JP2013128515A - 伸縮性シートの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の伸縮性シートの製造方法は、接着剤5を塗布した糸状弾性体4を基材シート2のy方向に延びる襞3に埋設固定させてなる伸縮性シートの製造方法である。本発明の製造方法は、基材シート2に凹凸加工を予め施し、凹凸加工の施された基材シート2を、周面の全周に亘る溝121を襞3に対応する位置に設けた溝付ローラ12の周面に搬送する。次いで、基材シート2上の溝付ローラ12の溝121に対応する位置に、y方向に伸長しており接着剤5の塗布された糸状弾性体4を搬送し、溝付ローラ12の溝121に糸状弾性体4を包むように基材シー2トを入り込ませ、接着剤5により糸状弾性体4を基材シート2に埋設固定して伸縮性シート1を形成する。
【選択図】図4
Description
しかし、二枚のシートを用いて糸状弾性体を挟み込む方法によれば、二枚分のシートの剛性が発生してしまい吸収性物品の通気性や柔軟性を向上させるには限界がある。そこで、例えば、通気性や柔軟性を向上させるために、使用する二枚のシートの坪量を低減させると、糸状弾性体を配設固定する接着剤が抜けてしまい伸長状態の糸状弾性体を固定することが難しくなったり、二枚のシートを安定して接合することが難しくなったりしてしまう。
先ず、本実施態様により製造される伸縮性シート1について説明する。
以下の説明では、糸状弾性体4の伸長する方向(襞3の延びる方向でもある)をY方向、伸縮性シート1を平面視してY方向に直交する方向をX方向として説明する。
接着剤5の塗工パターンは、接着剤塗手段として、スプレーガン、コーターガン等を用いて糸状弾性体4上に塗工を施してもよいが、接着剤塗手段としてビードガンを用いて、糸状弾性体4に直接塗工を施すことが好ましい。特に、ビードガンを用いて接着剤5を糸状弾性体4の基材シート2との対向位置にのみ直接塗工することが好ましい。伸縮性シート1においては、図3に示すように、糸状弾性体4を断面視して、糸状弾性体4の全周における基材シート2の非肌当接面と対向する上面側の略半周上にのみ接着剤5が直接塗工されている。接着剤5の塗工量は、0.015〜3.0g/m2であることが好ましい。
図4は、本実施態様の伸縮性シート1の製造方法に好適に用いられる製造装置11Aを模式的に示したものである。
図4中矢印のy方向は、シートの搬送方向であり、糸状弾性体4や基材シート2の搬送方向を示し、最終的に本実施態様により製造される伸縮性シート1の搬送方向とも同じ方向である。また、図4中矢印のx方向は、基材シート2や製造される伸縮性シート1の幅方向であり、シートの搬送方向と直交する方向である。また、図4中矢印のz方向は、製造装置11Aの上下方向である。
溝付ローラ12は、ギア(図示せず)を用いて駆動手段(図示せず)からの駆動力が伝達されることによって回転する。溝付ローラ12の回転速度は、製造装置11Aの備える制御部(不図示)により制御されている。
また、弾性体切断手段17は、基材シート2に接着された糸状弾性体4を基材シート2ごと一緒に切断してもよい。弾性体切断手段17は、上記カットローラー171により伸縮性シート1の糸状弾性体4の配された部分を細かく切断することで開口が生じ伸縮性シート1に弱機能化領域を部分的に形成するものである。
また上述したように糸状弾性体4に接着剤5を塗工していない非塗布部を設けない場合には、連続して製造された伸縮性シート1を、カットローラ171とアンビルローラ172との間に搬送し、上記カットローラー171により伸縮性シート1の糸状弾性体4の配された部分を細かく切断することで伸縮性シート1に小さな開口が複数生じ部分的に弱機能化領域を形成する。
糸状弾性体4に弱い接着部を設ける場合には、接着剤量を少なくする方法が好ましい。具体的には接着剤の押し出し量を部分的に調整する方法により接着剤量が少ない弱い接着部を設けることができる。
図7は、第2実施態様の伸縮性シート1の製造方法に好適に用いられる製造装置11Bを模式的に示したものである。
第2実施形態の製造装置11Bについては、製造装置11Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、製造装置11Aと同様であり、製造装置11Aの説明が適宜適用される。また、図7〜図9において、図4〜図6と同じ部分には同じ符号を付してある。
図10は、第3実施態様の伸縮性シート1の製造方法に好適に用いられる製造装置11Cを模式的に示したものである。
第3実施形態の製造装置11Cについては、製造装置11Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、製造装置11Aと同様であり、製造装置11Aの説明が適宜適用される。また、図10〜図13において、図4〜図6と同じ部分には同じ符号を付してある。
溝付ローラ18は、回転軸183にギア(図示せず)を用いて駆動手段(図示せず)からの駆動力が伝達されることによって回転する。溝付ローラ18の回転速度は、製造装置11Cの備える制御部(不図示)により制御されている。
図14は、第4実施態様の伸縮性シート1の製造方法に好適に用いられる製造装置11Dを模式的に示したものである。
第4実施形態の製造装置11Dについては、製造装置11Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、製造装置11Aと同様であり、製造装置11Aの説明が適宜適用される。また、図14〜図17において、図4〜図6と同じ部分には同じ符号を付してある。
そして、接着剤5により糸状弾性体4を各一対の凸条3a,3bどうしの間に埋設固定して伸縮性シート1を形成する(伸縮性シート形成工程)。
また、上述の第1〜第4実施態様の製造方法により製造される伸縮性シート1は、ギャザーシート以外に、展開型の使い捨ておむつのウエストパネル、使い捨ての下着、使い捨てマスクの耳掛け部、掃除用シート、包帯などにも使用することができる。
2 基材シート
21 縦皺
3 襞
3a,3b 凸条
4 糸状弾性体
5 接着剤
11A,11B,11C,11D 製造装置
12 溝付ローラ
121 溝
13 予備加工手段
131,132 歯溝ローラ
131a,132a 歯溝ローラの歯
133 凸条ローラ
133a 凸条ローラの凸条
14 弾性体伸長手段
141,142,143,144 フィードローラ
15 接着剤塗布手段
16 駆動ローラ
17 弾性体切断手段
171 カットローラ、172 アンビルローラ
18 溝付ローラ
181 溝
182 側壁体
183 回転軸
184 筒状体
185 軸
186 ガイド
19 駆動ローラ
30 駆動ローラ
31 凸条ローラ
31a,31b 凸条
32 フラットローラ
Claims (7)
- 接着剤を塗布した糸状弾性体を基材シートの搬送方向に延びる複数の襞それぞれに埋設固定させてなる伸縮性シートの製造方法であって、
前記基材シートに凹凸加工を予め施す予備加工工程と、
凹凸加工の施された前記基材シートを、周面の全周に亘る溝を複数の前記襞それぞれに対応する位置に設けた溝付ローラの周面に搬送するシート搬送工程と、
搬送された前記基材シート上の前記溝付ローラの前記溝に対応する位置に、前記基材シートの搬送方向に伸長しており接着剤塗布手段にて前記接着剤の塗布された前記糸状弾性体を搬送する弾性体搬送工程と、
前記溝付ローラの前記溝に前記糸状弾性体を包むように前記基材シートを入り込ませ、前記接着剤により前記糸状弾性体を前記基材シートに埋設固定して伸縮性シートを形成する伸縮性シート形成工程とを具備する伸縮性シートの製造方法。 - 前記予備加工工程は、一対の歯溝ローラを用い、一対の該歯溝ローラの間に前記基材シートを搬送して該基材シートに複数の前記襞の形成を容易とする凹凸加工を施し、
伸縮性シート形成工程においては、搬送された前記糸状弾性体の張力により前記溝付ローラの前記溝に前記糸状弾性体と共に前記基材シートを入り込ませる請求項1に記載の伸縮性シートの製造方法。 - 前記予備加工工程は、前記溝付ローラの前記溝に嵌合する凸条を周面の全周に亘って複数設けた凸条ローラと前記溝付ローラとを用い、該凸条ローラ及び該溝付ローラの間に前記基材シートを搬送して該基材シートに凹凸加工を施す請求項1に記載の伸縮性シートの製造方法。
- 接着剤を塗布した糸状弾性体を基材シートの搬送方向に延びる複数の襞それぞれに埋設固定させてなる伸縮性シートの製造方法であって、
周面の全周に亘る溝を複数の前記襞それぞれに対応する位置に設けており該溝の溝幅を増減可能な溝付ローラの周面に、前記基材シートを搬送するシート搬送工程と、
搬送された前記基材シート上の前記溝付ローラの前記溝に対応する位置に、前記基材シートの搬送方向に伸長しており接着剤塗布手段にて前記接着剤の塗布された前記糸状弾性体を搬送する弾性体搬送工程と、
前記溝付ローラの前記溝の溝幅を減少させながら、搬送された前記糸状弾性体の張力により前記溝付ローラの前記溝に前記糸状弾性体を包むように前記基材シートを入り込ませ、前記接着剤により前記糸状弾性体を前記基材シートに埋設固定して伸縮性シートを形成する伸縮性シート形成工程とを具備する伸縮性シートの製造方法。 - 接着剤を塗布した糸状弾性体を基材シートの搬送方向に延びる複数の襞それぞれに埋設固定させてなる伸縮性シートの製造方法であって、
周面の全周に延びる一対の凸条を複数の前記襞それぞれに対応する位置に設けた凸条ローラとフラットローラとの間に前記基材シートを搬送し、該基材シートの一面上に一対の凸条を複数形成する凸条形成工程と、
一対の凸条を複数形成された基材シート上の各一対の該凸条どうしの間に、前記基材シートの搬送方向に伸長しており接着剤塗布手段にて前記接着剤の塗布された前記糸状弾性体を搬送する弾性体搬送工程と、
前記接着剤により前記糸状弾性体を各一対の前記凸条どうしの間に埋設固定して伸縮性シートを形成する伸縮性シート形成工程とを具備する伸縮性シートの製造方法。 - 前記伸縮性シート形成工程の後に前記伸縮性シートを前記糸状弾性体とともに部分的に切断する工程を備える請求項1〜5の何れか1項に記載の伸縮性シートの製造方法。
- 前記伸縮性シート形成工程の後に前記糸状弾性体を加圧切断する弾性体切断工程を備え、
前記接着剤塗布手段においては、前記糸状弾性体に前記接着剤を塗布する塗布部と、前記糸状弾性体に前記接着剤を塗布しない非塗布部または前記塗布部より接着力の弱い接着部とを形成し、
前記弾性体切断工程においては、前記非塗布部または前記接着部の位置にて前記糸状弾性体を加圧切断する請求項1〜5の何れか1項に記載の伸縮性シートの製造方法。
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