JP2013128946A5 - 連続鋳造における鋳造鋳片の拘束性ブレークアウトの予知方法およびその予知方法を用いたスラブの連続鋳造方法 - Google Patents

連続鋳造における鋳造鋳片の拘束性ブレークアウトの予知方法およびその予知方法を用いたスラブの連続鋳造方法 Download PDF

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本発明は、連続鋳造における鋳造鋳片の拘束性ブレークアウトの発生を未然に防止するのに適した予知方法およびその予知方法を用いたスラブの連続鋳造方法に関するものである。
そこで、本発明の目的は、連続鋳造において鋳込み速度の変更に伴う場合においても、拘束性ブレークアウトを、高い精度のもとに予知することができるブレークアウト予知方法およびその予知方法を用いたスラブの連続鋳造方法を提案するところにある。
本発明は、連続鋳造用鋳型より引抜かれた鋳造鋳片の引抜き移動中に該鋳造鋳片の拘束性ブレークアウトを予知する方法において、前記連続鋳造用鋳型の鋳型内壁面に埋設固定された複数の温度計により鋳型内温度を測定し、測定された温度から温度変化率を求めるとともに、前記鋳造鋳片の鋳込み速度の変更に伴う外乱を前記温度変化率から除外する修正を行い、この修正された温度変化率と予め設定された判定閾値とを比較することにより鋳造鋳片の拘束性ブレークアウトを予知することを特徴とする連続鋳造における鋳造鋳片の拘束性ブレークアウトの予知方法である。また、本発明は、連続鋳造用鋳型より引抜かれたスラブの引抜き移動中に該鋳造鋳片の拘束性ブレークアウトを予知する方法において、前記連続鋳造用鋳型の鋳型内壁面に埋設固定された複数の温度計により鋳型内温度を測定し、測定された温度から温度変化率を求めるとともに、前記スラブの鋳込み速度の変更に伴う外乱を前記温度変化率から除外する修正を行い、この修正された温度変化率と予め設定された判定閾値とを比較することによりスラブの拘束性ブレークアウトを予知することを特徴とするスラブの連続鋳造方法である。
上記の構成からなる連続鋳造における鋳造鋳片の拘束性ブレークアウトの予知方法、その予知方法を用いたスラブの連続鋳造方法によれば、鋳込み速度の変更に伴う外乱を取り除いた温度変化率に修正して拘束性ブレークアウトの予知を行うようにしたため、予知精度が高まる。
また、本発明の連続鋳造における鋳造鋳片の拘束性ブレークアウトの予知方法、その予知方法を用いたスラブの連続鋳造方法によれば、温度計によって測定された温度の温度変化率を、R(s)=K/(Js+1)*ΔVc/Δt(s)によって求められた修正量に従って修正するようにしたため、温度変化率の迅速な修正が可能となる。

Claims (4)

  1. 連続鋳造用鋳型より引抜かれた鋳造鋳片の引抜き移動中に該鋳造鋳片の拘束性ブレークアウトを予知する方法において、
    前記連続鋳造鋳型の鋳型内壁面に埋設固定された複数の温度計により鋳型内温度を測定し、測定された温度から温度変化率を求めるとともに、前記鋳造鋳片の鋳込み速度の変更に伴う外乱を前記温度変化率から除外する修正を行い、この修正された温度変化率と予め設定された判定閾値とを比較することにより鋳造鋳片の拘束性ブレークアウトを予知することを特徴とする連続鋳造における鋳造鋳片の拘束性ブレークアウトの予知方法。
  2. 前記温度変化率を、下記式によって求められた修正量Rに従って修正する、ことを特徴とする請求項1に記載した連続鋳造における鋳造鋳片の拘束性ブレークアウトの予知方法。

    R(s)=K/(Js+1)*ΔVc/Δt(s)
    ΔVc/Δt:鋳造鋳片の鋳込み速度変化率((m/min)/秒)
    K:ゲイン(℃/(m/min))
    J:時定数(秒)
  3. 連続鋳造用鋳型より引抜かれたスラブの引抜き移動中に該鋳造鋳片の拘束性ブレークアウトを予知する方法において、
    前記連続鋳造用鋳型の鋳型内壁面に埋設固定された複数の温度計により鋳型内温度を測定し、測定された温度から温度変化率を求めるとともに、前記スラブの鋳込み速度の変更に伴う外乱を前記温度変化率から除外する修正を行い、この修正された温度変化率と予め設定された判定閾値とを比較することによりスラブの拘束性ブレークアウトを予知することを特徴とするスラブの連続鋳造方法。
  4. 前記温度変化率を、下記式によって求められた修正量Rに従って修正する、ことを特徴とする請求項3に記載したスラブの連続鋳造方法。

    R(s)=K/(Js+1)*ΔVc/Δt(s)
    ΔVc/Δt:スラブの鋳込み速度変化率((m/min)/秒)
    K:ゲイン(℃/(m/min))
    J:時定数(秒)
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