含み、
該界面活性剤処理有機系顔料(B)の平均粒子径が5〜60nmの範囲にあり、透明性着色膜中の含有量が固形分として0.05〜3重量%の範囲にあり、
透明性着色膜が、480〜500cm-1の範囲に吸収波長を有し、かつその光透過率(II)が50〜90%の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の透明性着色膜付基材。 - 前記界面活性剤処理有機系顔料(A)中の界面活性剤の処理量が顔料(A)に対して、2〜30重量%の範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載の透明性着色膜付基材。
- 前記界面活性剤処理有機系顔料(B)中の界面活性剤の処理量が顔料(B)に対して、2〜30重量%の範囲にあることを特徴とする請求項2に記載の透明性着色膜付基材。
- 前記有機系顔料(A)がキナクリドン系顔料であることを特徴とする請求項1に記載の透明性着色膜付基材。
- 前記有機系顔料(B)がフタロシアニン系顔料であることを特徴とする請求項2に記載の透明性着色膜付基材。
- 前記界面活性剤が、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のハードコート膜付基材。
- 前記界面活性剤が、エチレンオキサイド変性骨格を有する界面活性剤であることを特徴とする請求項7に記載のハードコート膜付基材。
- 前記透明性着色膜の膜厚が0.5〜10μmの範囲にあることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の透明性着色膜付基材。
- 前記無機酸化物微粒子がSiO2、ZrO2、TiO2、Al2O3、ZnO、SnO2、Sb2O5、アンチモンドープ錫、錫ドープ酸化インジウム、リンドープ酸化錫から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の透明性着色膜付基材。
- 前記表面処理無機酸化物微粒子の平均粒子径が5〜100nmの範囲にあることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の透明性着色膜付基材。
- マトリックス形成成分と、下記式(1)で表される有機珪素化合物で表面処理した無機酸化物微粒子と、少なくとも波長580〜600nmの範囲の光を吸収する界面活性剤処理有機系顔料(A)とを含んでなり、
該界面活性剤処理有機系顔料(A)の平均粒子径が5〜60nmの範囲にあり、塗布液中の濃度が固形分として、0.0001〜1.8重量%の範囲にあることを特徴とする透明性着色膜形成用塗布液。
Rn-SiX4-n (1)
(但し、式中、Rは炭素数1〜10の非置換または置換炭化水素基であって、互いに同一であっても異なっていてもよい。X:炭素数1〜4のアルコキシ基、シラノール基、ハロゲン、水素、n:0〜3の整数) - さらに少なくとも波長480〜500nmの範囲の光を吸収する界面活性剤処理有機系顔料(B)を含み、該界面活性剤処理有機系顔料(B)の平均粒子径が5〜60nmの範囲にあり、塗布液中の濃度が固形分として、0.0001〜1.8重量%の範囲にあることを特徴とする請求項12に記載の透明性着色膜形成用塗布液。
- 前記界面活性剤処理有機系顔料(A)中の界面活性剤の処理量が、顔料(A)に対して、2〜30重量%の範囲にあることを特徴とする請求項12または13に記載の透明性着色膜形成用塗布液。
- 前記界面活性剤処理有機系顔料(B)中の界面活性剤の処理量が、顔料(B)に対して、含有量が2〜30重量%の範囲にあることを特徴とする請求項13に記載の透明性着色膜形成用塗布液。
- 前記有機系顔料(A)がキナクリドン系顔料であることを特徴とする請求項12に記載の透明性着色膜形成用塗布液。
- 前記有機系顔料(B)がフタロシアニン系顔料であることを特徴とする請求項13に記載の透明性着色膜形成用塗布液。
- 前記無機酸化物微粒子がSiO2、ZrO2、TiO2、Al2O3、ZnO、SnO2、Sb2O5、アンチモンドープ錫、錫ドープ酸化インジウム、リンドープ酸化錫から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項12〜17のいずれか1項に記載の透明性着色膜形成用塗布液。
- 前記表面処理無機酸化物微粒子の平均粒子径が5〜100nmの範囲にあることを特徴とする請求項12〜18のいずれか1項に記載の透明性着色膜形成用塗布液。
- 前記界面活性剤が、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項12〜19のいずれか1項に記載の透明性着色膜形成用塗布液。
- 前記界面活性剤が、エチレンオキサイド変性骨格を有する界面活性剤であることを特徴とする請求項20に記載の透明性着色膜形成用塗布液。
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