JP2013130923A - 画像処理装置、サーバ装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、サーバ装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ファームウェアの更新時の処理時間を短縮することを目的とする。
【解決手段】ファームウェアの更新情報をサーバ装置に通知する通知手段と、ファームウェアの更新に伴い、仮想コンフィグデータの更新が必要か否かを示す要否情報をサーバ装置から受信する受信手段と、ファームウェアを取得するファームウェア取得手段と、受信手段により受信された要否情報が仮想コンフィグデータの更新が必要であることを示していた場合、仮想コンフィグデータをサーバ装置より取得する仮想コンフィグデータ取得手段と、ファームウェア取得手段により取得されたファームウェアを適用する適用手段と、受信手段により受信された要否情報が仮想コンフィグデータの更新が必要であることを示していた場合、仮想コンフィグデータ取得手段により取得された仮想コンフィグデータを実コンフィグデータとして更新する更新手段と、を有する。
【選択図】図15

Description

本発明は、画像処理装置、サーバ装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
画像形成装置には、動作を切り替える設定値であるコンフィグデータを記憶するものがある。コンフィグデータは各画像形成装置が備える記憶装置に記憶されているため、全画像形成装置のコンフィグデータを変更するには画像形成装置の台数だけ設定を行う必要があった。この手間を省くため、ある情報処理装置から複数の画像形成装置にコンフィグデータの一括設定を行う技術が存在する。また、コンフィグデータをネットワーク参照可能な場所に配置し、複数の画像形成装置が同じコンフィグデータを参照することで、コンフィグデータの一括管理を行う技術が存在する(特許文献1)。
加えて、画像形成装置の制御を行うファームウェアの更新に伴い、コンフィグデータの構成が変わる場合にはコンフィグデータの移行を行うが必要があった。この手間を省くために、画像形成装置に対して設定の移行を行うプログラムを配信することでコンフィグデータの移行を行う技術が存在する(特許文献2)。
特開2007−130838号公報 特開2009−164902号公報
従来技術ではファームウェア更新時におけるコンフィグデータの一括管理が考慮されていないため、ファームウェアの更新処理とコンフィグデータの同期処理とを別々に実行する必要があり、全ての処理が完了するまでに時間を要するという課題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、ファームウェアの更新時の処理時間を短縮することを目的とする。
そこで、本発明の画像処理装置は、ファームウェアの更新情報を、ネットワークを介して通信可能なサーバ装置に通知する通知手段と、前記ファームウェアの更新に伴い、仮想コンフィグデータの更新が必要か否かを示す要否情報を前記サーバ装置から受信する受信手段と、前記ファームウェアを取得するファームウェア取得手段と、前記受信手段により受信された前記要否情報が仮想コンフィグデータの更新が必要であることを示していた場合、仮想コンフィグデータを前記サーバ装置より取得する仮想コンフィグデータ取得手段と、前記ファームウェア取得手段により取得された前記ファームウェアを適用する適用手段と、前記受信手段により受信された前記要否情報が仮想コンフィグデータの更新が必要であることを示していた場合、前記仮想コンフィグデータ取得手段により取得された前記仮想コンフィグデータを実コンフィグデータとして更新する更新手段と、を有する。
本発明によれば、ファームウェアの更新時の処理時間を短縮することができる。
本実施形態のシステムのシステム構成の一例を示す図である。 本実施形態のシステムを構成する各装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 本実施形態のシステムを構成する各装置のソフトウェア構成の一例を示す図である。 デバイス識別子が010001でファックスユニットがない機器構成データの一例を示す図である。 デバイス識別子が010001でファックスユニットがある機器構成データの一例を示す図である。 デバイス識別子が020001の機器構成データの一例を示す図である。 ファームウェア更新前の実コンフィグデータの一例を示す図である。 ファームウェア更新後に構成が変わった実コンフィグデータの一例を示す図である。 新コンフィグデータの一例を示す図である。 仮想デバイスの一例を示す図である。 機種コードが0x01の機種別設定値スキーマの一例を示す図である。 機種コードが0x02の機種別設定値スキーマの一例を示す図である。 テナント用コンフィグデータの一例を示す図である。 デバイス識別子が010001の画像形成装置に対する仮想コンフィグデータの一例を示す図である。 デバイス識別子が010002の画像形成装置に対する仮想コンフィグデータの一例を示す図である。 デバイス識別子が020001の画像形成装置に対する仮想コンフィグデータの一例を示す図である。 ファームウェアに関する情報の一例を示す図である。 ファームウェアの配信に関する情報の一例を示す図である。 端末装置を用いて管理者ユーザがテナント用コンフィグデータを更新する処理を説明するためのフローチャートである。 画像形成装置から仮想コンフィグデータを取得する処理を説明するフローチャートである。 ファームウェア更新時における画像形成装置の実コンフィグデータ更新処理を説明するフローチャートである。 ファームウェアの更新指示を受付ける画面の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
まず、用語の定義を行う。
コンフィグデータとは、画像形成装置の動作を切り替えるデータである。コンフィグデータの一例としては、例えば、コピージョブの面付けのデフォルト値等が該当する。「1 in 1」に設定されていれば、コピーを行った結果、用紙一枚に1ページが印刷される。「2 in 1」に設定されていれば、コピーを行った結果、用紙一枚に2ページが印刷される。
機器構成データとは、画像形成装置が備える機器の構成を示すデータである。機器構成データの一例としては、例えば、ファクスユニットを装着しているかを表すデータ等が該当する。更に、機器構成データの一例としては、画像形成装置の機種を一意に識別するための機種コード、動作しているファームウェアバージョン等を含む。
機種別設定値スキーマとは、画像形成装置が特定の機種で保持するコンフィグデータのスキーマを定義するデータである。スキーマとは、コンフィグデータについての規約や位置づけを定義するデータである。例えば、コンフィグデータ各々の設定値識別子、デフォルト値、値域、データが有効になるための条件が機種別設定値スキーマに含まれる。本実施形態では、機種によって保持するコンフィグデータには差分があり、設定値スキーマを機種別に用意する運用であることを前提とする。
仮想デバイスとは、サーバコンピュータ群が保持する実デバイスのデータ群である。より具体的には、機器構成データ、コンフィグデータを少なくとも含む。
テナントとは、ユーザが画像形成装置の管理を委託する委託者の単位である。またテナント識別子とは、テナントを一意に識別するための識別子である。例えば、ある会社がユーザ環境100にある画像形成装置101A、101B、101Cの管理を委託したと仮定する。その場合、ユーザ環境100に対応するテナント識別子が1つ割り当てられ、画像形成装置101A、101B、101Cはそのテナントに属する画像形成装置であると認識され、管理される。
仮想デバイスに含まれるデータと、実デバイスが保持するデータと、テナント専用のデータと、を区別して呼ぶために、以下のように定義する。
仮想デバイスに含まれる機器構成データを仮想機器構成データ、コンフィグデータを仮想コンフィグデータと呼ぶ。
実デバイスが保持する機器構成データを実機器構成データ、コンフィグデータを実コンフィグデータと呼ぶ。
テナント内で共通で利用したいコンフィグデータをテナント用コンフィグデータと呼ぶ。
以上が用語の説明となる。ここで説明した以外にも適宜用語の説明を行う。
図1は、本実施形態のシステムのシステム構成の一例を示す図である。
画像形成装置101A、101B、101Cは、管理対象の画像形成装置である。画像形成装置101A、101B、101Cは、ネットワーク106を介してインターネット104にアクセス可能である。画像形成装置は、画像処理装置の一例である。
端末装置102Dは、ユーザ環境100のユーザが操作可能なコンピュータであって、ネットワーク106を介してインターネット104にアクセス可能である。
端末装置102Eは、画像形成装置101A、101B、101Cを管理するサービスマンが操作可能なコンピュータであって、インターネット104にアクセス可能である。
端末装置102Fは、画像形成装置のベンダに所属する管理担当者が操作可能なコンピュータであって、インターネット104にアクセス可能である。
インターネット104は、公衆回線上のデジタル通信が可能なネットワークである。
サーバコンピュータ群105は、インターネット104を介してサービスを提供するサーバ群である。なお、サーバコンピュータ群105は、複数のサーバコンピュータにより構成されていてもよいし、一つのサーバコンピュータにより構成されていてもよい。但し、以下では、サーバコンピュータ群105は、複数のサーバコンピュータにより構成されているものとして説明を行う。サーバコンピュータ群105は、サーバ装置の一例である。
ネットワーク106は、ユーザ環境100においてデジタル通信が可能なネットワークである。
サービスマン環境110は、サービスマンが端末装置102Eを使って画像形成装置の管理を行う環境である。
画像形成装置のベンダ環境120は、画像形成装置を生産するベンダの管理担当者が、端末装置102Fを使って画像形成装置の管理に必要なデータのメンテナンスを行う環境である。
図2は、本実施形態のシステムを構成する各装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
CPU201は、プログラムの実行や、様々な処理の制御を行う。
不揮発性メモリ202は、ROMから構成され、機器の起動処理において初期段階に必要なプログラムやデータが格納されている。
不揮発性メモリ202Aは、画像形成装置101を制御するファームウェアやデータ、及び更新用のファームウェアを記憶する第1の領域と、ファームウェア更新処理を行うプログラムを記憶する第2の領域と、の2つの記憶領域に分けて管理される。
揮発性メモリ203は、RAMから構成され、プログラム、データの一時的な格納場所として利用される。
補助記憶装置204は、ハードディスクやRAMドライブ等の大容量記憶装置から構成され、大容量データの保管、プログラムの実行コードの保持を行う。揮発性メモリ203と比較して、長時間保持する必要があるデータを記憶する。補助記憶装置204は不揮発性の記憶装置であるため、電源が切られてもデータを記憶し続けることができる。
ディスプレイ205は、利用者に情報を伝えるための装置である。なお、本明細書内における利用者とは、ユーザとサービスマンとを想定する。
入力装置206は、利用者の選択指示を受付け、内部バス210を介してプログラムに伝達するための装置である。
ネットワーク通信装置207は、別の情報処理装置とネットワークを介して通信するための装置である。
ファクスユニット208は、画像形成装置101が形成した画像データか、若しくは補助記憶装置に記憶された画像データを、ネットワーク106を介して別の情報処理装置に送付するためのハードウェアユニットである。ファクスユニットは、オプションであり、個体によって装着されてない可能性がある。
プリンタエンジン209は、画像形成装置101が形成した画像データか、若しくは補助記憶装置に記憶された画像データを、紙媒体に印刷する。
内部バス210は、CPU201、不揮発性メモリ202、揮発性メモリ203、補助記憶装置204、ディスプレイ205、入力装置206、ネットワーク通信装置207を画像形成装置101内で通信可能な状態に接続する通信バスである。
サーバコンピュータ211は、サーバコンピュータ群105を構成する複数のサーバコンピュータの内の1つである。
内部バス216は、サーバコンピュータ211の備えるCPU201、不揮発性メモリ202、揮発性メモリ203、補助記憶装置204、ネットワーク通信装置207をサーバコンピュータ211内で通信可能な状態に接続する通信バスである。
ネットワーク220は、サーバコンピュータ群105を構成するサーバコンピュータ211同士の高速通信を可能とするネットワークである。
なお、CPU201Gが、補助記憶装置204G等の記憶装置に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、サーバコンピュータ211G、又はサーバコンピュータ群105等のソフトウェア構成が実現される。つまり、CPU201Gが、補助記憶装置204G等の記憶装置に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、後述するサーバコンピュータ211G、又はサーバコンピュータ群105等のフローチャートに係る処理が実現される。
同様に、CPU201Aが、補助記憶装置204A等の記憶装置に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、画像形成装置101のソフトウェア構成が実現される。つまり、CPU201Aが、補助記憶装置204A等の記憶装置に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、後述する画像形成装置101等のフローチャートに係る処理が実現される。
同様に、CPU201Dが、補助記憶装置204D等の記憶装置に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、端末装置102Dのソフトウェア構成が実現される。つまり、CPU201Dが、補助記憶装置204D等の記憶装置に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、後述する端末装置102Dのフローチャートに係る処理が実現される。
図3は、本実施形態のシステムを構成する各装置のソフトウェア構成の一例を示す図である。
まず、画像形成装置101が備える機能(各部)について説明する。
実コンフィグデータ保持部301は、コンフィグデータを保持する。コンフィグデータは、補助記憶装置204Aに構成される。画像形成装置は、実コンフィグデータ保持部301によって保持された実コンフィグデータに基づいて動作の振る舞いを切り替える。
実コンフィグデータ更新部302は、実コンフィグデータ保持部301が保持する実コンフィグデータを更新する。実コンフィグデータは、後述する仮想コンフィグデータ受信部303によって受信された仮想コンフィグデータを用いて更新される。実コンフィグデータを更新する条件は、後述する仮想コンフィグデータ更新確認部322によって仮想コンフィグデータが更新されている場合に限る。
仮想コンフィグデータ受信部303は、後述する仮想コンフィグデータ取得部320を呼び出して仮想コンフィグデータを受信する。仮想コンフィグデータ取得部320を呼びだすためのアドレスは、実コンフィグデータ保持部301に保持されるアドレスを用いる。より具体的には、後述する図10Aを例に挙げると、設定値識別子702が「device_settingsCloud_address」の値703である、「http:/CanonComConfig」がアドレスである。
実機器構成データ収集部304は、画像形成装置101の機器構成データを集める。図4は、実機器構成データの一例を示す図である。データ種別602に対して、それぞれ値603が記憶される。機器構成データとしては、機種を識別するための機種コードや、ファームウェアバージョン、デバイスを識別するためのデバイス識別子、ファクスユニットの有無が挙げられる。図4A、図4B、図4Cは、それぞれ、機器構成データの一例である。
テナント識別子保持部305は、画像形成装置101が属するテナント識別子を記憶する。テナント識別子は、画像形成装置101の初期設置時に設定され、電源が切られても失われることがないように補助記憶装置204Aに記憶される。
実機器構成データ通知部306は、実機器構成データ収集部304によって収集された実機器構成データと、テナント識別子保持部305によって記憶されたテナント識別子と、を合わせて通知する。通知先は、後述する実機器構成データ受信部318である。
FW更新部307は、画像形成装置101を制御するファームウェアを更新する。FW更新部307は、不揮発性メモリ202Aの第一領域に記憶された画像形成装置101を制御しているファームウェア(以下、現ファームウェアとする)と、第二領域に記憶された更新プログラムと、の両方によって実現される。
FW更新部307が行うファームウェア更新処理の流れは以下となる。
ファームウェア更新処理は、通常モードとファームウェア更新モードとの2つのモードを切り替えて行われる。通常モードは、不揮発性メモリ202Aの第一領域に記憶された現ファームウェアによって、画像形成装置101を制御するモードである。ファームウェア更新モードは、第二領域に記憶された更新プログラムによって、現ファームウェアの更新を行うモードである。
まず、FW更新部307は、通常モード起動時に、ユーザからのファームウェア更新の指示をディスプレイ205Aで受付ける。受付けた指示に従って、FW更新部307は、後述するFW配信サービス330からファームウェア(以下、更新ファームウェアとする)をダウンロード(取得)し、不揮発性メモリ202Aの第一領域に記憶する。その後、FW更新部307は、ファームウェア更新モードで画像形成装置101を再起動する。
次に、FW更新部307は、ファームウェア更新モード起動時に、更新ファームウェアで現ファームウェアを上書きする。その後、FW更新部307は、通常モードで画像形成装置101を再起動する。再起動後の画像形成装置101は、更新ファームウェアで制御される。
なお、ファームウェア更新処理に伴い、実コンフィグデータの構成が変わる場合には、更新ファームウェア内に含まれる新しい構成のコンフィグデータ(以下、新コンフィグデータとする)を用いてデータ移行が行われる。以下、更新前の実コンフィグデータを旧コンフィグデータとする。実コンフィグデータの例を図5に示す。図5Aが、ファームウェア更新前の実コンフィグデータである。同様に、図5Bが、ファームウェア更新後に構成が変わった実コンフィグデータである。新コンフィグデータの例を図6に示す。
ファームウェアの更新を行う際に、旧コンフィグデータから新コンフィグデータへの移行処理が行われる。以下に、移行処理の流れを図5と図6とを用いて説明する。
新コンフィグデータ内の各設定には、移行フラグ1603として、旧コンフィグデータから値を引き継ぐか否かが予め指定されている。新コンフィグデータ内の設定が値を引き継ぐ指定(移行フラグ1603の値が1)の場合、旧コンフィグデータの同じ設定の値で更新する処理が行われる。図5と図6とを例にすると、図6のcopy_settings.nupの移行フラグの値は1であるので、図5Aの値である2in1が図5Bに引き継がれる。一方、値を引き継がない指定(移行フラグ1603の値が0)の場合、新コンフィグデータに予め定められているデフォルト値がそのまま用いられる。図5と図6とを例にすると、図6のupdate_settingsAuto_updatepの移行フラグは0であるので、図6の値であるOFFが図5Bに引き継がれる。
この移行処理を行うことで、ファームウェアの更新に伴い、実コンフィグデータの構成が変わる場合であっても、実コンフィグデータ更新部302は、構成が変わらない場合と同様の処理で実コンフィグデータの更新を行うことが可能となる。
FW更新情報通知部308は、ファームウェアの更新指示に関する情報と、ファームウェアバージョンと、を後述するFW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323と、FW配信情報管理部331と、へ通知する。ファームウェアの更新指示に関する情報は、FW更新部307がユーザから受付けたものが、バージョンは、実機器構成データ収集部304によって収集したものが用いられる。
次に、設定値管理サービス310が備える部について説明する。
設定値管理サービス310は、画像形成装置のコンフィグデータを管理する機能を提供するサービスである。設定値管理サービス310は、前述のサーバコンピュータ群105上で提供される。設定値管理サービス310は、複数の機能(各部)を保持しており、以下はその機能を説明する。
仮想デバイス保持部311は、仮想デバイスが保持するデータを記憶する。仮想デバイス保持部311が記憶する仮想デバイスの例を、図7に示す。
仮想デバイスリスト801は、仮想デバイス保持部311が保持する仮想デバイス全体である。
デバイス識別子802は、仮想デバイスリスト801にある複数の仮想デバイスから1つを特定するための識別子である。デバイス識別子802は、元々、画像形成装置101が記憶する識別子であって、画像形成装置101を一意に識別することができる識別子である。デバイス識別子802は、機器構成データの1つとして画像形成装置101から通知される。
テナント識別子803は、仮想デバイスに対応する画像形成装置101が属するテナント識別子である。
仮想機器構成データ804は、仮想デバイスに対応する画像形成装置101の機器構成データである。仮想機器構成データは、図4に示す情報が仮想デバイス保持部311によって別途保持される。仮想機器構成データ804には図4への参照となる識別子が保持される。
仮想コンフィグデータ805は、仮想デバイスに対応する画像形成装置101が参照すべきコンフィグデータである。仮想コンフィグデータは、図10に示す情報が仮想デバイス保持部311によって別途保持される。仮想コンフィグデータ805には図10への参照となる識別子が保持される。
通知フラグ806は、仮想コンフィグデータの更新が行われてから画像形成装置101に通知したかを示すフラグである。通知フラグ806は、仮想コンフィグデータ取得部320により、対応する仮想コンフィグデータが参照されると「済」となる。また、通知フラグ806は、仮想コンフィグデータ更新部317により、対応する仮想コンフィグデータが更新されると「未となる」。
機種別設定値スキーマ保持部312は、機種別設定値スキーマを記憶する。画像形成装置の各機種に対応して1つの機種別設定値スキーマが用意される。
機種別設定値スキーマの例を図8に示す。
図8Aが、機種コードが0x01の機種別設定値スキーマの例である。また、図8Bが、機種コードが0x02の機種別設定値スキーマの例である。
設定値識別子402は、設定値を一意に識別するための識別子である。「copy_settings.nup」は、コピー設定の面付けに関する設定であることを示す。この設定値識別子402が同じであれば、違う機種であっても同じ種類の設定値であることを示す。
デフォルト値403は、その機種におけるデフォルト設定値の定義である。
値域404は、その機種において設定しうる範囲の定義である。「copy_settings.nup」の値域404であれば、「1 in 1, 2 in 1, 4 in 1」の3種類から選択できることを示す。
条件405は、その機種において設定値を利用するために必要な条件の定義である。「fax_settings.received_print」の条件405には「ファクスユニット」とあるため、ファクスユニットの装着が確認できた場合のみ有効な設定値であることを示している。
また、「update_settingsAuto_update」の条件405には「バージョン02.00以上」とあるため、ファームウェアバージョンが02.00以上であることが確認できた場合のみ有効な設定値であることを示している。この条件があることによって、ファームウェアバージョンによって設定値の構成が異なる場合に、不要な設定値の利用を防ぐことが可能となる。
機種別設定値スキーマ更新部313は、機種別設定値スキーマ保持部312が保持する機種別設定値スキーマを更新する。新しい機種を画像形成装置のベンダが発表した場合には、ベンダの管理責任者の指示によって新しい機種に対応する機種別設定値スキーマが登録される。また、設定値に変更があった場合は、同様に機種別設定値スキーマが更新される。
テナント用コンフィグデータ保持部314は、テナントが保持する画像形成装置に設定したいコンフィグデータを保持する。
テナント用コンフィグデータの例を、図9に示す。
設定値識別子502は、図8で説明した機種別設定値スキーマにある設定値識別子402と同等である。
値503は、このテナントが所望する共通設定の値である。「copy_settings.nup」には、「2 in 1」が設定されている。これは、テナントが保持する画像形成装置全てに「2 in 1」が設定されることを所望していることを示す。
テナント用コンフィグデータ更新部315は、テナント用コンフィグデータ保持部314が保持するテナント用コンフィグデータを更新する。テナント用コンフィグデータを更新するのは、テナントが保持する画像形成装置の管理を行うサービスマンである。更新指示は、サービスマン環境110にある端末装置102Eで動作するウェブブラウザに表示される設定画面から行う。
仮想コンフィグデータ生成部316は、機種別設定値スキーマとテナント用コンフィグデータと仮想機器構成データとを用いて仮想コンフィグデータを生成する。その処理内容をステップ毎に説明する。
まず、仮想コンフィグデータ生成部316は、仮想機器構成データを仮想デバイス保持部311から取得する。仮想コンフィグデータ生成部316は、取得した仮想機器構成データに含まれる機種コードを参照し、画像形成装置の機種を特定する。図4Aを例に挙げると、仮想コンフィグデータ生成部316は、機種コードが0x01の機種であると判定する。
次に、仮想コンフィグデータ生成部316は、取得した機種コードに合致する機種別設定値スキーマを機種別設定値スキーマ保持部312から取得する。図4Aを例に挙げると、仮想コンフィグデータ生成部316は、機種コードが0x01に合致する図8Aを取得する。
次に、仮想コンフィグデータ生成部316は、機種別設定値スキーマに定義された設定値を、仮想コンフィグデータのベースとする。図8Aを例に挙げると、以下の6つの設定値がベースとなる。「copy_settings.nup」、「device_settingsCloud_address」、「device_settings.sleep_time」、「fax_settings.received_print」、「box_settings.server_address」、「update_setteingsAuto_update」。
次に、仮想コンフィグデータ生成部316は、テナント用コンフィグデータに登録された値を取得し、機種別設定値スキーマに定義された値域に収まるかを判定する。図8Aと図9とを例に挙げると、「copy_settings.nup」は「2 in 1」であり、値域が「1 in 1, 2 in 1, 4 in 1」であるため、値域に収まっている。しかし、「device_settings.sleep_time」は、「10秒」であり、値域が「1分、10分、1時間」であるため、値域に収まらない。値域に収まらない場合は、仮想コンフィグデータ生成部316は、機種別設定値スキーマに定義されたデフォルト値を取得する。この例では、「10分」となる。
次に、仮想コンフィグデータ生成部316は、機種別設定値スキーマに定義された条件が満たされるか判定する。仮想コンフィグデータ生成部316は、判定を、機器構成データを用いて行う。図4Aを例に挙げると、「copy_settings.nup」の条件は特にないため、「copy_settings.nup」の条件は満たされる。しかし、「fax_settings.received_print」の条件は「ファクスユニット」であり、機器構成データは「なし」であるため、条件を満たさない。条件を満たす場合は、仮想コンフィグデータ生成部316は、これまでの処理で決定された値を用いる。条件を満たさない場合は、仮想コンフィグデータ生成部316は、機種別設定値スキーマに定義されたデフォルト値403を取得する。この例では、「OFF」となる。
但し、「update_setteingsAuto_update」のように条件がファームウェアバージョンに関する場合で、かつ、その条件を満たさない場合には、仮想コンフィグデータ生成部316は、その設定は仮想コンフィグデータに含めない。図8Aと図9とを例に挙げると、「update_setteingsAuto_update」の条件は「バージョン02.00以上」であり、機器構成データは「00.01」であるため、条件を満たさない。
そのため、仮想コンフィグデータ生成部316は、図9の仮想コンフィグデータには「update_setteingsAuto_update」の設定は含めない。
以上の処理で決定された値が仮想コンフィグデータである。仮想コンフィグデータの例を図10に示す。図10Aが、デバイス識別子が010001の画像形成装置に対する仮想コンフィグデータである。同様に、図10Bが、デバイス識別子が010002の画像形成装置に対する仮想コンフィグデータである。図10Cが、デバイス識別子が020001の画像形成装置に対する仮想コンフィグデータである。
仮想コンフィグデータ更新部317は、仮想コンフィグデータ生成部316で生成された仮想コンフィグデータを、仮想デバイス保持部311に登録する。仮想コンフィグデータ更新部317は、仮想デバイス保持部311が保持する仮想デバイスの中から、デバイス識別子が一致する仮想デバイスを探索して仮想コンフィグデータを更新する。更に、仮想コンフィグデータ更新部317は、仮想デバイスの通知フラグ806が「済」であれば、「未」に設定する。これは、仮想コンフィグデータの変更があり、画像形成装置は新しい仮想コンフィグデータを参照する必要があることを示す。
実機器構成データ受信部318は、実機器構成データ通知部306からの通知を受信する。通知される情報は、図4に示す機器構成データと、テナント識別子と、である。
仮想機器構成データ更新部319は、実機器構成データ受信部318で受信した機器構成データを、該当する仮想デバイスに仮想機器構成データとして登録する。仮想機器構成データ更新部319は、仮想デバイス保持部311が保持する仮想デバイスの中から、デバイス識別子が一致する仮想デバイスを探索して仮想機器構成データを更新する。
仮想コンフィグデータ取得部320は、インターネット104を介して要求を受け、仮想コンフィグデータを取得する。要求は、少なくとも仮想デバイスを特定するためのデバイス識別子を含んでいる。仮想コンフィグデータ取得部320は、デバイス識別子が一致する仮想デバイスを探索する。仮想コンフィグデータ取得部320は、探索された仮想デバイスが保持する仮想コンフィグデータを探索し、仮想コンフィグデータを要求元に渡す。
仮想コンフィグデータ閲覧部321は、インターネット104を介して要求を受け、仮想コンフィグデータを閲覧する。要求は、HTTPプロトコル上の要求である。仮想コンフィグデータ閲覧部321は、仮想コンフィグデータ閲覧部321によって生成されたHTMLページ上で仮想コンフィグデータの閲覧を行う。
仮想コンフィグデータ更新確認部322は、仮想コンフィグデータが更新されているか確認する。仮想コンフィグデータ受信部303は、インターネット104を介して仮想コンフィグデータ更新確認部322にデバイス識別子を送信する。仮想コンフィグデータ更新確認部322は、仮想デバイス保持部311が保持する仮想デバイスの中から受信したデバイス識別子に一致する仮想デバイスを探索する。仮想コンフィグデータ更新確認部322は、探索された仮想デバイスの通知フラグ806が「未」であれば、仮想コンフィグデータの更新があったと判定する。逆に、仮想コンフィグデータ更新確認部322は、通知フラグ806が「済」であれば、仮想コンフィグデータの更新はないと判定する。
FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323は、画像形成装置101から受信した情報を基にファームウェアの更新に伴い、仮想コンフィグデータの更新が必要になるかを確認する。FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323は、インターネット104を介してFW更新情報通知部308から送信されたファームウェアの更新に関する情報を受信する。通知される情報はデバイス識別子、画像形成装置101のファームウェアバージョン(以下、現在バージョンとする)、更新対象のファームウェアのバージョン(以下、更新後バージョンとする)である。
以下に、仮想コンフィグデータの更新が必要かの確認処理の内容をステップ毎に説明する。
まず、FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323は、仮想デバイス保持部311からデバイス識別子に一致する仮想機器構成データを取得する。
次に、FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323は、取得した仮想機器構成データに含まれる機種コードを参照し、画像形成装置の機種を特定する。図4Aを例に挙げると、FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323は、機種コードが0x01の機種であると特定する。
次に、FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323は、特定した機種コードに合致する機種別設定値スキーマを機種別設定値スキーマ保持部312から取得する。図4Aを例に挙げると、FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323は、機種コードが0x01に合致する図8Aを取得する。次に、FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323は、図8Aの条件405の中から、ファームウェアバージョンが条件となっていて、かつ、現在バージョンでは条件を満たさない設定項目を検索する。検索の結果、該当する設定項目が存在する場合には、FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323は、更に該当する設定項目の中から、ファームウェア更新後のバージョンで条件が満たされる設定項目を検索する。検索に該当する設定項目はファームウェアの更新に伴って増える設定項目であるので、仮想コンフィグデータの更新が必要となる。検索の結果、該当する設定項目が存在しない場合には、更新は不要である。
加えて、FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323は、図8Aの条件405の中から、ファームウェアバージョンが条件となっていて、かつ、現在バージョンで条件を満たす設定項目を検索する。検索の結果、該当する設定項目が存在する場合には、FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323は、更に該当する設定項目の中から、ファームウェア更新後のバージョンで条件が満たされない設定項目を検索する。検索に該当する設定項目はファームウェア更新に伴って減る設定項目であるので、該当項目が存在する場合には仮想コンフィグデータの更新が必要となる。検索の結果、該当項目が存在しない場合には、更新は不要である。
FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323は、ファームウェアの更新に伴って設定項目の増加又は減少が生じる場合には要更新と判断する。設定項目の増減が生じない場合には、FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323は、更新不要と判断する。
次に、FW配信サービス330が備える機能(各部)について説明する。
FW配信サービス330は、画像形成装置のファームウェアを配信する機能を提供するサービスである。前述のサーバコンピュータ群105上で提供される。FW配信サービス330は、複数の機能(各部)を保持しており、以下はその機能を説明する。
FW配信情報管理部331は、画像形成装置101からファームウェアの更新に関する情報を受信し管理する。FW配信情報管理部331は、インターネット104を介して画像形成装置101から送信されたファームウェア配信情報を受信し、後述するFW配信情報保持部334へ保存する。通知される情報には、デバイス識別子、機種コード、更新後バージョン、配信日時、配信ステータス等がある。
FW配信部332は、画像形成装置のファームウェアを画像形成装置へ配信する。FW配信部332は、FW配信情報保持部334で保持しているファームウェア配信情報に従って、該当するファームウェアを後述するFW保持部333から取得し、画像形成装置101に配信する。
FW保持部333は、画像形成装置のファームウェアに関する情報を記憶する。ファームウェアに関する情報の例を図11に示す。
ファームウェア情報1400は、機種コード1401とバージョン1402とから構成される。
機種コード1401は、画像形成装置101のどの機種のファームウェアであるかを示している。
バージョン1402は、ファームウェアのバージョンを示している。
FW配信情報保持部334は、ファームウェア配信情報を記憶する。FW配信情報保持部334は、画像形成装置へのファームウェアの配信に関する情報を記憶する。
ファームウェアの配信に関する情報の例を図12に示す。
FW配信情報1100は、ファームウェア配信に関係する情報であり、画像形成装置101から通知された情報が基になっている。
配信番号1101は、一つの配信処理を一意に識別するための番号であり、FW配信情報1100に新しい配信情報が追加された際に、FW配信情報管理部331によって一意の値が生成される。ここで、一つの配信とは、配信の予約からファームウェアの適用完了までの一通りの処理を指す。
デバイス識別子1102は、画像形成装置101が記憶する識別子であり、画像形成装置101を一意に識別することができる識別子である。ファームウェア配信情報の1つとして画像形成装置101から通知される。
機種1103は、画像形成装置の機種を一意に識別するためのコードである。
バージョン1104は、更新対象のファームウェアのバージョンである。
配信日時1105は、ファームウェアの配信を行う日時である。
ステータス1106は、ファームウェア配信処理のステースであり、その時点でどのような処理が行われているかを示している。ステータスには、予約中、配信中、適用中、完了の4つがある。
図13は、端末装置102Dを用いて管理者ユーザがテナント用コンフィグデータを更新する処理を説明するためのフローチャートである。
ステップS901において、テナント用コンフィグデータ更新部315が、テナント用コンフィグデータの更新要求を検知する。
ステップS902において、テナント用コンフィグデータ更新部315が、テナント用コンフィグデータ保持部314にステップS901で更新要求があったテナント用コンフィグデータが存在するか確認する。存在する場合は、テナント用コンフィグデータ更新部315は、ステップS907に処理を移す。存在しない場合は、テナント用コンフィグデータ更新部315は、ステップS903に処理を移す。
ステップS903において、テナント用コンフィグデータ更新部315が、テナントが保持する仮想デバイスを仮想デバイス保持部311から探索する。
ステップS904において、テナント用コンフィグデータ更新部315が、ステップS903で探索した仮想デバイスの仮想機器構成データにある機種コードを参照する。更に、テナント用コンフィグデータ更新部315は、機種コードに合致する機種別設定値スキーマを機種別設定値スキーマ保持部312から探索する。
ステップS905において、テナント用コンフィグデータ更新部315が、ステップS904で探索した機種別設定値スキーマの少なくとも1つが持つ設定をリストアップする。
ステップS906において、テナント用コンフィグデータ更新部315が、ステップS905でリストアップした設定を持つテナント用コンフィグデータを生成する。
ステップS907において、テナント用コンフィグデータ更新部315が、テナント用コンフィグデータの具体的な更新指示を検知する。
ステップS908において、テナント用コンフィグデータ更新部315が、ステップS907で検知した更新指示に基づいてテナント用コンフィグデータ保持部314が保持するテナント用コンフィグデータを更新する。
ステップS909において、仮想コンフィグデータ生成部316が、テナント用コンフィグデータの更新を検知する。
ステップS910において、仮想コンフィグデータ生成部316が、仮想デバイス保持部311が保持する仮想デバイスから、更新を検知したテナント用コンフィグデータのテナント識別子に合致する仮想デバイスを探索する。探索された仮想デバイスに対して順次処理を行うため、仮想コンフィグデータ生成部316は、1つの仮想デバイスを取得する。仮想デバイスを取得したら、仮想コンフィグデータ生成部316は、ステップS911に処理を移す。全ての仮想デバイスに対して順次処理を行い、次の仮想デバイスを取得できない場合には、仮想コンフィグデータ生成部316は、処理を終了する。
ステップS911において、仮想コンフィグデータ生成部316が、仮想デバイスから仮想機器構成データを取得する。
ステップS912において、仮想コンフィグデータ生成部316が、仮想機器構成データから機種コードを取得する。更に、仮想コンフィグデータ生成部316は、機種別設定値スキーマ保持部312が保持する機種別設定値スキーマから、機種コードに該当する機種別設定値スキーマを探索する。
ステップS913において、仮想コンフィグデータ生成部316が、仮想機器構成データ、機種別設定値スキーマ、テナント用コンフィグデータを用いて仮想コンフィグデータを生成する。
ステップS914において、仮想コンフィグデータ更新部317が、ステップS913で生成した仮想コンフィグデータを仮想デバイスに登録する。
図14は、画像形成装置から仮想コンフィグデータを取得する処理を説明するフローチャートである。ステップS1001からS1007までは、画像形成装置で行われる処理である。ステップS1051からS1058までは、サーバコンピュータ群105で行われる処理である。
ステップS1001において、実機器構成データ通知部306が、画像形成装置の電源ONを検知する。
ステップS1002において、実機器構成データ収集部304が、機器構成データを収集する。
ステップS1003において、実機器構成データ通知部306が、ステップS1002で収集した実機器構成データを用いて、設定値管理サービス310に未通知の実機器構成データの変更があったか判定する。変更があった場合は、実機器構成データ通知部306は、ステップS1005に処理を移す。変更がなかった場合は、実機器構成データ通知部306は、ステップS1004に処理を移す。
ステップS1004において、仮想コンフィグデータ受信部303が、デバイスが最新の仮想コンフィグデータを取得済みか判定する。仮想コンフィグデータ受信部303は、仮想コンフィグデータ更新確認部322を呼びだして判定を行う。
ステップS1005において、実機器構成データ通知部306が、実機器構成データとテナント識別子とを設定値管理サービス310に通知する。設定値管理サービス310側はステップS1051でこれを検知して処理を行う。詳細は後述する。
ステップS1006において、仮想コンフィグデータ受信部303が、仮想コンフィグデータの更新が完了するまで処理の実行を待ち合わせる。
ステップS1007において、仮想コンフィグデータ受信部303が、設定値管理サービス310から仮想コンフィグデータを受信する。更に、実コンフィグデータ更新部302が、受信した仮想コンフィグデータを実コンフィグデータとして更新する。実コンフィグデータは、実コンフィグデータ保持部301によって記憶される。
ステップS1051において、実機器構成データ受信部318が、画像形成装置から通知された実機器構成データとテナント識別子とを受信する。
ステップS1052において、仮想機器構成データ更新部319が、ステップS1051において受信した実機器構成データとテナント識別子とに合致する仮想デバイスを探索する。仮想機器構成データ更新部319は、仮想デバイス保持部311によって保持された仮想デバイスの中から探索を行う。画像形成装置が初めて設定値管理サービス310と通信を行ったケースでは、仮想デバイスが探索できない場合がある。合致する仮想デバイスが探索された場合、仮想機器構成データ更新部319は、ステップS1054に処理を移す。合致する仮想デバイスが探索できなかった場合、仮想機器構成データ更新部319は、ステップS1053に処理を移す。
ステップS1053において、仮想機器構成データ更新部319が、空の仮想デバイスを生成する。
ステップS1054において、仮想機器構成データ更新部319が、ステップS1052において探索されるか、若しくはステップS1053において生成された、仮想デバイスの仮想機器構成データを更新する。この処理により、ステップS1051において受信した実機器構成データの内容が、新しい仮想機器構成データとなる。
ステップS1055において、仮想コンフィグデータ生成部316は、更新された仮想機器構成データから機種コードを取得する。更に、仮想コンフィグデータ生成部316は、機種コードに該当する機種別設定値スキーマを機種別設定値スキーマ保持部312から取得する。
ステップS1056において、仮想コンフィグデータ生成部316は、テナント用コンフィグデータを取得する。仮想コンフィグデータ生成部316は、テナント用コンフィグデータ保持部314が保持するテナント用コンフィグデータから、テナント識別子が合致するテナント用コンフィグデータを探索する。
ステップS1057において、仮想コンフィグデータ生成部316は、仮想コンフィグデータを生成する。仮想コンフィグデータ生成部316は、仮想機器構成データ、機種別設定値スキーマ、テナント用コンフィグデータを用いて仮想コンフィグデータの生成を行う。
ステップS1058において、仮想コンフィグデータ更新部317は、ステップS1057において生成された仮想コンフィグデータを、該当する仮想デバイスに登録する。
図15は、ファームウェア更新時における画像形成装置の実コンフィグデータ更新処理を説明するフローチャートである。ステップS1300からS1314までは、画像形成装置101で行われる処理である。ステップS1321からS1326まで、及び、ステップS1330からS1333までは、サーバコンピュータ群105で行われる処理である。
ステップS1300において、FW更新部307が、ディスプレイ205AにFW更新画面1200を表示し、ユーザからのファームウェア更新指示を受付ける。FW更新部307は、FW更新画面1200を介して更新対象のファームウェアのバージョンと、ファームウェアの更新を実行する日時と、を受付ける。受付けたバージョンと更新日時は、不揮発性メモリ202Aに保存される。
図16は、ファームウェアの更新指示を受付ける画面の一例を示す図である。
FW更新画面1200は、FW更新部307が、ディスプレイ205Aに表示する画面である。
配信日時1201は、画像形成装置101がファームウェアの更新を実行する日時の指示を受付けるフィールドである。配信日時1201には、年、月、日、時、分、秒を指定することが可能である。
更新可能ファームウェア1202は、更新するファームウェアのバージョンの指示を受付けるプルダウンメニューである。FW更新部307は、FW更新画面1200を表示する際に、FW配信サービス330へ機種コードを送信し、その応答として取得したバージョンを更新が可能なファームウェアとしてプルダウンメニューに表示する。画像形成装置101から機種コードを受信したFW配信サービス330は、ファームウェア情報1400から機種コード1401に該当するバージョン1402を検索し、該当するバージョンを画像形成装置101へ送信する。
キャンセル1203は、ファームウェアの更新指示をキャンセルするボタンである。このボタンが押下された場合、FW更新部307は、この画面で指定された内容を破棄し、画面表示を終了する。
OK1204は、ファームウェアの更新指示を確定するボタンである。このボタンが押下された場合、FW更新部307は、この画面で指定された内容を確定し、次の処理へ移行する。
ステップS1301において、FW更新情報通知部308が、デバイス識別子、機種、ファームウェアバージョン、配信日時、ステータス(予約中)をFW配信情報管理部331へ通知する。FW更新情報通知部308は、デバイス識別子、機種は、実機器構成データ収集部304を用いて収集し、ファームウェアバージョン、配信日時は、ステップS1300で受付けた物を用いる。FW配信サービス330側はステップS1330でこれを検知して処理を行う。詳細は後述する。FW更新情報通知部308は、FW配信情報管理部331から、通知の応答として配信番号1101を受信し、不揮発性メモリ202Aへ保存する。
ステップS1302において、FW更新情報通知部308が、デバイス識別子、画像形成装置のファームウェアバージョン、更新対象のファームウェアバージョンを設定値管理サービス310に通知する。FW更新情報通知部308は、デバイス識別子、画像形成装置のファームウェアバージョンは、実機器構成データ収集部304を用いて収集し、更新対象のファームウェアバージョンは、ステップS1300で受付けた物を用いる。設定値管理サービス310側はステップS1321でこれを検知して処理を行う。詳細は後述する。
ステップS1303において、FW更新情報通知部308が、設定値管理サービス310での仮想コンフィグデータの更新が必要かの判断が完了するまで、処理の実行を待ち合わせる(待機する)。FW更新情報通知部308は、設定値管理サービス310から、判断結果として、要更新、又は更新不要を示す要否情報を受信する。受信した結果は不揮発性メモリ202Aに保存される。
ステップS1304において、FW更新部307が、ステップS1300で受付けた更新日時になるまで処理の実行を待ち合わせる。更新日時になった場合には、FW更新部307は、ステップS1305に処理を移す。
ステップS1305において、FW更新部307が、FW配信情報管理部331に対して、デバイス識別子と配信番号とを含むファームウェアの更新の開始を通知する(更新開始通知)。FW更新部307は、デバイス識別子は、実機器構成データ収集部304を用いて収集し、配信番号はステップS1302で受信した物を用いる。FW配信サービス330側はステップS1331でこれを検知して処理を行う。詳細は後述する。
加えて、FW更新部307が、設定値管理サービス310に対して、デバイス識別子を通知する。設定値管理サービス310側はステップS1326でこれを検知して処理を行う。詳細は後述する。
ステップS1306において、FW更新部307が、FW配信部332に対して配信番号1101を通知し、該当するファームウェアをダウンロードする(ファームウェア取得)。ダウンロードしたファームウェアは、不揮発性メモリ202Aに保存される。
ステップS1307において、FW更新部307が、ステップS1303で受信した結果が要更新の場合には、ステップS1308に処理を移す。結果が更新不要の場合には、FW更新部307は、ステップS1309に処理を移す。
ステップS1308において、仮想コンフィグデータ受信部303が、設定値管理サービス310から仮想コンフィグデータを受信する。受信した仮想コンフィグデータは不揮発性メモリ202Aに保存される。
ステップS1309において、FW更新部307が、再起動後にファームウェア更新モードで起動する設定を行った上で画像形成装置101を再起動する。
ステップS1310において、FW更新部307が、画像形成装置101がファームウェア更新モードで起動した後に、ステップS1306で不揮発性メモリ202Aに保存したファームウェアの適用を行う。
ステップS1311において、FW更新部307が、ステップS1303で受信した結果が要更新の場合には、ステップS1312に処理を移す。結果が更新不要の場合には、FW更新部307は、ステップS1313に処理を移す。
ステップS1312において、実コンフィグデータ更新部302が、ステップS1308で保存した仮想コンフィグデータを用いて、実コンフィグデータ保持部301が保持する実コンフィグデータを更新する。なお、ステップS1312の処理は、ステップS1007の処理と同様である。つまり、実コンフィグデータ更新部302は、ステップS1308で保存した仮想コンフィグデータを実コンフィグデータとして更新する。
ステップS1313において、FW更新部307が、再起動後に通常モードで起動する設定を行った上で画像形成装置101を再起動する。
ステップS1314において、FW更新部307が、画像形成装置101が通常モードで起動した後に、ステップS1301で受信した配信番号1101とステータス(完了)をFW配信情報管理部331へ送信して処理を終了する。
ステップS1330において、FW配信情報管理部331が、ファームウェア更新予約としてデバイス識別子、機種コード、更新対象のファームウェアバージョン、配信日時、ステータス(予約中)を受信する。FW配信情報管理部331は、受信した情報をFW配信情報1100へ追加する。FW配信情報管理部331は、追加した配信情報に対して配信番号1101を生成し、FW配信情報1100へ追加する。加えて、FW配信情報管理部331は、FW更新予約通知の応答として、配信番号1101を画像形成装置101へ送信する。
ステップS1331において、FW配信情報管理部331が、配信番号1101を受信し、受信した配信番号1101に該当するステータス1106を配信中に変更する。
ステップS1332において、FW配信部332が、画像形成装置101から、配信番号1101を受信する。FW配信部332は、FW配信情報1100の中から受信した配信番号1101に該当する機種1103とバージョン1104とを取得し、それらと一致するファームウェアをファームウェア情報1400から探して画像形成装置101へ送信する。
ステップS1333において、FW配信情報管理部331が、画像形成装置101から、配信番号1101を受信する。FW配信情報管理部331は、受信した配信番号1101に該当するステータス1106を完了に変更する。
ステップS1321において、FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323が、画像形成装置101から送信されたデバイス識別子、画像形成装置のファームウェアバージョン、更新対象のファームウェアバージョンを受信する。
ステップS1322において、FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323は、ステップS1321で受信した情報を基に、仮想コンフィグデータの更新が必要かどうかの判断を行う。更新が不要な場合には、FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323は、ステップS1323に処理を移す。更新が必要な場合には、FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323は、ステップS1324に処理を移す。
ステップS1323において、FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323は、仮想コンフィグデータの更新が不要であることを示す要否情報をFW更新情報通知部308へ通知する。画像形成装置101側はステップS1303でこれを検知して処理を行う。
ステップS1324において、設定値管理サービス310は、仮想コンフィグデータの生成を行う。このときに行われる処理の詳細は以下となる。
設定値管理サービス310は、ステップS1321で受信したデバイス識別子を基に該当する仮想デバイスを検索する。合致する仮想デバイスが探索された場合、設定値管理サービス310は、合致した仮想デバイスを用いて、ステップS911からステップS913までと同様の処理を実行し、仮想コンフィグデータを生成する。合致する仮想デバイスが探索できなかった場合、設定値管理サービス310は、空の仮想デバイスを生成し、生成した仮想デバイスを用いて、ステップS911からステップS913までと同様の処理を実行し仮想コンフィグデータを生成する。
ステップS1325において、FW更新時仮想コンフィグデータ更新確認部323は、仮想コンフィグデータの更新が必要であることを示す要否情報をFW更新情報通知部308へ通知する。画像形成装置101側はステップS1303でこれを検知して処理を行う。
ステップS1326において、仮想コンフィグデータ更新部317は、ステップS1305の画像形成装置101からの通知をトリガとして、ステップS1325において生成された仮想コンフィグデータを、該当する仮想デバイスに登録する。
以上説明したように、本実施形態によれば、ファームウェアの更新とコンフィグデータの同期とを一度に行うことにより、ファームウェアの更新後、直ぐに一括管理されているコンフィグデータで画像形成装置101を利用することが可能となる。
また、設定変更を有効にするために画像形成装置101の再起動を必要とするコンフィグデータを移行する場合であっても、ファームウェアの更新後に設定値の反映のために再起動を行う必要が無くなる。
<実施形態2>
次に、実施形態2について説明する。
図1に示すネットワーク図において、サーバコンピュータ群105では、設定値管理サービス310が実行されることを想定しているが、別の構成であってもよい。例えば、サーバコンピュータ群が、ただ1つのサーバコンピュータ211Gのみによって構成されていてもよい。若しくは、ユーザ環境100、サービスマン環境110、画像形成装置のベンダ環境120等の中に構成されていてもよい。
図1に示すネットワーク図において、サービスマンはサービスマン環境110に配置された端末装置102Eを利用することを想定しているが、別の構成であってもよい。例えば、サービスマンがユーザの許可のもとでユーザ環境100に配置された端末装置102Dを利用する構成であってもよい。
図2に示すハードウェア構成図において、サーバコンピュータ211Gと211Hとがネットワーク220で通信を行っているが、別の構成であってもよい。例えば、インターネット104を介して通信を行ってもよい。
図3に示すソフトウェア構成図において、実コンフィグデータ保持部301が補助記憶装置204Aに実コンフィグデータを記憶しているが、別の構成であってもよい。例えば、揮発性メモリ203Aに一時的に記憶する構成であってもよい。この場合、電源をOFFにすると実コンフィグデータが失われるため、デバイスの電源をONにする度に仮想コンフィグデータ受信部303が仮想コンフィグデータを受信する必要がある。より具体的な処理の流れで示すと、図14のステップS1004で、仮想コンフィグデータの更新判定を行う必要がなく、常にステップS1007を実行する構成となる。
図3に示すソフトウェア構成図において、実機器構成データ収集部304は、画像形成装置の電源をONにする度に、実機器構成データの収集を行うが、別の構成であってもよい。例えば、実機器構成データ保持部が実機器構成データを補助記憶装置204Aに常に記憶する構成であってもよい。この場合、実機器構成データの変更に応じて、実機器構成データ保持部が保持する実機器構成データを速やかに書き換える構成である必要がある。そのため、実機器構成データ収集部304は、実機器構成データの変更を見張り、変更内容を検知したら実機器構成データ保持部に対して変更内容を更新する必要がある。更に、実機器構成データ通知部306は、実機器構成データ保持部に対して実機器構成データを要求する構成となる。
図3に示すソフトウェア構成図において、テナント識別子保持部305は、補助記憶装置204Aにテナント識別子を記憶するが、別の構成であってもよい。例えば、ユーザが入力装置206Aを用いてテナント識別子を毎回入力する構成であってもよい。入力するタイミングは、画像形成装置の起動時であってもよいし、別のタイミングであってもよい。この場合、テナント識別子は、揮発性メモリ203Aに記憶される。
図3に示すソフトウェア構成図において、実機器構成データ通知部306は画、像形成装置が電源ONになったことを検知して処理を行うが、別の構成であってもよい。例えば、ユーザが入力装置206Aを用いて仮想コンフィグデータの取得を指示する構成であってもよい。この場合、図14のステップS1001において、仮想コンフィグデータの取得指示を検知することで、ステップS1002以降の処理を実行する構成となる。
図3に示すソフトウェア構成図において、仮想デバイス保持部311は、図7に示すように仮想機器構成データと仮想コンフィグデータを識別するための識別子とを保持していたが、別の構成であってもよい。例えば、識別子ではなくデータの実体を保持する構成であってもよい。
図3に示すソフトウェア構成図において、仮想コンフィグデータ生成部316は、機種別設定値スキーマ、テナント用コンフィグデータ、仮想機器構成データから仮想コンフィグデータを生成するが、別の構成であってもよい。例えば、仮想コンフィグデータ生成部316は、機種別設定値スキーマとテナント用コンフィグデータとの2点から、機種にあわせた仮想コンフィグデータを生成する構成であってもよい。この場合、画像形成装置は実コンフィグデータを参照する際に機器構成にあわせて参照する構成となる。
別の例として、更にライセンスデータを用いて仮想コンフィグデータを生成する構成であってもよい。その場合、画像形成装置が備えるオプション機能に合わせた仮想コンフィグデータが生成される構成となる。
図3に示すソフトウェア構成図において、設定値管理サービス310とFW配信サービス330とは別のサービスとなっているが、同じサービスであってもよい。例えば、設定値管理サービス310とFW配信サービス330とを一つのサービスに統合してもよい。この場合、ステップS1301と、ステップS1302と、ステップS1305と、等の画像形成装置101が設定値管理サービス310とFW配信サービス330とに対して個別に行っている通知は、一度で済ませることが可能となる。
図3に示すソフトウェア構成図において、ユーザからのファームウェア更新指示はFW更新部307で受付けているが、別の構成であってもよい。例えば、FW配信サービス330でユーザからのファームウェア更新指示を受付けてもよい。
図15に示すシーケンス図において、ステップS1300にてファームウェアの更新指示を受付けた場合には、その後にステップS1302にてファームウェア更新通知が行われるが、別のシーケンスであってもよい。例えば、ステップS1302を実行する前に、画像形成装置101が設定値管理サービス310によってコンフィグデータの一括管理がなされているかを判断する。その結果、一括管理がなされていない場合には、ステップS1302の処理をスキップすることで、無駄な通知を減らすことが可能となる。
図15に示すシーケンス図において、ステップS1300にて受付けるファームウェアの更新指示は、日時が指定されていることを前提としているが、日時が指定されていなくてもよい。例えば、即時にファームウェアの更新を行う指示を受付けてもよい。その場合、仮想コンフィグデータの生成が完了するまで、ファームウェアの更新処理を待つか、待たないかの確認画面をディスプレイ205Aに表示することで、どちらかをユーザに選択させてもよい。
また、S1324の前にS1325の処理を行い、S1303で受けた結果が要更新の場合には、その旨をディスプレイ205Aに表示するようにしてもよい。そして、仮想コンフィグデータの生成が完了するまで、ファームウェアの更新処理を待つか、待たないかの確認をディスプレイ205Aに表示することで、どちらかをユーザに選択させてもよい。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
以上、上述した各実施形態によれば、異なる機種、異なるハードウェアオプションを備える場合であっても、全てのコンフィグデータを一括管理することが可能となる。またファームウェアの更新とコンフィグデータの同期とを一度に行うことで、効率的にコンフィグデータを一括管理するシステムを提供することが可能となる。
つまり、上述した各実施形態によれば、ファームウェアの更新時の処理時間を短縮することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。

Claims (10)

  1. ファームウェアの更新情報を、ネットワークを介して通信可能なサーバ装置に通知する通知手段と、
    前記ファームウェアの更新に伴い、仮想コンフィグデータの更新が必要か否かを示す要否情報を前記サーバ装置から受信する受信手段と、
    前記ファームウェアを取得するファームウェア取得手段と、
    前記受信手段により受信された前記要否情報が仮想コンフィグデータの更新が必要であることを示していた場合、仮想コンフィグデータを前記サーバ装置より取得する仮想コンフィグデータ取得手段と、
    前記ファームウェア取得手段により取得された前記ファームウェアを適用する適用手段と、
    前記受信手段により受信された前記要否情報が仮想コンフィグデータの更新が必要であることを示していた場合、前記仮想コンフィグデータ取得手段により取得された前記仮想コンフィグデータを実コンフィグデータとして更新する更新手段と、
    を有する画像処理装置。
  2. 前記受信手段により前記要否情報が受け取られるまで前記ファームウェア取得手段による前記ファームウェアの取得を待機する待機手段を更に有する請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記受信手段により前記要否情報が受け取られるまで前記ファームウェア取得手段による前記ファームウェアの取得を待機するか否かの確認画面を表示する表示手段を更に有する請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記ファームウェア取得手段により前記ファームウェアを取得する前に、前記ファームウェアの更新の開始を前記サーバ装置に通知する更新開始通知手段を更に有する請求項1乃至3何れか1項記載の画像処理装置。
  5. ネットワークを介して通信可能な画像処理装置よりファームウェアの更新情報を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段により受け付けられた前記更新情報に基づき、仮想コンフィグデータの更新が必要か否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により更新が必要だと判断された場合、前記仮想コンフィグデータの生成を行う生成手段と、
    前記判断手段により更新が必要だと判断された場合、更新が必要であることを示す要否情報を前記画像処理装置に通知する通知手段と、
    前記生成手段により生成された前記仮想コンフィグデータを登録する登録手段と、
    を有するサーバ装置。
  6. 前記登録手段は、前記画像処理装置より前記ファームウェアの更新の開始の通知を受け取ると、前記生成手段により生成された前記仮想コンフィグデータを登録する請求項5記載のサーバ装置。
  7. 画像処理装置が実行する情報処理方法であって、
    ファームウェアの更新情報を、ネットワークを介して通信可能なサーバ装置に通知する通知ステップと、
    前記ファームウェアの更新に伴い、仮想コンフィグデータの更新が必要か否かを示す要否情報を前記サーバ装置から受信する受信ステップと、
    前記ファームウェアを取得するファームウェア取得ステップと、
    前記受信ステップで受信された前記要否情報が仮想コンフィグデータの更新が必要であることを示していた場合、仮想コンフィグデータを前記サーバ装置より取得する仮想コンフィグデータ取得ステップと、
    前記ファームウェア取得ステップで取得された前記ファームウェアを適用する適用ステップと、
    前記受信ステップで受信された前記要否情報が仮想コンフィグデータの更新が必要であることを示していた場合、前記仮想コンフィグデータ取得ステップで取得された前記仮想コンフィグデータを実コンフィグデータとして更新する更新ステップと、
    を含む情報処理方法。
  8. サーバ装置が実行する情報処理方法であって、
    ネットワークを介して通信可能な画像処理装置よりファームウェアの更新情報を受け付ける受付ステップと、
    前記受付ステップで受け付けられた前記更新情報に基づき、仮想コンフィグデータの更新が必要か否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップで更新が必要だと判断された場合、前記仮想コンフィグデータの生成を行う生成ステップと、
    前記判断ステップで更新が必要だと判断された場合、更新が必要であることを示す要否情報を前記画像処理装置に通知する通知ステップと、
    前記生成ステップで生成された前記仮想コンフィグデータを登録する登録ステップと、
    を含む情報処理方法。
  9. コンピュータに、
    ファームウェアの更新情報を、ネットワークを介して通信可能なサーバ装置に通知する通知ステップと、
    前記ファームウェアの更新に伴い、仮想コンフィグデータの更新が必要か否かを示す要否情報を前記サーバ装置から受信する受信ステップと、
    前記ファームウェアを取得するファームウェア取得ステップと、
    前記受信ステップで受信された前記要否情報が仮想コンフィグデータの更新が必要であることを示していた場合、仮想コンフィグデータを前記サーバ装置より取得する仮想コンフィグデータ取得ステップと、
    前記ファームウェア取得ステップで取得された前記ファームウェアを適用する適用ステップと、
    前記受信ステップで受信された前記要否情報が仮想コンフィグデータの更新が必要であることを示していた場合、前記仮想コンフィグデータ取得ステップで取得された前記仮想コンフィグデータを実コンフィグデータとして更新する更新ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  10. コンピュータに、
    ネットワークを介して通信可能な画像処理装置よりファームウェアの更新情報を受け付ける受付ステップと、
    前記受付ステップで受け付けられた前記更新情報に基づき、仮想コンフィグデータの更新が必要か否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップで更新が必要だと判断された場合、前記仮想コンフィグデータの生成を行う生成ステップと、
    前記判断ステップで更新が必要だと判断された場合、更新が必要であることを示す要否情報を前記画像処理装置に通知する通知ステップと、
    前記生成ステップで生成された前記仮想コンフィグデータを登録する登録ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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