JP2013215777A5 - 連続鋳造装置および凝固状態推定方法ならびに鋼の連続鋳造方法 - Google Patents

連続鋳造装置および凝固状態推定方法ならびに鋼の連続鋳造方法 Download PDF

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本発明は、連続的に鋳片を鋳造する連続鋳造装置、および連続鋳造中の鋳片の凝固状態を推定する凝固状態推定方法ならびに鋼の連続鋳造方法に関するものである。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、連続鋳造中の鋳片の表面温度を、その凝固状態の推定に用いるのに適した値として取得することができる連続鋳造装置を提供することを目的とする。また、本発明は、連続鋳造中の鋳片の表面温度をその凝固状態の推定に用いるのに適した値として取得し、連続鋳造中の鋳片の凝固状態を高精度に推定することができる凝固状態推定方法を提供することを目的とする。さらに、本発明は、その連続鋳造装置を用いて鋼を鋳造することができる鋼の連続鋳造方法を提供することを目的とする。
また、本発明にかかる凝固状態推定方法は、鋳型に注入された溶鋼を引き抜き、該引き抜き方向に沿って分割された複数の冷却ゾーンで構成される2次冷却ゾーンを通過させて2次冷却を行うことで連続鋳造される鋳片の凝固状態を推定する凝固状態推定方法であって、前記複数の冷却ゾーンのうち、前記2次冷却の過程で表面温度が内部からの復熱によって上昇する前記鋳片の位置を含む冷却ゾーン内、該冷却ゾーンの近傍、または該冷却ゾーンよりも下流側の位置に前記鋳片の表面温度を測定する温度計を設置する設置工程と、2次冷却モデルによって鋳片表面の熱流束を推定し、前記鋳片の表面温度計算値を求める算出工程と、前記温度計が測定した前記2次冷却中の前記鋳片の表面温度を表面温度実測値として取得する取得工程と、前記表面温度計算値と前記表面温度実測値とが一致するように前記鋳片表面の熱流束を補正する補正工程と、前記補正した前記鋳片表面の熱流束に基づき前記鋳片の凝固状態を推定する推定工程と、を含むことを特徴とする。さらに、本発明にかかる鋼の連続鋳造方法は、上記の連続鋳造装置を用いて鋳造することを特徴とする。

Claims (7)

  1. 鋳型に注入された溶鋼を引き抜き、該引き抜き方向に沿って分割された複数の冷却ゾーンで構成される2次冷却ゾーンを通過させて2次冷却を行うことで連続的に鋳片を鋳造する連続鋳造装置であって、
    前記2次冷却中の前記鋳片の表面温度を測定する温度計を備え、
    前記温度計は、前記複数の冷却ゾーンのうち、前記2次冷却の過程で表面温度が内部からの復熱によって上昇する前記鋳片の位置を含む冷却ゾーン内、該冷却ゾーンの近傍、または該冷却ゾーンよりも下流側の位置に設置されたことを特徴とする連続鋳造装置。
  2. 前記温度計は、前記複数の冷却ゾーンのうち、該当する冷却ゾーン内における前記鋳片の表面温度が全体として上昇しており、かつ、前記表面温度の変化が平坦な範囲を含むことで特定される冷却ゾーンの前記平坦な範囲内または該範囲の近傍に設置されることを特徴とする請求項1に記載の連続鋳造装置。
  3. 前記温度計は、前記鋳片の幅方向に移動自在に構成され、当該温度計の設置位置において前記鋳片の幅方向に沿って前記鋳片の表面温度の分布を測定することを特徴とする請求項1または2に記載の連続鋳造装置。
  4. 鋳型に注入された溶鋼を引き抜き、該引き抜き方向に沿って分割された複数の冷却ゾーンで構成される2次冷却ゾーンを通過させて2次冷却を行うことで連続鋳造される鋳片の凝固状態を推定する凝固状態推定方法であって、
    前記複数の冷却ゾーンのうち、前記2次冷却の過程で表面温度が内部からの復熱によって上昇する前記鋳片の位置を含む冷却ゾーン内、該冷却ゾーンの近傍、または該冷却ゾーンよりも下流側の位置に前記鋳片の表面温度を測定する温度計を設置する設置工程と、
    2次冷却モデルによって鋳片表面の熱流束を推定し、前記鋳片の表面温度計算値を求める算出工程と、
    前記温度計が測定した前記2次冷却中の前記鋳片の表面温度を表面温度実測値として取得する取得工程と、
    前記表面温度計算値と前記表面温度実測値とが一致するように前記鋳片表面の熱流束を補正する補正工程と、
    前記補正した前記鋳片表面の熱流束に基づき前記鋳片の凝固状態を推定する推定工程と、
    を含むことを特徴とする凝固状態推定方法。
  5. 前記設置工程は、前記複数の冷却ゾーンのうち、該当する冷却ゾーン内における前記鋳片の表面温度が全体として上昇しており、かつ、前記表面温度の変化が平坦な範囲を含むことで特定される冷却ゾーンの前記平坦な範囲内または該範囲の近傍に前記温度計を設置することを特徴とする請求項4に記載の凝固状態推定方法。
  6. 前記温度計は、前記鋳片の幅方向に移動自在に構成されており、
    前記取得工程は、前記温度計が該温度計の設置位置において前記鋳片の幅方向に沿って測定した前記鋳片の表面温度の分布を取得することを特徴とする請求項4または5に記載の凝固状態推定方法。
  7. 請求項1から3のいずれかに記載の連続鋳造装置を用いて鋳造することを特徴とする鋼の連続鋳造方法。
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