JP2013129266A - 自動ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】A/T搭載の車両が停車して、エンジンの動力を所定の条件下で遮断した場合でも、扉が開いている時はブレーキシステムを作動させて、車両の停止状態を維持して、乗客の乗降中の安全を確保する。
【解決手段】エンジンの動力をA/Tを介して、所定条件下で遮断する動力遮断システムを搭載し、操作スイッチにより開閉可能な扉を備える車両の自動ブレーキ制御装置であって、中扉1bの開閉を検知する中扉マイクロS/W39と、操作スイッチ32の操作状態を検知する中扉開閉S/W32と、車両1の停止状態を検知する車速センサ41と、ブレーキ装置7の作動状態を制御する制御手段35とを備え、扉の操作S/Wによる開操作と、中扉マイクロS/W32によって扉1bが開状態と、車速センサ41による停車が検知された場合に、動力遮断システムによってエンジンの動力を遮断し、制御手段35はブレーキ装置7を作動させることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、停車時にエンジンの動力を自動的に遮断する動力遮断システムを備えた車両において、動力遮断時に運転者の足が不用意にサービスブレーキから離れても、車両の停車状態を維持するためのブレーキ装置を自動的に作動させて車両が動くのを防止する安全装置に関する。
自動車の速度やエンジンの回転数に応じて、変速比を自動的に切替えるオートマチックトランスミッション(以下「A/T」と称する)が広く知られており、多くの自動車に採用されている。A/Tの1つとして、トルクコンバータと遊星歯車の組み合わせを油圧制御によって自動的に変速を行うトルクコンバータ式A/Tがあり、トルクコンバータ式A/Tは、乗用車のみならず、頻繁に発進・停止を繰返す必要のある路線バスや宅配用トラック等にも採用されている。
ところで、近年の自動車には環境配慮の観点から、所定条件下においてエンジンの動力を自動的に遮断することによって、排気ガスの排出量低減や燃費性能の向上や、安全性の向上が図られている。この種の動力遮断システムとしては、例えば、停車時にエンジンを自動的に停止させると共に、発車時に自動的に再始動を行う自動停止始動装置(通称「アイドリングストップ装置」であり、以下適宜「ISS装置」と称する)がある。また、路線バスなどの乗降用扉を備える車両では、停車時に扉が開状態にある場合に、A/Tを自動的にニュートラル状態に切替えてエンジンの動力を遮断するA/T動力カットシステムを搭載することによって、扉が開いた状態のまま車両がクリープ現象などにより不意に動き出すことを防止して安全性を確保している。
一方、停車時にエンジンの動力を自動的に遮断するとストールトルクが発生しなくなるため、坂道等で停車する際に運転手が誤ってブレーキペダルから足を離してしまった場合、又はブレーキペダルの踏込み量が少なかった場合等に車両が動いてしまい、空走が発生してしまう課題が残る。
また、この種の安全対策として、ドアが開いた状態で、エンジンの駆動力を車輪に伝達することを禁止する対策が検討されている。このように、ドアが開いた状態のときに駆動力の伝達を禁止することで、少なくともドアが開いたままの走行が不可能になり、乗員が開いたドアから落下する危険もなくなる。
更に、特開2007−231662号公報(特許文献1)には車両の走行中にドアの開放要求があった場合は、ドアの開放を禁止し、車両が停車した後にもドアの開放禁止状態を維持し、リセット操作が成された事によってドアの開放を許可するようにしたドア開閉制御装置について開示されている。
この技術によると、走行中にドアの開放要求をした状態が続き、信号等で車両が停止したときに、ドアが不用意に開放されるのを防止するものである。
特開2007−231662号公報
しかし、特許文献1に開示される技術は、坂道等の停留所で車両が停止し、アイドリングストップ装置が作動して、エンジン停止状態で乗客が乗降している(乗降扉が開いている)時に、運転手が誤ってブレーキペダルから足を離してしまった場合、又は、ブレーキペダルの踏込み量が少なかった場合等に車両が動いてしまうことが危惧される。
上記の課題を解決するため、本発明においては、A/T搭載の車両が停車して、エンジンの動力を所定の条件下で遮断した場合でも、扉が開いている時はブレーキシステムを作動させて、車両の停止状態を維持して、乗客の乗降中の安全を確保することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明においては、エンジンの動力をオートマチックトランスミッションを介して駆動輪に伝達して走行し、前記エンジンの動力を所定条件下で遮断する動力遮断システムを搭載し、扉操作スイッチにより開閉可能な乗降用の扉を備える車両のブレーキ装置を自動制御する自動ブレーキ制御装置であって、
前記扉の開閉状態を検知する扉開閉状態検知手段と、
前記扉操作スイッチの操作状態を検知する扉操作状態検知手段と、
前記車両の停止状態を検知する停止状態検知手段と、
前記ブレーキ装置の作動状態を制御するブレーキ制御手段と
を備え、
前記扉操作状態検知手段によって前記操作スイッチが開操作されたと検知され、前記開閉状態検知手段によって前記扉が開状態であると検知され、且つ、前記停止状態検知センサによって前記車両が停止状態にあると検知された場合に、前記動力遮断システムによって前記エンジンの動力を遮断し、前記ブレーキ制御手段は前記ブレーキ装置を作動させて前記車両の停止状態を維持することを特徴とする。
かかる発明によれば、車両の停止と、運転者の扉を開く意思と、扉が開いたことの確認が整った時にブレーキ装置を作動させるようになっているので、これらのうちの何れかが故障して誤った信号を発信してもブレーキ装置の誤作動を防止できる。
従って、車両が完全に停車していないのに、駐車ブレーキ(この場合はサービスブレーキ)が作動したり、乗客の乗降中に車両が動いたりするのを防止できる。
また、本発明において好ましくは、前記動力遮断システムは、前記扉が開状態である場合に前記オートマチックトランスミッションをニュートラル状態に切替えるオートマチックトランスミッション動力カットシステムであることを特徴とする。
かかる発明によれば、停車した際に、扉を開いたときにはオートマチックトランスミッションのクリープ現象を発生させないようにするため、オートマチックトランスミッションをニュートラルに切替わり、更に自動的にブレーキが作動するので、不用意にブレーキペダルから足を離した場合でも、車両の停止状態を確実に維持できる。
また、本発明において好ましくは、エンジンの動力をオートマチックトランスミッションを介して駆動輪に伝達して走行し、前記エンジンの動力を所定条件下で遮断する動力遮断システムを搭載し、扉操作スイッチにより開閉可能な乗降用の扉を備える車両のブレーキ装置を自動制御する自動ブレーキ制御方法であって、
前記車両の停止状態を判定する停止状態判定工程と、
前記扉の操作スイッチの操作状態を判定する操作状態判定工程と、
前記扉の開閉状態を判定する開閉状態判定工程と、
前記車両が停止状態にあると判定され、前記扉の操作スイッチが開操作されたと判定され、且つ、前記扉が開状態であると判定された場合に、
前記動力遮断システムによって前記エンジンの動力が遮断され前記ブレーキ装置を作動させて前記車両の停止状態を維持することを特徴とする。
このような構造にすることにより、車両の停止と、扉が開いたことの確認が整った時にブレーキ装置を作動させるようになっているので、これらのうちの何れかが故障して誤った信号を発信してもブレーキ装置の誤作動を防止できる。
従って、車両が完全に停車していないのに、駐車ブレーキ(この場合はサービスブレーキ)が作動したり、乗客の乗降中に車両が動いたりするのを防止できる。
車両の停止と、運転者の扉を開く意思と、扉が開いたことの確認が整った時にブレーキ装置を作動させるようになっているので、これらのうちの何れかが故障して誤った信号を発信してもブレーキ装置の誤作動を防止できる。
従って、車両が完全に停車していないのに、駐車ブレーキ(この場合はサービスブレーキ)が作動したり、乗客の乗降中に車両が動いたりするのを防止できる。
本発明が実施される路線バスにおける概略ブロック図を示す。 本発明の実施形態におけるブレーキ装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態におけるブレーキコントロールバルブ作動条件図を示す。 本発明の実施形態におけるブレーキコントロールバルブ作動解除条件図を示す。 本発明のブレーキコントロールバルブ作動制御方法のフローチャート図である。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
また、説明の方向性を示す場合、運転席に着座した状態を基準にして、「上下方向」、「左右方向」及び「前後方向」を記述する。
図1は本発明が実施されるオートマチックトランスミッション(以後「A/T」と称す)搭載の路線バスにおける概略ブロック図を示す。
車両であるバス1は前輪1aと後輪1cの間に中扉1bを有している。中扉1bは、運転席での操作によって乗客の乗降時に開けられ、走行時には閉じられている。本発明の実施形態ではアイドリングストップシステムであるエンジン自動停止始動装置(以後「ISS装置」と称す)が搭載されたA/T車に装備され、ISS装置及び、扉連動のブレーキ装置の各装置が車両各所に配設されている。
A/T搭載車の場合、エンジンが停止又はニュートラルにシフトすると、動力系統は遮断される。
車両1の前部(運転席周り)にはブレーキ装置作動制御ECU35と、中扉1bの開閉を操作する中扉開閉操作S/Wと、ブレーキペダル24を備えた後述するデュアルブレーキバルブ70と、該デュアルブレーキバルブ70に装着されたストップランプスイッチ33(以後「スイッチ」を「S/W」と略称する)と、運転席床部に装着されISS装置が作動時にエンジンを自動停止させたくない時に操作するフットS/W25と、ISS装置メーンS/W22と、ブレーキ装置作動制御ECU35にトラブルが発生した時に自動ブレーキの作動制御を止め通常走行に切替える非常走行S/W31とが配置されている。
車両後部に配置され車速センサ41と、エンジンECU6と、ブレーキ装置7の各装置から夫々信号が入力される。
図2は本発明の実施形態における全体構成図を示す。
本発明の実施形態においては、ブレーキ装置7と、該ブレーキ装置7に配置されブレーキ装置7を作動させるブレーキ作動リレー80に電気的に連結されているブレーキ装置作動制御ECU35と、該ブレーキ装置作動制御ECU35にISS制御装置3と、図示しないエンジンの回転数、出力、始動及び停止等を制御するエンジンECU6と、A/Tの変速段を制御するA/T制御ECU90とが電気的に連結されている。
さらに、A/T制御ECU90からISS制御装置3にN信号又は、N信号以外のギヤ段かを知らせる信号とが入力される。
また、エンジンECU6とISS制御装置3との間はCAN通信で連結されており、エンジン側の稼働状況の情報をISS制御装置3側に通信して、ISS制御装置3側でアイドリングストップを実施するかを判断して、その判断結果をエンジンECU6側に通信するようになっている。また、ISS制御装置3側でアイドリングストップを実施可能と判断し、その準備が完了するとA/T制御ECU90がISS制御装置3側からISSスタンバイ信号を受信してA/TをN(ニュートラル)にシフトする。
図2に示したブレーキ装置7においては、一端に後輪1c用のエアタンクであるリヤ用エアタンク71が接続されたエア管路である第1エア管路73と、一端に前輪1a用のフロント用エアタンク72が接続されたエア管路である第2エア管路74とが配設されている。第1及び第2エア管路73、74の途中にはブレーキバルブであるデュアルブレーキバルブ70が介装されており、デュアルブレーキバルブ70にはブレーキペダル24が接続されている。つまり、ブレーキペダル24を運転席で操作することにより、デュアルブレーキバルブ70が開閉し、ブレーキペダル24の踏込み量によって第1及び第2エア管路73、74内のエアの流通量を調節することができる。
第2エア管路74は、さらに第2ダブルチェックバルブ77を介し、FWブレーキブースター83に接続されている。ここで、第2ダブルチェックバルブ77は、デュアルブレーキバルブ70又は後述する第2ブレーキコントロールバルブ79からFWブレーキブースタ83方向へのエアの流通を可能とするものである。また、FWブレーキブースター83はエア圧力を高圧の油圧に変換するよう構成されており、FWブレーキブースター83は前輪1aの各FLブレーキ832、FRブレーキ831に接続されている。
同様に、第1エア管路73は、第1ダブルチェックバルブ76を介し、RRブレーキブースター84、RLブレーキブースター85に接続されている。ここで、第1ダブルチェックバルブ76は、デュアルブレーキバルブ70又は後述する第1ブレーキコントロールバルブ78からRRブレーキブースター84、RLブレーキブースター85方向へのエアの流通を可能とするものである。RRブレーキブースター84,RLブレーキブースター85は後輪1cの各RRブレーキ841,RLブレーキ851に接続されている。
さらに、リヤ用エアタンク71と第1ダブルチェックバルブ76の間には、第3エア管路86が設けられている。第3エア管路86には、リヤ用エアタンク71から第1ダブルチェックバルブ76方向へのエアの流通を可能とするチェックバルブ86aと、第3エア管路86内を閉止・開放する第1ブレーキコントロールバルブ78が設けられており、第1ブレーキコントロールバルブ78の上流(エアタンク71)側にはオリフィス78aが設けられている。
同様に、フロント用エアタンク72と第2ダブルチェックバルブ77の間には、第4エア管路87が設けられている。第4エア管路87には、フロント用エアタンク72から第2ダブルチェックバルブ77方向へのエアの流通を可能とするチェックバルブ87aと、第4エア管路87内を閉止・開放する第2ブレーキコントロールバルブ79が設けられている。
以上の構成の図2に示した実施例に係るブレーキ装置の動作について説明する。
まず通常の運転時の動作について説明する。
運転手によりブレーキペダル24が操作されてデュアルブレーキバルブ70が開作動すると、フロント用エアタンク72から高圧のエアが第2エア管路74を流通し、デュアルブレーキバルブ70及び第2ダブルチェックバルブ77を介してFWブレーキブースター83に供給され、FWブレーキブースター83においてエア圧力が油圧に変換され、高圧のブレーキ油がFRブレーキ831,FLブレーキ832に供給されてバス1の前輪1aに制動力が付与される。
尚、第2ダブルチェックバルブ77は第2エア管路74のエアを第4エア管路87側への流通を遮断している。
同様に、リヤ用エアタンク71からの高圧のエアが第1エア管路73を流通し、デュアルブレーキバルブ70及び第1ダブルチェックバルブ76を介してRRブレーキブースター84及びRLブレーキブースター85に供給され、RRブレーキブースタ84及びRLブレーキブースター85においてエア圧力が油圧に変換され、高圧のブレーキ油がRRブレーキ841、RLブレーキ851に供給されてバス1の後輪1cに制動力が付与される。
尚、第1ダブルチェックバルブ76は第1エア管路73のエアを第3エア管路86側への流通を遮断している。
次に、バス1が停留所等で停止して乗客の乗降のために中扉1bの扉が開放されたときや、バス1のアイドリングストップ中で車両のストールトルクが発生しなくなった場合に作動する第1及び第2ブレーキコントロールバルブ78、79の動作について説明する。
図3は第1及び第2ブレーキコントロールバルブ78、79の作動条件を示し、38において中扉開閉操作S/W32開[ON]と、39中扉開閉を検知する中扉マイクロS/W開[ON]の[AND]条件が必須となり、40において38又はISSスタンバイ信号[ON]のどちらか一方が[OR]条件となり、48において40の何れかと、31非常走行S/W通常[ON]と、36車両停車信号:車速≦1.7km/h[OFF]との3条件が[AND]になると第1及び第2ブレーキコントロールバルブ78、79が[ON]になる。
この条件は、扉である中扉1bを開けるために運転者が中扉開閉操作S/W32を操作したことを確認し、それに基づいて中扉1bの開を検知する中扉マイクロS/W39の[ON]:開を検知すると38において[AND]が成立するもので、運転者が中扉1bを開放する意思と、中扉1bが開いていることを確認することにより、誤信号ではないことを二重確認するためである。複数の信号を[AND]にすることにより、信号線及び検知S/Wのトラブルによる、第1及び第2ブレーキコントロールバルブ78、79の誤操作を防止するものである。
図5にブレーキコントロールバルブ78,79の作動ON条件即ち、扉が開いている時に車両の停止を保持するサービスブレーキの作動制御方法のフローについて説明する。
ステップS1でスタートし、ステップS2において、非常走行S/W31の作動状態を判断する。[ON]になっていることにより、非常走行S/W31はブレーキ装置作動制御ECUの異常時に、ブレーキ装置作動制御ECUを無効にして一般走行にするもので、正常時はOFFとなっておりステップS2に進む。
ONの場合はNOを選択し、ブレーキ装置作動制御は終了する。
ステップ3において、車速≦1.7km/h以下の状態で停車状態を判断している。停止状態が確認されるとYESを選択してステップS4に進む。ステップS3において、車両1が動いていると判断した場合は、ブレーキ装置作動制御は終了する。
ステップS4において、運転者による中扉開閉操作S/W32の操作状況を判断する。(操作判定工程)。これは、運転者が中扉1bを操作する意思を有していることを示すもので、ブレーキ装置7を作動させるための条件の一つとして検知している。
中扉開閉操作S/W32が操作されると[ON]信号を発信し、S/Wが操作されたことを確認するとYESを選択してステップS5に進む。中扉開閉操作S/W32が操作されない場合は、[OFF]信号となり、NOを選択して、ステップ6に進む。
ステップS5において、中扉マイクロS/W39がON(中扉開)、OFF(中扉閉)を判断する。(開閉状態判定工程)
これは、車両1が停止状態になっているのを確認したうえで、中扉1bが開放したか否かを判断するものである。
中扉1bが開放しているときには、YESを選択して、ステップS7に進む。
OFF(閉)の場合はステップS6に進む。
ステップS6において、ISSスタンバイ信号がONになっているか否かを判断する。OFFの場合は、ブレーキ装置作動制御は終了する。ONの場合は、ステップS7に進む。
ステップ7において、A/Tのギヤ段をニュートラル位置に制御する。この時点で、エンジンの動力は駆動系(駆動輪側)と遮断される。
ステップS7で、動力が遮断されると、ステップS8に進む。
ステップS8において、ブレーキコントロールバルブ78,79を開作動させて、サービスブレーキの作動を行い、車両の停車状態を維持する。
なお、ステップS6において、ISSスタンバイ信号がONになっていることを判断したのは、車両1が坂道等で信号、横断歩道の歩行者等の通過待ちにおいて、車両1を停車させ、ISS装置が作動してエンジン5が停止し、中扉1bの解放は行わない状態で、運転者がブレーキペダル24から不用意に足を離した場合に、車両1が動かないように、第1及び、第2ブレーキコントロールバルブ78,79を開作動させたもので、車両走行の安全性を高めたものである。
ステップS8においてブレーキコントロールバルブ作動となると、第1ブレーキコントロールバルブ78が開放(ON)され、ブレーキ作動リレー80によってその1秒後に第2ブレーキコントロールバルブ79が開放(ON)される。
第1ブレーキコントロールバルブ78が開放されると、エアタンク71からの高圧のエアが第3エア管路86を流通し、第1ダブルチェックバルブ76を介してRRブレーキブースター84及びRLブレーキブースター85に供給され、RRブレーキブースター84及RLブレーキブースター85においてエア圧力が油圧に変換され、高圧のブレーキ油がRRブレーキ841,RLブレーキ851に供給されてバス1の後輪1cに制動力が付与され、車両の停止状態が維持される。
そして、その1秒後に第2ブレーキコントロールバルブ79が開放されると、エアタンク72からの高圧エアが第4エア管路87を流通し、第2ダブルチェックバルブ77を介してFWブレーキブースター83に供給され、高圧のブレーキ油がFRブレーキ831,FLブレーキ832に供給されてバス1の前輪1aに制動力が付与され、乗降客の安全が確保される。
尚、第2ダブルチェックバルブ77は第4エア管路87側のエアを第2エア管路74側への流通を遮断している。
乗客の乗降が終了して、中扉1b(含む前扉1a)が閉じると、図4にブレーキコントロールバルブ解除(OFF)条件を示すように、レンジアテンダント信号50がニュートラル以外の状態となり、かつISS用実ギヤN信号がニュートラル以外となると53で[YES]と判断する。そして、非常走行S/W49が[ON]、53で[YES]の判断、ホイールパークS/W52が[ON]の状態の何れかになると、54で[YES]の判断をする。54で[YES]の判断がされると、第1及び、第2ブレーキコントロールバルブ78及び79が閉止される。
従って、ブレーキブースタ83、84,85にエア圧が作用しなくなるので、各ブレーキ831,832,841,851に装着されている、リターンスプリング(図示省略)によってブレーキは解除される。
車両の停止と、運転者の中扉1bを開く意思と、中扉1bが開いたことの確認が整った時にブレーキ装置7を作動させるようになっているので、これらの何れかが故障して誤った信号を発信してもブレーキ装置の誤作動を防止できる。
従って、車両が完全に停車していないのに、駐車ブレーキ(この場合はサービスブレーキ)が作動したり、坂道等で停止した場合においても、乗客の乗降中に車両が動いたりまたは、ISS装置2が作動してエンジンが停止状態で車両1が坂道等での信号、横断歩道における歩行者等の通過待ち時に、不用意に車両が動くのを防止できる。
オートマチックトランスミッションを搭載した路線バスの乗客の乗降時、車両が動くのを防止する安全装置として適用できる。
1 バス(車両)
1a 前扉
1b 中扉
3 ISS制御装置
5 エンジン
6 エンジンECU
7 ブレーキ装置
8 エア圧力センサ(ブレーキペダル操作確認手段)
22 メーンS/W
24 ブレーキペダル
35 ブレーキ装置作動制御ECU
70 デュアルブレーキバルブ(ブレーキバルブ)
71 リヤ用エアタンク(エアタンク)
72 フロント用エアタンク(エアタンク)
76 第1ダブルチェックバルブ
77 第2ダブルチェックバルブ
78 第1ブレーキコントロールバルブ
79 第2ブレーキコントロールバルブ
83 FWブレーキブースター
84 RRブレーキブースター
85 RLブレーキブースター
90 A/T ECU

Claims (3)

  1. エンジンの動力をオートマチックトランスミッションを介して駆動輪に伝達して走行し、前記エンジンの動力を所定条件下で遮断する動力遮断システムを搭載し、操作スイッチにより開閉可能な乗降用の扉を備える車両のブレーキ装置を自動制御する自動ブレーキ制御装置であって、
    前記扉の開閉状態を検知する扉開閉状態検知手段と、
    前記扉の操作スイッチの操作状態を検知する扉操作状態検知手段と、
    前記車両の停止状態を検知する停止状態検知手段と、
    前記ブレーキ装置の作動状態を制御するブレーキ制御手段と
    を備え、
    前記扉操作状態検知手段によって前記操作スイッチが開操作されたと検知され、前記開閉状態検知手段によって前記扉が開状態であると検知され、且つ、前記停止状態検知手段によって前記車両が停止状態にあると検知された場合に、前記動力遮断システムによって前記エンジンの動力を遮断し、前記ブレーキ制御手段は前記ブレーキ装置を作動させて前記車両の停止状態を維持することを特徴とする自動ブレーキ制御装置。
  2. 前記動力遮断システムは、前記扉が開状態である場合に前記オートマチックトランスミッションをニュートラル状態に切替えるA/T変速機動力カットシステムであることを特徴とする請求項1に記載の自動ブレーキ制御装置。
  3. エンジンの動力をA/T変速機を介して駆動輪に伝達して走行し、前記エンジンの動力を所定条件下で遮断する動力遮断システムを搭載し、操作スイッチにより開閉可能な乗降用の扉を備える車両のブレーキ装置を自動制御する自動ブレーキ制御方法であって、
    前記車両の停止状態を判定する停止状態判定工程と、
    前記扉の操作スイッチの操作状態を判定する操作状態判定工程と、
    前記扉の開閉状態を判定する開閉状態判定工程と、
    前記車両が停止状態にあると判定され、前記扉の操作スイッチが開操作されたと判定され、且つ、前記扉が開状態であると判定された場合に、
    前記動力遮断システムによって前記エンジンの動力が遮断され前記ブレーキ装置を作動させて前記車両の停止状態を維持することを特徴とする自動ブレーキ制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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