JP2013131516A - 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、及び、電子機器 - Google Patents

固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、及び、電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2013131516A
JP2013131516A JP2011277990A JP2011277990A JP2013131516A JP 2013131516 A JP2013131516 A JP 2013131516A JP 2011277990 A JP2011277990 A JP 2011277990A JP 2011277990 A JP2011277990 A JP 2011277990A JP 2013131516 A JP2013131516 A JP 2013131516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
element isolation
unit
photoelectric conversion
imaging device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011277990A
Other languages
English (en)
Inventor
ryoko Honjo
亮子 本庄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2011277990A priority Critical patent/JP2013131516A/ja
Priority to US13/688,835 priority patent/US9406816B2/en
Priority to CN2012105208609A priority patent/CN103179357A/zh
Publication of JP2013131516A publication Critical patent/JP2013131516A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/02Details
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14601Structural or functional details thereof
    • H01L27/1463Pixel isolation structures
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14683Processes or apparatus peculiar to the manufacture or treatment of these devices or parts thereof
    • H01L27/14689MOS based technologies
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/18Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment of these devices or of parts thereof
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14643Photodiode arrays; MOS imagers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Element Separation (AREA)

Abstract

【課題】素子分離絶縁膜の界面で発生した暗電流成分が光電変換部に及ぼす悪影響をより確実に抑えることが可能な固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、及び、当該固体撮像装置を撮像部(画像取込部)として有する電子機器を提供する。
【解決手段】複数の光電変換部と、複数の光電変換部の相互間の素子分離を行う素子分離部と、素子分離部の界面で発生する暗電流成分がその発生領域を囲む領域へ拡散するのを阻止する拡散阻止部とを備えることで、素子分離部の界面で発生した暗電流成分が光電変換部に及ぼす悪影響をより確実に抑える。
【選択図】図3

Description

本開示は、固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、及び、電子機器に関する。
固体撮像装置において、暗時の特性が撮像画像の画質を大きく左右する。従って、固体撮像装置では、画質を左右する要因の一つである暗電流の原因となる光電変換部に流れ込む微小なリーク電流を減らすことが重要である。そのリーク電流の原因の一つに、素子分離部の界面で発生する電子がある。一般的に、酸化膜と半導体基板との界面には欠陥が多数存在する。特に素子分離部の周辺は応力やエッチングダメージが蓄積し欠陥が発生しやすく、暗電流成分の発生源となる。
この暗電流成分の発生を抑えるために、従来は、素子分離部の周辺を濃いP型の領域で囲む構造を採っている(例えば、特許文献1,2参照)。より具体的には、これら従来技術に係る構造では、素子分離部の界面のP型領域の濃度を高くすることで、界面における暗電流の発生量の抑制を図っている。
特開2005−123280号公報 特開2007−134639号公報
上述した特許文献1,2に記載の従来構造はいずれも、界面における暗電流成分の発生量を抑制するものである。しかしながら、暗電流成分の発生を抑えるにも限界があるために、暗電流成分の発生量はゼロにはならない。そして、発生した暗電流成分は、同じ濃度の領域、もくしは、よりP型の濃度が低い(薄い)領域に向かって拡散する。
特許文献1,2に記載の従来構造の場合、発生した電子はその発生領域を囲むP型の領域中を拡散し、その一部はN型でプラスの電位を持つ光電変換部(フォトダイオード)に流れ込んでしまう。特許文献1に記載の従来構造1の場合の、素子分離部の界面で発生した電子の流れを図11に示し、特許文献2に記載の従来構造2の場合の、素子分離部の界面で発生した電子の流れを図12に示す。
そこで、本開示は、素子分離部の界面で発生した暗電流成分が光電変換部に及ぼす悪影響をより確実に抑えることが可能な固体撮像装置、当該固体撮像装置の製造方法、及び、当該固体撮像装置を撮像部(画像取込部)として有する電子機器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本開示の固体撮像装置は、
複数の光電変換部と、
前記複数の光電変換部の相互間の素子分離を行う素子分離部と、
前記素子分離部の界面で発生する暗電流成分がその発生領域を囲む領域へ拡散するのを阻止する拡散阻止部と
を備える。
本開示の固体撮像装置は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ、携帯電話機等の撮像機能を有する携帯情報端末などの電子機器において、その撮像部(画像取込部)として用いることができる。
複数の光電変換部の相互間を素子分離部によって素子分離して成る固体撮像装置において、素子分離部の界面で発生した暗電流成分は、拡散阻止部によって周囲の領域へ拡散するのを阻止される。このように、素子分離部の界面での暗電流成分の発生を抑えるのではなく、発生した暗電流成分の周囲の領域への拡散を阻止することで、暗電流成分の発生を抑える従来構造、即ち、暗電流成分の発生量がゼロにならない従来構造に比べて、光電変換部に及ぶ暗電流成分の影響を小さくすることができる。
本開示によれば、素子分離部の界面で発生した暗電流成分の周囲の領域への拡散を阻止するようにしているため、暗電流成分が光電変換部に及ぼす悪影響をより確実に抑えることができる。
本開示の技術が適用されるCMOSイメージセンサのシステム構成の概略を示すシステム構成図である。 単位画素の回路構成の一例を示す回路図である。 実施例1に係る単位画素の要部の画素構造を示す断面図である。 実施例2に係る単位画素の要部の画素構造を示す断面図である。 従来構造1,2及び実施例2の構造における、フォトダイオードに流れ込む電流量のシミュレーション結果を示す図である。 実施例2の構造について、第2の領域の深さ方向の幅が5nmの場合、10nmの場合、及び、20nmの場合における、フォトダイオードに流れ込む電流量のシミュレーション結果を示す図である。 実施例3に係る単位画素の要部の画素構造を示す断面図である。 実施例1,2に係る画素構造の製造方法の第1例の製造工程について説明する工程断面図である。 実施例1,2に係る画素構造の製造方法の第2例の製造工程について説明する工程断面図である。 実施例3に係る画素構造の製造方法の製造工程について説明する工程断面図である。 従来構造1の場合の、素子分離絶縁膜の界面で発生した電子の流れを図である。 従来構造2の場合の、素子分離絶縁膜の界面で発生した電子の流れを図である。 本開示の電子機器である撮像装置の構成例を示すブロック図である。
以下、本開示の技術を実施するための形態(以下、「実施形態」と記述する)について図面を用いて詳細に説明する。本開示は実施形態に限定されるものではなく、実施形態における種々の数値や材料は例示である。以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。尚、説明は、以下の順序で行う。
1.本開示の固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、及び、電子機器、全般に関する説明
2.実施形態
2−1.システム構成
2−2.単位画素の回路構成
2−3.素子分離部の界面で発生する暗電流成分
2−4.実施例1
2−5.実施例2
2−6.実施例3
2−7.製造方法
3.適用例
4.電子機器
5.本開示の構成
<1.本開示の固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、及び、電子機器、全般に関する説明>
本開示の固体撮像装置は、複数の光電変換部の相互間の素子分離を行う素子分離部を有する構成となっている。素子分離部は、光電変換部の領域と当該光電変換部以外の素子領域とを分離する側面を有する。素子分離部としては、周知のSTI(Shallow Trench Isolation)やLOCOS(Local Oxidation of Silicon)などを例示することができる。
本開示の固体撮像装置における、光電変換部で光電変換された電荷の転送方式は問わない。すなわち、本開示の固体撮像装置は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサに代表される電荷転送型の固体撮像装置であってもよいし、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサに代表される増幅型の固体撮像装置であってもよい。
素子分離部を有する固体撮像装置において、素子分離部の周辺は応力やエッチングダメージが蓄積し、欠陥が発生しやすく、暗電流成分の発生源となる。本開示の固体撮像装置は、素子分離部の界面で発生する暗電流成分がその発生領域を囲む領域へ拡散するのを阻止する拡散阻止部を備えることを特徴とする。
拡散阻止部は、素子分離部の少なくとも底面の界面で発生する暗電流成分の周囲の領域への拡散を阻止するためには、素子分離部の少なくとも底面に沿って形成されるのが好ましい。拡散阻止部は、底面に沿って形成される他に、素子分離部の光電変換部側の側壁に沿って形成されていてもよい。これにより、光電変換部側の側壁の界面で発生する暗電流成分が光電変換部側の領域へ拡散するのを阻止することができる。
素子分離部の光電変換部側の側壁に沿って拡散阻止部を形成するのに代えて、光電変換部の周囲の第1導電型のウエル領域よりも高い不純物濃度の第1導電型の第1の領域を設け、当該第1の領域によって光電変換部側の側壁を覆うようにする構成を採ることもできる。このとき、第1の領域は、素子分離部の底面よりも深く形成されていることとする。この第1の領域は、素子分離部の光電変換部側の側壁の界面での暗電流成分の発生を抑える作用を為す。
素子分離部の光電変換部側の側壁側を第1の領域によって覆う構成を採るとき、拡散阻止部は、素子分離部の底面側に当該底面に沿って形成されることになる。この場合、拡散阻止部については、第1導電型の第2の領域が素子分離部の底面に沿って形成された構成とすることができる。このとき、第2の領域の不純物濃度は、第1導電型のウエル領域の不純物濃度よりも低く設定されることとする。また、第2の領域は、好ましくは、深さ方向の幅(厚み)が5〜50nm程度であり、底面の深さが第1の領域の底面よりも深く形成されるのが望ましい。
あるいは、拡散阻止部については、第1導電型の第3の領域が素子分離部の底面から所定の間隔だけ離間して当該底面に沿って形成された構成とすることができる。このとき、第3の領域の不純物濃度は、第1導電型のウエル領域の不純物濃度よりも高く設定されることとする。第3の領域は、好ましくは、底面が第1の領域の底面よりも浅くなるように形成され、また、素子分離部の底面から深さ方向に5〜10nm離間して設けられるのが望ましい。
素子分離部の光電変換部と反対側には、好ましくは、固定電位が与えられる素子領域が設けられていることとする。当該素子領域は、固定電位が与えられることによって電界を発生する。これにより、拡散阻止部によって周囲の領域への拡散が阻止された暗電流成分は、素子領域の電界に引かれて素子分離部の光電変換部と反対方向へ導かれ、素子領域へ流れ込む。
このような観点からすると、拡散阻止部は、素子分離部の底面部で発生する暗電流成分を、素子領域で発生する電界の作用の下に、素子分離部の光電変換部と反対方向へ導く案内部としての側面を有する。すなわち、拡散阻止部によって拡散が阻止された暗電流成分は、固定電位が与えられることによって素子領域に発生する電界に引かれて素子領域に流れ込む。
このとき、拡散阻止部の素子領域側の端部は、当該素子領域に接するように、素子分離部の光電変換部と反対側の側壁に沿って形成されることが望ましい。これにより、素子領域の電界に引かれて素子分離部の光電変換部と反対方向へ導かれる暗電流成分がより確実に素子領域へ流れ込めるようにすることができる。
CMOSイメージセンサ等の増幅型の固体撮像装置にあっては、素子分離部の光電変換部と反対側に設けられる素子領域として、画素トランジスタが形成される領域を例示することができる。画素トランジスタのソース/ドレイン領域には、一般的に、電源電位が与えられる。従って、電源電位が与えられる画素トランジスタのソース/ドレイン領域が、素子分離部の光電変換部と反対側に設けられる素子領域となる。但し、画素トランジスタのソース/ドレイン領域に限られるものではなく、固定電位が与えられる素子領域であればよい。素子分離部の光電変換部と反対側に画素トランジスタが設けられる場合、素子分離部は、光電変換部の領域と当該光電変換部以外の素子領域である、画素トランジスタが形成される素子領域とを分離することになる。
画素トランジスタとしては、例えば、光電変換部から電荷が転送される浮遊拡散領域をリセットするリセットトランジスタや、光電変換部から電荷が転送される浮遊拡散領域の電荷に応じた電圧を増幅して出力する増幅トランジスタを例示することができる。これらのトランジスタは、一般的に、Nチャネル型トランジスタから成る場合は、電源電位がドレイン領域に与えられ、Pチャネル型トランジスタからなる場合は、電源電位がソース領域に与えられることになる。
第1導電型の第2の領域が素子分離部の底面に沿って形成されて成る拡散阻止部を有する固体撮像装置を製造するに当たっては、次のようにするのが好ましい。すなわち、素子分離部の形成前、もしくは、素子分離部の形成後に、光電変換部と素子分離部との間の領域に当該素子分離部の側壁領域を覆う第1導電型の不純物を打ち込むようにする。次いで、第2導電型の不純物を、ウエル領域の導電型が反転しない程度のドーズ量で、かつ、射出飛程Rpが素子分離部と同じ深さになるエネルギーで、素子分離部を形成するマスクの開口領域で打ち込むようにする。
あるいは、素子分離部の形成前に、当該素子分離部の形成領域に第2導電型の不純物を素子分離部の深さ付近に分布するように打ち込むようにする。次いで、光電変換部と素子分離部との間の領域に当該素子分離部の側壁領域を覆う第1導電型の不純物を打ち込むようにする。
また、第1導電型の第3の領域が素子分離部の底面から所定の間隔だけ離間して当該底面に沿って形成されて成る拡散阻止部を有する固体撮像装置を製造するに当たっては、次のようにするのが好ましい。すなわち、素子分離部の形成前、もしくは、素子分離部の形成後に、光電変換部と素子分離部との間の領域に当該素子分離部の側壁領域を覆う第1導電型の不純物を打ち込むようにする。次いで、第1導電型の不純物を、射出飛程Rpが素子分離部よりも深い深さになるエネルギーで、素子分離部を形成するマスクの開口領域で打ち込むようにする。
<2.実施形態>
実施形態の説明をする前に、先ず、本開示の技術が適用される固体撮像装置、例えば、増幅型固体撮像装置の一種であるCMOSイメージセンサの構成について説明する。
[2−1.システム構成]
図1は、CMOSイメージセンサのシステム構成の概略を示すシステム構成図である。ここで、CMOSイメージセンサとは、CMOSプロセスを応用して、または、部分的に使用して作製されたイメージセンサである。
本適用例に係るCMOSイメージセンサ10は、半導体基板(以下、「チップ」と記述する場合もある)11上に形成された画素アレイ部12と、当該画素アレイ部12と同じチップ11上に集積された周辺回路部とを有する構成となっている。本例では、周辺回路部として、例えば、行走査部13、カラム処理部14、列走査部15、及び、システム制御部16が設けられている。
画素アレイ部12には、入射光の光量に応じた電荷量の光電荷を発生して内部に蓄積する光電変換部を有する単位画素(以下、単に「画素」と記述する場合もある)が行列状に2次元配置されている。単位画素の具体的な回路構成については後述する。
画素アレイ部12にはさらに、行列状の画素配列に対して画素行ごとに画素駆動線17が水平方向/行方向(画素行の画素の配列方向)に沿って配線され、画素列ごとに垂直信号線18が垂直方向/列方向(画素列の画素の配列方向)に沿って配線されている。画素駆動線17は、行走査部13から行単位で出力される、画素を駆動するための駆動信号を伝送する。図1では、画素駆動線17について1本の配線として示しているが、1本に限られるものではない。画素駆動線17の一端は、行走査部13の各行に対応した出力端に接続されている。
行走査部13は、シフトレジスタやアドレスデコーダ等によって構成され、画素アレイ部12の各画素を、例えば行単位で駆動する画素駆動部である。この行走査部13はその具体的な構成については図示を省略するが、一般的に、読出し走査系と掃出し走査系の2つの走査系を有する構成となっている。
読出し走査系は、単位画素から信号を読み出すために、画素アレイ部12の単位画素を行単位で順に選択走査する。単位画素から読み出される信号はアナログ信号である。掃出し走査系は、読出し走査系によって読出し走査が行われる読出し行に対して、その読出し走査よりもシャッタスピードの時間分だけ先行して掃出し走査を行う。
この掃出し走査系による掃出し走査により、読出し行の単位画素の光電変換素子から不要な電荷が掃き出されることで、当該光電変換素子がリセットされる。そして、この掃出し走査系による不要電荷の掃き出し(リセット)により、所謂、電子シャッタ動作が行われる。ここで、電子シャッタ動作とは、光電変換素子の光電荷を捨てて、新たに露光を開始する(光電荷の蓄積を開始する)動作のことを言う。
読出し走査系による読出し動作によって読み出される信号は、その直前の読出し動作または電子シャッタ動作以降に入射した光量に対応するものである。そして、直前の読出し動作による読出しタイミングまたは電子シャッタ動作による掃出しタイミングから、今回の読出し動作による読出しタイミングまでの期間が、単位画素における光電荷の蓄積期間(露光期間)となる。
行走査部13によって選択走査された画素行の各単位画素から出力される信号は、垂直信号線18の各々を通してカラム処理部14に供給される。カラム処理部14は、画素アレイ部12の画素列ごとに、選択行の各画素から垂直信号線18を通して出力される信号に対して所定の信号処理を施すとともに、信号処理後の画素信号を一時的に保持する。
具体的には、カラム処理部14は、単位画素の信号を受けて当該信号に対して、例えばCDS(Correlated Double Sampling;相関二重サンプリング)によるノイズ除去や、信号増幅や、AD(アナログ−デジタル)変換等の信号処理を行う。ノイズ除去処理により、リセットノイズや増幅トランジスタの閾値ばらつき等の画素固有の固定パターンノイズが除去される。なお、ここで例示した信号処理は一例に過ぎず、信号処理としてはこれらに限られるものではない。
列走査部15は、シフトレジスタやアドレスデコーダ等によって構成され、カラム処理部14の画素列に対応する単位回路を順番に選択する。この列走査部15による選択走査により、カラム処理部14で信号処理された画素信号が順番に水平バス19に出力され、当該水平バス19を通してチップ11の外部へ伝送される。
システム制御部16は、チップ11の外部から与えられるクロックや、動作モードを指令するデータなどを受け取り、また、本CMOSイメージセンサ10の内部情報などのデータを出力する。システム制御部16は更に、各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータを有し、当該タイミングジェネレータで生成された各種のタイミング信号を基に行走査部13、カラム処理部14、及び、列走査部15などの周辺回路部の駆動制御を行う。
[2−2.単位画素の回路構成]
図2は、単位画素20の回路構成の一例を示す回路図である。図2に示すように、本回路例に係る単位画素20は、例えばフォトダイオード21を光電変換部としている。単位画素20は、フォトダイオード21に加えて、例えば、転送トランジスタ(転送ゲート)22、リセットトランジスタ23、増幅トランジスタ24、及び、選択トランジスタ25の4つのトランジスタを有している。
ここでは、4つのトランジスタ22〜25として、例えばNチャネルのMOSトランジスタを用いている。ただし、ここで例示した転送トランジスタ22、リセットトランジスタ23、増幅トランジスタ24、及び、選択トランジスタ25の導電型の組み合わせは一例に過ぎず、これらの組み合わせに限られるものではない。
この単位画素20に対して、画素駆動線17として、例えば、転送線171、リセット線172、及び、選択線173の3本の駆動配線が同一画素行の各画素について共通に設けられている。これら転送線171、リセット線172および選択線173は、各一端が行走査部13の各画素行に対応した出力端に画素行単位で接続されており、画素20を駆動する駆動信号である転送パルスφTRF、リセットパルスφRST、及び、選択パルスφSELを伝送する。
フォトダイオード21は、アノード電極が負側電源(例えば、グランド)に接続されており、受光した光(入射光)をその光量に応じた電荷量の光電荷(ここでは、光電子)に光電変換してその光電荷を蓄積する。フォトダイオード21のカソード電極は、転送トランジスタ22を介して増幅トランジスタ24のゲート電極と電気的に接続されている。増幅トランジスタ24のゲート電極と電気的に繋がったノード26をFD(フローティングディフュージョン/浮遊拡散領域)部と呼ぶ。
転送トランジスタ22は、フォトダイオード21のカソード電極とFD部26との間に接続されている。転送トランジスタ22のゲート電極には、高レベル(例えば、Vddレベル)がアクティブ(以下、「Highアクティブ」と記述する)の転送パルスφTRFが転送線171を介して与えられる。これにより、転送トランジスタ22は導通状態となり、フォトダイオード21で光電変換された光電荷をFD部26に転送する。
リセットトランジスタ23は、ドレイン電極が画素電源Vddに、ソース電極がFD部26にそれぞれ接続されている。リセットトランジスタ23のゲート電極には、HighアクティブのリセットパルスφRSTがリセット線172を介して与えられる。これにより、リセットトランジスタ23は導通状態となり、FD部26の電荷を画素電源Vddに捨てることによって当該FD部26をリセットする。
増幅トランジスタ24は、ゲート電極がFD部26に、ドレイン電極が画素電源Vddにそれぞれ接続されている。そして、増幅トランジスタ24は、リセットトランジスタ23によってリセットした後のFD部26の電位をリセット信号(リセットレベル)Vresetとして出力する。増幅トランジスタ24はさらに、転送トランジスタ22によって信号電荷を転送した後のFD部26の電位を光蓄積信号(信号レベル)Vsigとして出力する。
選択トランジスタ25は、例えば、ドレイン電極が増幅トランジスタ24のソース電極に、ソース電極が垂直信号線18にそれぞれ接続されている。選択トランジスタ25のゲート電極には、Highアクティブの選択パルスφSELが選択線173を介して与えられる。これにより、選択トランジスタ25は導通状態となり、単位画素20を選択状態として増幅トランジスタ24から出力される信号を垂直信号線18に出力する。
ここでは、選択トランジスタ25について、増幅トランジスタ24のソース電極と垂直信号線18との間に接続する回路構成としたが、画素電源Vddと増幅トランジスタ24のドレイン電極との間に接続する回路構成を採ることも可能である。
また、単位画素20としては、上記構成の4つのトランジスタからなる画素構成のものに限られるものではない。例えば、増幅トランジスタ24と選択トランジスタ25とを兼用した3つのトランジスタからなる画素構成のものなどであっても良く、その画素回路の構成は問わない。
[2−3.素子分離部の界面で発生する暗電流成分]
上述した本適用例に係るCMOSイメージセンサ10などの固体撮像装置では、行列状に配置された単位画素20の相互間に素子分離部(素子分離絶縁膜)を形成することによって単位画素20間、即ち、フォトダイオード21間の素子分離が図られている。素子分離部としては、STIやLOCOSなどが知られている。
前にも述べたように、特に素子分離部の周辺は応力やエッチングダメージが蓄積し欠陥が発生しやすく、暗電流成分の発生源となる。そして、暗電流成分は、画質を左右する要因の一つとなる。この素子分離部の界面で発生する暗電流成分のフォトダイオード21への影響を低減するために、本実施形態では、素子分離部の少なくとも底面に沿って形成された拡散阻止部によって、素子分離部の界面で発生する暗電流成分が周囲の領域に拡散するのを阻止することを特徴としている。
以下に、素子分離部の界面で発生する暗電流成分が周囲の領域へ拡散するのを阻止する拡散阻止部の具体的な実施例について説明する。
[2−4.実施例1]
図3は、実施例1に係る単位画素の要部の画素構造を示す断面図である。ここでは、半導体の導電型について、第1導電型をP型、第2導電型をN型とする場合を例に挙げて説明するが、その逆、即ち、第1導電型がN型、第2導電型がP型であってもよいことは勿論である。後述する実施例においても同様とする。
図3に示すように、実施例1に係る画素構造30Aは、シリコン基板などの半導体基板(図示せず)上に形成されたP型ウエル領域31を有するウエル構造を採用した構成となっている。P型ウエル領域31の不純物濃度は、例えば、3〜5×1017cm-3程度である。
光電変換部であるフォトダイオード21は、P型ウエル領域31と、当該ウエル領域31の上に形成されたN型半導体領域32とによるPN接合型フォトダイオードから成る。このフォトダイオード21において、N型半導体領域32は、光電変換して得られる信号電荷(ここでは、電子)を蓄積する信号電荷蓄積領域となる。
フォトダイオード21は、N型半導体領域32と基板表面との界面に、P型半導体領域(P層)33を形成して成る、所謂、HAD(Hole Accumulation Diode)センサ構造を採っている。P型半導体領域33は、センサ表面から発生する正孔を蓄積し、当該正孔に起因する暗電流を低減する作用を為す。
フォトダイオード21の各々は、素子分離部34によって、フォトダイオード21相互間(画素相互間)の素子分離が図られている。素子分離部34としては、例えば、絶縁膜から成る周知のLOCOS構造やSTI構造などを用いることができる。
素子分離部34のフォトダイオード21と反対側には、画素トランジスタ35が形成されている。画素トランジスタ35は、基板表層部に形成されたN型のソース領域35s及びドレイン領域35dと、これら領域35s,35d間のチャネルの上方に配されたゲート電極35gとから構成されている。
画素トランジスタ35において、ドレイン領域35dは素子分離部34に隣接して形成されている。また、ドレイン領域35dにはプラスの電位(固定電位)が与えられる。画素トランジスタ35としては、例えば図2に示す画素回路の場合には、ドレイン電極(領域)に正側の電源電位Vddが与えられるリセットトランジスタ23または増幅トランジスタ24が用いられることになる。
素子分離部34のフォトダイオード21側の側壁は、P型の第1の領域36によって覆われている。P型の第1の領域36は、フォトダイオード21を囲むP型ウエル領域31の不純物濃度(P-)よりも高い(濃い)不純物濃度(P++)、例えば、1〜5×1018cm-3程度の濃度で、素子分離部34の底面よりも深く形成される。
素子分離部34の底面側には、当該底面に沿ってP型の第2の領域37Aが形成されている。第2の領域37Aは、P型ウエル領域31の不純物濃度(P-)よりも低い(薄い)不純物濃度(P--)で、その深さ方向の幅(厚み)が例えば5nm〜50nm程度になるように形成されている。また、第2の領域37Aは、底面の深さが第1の領域36の底面の深さよりも浅くなるように形成されている。
上記構成の実施例1に係る画素構造30Aにおいて、素子分離部34の周辺は応力やエッチングダメージが蓄積し、欠陥が発生しやすく、暗電流成分の発生源となる。P型の第1の領域36は、素子分離部34のフォトダイオード21側の側壁の界面での暗電流成分の発生を抑える作用を為す。
因みに、先述した特許文献1,2に記載の従来構造の場合、素子分離部34の酸化膜界面の底面部で発生した暗電流成分は、図11及び図12に示すように、同一の濃度の領域(図3のP型ウエル領域31に相当)中を拡散し、一部がフォトダイオード21に流れ込んでしまう。
これに対し、実施例1に係る画素構造30Aでは、素子分離部34の底面側にP型の第2の領域37Aが拡散阻止部38として設けられた構成となっている。これにより、素子分離部34の酸化膜界面の底面部で発生した暗電流成分は、第2の領域37Aから当該領域37Aよりも高い不純物濃度のP型ウエル領域31に拡散することはない。すなわち、拡散阻止部38の作用によって、素子分離部34の底面部で発生した暗電流成分の周囲の領域への拡散が阻止される。
また、素子分離部34のフォトダイオード21と反対側には、画素トランジスタ35が設けられており、例えばドレイン領域35dにはプラスの電位が与えられている。プラスの電位が与えられることで、ドレイン領域35dは電界を発生する。これにより、素子分離部34の底面部で発生した暗電流成分は、画素トランジスタ35のドレイン領域35dの電界に引かれて、図3に矢印で示すように、第2の領域37A中を通ってフォトダイオード21と反対方向に導かれる。
そして、暗電流成分は最終的に、P型ウエル領域31に拡散することなく、第2の領域37Aの画素トランジスタ35側の端部からドレイン領域35dに流れ込む。すなわち、第2の領域37Aによる暗電流成分の周囲の領域への拡散阻止と、画素トランジスタ35のドレイン領域35dの電界の作用とにより、素子分離部34の主に底面の界面で発生する暗電流成分は、フォトダイオード21に流れ込むことはなく、画素トランジスタ35のドレイン領域35dに排出されることになる。
[2−5.実施例2]
図4は、実施例2に係る単位画素の要部の画素構造を示す断面図である。実施例2に係る画素構造30Bは、素子分離部34の主に底面部で発生する暗電流成分が周囲の領域に拡散するのを阻止する拡散阻止部38の構造の点で実施例1に係る画素構造30Aと異なっている。
具体的には、拡散阻止部38を構成する第2の領域37Bは、実施例1の第2の領域37Aと同様に、素子分離部34の底面に沿って形成された上で、素子分離部34のフォトダイオード21と反対側の側壁に沿って立ち上がり、画素トランジスタ35のドレイン領域35dと接するように形成されている。
上述したように、拡散阻止部38の素子領域側の端部が画素トランジスタ35のドレイン領域35dと接するように形成されていることで、素子分離部34の底面部で発生した暗電流成分が、画素トランジスタ35のドレイン領域35dへより確実に流れ込めるようになる。従って、素子分離部34の主に底面部で発生する暗電流成分の周囲の領域への拡散を阻止する拡散阻止部38を用いた構造による暗電流成分のフォトダイオード21への影響の低減効果は、実施例1に係る画素構造30Aに比べて高くなる。
実施例2の構造における、フォトダイオード21に流れ込む電流量のシミュレーション結果を図5に示す。
図5には、図11に示した特許文献1に記載の従来構造1、図12に示した特許文献2に記載の従来構造2、及び、図4に示した実施例2の構造の各々について、フォトダイオード21に流れ込む電流量の変化についてのシミュレーション結果を示している。図5において、横軸をフォトダイオード21の電圧、縦軸をフォトダイオード21に流れ込む電流量でプロットしている。図5のシミュレーション結果から、実施例2の構造を採ることにより、従来構造1,2に比べてフォトダイオード21に流れ込む電流量が減少していることがわかる。
また、図4に示した実施例2の構造について、P型の第2の領域37Bの深さ方向の幅(厚み)が5nmの場合、10nmの場合、及び、20nmの場合について、同様のシミュレーションを実行した場合の結果を図6に示す。図6のシミュレーション結果から、P型の第2の領域37Bの深さ方向の幅が広いほど暗電流成分のフォトダイオード21への影響を低減できることがわかる。
[2−6.実施例3]
図7は、実施例3に係る単位画素の要部の画素構造を示す断面図である。実施例3に係る画素構造30Cは、素子分離部34の主に底面部で発生する暗電流成分が周囲の領域に拡散するのを阻止する拡散阻止部38の構造の点で実施例1,2に係る画素構造30A,30Bと異なっている。
具体的には、素子分離部34の底面から深さ方向に所定の間隔、例えば、5〜10nm程度離間して当該底面に沿ってP型の第3の領域39が形成されている。第3の領域39は、底面が第1の領域26の底面よりも浅くなるように形成されている。このP型の第3の領域39は、P型ウエル領域31の不純物濃度(P-)よりも高い不純物濃度(P+)で形成されることによって拡散阻止部38を構成している。素子分離部34の底面と第3の領域39との間の領域は、P型ウエル領域31と同じ不純物濃度、即ち、第3の領域39よりも低い不純物濃度となっている。
このように、P型ウエル領域31よりも高い不純物濃度で、素子分離部34の底面から深さ方向に離間して形成されたP型の第3の領域39から成る拡散阻止部38を有する実施例3に係る画素構造30Cにあっても、実施例1,2に係る画素構造30A,30Bと同様の作用、効果を得ることができる。
すなわち、素子分離部34の主に底面で発生した暗電流成分は、底面と第3の領域39との間の領域から当該領域よりも高い不純物濃度のP型の第3の領域39に拡散することはない。すなわち、第3の領域39から成る拡散阻止部38の作用によって、素子分離部34の底面部で発生した暗電流成分の周囲の領域、即ち、P型ウエル領域31への拡散が阻止される。
ウエル領域31への拡散が阻止された暗電流成分は、実施例1の場合と同様にして、画素トランジスタ35のドレイン領域35dの電界に引かれて、図7に矢印で示すように、素子分離部34の底面と第3の領域39との間の領域中を通ってフォトダイオード21と反対方向に導かれる。そして、暗電流成分は最終的に、P型ウエル領域31に拡散することなく、素子分離部34の底面と第3の領域39との間の領域の画素トランジスタ35側の端部からドレイン領域35dに流れ込む。
[2−7.製造方法]
次に、実施例1,2,3に係る画素構造30A,30B,30Cの製造方法について説明する。
全ての実施例において、半導体基板上にP型ウエル領域31と、素子分離部(素子分離絶縁領域)34を形成する。半導体基板には、例えばシリコン基板を用いる。素子分離部34は、例えば絶縁膜からなるLOCOS構造やSTI構造で形成する。
(実施例1,2に係る画素構造の第1例)
先ず、実施例1,2に係る画素構造30A,30Bの製造方法の第1例の製造工程について図8を用いて説明する。
図8(a)に示すように、素子分離部34の形成前、もしくは、素子分離部34の形成後に、素子分離部34とフォトダイオード21の形成領域との間の領域に、素子分離部34のフォトダイオード側21の側壁を覆うP型の第1の領域36を形成する。その際、P型の第1の領域36の深さが素子分離部34の底面よりもより深くなるように、マスク41を用いてP型不純物を打ち込むことによって、素子分離部34のフォトダイオード21側の側壁にP型の第1の領域36を形成する。
このようなP型の第1の領域36を形成するためには、例えば、素子分離部34の厚さが200〜300nm程度の場合であれば、ボロンを打ち込みエネルギー40−80keV程度で、かつ、ドーズ量1×1013〜1×1014cm-2程度で打ち込むようにするとよい。
次いで、図8(b)に示すように、素子分離部34の形成後にN型の不純物を、P型ウエル領域31の導電型が反転しない程度のドーズ量で、かつ、その射出飛程Rpが素子分離部34の深さとほぼ同じになるようなエネルギーで、素子分離部34とほぼ同じ領域のマスク42の開口領域で打ち込む。これにより、素子分離部34の底部に、P型ウエル領域31よりも不純物濃度が低いP型の第2の領域37(37A,37B)を形成する。
このようなP型の第2の領域37を形成するためには、例えば、素子分離部34の厚さが200〜300nm程度の場合であれば、リンを打ち込みエネルギー150〜250keV程度で、かつ、ドーズ量5×1011〜5×1012cm-2程度で打ち込むようにするとよい。もしくは、ヒ素を打ち込みエネルギー350〜550keV程度、ドーズ量5×1011〜5×1012cm-2程度で打ち込むようにするとよい。
(実施例1,2に係る画素構造の第2例)
次に、実施例1,2に係る画素構造30A,30Bの製造方法の第2例の製造工程について図9を用いて説明する。
図9(a)に示すように、例えば、素子分離部34がSTI構造の場合であれば、シリコンエッチング後、STI酸化膜形成前に、P型の第2の領域37(37A,37B)を形成する。具体的には、シリコンエッチングに用いたハードマスク43を用いて素子分離部34を形成する領域の底面の界面付近にN型不純物を浅く打ち込むことによってP型の第2の領域37を形成する。素子分離部34がLOCOS構造の場合であれば、LOCOS酸化前にLOCOS形成領域を開口したマスクでN型不純物を打ち込むことによってP型の第2の領域37を形成する。
このようなP型の第2の領域37を形成するためには、例えば、素子分離部34の厚さが200〜300nm程度の場合であれば、リンを打ち込みエネルギー5〜20keV程度で、かつ、ドーズ量5×1011〜5×1012cm-2程度で打ち込むようにするとよい。もしくは、ヒ素を打ち込みエネルギー1から10keV程度で、かつ、ドーズ量5×1011〜5×1012cm-2程度で打ち込むようにするとよい。
次いで、図9(b)に示すように、STI酸化膜形成前、もしくは、STI酸化膜形成後、素子分離部34とフォトダイオード21の形成領域との間の領域に素子分離部34の側壁を覆うP型の第1の領域36を形成する。その際、第1の領域36の深さが素子分離部34の底面よりも深くなるように、マスク44を用いてP型不純物を打ち込むことによって、素子分離部34のフォトダイオード21側の側壁にP型の第1の領域36を形成する。
このようなP型の第1の領域36を形成するためには、例えば、素子分離部34の厚さが200〜300nm程度の場合であれば、ボロンを打ち込みエネルギー40〜80keV程度で、かつ、ドーズ量1×1013〜1×1014cm-2程度で打ち込むようにするとよい。
(実施例3に係る画素構造)
最後に、実施例3に係る画素構造30Cの製造方法の製造工程について図10を用いて説明する。
図10(a)に示すように、素子分離部34の形成前、もしくは、素子分離部34の形成後に、素子分離部34とフォトダイオード21の形成領域との間の領域に、素子分離部34のフォトダイオード側21の側壁を覆うP型の第1の領域36を形成する。その際、P型の第1の領域36の深さが、素子分離部34の底面よりも深くなるように、マスク45を用いてP型不純物を打ち込むことによってP型の第1の領域36を形成する。
このようなP型の第1の領域36を形成するためには、例えば、素子分離部34の厚さが200〜300nm程度の場合であれば、ボロンを打ち込みエネルギー40〜80keV程度で、かつ、ドーズ量1×1013〜1×1014cm-2程度で打ち込むようにするとよい。
次いで、図10(b)に示すように、P型の不純物を、その射出飛程Rpが素子分離部34の深さよりも深く、かつ、P型の第1の領域36よりも浅くなるエネルギーで、素子分離部34とほぼ同じ領域のマスク46の開口領域で打ち込む。これにより、素子分離部34よりも深い領域に、P型ウエル領域31よりも高い不純物濃度のP型の第3の領域39を形成することができる。
このようなP型の第3の領域39を形成するためには、例えば、素子分離部34の厚さが200〜300nm程度の場合であれば、ボロンを打ち込みエネルギー70〜150keV程度で、かつ、ドーズ量1×1012〜1×1014cm-2程度で打ち込むようにするとよい。
<3.適用例>
上記実施形態では、可視光の光量に応じた信号電荷を物理量として検知する単位画素が行列状に2次元配列されてなるCMOSイメージセンサに適用した場合を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。すなわち、本開示の技術は、素子分離部によって複数の光電変換部の相互間の素子分離を行う構成を採る固体撮像装置全般に対して適用可能である。
また、本開示の技術は、可視光の入射光量の分布を検知して画像として撮像する固体撮像装置への適用に限らず、赤外線やX線、あるいは、粒子等の入射量の分布を画像として撮像する固体撮像装置に適用可能である。さらに、広義の意味として、圧力や静電容量など、他の物理量の分布を検知して画像として撮像する指紋検出センサ等の物理量分布検知装置を固体撮像装置とする場合もある。
尚、固体撮像装置はワンチップとして形成された形態であってもよいし、撮像部と、信号処理部または光学系とがまとめてパッケージングされた撮像機能を有するモジュール状の形態であってもよい。
<4.電子機器>
本開示は、固体撮像装置への適用に限られるものではなく、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置や、携帯電話機などの撮像機能を有する携帯端末装置や、画像読取部に固体撮像装置を用いる複写機など、画像取込部(光電変換部)に固体撮像装置を用いる電子機器全般に対して適用可能である。なお、電子機器に搭載される上記モジュール状の形態、即ちカメラモジュールを撮像装置とする場合もある。
[撮像装置]
図13は、本開示の電子機器の一例である撮像装置の構成例を示すブロック図である。
図13に示すように、本開示の撮像装置100は、レンズ群101等を含む光学系、撮像素子102、カメラ信号処理部であるDSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106、操作系107、及び、電源系108等を有している。そして、DSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106、操作系107、及び、電源系108がバスライン109を介して相互に接続された構成となっている。
レンズ群101は、被写体からの入射光(像光)を取り込んで撮像素子102の撮像面上に結像する。撮像素子102は、レンズ群101によって撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。
表示装置105は、液晶表示装置や有機EL(electro luminescence)表示装置等のパネル型表示装置からなり、撮像素子102で撮像された動画または静止画を表示する。記録装置106は、撮像素子102で撮像された動画または静止画を、ビデオテープやDVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体に記録する。
操作系107は、ユーザによる操作の下に、本撮像装置が持つ様々な機能について操作指令を発する。電源系108は、DSP回路103、フレームメモリ104、表示装置105、記録装置106、及び、操作系107の動作電源となる各種の電源を、これら供給対象に対して適宜供給する。
このような撮像装置100は、ビデオカメラやデジタルスチルカメラ、更には、携帯電話機等のモバイル機器向けカメラモジュールに適用される。そして、この撮像装置100において、撮像素子102として先述した実施形態に係るCMOSイメージセンサを用いることができる。
<5.本開示の構成>
尚、本開示は以下のような構成を採ることができる。
(1)複数の光電変換部と、
前記複数の光電変換部の相互間の素子分離を行う素子分離部と、
前記素子分離部の界面で発生する暗電流成分がその発生領域を囲む領域へ拡散するのを阻止する拡散阻止部と
を備える固体撮像装置。
(2)前記拡散阻止部は、前記素子分離部の少なくとも底面に沿って形成されている
前記(1)に記載の固体撮像装置。
(3)前記素子分離部の底面よりも深く形成され、前記素子分離部の前記光電変換部側の側壁を覆う、前記光電変換部の周囲の第1導電型のウエル領域よりも高い不純物濃度の第1導電型の第1の領域を有する
前記(2)に記載の固体撮像装置。
(4)前記拡散阻止部は、前記素子分離部の底面に沿って形成された第1導電型の第2の領域を有し、
前記第2の領域の不純物濃度は前記ウエル領域の不純物濃度よりも低い
前記(3)に記載の固体撮像装置。
(5)前記第2の領域は、深さ方向の幅が5〜50nmである
前記(4)に記載の固体撮像装置。
(6)前記第2の領域は、底面の深さが前記第1の領域の底面よりも深く形成されている
前記(4)または前記(5)に記載の固体撮像装置。
(7)前記素子分離部の前記光電変換部と反対側には、固定電位が与えられる素子領域が設けられている
前記(1)から前記(6)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(8)前記拡散阻止部によって拡散が阻止された暗電流成分は、固定電位が与えられることによって前記素子領域に発生する電界に引かれて前記素子領域に流れ込む
前記(7)に記載の固体撮像装置。
(9)前記拡散阻止部は、前記素子領域側の端部が前記素子領域に接するように、前記素子分離部の前記光電変換部と反対側の側壁に沿って形成されている
前記(7)または前記(8)に記載の固体撮像装置。
(10)前記素子領域は、画素トランジスタのソース/ドレイン領域であり、
前記ソース/ドレイン領域には電源電位が与えられている
前記(7)から前記(9)のいずれかに記載の固体撮像装置。
(11)前記素子分離部は、前記光電変換部と前記画素トランジスタとを分離する
前記(10)に記載の固体撮像装置。
(12)前記画素トランジスタは、前記光電変換部から電荷が転送される浮遊拡散領域をリセットするリセットトランジスタである
前記(10)に記載の固体撮像装置。
(13)前記画素トランジスタは、前記光電変換部から電荷が転送される浮遊拡散領域の電荷に応じた電圧を増幅する増幅トランジスタである
前記(10)に記載の固体撮像装置。
(14)前記拡散阻止部は、前記素子分離部の底面から所定の間隔だけ深さ方向に離間して底面に沿って形成された第1導電型の第3の領域を有し、
前記第3の領域の不純物濃度は前記ウエル領域の不純物濃度よりも高い
前記(3)に記載の固体撮像装置。
(15)前記第1導電型の第3の領域は、底面が前記第1の領域の底面よりも浅くなるように形成されている
前記(14)に記載の固体撮像装置。
(16)前記第1導電型の第3の領域は、前記素子分離部の底面から深さ方向に5〜10nm離間して設けられている
前記(14)または前記(15)に記載の固体撮像装置。
(17)複数の光電変換部と、
前記複数の光電変換部の相互間の素子分離を行う素子分離部と、
前記素子分離部の界面で発生する暗電流成分がその発生領域を囲む領域へ拡散するのを阻止する拡散阻止部と、
前記素子分離部の底面よりも深く形成され、前記素子分離部の前記光電変換部側の側壁を覆う、前記光電変換部の周囲の第1導電型のウエル領域よりも高い不純物濃度の第1導電型の第1の領域と、
前記ウエル領域の不純物濃度よりも低い不純物濃度で前記素子分離部の底面に沿って形成された第1導電型の第2の領域と
を備える固体撮像装置の製造に当たって、
前記素子分離部の形成前、もしくは、前記素子分離部の形成後に、前記光電変換部と前記素子分離部との間の領域に当該素子分離部の側壁領域を覆う第1導電型の不純物を打ち込み、
次いで、第2導電型の不純物を、前記ウエル領域の導電型が反転しない程度のドーズ量で、かつ、射出飛程Rpが前記素子分離部と同じ深さになるエネルギーで、前記素子分離部を形成するマスクの開口領域で打ち込む
固体撮像装置の製造方法。
(18)複数の光電変換部と、
前記複数の光電変換部の相互間の素子分離を行う素子分離部と、
前記素子分離部の界面で発生する暗電流成分がその発生領域を囲む領域へ拡散するのを阻止する拡散阻止部と、
前記素子分離部の底面よりも深く形成され、前記素子分離部の前記光電変換部側の側壁を覆う、前記光電変換部の周囲の第1導電型のウエル領域よりも高い不純物濃度の第1導電型の第1の領域と、
前記ウエル領域の不純物濃度よりも低い不純物濃度で前記素子分離部の底面に沿って形成される第1導電型の第2の領域と
を備える固体撮像装置の製造に当たって、
前記素子分離部の形成前に、当該素子分離部の形成領域に第2導電型の不純物を前記素子分離部の深さ付近に分布するように打ち込み、
次いで、前記光電変換部と前記素子分離部との間の領域に当該素子分離部の側壁領域を覆う第1導電型の不純物を打ち込む
固体撮像装置の製造方法。
(19)複数の光電変換部と、
前記複数の光電変換部の相互間の素子分離を行う素子分離部と、
前記素子分離部の界面で発生する暗電流成分がその発生領域を囲む領域へ拡散するのを阻止する拡散阻止部と、
前記素子分離部の底面よりも深く形成され、前記素子分離部の前記光電変換部側の側壁を覆う、前記光電変換部の周囲の第1導電型のウエル領域よりも高い不純物濃度の第1導電型の第1の領域と、
前記ウエル領域の不純物濃度よりも高い不純物濃度で前記素子分離部の底面から所定の間隔だけ深さ方向に離間して底面に沿って形成される第1導電型の第3の領域と
を備える固体撮像装置の製造に当たって、
前記素子分離部の形成前、もしくは、前記素子分離部の形成後に、前記光電変換部と前記素子分離部との間の領域に当該素子分離部の側壁領域を覆う第1導電型の不純物を打ち込み、
次いで、第1導電型の不純物を、射出飛程Rpが前記素子分離部よりも深い深さになるエネルギーで、前記素子分離部を形成するマスクの開口領域で打ち込む
固体撮像装置の製造方法。
(20)複数の光電変換部と、
前記複数の光電変換部の相互間の素子分離を行う素子分離部と、
前記素子分離部の界面で発生する暗電流成分がその発生領域を囲む領域へ拡散するのを阻止する拡散阻止部と
を備える固体撮像装置を撮像部として有する
電子機器。
10・・・CMOSイメージセンサ、11・・・半導体基板(チップ)、12・・・画素アレイ部、13・・・行走査部、14・・・カラム処理部、15・・・列走査部、16・・・システム制御部、17・・・画素駆動線、18・・・垂直信号線、19・・・水平バス、20・・・単位画素、21・・・フォトダイオード、22・・・転送トランジスタ(転送ゲート)、23・・・リセットトランジスタ、24・・・増幅トランジスタ、25・・・選択トランジスタ、30A・・・実施例1に係る画素構造、30B・・・実施例2に係る画素構造、30C・・・実施例3に係る画素構造、31・・・P型ウエル領域、32・・・N型半導体領域、33・・・P型半導体領域、34・・・素子分離部、35・・・画素トランジスタ、36・・・P型の第1の領域、37A,37B・・・P型の第2の領域、38・・・拡散阻止部、39・・・P型の第3の領域

Claims (20)

  1. 複数の光電変換部と、
    前記複数の光電変換部の相互間の素子分離を行う素子分離部と、
    前記素子分離部の界面で発生する暗電流成分がその発生領域を囲む領域へ拡散するのを阻止する拡散阻止部と
    を備える固体撮像装置。
  2. 前記拡散阻止部は、前記素子分離部の少なくとも底面に沿って形成されている
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記素子分離部の底面よりも深く形成され、前記素子分離部の前記光電変換部側の側壁を覆う、前記光電変換部の周囲の第1導電型のウエル領域よりも高い不純物濃度の第1導電型の第1の領域を有する
    請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記拡散阻止部は、前記素子分離部の底面に沿って形成された第1導電型の第2の領域を有し、
    前記第2の領域の不純物濃度は前記ウエル領域の不純物濃度よりも低い
    請求項3に記載の固体撮像装置。
  5. 前記第2の領域は、深さ方向の幅が5〜50nmである
    請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記第2の領域は、底面の深さが前記第1の領域の底面よりも深く形成されている
    請求項4に記載の固体撮像装置。
  7. 前記素子分離部の前記光電変換部と反対側には、固定電位が与えられる素子領域が設けられている
    請求項1に記載の固体撮像装置。
  8. 前記拡散阻止部によって拡散が阻止された暗電流成分は、固定電位が与えられることによって前記素子領域に発生する電界に引かれて前記素子領域に流れ込む
    請求項7に記載の固体撮像装置。
  9. 前記拡散阻止部は、前記素子領域側の端部が前記素子領域に接するように、前記素子分離部の前記光電変換部と反対側の側壁に沿って形成されている
    請求項7に記載の固体撮像装置。
  10. 前記素子領域は、画素トランジスタのソース/ドレイン領域であり、
    前記ソース/ドレイン領域には電源電位が与えられている
    請求項7に記載の固体撮像装置。
  11. 前記素子分離部は、前記光電変換部と前記画素トランジスタとを分離する
    請求項10に記載の固体撮像装置。
  12. 前記画素トランジスタは、前記光電変換部から電荷が転送される浮遊拡散領域をリセットするリセットトランジスタである
    請求項10に記載の固体撮像装置。
  13. 前記画素トランジスタは、前記光電変換部から電荷が転送される浮遊拡散領域の電荷に応じた電圧を増幅する増幅トランジスタである
    請求項10に記載の固体撮像装置。
  14. 前記拡散阻止部は、前記素子分離部の底面から所定の間隔だけ深さ方向に離間して底面に沿って形成された第1導電型の第3の領域を有し、
    前記第3の領域の不純物濃度は前記ウエル領域の不純物濃度よりも高い
    請求項3に記載の固体撮像装置。
  15. 前記第1導電型の第3の領域は、底面が前記第1の領域の底面よりも浅くなるように形成されている
    請求項14に記載の固体撮像装置。
  16. 前記第1導電型の第3の領域は、前記素子分離部の底面から深さ方向に5〜10nm離間して設けられている
    請求項14に記載の固体撮像装置。
  17. 複数の光電変換部と、
    前記複数の光電変換部の相互間の素子分離を行う素子分離部と、
    前記素子分離部の界面で発生する暗電流成分がその発生領域を囲む領域へ拡散するのを阻止する拡散阻止部と、
    前記素子分離部の底面よりも深く形成され、前記素子分離部の前記光電変換部側の側壁を覆う、前記光電変換部の周囲の第1導電型のウエル領域よりも高い不純物濃度の第1導電型の第1の領域と、
    前記ウエル領域の不純物濃度よりも低い不純物濃度で前記素子分離部の底面に沿って形成された第1導電型の第2の領域と
    を備える固体撮像装置の製造に当たって、
    前記素子分離部の形成前、もしくは、前記素子分離部の形成後に、前記光電変換部と前記素子分離部との間の領域に当該素子分離部の側壁領域を覆う第1導電型の不純物を打ち込み、
    次いで、第2導電型の不純物を、前記ウエル領域の導電型が反転しない程度のドーズ量で、かつ、射出飛程Rpが前記素子分離部と同じ深さになるエネルギーで、前記素子分離部を形成するマスクの開口領域で打ち込む
    固体撮像装置の製造方法。
  18. 複数の光電変換部と、
    前記複数の光電変換部の相互間の素子分離を行う素子分離部と、
    前記素子分離部の界面で発生する暗電流成分がその発生領域を囲む領域へ拡散するのを阻止する拡散阻止部と、
    前記素子分離部の底面よりも深く形成され、前記素子分離部の前記光電変換部側の側壁を覆う、前記光電変換部の周囲の第1導電型のウエル領域よりも高い不純物濃度の第1導電型の第1の領域と、
    前記ウエル領域の不純物濃度よりも低い不純物濃度で前記素子分離部の底面に沿って形成される第1導電型の第2の領域と
    を備える固体撮像装置の製造に当たって、
    前記素子分離部の形成前に、当該素子分離部の形成領域に第2導電型の不純物を前記素子分離部の深さ付近に分布するように打ち込み、
    次いで、前記光電変換部と前記素子分離部との間の領域に当該素子分離部の側壁領域を覆う第1導電型の不純物を打ち込む
    固体撮像装置の製造方法。
  19. 複数の光電変換部と、
    前記複数の光電変換部の相互間の素子分離を行う素子分離部と、
    前記素子分離部の界面で発生する暗電流成分がその発生領域を囲む領域へ拡散するのを阻止する拡散阻止部と、
    前記素子分離部の底面よりも深く形成され、前記素子分離部の前記光電変換部側の側壁を覆う、前記光電変換部の周囲の第1導電型のウエル領域よりも高い不純物濃度の第1導電型の第1の領域と、
    前記ウエル領域の不純物濃度よりも高い不純物濃度で前記素子分離部の底面から所定の間隔だけ深さ方向に離間して底面に沿って形成される第1導電型の第3の領域と
    を備える固体撮像装置の製造に当たって、
    前記素子分離部の形成前、もしくは、前記素子分離部の形成後に、前記光電変換部と前記素子分離部との間の領域に当該素子分離部の側壁領域を覆う第1導電型の不純物を打ち込み、
    次いで、第1導電型の不純物を、射出飛程Rpが前記素子分離部よりも深い深さになるエネルギーで、前記素子分離部を形成するマスクの開口領域で打ち込む
    固体撮像装置の製造方法。
  20. 複数の光電変換部と、
    前記複数の光電変換部の相互間の素子分離を行う素子分離部と、
    前記素子分離部の界面で発生する暗電流成分がその発生領域を囲む領域へ拡散するのを阻止する拡散阻止部と
    を備える固体撮像装置を撮像部として有する
    電子機器。
JP2011277990A 2011-12-20 2011-12-20 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、及び、電子機器 Pending JP2013131516A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011277990A JP2013131516A (ja) 2011-12-20 2011-12-20 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、及び、電子機器
US13/688,835 US9406816B2 (en) 2011-12-20 2012-11-29 Solid-state imaging apparatus, method of manufacturing solid-state imaging apparatus and electronic device
CN2012105208609A CN103179357A (zh) 2011-12-20 2012-12-06 固态摄像装置、固态摄像装置的制造方法以及电子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011277990A JP2013131516A (ja) 2011-12-20 2011-12-20 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、及び、電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013131516A true JP2013131516A (ja) 2013-07-04

Family

ID=48609237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011277990A Pending JP2013131516A (ja) 2011-12-20 2011-12-20 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、及び、電子機器

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9406816B2 (ja)
JP (1) JP2013131516A (ja)
CN (1) CN103179357A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016018898A (ja) * 2014-07-08 2016-02-01 キヤノン株式会社 光電変換装置
JP2019145619A (ja) * 2018-02-19 2019-08-29 キヤノン株式会社 撮像装置およびカメラ

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6087780B2 (ja) * 2013-10-10 2017-03-01 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像素子、放射線検出装置および撮像素子の制御方法
CN107680981A (zh) * 2017-10-11 2018-02-09 德淮半导体有限公司 接触式图像传感器及其制造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7199411B2 (en) * 2003-09-03 2007-04-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Solid-state imaging device and camera
JP2005123280A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Sony Corp 固体撮像素子
US7535042B2 (en) * 2004-07-01 2009-05-19 Aptina Imaging Corporation Pixel cell with a controlled output signal knee characteristic response
US7262110B2 (en) * 2004-08-23 2007-08-28 Micron Technology, Inc. Trench isolation structure and method of formation
US7141836B1 (en) * 2005-05-31 2006-11-28 International Business Machines Corporation Pixel sensor having doped isolation structure sidewall
JP2007134639A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Canon Inc 光電変換装置及びそれを用いた撮像素子

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016018898A (ja) * 2014-07-08 2016-02-01 キヤノン株式会社 光電変換装置
JP2019145619A (ja) * 2018-02-19 2019-08-29 キヤノン株式会社 撮像装置およびカメラ
JP7361452B2 (ja) 2018-02-19 2023-10-16 キヤノン株式会社 撮像装置およびカメラ

Also Published As

Publication number Publication date
CN103179357A (zh) 2013-06-26
US20130153976A1 (en) 2013-06-20
US9406816B2 (en) 2016-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8692303B2 (en) Solid-state imaging device, electronic device, and manufacturing method for solid-state imaging device
JP5671830B2 (ja) 固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法、および電子機器
JP5651976B2 (ja) 固体撮像素子およびその製造方法、並びに電子機器
JP5564909B2 (ja) 固体撮像装置とその製造方法、及び電子機器
US8716719B2 (en) Solid-state imaging device, method of manufacturing solid-state imaging device, and electronic apparatus
JP6126666B2 (ja) 固体撮像装置及び電子機器
JP5269425B2 (ja) 固体撮像素子および固体撮像装置
JP2011216673A (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および電子機器
US8399914B2 (en) Method for making solid-state imaging device
JP2013041915A (ja) 固体撮像素子および製造方法、並びに電子機器
JP7455525B2 (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の製造方法、および電子機器
JP2004259733A (ja) 固体撮像装置
GB2537421A (en) A pixel having a plurality of photodiodes
TW201312738A (zh) 固態攝像裝置及其驅動方法、固態攝像裝置之製造方法、以及電子資訊機器
JP4165250B2 (ja) 固体撮像装置
TWI536553B (zh) 固態影像感測裝置及固態影像感測裝置之製造方法
US9406816B2 (en) Solid-state imaging apparatus, method of manufacturing solid-state imaging apparatus and electronic device
JP2004312039A (ja) 光電変換素子
JP2007134639A (ja) 光電変換装置及びそれを用いた撮像素子
JP5581698B2 (ja) 固体撮像素子
JP2013033885A (ja) 固体撮像装置とその製造方法及び駆動方法、並びに電子機器
JP2011049241A (ja) 固体撮像装置及びその製造方法
JP3891125B2 (ja) 固体撮像装置
JP2017126671A (ja) 固体撮像装置
JP2011204991A (ja) 固体撮像素子およびその製造方法、並びに電子機器