JP2013136672A - 打ち抜き・絞り加工用表面保護粘着シート - Google Patents

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Abstract

【課題】表面保護粘着シートが貼付された金属板などを打ち抜き、絞り加工等を行う際に、表面保護粘着シートの裂け及びしごき破れの発生を著しく低減させる打ち抜き、絞り加工用表面保護粘着シートであり、特に深絞りにも有効な打ち抜き、絞り加工用表面保護粘着シートの提供。
【解決手段】第一の無延伸フィルムと第二の無延伸フィルムとの積層体からなる支持層と、支持層の一方の面側に粘着層と、を有する粘着シートであって、粘着層における、周波数0.016Hzで測定される23℃における1%歪γでの貯蔵弾性率G’が3.0×105以上であり、1%歪γ時を基準とした際の20%歪γ時での貯蔵弾性率G’の低下量が30%以下であることを特徴とする、打ち抜き・絞り加工用表面保護粘着シート。
【選択図】図1

Description

本発明は、表面保護用粘着シートに関するものであり、更に詳しくは、打ち抜き、絞り加工の成形時における成形品の傷を防止する表面保護粘着シートに関するものである。
従来、運搬、保管又は成形加工時等におけるステンレス板、アルミ板、鋼鈑、プラスチック板、化粧合板等の表面の傷つき、汚れを防止する為に表面保護粘着シートが用いられてきた。このような表面保護粘着シートとしては、特許文献1(特公昭59−49953)、特許文献2(特開昭56−55252)、特許文献3(特公昭50−14667)、特許文献4(特開昭50−52141)等に記載されたものが知られている。
一般に、金属板の曲げ加工、打ち抜き加工又は絞り加工用の表面保護粘着シートは、成形加工時等に被着体から剥れたりしないこと(仮着性)と作業後に手間をかけずに簡単に剥離できること(再剥離性)が要求される。また、打ち抜き加工にあっては、パンチプレスを用いた場合、打ち抜き後のパンチプレス用下金型内の打ち抜きカス(テープが破れて発生するカス)がパンチプレス用上金型の上昇に伴い、同様に上昇し、その抜きカスが金属板表面に乗り上げ、又は加工材と下金型の間に入り込み、その後の打ち抜き加工時に抜きカスごと上金型で押さえつけることにより、金属板表面(上面又は下面或いはその両方)に傷等の損傷を与える場合があるため、上記の要求に加えて、打ち抜き後のカスを発生させないことも要求される。
上記の要求に応えるため、特許文献5(特開昭62−201985)、特許文献6(特公昭57−11343)、特許文献7(特開平6ー108023)が提案されている。しかし、これらの表面保護粘着シートは、仮着性、再剥離性が不十分であり、また、打ち抜き時にカスも認められ、実用的に問題があった。特に、塑性加工として深絞りをする際、当該深絞りに有用な表面保護粘着シートが存在していないのが実情である。
特公昭59−49953号公報 特開昭56−55252号公報 特公昭50−14667号公報 特開昭50−52141号公報 特開昭62−201985号公報 特公昭57−11343号公報 特開平6−108023号公報
本発明の目的は、表面保護粘着シートが貼付された金属板などを打ち抜き、絞り加工等を行う際に、表面保護粘着シートの裂け及びしごき破れの発生を著しく低減させる打ち抜き、絞り加工用表面保護粘着シートを提供すること、特に深絞りにも有効な打ち抜き、絞り加工用表面保護粘着シートを提供することにある。
本発明者は、上記提案とは異なる観点から絞り加工用の表面保護テープ或いは表面保護シートについて鋭意検討を重ねる中で、本発明に辿り着いたものである。
本発明は、
第一の無延伸フィルムと第二の無延伸フィルムとの積層体からなる支持層と、
支持層の一方の面側に粘着層と
を有する粘着シートであって、粘着層における、周波数0.016Hzで測定される23℃における1%歪γでの貯蔵弾性率G’が3.0×10以上であり、1%歪γ時を基準とした際の20%歪γ時での貯蔵弾性率G’の低下量が30%以下である
ことを特徴とする、打ち抜き・絞り加工用表面保護粘着シートである。
ここで、本発明に係る打ち抜き・絞り加工用表面保護粘着シートは、深絞り用であってもよい。
また、本発明に係る打ち抜き・絞り加工用表面保護粘着シートは、粘着層が、エラストマー成分と粘着付与成分とを含むゴム系粘着剤であり、当該エラストマー成分が、スチレン系熱可塑性エラストマーであってもよい。
また、本発明に係る打ち抜き・絞り加工用表面保護粘着シートは、積層体が、無延伸のポリエチレン樹脂系フィルム及び無延伸のポリプロピレン樹脂系フィルムの積層体からなっていてもよい。
本発明の表面保護粘着シートは、当該粘着シートが貼付された金属板などを打ち抜き、絞り加工等を行う際に、表面保護シートの裂け及びしごき破れの発生を著しく改善することができる。また、これらの裂け及びしごき破れの発生の防止により、シートカスの発生を抑制することができる。本発明の表面保護粘着シートは、特に深絞りに対して有効である。
図1は、深絞り加工後の写真である(実施例1)。 図2は、深絞り加工後の写真である(実施例2)。 図3は、深絞り加工後の写真である(実施例3)。 図4は、深絞り加工後の写真である(実施例4)。 図5は、深絞り加工後の写真である(実施例5)。 図6は、深絞り加工後の写真である(実施例6)。 図7は、深絞り加工後の写真である(実施例7)。 図8は、深絞り加工後の写真である(実施例8)。 図9は、深絞り加工後の写真である(比較例1)。 図10は、深絞り加工後の写真である(比較例2)。 図11は、深絞り加工後の写真である(比較例3)。 図12は、深絞り加工後の写真である(比較例4)。 図13は、深絞り加工後の写真である(比較例5)。 図14は、深絞り加工後の写真である(比較例6)。 図15は、深絞り加工後の写真である(比較例7)。 図16は、深絞り加工後の写真である(比較例8)。 図17は、深絞り加工後の写真である(比較例9)。 図18は、深絞り加工後の写真である(比較例10)。 図19は、深絞り加工後の写真である(比較例11)。
≪全体構成≫
本発明に係る打ち抜き・絞り加工用表面保護粘着シートは、第一の無延伸フィルムと第二の無延伸フィルムとの積層体からなる支持層と、支持層の一方の面側に粘着層から構成される。ここで、第一の無延伸フィルムと第二の無延伸フィルムは積層体であり、両者は直接接合していても、接着層を介して接合していてもよい。更に、当該粘着シートは、第一のフィルム及び第二のフィルムと粘着層とのみから構成されていなくてもよい。例えば、支持層は、強度、伸びなどの物性を調整するために、その他無延伸プラスチックフィルムを複数層積層することもできる。加えて、支持層と粘着層の間に投錨力を改善する目的で、プライマー層を設けることもできる。
支持層の各層の厚さは任意に設定できるが、支持層及び粘着層まで含めた総厚はなるべく薄く設定することが好ましい。特に、剥離層の厚さは基材層より厚くすると基材が剥離層側にカールする傾向があるため、剥離層と基材層の層比は、(剥離層:基材層=0.1:1〜剥離層:基材層=1:1)であることが好適である。当該粘着層の厚みとしては、特に制限はないが、好ましくは1〜15μmの範囲で使用できる。また支持層と粘着層との総厚は、30μm〜130μmであることが好ましく、31μm〜70μmであることがより好ましい。
≪各層≫
<1.支持層>
(成分)
本発明の支持層(剥離層/基材層)は少なくとも2層の無延伸フィルムで構成される。このような構成にすることで、同じ厚みであっても1層の場合に比較して、打ち抜き加工及び絞り加工の際の破れを著しく改善できる。また、一方の層の欠点を他の層が補い、全体として良好な物性とすることも可能となる。加えて、支持層の各層は無延伸のプラスチックフィルムから構成される。各層のプラスチックフィルムは、絞り加工の際に金属板と共に粘着テープも一体で伸ばされるので、支持層は伸張性がよく、塑性変形する無延伸のものが好ましく使用される。ここで、当該二層を構成するそれぞれの無延伸フィルムは、特に限定されず、ポリオレフィンフィルム(例えば、ポリエチレン樹脂系フィルム、ポリプロピレン系樹脂フィルム)やポリアミド系樹脂フィルム等を挙げることができる。
これらの内、好適な支持層は、ポリオレフィン系樹脂フィルム同士の組み合わせである。ここで、ポリオレフィン系樹脂としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン等炭素数2〜12のα−オレフィンの単独重合体又はビニル化合物との共重合体を挙げることができるが、上記化合物に限定されるものではない。更に詳しく例示すると、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−へキセン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体、エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン・メタクリル酸エステル共重合体等のエチレン系重合体、ポリプロピレン、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体などのプロピレン系重合体、ポリ1−ブテン、ポリ1−ヘキセン、ポリ4−メチル−1−ペンテン等が挙げられ、これらのポリオレフィン系樹脂を、1種単独又は2種以上の組み合わせで用いてもよい。これらの内、特に好適な支持層は、無延伸のポリエチレン樹脂系フィルム及び無延伸のポリプロピレン樹脂系フィルムの積層体からなる支持層である。特に、無延伸のポリエチレン樹脂系フィルムの中では、高密度ポリエチレンが好適である。ここで、高密度ポリエチレンは、JIS K7112 に従って測定した密度が0.942〜0.970g/cmで、JIS K6922−1に従って190℃で測定したメルトフローレイト(MFR)が通常0.1〜20g/10分、好ましくは0.3〜10g/10分であり、示差走査熱量計により測定した融点が通常120〜140℃、好ましくは123〜135℃である。このような高密度ポリエチレンは、例えば、商品名:ノバテックHF560(密度0.963、MFR7.0g/10min、 融点134℃)で入手可能である。
ここで、2層の無延伸フィルム(例えば、支持層の粘着層とは反対側の面におけるフィルム)は、剥離剤を含有していてもよい。例えば、シリコーン系剥離剤、フッ素含有ポリマー系剥離剤、長鎖アルキル系剥離剤等を挙げることができる。また、本発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、帯電防止剤、滑剤、着色剤、充填剤を含有していても良い。
(物性)
・残留応力(支持層全体)
支持層に発生する残留応力は、変形量が50%の場合に6.0N/20mm以下であることが好適であり、変形量が50%の場合に5.5N/20mm以下であることがより好適であり、変形量が50%の場合に5.0N/20mm以下であることが更に好適である。ここで、残留応力の測定は、所定サイズの支持層(試験片:幅20mm、長さ100mm)をチャック間50mmで設置し、該試験片の変形量が50%となるまで速度300mm/minで延伸し、その後10分間放置して試験片に発生している応力を測定することにより行う。
・動摩擦係数(少なくとも剥離層)
無延伸フィルムの摩擦係数は所定値未満であることが好適である。具体的には、支持の粘着層とは反対側の面における無延伸フィルムは、JIS P8147の規格に準じて移動速度10mm/分の条件で測定した動摩擦係数が0.4未満であることが好適であり、0.3未満であることがより好適であり、0.2未満であることが特に好適である。例えば、対SUSの動摩擦係数の一例として、ポリアミド(ナイロン66)=0.34、LDPE=0.26、HDPE=0.1、PP=0.35程度、である。
・強度(支持層全体)
支持層全体の破断強度は、20〜80N/20mmが好適であり、30〜60N/20mmが更に好適である。支持層全体の伸びは、300〜1000%が好適であり700〜900%が更に好適である。使用する各フィルムの弾性率は、100〜1000MPaが好適であり、300〜700MPaが更に好適である。上記の各物性はJIS K7127規定の測定法による。
当該範囲の弾性率とすることによって、裂け及びしごき破れをより好ましく防止することができる。特に支持層の弾性率が小さくなることによって、深絞り時の加工時の金属に追従し易くなる。一方、弾性率が高い支持層は、深絞りへの追従性が乏しく、当該範囲の破断強度とすることによって、シートのしごき破れをより好ましく防止することができる。
<2.粘着層>
(成分)
粘着層を構成する成分は、特に限定されないが、好適には、エラストマー成分と粘着付与成分を含む。その他、軟化剤、酸化防止剤、着色剤、充填剤等を含有していてもよい。ここで、当該エラストマー成分はスチレン系熱可塑性エラストマーであることが好適である。以下、好適なこれら成分について詳述する。
・スチレン系熱可塑性エラストマー
スチレン系熱可塑性エラストマーとしては、特に限定されず、例えば、スチレン−エチレン−ブチレン共重合体(SEB)等のスチレン系AB型ジブロック共重合体;スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SBS)、SBSの水素添加物(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS))、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体(SIS)、SISの水素添加物(スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体(SEPS))、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体(SIBS)、スチレン−ビニルイソプレン−スチレン共重合体(SVPIS)等のスチレン系ABA型トリブロック共重合体;スチレン−ブタジエン−スチレン−ブタジエン(SBSB)等のスチレン系ABAB型テトラブロック共重合体;スチレン−ブタジエン−スチレン−ブタジエン−スチレン(SBSBS)等のスチレン系ABABA型ペンタブロック共重合体;これら以上のAB繰り返し単位を有するスチレン系マルチブロック共重合体;スチレン−ブタジエンラバー(SBR)等のスチレン系ランダム共重合体のエチレン性二重結合を水素添加した水素添加物;等が挙げられる。尚、これらは1種又は2種以上の混合物として用いてもよい。また、エラストマーは、スチレン系熱可塑性エラストマーに限られず、他のゴムとのブレンドゴムでもよい。
・粘着付与成分
粘着付与成分としては、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂などの天然物及びその誘導体、脂肪族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、クマロンインデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂等の合成樹脂を挙げることができる。ここで、粘着層の全重量を基準として、粘着付与成分の含有量は、10〜40重量%であることが好適であり、20〜30重量%であることがより好適である。
(物性)
・貯蔵弾性率
粘着層に関しては、周波数0.016Hzで測定される23℃における1%歪γ(せん断ひずみ)での貯蔵弾性率G’が、3.0×10以上であり、4.0×10以上であることが好適であり、6.0×10以上であることが更に好適である(上限値は特に限定されないが、例えば1.0×10)。また、1%歪γ時を基準とした際の20%歪γ時での貯蔵弾性率G’の低下量が30%以下であり、20%以下であることが好適であり、10%以下であることが更に好適である。
≪打ち抜き・絞り加工用表面保護粘着シートの製造方法≫
本発明に係る打ち抜き・絞り加工用表面保護粘着シートは、何ら限定されず、積層体を形成させるに際しての周知の方法、例えば、支持層を製膜した後、必要に応じてプライマー塗工等の表面処理をした後に溶展塗工して粘着層を形成させる方法;支持層を製膜した後、溶融押し出し塗工により粘着層を形成させる方法;剥離層、基材層及び粘着層のいずれかの組み合わせ又は全てを共押出で形成させる方法;等で製造可能である。
≪打ち抜き・絞り加工用表面保護粘着シートの用途(使用方法)≫
本発明に係る打ち抜き・絞り加工用表面保護粘着シートは、特に深絞り用として有効である。ここで、本発明にいう「深絞り」とは、加工前の金属と加工後の金属との絞り比が1.3以上となること、より好適には1.5以上となることを意味する(上限値は、例えば2)。ここで、「絞り比」とは、成型前のブランク直径をD、成型後の円筒の直径dとするときの、D/dで表される値を指す。
≪使用材料≫
表1〜表3に記載の材料を使用した。尚、表3中に記載した原料(エラストマー)の貯蔵弾性率は、本発明での粘着層の貯蔵弾性率とは異なり、γ=0.05%, 周波数=1Hz、温度=23℃の条件で測定された値である。
≪実施例1≫
高密度ポリエチレンからなる剥離層形成材料とブロックポリプロピレンからなる基材層形成材料とをT−ダイ押出し機を用いて、剥離層シリンジ温度190℃、基材層シリンジ温度230℃、ダイ温度230℃で製膜し、40μmの支持層を得た。その後、2種類の熱可塑性スチレン系エラストマー80重量部に対して、タッキファイアーを20重量部添加したゴム系粘着層形成材料(測定条件:周波数0.016Hz、23℃、1%歪γG’=6.5×10)を、T−ダイ押出し機を用いてプライマー処理を行った基材層側にダイ温度230℃、フィルム引取り速度10m/minで溶融押し出し塗工を行い、粘着剤厚5μmの打ち抜き・絞り加工用表面保護粘着シートを作製した。尚、プライマー処理は、トルエンに溶解した酸変性ポリプロピレン(三菱化学(株)サーフレン(固形分5%))を薄膜塗工することにより行った。
≪実施例2〜8及び比較例1〜11≫
表4及び表5に示した処方であることを除き、実施例1と同様に実施例2〜8及び比較例1〜11に係る打ち抜き・絞り加工用表面保護粘着シートを作製した。尚、比較例6での支持層上への粘着層の塗工は、溶融押し出し塗工ではなく溶展塗工で実施した。
≪試験方法≫
(粘着剤層の貯蔵弾性率の測定方法)
各実施例及び比較例に係る粘着層形成材料を、200℃で熱プレスして、厚さ約1.5mmの粘着剤層を作製した。この各粘着剤層(厚さ:約1.5mm)について、アントンパール社製の動的粘弾性測定装置:商品名「MCR301」を用いて、直径20mmのパラレルプレート治具を用い、周波数0.016Hz、温度23℃の条件にて貯蔵弾性率の歪み依存性を測定した。せん断歪み(γ)は0.1%〜20%までの範囲を測定し、1%歪み時を基準とした際の20%歪み時での貯蔵弾性率の低下量を求めた。
(深絞り試験方法)
実施例1〜実施例8及び比較例1〜比較例11を用いて深絞り加工を行った。加工材は厚さ1.0mmの金属板で、金属板の材質はBASUS304である。SUS表面に表面保護粘着シートを貼付し、表面保護シートがパンチの反対側になるように設置した後に、深絞り加工を行った。深絞り条件は、パンチ内径40mm R2mmの円筒と、ダイ内径42.5mm R5mmの金型を用いて、直径80mm円のBASUS304を金型で深絞りし、深さ30mmの円筒を得た。
≪評価方法≫
テープの破れは、深絞り加工によって破れたテープの面積を算出して評価した(○:5%未満、△:5%以上30%未満、×:30%以上)。このとき、同時に、テープの浮き具合をチェックし、浮き面積率を求めた(◎:0%以上5%未満、○:5%以上10%未満、○△:10%以上20%未満、△:20%以上40%未満、×:40%以上)。深絞り加工後にテープを再剥離して、テープの剥がし易さをチェックした(○:問題無く剥離可能、△:抵抗はあるが剥離可能、×:抵抗があり剥離が困難)結果を表4及び表5に示す。ここで、表中の総合評価は、結果が良好なものからAAA→AA→A→A’→B→C、とした。また、深絞り加工後の写真を図1〜図19に示す。

Claims (4)

  1. 第一の無延伸フィルムと第二の無延伸フィルムとの積層体からなる支持層と、
    支持層の一方の面側に粘着層と
    を有する粘着シートであって、粘着層における、周波数0.016Hzで測定される23℃における1%歪γでの貯蔵弾性率G’が3.0×10以上であり、1%歪γ時を基準とした際の20%歪γ時での貯蔵弾性率G’の低下量が30%以下である
    ことを特徴とする、打ち抜き・絞り加工用表面保護粘着シート。
  2. 深絞り用である、請求項1記載の打ち抜き・絞り加工用表面保護粘着シート。
  3. 粘着層が、エラストマー成分と粘着付与成分とを含むゴム系粘着剤であり、当該エラストマー成分が、スチレン系熱可塑性エラストマーである、請求項1又は2記載の打ち抜き・絞り加工用表面保護粘着シート。
  4. 積層体が、無延伸のポリエチレン樹脂系フィルム及び無延伸のポリプロピレン樹脂系フィルムの積層体からなる、請求項1〜3のいずれか一項記の打ち抜き・絞り加工用表面保護粘着シート。
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