JP2013128628A - ウイング付き吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【課題】ウイングの粘着材に貼られている剥離紙を剥がし易くしたウイング付き吸収性物品を提供する。
【解決手段】肌当接面側に配置される液透過性の表面シート1と、非肌当接面側に配置される液不透過性の裏面シート2と、前記両シート間に介在される吸収体3とを有する縦長の吸収性本体4の両側部に、該吸収性本体4の幅方向外方に延出する一対のウイング5を有するウイング付き吸収性物品であって、前記ウイング5の前記裏面シート1側の面に粘着層6を有し、前記ウイング5は前記表面シート1の肌当接面側に折り畳まれ、前記両ウイング5の粘着層6にまたがって剥離紙7が貼り付けられ、折り畳まれた前記一対のウイング5の少なくとも一方の付け根部には、前記剥離紙7を剥がす際に指で押さえる位置を示す押さえ位置マーク8を有する剥離紙を備えるウイング付き吸収性物品を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】肌当接面側に配置される液透過性の表面シート1と、非肌当接面側に配置される液不透過性の裏面シート2と、前記両シート間に介在される吸収体3とを有する縦長の吸収性本体4の両側部に、該吸収性本体4の幅方向外方に延出する一対のウイング5を有するウイング付き吸収性物品であって、前記ウイング5の前記裏面シート1側の面に粘着層6を有し、前記ウイング5は前記表面シート1の肌当接面側に折り畳まれ、前記両ウイング5の粘着層6にまたがって剥離紙7が貼り付けられ、折り畳まれた前記一対のウイング5の少なくとも一方の付け根部には、前記剥離紙7を剥がす際に指で押さえる位置を示す押さえ位置マーク8を有する剥離紙を備えるウイング付き吸収性物品を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明はウイング付き吸収性物品に関する。
生理用ナプキン、パンティーライナ、おりものシート、女性用失禁パッドといった女性用吸収性物品(以下、単に吸収性物品とも言う。)は、着用時のずれを防止するように、吸収性物品の両側部から外方に延出したいわゆるウイングを有しているものがある。このウイングは、ショーツ等に貼り付ける粘着層を有しており、その粘着層には粘着自在にそれを保護する剥離紙が貼り付けられている。
特許文献1には、フラップ(ウイングに相当)は着用者による衛生ナプキンの最初の使用前にトップシート上に互いに連結されることなく折畳まれており、そのフラップがトップシートに向いた関係に維持するための手段として、フラップ上の接着剤の各パッチに接着され且つ両フラップを橋渡しする一体の剥離ストリップが開示されている。また、剥離ストリップは中央から剥がすことが記載されている。
しかしながら、特許文献1に開示された剥離ストリップでは、衛生ナプキンのどの部分を持って剥離ストリップを剥がしたらよいのかが示されておらず、剥離ストリップを剥がす際にフラップの付け根付近を破いてしまうことがあった。
特許文献1には、フラップ(ウイングに相当)は着用者による衛生ナプキンの最初の使用前にトップシート上に互いに連結されることなく折畳まれており、そのフラップがトップシートに向いた関係に維持するための手段として、フラップ上の接着剤の各パッチに接着され且つ両フラップを橋渡しする一体の剥離ストリップが開示されている。また、剥離ストリップは中央から剥がすことが記載されている。
しかしながら、特許文献1に開示された剥離ストリップでは、衛生ナプキンのどの部分を持って剥離ストリップを剥がしたらよいのかが示されておらず、剥離ストリップを剥がす際にフラップの付け根付近を破いてしまうことがあった。
特許文献2には、長手方向中間の両側に、使用状態においてショーツの股間部の側縁を回り込んでショーツ外面にそれぞれ当てがわれるウイングを一体的に有し、この両ウイングの非使用面にズレ止め用粘着手段がそれぞれ形成され、かつこのズレ止め用粘着手段に対し、これを完全に覆った状態で剥離紙がそれぞれ仮着されたウイング付吸収性物品において、前記両剥離紙は、少なくともそれぞれ対応するズレ止め用粘着手段の内側縁を越えてさらに内方側に延在する未仮着部分を有し、かつこの未仮着部分の全部または一部が反対側に折り返されて、ウイング展開状態で起立する摘み部となっているものが開示されている。これによって、ウイングズレ止め用粘着手段に仮着されている剥離紙の摘み部分が折り返され起立しているため、この部分を摘んで剥離紙を簡単に剥離することができるとされている。
しかしながら、特許文献2に開示されたウイング付吸収性物品では、剥離紙の摘み部により摘みやすくなっているものの、ウイング付吸収性物品のどの部分を持って摘み部をどの方向に剥がしたらよいのかが示されておらず、剥離紙を剥がす際にウイングの付け根付近を破いてしまうことがあった。
しかしながら、特許文献2に開示されたウイング付吸収性物品では、剥離紙の摘み部により摘みやすくなっているものの、ウイング付吸収性物品のどの部分を持って摘み部をどの方向に剥がしたらよいのかが示されておらず、剥離紙を剥がす際にウイングの付け根付近を破いてしまうことがあった。
特許文献3には、複数枚積層されたパッドは、互いに剥離可能に仮着される仮着部と、非着部とを含み、パッドには、吸液性シートから視認可能な表示要素が形成され、表示要素は、パッドの周縁に位置する非着部であって少なくともその一部を表示可能としたことが開示されている。これによって、表示要素を目印にして積層されたパッドを剥離する際に挟持位置を容易に判断することができるとされている。
しかしながら、特許文献3には、ウイングについての記載はされていない。
しかしながら、特許文献3には、ウイングについての記載はされていない。
特許文献4には、ウイング状フラップが形成された吸収性物品において、ウイング状フラップに形成されたズレ止め粘着層が幅方向に横断するウイング用剥離材によって覆われ、ウイング状フラップが透液性表面シート側にウイング用剥離材と共に折り畳まれている個装吸収性物品が開示されている。これによって、ウイング状フラップの外面シートの破れを防止することが可能となるとされている。
しかしながら、特許文献4に開示された個装吸収性物品でも、吸収性物品のどの部分を持ってウイング用剥離材をどの方向に剥がしたらよいのかが開示されておらず、剥がす際にウイング状フラップの付け根付近を破いてしまうことがあった。
しかしながら、特許文献4に開示された個装吸収性物品でも、吸収性物品のどの部分を持ってウイング用剥離材をどの方向に剥がしたらよいのかが開示されておらず、剥がす際にウイング状フラップの付け根付近を破いてしまうことがあった。
生理用ナプキンは、ナプキンよりも幅広で縦長い個装シートと積層されて、ナプキン長手方向の肌当接面側に三つ折や四つ折等に共に折りたたまれた状態で、個装シートの長手方向の両側部をシート(フィルム)同士熱シール等されて、使用されるまでに誇りや汚れからナプキンを清潔に維持するための個装体が形成されている。本発明では、個装体から個装シートを開封しときに、ナプキンの肌当接面側に折り畳まれた一対のウイングを跨いで粘着剤に貼り付けた剥離紙を備えたウイング付きナプキンに関するものであり、個装シートを必須とするものではない。
生理用ナプキン等をショーツに装着する場合、主に二通りの方法が挙げられる。一つの方法は、生理用ナプキン本体の粘着材部分に貼られている剥離紙を剥がして、生理用ナプキン本体をショーツに貼り付けてから、ウイングとヒップガードの粘着材部分に貼られている剥離紙を剥がして、それらの部分をショーツに貼り付ける。もう一つの方法は、全ての剥離紙を剥がしてから生理用ナプキン本体、ウイング、ヒップガード等をショーツに貼り付けて装着する。いずれの方法でも、剥離紙を剥がす際に、生理用ナプキンのどの部分を持って剥離紙を剥がすのが最も剥がし易いのかわかりにくい、また剥離紙が簡単に上手く剥がれない、という意見が寄せられていた。特に、ウイングの粘着層に貼られている剥離紙を剥がすときに、ウイングの付け根部分を破ってしまうことがあった。これは、ウイングがナプキン本体から幅方向外方に延出されていることから、装着時に使用者は、片方の手でナプキンの任意の本体部を掴み、他方の手で折り畳まれたウイングの粘着剤に貼り付けられた剥離紙を摘んで剥がそうとする。すると剥離紙につられて、ウイングが引っ張られながら粘着部から剥離紙が剥がされる。このとき、ナプキン本体からウイングが延出しはじめるナプキン本体とウイングの境界近傍、即ち、付け根部に引裂くかのような力が集中して、ウイングの付け根部分を破いてしまう問題があった。
生理用ナプキン等をショーツに装着する場合、主に二通りの方法が挙げられる。一つの方法は、生理用ナプキン本体の粘着材部分に貼られている剥離紙を剥がして、生理用ナプキン本体をショーツに貼り付けてから、ウイングとヒップガードの粘着材部分に貼られている剥離紙を剥がして、それらの部分をショーツに貼り付ける。もう一つの方法は、全ての剥離紙を剥がしてから生理用ナプキン本体、ウイング、ヒップガード等をショーツに貼り付けて装着する。いずれの方法でも、剥離紙を剥がす際に、生理用ナプキンのどの部分を持って剥離紙を剥がすのが最も剥がし易いのかわかりにくい、また剥離紙が簡単に上手く剥がれない、という意見が寄せられていた。特に、ウイングの粘着層に貼られている剥離紙を剥がすときに、ウイングの付け根部分を破ってしまうことがあった。これは、ウイングがナプキン本体から幅方向外方に延出されていることから、装着時に使用者は、片方の手でナプキンの任意の本体部を掴み、他方の手で折り畳まれたウイングの粘着剤に貼り付けられた剥離紙を摘んで剥がそうとする。すると剥離紙につられて、ウイングが引っ張られながら粘着部から剥離紙が剥がされる。このとき、ナプキン本体からウイングが延出しはじめるナプキン本体とウイングの境界近傍、即ち、付け根部に引裂くかのような力が集中して、ウイングの付け根部分を破いてしまう問題があった。
ウイングの粘着材に貼られている剥離紙を剥がし易くした剥離紙を備えるウイング付き吸収性物品を提供することにある。
本発明は、肌当接面側に配置される液透過性の表面シートと、非肌当接面側に配置される液不透過性の裏面シートと、前記両シート間に介在される吸収体とを有する縦長の吸収性本体の両側部に、該吸収性本体の幅方向外方に延出する一対のウイングを有する縦長のウイング付き吸収性物品であって、前記ウイングの前記裏面シート側の面に粘着層を有し、前記ウイングは前記表面シートの肌当接面側に折り畳まれ、前記両ウイングの粘着層にまたがって剥離紙が貼り付けられ、折り畳まれた前記一対のウイングの少なくとも一方の付け根部には、前記剥離紙を剥がす際に指で押さえる位置を示す押さえ位置マークを有する剥離紙を備えるウイング付き吸収性物品を提供する。
剥離紙を剥がし始める側の吸収性本体の幅方向反対側における吸収性本体とウイングの付け根部分とにまたがって剥離紙を剥がす際に指で押さえる位置を示す押さえ位置マークを有する本発明のウイング付き吸収性物品では、この押さえ位置マークを指で押さえて剥離紙を剥がすことで、ウイングの破れやすい位置が指で押さえられるので、剥離紙を剥がす際に生じることがあったウイングの付け根部分の破れを防止することができる。
本発明に係るウイング付き吸収性物品の好ましい一実施形態(第1実施形態)について生理用ナプキンを一例として、図1ないし図6を参照しながら、以下に説明する。
図1に示すように、本発明の生理用ナプキン100は以下に説明する基本構成を有する。すなわち、肌当接面側に配置される液透過性の表面シート1と、非肌当接面側に配置される液不透過性の裏面シート2と、表面シート1と裏面シート2との間に介在される液保持性を有する吸収体3と、を有する吸収性本体4と、この吸収性本体4の両側部に外方に延出するウイング5(5a,5b)とを備えている。このウイング5a,5bの各付け根部分は、ウイング5を広げた状態で、円弧状もしくは鈍角に形成されている。なお、図面では、ウイング5を折り畳んだ状態を示している。
上記吸収性本体4の形状は、装着時に着用者の股下部分を介して下腹部側から臀部側へと配される長手方向(Y方向)とこれと直交する幅方向(X方向)とを有する縦長の形状である。本発明においては、特に断らない限り、人体に接触する側を肌当接面側または表面側といい、下着に接する側を非肌当接面側または裏面側という。さらに生理用ナプキン100の平面視において相対的に長さのある方向を長手方向といい、この長手方向と直交する方向を幅方向という。上記長手方向は典型的には装着状態において人体の前後方向と一致する。
上記吸収性本体4は通常この種の生理用ナプキン等に用いる材料を使用することができ、特に限定されるものではない。
表面シート1は、親水性不織布で形成されることが好ましい。親水性不織布としては、エアースルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、立体賦形不織布と呼ばれている不織布で、その繊維がポリプロピレンの単繊維や、ポリプロピレンとポリエチレンの複合繊維、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンの複合繊維等で親水化処理が施された繊維が好ましく使用できる。
表面シート1は、親水性不織布で形成されることが好ましい。親水性不織布としては、エアースルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、立体賦形不織布と呼ばれている不織布で、その繊維がポリプロピレンの単繊維や、ポリプロピレンとポリエチレンの複合繊維、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンの複合繊維等で親水化処理が施された繊維が好ましく使用できる。
上記裏面シート2は、防水性があり透湿性を有していれば特に限定されない。例えば疎水性の熱可塑性樹脂と、炭酸カルシウム等からなる微小な無機フィラーまたは相溶性のない有機高分子等とを溶融混練してフィルムを形成し、該フィルムを一軸または二軸延伸して得られる多孔性フィルムが挙げられる。熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィンが挙げられる。該ポリオレフィンとしては、高〜低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等が挙げられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
吸収体3には、例えば、繊維集合体またはこれと吸収性ポリマーとを併用させたもの等を用いることができる。繊維集合体を構成する繊維としては、パルプ繊維等の親水性天然繊維や、合成繊維(好ましくは親水化処理を施したもの)等を用いることができる。坪量は特に限定されないが、150g/m2〜500g/m2が好ましい。また吸収体3を被覆する被覆シートを用いることもできる。この被覆シートには、親水性のティッシュペーパー等の薄手の紙(薄葉紙)、コットンやレーヨンなどの親水性繊維からなる不織布、合成樹脂の繊維に親水化処理を施してなる不織布(スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)、スパンボンド−メルトブローン−メルトブローン−スパンボンド(SMMS)、スパンボンド−スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SSMS)等の複合不織布)等を用いることができる。
上記ウイング5は、撥水性の嵩高で繊維密度の疎な柔らかい不織布からなり、その基部が上記表面シート1と裏面シート2とに挟持され固定されていて、それぞれ裏面シート2側の面に粘着層6を有している。この粘着層6は、例えば、ホットメルト接着剤が用いられる。そしてウイング5は、折り曲げ自在となっており、本発明では表面シート1側に折り畳まれている。
このように生理用ナプキン100の使用時に股下にあたるウイング5が柔らかな不織布からなるため、この部分が肌に触れてもフィルムのようなごわつき感を感じることなく柔らかな肌触りとなる。
上記ウイング5は、上記形態に限定されることはなく、吸収性本体4の両側部の外方に延出するように配されたものであり、上記粘着層6を有し、表面シート1側に折り畳まれているものであれば、如何なる形態であってもよい。
このように生理用ナプキン100の使用時に股下にあたるウイング5が柔らかな不織布からなるため、この部分が肌に触れてもフィルムのようなごわつき感を感じることなく柔らかな肌触りとなる。
上記ウイング5は、上記形態に限定されることはなく、吸収性本体4の両側部の外方に延出するように配されたものであり、上記粘着層6を有し、表面シート1側に折り畳まれているものであれば、如何なる形態であってもよい。
さらに折り畳まれた両ウイング5の粘着層6には、両粘着層6(6a,6b)にまたがって剥離紙7が貼り付けられている。剥離紙7は、一般の生理用ナプキンの剥離紙と同様な材料のものを用いることができ、具体的には、シリコーン処理剤の塗工量が例えば0.1〜5g/m2の剥離処理した上質紙、グラシン紙、ポリエチレンフィルム、それらの複合物等が挙げられる。この剥離処理は、公知の手法を用いて行うことができる。さらに剥離紙7は、その外形が両粘着層6を被覆する大きさであればよく、図示したように必ずしも矩形である必要はない。上記粘着層6a,6bを完全に被覆する形状であれば、如何なる形状であってもよく、矩形(長方形、正方形)の他に、例えば、多角形、長円形、楕円形、円形、またはそれらの一部が延出された形状、それらの一部がくびれた形状、等であってもよい。
上記ウイング5は、上記粘着層6から上記剥離紙7を剥がして、装着者のショーツの股下部に巻きつけて貼り付けて固定するもので、上述の粘着層6を固定材といている。このウイング5は、吸収性本体4の排泄部(膣口)対向領域に配される。この排泄部対向領域は、昼用の場合には生理用ナプキン100の長手方向中央部であり、夜用の場合には生理用ナプキン100の長手方向前方であり、物品の使用目的等に合わせてその位置が設定される。
また、上記剥離紙7を剥がし始める側に対し吸収性本体4の幅方向反対側における吸収性本体4とウイング5の付け根部分とにまたがって、剥離紙7を剥がす際に指で押さえる位置を示す押さえ位置マーク8を有する。例えば、一方のウイング5bの図面上端側とその近傍の吸収性本体4の側部に、上記押さえ位置マーク8は配されている。この押さえ位置マーク8は、種々の形態を採用することができ、指で押さえる位置が明確にわかる表示であれば、図形、絵(イラストを含む)、記号、文字等、如何なる表示手段であってもよい。例えば、図2(1)に示すような吸収性本体4の色とは異なる色で表示された矩形8a、または図示はしていないが、三角形、円形、楕円形、長円形等の図形、図2(2)に示すような指の先端部を模式的に描いた指マーク8b、図2(3)に示すような矢印8c、図2(4)に示すような文字、例えば「押さえ位置」、「持つ位置」等が挙げられる。上記図形、絵、記号、文字等は上述したものに限定されるものではなく、指で押さえることが表示されるものであれば、如何なる表示であってもよい。
これらの押さえ位置マーク8は、印刷により作製されたものであってもよく、エンボス加工によって作製されたものであってもよい。したがって押さえ位置マーク8は容易に作製することができる。
印刷の場合、暗闇での視認性を得るために、太陽光や蛍光灯などの光エネルギー(紫外線)を吸収して発光し、エネルギーの供給が止まった後も暗闇で徐々に光を放出する材料である蓄光塗料を塗布すると視認性が向上する。蓄光材は、アルミナ系酸化物の無機顔料であり、1000℃以上の温度で溶融されて作られたものが安全性の点で好ましい。
これらの押さえ位置マーク8は、印刷により作製されたものであってもよく、エンボス加工によって作製されたものであってもよい。したがって押さえ位置マーク8は容易に作製することができる。
印刷の場合、暗闇での視認性を得るために、太陽光や蛍光灯などの光エネルギー(紫外線)を吸収して発光し、エネルギーの供給が止まった後も暗闇で徐々に光を放出する材料である蓄光塗料を塗布すると視認性が向上する。蓄光材は、アルミナ系酸化物の無機顔料であり、1000℃以上の温度で溶融されて作られたものが安全性の点で好ましい。
さらに、上述の押さえ位置マーク8が上記吸収性本体4の両側部のどちらか一方に有している場合、上記剥離紙7は、押さえ位置マーク8とは吸収性本体4の幅方向反対側に、この剥離紙7の剥がし方向Aを示す剥離表示マーク9を有している。例えば、図3(1)に示すように、剥離表示マーク9は、吸収性本体4(図示せず)の幅方向において押さえ位置マーク8(図示せず)が存する側とは反対側の位置に、生理用ナプキン100全体に用いられる乳白色とは異なる色の図形(例えば、三角形、矢印等)の表示としてもよい。また図3(2)に示すように、剥離表示マーク9は、吸収性本体4の幅方向において押さえ位置マーク8が存する側とは反対側の位置から斜め方向に、当該剥離紙7の表面に、吸収性本体4とは異なる色で濃い色から薄い色に段階的または無段階的に変化するようにグラデーションを表したものであってもよい。
次に剥離表示マーク9の変形例について以下に説明する。
図3(3)に示すように、剥離表示マーク9は、吸収性本体4の長手方向において押さえ位置マーク8が存する側で剥離紙7の中央部に、吸収性本体4とは異なる色の図形で表示してもよい。例えば、図示したような一辺側に円弧形状を有する四角形、または図示していないが、剥がし方向Aに頂点を配する逆三角形、矢印、等が挙げられる。また、図3(4)に示すように、剥離表示マーク9は、吸収性本体4の長手方向において押さえ位置マーク8が存する側から反対方向に、当該剥離紙7の表面に、吸収性本体4とは異なる色で濃い色から薄い色に段階的または無段階的に変化するようにグラデーションで表したものであってもよい。
さらに、図4に示すように、剥がし方向Aを模様10の大きさの変化で表してもよい。例えば剥がし方向Aに向かって、大きい模様10aから順に小さい模様10b、10cになるように表示されているものであってもよい。その模様10は、一つの模様であっても、図示したように、複数の模様(花模様)の集合体を一つの模様としたものであってもよい。また模様10は、図示したように、花模様であっても、その他の模様であってもよい。さらに模様10は彩色されていることが好ましく、その色は、剥がし方向Aに向かって濃い色から薄い色に彩色されていてもよく、また色が徐々に変化するようにグラデーションが付けられていてもよい。
以上説明したように、剥離表示マーク9は、剥離開始位置がわかるようなものであればよく、図形、文字、記号、絵(イラストを含む)、グラデーション等は問わない。
図3(3)に示すように、剥離表示マーク9は、吸収性本体4の長手方向において押さえ位置マーク8が存する側で剥離紙7の中央部に、吸収性本体4とは異なる色の図形で表示してもよい。例えば、図示したような一辺側に円弧形状を有する四角形、または図示していないが、剥がし方向Aに頂点を配する逆三角形、矢印、等が挙げられる。また、図3(4)に示すように、剥離表示マーク9は、吸収性本体4の長手方向において押さえ位置マーク8が存する側から反対方向に、当該剥離紙7の表面に、吸収性本体4とは異なる色で濃い色から薄い色に段階的または無段階的に変化するようにグラデーションで表したものであってもよい。
さらに、図4に示すように、剥がし方向Aを模様10の大きさの変化で表してもよい。例えば剥がし方向Aに向かって、大きい模様10aから順に小さい模様10b、10cになるように表示されているものであってもよい。その模様10は、一つの模様であっても、図示したように、複数の模様(花模様)の集合体を一つの模様としたものであってもよい。また模様10は、図示したように、花模様であっても、その他の模様であってもよい。さらに模様10は彩色されていることが好ましく、その色は、剥がし方向Aに向かって濃い色から薄い色に彩色されていてもよく、また色が徐々に変化するようにグラデーションが付けられていてもよい。
以上説明したように、剥離表示マーク9は、剥離開始位置がわかるようなものであればよく、図形、文字、記号、絵(イラストを含む)、グラデーション等は問わない。
上記剥離紙7は、吸収性本体4の長手方向において押さえ位置マーク8が配されている側の剥離紙7の一辺に摘み部11が配されていてもよい。この摘み部11は、剥離紙7を外方に延出させるように配されている。例えば、図5(1)に示すように、剥離紙7は、吸収性本体4の幅方向において押さえ位置マーク8が存する側とは反対側に吸収性本体4の長手方向に伸びる矩形状の摘み部11を有する。
また図5(2)に示すように、上述の摘み部11を吸収性本体4とは異なる色にしたものであってもよい。または、前述したような剥離表示マーク9が表示されていてもよい。
さらに図5(3)に示すように、剥離紙7は、吸収性本体4の長手方向において押さえ位置マーク8が存する側で剥離紙7の端辺中央部に摘み部11を有してもよい。
またさらに図5(4)に示すように、上述の摘み部11を吸収性本体4とは異なる色にしたものであってもよい。または、前述したような剥離表示マーク9が表示されていてもよい。
また図5(2)に示すように、上述の摘み部11を吸収性本体4とは異なる色にしたものであってもよい。または、前述したような剥離表示マーク9が表示されていてもよい。
さらに図5(3)に示すように、剥離紙7は、吸収性本体4の長手方向において押さえ位置マーク8が存する側で剥離紙7の端辺中央部に摘み部11を有してもよい。
またさらに図5(4)に示すように、上述の摘み部11を吸収性本体4とは異なる色にしたものであってもよい。または、前述したような剥離表示マーク9が表示されていてもよい。
上記摘み部11は、剥離紙7を剥がし始める位置に配されることが好ましい。すなわち、吸収性本体4の幅方向において押さえ位置マーク8が存する側とは反対側、または吸収性本体4の長手方向において押さえ位置マーク8が存する側で剥離紙7の端辺中央部に配することが好ましい。
また上述の摘み部11は、図6に示すように、摘み部11の自由端が円弧状を成していることが好ましい。このように円弧状を成していることで、摘み部11が摘まみやすくなるので、剥離紙7を剥がし易くなる。また、摘み部11は、上述したように、吸収性本体4とは異なる色にしたものであってもよく、さらに上述の剥離表示マーク9が表示されていることが好ましい。
上述したように、摘み部11に剥離表示マーク9が表示されていることで、確実に摘み部11を持ってその位置から剥離紙7を剥がすようになるので、剥離紙7の間違った位置を摘まんで剥がすことでウイング5の付け根部分を破くようなことが防止される。なお、摘み部11の色を吸収性本体4とは異なる色にしたものも一種の剥離表示マーク9であるといえる。
上述したように、摘み部11に剥離表示マーク9が表示されていることで、確実に摘み部11を持ってその位置から剥離紙7を剥がすようになるので、剥離紙7の間違った位置を摘まんで剥がすことでウイング5の付け根部分を破くようなことが防止される。なお、摘み部11の色を吸収性本体4とは異なる色にしたものも一種の剥離表示マーク9であるといえる。
上記粘着層6は、上記剥離紙7の剥がし方向Aに沿うように、間隔を置いて配されていることが好ましい。具体的には、剥がし方向Aに対して±45°の方向に間隔を置いて配されていることが好ましい。例えば、剥がし方向Aが吸収性本体4の長手方向(Y方向)に対して右回りに45°の場合、Y方向に対して0°から剥がし方向Aに沿う方向を含みY方向に対して右回りに90°の方向に、間隔を置いて配される。剥離紙7の剥離時の剥離強度は、粘着層6が上記剥離紙7を接着可能な範囲内で低いほうが好ましく、100g以下、好ましくは60g以下、より好ましくは30g以下である。粘着層6については以下に詳述する。
以上、説明したように上述の生理用ナプキン100は、剥離紙7を剥がす際に、押さえ位置マーク8を指で押さえて剥離紙7を剥がすことで、ウイング5の破れやすい位置が指で押さえられるので、剥離紙7を剥がす際に生じることがあったウイング5の付け根部分での破れを防止することができる。また、剥離表示マーク9が表示されていることにより、剥がし始める位置、剥がす方向に迷いを生じることなく、剥離紙7をスムースに剥がすことができる。
次に、剥離強度の測定方法及び剥がし易さの評価方法について、以下に説明する。
図7に示すように、測定機器にはプッシュプルゲージ200を用いる。測定方法は、製品本体(吸収性本体4)の粘着層6側の前部をクリップ220で挟みこみ、プッシュプルゲージ200の測定物を吊り下げるフック210によってクリップ220を吊り下げる。この状態で粘着層6の上に貼られている剥離紙7の先端部を指で持って剥がす。剥がす速度は一定とすることが好ましい。測定はプッシュプルゲージ200で測定される荷重値を読み取り、その値を粘着層6に対する剥離紙7の剥離強度とする。
図7に示すように、測定機器にはプッシュプルゲージ200を用いる。測定方法は、製品本体(吸収性本体4)の粘着層6側の前部をクリップ220で挟みこみ、プッシュプルゲージ200の測定物を吊り下げるフック210によってクリップ220を吊り下げる。この状態で粘着層6の上に貼られている剥離紙7の先端部を指で持って剥がす。剥がす速度は一定とすることが好ましい。測定はプッシュプルゲージ200で測定される荷重値を読み取り、その値を粘着層6に対する剥離紙7の剥離強度とする。
また、剥がし易さは以下のように評価する。
剥離紙7を剥がす際に抵抗を感じることがなく軽く剥がせる場合を剥がし易いとして○印で表す。また剥離紙7を剥がす際に抵抗を感じるが無理なく剥がせる場合を剥がすことが可能として△印で表す。さらに剥離紙7を剥がす際に大きな抵抗を感じ剥がしにくい場合を剥がしにくいとして×印で表す。
剥離紙7を剥がす際に抵抗を感じることがなく軽く剥がせる場合を剥がし易いとして○印で表す。また剥離紙7を剥がす際に抵抗を感じるが無理なく剥がせる場合を剥がすことが可能として△印で表す。さらに剥離紙7を剥がす際に大きな抵抗を感じ剥がしにくい場合を剥がしにくいとして×印で表す。
次に粘着層6に関する実施例を以下に説明する。本発明のウイング付き吸収性物品(生理用ナプキン100)はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1は、図8(1)に示すように、粘着層6の粘着剤にホットメルト接着剤を用い、粘着層6が配されている領域の総面積を450mm2、1本の粘着層6の幅が3mm、粘着層6の間隔が3mm、剥がし方向A(例えば、吸収性本体4の長手方向(Y方向)に対して右回りに45°の方向)に対する粘着層6が配されている角度45°であった。
実施例2は、図8(2)に示すように、剥がし方向A(例えば、吸収性本体4の長手方向(Y方向)に対して右回りに45°の方向)に対する粘着層6が配されている角度90°であり、粘着層6が配されている領域の総面積が450mm2である以外、実施例1と同様であった。
実施例1は、図8(1)に示すように、粘着層6の粘着剤にホットメルト接着剤を用い、粘着層6が配されている領域の総面積を450mm2、1本の粘着層6の幅が3mm、粘着層6の間隔が3mm、剥がし方向A(例えば、吸収性本体4の長手方向(Y方向)に対して右回りに45°の方向)に対する粘着層6が配されている角度45°であった。
実施例2は、図8(2)に示すように、剥がし方向A(例えば、吸収性本体4の長手方向(Y方向)に対して右回りに45°の方向)に対する粘着層6が配されている角度90°であり、粘着層6が配されている領域の総面積が450mm2である以外、実施例1と同様であった。
比較例1は、図8(3)に示すように、剥がし方向A(吸収性本体4の長手方向(Y方向)に対して右回りに45°の方向)に対する粘着層6が配されている角度135°である以外、実施例1と同様であった。
比較例2は、図8(4)に示すように、粘着層6が面積900mm2(30mm×30mm)の全面に配されているものである。
上記実施例1〜2、比較例1〜2の評価結果を表1に示す。
比較例2は、図8(4)に示すように、粘着層6が面積900mm2(30mm×30mm)の全面に配されているものである。
上記実施例1〜2、比較例1〜2の評価結果を表1に示す。
実施例1は、剥離紙7を剥がす際の剥離抵抗が20g〜30gであり抵抗がなく軽く剥がすことができた(○印で示した。)。
実施例2は、剥離紙7を剥がす際の剥離抵抗が50g〜60gであり抵抗を感じるが剥がすことができた(△印で示した。)。
一方、比較例1〜2は、剥離紙7を剥がす際の剥離抵抗が70g〜120gであり抵抗が大きく剥がしにくかった(×印で示した。)。
実施例2は、剥離紙7を剥がす際の剥離抵抗が50g〜60gであり抵抗を感じるが剥がすことができた(△印で示した。)。
一方、比較例1〜2は、剥離紙7を剥がす際の剥離抵抗が70g〜120gであり抵抗が大きく剥がしにくかった(×印で示した。)。
次に、本発明に係るウイング付き吸収性物品の好ましい第2実施形態として生理用ナプキンを一例にして、図9を参照しながら、以下に説明する。
図9に示すように、本発明の第2実施形態の生理用ナプキン100は、剥離紙7を除いて前記第1実施形態と同様の構成を有している。剥離紙7は、吸収性本体4の長手方向(Y方向)に対して斜め方向(剥がし方向A)に向かって剥がしたときに、この剥離紙7が一方のウイング5(5a)の粘着層6(6a)から完全に剥がれる前に他方のウイング5(5b)の粘着層6(6b)から剥離紙7が剥がれ始める大きさを有し、かつ剥がし方向Aに向かって剥がすように指示する剥離表示マーク9を有する。また剥離表示マーク9の代わりに摘み部(図示せず)を有してもよく、この摘み部に剥離表示マークが表示されていてもよい。剥離表示マーク9は、剥離紙7を斜め方向(剥がし方向A)に向かって剥離紙7を剥がすように指示するものであればよく、例えば前記第1実施形態で説明したのと同様なものを用いることができる。
また、上記剥離紙7は、剥がし始める位置が存する側(この場合は図面上方)に延長されて配されていてもよい。この場合、剥離紙7を延長することで、指で剥離紙7をつまみやすくなることと、斜め方向からはがすことで一方側(例えば右側)の剥離が終わらないうちに他方側(例えば左側)の剥離が開始されるので剥がしやすくなるという効果が得られる。
また、上記剥離紙7は、剥がし始める位置が存する側(この場合は図面上方)に延長されて配されていてもよい。この場合、剥離紙7を延長することで、指で剥離紙7をつまみやすくなることと、斜め方向からはがすことで一方側(例えば右側)の剥離が終わらないうちに他方側(例えば左側)の剥離が開始されるので剥がしやすくなるという効果が得られる。
上記第2実施形態の生理用ナプキン100では、剥離紙7は、剥がし方向Aにそって剥がす。このとき、剥離紙7は、図面2点鎖線で示す位置を順次通って剥がされていく。そして、2点鎖線L1の位置に剥離紙7の剥がされる位置がきたとき、剥離紙7は粘着層6aから剥がされ始める。この時、ウイング5aは、粘着層6aを介して剥離紙7によって剥がし方向Aに引っ張られるが、ウイング5aの付け根部分は円弧状または鈍角になっているため、破れることはない。そして、剥離紙7をさらに剥がしていくと、粘着層6aから剥離紙7が完全に剥がれる前に、他方の粘着層6bから剥離紙7は剥がされ始める(剥離紙7の剥離位置が2点鎖線L2の位置)。この状態では、剥離紙7自体によってウイング5bが抑えられている。さらに剥離紙7を剥がしていくと、ウイング5bは、粘着層6bを介して剥離紙7によって剥がし方向Aに引っ張られるが、ウイング5bの付け根部分は円弧状または鈍角になっているため、破れることはない。このように、剥離紙7を剥がす際に、ウイング5の付け根部分に集中的に力が加わらないようになっているので、剥離紙7を剥がしている時にウイング5の付け根部分で破れが発生するのを防止することができる。
上記第2実施形態の生理用ナプキン100では、上述したように、ウイング5bの付け根部分での破れを防止することができる。また、剥離表示マーク9が表示されていることにより、剥がし始める位置、剥がす方向に迷いを生じることなく、剥離紙7をスムースに剥がすことができる。さらに、第1実施形態で説明したような押さえ位置マーク8がなくても、ウイング5bの付け根部分での破れを防止しつつ、剥離紙7をスムースの剥がすことができる。
次に、本発明に係るウイング付き吸収性物品の好ましい第3実施形態として生理用ナプキンを一例にして、図10を参照しながら、以下に説明する。
図10に示すように、本発明の第3実施形態の生理用ナプキン100は、ウイング5と剥離紙7とを除いて前記第1実施形態と同様の構成を有している。ウイング5(5a,5b)は、表面シート1側に折り畳んだときに、一方のウイング5(5a)が他方のウイング5(5b)の一部上に重なる大きさを成している。そしてウイング5(5a,5b)は、一方のウイング5(5a)が他方のウイング5(5b)の一部上に重なるように表面シート1側に折り畳まれている。このウイング5には、第1実施形態と同様に、粘着層6が配されている。さらに粘着層6には剥離紙7が貼り付けられている。剥離紙7は、一方のウイング5(5a)側に、吸収性本体4の長手方向に対して斜め方向に向かって剥離紙7を剥がすように指示する剥離表示マーク9を有している。この剥離表示マーク9は、剥離紙7を吸収性本体4の長手方向に対して斜め方向に向かって剥がすように指示するものであればよく、例えば第1実施形態で説明したのと同様なものを用いることができる。
上記第3実施形態の生理用ナプキン100では、剥離紙7は、剥離表示マーク9から剥がし方向Aにそって剥がす。このとき、剥離紙7は、図面2点鎖線で示す位置を順次通って剥がされていく。そして、2点鎖線L1の位置に剥離紙7の剥がされる位置がきたとき、剥離紙7は粘着層6aから剥がされ始める。この時、ウイング5aは、粘着層6aを介して剥離紙7によって剥がし方向Aに引っ張られるが、ウイング5aの付け根部分は円弧状または鈍角になっているために破れることはない。さらに剥離紙7を剥がしていくと、剥離紙7の剥がす位置が2点鎖線L2の位置にきたとき、剥離紙7はウイング5bから剥がれ始める。そしてウイング5aから剥離紙7が完全に剥がれる前に、他方の粘着層6bから剥離紙7は剥がされ始める(剥離紙7の剥離位置が2点鎖線L3の位置)。この状態では、剥離紙7によってウイング5aを介してウイング5bが抑えられている。すなわち、ウイング5a,5bが重なりあった部分で、上側のウイング5aが下側のウイング5bを抑えている。このため、ウイング5bは、粘着層6bを介して剥離紙7によって剥がし方向Aに引っ張られるが、ウイング5bの付け根部分に力が加わりにくくなっているので、その部分が破れることはない。なお、剥離紙7が粘着層6bから完全に剥がれる前にウイング5bの付け根分から剥離紙7が剥がされるが、ウイング5bの付け根部分は円弧状または鈍角になっているために破れることはない。
このように、剥離紙7を剥がす際に、ウイング5の付け根部分に集中的に力が加わらないようになっているので、剥離紙7を剥がしている時にウイング5の付け根部分で破れが発生するのを防止することができる。
このように、剥離紙7を剥がす際に、ウイング5の付け根部分に集中的に力が加わらないようになっているので、剥離紙7を剥がしている時にウイング5の付け根部分で破れが発生するのを防止することができる。
上記第3実施形態の生理用ナプキン100では、上述したように、ウイング5bの付け根部分での破れを防止することができる。また、剥離表示マーク9が表示されていることにより、剥がし始める位置、剥がす方向に迷いを生じることなく、剥離紙7をスムースに剥がすことができる。さらに、第1実施形態で説明したような押さえ位置マーク8がなくても、ウイング5bの付け根部分での破れを防止しつつ、剥離紙7をスムースに剥がすことができる。
上記各実施態様では、図面右上側から左下方向に向けて剥離紙7を剥がすように説明したが、利き手が異なる場合には、逆に図面左上側から右下側に向けて剥離紙7を剥がすように、剥離表示マーク9が表示されていてもよい。この場合、上記第1実施形態の押さえ位置マーク8も第1実施形態の表示位置とは反対側に配されることが好ましい。
さらに、右利き用、左利き用の両方に対応するように、前記各実施形態で説明した位置に対応するように、両側に押さえ位置マーク8、剥離表示マーク9を表示することも好ましい。この場合、右利き用、左利き用の区別を明確にしておく。例えば、右利き用の押さえ位置マーク8および剥離表示マーク9は第1の色で表示し、左利き用の押さえ位置マーク8および剥離表示マーク9は第1の色とは異なる第2の色で表示することが好ましい。この第1の色、第2の色は、異なる色であればどのような色であってもよいが、例えば補色または補色に近い色の関係を有することも好ましい。また補色の関係を有する場合、第1の色と第2の色を同時に見た場合に目がチカチカしないように、第1の色と第2の色の明度は異なるようにすることが好ましい。さらに、第1の色と第2の色は、視認が容易にできる範囲内で、いわゆる薄い色とすることも好ましい。
さらに、右利き用、左利き用の両方に対応するように、前記各実施形態で説明した位置に対応するように、両側に押さえ位置マーク8、剥離表示マーク9を表示することも好ましい。この場合、右利き用、左利き用の区別を明確にしておく。例えば、右利き用の押さえ位置マーク8および剥離表示マーク9は第1の色で表示し、左利き用の押さえ位置マーク8および剥離表示マーク9は第1の色とは異なる第2の色で表示することが好ましい。この第1の色、第2の色は、異なる色であればどのような色であってもよいが、例えば補色または補色に近い色の関係を有することも好ましい。また補色の関係を有する場合、第1の色と第2の色を同時に見た場合に目がチカチカしないように、第1の色と第2の色の明度は異なるようにすることが好ましい。さらに、第1の色と第2の色は、視認が容易にできる範囲内で、いわゆる薄い色とすることも好ましい。
1 表面シート
2 裏面シート
3 吸収体
4 吸収性本体
5,5a,5b ウイング
6,6a,6b 粘着層
7 剥離紙
8 押さえ位置マーク
9 剥離表示マーク
10 第1坪量部
11 第2坪量部
X 吸収性本体の幅方向
Y 吸収性本体の長手方向
2 裏面シート
3 吸収体
4 吸収性本体
5,5a,5b ウイング
6,6a,6b 粘着層
7 剥離紙
8 押さえ位置マーク
9 剥離表示マーク
10 第1坪量部
11 第2坪量部
X 吸収性本体の幅方向
Y 吸収性本体の長手方向
Claims (5)
- 肌当接面側に配置される液透過性の表面シートと、非肌当接面側に配置される液不透過性の裏面シートと、前記両シート間に介在される吸収体とを有する縦長の吸収性本体の両側部に、該吸収性本体の幅方向外方に延出する一対のウイングを有する縦長のウイング付き吸収性物品であって、
前記ウイングの前記裏面シート側の面に粘着層を有し、
前記ウイングは前記表面シートの肌当接面側に折り畳まれ、
前記両ウイングの粘着層にまたがって剥離紙が貼り付けられ、
折り畳まれた前記一対のウイングの少なくとも一方の付け根部には、前記剥離紙を剥がす際に指で押さえる位置を示す押さえ位置マークを有する剥離紙を備えるウイング付き吸収性物品。 - 前記押さえ位置マークは前記吸収性本体の両側部のどちらか一方にのみ有し、前記剥離紙は前記押さえ位置マークとは前記吸収性本体の幅方向反対側に前記剥離紙の剥がし方向を示す剥離表示マークを有する請求項1記載の剥離紙を備えるウイング付き吸収性物品。
- 前記押さえ位置マークは印刷により作製されている請求項1または請求項2記載の剥離紙を備えるウイング付き吸収性物品。
- 前記粘着層は間隔を置いて線状に配されている請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の剥離紙を備えるウイング付き吸収性物品。
- 肌当接面側に配置される液透過性の表面シートと、非肌当接面側に配置される液不透過性の裏面シートと、前記両シート間に介在される吸収体とを有する吸収性本体の両側部に外方に延出するウイングを有するウイング付き吸収性物品であって、
前記ウイングの前記裏面シート側の面に粘着層を有し、
前記両ウイングは、一方のウイングが他方のウイングの一部上に重なるように前記表面シート側に折り畳まれ、
前記両ウイングの粘着層にまたがって剥離紙が貼り付けられ、
前記剥離紙の前記一方のウイング側に、前記吸収性本体の長手方向に対して斜め方向に向かって前記剥離紙を剥がすように指示する剥離表示マークを有する請求項4記載の剥離紙を備えるウイング付き吸収性物品。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2011279389A JP2013128628A (ja) | 2011-12-21 | 2011-12-21 | ウイング付き吸収性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2011279389A JP2013128628A (ja) | 2011-12-21 | 2011-12-21 | ウイング付き吸収性物品 |
Related Child Applications (1)
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JP2014006673U Continuation JP3196243U (ja) | 2014-12-16 | 2014-12-16 | ウイング付き吸収性物品 |
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JP (1) | JP2013128628A (ja) |
-
2011
- 2011-12-21 JP JP2011279389A patent/JP2013128628A/ja active Pending
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