JP2013131990A - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

情報処理装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2013131990A
JP2013131990A JP2011281569A JP2011281569A JP2013131990A JP 2013131990 A JP2013131990 A JP 2013131990A JP 2011281569 A JP2011281569 A JP 2011281569A JP 2011281569 A JP2011281569 A JP 2011281569A JP 2013131990 A JP2013131990 A JP 2013131990A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
difference
screen
screen image
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011281569A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaya Mukogasa
真哉 向笠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2011281569A priority Critical patent/JP2013131990A/ja
Priority to US13/688,489 priority patent/US20130163812A1/en
Publication of JP2013131990A publication Critical patent/JP2013131990A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/85Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using pre-processing or post-processing specially adapted for video compression
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/50Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding
    • H04N19/503Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving temporal prediction
    • H04N19/507Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using predictive coding involving temporal prediction using conditional replenishment

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

【課題】プロジェクタにより投影される投影画像の画質を向上させる。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置は、画像表示装置で表示される画像を制御する情報処理装置であって、画面画像を取得する画像キャプチャ手段と、画像キャプチャ手段により取得される毎に画面画像を保存する記憶手段と、記憶手段により前回保存された前回画面画像と画像キャプチャ手段により取得された画面画像とを比較することにより差分画素を抽出する画像比較手段と、所定数の画素から構成され前記画面画像を分割する所定矩形に基づき、全ての差分画素を内包する最小の矩形領域を差分領域と決定する差分領域決定手段と、画面画像から差分領域を切り出した差分画像を所定矩形単位で圧縮処理することにより、圧縮差分画像を生成する圧縮差分画像生成手段と、差分圧縮画像を送信する画像送信手段とを有する。
【選択図】図11

Description

本発明は、情報処理装置及びプログラムの分野に関する。
会議などの場においては、プロジェクタを利用して、ホワイトボードやスクリーンなどにPC(Personal Computer)のデスクトップ画面を投影することによりプレゼンテーション等が行われる。即ちPCとプロジェクタがネットワークで接続された環境において、PCは一定間隔おきにデスクトップ画面画像をキャプチャし、プロジェクタに対し、キャプチャしたデスクトップ画面画像を投影画像データとして送信することにより、プロジェクタは受信した投影画像データを投影する。
またこのとき、キャプチャしたデスクトップ画面画像を1つ前にキャプチャしたデスクトップ画面画像を画素毎に比較して、差のある画素(差分画素という)を抽出し、デスクトップ画面画像から差分領域のみを切り出して、プロジェクタへ送信することにより、ネットワークの負荷を低減する技術が知られている。つまりPCのデスクトップ画面画像において、変化のあった箇所の差分領域だけをプロジェクタへ送信し、プロジェクタは受信した差分領域を1つ前に投影したデスクトップ画面画像と重ね合わせることで、差分領域の箇所だけを更新する。
またここで、PCからプロジェクタに対し送信されるデスクトップ画面画像の差分領域の画像は、ネットワークの負荷を削減するためJPEG形式などで圧縮されてから送信されることが一般的である。
これに関する技術として、特許文献1には、PC等の映像信号発生装置と液晶プロジェクタ等の表示装置との間をワイヤレス方式で映像信号を伝達するシステムにおいて、ネットワークの負荷を低減させる目的で、映像信号を送信する送信装置が、映像信号の連続する前後のフレーム間で異なる部分の映像信号のみを符号化して送信し、表示装置が、符号化された映像信号を受信し、符号化方式に対応する方式で復号して、復号した映像を表示画面上に表示する構成が記載されている。
しかしながら、JPEG圧縮では、マクロブロックと呼ばれる単位で処理されるため、差分領域が画像の幅、高さがマクロブロック単位で割り切れない場合(切り出せない場合)、足りないサイズ分(マクロブロック内に収まりきらない分)は予測画像で補間されることになり、そのため差分領域の端の部分にはノイズが入りやすくなる。
従って、従来のPCからプロジェクタに対し差分領域を送信するという投影の仕組みにおいては、差分領域をJPEG圧縮した際に、差分領域の端の部分にノイズが入ることが多く、プロジェクタ側で受信した差分領域を1つ前に投影したデスクトップ画面画像と重ね合わせたときに、その差分領域を重ねた部分の境界線が目立ち易くなってしまうという問題があった。即ちプロジェクタにより投影される投影画像の画質が低下してしまうという問題があった。
本発明では上記のような問題に鑑みて、プロジェクタにより投影される投影画像の画質を向上させる情報処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、画像表示装置とネットワークを介し接続され、前記画像表示装置で表示される画像を制御する情報処理装置であって、
表示手段に表示されている画面画像を取得する画像キャプチャ手段と、前記画像キャプチャ手段により取得される毎に画面画像を保存する記憶手段と、前記記憶手段により前回保存された前回画面画像と、前記画像キャプチャ手段により取得された画面画像とを比較することにより、差分画素を抽出する画像比較手段と、所定数の画素から構成され前記画面画像を分割する所定矩形に基づき、全ての前記差分画素を内包する最小の矩形領域を差分領域と決定する差分領域決定手段と、前記画面画像から前記差分領域を切り出した差分画像を、前記所定矩形単位で圧縮処理することにより、圧縮差分画像を生成する圧縮差分画像生成手段と、前記画像表示装置に対し、前記差分圧縮画像を送信する画像送信手段とを有する。
また上記課題を解決するため、本発明に係るプログラムは、画像表示装置とネットワークを介し接続され、前記画像表示装置で表示される画像を制御する情報処理装置に、表示手段に表示されている画面画像を取得する画像キャプチャ手段と、前記画像キャプチャ手段により取得される毎に画面画像を保存する記憶手段と、前記記憶手段により前回保存された前回画面画像と、前記画像キャプチャ手段により取得された画面画像とを比較することにより、差分画素を抽出する画像比較手段と、所定数の画素から構成され前記画面画像を分割する所定矩形に基づき、全ての前記差分画素を内包する最小の矩形領域を差分領域と決定する差分領域決定手段と、前記画面画像から前記差分領域を切り出した差分画像を、前記所定矩形単位で圧縮処理することにより、圧縮差分画像を生成する圧縮差分画像生成手段と、前記画像表示装置に対し、前記差分圧縮画像を送信する画像送信手段として機能させる。
なお、本発明の構成要素、表現または構成要素の任意の組合せを、方法、装置、システム、コンピュータプログラム、記録媒体、などに適用したものも本発明の態様として有効である。
本発明によれば、プロジェクタにより投影される投影画像の画質を向上させる情報処理装置及びプログラムを提供することができる。
本実施形態に係るプロジェクションシステム100のネットワーク構成図を示す。 本実施形態に係るPC10の一実施形態の主要構成を示すハードウェア構成図である。 本実施形態に係るプロジェクタ20の一実施形態の主要構成を示すハードウェア構成図である。 図4は、本実施形態に係る各装置の機能ブロック図の一例を示す。 本実施形態に係るPC10の表示画面及びプロジェクタ20の投影画像の遷移例を示す。 従来例に係るPCの差分画像の切り取りを説明する図である。 従来例に係るプロジェクタの差分画像の合成を説明する図である。 本実施例に係るPC10の差分画像の切り取りを説明する図である。 本実施例に係るプロジェクタ20の差分画像の合成を説明する図である。 本実施形態に係るプロジェクションシステム100の情報処理を説明するフローチャート図である。 従来例と本実施形態との差分画像を比較した図である。 本変形例に係るプロジェクションシステム100の情報処理を説明するフローチャート図である。 本変形例に係るPC10の差分画像の切り取りを説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態を各実施形態において図面を用いて説明する。
[システム構成]
(ネットワーク構成)
図1は、本実施形態に係るプロジェクションシステム100のネットワーク構成図を示す。本実施形態に係るプロジェクションシステム100は、PC10及びプロジェクタ20がネットワーク30を介し接続され構成される。
PC10は、情報処理装置の一例として、ユーザのPC端末である。PC10はネットワーク30を介しプロジェクタ20と接続されており、ホワイトボード40にPC10のデスクトップ画面を投影することによりプレゼンテーション等が行われる。即ちPC10は一定間隔おきにデスクトップ画面画像をキャプチャし、例えばプロジェクタ20に対し、キャプチャしたデスクトップ画面画像を投影画像として送信することにより、プロジェクタ20は受信した投影画像をホワイトボード40に投影する。
プロジェクタ20は、PC10から投影画像を受信し、例えばホワイトボード40に対し投影画像を投影する。プロジェクタ20はネットワーク30を介しPC10と接続されており、PC10からプロジェクタ20に対しPC画面上のデスクトップ画面画像が投影画像として送信されてくる。プロジェクタ20は、受信したこの投影画像を投影画像としてホワイトボード40などに投影する。
本実施形態において、PC10は一定間隔おきにデスクトップの画面画像をキャプチャするが、キャプチャした画面画像を1つ前にキャプチャしたデスクトップの画面画像を画素毎に比較して、差のある画素(差分画素という)を抽出し、差分領域のみを切り出して、JPEG圧縮後、これをプロジェクタへ送信する。つまりPC10のデスクトップの画面画像において、変化のあった箇所の差分領域だけをプロジェクタ20へ送信し、プロジェクタ20は、受信した差分領域を1つ前に投影したデスクトップの画面画像と重ね合わせることで、差分領域の箇所だけを更新する。この点詳細は後述する。
ネットワーク30は、有線及び無線を含みまたLAN及びWANを含む通信ネットワークである。PC10がプロジェクタ20と接続し通信可能な限りいかようなネットワークでもよい。またPC10は、必ずしも1台に限られず、複数台のPCがネットワーク30上に接続されてもよい。
(ハードウェア)
図2は、本実施形態に係るPC10の一実施形態の主要構成を示すハードウェア構成図である。PC10は、主要な構成として、CPU11、ROM12、RAM13、HDD14、記憶媒体読取装置15、入力装置16、表示装置17、及び通信装置18を含む構成である。
CPU11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路から構成され、装置全体を制御する回路である。また、ROM12は、CPU11で実行される所定の制御プログラムを格納するメモリであり、RAM13は、CPU11がROM12に格納された所定の制御プログラムを実行して各種の制御を行うときの作業領域として使用するメモリである。HDD14は、汎用のOS、各種プログラムを含む各種情報を格納する装置であり、不揮発性の記憶装置である。記憶媒体読取装置15は、CDやDVD、USBメモリ等の外部記憶媒体から情報を入力する装置である。入力装置16は、ユーザが各種入力操作を行うための装置である。入力装置16は、マウス、キーボード、表示装置17の表示画面上に重畳するように設けられたタッチパネルスイッチなどを含む。表示装置17は、各種データを表示画面に表示する装置である。例えばLCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)などから構成される。通信装置18は、ネットワーク30を介して他の機器との通信を行う装置である。有線ネットワークや無線ネットワークなど含む各種ネットワーク形態に応じた通信をサポートする。
図3は、本実施形態に係るプロジェクタ20の一実施形態の主要構成を示すハードウェア構成図である。プロジェクタ20は、大きくは投影画像を投影(投影画像データを投影して可視化)する投影部21と、制御全般を行う制御部22で構成されている。
投影部21は、投影画像を投影し、投影画像データを投影画像として可視化する。また、制御部22は、制御部22を制御するCPU221、CPU221がプログラムを実行し各種の制御を行うときの作業領域として使用されるRAM222、投影画像等を記憶するストレージ223、プロジェクタ制御プログラムや制御に必要なパラメータが格納されているROM224、投影部21へ電源制御や生成された投影画像を投影させる命令を送る投影制御部225、入力装置で投影部21の電源操作、選択・投影・ページ操作等の命令を受け付ける操作部226と、ネットワーク30とのインターフェースであるイーサネット(登録商標)や操作部226と同様の操作を行えるリモコン用のインターフェースであるIrDA等の通信インターフェース227を含み構成されている。
(機能)
次に、本実施形態に係るプロジェクションシステム100の主要機能構成について説明する。図4は、本実施形態に係る各装置の機能ブロック図の一例を示す。
まずPC10は、表示部101、キャプチャ部102、記憶部103、画像比較部104、差分領域決定部105、圧縮差分画像生成部106、送信部107を含み構成される。
表示部101は、表示装置17の表示画面上に画面画像(表示画面)を表示する。画面画像は例えばPC10で表示されているデスクトップ画面であり、この画面画像がプロジェクタ20により投影されることになる。
キャプチャ部102は、表示部101に表示されている画面画像を取得する。即ちプロジェクタ20により投影されるべき画面画像を所定間隔毎にキャプチャリングする。キャプチャ間隔は任意の設定に従うが、いうまでもなくキャプチャ間隔が短いほどよりリアルタイムにPC10の表示画面上の変更が反映されプロジェクタ20により投影される。
記憶部103は、キャプチャ部102により取得された画面画像を保存する。次回、画像比較部104による画像比較時に使用されるためである。
画像比較部104は、記憶部103から前回保存した前回画面画像を取得し、その前回画面画像と、今回取得された画面画像とを画素単位で比較することにより、差分画素を抽出する。即ちPC10の表示画面上、変更箇所(変更画素)を抽出するものである。
差分領域決定部105は、画像比較部104により抽出された差分画素と、JPEG圧縮の処理単位であるマクロブロックとに基づき、差分領域を決定する。この点詳細は後述する。
圧縮差分画像生成部106は、決定された差分領域に従って、今回の画面画像から差分領域内の画像(差分画像という)を切り出し、切り出した差分画像をJPEG圧縮することにより、圧縮差分画像を生成する。差分画像はプロジェクタ20側で投影画像の一部として使用されるが、圧縮を行う目的は、差分画像データの伝送にかかるネットワーク30の負荷を低減するためである。
送信部107は、プロジェクタ20に対し、圧縮された差分画像である圧縮差分画像を送信する。
次いでプロジェクタ20は、受信部201、伸張部202、画像合成部203、記憶部204、画像投影部205を含み構成される。
受信部201は、PC10から圧縮された差分画像である圧縮差分画像を受信する。
伸張部202は、PC10から受信した圧縮差分画像を伸張(解凍)する。圧縮差分画像は圧縮された差分画像であるからである。
画像合成部203は、記憶部204から前回の合成画面画(投影画像ともいえる)を取得し、その前回の合成画面画像上、今回受信した差分画像を重畳して合成することにより、今回投影すべき合成画面画像(投影画像)を生成する。また生成した合成画面画像を記憶部203へ保存させる。
記憶部204は、画像合成部203により生成された合成画面画像(投影画像)を保存する。次回、画像合成部203による画像合成時に使用するためである。
画像投影部205は、画像合成部203により生成された合成画面画像を投影する。即ち画像投影部205は投影部21を制御し、合成画面画像を投影画像として投影し可視化する。
以上、各装置の主要機能構成である。なおこれらの機能は、実際には装置のCPUが実行するプログラムによりコンピュータに実現させるものである。例えばPC10においては、プロジェクタ20用のユーティリティ・プログラムなどを事前にインストールしておく。
[動作概要]
図5は、本実施形態に係るPC10の表示画面及びプロジェクタ20の投影画像の遷移例を示す。図に示されるように、まずPC10において、(a)の表示画面が表示されている場合、プロジェクタ20においても、PC10の表示画面と同一の画面が投影される。
ここで、PC10において、ユーザが(a)の表示画面上、オブジェクトA及びオブジェクトBを追加するとともに、オブジェクトCを画面下方に移動させたものとする。このとき、プロジェクタ20に対し差分画像が送信された結果、プロジェクタ20においても、PC10の表示画面と同一の画面が投影される。
即ちPC10は、前回の画面画像である(a)の画面画像と、今回変更された(b)の画面画像との差分画像を切り取って、これを圧縮してからプロジェクタ20に送信する。プロジェクタ20は、受信した圧縮差分画像を伸張後、その圧縮画像を前回の投影画像である(a)の投影画像上に重畳するように合成することにより、(b)の投影画像を生成し投影する。
なお、差分画像のみを送信するのは、全体の画面画像を送信する場合に比べ、データの伝送にかかるネットワーク30の負荷を低減するためである。また圧縮を行う目的は、同様に、データの伝送にかかるネットワーク30の負荷を低減するためである。
続いて、プロジェクタ20に対し送信される差分画像の切り取りに関し、従来例と本実施形態例を比較しながら説明する。
(従来例)
図6は、従来例に係るPCの差分画像の切り取りを説明する図である。PC側は、今回キャプチャした画面画像と、前回キャプチャした画面画像を画素毎に比較して、差のある画素(差分画素という)を抽出する。そして抽出された差分画素のうち、最も左の差分画素、最も右の差分画素、最も上の差分画素、最も下の差分画素に外接する矩形を差分領域とし、今回キャプチャした画面画像から差分領域に含まれる画像である差分画像のみを切り出すと、この差分画像をJEPG圧縮してからプロジェクタへ送信する。また画面画像上における差分画像の位置を示す座標情報も併せて送信される。例えば差分画像は矩形のため4角のうち、少なくとも対向する2点の座標情報が送信される。
図7は、従来例に係るプロジェクタの差分画像の合成を説明する図である。プロジェクタ側は、受信した差分画像を伸張後、今回受信した差分画像と、前回投影した画面画像(全体画面画像)を座標情報に従って合成する。つまり、前回投影した画面画像上、画面上変化のあった箇所である差分領域だけ差分画像を重畳して更新する。そしてプロジェクタはこの合成画面画像を投影画像として投影する。以上により従来、図5に示す画面遷移が実現される。
(本実施例)
図8は、本実施例に係るPC10の差分画像の切り取りを説明する図である。PC10側は、今回キャプチャした画面画像と、前回キャプチャした画面画像を画素毎に比較して、差のある画素(差分画素という)を抽出する。また今回キャプチャした画面画像をマクロブロックに分割する。マクロブロックは、JPEG圧縮での処理単位であり、例えば1マクロブロックあたり8×8画素を含む所定の矩形とする。なお画面画像に含まれる画素数は解像度に対応するので、通常、画面画像の画素数は8で割り切れる、つまり画面画像は余りなく整数個のマクロブロックで分割できるものとする。
そして抽出された全ての差分画素を内包する最小のマクロブロック矩形領域を差分領域と決定する。つまり抽出された差分画素のうち、最も左(左方)の差分画素を含むマクロブロック、最も右(右方)の差分画素を含むマクロブロック、最も上(上方)の差分画素を含むマクロブロック、最も下(下方)の差分画素を含むマクロブロックに外接する矩形領域を差分領域とする(図中、太点線内)。
続いて今回キャプチャした画面画像から、差分領域に含まれる画像である差分画像のみを切り出すと、この差分画像をマクロブロック単位でJEPG圧縮処理してからプロジェクタへ送信する。また画面画像上における差分画像の位置を示す座標情報も併せて送信される。
ここで、差分画像は画面画像からマクロブロック単位で切り取られるので、必ずマクロブロック単位で割り切れるサイズの差分画像データになり、差分画像のJEPG圧縮の際、圧縮に伴うノイズが入りにくくなる。一方、従来例の場合、差分領域のサイズによって、差分領域が画像の幅、高さがマクロブロック単位で割り切れない場合(切り出せない場合)、足りないサイズ分は予測画像で補間されることになり、そのため差分領域の端の部分にはノイズが入りやすくなる。
図9は、本実施例に係るプロジェクタ20の差分画像の合成を説明する図である。プロジェクタ20側は、受信した差分画像を伸張後、今回受信した差分画像と、前回投影した画面画像(全体画面画像)を座標情報に従って合成する。つまり、前回投影した画面画像上、画面上変化のあった箇所である差分領域だけ差分画像を重畳して更新する。そしてプロジェクタはこの合成画面画像を投影画像として投影する。以上により本実施例において、図5に示す画面遷移が実現される。
ここで、受信した差分画像の端の部分にはノイズが入りにくくなっているため、その画質は良好である。またプロジェクタにより投影される投影画像においても、差分画像の合成箇所(特に合成した差分画像の淵)の画質も良好であるので、投影画像全体として高画質が期待できる。一方、従来例の場合、差分領域のサイズによっては、差分領域の端の部分にはノイズが入りやすくなるので、プロジェクタにより投影される投影画像においても、差分画像の合成箇所(特に合成した差分画像の淵)が目立つ場合がある。
[情報処理]
次に本実施形態に係るプロジェクションシステム100における情報処理を説明する。即ち上述の動作概要を詳しく説明する。
図10は、本実施形態に係るプロジェクションシステム100の情報処理を説明するフローチャート図である。具体的にはPC10は、表示画面からプロジェクタ20に送信すべき差分画像を切り取って、これをJPEG圧縮後、プロジェクタ20に送信する。プロジェクタ20は圧縮された差分画像を受信すると、これを伸張後、前回の投影画像上に重畳させて合成し、この合成画面画像を投影するものである。以下詳しく説明する。
S1:PC10のキャプチャ部102は、まず表示部101に表示されている画面画像(例えばデスクトップ画面画像)を取得する。即ちこれはプロジェクタ20により投影されるべき画面画像を所定間隔毎にキャプチャリングするものである。なおキャプチャ間隔は任意の設定に従い、設定されたキャプチャ時間到来により画面画像が取得される。つまり本フローチャートが開始される。
S2:記憶部103は、キャプチャ部102により取得された画面画像を保存する。次回、画像比較部104による画像比較時に使用されるためである。
S3:画像比較部104は、記憶部103から前回保存した前回画面画像を取得する。なお記憶部103は、画面画像が前回のものであるかどうかを管理するため、連続的な管理番号や保存日時刻等の情報を付加し保存しうる。またもしくは、使用されなくなった前回以外の画面画像は削除するようにしてもよい。つまりこの場合記憶部103は、画像比較部104により前回画面画像が取得されたとき、その前回画面画像を削除する。
S4:画像比較部104は、記憶部103から取得した前回画面画像と、キャプチャ部102により今回取得された取得された画面画像とを画素単位で比較することにより、画素値に差異がある(同一でない)画素である差分画素を抽出する。即ちPC10の表示画面上、変更箇所(変更画素)を抽出するものである。
例えば再び図5、8を参照すると、PC10において、ユーザが(a)の表示画面上、オブジェクトA及びオブジェクトBを追加するとともに、オブジェクトCを画面下方に移動させている。このとき、変更箇所は、オブジェクトA及びオブジェクトB、オブジェクトCの描画箇所に相当する画素であり、またオブジェクトCの移動前の描画箇所に相当する画素である。
S5:差分領域決定部105は、今回キャプチャした画面画像をマクロブロックに分割する。マクロブロックは、JPEG圧縮での処理単位であり、例えば1マクロブロックあたり8×8画素を含む所定の矩形とする。なお画面画像に含まれる画素数は解像度に対応するので、通常、画面画像の画素数は8で割り切れる、つまり画面画像は余りなく整数個のマクロブロックで分割できるものとする。
S6:差分領域決定部105は、画像比較部104により抽出された差分画素と、JPEG圧縮の処理単位であるマクロブロックとに基づき、差分領域を決定する。
例えば再び図8に示されるように、抽出した全ての差分画素を内包する最小のマクロブロック矩形領域を差分領域と決定する。つまり抽出された差分画素のうち、最も左(左方)の差分画素を含むマクロブロック、最も右(右方)の差分画素を含むマクロブロック、最も上(上方)の差分画素を含むマクロブロック、最も下(下方)の差分画素を含むマクロブロックに外接する矩形領域が差分領域と決定される。図例の場合、縦7×横10マクロブロック矩形領域が差分領域である(太点線内)。
なお、差分領域は矩形のため4角のうち、少なくとも対向する2点の座標情報の特定でもって決定できる。具体的に、マクロブロックのサイズと差分画素座標とから、差分領域を以下のように算出できる。
マクロブロックの幅をXb、高さをYbとし、
差分画素座標を(X1, Y1), (X2, Y2), ・・・, (Xn, Yn)とし、
X1, X2, ・・・, Xnの中で最小値をmin(X1, X2, ・・・, Xn)で表し、
X1, X2, ・・・, Xnの中で最大値をmax(X1, X2, ・・・, Xn)で表し、
Y1, Y2, ・・・, Ynの中で最小値をmin(Y1, Y2, ・・・, Yn)で表し、
Y1, Y2, ・・・, Ynの中で最大値をmax(Y1, Y2, ・・・, Yn)で表し、
X以下の最大の整数をfloor(X)で表し、
X以上の最小の整数をceil(X)で表し、
Y以下の最大の整数をfloor(Y)で表し、
Y以上の最小の整数をceil(Y)で表すと、
差分領域の左上座標(Xs, Ys)、右下座標(Xe, Ye)は、以下の式で計算される。
Xs = floor( min(X1, X2, ・・・, Xn) ÷ Xb ) × Xb
Ys = floor( min(Y1, Y2, ・・・, Yn) ÷ Yb ) × Yb
Xe = ceil( max(X1, X2, ・・・, Xn) ÷ Xb ) × Xb
Ye = ceil( max(Y1, Y2, ・・・, Yn) ÷ Yb ) × Yb
このように、矩形である差分領域の対向する2点である左上座標(Xs, Ys)及び右下座標(Xe, Ye)により、差分領域を決定できる。
S7:圧縮差分画像生成部106は、今回キャプチャした画面画像から、差分領域の座標情報に基づき差分領域内の画像である差分画像を切り出す。例えば再び図8を参照すると、今回キャプチャした画面画像において、決定された差分領域(縦7×横10マクロブロック矩形領域)内の画像がプロジェクタ20へ送信される差分画像として切り出されている。また切り出しの際、また画面画像上における差分画像の位置を示す座標情報も併せて取得されるが、これは差分領域の座標情報を特定する2点の座標情報と同一でありうる(S6)。
S8:圧縮差分画像生成部106は、切り出した差分画像をマクロブロック単位でJPEG圧縮処理することにより、圧縮差分画像を生成する。差分画像データの伝送にかかるネットワーク30の負荷を低減するためである。
このとき、S6及びS7によって、差分画像は画面画像からマクロブロック単位で切り取られるので、必ずマクロブロック単位で割り切れるサイズの差分画像データになり、差分画像のJEPG圧縮の際、圧縮に伴うノイズが入りにくくなる。一方、従来例の場合、差分領域のサイズによって、差分領域が画像の幅、高さがマクロブロック単位で割り切れない場合(切り出せない場合)、足りないサイズ分は予測画像で補間されることになり、そのため差分領域の端の部分にはノイズが入りやすくなる。
S9:送信部107は、プロジェクタ20に対し、圧縮された差分画像である圧縮差分画像を送信する。また併せて画面画像上における差分画像の位置を示す座標情報も送信する。
S10:一方、プロジェクタ20の受信部201は、PC10から圧縮された差分画像である圧縮差分画像を受信する。また併せて画面画像上における差分画像の位置を示す座標情報も受信する。
S11:伸張部202は、PC10から受信した圧縮差分画像を伸張(解凍)する。
S12:画像合成部203は、記憶部204から前回の合成画面画像(投影画像ともいえる)を取得する。
S13:画像合成部203は、記憶部204から取得した前回の合成画面画像上、画面画像上における差分画像の位置を示す座標情報に基づいて、今回の差分画像を重畳して合成することにより、今回投影すべき合成画面画像を生成する。例えば再び図9を参照すると、前回の合成画面画像(投影画面画像)上、画面画像上における差分画像の位置を示す座標情報に基づいて、今回の差分画像を重畳して合成することにより、今回投影すべき投影画像として合成画面画像が生成されている。
S14:記憶部204は、画像合成部203により生成された合成画面画像を保存する。次回、画像合成部203による画像合成時に使用するためである。なお記憶部204は、合成画面画像が前回のものであるかどうかを管理するため、連続的な管理番号や保存日時刻等の情報を付加し保存しうる。またもしくは、使用されなくなった前回以外の合成画面画像は削除するようにしてもよい。つまりこの場合記憶部204は、画像合成部203により前回の合成画面画像が取得されたとき、その前回の合成画面画像を削除する。
S15:画像投影部205は、画像合成部203により生成された合成画面画像を投影する。以上により本フローチャートにおいて、図5に示す画面遷移が実現される。
ここで、プロジェクタ20が受信した差分画像の端の部分にはノイズが入りにくくなっているため、その画質は良好である。また投影される投影画像においても、差分画像の合成箇所(特に合成した差分画像の淵)の画質も良好であるので、投影画像全体として高画質が期待できる。一方、従来例の場合、差分領域のサイズによっては、差分領域の端の部分にはノイズが入りやすくなるので、プロジェクタにより投影される投影画像においても、差分画像の合成箇所(特に合成した差分画像の淵)が目立つ場合がある。
図11は、従来例と本実施形態との差分画像を比較した図である。図中、従来例のプロジェクタへ送信する差分画像は、図6の下図に対応するものあり、本実施形態に係るプロジェクタ20へ送信する差分画像は、図8の下図に対応するものである。
いずれの差分画像もPC側においてマクロブロック単位でJPEG圧縮されるが、従来例のプロジェクタへ送信する差分画像は、図に示されるようにマクロブロック単位で割り切れない箇所(斜線箇所)が存在する。よって、JPEG圧縮時この箇所(斜線箇所)は予測画像で補間されることになり、差分領域の端の部分にはノイズが入りやすくなる。またプロジェクタにより投影される投影画像においても、差分画像を合成した箇所(斜線箇所)の淵が目立つ場合がある。
[変形例]
本変形例は、上述の実施形態と比べ、差分領域の決定方法が異なる。具体的には、上述の図10のフローチャートにおいて、S5、S6の処理が本変形例では異なる。
図12は、本変形例に係るプロジェクションシステム100の情報処理を説明するフローチャート図である。S5、S6の処理のみが異なるので、本変形例ではS5、S6をそれぞれS5−2、S6−2に置き換えて説明する。なおこれら2つのステップ以外は、図10、図12共に同一である。また図13は、本変形例に係るPC10の差分画像の切り取りを説明する図である。併せて参照しながら以下説明する。
S5−2:差分領域決定部105は、今回キャプチャした画面画像をマクロブロックに分割する。ここで本変形例においては、S4で抽出された差分画素のうち、一番左の差分画素(一番左の差分画素のX座標)と一番上の差分画素(一番左の差分画素のY座標)を「起点」として、画面画像をマクロブロックに分割する。例えば図13を参照すると、一番左の差分画素(より正確には一番左の差分画素のX座標)と一番上の差分画素(より正確には一番左の差分画素のY座標)を起点として、画面画像がマクロブロックに分割されている。
一方、上述の実施形態の起点は、矩形である画面画像の4角のうちいずれの1角点(例えば最上最左点)であるので、画面画像は余りなく整数個のマクロブロックで分割できた(例えば図8参照)。しかし本変形例の起点は、画面画像において一番左の差分画素と一番上の差分画素に基づく起点である。よって1マクロブロックは上述の如く例えば8×8画素からなり、画面画像全体の画素数は変わらないので、本変形例の起点位置によっては、画面画像の上端下端や左端右端にちょうど1マクロブロック内に収まりきらない余り画素が発生する可能性がある。といってもその箇所は圧縮され送信される対象でないので特段問題はない。
S6−2:差分領域決定部105は、画像比較部104により抽出された差分画素と、JPEG圧縮の処理単位であるマクロブロックとに基づき、差分領域を決定する。
例えば再び図13に示されるように、起点から右下方向に、抽出された全ての差分画素を内包する最小のマクロブロック矩形領域を差分領域と決定する。つまり起点から右方向に、差分画素のうち、最も右(右方)の差分画素を含むマクロブロック、また起点から下方向に、最も下(下方)の差分画素を含むマクロブロックに外接する矩形領域が差分領域と決定される。図例の場合、縦7×横9マクロブロック矩形領域が差分領域である(太点線内)。
なお、上述の如く差分領域は矩形のため4角のうち、少なくとも対向する2点の座標情報の特定でもって決定できる。具体的に、マクロブロックのサイズと差分画素座標とから、差分領域を以下のように算出できる。
マクロブロックの幅をXb、高さをYbとし、
差分画素座標を(X1, Y1), (X2, Y2), ・・・, (Xn, Yn)とし、
X1, X2, ・・・, Xnの中で最小値をmin(X1, X2, ・・・, Xn)で表し、
X1, X2, ・・・, Xnの中で最大値をmax(X1, X2, ・・・, Xn)で表し、
Y1, Y2, ・・・, Ynの中で最小値をmin(Y1, Y2, ・・・, Yn)で表し、
Y1, Y2, ・・・, Ynの中で最大値をmax(Y1, Y2, ・・・, Yn)で表し、
X以下の最大の整数をfloor(X)で表し、
X以上の最小の整数をceil(X)で表し、
Y以下の最大の整数をfloor(Y)で表し、
Y以上の最小の整数をceil(Y)で表すと、
差分領域の左上座標(Xs, Ys)、右下座標(Xe, Ye)は、以下の式で計算される。
Xs = min(X1, X2, ・・・, Xn)
Ys = min(Y1, Y2, ・・・, Yn)
Xe = max(X1, X2, ・・・, Xn)
Ye = max(Y1, Y2, ・・・, Yn)
Xe - Xs がXbで割り切れない場合は、Xeを以下に置換する。
Xe = Xs + ceil( (Xe - Xs) ÷ Xb ) × Xb
Ye - Ys がYbで割り切れない場合は、Xeを以下に置換する。
Ye = Ys + ceil( (Ye - Ys) ÷ Yb ) × Yb
このように、矩形である差分領域の対向する2点である左上座標(Xs, Ys)及び右下座標(Xe, Ye)により、差分領域を決定できる。
なおS6−2以降は同様である。例えばS7において、圧縮差分画像生成部106は、今回キャプチャした画面画像から、差分領域の座標情報に基づき差分領域内の画像である差分画像を切り出し、この差分画像をマクロブロック単位でJPEG圧縮処理する。例えば再び図13を参照すると、今回キャプチャした画面画像において、決定された差分領域(縦7×横9マクロブロック矩形領域)内の画像がプロジェクタ20へ送信される差分画像として切り出されている。
以上、上述の実施形態においては、抽出された差分画素のうち、最も左の差分画素を含むマクロブロック、最も右の差分画素を含むマクロブロック、最も上の差分画素を含むマクロブロック、最も下の差分画素を含むマクロブロックに外接する矩形が差分領域と決定されるが、本変形例においては、起点から右方向に、差分画素のうち、最も右の画素を含むマクロブロック、また起点から下方向に、最も下の画素を含むマクロブロックに外接する矩形が差分領域と決定される。よって上述の実施形態の場合は、上下左右のマクロブロックに付加的な画素領域が存在しうるが、本変形例の場合は、右下のマクロブロックにのみ付加的な画素領域が存在しうる。つまり上述の実施形態に比べ、その起点によっては本変形例に係る差分領域はより小さい領域で済む可能性があり、これは即ちデータ(圧縮差分画像)の伝送にかかるネットワーク30の負荷を低減できることになる。
なお、本変形例においても、差分画像は画面画像から一番左の差分画素と一番上の差分画素に基づく点を起点として、画面画像をマクロブロック単位で切り取るので、プロジェクタ20へ送信される差分画像は必ずマクロブロック単位で割り切れるサイズの差分画像データになり、差分画像のJEPG圧縮の際、圧縮に伴うノイズが入りにくくなるという効果を奏する点は上述の実施形態と同様である。
なおまた、本変形例においては、図13に示されるように、一番左の差分画素(より正確には一番左の差分画素のX座標)と一番上の差分画素(より正確には一番左の差分画素のY座標)を「起点」として、画面画像をマクロブロックに分割した。しかしあくまでこれは一例であって、最も左の画素、最も右の画素、最も上の画素、及び最も下の画素に外接する矩形領域の4角のうち、いずれかの1角点を起点とできる。つまり具体的に、この他にも3点、一番左の差分画素(より正確には一番左の差分画素のX座標)と一番下の差分画素(より正確には一番下の差分画素のY座標)、一番右の差分画素(より正確には一番右の差分画素のX座標)と一番上の差分画素(より正確には一番上の差分画素のY座標)、一番右の差分画素(より正確には一番右の差分画素のX座標)と一番下の差分画素(より正確には一番下の差分画素のY座標)を起点とすることも可能である。
[総括]
以上のように、本実施形態に係るプロジェクションシステム100は、PCからプロジェクタに対し、画面上の変更箇所に相当する差分領域をJPEG圧縮して送信するという投影の仕組みにおいて、JPEG圧縮の処理単位であるマクロブロック単位で、画面画像から差分画像が切り取られるので、足りないサイズ分(マクロブロック内に収まりきらない分)が生じることはなく、そのため予測画像で補間されることもない。よってプロジェクタが受信した差分画像の端の部分にはノイズが入りにくくなっているため、その画質は良好である。またプロジェクタにより投影される投影画像においても、差分画像の合成箇所(特に合成した差分画像の淵)の画質も良好であるので、投影画像全体として高画質が期待できる。
即ち本実施形態によれば、プロジェクタにより投影される投影画像の画質を向上させる情報処理装置等を提供することが可能となる。なお、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお本明細書において、画面画像、差分画像、投影画像、圧縮差分画像などと称した各種の画像は、便宜上単に画像と称しているに過ぎず、コンピュータで扱われる以上、電子的な画像データを示すものであることは自明である。
100 プロジェクションシステム
10 PC
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 HDD
15 記憶媒体読取装置
16 入力装置
17 表示装置
18 通信装置
20 プロジェクタ
21 投影部
22 制御部
30 ネットワーク
40 ホワイトボード
101 表示部
102 キャプチャ部
103 記憶部
104 画像比較部
105 差分領域決定部
106 圧縮差分画像生成部
107 送信部
201 受信部
202 伸張部
203 画像合成部
204 記憶部
205 画像投影部
221 CPU
222 RAM
223 ストレージ
224 ROM
225 投影制御部
226 操作部
227 通信インターフェース
特許4120711号公報

Claims (8)

  1. 画像表示装置とネットワークを介し接続され、前記画像表示装置で表示される画像を制御する情報処理装置であって、
    表示手段に表示されている画面画像を取得する画像キャプチャ手段と、
    前記画像キャプチャ手段により取得される毎に画面画像を保存する記憶手段と、
    前記記憶手段により前回保存された前回画面画像と、前記画像キャプチャ手段により取得された画面画像とを比較することにより、差分画素を抽出する画像比較手段と、
    所定数の画素から構成され前記画面画像を分割する所定矩形に基づき、全ての前記差分画素を内包する最小の矩形領域を差分領域と決定する差分領域決定手段と、
    前記画面画像から前記差分領域を切り出した差分画像を、前記所定矩形単位で圧縮処理することにより、圧縮差分画像を生成する圧縮差分画像生成手段と、
    前記画像表示装置に対し、前記差分圧縮画像を送信する画像送信手段と、
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記所定矩形は、矩形である前記画面画像の4角のうち、いずれかの1角点を起点とし、所定数の画素毎に分割されること、
    を特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記所定矩形は、前記画像比較手段により抽出された差分画素のうち、最も左の差分画素、最も右の差分画素、最も上の差分画素、及び最も下の差分画素に外接する矩形領域の4角のうち、いずれかの1角点を起点とし、所定数の画素毎に分割されること、
    を特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記圧縮は、JPEG圧縮であること、
    を特徴とする請求項1ないし3何れか一項記載の情報処理装置。
  5. 画像表示装置とネットワークを介し接続され、前記画像表示装置で表示される画像を制御する情報処理装置に、
    表示手段に表示されている画面画像を取得する画像キャプチャ手段と、
    前記画像キャプチャ手段により取得される毎に画面画像を保存する記憶手段と、
    前記記憶手段により前回保存された前回画面画像と、前記画像キャプチャ手段により取得された画面画像とを比較することにより、差分画素を抽出する画像比較手段と、
    所定数の画素から構成され前記画面画像を分割する所定矩形に基づき、全ての前記差分画素を内包する最小の矩形領域を差分領域と決定する差分領域決定手段と、
    前記画面画像から前記差分領域を切り出した差分画像を、前記所定矩形単位で圧縮処理することにより、圧縮差分画像を生成する圧縮差分画像生成手段と、
    前記画像表示装置に対し、前記差分圧縮画像を送信する画像送信手段として機能させるためのプログラム。
  6. 前記所定矩形は、矩形である前記画面画像の4角のうち、いずれかの1角点を起点とし、所定数の画素毎に分割されること、
    を特徴とする請求項5記載のプログラム。
  7. 前記所定矩形は、前記画像比較手段により抽出された差分画素のうち、最も左の差分画素、最も右の差分画素、最も上の差分画素、及び最も下の差分画素に外接する矩形領域の4角のうち、いずれかの1角点を起点とし、所定数の画素毎に分割されること、
    を特徴とする請求項5記載のプログラム。
  8. 前記圧縮は、JPEG圧縮であること、
    を特徴とする請求項5ないし7何れか一項記載のプログラム。
JP2011281569A 2011-12-22 2011-12-22 情報処理装置及びプログラム Pending JP2013131990A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011281569A JP2013131990A (ja) 2011-12-22 2011-12-22 情報処理装置及びプログラム
US13/688,489 US20130163812A1 (en) 2011-12-22 2012-11-29 Information processor, information processing method, and recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011281569A JP2013131990A (ja) 2011-12-22 2011-12-22 情報処理装置及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013131990A true JP2013131990A (ja) 2013-07-04

Family

ID=48654586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011281569A Pending JP2013131990A (ja) 2011-12-22 2011-12-22 情報処理装置及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20130163812A1 (ja)
JP (1) JP2013131990A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130163812A1 (en) * 2011-12-22 2013-06-27 Ricoh Company, Ltd. Information processor, information processing method, and recording medium
WO2016063152A1 (en) * 2014-10-21 2016-04-28 International Business Machines Corporation Projected interactive virtual desktop
JP2017529716A (ja) * 2014-07-30 2017-10-05 エントリクス カンパニー、リミテッド クラウドストリーミングサービスシステム、スチールイメージ圧縮技法を利用したクラウドストリーミングサービス方法及びそのための装置
JPWO2017183109A1 (ja) * 2016-04-19 2018-09-27 三菱電機株式会社 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
US10462200B2 (en) 2014-07-30 2019-10-29 Sk Planet Co., Ltd. System for cloud streaming service, method for still image-based cloud streaming service and apparatus therefor
KR20210029746A (ko) * 2014-07-30 2021-03-16 에스케이플래닛 주식회사 클라우드 스트리밍 서비스 시스템, 스틸 이미지 압축 기법을 이용한 클라우드 스트리밍 서비스 방법 및 이를 위한 장치

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6249639B2 (ja) * 2013-05-30 2017-12-20 キヤノン株式会社 画像処理システム、画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム
US11076113B2 (en) 2013-09-26 2021-07-27 Rosemount Inc. Industrial process diagnostics using infrared thermal sensing
US10638093B2 (en) * 2013-09-26 2020-04-28 Rosemount Inc. Wireless industrial process field device with imaging
US10823592B2 (en) 2013-09-26 2020-11-03 Rosemount Inc. Process device with process variable measurement using image capture device
US10914635B2 (en) 2014-09-29 2021-02-09 Rosemount Inc. Wireless industrial process monitor
JP6451337B2 (ja) 2015-01-20 2019-01-16 株式会社リコー 情報処理システム及び通信方法
JP2016171383A (ja) * 2015-03-11 2016-09-23 株式会社リコー 情報端末、画像表示システム及びプログラム
CN109150945B (zh) * 2017-06-28 2021-07-02 深圳联友科技有限公司 一种实时分享画面的方法及系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005033762A (ja) * 2003-06-19 2005-02-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送信装置、画像処理システム、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体
JP2010161670A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Canon Inc 画像送信装置及び画像表示システム
JP2011238014A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Fujitsu Ltd 情報処理装置、画像送信プログラム、画像表示プログラム及び画像表示方法

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6275214B1 (en) * 1999-07-06 2001-08-14 Karl C. Hansen Computer presentation system and method with optical tracking of wireless pointer
US20050094899A1 (en) * 2003-10-29 2005-05-05 Changick Kim Adaptive image upscaling method and apparatus
US20070098277A1 (en) * 2004-03-09 2007-05-03 Takashi Watanabe Transmitting apparatus, image processing system, image processing method, program, and recording medium
US20060114994A1 (en) * 2004-12-01 2006-06-01 Silverstein D Amnon Noise reduction in a digital video
US8311129B2 (en) * 2005-12-16 2012-11-13 Lifesize Communications, Inc. Temporal video filtering
JP4238901B2 (ja) * 2006-08-17 2009-03-18 セイコーエプソン株式会社 プロジェクションシステム、情報処理装置、情報処理プログラム、その記録媒体、プロジェクタ、そのプログラム、及びその記録媒体
JP4258540B2 (ja) * 2006-09-01 2009-04-30 セイコーエプソン株式会社 情報処理装置、情報処理プログラム、及びその記録媒体
JP2008078690A (ja) * 2006-09-19 2008-04-03 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理システム
FR2906054B1 (fr) * 2006-09-19 2009-02-27 Thales Sa Procede d'enregistrement d'un flux de donnees graphiques notamment pour des apllications informatiques
JP2008258742A (ja) * 2007-04-02 2008-10-23 Seiko Epson Corp プロジェクタ、プログラムおよび情報記憶媒体
KR100880929B1 (ko) * 2007-08-10 2009-02-04 한밭대학교 산학협력단 촬상된 프레젠테이션 영상 정보를 이용하여 출력 영상정보를 생성하는 영상 처리 방법, 장치 및 그 방법을실행하는 프로그램이 기록된 기록 매체
JP2009150935A (ja) * 2007-12-18 2009-07-09 Brother Ind Ltd 画像投影システム、端末装置及びプログラム
JP5446878B2 (ja) * 2008-02-14 2014-03-19 日本電気株式会社 更新領域検出装置
US20100014584A1 (en) * 2008-07-17 2010-01-21 Meir Feder Methods circuits and systems for transmission and reconstruction of a video block
US8254704B2 (en) * 2008-10-30 2012-08-28 Microsoft Corporation Remote computing platforms providing high-fidelity display and interactivity for clients
JP5493709B2 (ja) * 2009-03-13 2014-05-14 株式会社リコー 映像編集装置
JP5549363B2 (ja) * 2010-05-10 2014-07-16 株式会社リコー 情報処理装置、印刷制御プログラム、記録媒体、画像形成装置、及び印刷システム
JP4855556B1 (ja) * 2011-03-22 2012-01-18 株式会社モルフォ 動体検出装置、動体検出方法、動体検出プログラム、動体追跡装置、動体追跡方法及び動体追跡プログラム
JP2013131990A (ja) * 2011-12-22 2013-07-04 Ricoh Co Ltd 情報処理装置及びプログラム
JP5895671B2 (ja) * 2012-03-30 2016-03-30 富士通株式会社 情報処理装置、画像送信方法及び画像送信プログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005033762A (ja) * 2003-06-19 2005-02-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送信装置、画像処理システム、画像処理方法、プログラム、及び記録媒体
JP2010161670A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Canon Inc 画像送信装置及び画像表示システム
JP2011238014A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Fujitsu Ltd 情報処理装置、画像送信プログラム、画像表示プログラム及び画像表示方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130163812A1 (en) * 2011-12-22 2013-06-27 Ricoh Company, Ltd. Information processor, information processing method, and recording medium
JP2017529716A (ja) * 2014-07-30 2017-10-05 エントリクス カンパニー、リミテッド クラウドストリーミングサービスシステム、スチールイメージ圧縮技法を利用したクラウドストリーミングサービス方法及びそのための装置
US10462200B2 (en) 2014-07-30 2019-10-29 Sk Planet Co., Ltd. System for cloud streaming service, method for still image-based cloud streaming service and apparatus therefor
US10652591B2 (en) 2014-07-30 2020-05-12 Sk Planet Co., Ltd. System for cloud streaming service, method for same using still-image compression technique and apparatus therefor
KR20210029746A (ko) * 2014-07-30 2021-03-16 에스케이플래닛 주식회사 클라우드 스트리밍 서비스 시스템, 스틸 이미지 압축 기법을 이용한 클라우드 스트리밍 서비스 방법 및 이를 위한 장치
KR102384174B1 (ko) * 2014-07-30 2022-04-08 에스케이플래닛 주식회사 클라우드 스트리밍 서비스 시스템, 스틸 이미지 압축 기법을 이용한 클라우드 스트리밍 서비스 방법 및 이를 위한 장치
WO2016063152A1 (en) * 2014-10-21 2016-04-28 International Business Machines Corporation Projected interactive virtual desktop
GB2546931A (en) * 2014-10-21 2017-08-02 Ibm Projected interactive virtual desktop
GB2546931B (en) * 2014-10-21 2020-05-27 Ibm Projected interactive virtual desktop
JPWO2017183109A1 (ja) * 2016-04-19 2018-09-27 三菱電機株式会社 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20130163812A1 (en) 2013-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013131990A (ja) 情報処理装置及びプログラム
US9756328B2 (en) System, terminal, and method for dynamically adjusting video
US8819270B2 (en) Information processing apparatus, computer-readable non transitory storage medium storing image transmission program, and computer-readable storage medium storing image display program
US20130155075A1 (en) Information processing device, image transmission method, and recording medium
JPWO2006072985A1 (ja) 映像表示装置
US20180295326A1 (en) Multi-Image Adjusting Method and Device, and Multipoint Controller Unit
US8982135B2 (en) Information processing apparatus and image display method
JP5706637B2 (ja) 情報処理装置及びその制御方法、表示装置及びその制御方法、及び、画像転送システム
JP2007025073A (ja) データ伝送方法、データ送信装置及びデータ受信装置、並びにプログラム
JP5312256B2 (ja) 撮像装置および撮像システム
JP4427599B1 (ja) 画像処理装置、受信装置および表示装置
JP2011188041A (ja) 圧縮画像の部分伸長方法および画像処理装置
JP6003049B2 (ja) 情報処理装置、画像送信方法及び画像送信プログラム
WO2011077550A1 (ja) 画面中継装置
JP2014042357A (ja) 撮像装置および画像処理装置
US20060203002A1 (en) Display controller enabling superposed display
WO2016016607A1 (en) Managing display data for display
JP2016142761A (ja) マルチプロジェクションシステム、情報処理装置、及びプログラム
US7630018B2 (en) On-screen display apparatus and on-screen display generation method
JP2019129466A (ja) 映像表示装置
JP2011029728A (ja) 画像表示装置
CN115061650A (zh) 显示设备和图像显示方法
JP2011029728A5 (ja)
KR20060073040A (ko) 디스플레이장치 및 그 제어방법
JP2006301029A (ja) オンスクリーン表示装置及びオンスクリーンディスプレイ生成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150929

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160209