JP2013126009A - 通信方法、無線アクセスシステム、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】応答規定時間内に応答パケットを送信し、スループット特性の改善を図る。
【解決手段】無線AP200は、無線端末100から受信パケットを受信する。再送パケット検出部205は、受信パケットが再送パケットであるか否かを判定する。再送パケットでないと判定された場合には、復調部202は、受信パケットを復調し、パケット誤り検査部203は、誤り判定を行う。応答信号生成部204は、誤り判定で受信成功と判定された場合に応答パケットを生成する。受信パケットと応答パケットは、再送パケット検出部205に記憶される。制御部206は、受信パケットが再送パケットであると判定された場合には、再送パケットに対して復調、誤り判定を行うことなく、記憶しておいた応答パケットを無線端末100に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線アクセスシステムに係る通信方法、無線アクセスシステム、及びプログラムに関する。
近年、一般家庭や、オフィス、あるいは駅や、空港での公衆ホットスポットサービスなど、端末からの無線通信をアクセスとして利用し、光回線に代表されるブロードバンド接続を介して身近にインターネットを利用できる環境が普及しつつある。特に、近年のブロードバンドルータには無線LAN(Local Area Network)通信機能が内蔵されているものも多く、また、ノートパソコンには、無線LAN通信機能に加え、Bluetooth(登録商標)通信機能が内蔵されている機種も増えてきており、家庭内や、オフィスにおいて簡便に通信環境が構築できるようになってきている。
このような状況の中、家庭や、オフィスに無線ゲートウェイ装置を設置し、複数の無線方式をサポートしたり、新しい無線方式に柔軟に対応したりする技術が提案されている(例えば、特許文献1や、特許文献2)。
現状では、ネットワーク接続のためのブロードバンドルータに代表される無線ゲートウェイ装置と、家庭や、オフィス等で用いられる各種の無線通信端末機器用の基地局、あるいは無線ゲートウェイ装置とは、それぞれ異なる装置として開発・発展してきた。
そのため、複数の無線通信方式のサービスを同時に受けるためには、複数の異なる無線ゲートウェイ装置を設置する必要があり、設置コストが問題であった。また、新たな無線通信方式のサービスを受けるためにも、次々と新たな無線ゲートウェイ装置を設置・更改していく必要があった。
ここで、特許文献1に示す技術では、無線ゲートウェイ装置は、無線信号の受信部、受信信号のデジタル化(アナログ−デジタル変換)部、及びデジタル信号の伝送部のみに簡略化した構成である。無線ゲートウェイ装置で、デジタル化した受信信号を、ネットワークを介して信号処理サーバに伝送し、受信信号の復調・復号等の処理を行うことができる。
また、特許文献2に示す技術では、無線ゲートウェイ装置が、検出した無線通信方式に基づいて、信号処理を実施する装置(無線ゲートウェイ装置、あるいは信号処理サーバ)を決定したり、無線ゲートウェイ装置で用いる信号処理を行うソフトウェアを、適時、ネットワーク上のプログラムサーバからダウンロードして信号処理部のソフトウェアを書きえたりすることができるようになっている。
上記特許文献1や、特許文献2の技術を用いた構成によれば、信号処理サーバ側でのソフトウェアによる信号処理を変更することにより、新たな無線通信方式を含めた複数の無線通信方式のサービスを提供することが可能となるため、新規の無線ゲートウェイ装置の設置・更改によるコストの問題の解消が期待できる。
なお、このような無線ゲートウェイシステム構成では、インターネットや、WAN(Wide Area Network)などの広域ネットワークを媒介するネットワークとしての利用も想定できるが、これに限らず、オフィス内ネットワークや、ホームネットワーク等に代表されるLAN環境において、信号処理サーバとしてパソコンを利用したり、ホームゲートウェイ、あるいはサービスゲートウェイ等の装置を利用したりといった構成も可能である。
一方、無線パケット通信を行う無線アクセス方式として、例えば、特許文献3に記載されているように、IEEE 802.11委員会で規定されている無線LANシステムにおけるアクセス方式が代表的である。MACレイヤのアクセス方式が、IEEE 802.11規格において記述されている。IEEE 802.11規格では、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式を用いたDCF(Distributed Coordination Function)、すなわち、自律分散的なアクセス制御が採用されている。
CSMA/CAでは、無線パケットの衝突を回避するために、キャリアセンス、及びバックオフ制御という機能が実装されている。キャリアセンスは、無線パケットの送信を試みようとする無線端末が、無線チャネルの利用状況を確認し、他の無線端末が無線パケットを送信している間、無線パケットの送信を待機することで衝突を回避する方法である。また、バックオフ制御は、無線端末がキャリアセンスを実施後、無線チャネルが利用されていないことを確認してからすぐに無線パケットを送信することなく、規定の範囲内で発生させた乱数を元に生成した時間だけ待機した後に、無線パケットを送信することで衝突を回避する方法である。
また、CSMA/CAでは、信号を送信する前には、最低限の送出信号間隔としてIFS(Inter Frame Space)が規定されており、正しくデータパケットを受信した場合には、送信側に正常に受信したことを知らせるための応答信号としてACK(ACKnowledgement)フレームを、最優先のSIFS(Short IFS)時間後に送信する。
図11は、従来技術による無線アクセスシステムの構成例(その1)における各装置の構成を示すブロック図である。図11には、無線パケット通信を実施するため、これを通常の無線アクセスポイント(AP:Access Point)として実装する場合の例を示している。無線AP200は、無線パケットの送受信を行う無線周波数部201と、受信パケットを復調する復調部202と、誤り検査符号(FCS:Frame Check Sequence)を用いたパケット誤り検査を行うパケット誤り検査部203と、受信パケットが誤っていないと判定された場合に応答規定時間内に送信される応答信号を生成する応答信号生成部204とを備えている。
図12は、従来技術における無線AP200の動作として、無線パケット応答方法を説明するためのフローチャートである。無線周波数部201が無線データパケットを受信し(ステップS1)、復調部202が受信パケットを復調する(ステップS2)。次に、パケット誤り検査部203がFCSを用いたパケット誤り検査を行い(ステップS3)、パケット誤り検査(CRCチェック)により受信パケット誤りを判定する(ステップS4)。
そして、受信パケットを正常受信と判定された場合には(ステップS4のYES)、応答信号生成部204が応答パケットを生成し(ステップS5)、無線周波数部201が応答規定時間内に応答パケットを無線端末100に送信する(ステップS6)。一方、受信パケットを受信失敗と判定された場合には(ステップS4のNO)、無線周波数部201が応答パケットを送信せず、無線端末100からの再送を待つ(ステップS7)。
図13は、従来技術における各装置の動作を説明するための時間応答シーケンス図である。無線AP200は、無線パケットの受信開始後、受信パケットの復調を行い、FCSを用いたパケット誤り検査、応答パケット(ACKパケット)の生成を行った後、受信パケットの末尾から応答規定時間であるSIFS時間TでACKパケットを送信するための調整時間Tを経て、ACKパケットを送信する。図を見て分かるように、全ての信号処理を応答規定時間内に終了する必要がある。
特開2007−166278号公報 特開2009−231903号公報 特許第3484390号公報
上述した特許文献1や、特許文献2の技術を用いた構成の場合、無線信号処理を処理能力が低い無線ゲートウェイ装置側で処理したり、あるいは、無線信号処理を信号処理サーバ側で処理したりすることにより、処理遅延、またはネットワークにおける伝送遅延が発生することになり、応答規定時間を守れなくなる可能性がある。
図14は、従来技術による無線アクセスシステムの構成例(その1)において、上記処理遅延が発生する場合における各装置の動作を説明するための時間応答シーケンス図である。図14に示すように、無線AP200の処理能力が低い場合、受信パケットの復調、パケット誤り検査、及び、応答パケットの生成を行うために必要な時間が長くなるため、無線端末100が応答規定時間T内に応答パケット(ACKパケット)を受信できていないことが分かる。
図15は、従来技術による無線アクセスシステムの構成例(その2)における各装置の構成を示すブロック図である。図15には、上記伝送遅延が発生する構成として、信号処理を全て信号処理装置400で実施する場合の構成例を示している。無線AP200は、無線周波数部201のみを備えている。信号処理装置400は、受信パケットを復調する復調部202と、誤り検査符号を用いたパケット誤り検査を行うパケット誤り検査部203と、受信パケットが誤っていないと判定された場合に応答規定時間内に送信される応答信号を生成する応答信号生成部204とを備えている。
図16は、従来技術による無線アクセスシステムの構成例(その2)における各装置の動作を説明するための時間応答シーケンス図である。図15に示す構成において、伝送遅延が発生する場合、信号処理装置400における、受信パケットの復調、パケット誤り検査、及び、応答パケットの生成を開始できる時間が遅くなるため、無線端末100が応答規定時間T内に応答パケット(ACKパケット)を受信できていないことが分かる。
このように、従来技術では、無線AP200の処理能力が低い場合、受信パケットの復調、パケット誤り検査、及び、応答パケットの生成を行うために必要な時間が長くなるため、無線端末100が応答規定時間内に応答パケットを受信できないという問題がある。また、無線AP200−信号処理装置400間の伝送遅延が大きい場合にも、伝送遅延により、無線端末100が応答規定時間内に応答パケットを受信できないという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、応答規定時間内に応答パケットを無線端末に送信し、スループット特性を改善する通信方法、無線アクセスシステム、及びプログラムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、無線端末と無線通信を行う無線アクセスポイントを備えた無線アクセスシステムの通信方法であって、無線端末から無線信号を受信する受信ステップと、受信ステップにおいて受信された無線信号が再送された無線信号であるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップにおいて無線信号が再送された無線信号でないと判定された場合には、無線信号を復調した後、誤り判定を行う誤り検査ステップと、誤り検査ステップにおいて受信成功と判定された場合に、応答信号を生成する応答信号生成ステップと、受信ステップにおいて受信された無線信号と応答信号生成ステップにおいて生成された応答信号とを記憶する記憶ステップと、判定ステップにおいて無線信号が再送された無線信号であると判定された場合には、記憶ステップにおいて記憶された応答信号を無線端末に送信する送信制御ステップとを含むことを特徴とする。
また、本発明は、判定ステップにおいて、記憶ステップにおいて記憶された無線信号と受信ステップにおいて受信された無線信号との相関値を算出し、算出した相関値が閾値を超える場合には、受信ステップにおいて受信された無線信号を再送された無線信号であると判定することを特徴とする。
また、本発明は、無線アクセスシステムが、無線アクセスポイントとネットワークを介して通信可能に接続される信号処理装置を備え、応答信号生成ステップは、無線アクセスポイント、または信号処理装置において実行されることを特徴とする。
また、本発明は、誤り検査ステップが、無線アクセスポイント、または信号処理装置において実行されることを特徴とする。
また、本発明は、無線端末と無線通信を行う無線アクセスポイントを備えた無線アクセスシステムであって、無線端末から無線信号を受信する受信手段と、受信手段で受信された無線信号が再送された無線信号であるか否かを判定する判定手段と、判定手段で無線信号が再送された無線信号でないと判定された場合には、無線信号を復調した後、誤り判定を行う誤り検査手段と、誤り検査手段で受信成功と判定された場合に、応答信号を生成する応答信号生成手段と、受信手段で受信された無線信号と応答信号生成手段で生成された応答信号とを記憶する記憶手段と、判定手段で無線信号が再送された無線信号であると判定された場合には、記憶手段が記憶した応答信号を無線端末に送信する送信制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、判定手段が、記憶手段で記憶された無線信号と受信手段で受信された無線信号との相関値を算出し、算出した相関値が閾値を超える場合には、受信手段で受信された無線信号を再送された無線信号であると判定することを特徴とする。
また、本発明は、無線アクセスシステムが、無線アクセスポイントとネットワークを介して通信可能に接続される信号処理装置を備え、応答信号生成手段が、無線アクセスポイント、または信号処理装置のいずれか一方に備えられることを特徴とする。
また、本発明は、誤り検査手段が、無線アクセスポイントと、信号処理装置とのいずれか一方に備えられることを特徴とする。
また、本発明は、無線端末と無線通信を行う無線アクセスポイントのコンピュータに、無線端末から無線信号を受信する受信ステップと、受信ステップにおいて受信された無線信号が再送された無線信号であるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップにおいて無線信号が再送された無線信号でないと判定された場合には、無線信号を復調した後、誤り判定を行う誤り検査ステップと、誤り検査ステップにおいて受信成功と判定された場合に、応答信号を生成する応答信号生成ステップと、受信ステップにおいて受信された無線信号と応答信号生成ステップにおいて生成された応答信号とを記憶する記憶ステップと、判定ステップにおいて無線信号が再送された無線信号であると判定された場合には、記憶ステップにおいて記憶された応答信号を無線端末に送信する送信制御ステップとを実行させるためのプログラムである。
この発明によれば、無線APの処理能力が低い場合や、無線AP−信号処理装置間の伝送遅延が大きい場合であっても、無線端末が応答規定時間内に応答パケットを受信することができ、スループット特性を改善することができる。
本発明における無線アクセスシステムの各装置の構成を示すブロック図である。 本発明における信号処理装置400、無線AP200の動作として、無線パケット応答方法を説明するためのフローチャートである。 本第1実施形態における無線アクセスシステムの構成を示すブロック図である。 本第1実施形態における各装置の動作を説明するための時間応答シーケンス図である。 本第2実施形態における無線アクセスシステムの各装置の構成を示すブロック図である。 本第2実施形態における各装置の動作を説明するための時間応答シーケンス図である。 本第3実施形態における無線アクセスシステムの各装置の構成を示すブロック図である。 本第3実施形態における各装置の動作を説明するための時間応答シーケンス図である。 本第4実施形態における無線アクセスシステムの各装置の構成を示すブロック図である。 本第4実施形態における各装置の動作を説明するための時間応答シーケンス図である。 従来技術による無線アクセスシステムの構成例(その1)における各装置の構成を示すブロック図である。 従来技術における無線AP200の動作として、無線パケット応答方法を説明するためのフローチャートである。 従来技術における各装置の動作を説明するための時間応答シーケンス図である。 従来技術による無線アクセスシステムの構成例(その1)において、処理遅延が発生する場合における各装置の動作を説明するための時間応答シーケンス図である。 従来技術による無線アクセスシステムの構成例(その2)における各装置の構成を示すブロック図である。 従来技術による無線アクセスシステムの構成例(その2)における各装置の動作を説明するための時間応答シーケンス図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
まず、本発明の基本構成、基本動作について説明する。
図1は、本発明における無線アクセスシステムの各装置の構成を示すブロック図である。なお、図11、図15に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。本第1実施形態では、無線AP200は、図11の構成に加えて、新たに再送パケット検出部205と、制御部206と、通信部207とを備えている。また、信号処理装置400は、通信部208を備えている。
再送パケット検出部205は、無線パケットを受信後、予め作成していたレプリカと受信パケットの相互相関を算出し、閾値判定を行うことで当該パケットが再送されたパケットであるか否かを検出する機能、及び、上記レプリカを作成する機能を有する。
制御部206は、無線AP200内の再送パケット検出部205が管理するべきレプリカを制御する機能を有する。具体的には、パケット誤り検査部203が無線端末100から受信したパケットに対して、FCSを用いたパケット誤り検査を行った結果、当該受信パケットを正常受信と判定した場合、当該受信パケットのレプリカを作成するよう再送パケット検出部205に通知する。
また、制御部206は、再送パケットを検出した場合に、予め用意していた応答パケットを無線端末100に送信する制御を実施する機能を有する。具体的には、再送パケット検出部205が無線端末100から受信したパケットに対して、当該受信パケットが再送パケットであることを検出した場合、予め用意していた応答パケットを無線端末100に送信するよう無線周波数部201に通知する。
通信部207、及び通信部208は、無線AP200−信号処理装置400間の通信を実現する機能を有する。具体的には、受信パケットの復調、及びパケット誤り検査と、応答パケットの生成とのいずれか一方、または両方が、信号処理装置400で実施される場合に(後述の第2から第4実施形態に相当)、受信パケットの復調結果、及び誤り検査結果と、生成した応答パケットのいずれか一方、または両方を通信先に送信する。
上述した構成によれば、無線AP200は、無線端末100から受信した無線パケットの復調、及び誤り検査を実施し、当該復調結果、及び誤り検査結果により受信パケットに誤りがない場合には、上記無線パケットに対する応答パケットを生成し、当該応答パケットを無線端末100に送信する。一方、無線AP200は、当該復調結果、及び誤り検査結果により受信パケットに誤りがあった場合には、応答パケットを送信せずに記憶しておき、無線端末から再送を待つ。そして、無線AP200は、無線パケットを無線端末100から受信した際に、当該無線パケットが再送パケットであることを検出した場合、当該再送パケットの復調、FCSを用いたパケット誤り検査、及び、応答パケットの生成を行う前に、上記予め生成し、記憶しておいた応答パケットを無線端末100に送信する。
図2は、本発明における信号処理装置400、無線AP200の動作として、無線パケット応答方法を説明するためのフローチャートである。無線AP200は、無線周波数部201が無線データパケットを受信し(ステップS10)、再送パケット検出部205が、受信パケットが再送パケットであるか否かを判定する(ステップS11)。なお、再送パケットの判定は、予め作成していたレプリカと受信パケットとの相互相関を算出し、閾値判定を行うことで実施される。
そして、受信パケットが再送パケットであることを検出した場合には(ステップS11のYES)、制御部206からの通知に基づき、無線周波数部201が応答規定時間内に予め用意していた応答パケットを無線端末100に送信する(ステップS12)。
一方、受信パケットが再送パケットでないと判定された場合には(ステップS11のNO)、無線AP200(または、信号処理装置400)は、復調部202が受信パケットを復調し(ステップS13)、パケット誤り検査部203がFCSを用いたパケット誤り検査を行い(ステップS14)、パケット誤り検査により受信パケット誤りを判定する(ステップS15)。
そして、受信パケットを正常受信との判定時には(ステップS15のYES)、応答信号生成部204が応答パケットを生成し(ステップS16)、無線周波数部201が応答規定時間内に生成した応答パケットを無線端末100に送信する(ステップS17)。一方、受信パケットを受信失敗との判定時には(ステップS15のNO)、無線周波数部201が応答パケットを送信せずに記憶しておき、無線端末100からの再送を待つ(ステップS18)。
再送パケットを検出する方法としては、例えば、参考文献1(守倉、久保田、「802.11無線LAN教科書」、インプレスR&D、p.218)に示されているようなパケットを検出する方法を適用することが考えられる。
再送パケットは、1回目の送信パケットと同一のパケットであるため、1回目の送信パケットを記憶しておき、記憶した1回目の送信パケットと同一のパターンを持つパケットを検出した場合に、当該パケットを再送パケットとして検出することができる。
上記同一のパターンを持つパケットを検出するためには、検出したいパケット(1回目の送信パケット)のレプリカを作成し、受信したパケットとレプリカの相互相関を算出し、閾値判定を行う方法が一般的である。
ここで、図2を参照して再送パケットを検出するために実施される処理について説明する。図2のステップS14、S15において、パケット誤り検査部203が受信パケットに対してパケットの誤りを判定し、受信パケットが誤っていない場合に(ステップS15のYES)、制御部206からの通知に基づき、再送パケット検出部205が当該パケットのレプリカを作成する。
無線AP200は、ステップS11において、再送パケット検出部205が受信パケットと上記予め作成したレプリカとの相互相関を算出して閾値判定を行う。そして、算出した相互相関値が、閾値を超えていた場合には、当該受信パケットが再送パケットであると判定し、閾値を超えていなかった場合には、当該受信パケットが再送パケットではないと判定する。なお、上記レプリカは、パケットを正常受信したと判定する度に作成されることから、複数のレプリカが作成されている可能性がある。この場合、再送パケット検出部205は、受信パケットとそれぞれのレプリカとに対して相互相関の計算を行う。
なお、上記レプリカを保持する期間、及び閾値は、本発明の実施形態毎に決定された値が用いられ、この決定された値は、再送パケット検出部205内の所定のメモリ領域に記憶されるものとする。
上述したように、本発明では、無線AP200は、無線パケットを無線端末100から受信した際に、受信した無線パケットが再送パケットであることを検出した場合、予め作成しておいた応答パケットを、再送の応答規定時間内に無線端末100に送信する。言い換えると、一度目の受信が成功したことを、再送を受信したタイミングで返信することになる。
このような構成により、無線AP200では、一度目の受信における応答規定時間は守れないものの、再送パケットを受信した際には、応答規定時間内に応答パケットを送信できるため、応答パケットの送信が応答規定時間を超えることによる再送の繰り返しを回避することができる。
なお、再送パケットの受信が失敗だった場合には、受信失敗にも関わらず応答パケットを送信するようにも見えるが、そもそも一度目の受信が成功しており、データ自体は正常に受信されていることから、何ら問題はない。
A.第1実施形態
次に、本発明の第1実施形態について説明する。
本第1実施形態では、無線AP200が無線パケットの復調、パケットの誤り検査、及び応答パケットの生成を行う機能を有することを特徴とする。無線AP200は、無線パケットを無線端末100から受信した際に、当該無線パケットが再送パケットであることを検出した場合、無線AP200が当該再送パケットの復調、FCSを用いたパケット誤り検査、及び応答パケットの生成を行う前に、予め無線AP200が作成していた応答パケットを無線端末100に送信する。
図3は、本第1実施形態における無線アクセスシステムの構成を示すブロック図である。図3において、無線アクセスシステムは、1つの信号処理装置400と、有線ネットワーク300を経由して信号処理装置400に接続する複数の無線AP200−1〜200−N、及び、それぞれの無線APAP200−1〜200−Nに接続する複数の無線端末100−1〜100−N、…、100−1〜100−Nから構成される。本第1実施形態における各装置の構成は、図1に示した通りである。
ここで、本第1実施形態における信号処理装置400、無線AP200の動作について説明する。第1実施形態における無線パケット応答方法は、図2に示すフローチャートのうち、無線AP200が全ての手順(ステップS10〜S18)を実施することになる。
図4は、本第1実施形態における各装置の動作を説明するための時間応答シーケンス図である。図4において、無線AP200は、無線パケットの受信開始後、当該パケットが再送パケットであるか否かを検出する。再送パケットであることを検出しなかった場合には、従来技術と同様、受信パケットの復調を行い、FCSを用いたパケット誤り検査、応答パケット(ACKパケット)の生成を行う。その後、受信パケットの末尾から応答規定時間であるSIFS時間T内にACKパケットを送信することができる場合には、ACKパケットを送信するための調整時間Tを経て、ACKパケットを送信する。
しかしながら、図に示すように、全ての信号処理が応答規定時間内に終了しなかった場合、無線端末100は、当該パケットの再送を行う。無線AP200は、当該再送パケットの受信開始後、当該パケットが再送パケットであることを検出した場合、SIFS時間Tで応答パケットを送信するための調整時間Tを経て、1回目の受信パケットに対する応答用に、予め無線AP200が作成していたACKパケットを送信することができるため、受信パケットの復調、パケット誤り検査、及び、応答パケットの生成が応答規定時間に間に合う必要はない。
図から見て分かるように、無線AP200が、再送パケットを検出後、上記予め作成していたACKパケットを送信することで、従来技術では、応答規定時間内に全ての信号処理が終わらない受信パケットに対して、応答規定時間内にACKパケットを無線端末100に送信することができるようになり、スループット特性を改善することができる。
上述した第1実施形態によれば、無線AP200の処理能力が、受信パケットの復調、パケットの誤り検査、及び、応答パケットの生成を応答規定時間内に終了することができないほどに低い場合であっても、応答規定時間内に応答パケットを無線端末100に送信することができるようになり、スループット特性を改善することができる。
B.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本第2実施形態では、無線AP200が無線パケットの復調、及びパケットの誤り検査を行う機能を有し、信号処理装置400が応答パケットの生成を行う機能を有することを特徴とする。無線AP200は、無線パケットを無線端末100から受信した際に、当該無線パケットが再送パケットであることを検出した場合、無線AP200が当該再送パケットの復調とFCSを用いたパケット誤り検査とを行い、信号処理装置400が応答パケットの生成を行う前に、予め信号処理装置400から受信していた応答パケットを無線端末100に送信する。
また、信号処理装置400は、無線AP200から受信した無線パケットの復調結果、及び誤り検査結果に基づいて応答パケットを生成し、当該応答パケットを当該無線AP200に送信する。なお、本第2実施形態における無線アクセスシステムの構成は、図3に示した通りである。
図5は、本第2実施形態における無線アクセスシステムの各装置の構成を示すブロック図である。図5において、無線AP200は、無線周波数部201と、復調部202と、パケット誤り検査部203と、再送パケット検出部205と、制御部206と、通信部207とを備えている。また、信号処理装置400は、応答信号生成部204と通信部208とを備えている。
ここで、本第2実施形態による信号処理装置400、無線AP200の動作について説明する。まず、本第2実施形態における無線パケット応答方法は、図2に示すフローチャートのうち、無線AP200がステップS10〜S15を実施し、信号処理装置400がS16〜S18を実施することになる。
図6は、本第2実施形態における各装置の動作を説明するための時間応答シーケンス図である。図6において、無線AP200は、無線パケットの受信開始後、当該パケットが再送パケットであるか否かを検出する。再送パケットであることを検出しなかった場合には、当該無線パケットに対して、受信パケットの復調を行い、FCSを用いたパケット誤り検査を行った後、当該復調結果、及び誤り検査結果を信号処理装置400に送信する。なお、信号処理装置400には、ネットワーク伝送遅延時間T分だけ遅れて復調結果、及び誤り検査結果が到着する。
信号処理装置400は、受信した復調結果、及び誤り検査結果を元に、応答パケット(ACKパケット)を生成し、生成したACKパケットを無線AP200に送信する。なお、無線AP200には、ネットワーク伝送遅延時間T分だけ遅れてACKパケットが到着する。
無線AP200は、ACKパケットを受信した後、無線端末100から受信したパケットの末尾から応答規定時間であるSIFS時間T内にACKパケットを送信することができる場合には、ACKパケットを送信するための調整時間Twを経て、ACKパケットを送信する。
しかしながら、図に示すように、全ての信号処理が応答規定時間内に終了しなかった場合、無線端末100は、当該パケットの再送を行う。無線AP200は、当該再送パケットの受信開始後、当該パケットが再送パケットであることを検出した場合、1回目の受信パケットに対する応答用に、予め信号処理装置400が作成したACKパケットを受信している。ゆえに、SIFS時間Tで応答信号を送信するための調整時間Tを経て、上記ACKパケットを送信することができるため、無線AP200が実施する受信パケットの復調とパケット誤り検査、及び、信号処理装置400が実施するACKパケットの生成が応答規定時間に間に合う必要はない。
図から見て分かるように、無線AP200が、再送パケットを検出後、上記予め信号処理装置400から受信していたACKパケットを送信することで、従来技術では応答規定時間内に全ての信号処理が終わらない受信パケットに対して、応答規定時間内にACKパケットを無線端末100に送信することができるようになり、スループット特性を改善することができる。
上述した第2実施形態によれば、無線AP200−信号処理装置400間の伝送遅延が発生し、無線AP200の処理能力が、受信パケットの復調、及びパケットの誤り検査を応答規定時間内に終了することができないほど低い場合であっても、応答規定時間内に応答パケットを無線端末100に送信することができるようになり、スループット特性を改善することができる。
C.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本第3実施形態では、無線AP200が応答パケットの生成を行う機能を有し、信号処理装置400が無線パケットの復調、及びパケットの誤り検査を行う機能を有することを特徴とする。無線AP200は、無線パケットを無線端末100から受信した際に、当該無線パケットが再送パケットであることを検出した場合、信号処理装置400が当該再送パケットの復調とFCSを用いたパケット誤り検査とを行い、無線AP200が応答パケットの生成を行う前に、予め作成していた応答パケットを無線端末100に送信する。
また、信号処理装置400は、無線AP200を介して無線端末100から受信した無線パケットの復調、及び誤り検査を実施し、当該復調結果、及び誤り検査結果を当該無線AP200に送信する。なお、本第3実施形態における無線アクセスシステムの構成は、図3に示した通りである。
図7は、本第3実施形態における無線アクセスシステムの各装置の構成を示すブロック図である。無線AP200は、無線周波数部201と、応答信号生成部204と、再送パケット検出部205と、制御部206と、通信部207とを備えている。また、信号処理装置400は、復調部202と、パケット誤り検査部203と、通信部208とを備えている。
ここで、本第3実施形態による信号処理装置400、無線AP200の動作について説明する。まず、本第3実施形態における無線パケット応答方法は、図2に示すフローチャートのうち、無線AP200がステップS10〜S12、S16〜S18を実施し、信号処理装置400がS13〜S15を実施することになる。
図8は、本第3実施形態における各装置の動作を説明するための時間応答シーケンス図である。図8において、無線AP200は、無線パケットの受信開始後、当該パケットが再送パケットであるか否かを検出する。再送パケットであることを検出しなかった場合には、受信パケットを信号処理装置400に送信する。なお、信号処理装置400には、ネットワーク伝送遅延時間T分だけ遅れて受信パケットが到着する。
信号処理装置400は、無線AP200から受信したパケットに対して、受信パケットの復調を行い、FCSを用いたパケット誤り検査を行った後、当該復調結果、及び誤り検査の結果を無線AP200に送信する。なお、無線AP200には、ネットワーク伝送遅延時間T分だけ遅れて復調結果及び誤り検査結果が到着する。
無線AP200は、上記受信した復調結果、及び誤り検査結果を元に応答パケット(ACKパケット)の生成を行った後、無線端末100から受信したパケットの末尾から応答規定時間であるSIFS時間(T)内にACKパケットを送信することができる場合には、ACKパケットを送信するための調整時間Tを経て、ACKパケットを送信する。
しかしながら、図に示すように、全ての信号処理が応答規定時間内に終了しなかった場合、無線端末100は、当該パケットの再送を行う。無線AP200は、当該再送パケットの受信開始後、当該パケットが再送パケットであることを検出した場合、SIFS時間TでACKパケットを送信するための調整時間Tを経て、1回目の受信パケットに対する応答用に、予め無線AP200が作成していたACKパケットを送信することができるため、信号処理装置400が実施する受信パケットの復調とパケット誤り検査、及び、無線AP200が実施するACKパケットの生成が応答規定時間に間に合う必要はない。
図から見て分かるように、無線AP200が、再送パケットを検出後、上記予め作成していたACKパケットを送信することで、従来技術では応答規定時間内に全ての信号処理が終わらない受信パケットに対して、応答規定時間内にACKパケットを無線端末100に送信することができるようになり、スループット特性を改善することができる。
上述した第3実施形態によれば、無線AP200−信号処理装置400間の伝送遅延が発生し、無線AP200の処理能力が、応答パケットの生成を応答規定時間内に終了することができないほど低い場合であっても、応答規定時間内に応答パケットを無線端末100に送信することができるようになり、スループット特性を改善することができる。
D.第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
本第4実施形態では、信号処理装置400が無線パケットの復調、パケットの誤り検査、及び、応答パケットの生成を行う機能を有することを特徴とする。無線AP200は、無線パケットを無線端末100から受信した際に、当該無線パケットが再送パケットであることを検出した場合、信号処理装置400が当該再送パケットの復調、FCSを用いたパケット誤り検査、及び応答パケットの生成を行う前に、予め信号処理装置400から受信していた応答パケットを無線端末100に送信する。
また、信号処理装置400は、無線AP200を介して無線端末100から受信した無線パケットの復調、及び誤り検査を実施し、当該復調結果、及び誤り検査結果に基づいて応答パケットを生成し、当該応答パケットを無線AP200に送信する。なお、本第4実施形態における無線アクセスシステムの構成は、図3に示した通りである。
図9は、本第4実施形態における無線アクセスシステムの各装置の構成を示すブロック図である。無線AP200は、無線周波数部201と、再送パケット検出部205と、制御部206と、通信部207とを備えている。また、信号処理装置400は、復調部202と、パケット誤り検査部203と、応答信号生成部204と、通信部208とを備えている。
ここで、本第4実施形態による信号処理装置400、無線AP200の動作について説明する。本第4実施形態における無線パケット応答方法は、図2に示すフローチャートのうち、無線AP200がステップS10〜S12を実施し、信号処理装置400がステップS13〜S18を実施することになる。
図10は、本第4実施形態における各装置の動作を説明するための時間応答シーケンス図である。図10において、無線AP200は、無線パケットの受信開始後、当該パケットが再送パケットであるか否かを検出する。再送パケットであることを検出しなかった場合には、受信パケットを信号処理装置400に送信する。なお、信号処理装置400には、ネットワーク伝送遅延時間T分だけ遅れて受信パケットが到着する。
信号処理装置400は、無線AP200から受信したパケットに対して、受信パケットの復調を行い、FCSを用いたパケット誤り検査、応答パケット(ACKパケット)の生成を行った後、無線AP200にACKパケットを送信する。なお、無線AP200には、ネットワーク伝送遅延時間T分だけ遅れてACKパケットが到着する。
無線AP200は、上記ACKパケットを受信した後、無線端末100から受信したパケットの末尾から応答規定時間であるSIFS時間(T)内にACKパケットを送信することができる場合は、ACKパケットを送信するための調整時間Tを経て、ACKパケットを送信する。
しかしながら、図に示すように、全ての信号処理が応答規定時間内に終了しなかった場合、無線端末100は、当該パケットの再送を行う。無線AP200は、当該再送パケットの受信開始後、当該パケットが再送パケットであることを検出した場合、1回目の受信パケットに対する応答用に、予め信号処理装置400が作成したACKパケットを受信している。ゆえに、SIFS時間TでACKパケットを送信するための調整時間Tを経て、上記ACKパケットを送信することができるため、信号処理装置400が実施する受信パケットの復調、パケット誤り検査、及び、応答パケットの生成が応答規定時間に間に合う必要はない。
図から見て分かるように、無線AP200が、再送パケットを検出後、上記予め信号処理装置400から受信していたACKパケットを送信することで、従来技術では応答規定時間内に全ての信号処理が終わらない受信パケットに対して、応答規定時間内にACKパケットを無線端末100に送信することができるようになり、スループット特性を改善することができる。
上述した第4実施形態によれば、無線AP200−信号処理装置400間の伝送遅延が大きいため、信号処理装置400が受信パケットの復調、パケットの誤り検査、及び、応答パケットの生成を応答規定時間内に終了することができない場合であっても、応答規定時間内に応答パケットを無線端末100に送信することができるようになり、スループット特性を改善することができる。
なお、上述した第1から第4実施形態では、応答パケットとしてACKパケットを送信する場合について記述してきたが、本発明の適用形態は、ACKパケットの送信に限定されるものではない。
100 無線端末
200 無線AP(アクセスポイント)
201 無線周波数部
202 復調部
203 パケット誤り検査部
204 応答信号生成部
205 再送パケット検出部
206 制御部
207、208 通信部
300 ネットワーク
400 信号処理装置

Claims (9)

  1. 無線端末と無線通信を行う無線アクセスポイントを備えた無線アクセスシステムの通信方法であって、
    前記無線端末から無線信号を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにおいて受信された無線信号が再送された無線信号であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて前記無線信号が再送された無線信号でないと判定された場合には、前記無線信号を復調した後、誤り判定を行う誤り検査ステップと、
    前記誤り検査ステップにおいて受信成功と判定された場合に、応答信号を生成する応答信号生成ステップと、
    前記受信ステップにおいて受信された無線信号と前記応答信号生成ステップにおいて生成された応答信号とを記憶する記憶ステップと、
    前記判定ステップにおいて前記無線信号が再送された無線信号であると判定された場合には、前記記憶ステップにおいて記憶された応答信号を前記無線端末に送信する送信制御ステップと
    を含むことを特徴とする通信方法。
  2. 前記判定ステップにおいて、
    前記記憶ステップにおいて記憶された無線信号と前記受信ステップにおいて受信された無線信号との相関値を算出し、算出した相関値が閾値を超える場合には、前記受信ステップにおいて受信された無線信号を再送された無線信号であると判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
  3. 前記無線アクセスシステムは、前記無線アクセスポイントとネットワークを介して通信可能に接続される信号処理装置を備え、
    前記応答信号生成ステップは、前記無線アクセスポイント、または前記信号処理装置において実行される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の通信方法。
  4. 前記誤り検査ステップは、前記無線アクセスポイント、または前記信号処理装置において実行される
    ことを特徴とする請求項3に記載の通信方法。
  5. 無線端末と無線通信を行う無線アクセスポイントを備えた無線アクセスシステムであって、
    前記無線端末から無線信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信された無線信号が再送された無線信号であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段で前記無線信号が再送された無線信号でないと判定された場合には、前記無線信号を復調した後、誤り判定を行う誤り検査手段と、
    前記誤り検査手段で受信成功と判定された場合に、応答信号を生成する応答信号生成手段と、
    前記受信手段で受信された無線信号と前記応答信号生成手段で生成された応答信号とを記憶する記憶手段と、
    前記判定手段で前記無線信号が再送された無線信号であると判定された場合には、前記記憶手段が記憶した応答信号を前記無線端末に送信する送信制御手段と
    を備えることを特徴とする無線アクセスシステム。
  6. 前記判定手段は、前記記憶手段で記憶された無線信号と前記受信手段で受信された無線信号との相関値を算出し、算出した相関値が閾値を超える場合には、前記受信手段で受信された無線信号を再送された無線信号であると判定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線アクセスシステム。
  7. 前記無線アクセスシステムは、前記無線アクセスポイントとネットワークを介して通信可能に接続される信号処理装置を備え、
    前記応答信号生成手段は、
    前記無線アクセスポイントと、前記信号処理装置とのいずれか一方に備えられる
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の無線アクセスシステム。
  8. 前記誤り検査手段は、
    前記無線アクセスポイント、または前記信号処理装置のいずれか一方に備えられる
    ことを特徴とする請求項7に記載の無線アクセスシステム。
  9. 無線端末と無線通信を行う無線アクセスポイントのコンピュータに、
    前記無線端末から無線信号を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにおいて受信された無線信号が再送された無線信号であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて前記無線信号が再送された無線信号でないと判定された場合には、前記無線信号を復調した後、誤り判定を行う誤り検査ステップと、
    前記誤り検査ステップにおいて受信成功と判定された場合に、応答信号を生成する応答信号生成ステップと、
    前記受信ステップにおいて受信された無線信号と前記応答信号生成ステップにおいて生成された応答信号とを記憶する記憶ステップと、
    前記判定ステップにおいて前記無線信号が再送された無線信号であると判定された場合には、前記記憶ステップにおいて記憶された応答信号を前記無線端末に送信する送信制御ステップと
    を実行させるためのプログラム。
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