JP2013136141A - 把持装置、ロボット装置及び把持装置の制御方法 - Google Patents

把持装置、ロボット装置及び把持装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】繰り返しの把持動作にて出力されるセンサ値を用いて、容易に早く安定したワークの把持状態の検出を行うことが可能なロボットハンドの制御装置を提供する。
【解決手段】把持装置100は、複数のフィンガー2,3を有するロボットハンド1と、フィンガー2に設けられ、作用した力に相当する検出信号を出力する感圧導電ゴム6とを備える。感圧導電ゴム6はカバー部材で覆われている。また把持装置100は、複数のフィンガー2,3を開動作又は閉動作させると共に、感圧導電ゴム6からの検出信号に基づく検出値と閾値とを比較することにより、ロボットハンド1がワークを把持しているか、ワークを解放していると判別する制御部4を備える。制御部4は、閉動作を開始する時点からフィンガー2,3がワークに接触する時点までの間に感圧導電ゴム6の検出信号をサンプリングし、閾値をこのサンプリング時の検出値よりも大きい値になるように設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数のフィンガーを有する把持機構を備えた把持装置、ロボット装置及び把持装置の制御方法に関する。特にフィンガーに設けた感圧導電ゴムから得られた検出信号に基づく検出値と閾値とを比較してワークの把持状態を判別する把持装置、ロボット装置及び把持装置の制御方法に関する。
従来、把持機構のフィンガーの先端においてワークに接触する接触面に、ワークが接触したことを検出する歪ゲージからなるセンサを取り付けたものが検討されている(特許文献1参照)。センサを利用した把持機構の把持制御としては、センサからの検出信号を用いてワークを把持しているか解放しているかを判別するのが一般的に行われている。具体的には、予め設定された閾値を用いて、センサにより得られた検出信号に基づく検出値が閾値よりも大きい場合はワークを把持していると判別し、検出値が閾値よりも小さい場合はワークを解放していると判別する。
一方、産業用の用途の把持機構には、フィンガーにおいてワークが接触する接触面にゴム等で形成されたカバー部材を設けて、ワークの傷つきを防止するものがある。この場合、センサはカバー部材で覆われ、センサにはワークにより作用する力がカバー部材を介して伝達されるように構成されている。このカバー部材により、ワークへの傷つきを防止しながら、センサの寿命を向上させることができる。
特開平5−305506号公報
近年、上述したセンサとして、歪ゲージに代わって、作用する力に応じて電気抵抗値が変化し、この電気抵抗値の変化により出力する検出信号が変化する感圧導電ゴムを用いることが考えられている。この場合においても、センサの寿命を向上させるためにセンサをカバー部材で覆う必要があるが、その際、センサにおいて微小な力を検出できるように、センサとカバー部材との間に空隙が形成されないようにする必要がある。つまり、構造上空隙が存在すると、ワークを把持した際、空隙を押しつぶす間はセンサに力が伝達されないため、高精度な検出が行えない。センサとカバー部材との間に空隙が形成されないようにするためには、カバー部材をセンサに押し付けた状態で固定すればよいが、そのとき、感圧導電ゴムには、圧縮弾性変形や応力緩和といった経時的に状態が変化する、クリープ現象が発生する。
図12は、時間に対する感圧導電ゴムの出力と、時間に対する感圧導電ゴムに付与した荷重を示す関係図である。図12には、感圧導電ゴムに重りを乗せて一定の荷重を付与した時のセンサが出力する検出信号を示している。感圧導電ゴムは金属粒子等の導体を含有するゴム部材であり、加重に対して電気抵抗値が変化する性質を有している。この感圧導電ゴムを使用して力を検出するセンサでは、図12に示すように、圧縮弾性変形や応力緩和による歪が長時間続くため、感圧導電ゴムからなるセンサの出力が増加する変動が生じ続ける、クリープ現象が発生する。したがって、カバー部材で感圧導電ゴムを覆った場合、感圧導電ゴムにはカバー部材による荷重が作用するので、クリープ現象により感圧導電ゴムの出力は経時的に変動する。
図13は、一定の荷重に対して感圧導電ゴムの出力が変動した場合における把持装置の動作を示すシーケンス図である。図13に示すように、感圧導電ゴムを備えたセンサでは、センサ出力S3から把持状態を判別するために、一定の閾値を設定している。センサのコントローラは、センサ出力S3が閾値を超えたもしくは下回ったとことを検知タイミングT3で検知し、ワークの有無判断J3を行う。このとき、感圧導電ゴムにおけるクリープ現象(=加圧時間の経過に伴って生じるゴムの歪の増大。)により、把持機構がワークを解放していても、検出値が閾値を超えてしまい、ワークを把持していると誤検知することがあった。
この誤検知を回避するために、予め誤検知が生じない程度に大きい値に閾値を設定しておくことも考えられるが、閾値を大きく設定した分、把持機構がワークを把持したと判別するタイミングが遅くなることがある。
そこで、本発明は、センサとして感圧導電ゴムを用い、感圧導電ゴムにクリープ現象が生じても、安定してワークの把持状態を判別することができる把持装置、ロボット装置及び把持装置の制御方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決する本発明の把持装置は、複数のフィンガーを有する把持機構と、前記複数のフィンガーのうち少なくとも1つのフィンガーに設けられ、作用した力に対応した検出信号を出力する感圧導電ゴムと、前記感圧導電ゴムを覆うカバー部材と、前記複数のフィンガーを開動作又は閉動作させると共に、前記検出信号に基づく検出値が閾値よりも大きい場合には前記把持機構がワークを把持していると判別し、前記検出値が前記閾値よりも小さい場合には前記把持機構がワークを解放していると判別する制御部と、を備え、前記制御部は、前記閉動作によって前記フィンガーがワークに接触する時点に先立って前記感圧導電ゴムの検出信号のサンプリングを行い、前記閾値をこのサンプリング時の検出値よりも大きい値になるように設定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、感圧導電ゴムのクリープ現象により検出信号が変動するのに対応して閾値が設定されるので、制御部は、把持機構がワークを把持しているか解放しているかを、安定して判別することができる。
本発明の第1実施形態に係る把持装置の概略構成を示す説明図である。 (a)は本発明の第1実施形態に係る把持装置のシステム構成を示すブロック図であり、(b)は制御部における検出回路の構成を示す回路図である。 本発明の第1実施形態に係るコントローラによる閾値設定動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る把持装置の把持動作/把持解放動作を示すシーケンス図である。 本発明の第2実施形態に係る制御部のコントローラによる閾値設定動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る把持装置の把持動作/把持解放動作を示すシーケンス図である。 本発明の第3実施形態に係るロボット装置の構成を示す概略図である。 本発明の第3実施形態に係るロボット装置のシステム構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係るロボットアームの動作シーケンスを示す図である。 本発明の第4実施形態に係るロボットアームの動作シーケンスを示す図である。 本発明の第5実施形態に係るロボット装置の構成を示す概略図である。 時間に対する感圧導電ゴムの出力と、時間に対する感圧導電ゴムに付与した荷重を示す関係図である。 一定の荷重に対して感圧導電ゴムの出力が変動した場合における把持装置の動作を示すシーケンス図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る把持装置の概略構成を示す説明図である。図1に示すように、把持装置100は、把持機構としてのロボットハンド1と、ロボットハンドを制御する制御部4と、を備えている。ロボットハンド1は、基体1Aと、基体1Aに設けられた複数(本第1実施形態では、2つ)のフィンガー2,3と、を有している。制御部4は、これらフィンガー2,3に閉動作させることで、ワークWを把持することができ、フィンガー2,3に開動作させることで、ワークWの把持を解放することができる。ここで、ロボットハンド1、即ちフィンガー2,3がワークWを把持するとは、ワークWがフィンガー2,3から落下しない圧力でフィンガー2,3がワークWをつかんでいる状態をいう。
本第1実施形態では、ロボットハンド1は、第1のフィンガー2及び第2のフィンガー3からなる2つのフィンガーを駆動する不図示のモーター及び減速機を有している。モーターは、電圧や電流、周波数やデューティ比等が調整されて、減速機を介して各フィンガー2,3を駆動する。これにより、フィンガー2,3が互いに近接又は離間するよう基体1Aに対して移動する。フィンガー2,3同士を近接させることで、ワークWを把持し、フィンガー2,3同士を離間させることで、ワークWの把持を解放する。このように、第1及び第2のフィンガー2,3の動作は制御部4により制御される。
把持装置100は、2つのフィンガー2,3のうち、少なくとも1つのフィンガー、本第1実施形態では第1のフィンガー2に設けられた感圧導電ゴム(センサ)6を備えている。この感圧導電ゴム6は、金属粒子を含有するゴム部材からなり、感圧導電ゴム6に作用する力に応じて電気抵抗値が変化する。具体的には、感圧導電ゴム6に作用する力が増加するに従って電気抵抗値が低下する。この感圧導電ゴム6は、フィンガー2における先端、つまり、フィンガー2においてワークWを把持する際にワークWが接触する接触面2aに設けられている。
把持装置100は、各フィンガー2,3の接触面2a,3aに設けられたカバー部材5A,5Bを備えている。各カバー部材5A,5Bは、ゴムやウレタン等の弾性部材で形成されており、ワークWを把持する際に、フィンガー2,3が直接ワークWに接触するのを回避するものである。
カバー部材5Aは、感圧導電ゴム6を覆うように設けられている。これにより、感圧導電ゴム6には、ワークWを把持した際に作用する力が、カバー部材5Aを介して伝達される。感圧導電ゴム6は、力が作用することにより電気抵抗値が変化し、電気抵抗値の変化により出力(検出信号)が変化する。つまり、感圧導電ゴム6は、作用した力に対応した検出信号を出力する。感圧導電ゴム6の出力は制御部4に取り込まれる。制御部4は、取り込んだ感圧導電ゴム6の出力を利用して把持制御を行う。
図1では、第1のフィンガー2と第2のフィンガー3との間にワークWを置いたことを想定しており、2つのフィンガー2,3により、ワークWの外側から把持が行われる。なお、特に図示しないが、ワークWが中空の場合は、フィンガー2,3をワークの中空部に差し込み外側へ向かってフィンガーの背でワークを把持するようにしてもよい。この場合でも、感圧導電ゴム6は把持したワークWを検出できる位置に配設することは同様である。
図2(a)は、本発明の第1実施形態に係る把持装置100のシステム構成を示すブロック図であり、図2(b)は、制御部4における検出回路の構成を示す回路図である。制御部4は、第1のフィンガー駆動用の第1の駆動回路7、第2のフィンガー駆動用の第2の駆動回路8、感圧導電ゴム6の出力(検出信号)を検出する検出回路9、駆動回路7,8を制御するハンドコントローラ10、各種データ等を記憶する記憶装置20からなる。
ハンドコントローラ10は、制御信号を駆動回路7,8に出力し、制御信号の入力を受けた駆動回路7,8は、フィンガー2,3に駆動信号を出力して、フィンガー2,3を開閉動作させる。つまり、ハンドコントローラ10は、駆動回路7,8を動作させることにより、フィンガー2,3を動作させる。
検出回路9は、検出信号に基づく検出値を出力するものである。具体的に説明すると、検出回路9は、図2(b)に示すように、感圧導電ゴム6に直列に接続された抵抗器12と、これら感圧導電ゴム6及び抵抗器12で形成された回路に電圧を印加する直流電源11とを有している。この直流電源11は、感圧導電ゴム6に一定の電圧を印加して感圧導電ゴム6に電流を流すためのものであり、この電流を抵抗器12に流すことで、抵抗器12に電流に比例する電圧を生じさせる。また、検出回路9は、抵抗器12の両端の電位差を検出し、検出した電圧値を検出値として出力する電圧検出部13を有している。
つまり、感圧導電ゴム6は、作用する力に応じて電気抵抗値が変化し、これにより感圧導電ゴム6を流れる電流が変化する。この検出信号を示す電流が抵抗器12を流れることで、電流に比例する電圧が抵抗器12の端子間に発生し、この電圧の電圧値を検出値として電圧検出部13が検出する。この電圧検出部13にて検出された検出値としての電圧値は、ハンドコントローラ10へ伝達される。この電圧値は、感圧導電ゴム6に作用している力に対応している。つまり、感圧導電ゴム6に作用している力が大きくなるほど、検出値としての電圧値が高くなる。
ハンドコントローラ10は、電圧値(検出値)を示す信号を検出回路9より取り込みながら、駆動回路7,8を制御して把持動作を行う。具体的にはハンドコントローラ10は、マイクロコンピュータやDSP等を備えており、電圧値(検出値)を示す信号をA/Dコンバータにてデジタル変換を行い、取り込むことを可能とする。取り込んだ電圧値(検出値)は、不図示のRAMやフラッシュメモリ等に保存することが可能である。
記憶装置20には、プログラムが記憶されており、ハンドコントローラ10は記憶装置20に記憶されたプログラムに従って動作する。
ハンドコントローラ10は、取り込んだ検出値が閾値よりも大きい場合には、ロボットハンド1がワークWを把持していると判別し、検出値が閾値よりも小さい場合には、ロボットハンド1がワークWを解放していると判別する。なお、検出値が閾値と同じ場合は、ワークWを把持していると判別してもよいし、ワークWを解放していると判別してもよい。そして、ハンドコントローラ10は、判別結果を用いて第1,第2のフィンガー2,3に所望の動作を行わせることで、ワークWを確実に把持、解放することが可能となる。
なお、特に図示しないが上位のコントローラを準備すればモーターやセンサ制御を行うコントローラが同一である必要はない。モーター及びセンサ制御用に各々独立したコントローラを有して、シリアルやCAN通信等の一般的な情報伝達手段にて上位のコントローラに接続して制御しても良い。このような構成であれば、把持装置が大型化した場合でも各コントローラに対して上位のコントローラが動作を制御する。上位のコントローラを準備することで各コントローラを分散することが可能となる。
ところで、仮にカバー部材5Aと感圧導電ゴム6との間に空隙があると、空隙が押しつぶされている間は出力(検出信号)がほとんど変化せず、微小な力を検出するのが困難となる。そのため、本第1実施形態では、空隙が生じないようカバー部材5Aが感圧導電ゴム6に圧接した状態でフィンガー2に固定されている。このように、感圧導電ゴム6にカバー部材5Aが押し付けられているので、感圧導電ゴム6には、クリープ現象が発生し、感圧導電ゴム6の出力(検出信号)が変動する。これは、圧縮弾性変形や応力緩和といったゴム特有の経時的な状態変化に起因している。よって、クリープ現象による感圧導電ゴム6の出力変動の影響を極力抑えることが重要となる。
図3は、プログラムに従って動作するハンドコントローラ10による閾値設定動作を示すフローチャートである。図4は、把持装置100の把持動作/把持解放動作を示すシーケンス図である。この図4における横軸は時間の経過を示しており、各部の動作を示している。
ハンドコントローラ10は、プログラムに従って、図4に示すように、フィンガー2,3を開閉する開閉動作M1を示す制御信号を、各駆動回路7,8に出力し、フィンガー2,3に開閉動作を行わせる。なお、図4中、開閉動作M1における高さは、開閉動作の速度を示しており、高さが高いほど速い動作であり、開動作は正の方向(上方向)、閉動作は負の方向(下方向)で示している。そして、ハンドコントローラ10は、センサである感圧導電ゴム6からの出力S1(検出信号)に基づく検出値が閾値となる検知タイミングT1を検知し、これによりワークWの有無判断J1を行う。
本第1実施形態では、ハンドコントローラ10は、フィンガー2,3の閉動作を行う度に、閾値の設定を変更するようにしている。図3に示すように、まず、制御部4のハンドコントローラ10は、フィンガー2,3が閉動作を開始するように各駆動回路7,8に制御信号を出力し、駆動回路7,8によりフィンガー2,3に閉動作を開始させる(S11)。次にハンドコントローラ10は、フィンガー2,3が閉動作を開始する時点からフィンガー2,3がワークWに接触する時点までの間に検出信号のサンプリングを実行する。このときハンドコントローラ10は、検出回路9にて感圧導電ゴム6の検出信号をサンプリングしたときに検出された検出値(電圧値)を検出回路9から入力する(S12)。
次にハンドコントローラ10は、このサンプリング時に得られた検出値を、図4に示すように、基準値とし、この基準値に予め設定された所定値を加算した結果を閾値として設定する(S13)。ここで、所定値は予め記憶装置20に記憶された正の値であり、ハンドコントローラ10は記憶装置20から所定値のデータを読み出し、基準値に加算して閾値を設定する。これにより、閾値は、検出値(基準値)よりも大きい値に設定される。つまり、制御部4は、閉動作によってフィンガー2,3がワークWに接触する時点に先立って感圧導電ゴム6の検出信号のサンプリングを行い、閾値をこのサンプリング時の検出値よりも大きい値になるように設定する。
本第1実施形態では、ハンドコントローラ10が開動作を行わせる制御信号を駆動回路7,8に出力した時点又は直後、つまりフィンガー2,3の閉動作を開始した時点又は直後に検出値を基準値として取り込み、閾値を求めている。ここで、閉動作を行わせた直後とは、フィンガー2,3の閉動作を開始した時点から予め定めた所定時間経過した時点を示す。この所定時間は、フィンガー2,3の閉動作を開始した時点とフィンガー2,3がワークWに接触するまでの時点との間の時間を実験等で求めておき、この実験結果よりも短い時間に設定される。このように、サンプリングは、フィンガー2,3の閉動作の開始以降でかつワークWに接触する時点以前に行われる。
以上、本第1実施形態によれば、感圧導電ゴム6のクリープ現象により検出信号が変動するのに対応して閾値が設定されるので、制御部4は、ロボットハンド1がワークWを把持しているか解放しているかを、安定して判別することができる。
また、閾値を設定する演算処理は、フィンガー2,3のメカ動作と比較して速いので、フィンガー2,3がワークWを把持する前であれば、閉動作を示す制御信号送信後であっても、閾値を求めることができる。つまり、フィンガー2,3が閉動作を開始する時点からフィンガー2,3にワークWが接触する時点までの間に検出値をサンプリングすればよい。特に、フィンガー2,3に閉動作を開始させた時点又は直後に検出値をサンプリングすれば、より安定してフィンガー2,3がワークWを把持する前に閾値を設定することができる。これにより、実際にフィンガー2,3がワークWを把持するのに先立って閾値が設定される。基準値となる検出値をサンプリングするタイミングは、フィンガー2,3がワークWを把持するタイミングに近くなるため、より正確にワークWの把持又は解放を判別することができる。
なお、閾値として基準値に加算する値は一定でも良いし、ワークWの形状や設定把持力により各々基準値に加算する値を変えても良い。基準値に加算する値を一定とすれば、例えば異なるワークWが存在しても把持設定が容易となる。基準値に加算する値をワークWにより各々設定すれば、最適なワークWの把持制御が行えて例えばロボットハンド1を用いた工程でのタクト短縮等全体最適化が行える。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る把持装置の動作について説明する。なお、本第2実施形態に係る把持装置の構成は、図1及び図2を用いて説明した上記第1実施形態の把持装置と同様であり、詳細な説明は省略する。
図5は、制御部4のハンドコントローラ10による閾値設定動作を示すフローチャートである。図6は、把持装置100の把持動作/把持解放動作を示すシーケンス図である。この図6における横軸は時間の経過を示しており、各部の動作を示している。
ロボットハンド1により把持されるワークWには、壊れやすいものもある。ワークWが壊れやすいものであった場合、ワークWを壊さないよう微小な力を加減して把持するために把持速度、つまりフィンガー2,3の閉動作の速度(閉速度)を所定速度よりも小さくすることがある。把持速度を小さくすることで時間に対する移動距離が小さくなるため、応答遅れによるフィンガー2,3の位置ずれを防止できる。すなわち微小な力を加減することが可能となる。把持速度を小さくする方法としては、例えば電圧制御であれば制御電圧を低くする等、一般的なモーター制御方法で良い。
ハンドコントローラ10は、図6に示すように、フィンガー2,3を開閉する開閉動作M2を示す制御信号を、各駆動回路7,8に出力し、フィンガー2,3に開閉動作を行わせる。なお、図6中、開閉動作M2における高さは、開閉動作の速度を示しており、高さが高いほど速い動作であり、開動作は正の方向(上方向)、閉動作は負の方向(下方向)で示している。そして、ハンドコントローラ10は、センサである感圧導電ゴム6からの出力S2(検出信号)に基づく検出値が閾値となる検知タイミングT2を検知し、これによりワークWの有無判断J2を行う。
本第2実施形態では、ハンドコントローラ10は、フィンガー2,3の閉動作を行う度に、閾値の設定を変更するようにしている。図5に示すように、まず、制御部4のハンドコントローラ10は、フィンガー2,3が閉動作を開始するように各駆動回路7,8に制御信号を出力し、駆動回路7,8によりフィンガー2,3に閉動作を開始させる(S21)。次にハンドコントローラ10は、フィンガー2,3が閉動作を開始する時点からフィンガー2,3がワークWに接触する時点までの間に検出信号のサンプリングを実行する。このときハンドコントローラ10は、検出回路9にて感圧導電ゴム6の検出信号をサンプリングしたときに検出された検出値(電圧値)を検出回路9から入力する(S22)。
次にハンドコントローラ10は、このサンプリング時に得られた検出値を、図6に示すように、基準値とし、この基準値に予め設定された所定値を加算した結果を閾値として設定する(S23)。ここで、所定値は予め記憶装置20に記憶された正の値であり、ハンドコントローラ10は記憶装置20から所定値のデータを読み出し、基準値に加算して閾値を設定する。これにより、閾値は、検出値(基準値)よりも大きい値に設定される。
次に、ハンドコントローラ10は、フィンガー2,3の閉速度が予め設定された所定速度よりも小さいか否かを判断する(S24)。ハンドコントローラ10は、フィンガー2,3の閉速度が所定速度よりも大きいと判断した場合は(S24:No)、閾値を補正しない。
ハンドコントローラ10は、ステップS24においてフィンガー2,3の閉速度が所定速度よりも小さいと判断した場合は(S24:Yes)、閉速度が所定速度より大きい場合よりも大きくなるように閾値を補正する(S25)。
フィンガー2,3の閉動作の開始時点又は開始直後に取り込んだ検出値を基準値として閾値を設定した場合、実際にワークWがフィンガー2,3に接触してから所定の圧力で把持が完了するまでの時間は、閉速度が小さくなるにしたがって長くなる。閾値を設定した時点からワークWがフィンガー2,3に接触してから把持が完了するまでの時間が長くなると、ゴム特有の経時的な状態変化の影響が大きくなる。そこで、本第2実施形態では、ハンドコントローラ10は、ステップS25において、正の値の補正値を加算することで、閾値を補正する。補正値は、把持速度(閉速度)が小さくなるに連れて大きくなる値に設定される。
ここで、実際の工程ではロボットハンド1を用いて把持をさせる場合、予めワークWの材質や形状は既知であるため、ワークWをどのように把持をさせるか事前に決定する。その情報を基にティーチングペンダント等を用いてロボットに教示を行う。壊れやすいワークWでは、事前の情報を基にフィンガー2,3の閉速度を所定速度よりも小さくして把持を行うように設定される。フィンガー2,3の閉速度は既知である(つまり、記憶装置20に記憶されている)。ハンドコントローラ10は、検出値をサンプリングした時点でフィンガー2とワークWとの距離を求め、求めた距離からフィンガー2がワークWに接触する時間を求め、求めた時間に対してどの程度補正が必要か、必要な補正値を求める。
補正値は、フィンガー2に組み込んだ感圧導電ゴム6にカバー部材5Aで与圧をかけた構造にて、検出値をサンプリングした時点からカウントしてフィンガー2がワークに接触するまでの接触時間との相関性を事前検討により補正テーブルとして求めておく。接触時間と補正値とを対応付けた補正テーブルは、記憶装置20に予め記憶させておく。そして、ハンドコントローラ10は、ステップS25において、検出値をサンプリングした時点からカウントしてフィンガー2がワークに接触するまでの時間を求め、求めた時間に対応する補正値を、補正テーブルを参照して求めて、閾値の補正を行う。
このように、フィンガー2がワークWに接触するまでにかかると予想される時間変化分を加味して、閾値の補正を行うことで、より正確な把持判別を行うことができる。
以上、本第2実施形態によれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏すると共に、ワークWの壊れやすさに応じて把持速度を変更しても、閾値が補正されるので、より正確に把持/把持解放を判別することができる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
上記実施形態では、制御部の検出回路が、直流電源により感圧導電ゴムに電圧を印加して、感圧導電ゴムから得られる検出信号としての電流から、電流に比例する抵抗器の端子間電圧の電圧値を検出値として検出する場合について説明したがこれに限るものではない。検出信号としての電流から検出値として電流値を検出する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、制御部において、検出回路と、コントローラとが別部品となっている場合について説明したが、コントローラが検出回路の一部又は全部を含んでいる場合であってもよい。また、A/D変換するA/Dコンバータがコントローラに含まれる場合について説明したが、コントローラとは別体にA/Dコンバータがあってもよく、このA/Dコンバータが検出回路に含まれていてもよい。
また、上記実施形態では、ロボットハンドが2つのフィンガーを有する場合について説明したが、ロボットハンドが3つ以上のフィンガーを有する場合であってもよい。
また、感圧導電ゴムが1つのフィンガーに設けられた場合について説明したが、感圧導電ゴムが2つ以上のフィンガーに設けられていてもよい。また、フィンガーが無関節のフィンガーである場合について説明したが、関節を有するフィンガーであってもよい。
また、上記実施形態では、記憶装置がコントローラとは別体である場合について説明したが、記憶装置がコントローラに内蔵されていてもよい。
[第3実施形態]
図7は本発明の第3実施形態に係るロボット装置の構成を示す概略図である。ロボット装置50は、ロボットアーム30と、ロボットアーム30を制御する制御部40と、ロボットアーム30に設けられた感圧導電ゴムであるセンサ6と、センサ6を覆うカバー部材としての弾性部材22とを備えている。ロボットアーム30は、第1〜第3の駆動軸31,32,33と、を備えている。ロボットアーム30は、ワークWが載置されるワーク作業台23に設けられている。ロボットアーム30にはアームコントローラ24が接続されている。
本第3実施形態ではロボットアーム30は、多軸(3軸)で構成されており、ロボットアーム30上にセンサ6が配設されている。図7は、ロボットアーム30の先端にセンサ6を実装してワークWを上方から固定することを説明した図である。本第3実施形態では、ロボットアーム30の先端にセンサ6を設け、センサ6を弾性部材22で覆って構成されている。ロボットアーム30は、アームコントローラ24により制御され、ワークWに対する接触検知を行う。ワークWをロボットアーム30に圧迫することで、ワークWを固定したり、触診動作を行ったりすること等ができる。
図8は、本発明の第3実施形態に係るロボット装置のシステム構成を示すブロック図である。ロボットアーム30は、3軸で構成されており、第1〜第3のモーター41,42,43駆動回路51,52,53を備えている。制御部40は、検出回路9と、アームコントローラ24とを有する。
ロボットアーム30には、ワークWの検出が行える位置にセンサ6が配設されており、センサ6の出力は、検出回路9を介してアームコントローラ24に取り込まれる。アームコントローラ24は、取り込んだセンサ6の出力を利用してロボットアーム30の制御を行う。具体的には、アームコントローラ24は、検出回路9を介してセンサ6から取り込んだ検出結果に基づき、ロボットアーム30の第1〜第3駆動回路51〜53を制御する。
駆動回路51〜53はアームコントローラ24からの制御信号により動作する。制御された駆動回路51〜53から駆動信号がモーター41〜43に伝達されて、ロボットアーム30の駆動軸31〜33が動作する。モーター41〜43は、減速機を含んだ一般的な組み合わせにて構成され、駆動軸31〜33を駆動する。駆動方法は、電圧や電流、周波数やデューティ比等を調整するなどの一般的なものである。
制御部40は、ロボットアーム30をワークWに接触させる接触動作と、ロボットアーム30をワークWから離間させてワークWを解放する離間動作とを行わせるように制御する。制御部40は、この動作中に、センサ6の検出信号に基づく検出値が閾値よりも大きい場合にはロボットアーム30がワークWに接触していると判別する。また、制御部40は、検出値が閾値よりも小さい場合にはロボットアーム30がワークWに非接触であると判別する。
そして、制御部40は、ロボットアーム30の接触動作によってロボットアーム30がワークWに接触する時点に先立ってセンサ6の検出信号のサンプリングを行い、閾値をこのサンプリング時の検出値よりも大きい値になるように設定する。
制御部40は、このサンプリングを、ロボットアーム30の接触動作の開始以降でかつワークWに接触する時点以前に行う。具体的に説明すると、制御部40は、このサンプリングを、接触動作を開始した時点又は接触動作を開始した時点から所定時間経過した時点で行う。この所定時間は、ロボットアーム30の接触動作を開始した時点とロボットアーム30がワークWに接触するまでの時点との間の時間を実験等で求めておき、この実験結果よりも短い時間に設定される。
センサ6の出力によりロボットアーム30の動作を行うことで以下の効果がある。例えば本第3実施形態の構成にてワークWの固定を行う場合、ロボットアーム30は最短の軌道にてワークWに近づきセンサ6の出力を検知してその状態を保持、ワークWを固定する。センサ6の検知を連続で行えばロボットアーム30の先端部でのワークWの固定が行えていることを確認しながら他の軸を制御してロボットアーム30の体勢を変更できる。すなわち、実際には固定したワークWに対して他のロボットアーム(不図示)が作業を行うが、他のロボットアームの動作時の干渉領域を減らして自由に作業が行えることになる。また、ワークWの固定を行いながら次の作業へ移る準備として体勢を事前に変更することも可能となる。隣接する他のロボットアームの動作領域を広くすることで動作効率が良くなるためトータルの作業時間を短くする等の効果が得られる。
図9に本第3実施形態に係るロボットアームの動作シーケンスを示す。横軸は時間の経過を示しており、各部の動作を概念的に示している。図9のセンサ6の出力S4は、ロボットアーム30の動作中にワークWがセンサ6に接触して力が加わった出力の様子を示している。アーム動作M4は、ロボットアーム30の動作スピードを示しており、大きいほど速い動作である。ここではセンサ6が搭載されているロボットアーム30の先端のスピードで説明しており、動作する方向はワークWに対して上方と下方で説明している。検知タイミングT4及び有無判断J4は、アームコントローラ24においてワークWを検知するタイミングや検知タイミングにて得た情報からワークWの有無を判断していることを概念的に示したものである。
本第3実施形態では、ロボットアーム30の制御を行う際、アーム動作M4の信号に基づき基準点を作成、基準点におけるセンサ6の出力S4を取り込み、これを基に任意に閾値を設定する。アーム動作M4はロボットアーム30の先端のスピードで説明したが、垂直多関節のロボットの場合ロボットアーム30の先端のスピードは各駆動軸の回転スピードとその組み合わせで決定する。アーム動作から基準点を作成する場合、ワークWを固定する時に動作する駆動軸であればどの軸の動作信号を基準としても良い。例えば、ワークWを検知する直前に動作する駆動軸の動作信号を基準とすれば、基準点と検知タイミングとの時間差が小さくなるためセンサ6の出力変動が最も小さくできる。
ロボットアーム30にロボットハンドを装着して動作させることは一般的である。本第3実施形態では、ハンドを装着せずにロボットアーム30にセンサ6を直接搭載して検知を行い動作させているためハンドにかかるコストを削減できる。
[第4実施形態]
本第4実施形態に係るロボット装置の構成を示す概略図及びシステム構成は第3実施形態と同様である。
図10に本発明の第4実施形態に係るロボットアームの動作シーケンスを示す。図10の動作シーケンスは、図7に示されたロボットアームの説明と同様である。
本第4実施形態では、壊れやすいワークWを固定する場合のロボットアーム30の動作を示す。例えばワークWが壊れやすいものであった場合、ワークWを壊さないよう微小な力を加減して検知するためにロボットアーム30の動作速度を遅くすることがある。動作速度を遅くすることで時間に対する移動距離が小さくなるため、応答遅れによるロボットアーム30の位置ずれを防止できる。すなわち微小な力を加減することが可能となる。
ロボットアーム30の動作が遅い場合、第2実施形態と同様にセンサ6の信号にずれが生じて誤検知してしまう可能性が生じる。
本第4実施形態では、アームコントローラ24により設定される動作速度に応じて基準点で取り込んだセンサ6の出力を補正後に閾値の設定を行う。
一般的な実工程ではロボットアーム30を用いて動作をさせる場合、ワークWの材質や形状は既知であるため、ワークWをどのように固定させるか事前に決定する。その情報を基にティーチングペンダント(不図示)等を用いてロボットアーム30に教示を行う。ロボットアーム30の動作としては、ロボットアーム30の先端位置とワーク作業台23までの距離は常に計算できるため、固定するワークWの情報を基にした位置に高さを調整して移動させる。第2実施形態と同様にロボットアーム30の動作速度に基づいた補正テープルを作成してセンサ6の出力値の補正を行う。
基準点でのセンサ6の出力を、ワークWが接触するまでにかかると予想される時間変化分を加味した補正を行うことで詳細な閾値を設定できより正確に動作検出が行える。
[第5実施形態]
本第5実施形態に係るロボット装置の構成を示す概略図及びシステム構成は第1〜第4実施形態と同様である。
図11は本発明の第5実施形態に係るロボット装置の構成を示す概略図である。ロボット装置60は、上記第1実施形態の把持装置と略同様の構成の把持装置100と、上記第3実施形態のロボットアームと同様の構成のロボットアーム30とを備えている。把持装置100のロボットハンド1は、ロボットアーム30の先端に取り付けられており、ロボットハンド1及びロボットアーム30によりロボットマニピュレータが構成されている。ロボットアーム30は、アームコントローラ24により制御される。ロボットアーム30は、3軸で構成されており、ロボットハンド1上にセンサ6が配設されている。ここでは第1,第2のフィンガー2,3の先端にセンサ6を配設しておりワークWの状態を検知する。
ロボットハンド1上の第1、第2のフィンガー2、3に搭載しているセンサ6の出力をハンドハンドコントローラ10に取り込み、アームコントローラ24にてロボットアーム11を動作させて作業を行う。ハンドハンドコントローラ10とアームコントローラ24間の通信は上位のコントローラを別途準備(不図示)しても良いし、直接通信を行っても良い。ロボットハンド1とロボットアーム30の組み合わせで装置を構成すれば、工程に必要な位置にセンサ6を取り付けることでワークWの把持や搬送、ワークWの固定等を一つの装置で実現できる。
なお、上記第3〜第5実施形態において、ロボットアーム30は複数軸を持つ垂直多関節型のロボットアームの場合について説明したが、水平または垂直に動作する直交型のロボットアームでも本発明は適用可能である。
1…ロボットハンド(把持機構)、2,3…フィンガー、4…制御部、5A…カバー部材、6…感圧導電ゴム、11…ロボットアーム、12…第1のモーター、13…第2のモーター、14…第3のモーター、15…第1の駆動軸、16…第2の駆動軸、17…第3の駆動軸、19…第1の駆動回路、20…第2の駆動回路、21…第3の駆動回路、22…弾性部材、23…ワーク作業台、24…アームコントローラ、100…把持装置、W…ワーク

Claims (10)

  1. 複数のフィンガーを有する把持機構と、
    前記複数のフィンガーのうち少なくとも1つのフィンガーに設けられ、作用した力に対応した検出信号を出力する感圧導電ゴムと、
    前記感圧導電ゴムを覆うカバー部材と、
    前記複数のフィンガーを開動作又は閉動作させると共に、前記検出信号に基づく検出値が閾値よりも大きい場合には前記把持機構がワークを把持していると判別し、前記検出値が前記閾値よりも小さい場合には前記把持機構がワークを解放していると判別する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記閉動作によって前記フィンガーがワークに接触する時点に先立って前記感圧導電ゴムの検出信号のサンプリングを行い、前記閾値をこのサンプリング時の検出値よりも大きい値になるように設定する、
    ことを特徴とする把持装置。
  2. 前記サンプリングは、前記フィンガーの閉動作の開始以降でかつワークに接触する時点以前に行われることを特徴とする請求項1に記載の把持装置。
  3. 前記サンプリングは、前記閉動作を開始した時点又は前記閉動作を開始した時点から所定時間経過した時点で行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の把持装置。
  4. 前記制御部は、前記閉動作の速度が所定速度よりも小さい場合には、該閉速度が前記所定速度より大きい場合よりも大きくなるように前記閾値を補正する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の把持装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の把持装置と、ロボットアームとを備えたロボット装置。
  6. ロボットアームと、
    前記ロボットアームに設けられ、作用した力に対応した検出信号を出力する感圧導電ゴムと、
    前記感圧導電ゴムを覆うカバー部材と、
    前記ロボットアームを動作させると共に、前記検出信号に基づく検出値が閾値よりも大きい場合には前記ロボットアームがワークに接触していると判別し、前記検出値が前記閾値よりも小さい場合には前記ロボットアームがワークに非接触であると判別する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記ロボットアームの動作によって前記ロボットアームがワークに接触する時点に先立って、前記感圧導電ゴムの検出信号のサンプリングを行い、前記閾値をこのサンプリング時の検出値よりも大きい値になるように設定する、
    ことを特徴とするロボット装置。
  7. 複数のフィンガーを有する把持機構と、前記複数のフィンガーのうち少なくとも1つのフィンガーに設けられ、作用した力に対応する検出信号を出力する感圧導電ゴムと、前記感圧導電ゴムを覆うカバー部材と、前記複数のフィンガーを開動作又は閉動作させると共に、前記検出信号に基づく検出値が閾値よりも大きい場合には前記把持機構がワークを把持していると判別し、前記検出値が前記閾値よりも小さい場合には前記把持機構がワークを解放していると判別する制御部と、を有する把持装置の制御方法であって、
    前記制御部が、前記フィンガーがワークに接触する時点に先立って前記感圧導電ゴムの検出信号のサンプリングを実行するステップと、
    前記制御部が、前記閾値をこのサンプリング時の検出値よりも大きい値になるように設定するステップと、を備えた、
    ことを特徴とする把持装置の制御方法。
  8. 前記サンプリングは、前記フィンガーの閉動作の開始以降でかつワークに接触する時点以前に行われることを特徴とする請求項7に記載の把持装置の制御方法。
  9. 前記サンプリングは、前記閉動作を開始した時点又は前記閉動作を開始した時点から所定時間経過した時点で行われることを特徴とする請求項7又は8に記載の把持装置の制御方法。
  10. 前記制御部は、前記閉動作の速度が所定速度よりも小さい場合には、該閉速度が前記所定速度より大きい場合よりも大きくなるように前記閾値を補正する、
    ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の把持装置の制御方法。
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