JP2013127907A - 端子付き電線及び連鎖端子 - Google Patents

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健一 三谷
Kazunari Sakura
一成 佐倉
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真也 伊東
Yoshiaki Yamano
能章 山野
Daichi Ashida
大地 芦田
Naoya Nishimura
直也 西村
Ryo Jinno
了 陣野
Shigeo Matsufuji
茂雄 松藤
Yoshinori Sugimoto
佳典 杉本
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Abstract

【課題】防食剤を使用することなく、圧着端子と電線の芯線との接触部分が腐食することを抑えられる技術を提供する。
【解決手段】端子付き電線5は、絶縁電線10と、先端から後端に向けて順に、先端接続部21、第1連結部22、芯線圧着部23、及び被覆圧着部25が形成された圧着端子20と、を備える。この圧着端子20における、第1連結部22から被覆圧着部25までに亘る領域の絶縁電線10が位置する側の内側面281及びその反対側の外側面282の全体にメッキ層100が形成されている。さらに、メッキ層100は少なくとも第1連結部22から被覆圧着部25の一部までに亘る領域の端面283の全体においても形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、端子付き電線及び連鎖端子に関する。
近年、自動車の軽量化の要求が益々厳しくなり、車載用のワイヤハーネスに使用される端子付き電線において、アルミニウムを主成分とする金属の線(アルミニウム電線)を芯線とする電線の採用が要求されている。通常、アルミニウム電線は、その端部に接続された圧着端子とともに端子付き電線を構成する。
一般的な圧着端子は、表面にメッキ層が形成された銅を主成分とする金属板が、型抜き加工及び曲げ加工されることにより作製される。従って、圧着端子の端面は、型抜き加工の際の切断面であり、無メッキの面となっている。
アルミニウム電線を備えた端子付き電線においては、圧着端子の端面において露出した銅と芯線のアルミニウムとの接触部分に電解質水溶液が付着することにより、標準電極電位の差異に基づいて、金属腐食の一種である電食が、芯線であるアルミニウムに生じる恐れがある。このような電食の発生を抑える構造として、例えば特許文献1に記載された防食構造が知られている。特許文献1には、絶縁電線の導体と端子との接続部を密閉して覆う樹脂層を備えた防食構造が開示されている。
特開2010−108828号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された防食構造のように、防食剤を端子付き電線に塗布する工程は作業が繁雑であり面倒である。また、端子付き電線における一定の範囲及び厚みに防食剤を塗布することは難しく、安定した防食性能を確保することは難しい。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、防食剤を使用することなく、圧着端子と電線の芯線との接触部分が腐食することを抑えられる技術を提供することを目的とする。
第1の態様は、端子付き電線であって、絶縁電線と、金属板の型抜き加工及び曲げ加工により得られた部材であり、当該部材の先端から後端に向けて順に、相手側端子と接続される先端接続部、該先端接続部に連なる中継部、前記中継部に連なるとともに、前記絶縁電線における絶縁被覆の端から延び出た芯線に圧着された芯線圧着部、及び前記絶縁電線の前記絶縁被覆に圧着された被覆圧着部が形成された圧着端子と、を備え、前記圧着端子における、前記中継部から前記被覆圧着部までに亘る領域の前記絶縁電線が位置する側の内側面及びその反対側の外側面の全体、並びに少なくとも前記中継部から前記被覆圧着部の一部までに亘る領域における前記内側面及び前記外側面との境界をなす端面の全体に、メッキ層が形成されていることを特徴とする。
第2の態様は、第1の態様に係る端子付き電線であって、前記メッキ層は、前記圧着端子における、前記中継部から前記被覆圧着部までに亘る領域の前記内側面及び前記外側面の全体、並びに前記中継部から前記被覆圧着部までに亘る領域における前記端面の全体のうち、前記後端をなす前記被覆圧着部の後端面の一部を除く部分に形成されている。
第3の態様は、第1の態様に係る端子付き電線であって、前記メッキ層は、前記圧着端子における、前記中継部から前記被覆圧着部までに亘る領域の前記内側面、前記外側面及び前記端面の全体に形成されている。
第4の態様は、第1の態様ないし第3の態様のいずれか一つに係る端子付き電線であって、前記金属板は、銅を主成分とする金属で構成されており、前記絶縁電線の芯線は、アルミニウムを主成分とする金属で構成されていることを特徴とする。
第5の態様は、第1の態様ないし第4の態様のいずれか一つに係る端子付き電線であって、前記メッキ層を構成する金属がスズであることを特徴とする。
第6の態様は、帯状に形成された連結帯の幅方向における一方の縁部に、複数の圧着端子各々の一端が連結されている連鎖端子であって、前記圧着端子は、金属板の型抜き加工及び曲げ加工により得られた部材であり、当該部材の先端から後端に向けて順に、相手側端子と接続される先端接続部、該先端接続部に連なる中継部、前記中継部に連なるとともに、前記絶縁電線における絶縁被覆の端から延び出た芯線に圧着された芯線圧着部、及び前記絶縁電線の前記絶縁被覆に圧着された被覆圧着部、を備え、前記圧着端子における、前記中継部から前記被覆圧着部までに亘る領域の前記絶縁電線が配置される側の内側面及びその反対側の外側面の全体、並びに少なくとも前記中継部から前記被覆圧着部の一部までに亘る領域における前記内側面及び前記外側面との境界をなす端面の全体に、メッキ層が形成されており、前記一端は、前記後端側における前記被覆圧着部の端部であることを特徴とする。
第7の態様は、帯状に形成された連結帯の幅方向における一方の縁部に、複数の圧着端子各々の一端が連結されている連鎖端子であって、前記圧着端子は、金属板の型抜き加工及び曲げ加工により得られた部材であり、当該部材の先端から後端に向けて順に、相手側端子と接続される先端接続部、該先端接続部に連なる中継部、前記中継部に連なるとともに、前記絶縁電線における絶縁被覆の端から延び出た芯線に圧着された芯線圧着部、及び前記絶縁電線の前記絶縁被覆に圧着された被覆圧着部、を備え、前記圧着端子における、前記中継部から前記被覆圧着部までに亘る領域の前記絶縁電線が配置される側の内側面及びその反対側の外側面の全体、並びに前記中継部から前記被覆圧着部までに亘る領域における前記内側面及び前記外側面との境界をなす端面の全体に、メッキ層が形成されており、前記一端は、前記先端側における前記先端接続部の端部であることを特徴とする。
この発明の第1の態様から第7の態様によれば、中継部から被覆圧着部までに亘る領域の絶縁電線が位置する側の内側面及びその反対側の外側面の全体、並びに少なくとも中継部から被覆圧着部の一部までに亘る領域における端面の全体に、メッキ層が形成されている。このため、圧着端子によって圧着される絶縁電線の端部における被覆から延び出た芯線の周囲に、圧着端子の無メッキの部分が配設されることを抑えられる。つまり、接続される電線の芯線は圧着端子のメッキ層と接触するため、電線の芯線に腐食が生じることを抑えられる。
特に、第3の態様によれば、メッキ層は、圧着端子における、中継部から被覆圧着部までに亘る領域の内側面、外側面及び端面の全体に形成されている。このため、絶縁電線の芯線が圧着端子の無メッキの部分と接触することをより確実に抑えられる。
特に、第4の態様によれば、金属板は、銅を主成分とする金属で構成されており、絶縁電線の芯線は、アルミニウムを主成分とする金属で構成されている。この場合、腐食が生じやすいので芯線と圧着端子との接触部分に防食剤などの塗布処理を施す必要があるが、本発明の適用により、防食剤などの塗布による防食処理は不要になる。
特に、第5の態様によれば、メッキ層はスズで構成されているため、比較的安価にメッキ層を形成することができる。
特に、第7の態様によれば、連鎖端子は、圧着端子が先端接続部の端部で連結帯に連結されることによって、構成されている。従って、圧着端子は、先端接続部の先端部と連結帯との連結部分が切り離されることによって形成される。つまり、無メッキの部分は先端接続部に形成される。従って、端子付き電線において、電線の芯線と圧着端子における無メッキの部分との距離が離れるため、電線と芯線との接触部分に腐食が生じることをより確実に抑えられる。
第1の実施形態における端子付き電線5の側面図である。 圧着端子20の斜視図である。 圧着端子20の断面図である。 第1の実施形態における連鎖端子200の斜視図である。 連鎖端子200の製造工程における型抜き加工工程により得られる金属板を示す平面図である。 連鎖端子200の製造工程におけるメッキ加工工程を示す断面図である。 第2の実施形態における端子付き電線5cの側面図である。 第2の実施形態における連鎖端子200cの平面図である。
以下、添付の図面を参照しながら実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
<1.第1の実施形態>
<1−1.端子付き電線の構成>
はじめに本実施形態に係る端子付き電線5について説明する。図1には本実施形態における端子付き電線5の側面図が示されている。
端子付き電線5は、絶縁電線10及び圧着端子20を備える。絶縁電線10は、導電性を有する芯線12と、その芯線12の周囲を被覆する絶縁樹脂等で形成された絶縁被覆13とを備える。芯線12はアルミニウム電線、つまり、アルミニウムを主成分とする金属(アルミニウム、又はアルミニウム合金)の線材である。このような芯線12は、例えば複数の素線11が撚り合わされて形成される。
圧着端子20と絶縁電線10とが接続される際には、絶縁電線10の一端部では、皮剥等の端末処理が施され、所定の長さ分の芯線12が外部に露出するように加工される。つまり、絶縁電線10は、絶縁被覆13の端部から芯線12が延び出た構造を有する。絶縁電線10のうち、絶縁被覆13の端部と絶縁被覆13の端部から延び出ている芯線12の部分とに対して、圧着端子20が圧着されることによって、圧着端子20と絶縁電線10とが接続される。
図2には、圧着端子20の斜視図が示されている。また、図3には、図2に示されるB−B面における圧着端子20の断面図が示されている。なお、本実施形態に係る圧着端子20は雌端子であるが、これに限られるものではなく、圧着端子20は雄端子であってもよい。
図2に示されるように、圧着端子20は、一方向に延びる長尺状に形成されている。圧着端子20は、絶縁電線10に接続された状態における圧着端子20の先端側から後端側に向かって、順に、先端接続部21、第1連結部22、芯線圧着部23、第2連結部24及び被覆圧着部25が直線状に連設された構造を有する。このうち、第1連結部22、芯線圧着部23、第2連結部24及び被覆圧着部25の全体を、電線配設部28と称する。なお、以下において、圧着端子20の先端側から後端側に向かう直線に沿う方向、すなわち先端接続部21から電線配設部28に向かう直線に沿う方向を端子軸心方向と称する。また、第1連結部22が、本実施形態における中継部に相当する。
先端接続部21は筒状、より具体的には四角筒状の構造を有しており、当該部分に相手側端子が嵌合することによって、相手側端子に接続される部分である。この先端接続部21は、底部211と、この底部211の両側方の縁から起立した状態で対向する一対の側壁部212a,212bと、底部211に対向して形成された天井部213とを備える。この先端接続部21の内部には、相手側端子と接触して弾性変形する接触片217が設けられている。
第1連結部22は、先端接続部21に連なるとともに、先端接続部21と芯線圧着部23とを繋ぐ部分である。第1連結部22は、先端接続部21の底部211に連なって形成された底部221と、先端接続部21の側壁部212a,212bに連なって形成されているとともに、底部211の両側方の縁から起立した状態で対向する一対の側壁部222a,222bとを有する。従って、端子軸心方向に垂直な方向における第1連結部22の断面形状は略U字形状に形成されている。
芯線圧着部23は第1連結部22に連なっている。より具体的に、芯線圧着部23は、第1連結部22の底部221に連なって配置された底部231と、側壁部222a,222bに連なるとともに、底部231の両側方の縁から起立した状態で対向する一対の側壁部232a,232bとを有する。圧着前の段階では、端子軸心方向に垂直な方向における芯線圧着部23の断面形状は略U字形状に形成されている。
芯線圧着部23は、側壁部232a,232bの部分が折り曲げられて底部231上に配置された芯線12に対して加締められる。これによって、芯線圧着部23は、絶縁電線10の絶縁被覆13の端部から延び出た芯線12に対して圧着される。
第2連結部24は、芯線圧着部23と被覆圧着部25とを繋ぐ部分である。第2連結部24は、芯線圧着部23の底部231に連なる底部241と、側壁部232a,232bに連なるとともに、底部241の両側方の縁から起立した状態で対向する一対の側壁部242a,242bとを有する。従って、端子軸心方向に垂直な方向における第2連結部24の断面形状は略U字形状に形成されている。
被覆圧着部25は、第2連結部24の底部241に連なって配置された底部251と、側壁部242a,242bに連なるとともに、底部251の両側方の縁から起立した状態で対向する一対の側壁部252a,252bとを有する。圧着前の段階では、端子軸心方向に垂直な方向における被覆圧着部25の断面形状は略U字形状に形成されている。
被覆圧着部25は、側壁部252a,252bの部分が折り曲げられて底部251上に配置された絶縁電線10の絶縁被覆13の端部に対して加締められる。これによって、被覆圧着部25は、絶縁電線10の絶縁被覆13の端部に対して圧着される。
圧着端子20は、メッキ処理金属板が型抜き加工、切り離し加工及び曲げ加工されることによって形成される。メッキ処理金属板は、銅もしくは黄銅などの銅合金の金属板に、スズメッキもしくはスズに銀、銅又はビスマスなどが添加されたスズ合金のメッキ層100が形成されることによって得られる板材である。従って、本実施形態では、端子付き電線5が備える絶縁電線10の芯線12(素線11)と圧着端子20とは、それぞれ異種金属、より具体的には標準電極電位の異なる金属で構成されている。
なお、以下において、圧着端子20を構成する上記金属板の部分を金属板部110と称する。つまり、圧着端子20は、金属板部110の周囲がメッキ層100で被覆された構造を有する。
本実施形態では、メッキ層100に使用される金属としてスズが用いられるものとする。しかしながら、これに限られず、例えば金、銀又は亜鉛など、一般にメッキのために使用される金属はメッキ層100に採用可能である。
本実施形態に係る圧着端子20では、第1連結部22から被覆圧着部25までに亘る領域、すなわち電線配設部28の絶縁電線10が配置される側の内側面281及びその反対側の外側面282の全体にメッキ層100が形成されている。さらに、メッキ層100は、少なくとも端子軸心方向に沿って、第1連結部22から被覆圧着部25の一部までに亘る領域における端面283の全体に形成されている。
ここでいう端面283とは、圧着端子20における内側面281及び外側面282の境界をなす面であって、金属板部110の厚み方向に形成された面である。つまり、端面283は、例えば、型抜き加工及び切り離し加工によってメッキ処理金属板に形成されたせん断面に相当する。このような端面283全体のうち、圧着端子20の電線配設部28では、第1連結部22、芯線圧着部23、第2連結部24及び第2連結部24側から端子軸心方向における一定範囲までの被覆圧着部25、における端面283の部分にメッキ層100が形成されている。
本実施形態に係る端子付き電線5では、端子軸心方向における第1連結部22から被覆圧着部25までに亘る領域の端面283全体のうち、圧着端子20の後端を構成する被覆圧着部25の後端面2831の一部を除く部分にメッキ層100が形成されている。より詳細には、本実施形態における、メッキ層100が形成されていない、被覆圧着部25の後端面2831の一部が、端子軸心方向における底部251の後端面2831に相当する。従って、この端子軸心方向における底部251の後端面2831では、メッキ層100によって被覆された内側の金属板部110が部分的に外側に露出している(以下において、無メッキ部290と称する。)。このような無メッキ部290は、複数の圧着端子20が連結帯60により連結された構造を有する連鎖端子200から圧着端子20各々が切り離されることによって形成される。つまり、無メッキ部290は、圧着端子20と連結帯60との切り離しによって形成される圧着端子20のせん断面に相当する。なお、連鎖端子200及び連鎖端子200から圧着端子20を切り離す工程については、後に詳述する。
なお、先端接続部21については、相手側端子に接触する先端接続部21の内側面281及び内側面281の反対側に位置する外側面282、並びに内側面281と外側面282との境界をなす端面283の全てにメッキ層100が形成されている。
圧着端子20の圧着工程においては、複数の圧着端子20及び連結帯60を含む連鎖端子200が、図示しない端子圧着装置に供給される。そして、圧着端子20は、当該端子圧着装置の駆動によって連鎖端子200から切り離されるとともに、端末処理が施された絶縁電線10に対して圧着される。この結果、端子付き電線5が形成される。
<1−2.連鎖端子200について>
ここで、連鎖端子200について説明する。図4には、連鎖端子200の斜視図が示されている。連鎖端子200は、複数の圧着端子20が所定の間隔をおいて並列に並べられた状態で、帯状に形成された連結帯60の幅方向における一方の縁部にそれぞれ連結された構造を有する。
この連結帯60には送出孔75が形成されている。この送出孔75に、図示しない送出機構部に設けられた送出爪が係合可能である。なお、連結帯60には、円形の送出孔75aと矩形の送出孔75bとの2種類の送出孔75が設けられており、送出爪の形状に応じて対応可能である。送出機構部は、例えばエアシリンダ等のアクチュエータで連鎖端子200を端子圧着装置における所定の停止位置に送り出す機構で構成されている。アクチュエータの一回の摺動距離が連鎖端子200の各圧着端子20間の距離に相当するため、送出機構部が備えるアクチュエータの動作によって、圧着端子20は一つずつ端子圧着装置に送り出される。
続いて、連鎖端子200の製造の流れについて説明する。
はじめに、所定のメッキ処理金属板に対して型抜き加工が施される。図示しない連鎖端子製造装置が備える型抜き部によって、メッキ処理金属板は、所定の形状に型抜きされる。なお、メッキ処理金属板は、所定の金属板にメッキ加工が施されて形成される。このメッキ処理金属板を形成するためのメッキ加工が、一回目のメッキ加工に相当する。
図5には、メッキ処理金属板に型抜き加工が施されることによって得られる型抜き板部40が示されている。型抜き板部40では、帯状に形成されている連結帯60と、帯状に形成されている支持帯80とが一方向に沿って並列に形成されており、それらの間に圧着端子20に相当する部分が展開された状態である展開形状部90が形成されている。
より具体的には、圧着端子20の被覆圧着部25の底部251に相当する部分251aが連結帯60の幅方向における縁部に相当する部分と連結されており、先端接続部21の底部211に相当する部分211aが、支持帯80の幅方向における縁部に相当する部分に連結されている。この段階では、このような型抜き板部40の端面、すなわち、型抜き部がメッキ処理金属板を打ち抜くことによって形成された面には、メッキ層100が形成されていない。従って、メッキ層100の内側の金属板の部分は当該端面で外側に露出した状態である。
続いて、先端接続部21に相当する展開形状部90の部分21aと支持帯80との連結部分の切り離し加工が行われる。切り離し加工は、連鎖端子製造装置における図示しない切断部によって実行される。切断部は、例えば、下面に刃面を備える上型と、上面に刃面を備える下型とを備える。切断部の上型と下型とが上下から当該連結部分を挟み込み、せん断することによって、切り離し加工は実施される。なお、図5における2点鎖線は、切り離し加工によって先端接続部21と支持帯80とが切り離される部分を表す切り離し線に相当する。これによって、展開形状部90は、支持帯80から切り離され、連結帯60でのみ他の部材と連結された状態となる。
続いて、展開形状部90に曲げ加工が施される。つまり、第1連結部22の側壁部222a,222b、芯線圧着部23の側壁部232a,232b、第2連結部24の側壁部242a,242b及び被覆圧着部25の側壁部252a,252bに相当する各部分は、底部221,231,241,251に相当する部分に対して起立した状態になるように、屈曲される。また、先端接続部21に相当する部分では、底部211に相当する部分から外側に延び出た部分が折り曲げられて接触片217を形成するとともに、側壁部212a,212b及び天井部213に相当する部分が底部211に相当する部分に対して起立した状態になるように屈曲される。これによって、先端接続部21は四角筒状に形成される。
このようにして、帯状に形成された連結帯60の幅方向における一方の縁部に、複数の圧着端子20各々の被覆圧着部25側の端部が連結された連鎖端子200が形成される。
このような連鎖端子200に対して、二回目のメッキ加工が施される。
図6には、連鎖端子200にメッキ加工が施されている様子が示されている。図6に示されるように、処理槽150内にはメッキ液180が貯留されており、連鎖端子200における、圧着端子20と、連結帯60及び圧着端子20の連結部分の一部とが、メッキ液180中に浸漬されて、メッキ加工が施される。つまり、溶融メッキ処理が実施される。連鎖端子200は、支持部材190によって支持されており、所定時間経過後に、メッキ液180中から引き上げられる。
端面283は型抜き板部40のせん断面に相当する部分であるため、一回目のメッキ加工で、メッキ層100が当該部分に形成されることはない。このため、二回目のメッキ加工は、端子軸心方向における、第1連結部22から被覆圧着部25の一部までの端面283にメッキ層100を形成させることを目的として行われる。なお、メッキ加工は、溶融メッキ処理に限られず、当該端面283の部分に対してピンポイントでメッキ層を形成可能なレーザメッキ処理など、他のメッキ処理方法で行われてもよい。このようにして、本実施形態における連鎖端子200が形成される。
以上のように、本実施形態に係る端子付き電線5では、圧着端子20の第1連結部22から被覆圧着部25までの内側面281及び外側面282、並びに第1連結部22から被覆圧着部25の一部までの端面283にメッキ層100が形成されている。従って、絶縁電線10の絶縁被覆13の端部から延び出た芯線12が、端面283の部分に接触しても、芯線12と圧着端子20を構成する金属とが接触することを抑えられる。つまり、防食剤の塗布による防食処理を施すことなく、芯線12に電食が生じることを抑えられる。手間のかかる防食剤の塗布処理が不要であるため、防食処理にかかる作業負担は確実に軽減される。
また、本実施形態に係る端子付き電線5は、例えば、防食剤の塗布を要する程には厳しくない腐食環境で使用される場合に、簡易かつ安価での製造が可能である点で好適である。
また、本実施形態では、連鎖端子200全体がメッキ液180中に浸漬されることで圧着端子20に対して一括に2回目のメッキ加工を施すことが可能である。このため、防食剤が塗布される塗布処理よりも簡易に電食を抑えるための加工処理が実施可能である。
また、芯線12にアルミニウム材料が採用され、圧着端子20に銅が採用される場合には、電食がより生じやすくなる。従って、このような場合には、端子付き電線に防食剤の塗布処理は必須であったが、本発明の適用により、防食剤が塗布されることなく、防食処理は実施可能である。
また、メッキ層100を構成する金属としてスズが使用される。スズは比較的安価であるため、本実施形態に係る端子付き電線5及び連鎖端子200の製造にかかるコストを抑えることが可能となる。
<2.第2の実施形態>
上記第1の実施形態では、端子付き電線5が備える圧着端子20の第1連結部22から被覆圧着部25の一部までの端面283の領域にメッキ層100が形成されていた。しかしながら、圧着端子20は、このような形態に限られるものではない。
圧着端子20cでは、第1連結部22から被覆圧着部25までの端面283の領域全体にメッキ層100が形成されている。つまり、電線配設部28を構成する外側面282、内側面281及び端面283の全てがメッキ層100で覆われている。
図7には、第2の実施形態における端子付き電線5cの側面図が示されている。また、図8には、本実施形態における連鎖端子200cの平面図が示されている。本実施形態における圧着端子20cの無メッキ部290は、圧着端子20cの接触片217の端部に形成されている。このような先端接続部21に形成されている無メッキ部290は、複数の圧着端子20cが先端接続部21の部分で連結された構造を有する連鎖端子200cから圧着端子20c各々が切り離されることによって形成される。
上述のように、連鎖端子200cは、連結帯60と、複数の圧着端子20cの先端接続部21の端部とが連結された構造を有する。より詳細には、連鎖端子200cは、底部211の端部と連結帯60とが連結された構造を有する。
この場合、連結帯60から切り離され、底部211に連なって外側に延び出ている部分が折り曲げられるとともに、先端接続部21の内側に収められることで接触片217が形成される。
このようにして切り離された圧着端子20cが、図示しない端子圧着装置に供給される。そして、圧着端子20cは端末処理が施された絶縁電線10に圧着され、端子付き電線5cが形成される。
以上のように、本実施形態に係る連鎖端子200cから圧着端子20cが形成される。圧着端子20cは、第1連結部22から被覆圧着部25までの領域の端面283全体にメッキ層100が形成されているとともに、無メッキ部290が先端接続部21に形成された構造を有する。このような圧着端子20cと絶縁電線10とを備える端子付き電線5cは、第1の実施形態における端子付き電線5よりも、絶縁電線10の芯線12と無メッキ部290との距離が離れた構造となる。このため、より確実に芯線12と圧着端子20cとの接触部分に電食が生じることを抑えられる。
<3.変形例>
上記実施形態では、メッキ処理金属板が型抜きされた後で、型抜きされた当該メッキ処理金属板の曲げ加工が行われ、2回目のメッキ加工が行われていたが、このような形態に限られない。メッキ加工が施されていない金属板に対して型抜き加工及び曲げ加工が行われた後で、メッキ加工が当該金属板に対して行われる形態であってもよい。また、メッキ処理金属板に対して型抜き加工が行われた後で、2回目のメッキ加工が当該メッキ処理金属板に対して行われ、2回目のメッキ加工が行われたメッキ処理金属板に対して曲げ加工が行われる形態であってもよい。
5,5c 端子付き電線
10 電線
12 芯線
13 絶縁被覆
20,20c 圧着端子
21 先端接続部
22 第1連結部
23 芯線圧着部
25 被覆圧着部
100 メッキ層
200,200c 連鎖端子
281 内側面
282 外側面
283 端面

Claims (7)

  1. 絶縁電線と、
    金属板の型抜き加工及び曲げ加工により得られた部材であり、当該部材の先端から後端に向けて順に、相手側端子と接続される先端接続部、該先端接続部に連なる中継部、前記中継部に連なるとともに、前記絶縁電線における絶縁被覆の端から延び出た芯線に圧着された芯線圧着部、及び前記絶縁電線の前記絶縁被覆に圧着された被覆圧着部が形成された圧着端子と、
    を備え、
    前記圧着端子における、前記中継部から前記被覆圧着部までに亘る領域の前記絶縁電線が位置する側の内側面及びその反対側の外側面の全体、並びに少なくとも前記中継部から前記被覆圧着部の一部までに亘る領域における前記内側面及び前記外側面との境界をなす端面の全体に、メッキ層が形成されていることを特徴とする端子付き電線。
  2. 請求項1に記載の端子付き電線であって、
    前記メッキ層は、前記圧着端子における、前記中継部から前記被覆圧着部までに亘る領域の前記内側面及び前記外側面の全体、並びに前記中継部から前記被覆圧着部までに亘る領域における前記端面の全体のうち、前記後端をなす前記被覆圧着部の後端面の一部を除く部分に形成されている、端子付き電線。
  3. 請求項1に記載の端子付き電線であって、
    前記メッキ層は、前記圧着端子における、前記中継部から前記被覆圧着部までに亘る領域の前記内側面、前記外側面及び前記端面の全体に形成されている、端子付き電線。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一つに記載の端子付き電線であって、
    前記金属板は、銅を主成分とする金属で構成されており、前記絶縁電線の芯線は、アルミニウムを主成分とする金属で構成されていることを特徴とする端子付き電線。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一つに記載の端子付き電線であって、
    前記メッキ層を構成する金属がスズであることを特徴とする端子付き電線。
  6. 帯状に形成された連結帯の幅方向における一方の縁部に、複数の圧着端子各々の一端が連結されている連鎖端子であって、
    前記圧着端子は、
    金属板の型抜き加工及び曲げ加工により得られた部材であり、当該部材の先端から後端に向けて順に、相手側端子と接続される先端接続部、該先端接続部に連なる中継部、前記中継部に連なるとともに、前記絶縁電線における絶縁被覆の端から延び出た芯線に圧着された芯線圧着部、及び前記絶縁電線の前記絶縁被覆に圧着された被覆圧着部、
    を備え、
    前記圧着端子における、前記中継部から前記被覆圧着部までに亘る領域の前記絶縁電線が配置される側の内側面及びその反対側の外側面の全体、並びに少なくとも前記中継部から前記被覆圧着部の一部までに亘る領域における前記内側面及び前記外側面との境界をなす端面の全体に、メッキ層が形成されており、
    前記一端は、前記後端側における前記被覆圧着部の端部であることを特徴とする連鎖端子。
  7. 帯状に形成された連結帯の幅方向における一方の縁部に、複数の圧着端子各々の一端が連結されている連鎖端子であって、
    前記圧着端子は、
    金属板の型抜き加工及び曲げ加工により得られた部材であり、当該部材の先端から後端に向けて順に、相手側端子と接続される先端接続部、該先端接続部に連なる中継部、前記中継部に連なるとともに、前記絶縁電線における絶縁被覆の端から延び出た芯線に圧着された芯線圧着部、及び前記絶縁電線の前記絶縁被覆に圧着された被覆圧着部、
    を備え、
    前記圧着端子における、前記中継部から前記被覆圧着部までに亘る領域の前記絶縁電線が配置される側の内側面及びその反対側の外側面の全体、並びに前記中継部から前記被覆圧着部までに亘る領域における前記内側面及び前記外側面との境界をなす端面の全体に、メッキ層が形成されており、
    前記一端は、前記先端側における前記先端接続部の端部であることを特徴とする連鎖端子。
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