JP6471624B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、LTE(Long Term Evolution)のレイヤ2における再送制御を行う無線通信装置に関する。
近年、移動通信システムの規格としてLTE(Long Term Evolution)が採用されている。LTEの無線通信プロトコルにおけるレイヤ2(いわゆるデータリンクレイヤ)は、無線リソースの割り当て等を行うMAC(Medium Access Control)サブレイヤと、再送制御等を行うRLC(Radio Link Control)サブレイヤと、データの秘匿化やヘッダ圧縮等を行うPDCP(Packet Data Convergence Protocol)サブレイヤとを備える構成となっている。
再送制御を行うRLCサブレイヤにおいて、送信側の通信装置(送信側装置とする)から送信されるユーザデータは、RLC−PDU(PDU:Protocol Data Unit)というデータブロックに分割されており、受信側の通信装置(受信側装置とする)は、受信した一連のRLC−PDUを、PLC−PDUのヘッダに示されているシーケンス番号順に結合することで、RLC−PDUに分割される前のデータ(つまりユーザデータ)を復元する。
また、RLCサブレイヤにおいて受信側装置は、新たなRLC−PDUを受信した時に、その新たに受信したRLC−PDUのシーケンス番号が、それまでに受信しているRLC−PDUのシーケンス番号と不連続となっている(つまり飛躍している)場合には、所定の順序制御時間を計測する順序制御タイマを起動する。順序制御時間は、新たに受信したRLC−PDUのシーケンス番号の飛躍が、RLC−PDUの到着順序の入れ替わりによるものなのか、欠落しているシーケンス番号のRLC−PDUの受信失敗によるものなのかを判定するための待機時間である。
そして、順序制御タイマが満了となるまでに、その欠落しているシーケンス番号に対応するRLC−PDUを受信できなかった場合には、当該RLC−PDUの受信を失敗したと判断し、当該受信失敗しているRLC−PDUの情報を示すSR(Status Report)を、送信側装置に通知する。送信側装置は、受信したSRに基づいて、受信側装置が受信できていないRLC−PDUを再送する。また、受信側装置は、SRを送信した場合、SR送信禁止タイマを起動し、当該タイマが満了となるまでは新たなSRの送信を禁止(保留)する。
ところで、受信側装置は、RLC−PDUの受信に失敗していることを検出した場合の他、送信側装置から周期的に送信されるポーリングを受信した場合にも、当該ポーリングに対する応答してのSRを送信する。
したがって、上述した従来構成では、例えばポーリングに対するSRを送信した直後にRLC−PDUの受信失敗を検出した場合、SR送信禁止タイマが満了となるまでは、再送を要求するSRを送信することができず、結果としてRLC−PDUが再送されるまでの遅延が増加する問題がある。
そこで、特許文献1では、受信側装置がRLC−PDUの受信失敗を検出した場合には、SR送信禁止タイマが起動中か否かに関わらず、SRを送信させる構成が提案されている。
特開2011−55435号公報
特許文献1の構成によれば、受信側装置がRLC−PDUの受信失敗を検出した場合には、SR送信禁止タイマが起動中か否かに関わらずSRを送信させるため、SR送信禁止タイマに由来するSR送信の遅延を解消し、RLC−PDUの再送遅延を抑制できる。
しかしながら、RLC−PDUの受信に失敗したと判定するためには、シーケンス番号が飛躍したRLC−PDUを受信してから順序制御タイマが満了となるまで待機する必要がある。その結果、新たに受信したRLC−PDUのシーケンス番号の飛躍が、欠落しているシーケンス番号のRLC−PDUの受信失敗に由来している場合には、順序制御時間の分だけSR送信が遅延することになる。もちろん、SR送信が遅延するということは、RLC−PDUの再送が遅延することを意味する。
また、仮にシーケンス番号が飛躍したRLC−PDUを受信する度にSRを送信させる態様とすると、当該シーケンス番号の飛躍が、RLC−PDUの到着順序の入れ替わりによるものであった場合、不要なSRを送信させることなり、好ましくない。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、不要な再送要求を抑制しつつ、かつ、再送遅延を抑制する無線通信装置を提供することにある。
その目的を達成するための本発明は、他の通信装置である送信側端末から無線送信される、シーケンス番号が付与されているデータユニットを受信する無線通信装置であって、受信したデータユニットを保持する受信データ保持部(22)と、受信データ保持部が保持している受信済みのデータユニットのシーケンス番号に対して、新たに受信したデータユニットのシーケンス番号が連続しているか否かに基づいて、送信側端末から受信するべきデータユニットの欠損を検出する欠損検出部(211)と、欠損検出部がデータユニットの欠損を検出してから所定の順序制御時間以内に当該欠損しているデータユニットを受信しなかった場合に、送信側端末に対して、欠損しているデータユニットについての再送を要求する再送要求部(213)と、を備え、欠損検出部は、さらに、データユニットの欠損を検出した場合、受信済みデータユニットのシーケンス番号と、新たに受信したデータユニットのシーケンス番号とに基づいて、未だ受信できていないデータユニットの数を表す欠損データ数を取得し、再送要求部は、欠損検出部が取得した欠損データ数が、データユニットの到着順序の入れ替わりとして想定される数の上限に相当する所定の欠損許容数を超過している場合には、データユニットの欠損を検出してからの経過時間が順序制御時間以上となっていなくとも、送信側端末に対して未受信のデータユニットを再送するように要求することを特徴とする。
以上の構成では、欠損検出部がデータの欠損を検出した場合であって、かつ、その新たに受信したデータのシーケンス番号から定まる欠損データ数が所定の欠損許容数を超過している場合には、データの欠損を検出してから順序制御時間経過するまでの待機を省略して、再送を要求する。したがって、以上の構成によれば、欠損データ数が欠損許容数を超過している場合には、順序制御時間の分だけ再送遅延を抑制することができる。
また、欠損データ数が欠損許容数以下となっている場合には、データの欠損を検出してから順序制御時間待機し、その間に欠損しているデータを受信できなかった場合に、当該データの再送を要求する。ここで用いる欠損許容数は、データの到着順序の入れ替わりとして想定される数の上限に相当する値である。仮に欠損許容数を2とした場合には、欠損データ数が3以上でなければ、順序制御時間の待機状態は省略しない。
ここで、データの欠損が到着順序の入れ替わりに由来するものであった場合には、順序制御時間が経過するのを待機している間に、その欠落しているシーケンス番号に対応するデータを受信することが期待できるため、不要な再送要求は抑制される。つまり、以上の構成によれば、不要な再送要求を抑制しつつ、かつ、再送遅延を抑制することができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本実施形態にかかる無線通信装置100の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 RLC制御部21によるSR送信に関わる一連の処理についてのフローチャートである。 本実施形態の作動と、比較構成に対する効果を説明するための概念図である。 変形例におけるRLC制御部21の作動を概念的に表すシーケンス図である。
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。図1は、本発明に係る無線通信装置100の概略的な構成の一例を示す図である。無線通信装置100は、Long Term Evolution(LTE)方式を採用している移動通信システムで用いられる通信装置であって、ここでは一例として無線基地局に設けられている通信装置(eNodeB:evolved NodeB)として機能するものとする。
本実施形態における無線通信装置100は、ユーザ側の通信装置(UE:User Equipment)に相当する移動局と、LTEの通信プロトコルに準拠した無線通信する。以降では便宜上、移動局が、無線通信装置100にとっての送信側端末として振る舞い、無線通信装置100が移動局にとっての受信側端末として振る舞うものとする。なお、他の態様として無線通信装置100は、移動局に相当する通信装置であってもよい。
以下、この無線通信装置100の構成について図1を用いて説明する。本実施形態に係る無線通信装置100は、図1に示すように、データ送受信部1、RLC(Radio Link Control)部2、MAC(Medium Access Control)部3、及び無線通信部4を備える。これら無線通信装置100が備える各部は、ソフトウェア的に(つまり、プロセッサが提供する機能として)実現されてもよいし、1つ又は複数のICを用いてハードウェア的に実現されてもよい。なお、ここでは、eNodeBとしての通信装置が備える機能のうち、RLCサブレイヤにおける再送制御に直接的に関係しない部分については省略している。
データ送受信部1は、送信すべきデータ(ユーザデータとする)をRLC部2に出力するとともに、RLC部2から入力されるユーザデータを取得する。ここでのユーザデータとは、RLCサブレイヤにとってのSDU(Service Data Unit)、つまりRLC−SDUである。具体的には、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)サブレイヤで生成されるPDCP−PDU(PDU:Protocol Data Unit)が、RLC−PDUに該当する。ユーザデータが請求項に記載の元データに相当する。
RLC部2は、LTEの無線通信プロトコルにおけるRLCサブレイヤに相当する機能ブロックである。RLC部2は、RLC制御部21、受信データ保持部22、及び再送用バッファ23を備える。また、RLC制御部21は、より細かい機能ブロックとしての欠損検出部211、時間計測部212、及びSR生成部213を備える。受信データ保持部22や再送用バッファ23は、例えばRAMなどといった、書き換え可能な記憶媒体によって実現されればよい。
RLC制御部21は、RLCサブレイヤで行われるべき種々の処理(主として再送制御と順序制御)を実施する。例えば、RLC制御部21はデータ送信時の処理として、データ送受信部1から入力されたデータを適応的に分割・統合、及び、所定のRLCヘッダの付加を実施することで、RLC−PDUを生成し、MACサブレイヤに出力する。生成したRLC−PDUは、再送のため、再送用バッファ23に保存する。
なお、RLC部2が生成するRLC−PDUのヘッダ(RLCヘッダ)には、SR(Status Report)の返送を要求するか否かを示す1ビットのポーリングフィールドが設けられている。SRは、受信側の通信端末におけるRLC−PDUの受信状況を表すパケットである。RLC部2は、RLC−PDUの受信状況の確認要求を行う所定のポーリング周期で、ポーリングフィールドを「1」に設定したRLC−PDUを送信する。なお、ここではポーリングフィールドを「1」に設定している場合にはSRの返送を要求しており、ポーリングフィールド「0」に設定している場合にはSRの返送は不要である旨を示すものとする。ポーリングフィールドが「1」となっているRLC−PDUを、以降では単にポーリングとも称する。
また、RLC制御部21はデータ受信時の処理として、MAC部3からRLC−PDUを受信し、その受信したRLC−PDUをシーケンス番号に従って結合することで、ユーザデータを復元してデータ送受信部1に出力する。さらに、MAC部3から受信したRLC−PDUは、欠損検出及び順序制御を行うため、受信データ保持部22に保存する。
欠損検出部211は、MAC部3から受信したRLC−PDUのヘッダに示されているシーケンス番号に基づいて、RLC−PDUの欠損を検出する。具体的には、MAC部3から新たなRLC−PDU(新規RLC−PDUとする)を受信すると、その新規RLC−PDUのシーケンス番号と、受信データ保持部22に保存されている受信済みのRLC−PDU(保存RLC−PDUとする)のシーケンス番号とを比較する。
そして、保存RLC−PDUのシーケンス番号に対して新規RLC−PDUのシーケンス番号が飛躍している場合、つまりシーケンス番号に欠落が生じている場合に、RLC−PDUの欠損が生じたと判定する。以降では、欠落しているシーケンス番号に対応するRLC−PDUを、欠損RLC−PDUとも称する。欠損RLC−PDUは、送信側の通信装置からは既に送信されているものの、未だ受信できていない(未受信の)RLC−PDUに相当する。
また、欠損検出部211は、RLC−PDUの欠損を検出した場合、保存RLC−PDUの中で最も数字が大きいシーケンス番号(例えば3)と、新規RLC−PDUのシーケンス番号(例えば6)との差から、さらに1を引いた値(2)を、欠損データ数Ncとして取得する。なお、欠損を検出する以前において、RLC−PDUをシーケンス番号通りに受信できている場合には、最新の保存RLC−PDUのシーケンス番号が、保存RLC−PDUの中で最も数字が大きいシーケンス番号に相当する。
RLC制御部21が備える時間計測部212は、所定の順序制御時間、所定のSR送信禁止時間を計測する機能ブロックである。ここでの順序制御時間とは、RLC−PDUの欠損が、遅延によるものなのか受信失敗(つまり消失)によるものなのかを判断するための待機時間である。LTE方式では、MACサブレイヤにおいてRLC−PDUが多重化されて送信されるため、受信側の通信端末では、RLC−PDUの到着順序が前後する場合があるためである。時間計測部212において、この順序制御時間を計測する機能を順序制御タイマと称する。
順序制御タイマは、欠損検出部211がRLC−PDUの欠損を検出したことをトリガとして起動し、RLC−PDUの欠損を検出してからの経過時間を計測し始める。そして、計測している経過時間が上述の順序制御時間となった場合には、タイマ満了(つまりタイムアップ)となったことを、RLC制御部21の各部に通知する。
また、ここでのSR送信禁止時間とは、前回SRを生成及び出力してから、一定時間、新たなSRの送信を禁止する時間である。時間計測部212において、このSR送信禁止時間を計測する機能を、SR送信禁止タイマと称する。
SR送信禁止タイマは、後述するSR生成部213がSRをMAC部3に出力したことをトリガとして起動し、当該SRを送信してから経過時間を計測し始める。そして、計測している経過時間が、上述のSR送信禁止時間となった場合には、タイマ満了(つまりタイムアップ)となったことをRLC制御部21の各部に通知する。
SR生成部213は、UEからのポーリングを受信した場合に起動して(プログラム的には呼び出されて)、所定のSRを生成してMAC部3に出力する。また、SR生成部213は、欠損検出部211がRLC−PDUの欠損を検出してから順序制御時間以内に当該欠損RLC−PDUを受信できなかった場合には、欠損RLC−PDUを示すSRを生成し、MAC部3に出力する。SR生成部213は、欠損検出を起動の要因とする場合には、SR生成部213は、受信成功しているRLC−PDUのシーケンス番号、及び、欠落しているRLC−PDUのシーケンス番号等の情報をもとにSRを生成し、MAC部3に出力する。これにより、欠損RLC−PDUの再送を要求する。したがって、SR生成部213が請求項に記載の再送要求部に相当する。
また、RLC制御部21は、MAC部3よりSRが入力された場合には、SRに示される欠損RLC−PDUを再送用バッファ23から読みだして再びMAC部3に出力する。これにより、SRに基づく再送が実現される。
MAC部3は、LTEの無線通信プロトコルにおけるMACサブレイヤに相当する機能ブロックである。例えば、MAC部3は、無線通信部4から入力されたデータをRLC−PDU単位に復元してRLC部2に提供する。また、RLC部2から入力されたデータ(送信用のRLC−PDU)を、多重化等の処理を施すとともに、所定のMACヘッダを付与したデータブロック(いわゆるMAC−PDU)を生成して、無線通信部4に出力する。
また、MAC部3は、より細かい機能ブロックとしてHARQ実施部31を備える。HARQ実施部31は、自動再送要求(ARQ:Automatic Repeat reQuest)と誤り訂正符号化を組み合わせたHARQ(Hybrid ARQ)方式を用いたエラー訂正や無線リソースの割り当て制御などの処理を行う機能ブロックである。例えば、受信データに対して誤り訂正及び誤り検出処理を実施し、所定の上限回数以下の範囲において誤りがなくなるまで、受信失敗しているデータの再送要求と、再送された受信データに対する復号処理を繰り返す。
無線通信部4は、LTEの無線通信プロトコルにおける物理レイヤに相当する機能ブロックである。無線通信部4は、アンテナ101にて受信した受信信号を無線信号処理してMAC部3に出力する。また、無線通信部4は、MAC部3から入力されたデータを無線信号処理してアンテナ101より送信する。例えば無線通信部4は、UEに対して所定の信号を要求する再送要求信号を送信する。なお、ここでの無線信号処理とは、無線周波数キャリアの変調(復調)などの処理が該当する。
以下、上述のように構成された無線通信装置100における再送制御処理について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。図2に示すフローチャートは、ポーリングを受信した場合、又は、欠損検出部211がRLC−PDUの欠損を検出した場合に開始されればよい。なお、本フローにおける各ステップは、主としてRLC制御部21によって実行される。
まずステップS1では、本フローの開始要因は欠損検出部211によるRLC−PDUの欠損検出であるか否かを判定する。開始要因が、欠損検出部211によるRLC−PDUの欠損検出である場合にはステップS1が肯定判定されてステップS2に移る。その際、欠損検出部211は欠損データ数Ncを算出する。一方、開始要因が欠損検出部211によるRLC−PDUの欠損検出ではない場合、つまり、開始要因がポーリングの受信である場合にはステップS1が否定判定されてステップS5に移る。
ステップS2では、欠損データ数Ncが、所定の欠損許容数Nthを超過しているか否かを判定する。ここで用いる欠損許容数Nthは、伝送遅延や、より下位のレイヤでの処理等に起因するRLC−PDUの到着順序の入れ替わりとして想定される数の上限に相当する値である。また、欠損許容数Nthは、欠損データ数Ncがその値(Nth)を超過している場合には、前回RLC−PDUを受信してから今回新たにRLC−PDUを受信するまでの間に、欠落しているシーケンス番号のRLC−PDUを受信失敗していると見なす値とも解釈できる。
欠損許容数Nthは、伝送遅延等に由来して入れ替わりうるシーケンス番号の最大幅に基づいて決定されればよい。仮に1〜8程度のシーケンス番号の入れ替わりは想定範囲内である一方、15以上のシーケンス番号の入れ替わりは観測されにくい構成(又は無線通信リンク状態)となっている場合には、例えば欠損許容数Nthは10とすればよい。欠損許容数Nthは、無線通信リンク状態に応じて動的に変更して運用してもよい。例えば、欠損許容数Nthは、無線通信リンク状態が悪化するほど、予め定められている基準値よりも大きい値に設定して当該判定処理に適用してもよい。
ステップS2において、欠損データ数Ncが欠損許容数Nthを超過している場合には、ステップS2が肯定判定されてステップS7に移る。一方、欠損データ数Ncが欠損許容数Nth以下となっている場合には、ステップS2が否定判定されてステップS3に移る。
ステップS3では、順序制御タイマを起動し、欠損検出してからの経過時間の計測を開始させてステップS4に移る。ステップS4では、順序制御タイマがタイムアップとなったか否かを判定する。順序制御タイマがタイムアップとなった場合にはステップS4が肯定判定されてステップS7に移る。一方、順序制御タイマが未だタイムアップとなっていない場合には、ステップS4が否定判定されてステップS4を繰り返す。ただし、ステップS4を繰り返している間に、全て(又は一部)の欠損RLC−PDUを受信できた場合には、本フローを終了する。
ステップS5では、現在、SR送信禁止タイマが起動しているか否かを判定する。SR送信禁止タイマが起動している場合にはステップS5が肯定判定されてステップS6に移る。一方、SR送信禁止タイマが起動していない場合にはステップS5が否定判定されたステップS7に移る。
ステップS6では、起動中のSR送信禁止タイマが満了となるまで待機し、満了となったらステップS7に移る。ステップS7では、現在の状況に応じたSRを生成し、MAC部3に出力してUEに返送する。例えば、RLC−PDUの欠損が生じている場合には、当該欠損RLC−PDUのシーケンス番号についての情報を含むSRを生成してMAC部3に出力する。ステップS7での処理が完了するとステップS8に移る。ステップS8ではSR送信禁止タイマを起動させて本フローを終了する。
<本実施形態のまとめ>
以上の構成では、RLC−PDUの欠損を検出した場合であって、欠損データ数Ncが所定の欠損許容数Nthを超過している場合には(ステップS2 YES)、順序制御タイマの起動及び順序制御タイマ満了までの待機を省略して、SRを生成及び送信する(ステップS7)。
つまり、以上の構成では、欠損データ数Ncが欠損許容数Nthを超過することになるRLC−PDUの欠損を検出した時点で、欠損しているRLC−PDUに対応するSRを送信する。したがって、以上の構成によれば、順序制御時間の分だけ、RLC−PDUの再送遅延を抑制することができる。
図3は、特許文献1に開示の構成(比較構成とする)に対する本実施形態の効果を説明するための図である。図3の左側に示す(A)のフローは、比較構成の作動を概念的に表しており、図3の右側に示す(B)のフローは本実施形態の作動を概念的に表している。
図3の(A)に示すように、比較構成においては、RLC−PDU(9)の受信成功に伴って、RLC−PDU(2)〜(8)の欠損を検出した後、順序制御タイマが満了してからRLC−PDU(2)〜(8)の再送を要求するSRを送信する。なお、RLC−PDUの後ろに付与している丸括弧()内の数字は、各RLC−PDUのシーケンス番号を表している。
これに対し、図3の(B)に示すように、本実施形態の構成によれば、RLC−PDU(9)の受信成功に伴いRLC−PDU(2)〜(8)の欠損を検出した時点で、RLC−PDU(2)〜(8)の再送を要求するSRを送信することができる。つまり、本実施形態の構成によれば、順序制御時間の分だけ、RLC−PDUの再送遅延を抑制することができる。なお、図3における欠損データ数は7であり、便宜上、欠損許容数Nthは6としている。
また、本実施形態の構成では、欠損データ数Ncが欠損許容数Nth以下となっている場合には、比較構成と同様に、順序制御時間待機し、その間に欠損RLC−PDUを受信できなかった場合に、SRを生成して送信する。ここで用いる欠損許容数Nthは、伝送遅延に由来して入れ替わりうるシーケンス番号の最大幅に基づいて定まる値である。
仮に欠損許容数Nthを2とした場合には、欠損データ数Ncが3以上でなければ、順序制御タイマの起動及び当該タイマ満了の待機は省略しない。また、シーケンス番号の飛躍が遅延に由来するものであった場合には、順序制御タイマの満了を待機している間に、その欠落しているシーケンス番号のRLC−PDUを受信することが期待できるため、不要なSR送信を抑制できる。つまり、以上の構成によれば、SR送信の抑制と、RLC−PDUの再送遅延の抑制を両立させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
[変形例1]
以上で述べた比較構成及び実施形態では、新たなRLC−PDUを受信しなければ、RLC−PDUの欠損を検出することができない。例えば図3に示す例では、RLC−PDU(9)を受信して初めて、RLC−PDU(2)〜(8)が欠損していることを認識する。したがって、無線通信リンク状態が悪化してあって、RLC−PDUの受信を連続して失敗している場合には、RLC−PDUの欠損検出自体が遅れてしまい、再送が遅延する事態が想定される。
そのような問題に対し、本変形例では次の構成とする。すなわち、本変形例におけるRLC制御部21は、送信側から周期的に送信されるポーリングをトリガとして、SR再送タイマを起動する。SR再送タイマは、所定のSR再送待機時間を計測する機能であり、時間計測部212によって提供される。
SR再送待機時間は、送信側の通信装置(UE)から、何かしらのデータが送信されてくることが期待される時間である。言い換えれば、SR待機時間内に一度も当該UEからのデータを受信できなかった場合には、当該UEからのRLC−PDUの消失が生じていることを示唆する長さの時間である。
このSR再送待機時間は、適宜設計されればよいが、SR送信禁止時間よりも長いことが好ましい。ここでは一例としてポーリング周期と同じ長さとする。ポーリング周期と同じ長さとすれば、送信側からのポーリングが消失したと推定される場合にSRを送信する態様となり、SR送信頻発によるスループットの低下を抑制できるためである。もちろん、SR再送待機時間は、ポーリング周期よりも長くてもよい。なお、通常、ポーリング周期はSR送信禁止時間よりも短い値となっている。SR再送タイマが計測している時間が請求項に記載の受信待機継続時間に相当し、SR再送待機時間が請求項に記載の受信待機時間に相当する。
そして、SR再送タイマを起動してから満了するまでに新たなRLC−PDUを受信できなかった場合には、SR生成部213は、SRを生成して送信する。ただし、SR送信禁止タイマが起動中の場合には、SR送信禁止タイマが満了となってからSRを送信するものとする。
SR再送タイマの満了に伴って生成及び送信するSRは、例えば無線通信装置100が最後に受信できているRLC−PDUのシーケンス番号などを示すものとすればよい。これにより、送信側の通信装置は、無線通信装置100が最後に受信できているシーケンス番号を認識し、それに後続するシーケンス番号のRLC−PDUを再送できるようになる。つまり、SR再送タイマの満了に伴って送信するSRとは、送信側の通信装置に対して、無線通信装置100が最後に受信したデータ以降に送信したデータを、再度送信するように要求する信号として機能する。
SRを送信した場合にはSR再送タイマを再起動する。また、SR送信後、SR送信禁止タイマが満了となるまでに新たなRLC−PDUを受信できた場合にも、SR再送タイマを再起動する。
このような構成によれば、図4に示すように、新たなRLC−PDUを受信できておらず、欠損検出していない場合であっても、受信側から自律的にSRを送信できる。なお、図4では、シーケンス番号が1番となっているRLC−PDUがポーリングとしての役目を担っているものとする。また、図4では便宜上、ポーリングの受信時点と、SRの送信時点とを時間経過方向にずらして図示しているが、実際にはその間隔はSR送信禁止タイマやSR再送タイマが計測する時間に比べて十分に小さい値となっているものとする。したがって、SR再送タイマの計測開始時点は、ポーリングの受信時点と見なすことができる。
[変形例2]
上述の実施形態では、欠損データ数Ncを、既に受信しているRLC−PDUのシーケンス番号の最大値と、新規RLC−PDUのシーケンス番号の差から、さらに1を引いた値を、欠損データ数Ncとする態様としたが、これに限らない。つまり、欠損データ数Ncは、欠損RLC−PDUの連続数でなくともよい。
例えば欠損検出部211は、新規RLC−PDUのシーケンス番号と、保存RLC−PDUのシーケンス番号とから、通信相手から送信されたはずのRLC−PDUのうち、未だ受信できていない(つまり欠落している)シーケンス番号を特定し、その欠落しているシーケンス番号の数を欠損データ数Ncとして取得してもよい。
通信相手から送信されたはずのRLC−PDUとは、新規RLC−PDUのシーケンス番号から特定する事ができる。例えば、新規RLC−PDUのシーケンス番号が9である場合には、少なくとも1〜8までのシーケンス番号に対応するRLC−PDUが、通信相手から送信されていることを意味するためである。また、そのような状況において、例えば既に受信しているRLC−PDUのシーケンス番号が1と6である場合には、シーケンス番号2,3,4,5,7,8に対応するRLC−PDUが欠損していることを意味するため、欠損データ数Ncは6と決定すればよい。
この変形例2の態様によれば、大部分のRLC−PDUの受信に失敗している一方、離散的にRLC−PDUの受信に成功しているような状況においても、順序制御タイマに由来するSR送信の遅延を抑制することができる。
100 無線通信装置、101 アンテナ、1 データ送受信部、2 RLC部、3 MAC部、4 無線通信部、21 RLC制御部、22 受信データ保持部、23 再送用バッファ、211 欠損検出部、212 時間計測部、213 SR生成部(再送要求部)、31 HARQ実施部

Claims (4)

  1. 他の通信装置である送信側端末から無線送信される、シーケンス番号が付与されているデータユニットを受信する無線通信装置であって、
    受信したデータユニットを保持する受信データ保持部(22)と、
    前記受信データ保持部が保持している受信済みのデータユニットのシーケンス番号に対して、新たに受信したデータユニットのシーケンス番号が連続しているか否かに基づいて、前記送信側端末から受信するべきデータユニットの欠損を検出する欠損検出部(211)と、
    前記欠損検出部がデータユニットの欠損を検出してから所定の順序制御時間以内に当該欠損しているデータユニットを受信しなかった場合に、前記送信側端末に対して、欠損しているデータユニットについての再送を要求する再送要求部(213)と、を備え、
    前記欠損検出部は、さらに、
    データユニットの欠損を検出した場合、受信済みデータユニットのシーケンス番号と、新たに受信したデータユニットのシーケンス番号とに基づいて、未だ受信できていないデータユニットの数を表す欠損データ数を取得し、
    前記再送要求部は、
    前記欠損検出部が取得した前記欠損データ数が、データユニットの到着順序の入れ替わりとして想定される数の上限に相当する所定の欠損許容数を超過している場合には、データユニットの欠損を検出してからの経過時間が前記順序制御時間以上となっていなくとも、前記送信側端末に対して未受信のデータユニットを再送するように要求することを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1において、
    前記再送要求部は、
    前記送信側端末から最後にデータユニットを受信してからの経過時間である受信待機継続時間を計測し、
    前記受信待機継続時間が所定の受信待機時間以上となった場合には、前記送信側端末に対して、前記無線通信装置が最後に受信したデータユニット以降に送信したデータユニットを再送するように要求することを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項2において、
    前記受信待機時間は、前記送信側端末が前記無線通信装置に対してデータユニットの受信状況の確認要求を行う所定のポーリング周期と等しい長さとすることを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項において、
    前記欠損データ数は、受信済みデータユニットのシーケンス番号の最大値と、新たに受信したデータユニットのシーケンス番号との差から1を引いた値とすることを特徴とする無線通信装置。
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