JP2013125856A - 太陽電池モジュールの支持構造、太陽電池モジュールの設置方法、及び太陽光発電システム - Google Patents

太陽電池モジュールの支持構造、太陽電池モジュールの設置方法、及び太陽光発電システム Download PDF

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Abstract

【課題】多数の太陽電池モジュールであっても、設置作業が容易な太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】各太陽電池モジュール14は、3枚の太陽電池パネル15と、2本の連結サポートバー16とをそれぞれ有しており、並べられた3枚の太陽電池パネル15の裏面に2本の連結サポートバー16を接着して固定し、2本の連結サポートバー16と3枚の太陽電池パネル15とを一体的に支持したものである。各連結サポートバー16には、2個のキャスター17がそれぞれ固定されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、太陽光を光電変換する太陽電池モジュールの支持構造、太陽電池モジュールの設置方法、及び太陽光発電システムに関する。
この種の太陽光発電システムにおいては、太陽電池モジュールを架台上に固定支持している。例えば、特許文献1では、複数の桟と複数の支持部材を矩形状もしくは井桁状に組み合わせ、各桟の間に複数の太陽電池モジュールを架け渡して、各太陽電池モジュールを支持している。また、桟上の複数箇所にそれぞれの固定用フックを設け、太陽電池モジュールのフレームの複数箇所に係合凹所を形成し、太陽電池モジュールのフレームの各係合凹所を桟上の各固定用フックに係合させて、太陽電池モジュールを固定している。
このような架台では、太陽電池モジュール毎に、太陽電池モジュールをその設置位置まで搬送し、太陽電池モジュールを持ち上げて各桟の間に架け渡しているが、太陽電池モジュールが重いため、その搬送や持ち上げの作業が容易ではなく、これが作業効率低下の原因になっていた。
特許平9−235844号公報
上述のように従来は、太陽電池モジュールが重いため、太陽電池モジュールをその設置位置まで搬送し、太陽電池モジュールを持ち上げて各桟の間に架け渡すという作業が容易ではなく、これが作業効率低下の原因になっていた。
特に、産業用の太陽光発電システムでは、多数の太陽電池モジュールを広い敷地に設置するため、そのような作業が極めて困難であった。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、多数の太陽電池モジュールであっても、設置作業が容易な太陽電池モジュールの支持構造、太陽電池モジュールの設置方法、及び太陽光発電システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の太陽電池モジュールの支持構造は、ローラーが設けられた太陽電池モジュールと、前記ローラーを案内する直線状のレール部材とを備えている。
このような本発明の支持構造では、太陽電池モジュールのサポート部材にローラーを設けている。そして、太陽電池モジュールの荷重をローラーで受けることにより太陽電池モジュールの移動を容易にしている。さらに、架台にレール部材を設け、ローラーの移動を案内する構造とすることにより太陽電池モジュールの架台への設置作業が容易となる。
また、本発明の支持構造においては、前記太陽電池モジュールを前記レール部材に固定する構造を備えている。
これにより、前記太陽電池モジュールが移動することなく固定される。
更に、本発明の支持構造においては、前記ローラーは、前記太陽電池モジュールに取付けられたサポート部材に設けられ、前記サポート部材と前記レール部材とが矩形状もしくは井桁状に組まれている。
このようにサポート部材とレール部材とを矩形状もしくは井桁状に組むことにより、太陽電池モジュールの支持構造の強度を高くすることができる。また、太陽電池モジュールのサポート部材を、太陽電池モジュールそのものの支持だけでなく、太陽電池モジュールの支持構造としても用いるので、支持構造の部品の節減を図ることができる。
また、本発明の支持構造においては、前記レール部材は、少なくとも2本設けられ、前記2本のレール部材の設置される高さが異なる。
これにより、太陽電池モジュールを各レール部材上で安定的に移動させることができ、また高さが異なる各レール部材により太陽電池モジュールを傾斜させて、太陽電池モジュールの受光面を太陽の方向に向けることができる。
更に、本発明の支持構造においては、前記レール部材における前記ローラー周面が接する面が、前記太陽電池モジュールの受光面と平行である。
この場合は、太陽電池モジュールの受光面にかかった風圧が、レール部材に対して鉛直方向に加わるので、レール部材の捻れ等が生じ難くなる。
次に、本発明の太陽電池モジュールの設置方法においては、ローラーが設けられた太陽電池モジュールをレール部材の一端に前記ローラーが前記レール部材上に載るように置き、前記ローラーが前記レール部材上を転がるように前記太陽電池モジュールを前記レール部材の長手方向に移動させている。
また、本発明の太陽電池モジュールの設置方法においては、ローラーが設けられた太陽電池モジュールをレール部材の一端に前記ローラーが前記レール部材上に載るように置き、前記ローラーが前記レール部材上を転がるように前記太陽電池モジュールを前記レール部材の長手方向に移動させ、前記太陽電池モジュールを所定の位置まで移動させた後、前記太陽電池モジュールと前記レール部材を固定している。
このような本発明の太陽電池モジュールの設置方法では、太陽電池モジュールのローラーをレール部材に載せて移動させるときには、ローラーが転がるので、太陽電池モジュールの移動作業が容易である。また、複数の太陽電池モジュールをレール部材上に配列することができる。
次に、本発明の太陽光発電システムは、上記本発明の太陽電池モジュールの支持構造を用いている。
このような本発明の太陽光発電システムにおいても、上記本発明の太陽電池モジュールの支持構造と同様の作用効果を奏する。
本発明では、太陽電池モジュールのサポート部材にローラーを設けている。そして、太陽電池モジュールの荷重をローラーで受けることにより太陽電池モジュールの移動を容易にしている。さらに、架台にレール部材を設け、ローラーの移動を案内する構造とすることにより太陽電池モジュールの架台への設置作業が容易となる。
本発明の太陽電池モジュールの支持構造の第1実施形態を適用した太陽光発電システムを正面斜め上から見て示す斜視図である。 図1の太陽光発電システムを背面斜め下から見て示す斜視図である。 図1の太陽光発電システムを示す正面図である。 図1の太陽光発電システムを示す背面図である。 図1の太陽光発電システムを示す側面図である。 図1の太陽光発電システムにおける短支柱及び長支柱を示す側面図である。 図1の太陽光発電システムにおける太陽電池モジュールを斜め上から見て示す斜視図である。 図1の太陽光発電システムにおける太陽電池モジュールを斜め下から見て示す斜視図である。 図8の太陽電池モジュールの連結サポートバー及びキャスターを斜め下から見て示す斜視図である。 連結サポートバー及びキャスター等を示す側面図である。 キャスターを斜め上から見て示す斜視図である。 キャスターを斜め下から見て示す斜視図である。 各短支柱及び各長支柱を配列して地面に垂直に打ち込んだ状態を示す斜視図である。 各短支柱の上端及び各長支柱の上端にそれぞれのレール桟を架設した状態を示す斜視図である。 各レール桟に太陽電池モジュールを架け渡して移動させている状態を示す斜視図である。 本発明の太陽電池モジュールの支持構造の第2実施形態を適用した太陽光発電システムを示す斜視図である。 図16の太陽光発電システムを示す側面図である。 図16の太陽光発電システムの架台を示す斜視図である。 図16の太陽光発電システムの架台におけるレール桟を示す斜視図である。 レール桟を示す断面図である。 レール桟を固定する固定具を示す側面図である。 レール桟を固定する固定具を示す斜視図である。 レール桟の取付け構造を示す斜視図である。 レール桟の取付け構造周辺を示す断面図である。 図16の太陽光発電システムにおける太陽電池モジュールを斜め上から見て示す斜視図である。 図25の太陽電池モジュールにおけるキャスターを示す正面図である。 キャスターの支持部を斜め上から見て示す斜視図である。 太陽電池モジュールの架台の第1変形例を示す斜視図である。 太陽電池モジュールの架台の第2変形例を示す斜視図である。 太陽電池モジュールの架台の第3変形例を示す斜視図である。 太陽電池モジュールの架台の第4変形例を示す斜視図である。 太陽電池モジュールの架台の第5変形例を示す斜視図である。 (a)、(b)は、第2乃至第5変形例の架台においてレール桟を固定する固定具を示す側面図及び斜視図である。 太陽電池モジュールのキャスター及びレール桟の変形例を示す断面図である。 図34のキャスターを示す正面図である。 図34のキャスターを示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の太陽電池モジュールの支持構造の第1実施形態を適用した太陽光発電システムを正面斜め上から見て示す斜視図であり、図2は、太陽光発電システムを背面斜め下から見て示す斜視図である。また、図3及び図4は、太陽光発電システムを示す正面図及び背面図であり、図5は、太陽光発電システムを示す側面図である。
図1〜図5に示すように太陽光発電システムでは、複数の短パイル11を等間隔一列に配して地面に垂直に突設し、複数の長パイル12を等間隔一列に配して地面に垂直に突設している。各短パイル11の列と各長パイル12の列とは平行であり、これらの列を通る2本の仮想線と、各列の両端を通る2本の仮想線とが概ね矩形を描く。
図6に示すように各短パイル11が各長パイル12よりも短く、図1〜図5に示すように地面からの各短パイル11の高さが地面からの各長パイル12の高さよりも低く、各短パイル11の高さが一定であり、各長パイル12の高さが一定である。
図1〜図5に示すように各短パイル11の上端及び各長パイル12の上端には、それぞれのレール桟13が架け渡されて固定されている。各レール桟13が互いに平行であり、地面からの各レール桟13の高さが相互に異なる。各レール桟13は、その断面形状がU字型であり、U字型の内側が上方に向けられ、U字型の内側が溝となっている。
各短パイル11、各長パイル12、及び各レール桟13は、複数の太陽電池モジュール14を支持する架台を構成しており、各レール桟13上に各太陽電池モジュール14が架設されている。
各レール桟13の高さが相互に異なることから、各太陽電池モジュール14が地面に対して傾斜して支持され、各太陽電池モジュール14(各太陽電池パネル15)の受光面が南中時の太陽に向けられている。
各太陽電池モジュール14は、3枚の太陽電池パネル15と、2本の連結サポートバー16とをそれぞれ有しており、並べられた3枚の太陽電池パネル15の裏面に2本の連結サポートバー16を接着して固定し、2本の連結サポートバー16と3枚の太陽電池パネル15とを一体的に支持したものである。各連結サポートバー16には、2個のキャスター17がそれぞれ固定されている。
各レール桟13に太陽電池モジュール14を架設した状態では、太陽電池モジュール14の各キャスター17が各レール桟13の溝に配置されて、各キャスター17のローラー18が各レール桟13のガイド底面13cに接する。また、各キャスター17は、2本のボルト19により各レール桟13の側板に固定されている。従って、太陽電池モジュール14の各連結サポートバー16を4個のキャスター17を介して各レール桟13に固定して、太陽電池モジュール14を固定支持している。
また、各連結サポートバー16と各レール桟13とが直交(交差)して井桁状に組み合わせられている。この井桁状の組み合わせにより、太陽電池モジュールの架台の強度向上が図られている。従って、連結サポートバー16は、3枚の太陽電池パネル15を一体的に支持する機能と、架台の強度を向上させる機能とを併せ持つ。
尚、図1〜図5において、各短パイル11の列及び各長パイル12の列と平行な方向をX方向(左右方向)とし、このX方向と直交する方向をY方向(前後方向)としている。
次に、太陽電池モジュール14の構成を詳しく説明する。図7は、太陽電池モジュール14を斜め上から見て示す斜視図であり、図8は、太陽電池モジュール14を斜め下から見て示す斜視図である。また、図9は、太陽電池モジュール14の連結サポートバー16及びキャスター17を斜め下から見て示す斜視図であり、図10は、連結サポートバー16及びキャスター17等を示す側面図である。
ここで、太陽電池パネル15は、例えば2枚のガラス板の間に、透明電極膜、光電変換層(半導体層)、及び裏面電極膜を順次積層してなる太陽電池セルを挟み込んで、各ガラス板の端部を封止したものである。この太陽電池パネル15についてより詳細に説明すれば、透光性基板であるガラス基板に透明電極と、半導体層からなる光電変換層と、裏面電極層とをこの順に積層して、太陽電池セルを形成し、裏面電極層側に保護板である透光性のガラス基板を貼り合わせて、各ガラス基板間を封止した構成である。例えば、ガラス板として厚さが2mm程度の強化ガラスを適用し、また半導体層として結晶系のものを適用する。また、太陽電池パネル15の縦横サイズは、例えば1.6m×1.0mである。
図9に示すように連結サポートバー16は、長形の主板16a、主板16aの両辺で折り曲げられた各側板16b、及び各側板16bの一辺で外側に折り曲げられ、再度折り曲げられてなるそれぞれの鍔16cを有しており、その断面形状が概ねハット型となっていて、ハット型の内側が溝となっている。
図7、図8に示すように3枚の太陽電池パネル15を並べて配置し、各太陽電池パネル15の境界と2本の連結サポートバー16とを直交させて、各連結サポートバー16を一定の間隔を開けて平行に配置し、この状態で、各連結サポートバー16の主板16aを接着剤を介して各太陽電池パネル15の裏面(ガラスの表面)に重ねて、各連結サポートバー16を各太陽電池パネル15の裏面に接着し、各連結サポートバー16により各太陽電池パネル15を一体的に支持している。各太陽電池パネル15の間に隙間を設けても、また各太陽電池パネル15を互いに接触させてもよい。各連結サポートバー16は、各太陽電池パネル15の両外側の一端から他端に及ぶ長さを有し、各太陽電池パネル15の全幅にわたって接着され、各太陽電池パネル15に対する接着面の拡大が図られている。また、各連結サポートバー16は、ハット型の断面形状により曲げ強度の向上が図られている。このため、各連結サポートバー16により各太陽電池パネル15が強固に支持される。
各連結サポートバー16は、各太陽電池パネル15の縦幅の概ね1/3の位置に配置されている。また、各連結サポートバー16のいずれにおいても、中央の太陽電池パネル15と両外側の太陽電池パネル15との境界よりも外側箇所にそれぞれのキャスター17を配置している。こうして各太陽電池パネル15に対する各連結サポートバー16の配置位置及び各連結サポートバー16に対する各キャスター17の配置位置を決めることにより、各太陽電池パネル15を各レール桟13上にバランス良く支持することが可能になっている。
このような太陽電池モジュール14は、その端部を保護するための矩形状の金属フレームを備えず、透光性基板(ガラス板)と保護板(ガラス板)の周縁端部が露出した形態のいわゆるフレームレスタイプの太陽電池モジュールと称されるものである。
図11は、キャスター17を斜め上から見て示す斜視図であり、図12は、キャスター17を斜め下から見て示す斜視図である。図11、図12に示すようにキャスター17は、ローラー18と、ローラー18の軸18aを回転可能に支持するホルダ部21と、ホルダ部21を旋回自在に支持する支持部23とを備えている。
支持部23は、主板23aと、主板23aの対向2辺で下方に折り曲げられた各下部固定片23bと、主板23aの他の対向2辺で上方に折り曲げられた各上部固定片23cとを有している。主板23aの中央には、穿孔(図示せず)が形成されており、この穿孔に通された軸21aを中心にしてホルダ部21が旋回可能に支持されている。各下部固定片23bにはそれぞれのネジ孔23dが形成され、また各上部固定片23cにもそれぞれのネジ孔23eが形成されている。
図9、図10に示すように支持部23の各上部固定片23cを連結サポートバー16の各側板16bの間に差し入れ、2本のボルト24を各側板16bの穿孔を通じて各上部固定片23cのネジ孔23dへとねじ込んで締め付けて、キャスター17を連結サポートバー16に取付けて固定している。このキャスター17の取付けのときには、各ボルト24を緩めた状態で、支持部23を各ボルト24周りに回転させて、太陽電池パネル15の受光面に対するローラー18の軸18aの傾斜角度αを調節設定し、太陽電池モジュール14が地面に対して傾斜して支持されたときにローラー18の軸18aが水平に維持されるようにする。これにより、太陽電池モジュール14が傾斜した状態であっても、ローラー18の軸18aが水平に維持され、太陽電池モジュール14の荷重が18の軸18aに対して垂直にかかって斜めにかかることがなく、ローラー18を直進させることができる。
尚、地面に対する太陽電池モジュール14(太陽電池パネル15)の受光面の傾斜角度が予め分かっている場合は、その受光面に対するローラーの軸の傾斜角度を固定的に設定して、太陽電池モジュール14が傾斜した状態ではローラーの軸が水平になるようにしても構わない。
一方、図10に示すようにレール桟13は、レール桟13の長手方向に延びる長形の主板13a、主板13aの両辺で折り曲げられた各側板13bを有しており、その断面形状がU字型であって、U字型の内側が溝となっている。
また、短パイル11の上端及び長パイル12の上端には、円板部11a、12aがそれぞれ設けられており、レール桟13の主板13aが円板部11a、12aに重ね合わされ、レール桟13の溝が上方に向けられて、レール桟13が円板部11a、12a上に載せられている。円板部11a、12aの上面には、少なくとも1つのネジ孔が形成され、円板部11a、12aに重なるレール桟13の主板13aの領域には、少なくとも1つの穿孔が形成されている。少なくとも1本のボルト25をレール桟13の主板13aの穿孔を通じて円板部11a、12aのネジ孔にねじ込んで締め付け、レール桟13を短パイル11の上端又は長パイル12の上端に固定する。ボルト25の頭部がローラー18に干渉しないように、ボルト25をレール桟13の主板13aの中央から外して配置するのが好ましい。
また、キャスター17の各下部固定片23bをレール桟13の各側板13bの間に差し入れ、ローラー18をレール桟13のガイド底面13cに当接させた状態で、2本のボルト19を各側板13bの穿孔を通じて各下部固定片23bのネジ孔23eへとねじ込んで締め付けて、キャスター17をレール桟13に取付けて固定している。
ここで、図10から明らかなように太陽電池モジュール14(太陽電池パネル15)の受光面と平行な側方から見ると、キャスター17のローラー18は、太陽電池モジュール14の受光面と反対の裏面側に設けられている。また、ローラー18の周面下部は、ローラー18を除く太陽電池モジュール14の構成部品の下方外側に配され、かつ太陽電池モジュール14の受光面と並行するレール桟13のガイド底面13cに接する位置に配されている。このため、ローラー18がレール桟13のガイド底面13cに接し、太陽電池モジュール14をレール桟13上で移動させたときには、ローラー18がガイド底面13c上で転がる。
次に、図13〜図15等を参照しつつ、そのような太陽光発電システムの設置方法を説明する。
まず、図13に示すように各短パイル11を等間隔一列に配して地面に垂直に打ち込んで突設し、各長パイル12を等間隔一列に配して地面に垂直に打ち込んで突設する。このとき、各短パイル11の列と各長パイル12の列を東西方向に向ける。また、地面からの各短パイル11の高さ及び各長パイル12の高さを、図5に示すように各レール桟13に架設された太陽電池モジュール14(各太陽電池パネル15)の受光面が傾斜して南中時の太陽に向くように設定する。更に、各短パイル11の列と各長パイル12の列との間隔を、太陽電池モジュール14の連結サポートバー16の各キャスター17の配置間隔に等しくする。このような各短パイル11及び各長パイル12の位置決め並びに打ち込みは、周知の建設機械により実施することができる。
次に、図14に示すように各短パイル11の上端に1本のレール桟13を架け渡し、各長パイル12の上端にも1本のレール桟13を架け渡し、図10に示すように少なくとも1本のボルト25をレール桟13の主板13aの穿孔を通じて円板部11a、12aのネジ孔にねじ込んで締め付け、それぞれのレール桟13を短パイル11の上端及び長パイル12の上端に固定する。
一方、図7、図8に示すように3枚の太陽電池パネル15を並べて配置して、各連結サポートバー16を各太陽電池パネル15の裏面に接着し、太陽電池モジュール14を組立てる。この太陽電池モジュール14の組立作業は、架台及び太陽電池モジュール14の設置現場で実施するのが好ましい。これは、太陽電池モジュール14の裏面側から各キャスター17が突出しているので、多数の太陽電池モジュール14を積み重ねることができず、その運搬が困難なためである。これに対して太陽電池パネル15は、矩形平板状のものであるから、多数のものを積み重ねることができる。また、連結サポートバー16は、棒状のものであるから、多数のものを束ねることができる。更に、キャスター17も、小型のものであるから、多数のものを一括して梱包することができる。このため、太陽電池パネル15、連結サポートバー16、キャスター17を別々に纏めて運搬して、架台の設置現場で太陽電池モジュール14を組立てるのが好ましい。
次に、各レール桟13の一端側に、複数の太陽電池モジュール14を搬送して配置する。そして、各レール桟13の一端側近傍において、太陽電池モジュール14を持ち上げて各レール桟13の上方に移動させ、太陽電池モジュール14の各連結サポートバー16を各レール桟13と交差させ、太陽電池モジュール14の各連結サポートバー16の各キャスター17を各レール桟13の溝に入れて、太陽電池モジュール14の各キャスター17のローラー18を各レール桟13のガイド底面13cに載せ、太陽電池モジュール14を各レール桟13に架け渡して傾斜させる。
この後、太陽電池モジュール14を各レール桟13に沿って該各レール桟13の一端側から他端側へと矢印で示すように移動させて行く。このとき、太陽電池モジュール14の各キャスター17のローラー18が各レール桟13のガイド底面13cに接して転がるので、太陽電池モジュール14を滑らかに容易に移動させることができる。また、太陽電池パネル15の受光面に対してローラー18の軸18aが傾斜されていて、太陽電池モジュール14が傾斜して支持された状態ではローラー18の軸18aが水平に維持されるため、太陽電池モジュール14の荷重が18の軸18aに対して垂直にかかり、ローラー18がガイド底面13c上で直進する。これによっても、太陽電池モジュール14を滑らかに容易に移動させることができる。
同様の作業を繰返して、各太陽電池モジュール14を各レール桟13に順次架け渡して該各レール桟13に沿って移動させ、各レール桟13上に各太陽電池モジュール14を並べる。このとき、各太陽電池モジュール14間にゴム片等の緩衝部材を挟み込めば、各太陽電池モジュール14の太陽電池パネル15が接触しても、太陽電池パネル15が欠けたり割れたりすることがない。あるいは、太陽電池モジュール14の組立てのときに、ゴム片等の緩衝部材を太陽電池モジュール14(太陽電池パネル15)の外側周縁に設けてもよい。
引き続いて、各太陽電池モジュール14の全てのキャスター17毎に、2本のボルト19をレール桟13の各側板13bの穿孔を通じてキャスター17の各下部固定片23bのネジ孔23eへとねじ込んで締め付けて、キャスター17をレール桟13に固定し、キャスター17のローラー18の回転が停止した状態で各太陽電池モジュール14を各レール桟13に固定して架設する。
このように本実施形態の太陽電池モジュールの設置方法では、各レール桟13の一端側に複数の太陽電池モジュール14を搬送して配置し、各太陽電池モジュール14を順次持ち上げて各レール桟13に架け渡し、各太陽電池モジュール14を各レール桟13上で順次移動させて並べており、太陽電池モジュール14の移動のときには、太陽電池モジュール14の各キャスター17のローラー18が各レール桟13のガイド底面13cに接して転がり、またローラー18がガイド底面13c上で直進するので、太陽電池モジュール14を滑らかに容易に移動させることができ、太陽電池モジュール14の設置作業が容易である。
次に、太陽電池モジュールの支持構造の第2実施形態を適用した太陽光発電システムを説明する。図16及び図17は、その太陽光発電システムを正面斜め上から見て示す斜視図及び側方から見て示す側面図である。また、図18は、その太陽光発電システムの架台を正面斜め上から見て示す斜視図である。
図16〜図18に示すように太陽光発電システムにおいては、複数のU字型ブロック31を等間隔一列に地面上に配置している。各U字型ブロック31は、異なる高さの各上端面31a、31bを有しており、各U字型ブロック31の高い方の上端面31aにそれぞれの固定具32を固定して、これらの固定具32に一方のレール桟33を架け渡して取付け、また各U字型ブロック31の低い方の上端面31bにそれぞれの固定具32を固定して、これらの固定具32に他方のレール桟33を架け渡して取付けている。
各U字型ブロック31、各固定具32、及び各レール桟33は、複数の太陽電池モジュール34を支持する架台を構成しており、高さが互いに異なる各レール桟33の間に各太陽電池モジュール34を架け渡して、各太陽電池モジュール34を地面に対して傾斜させて支持し、各太陽電池モジュール34の受光面を南中時の太陽に向けている。
尚、図16〜図18において、各レール桟33と平行な方向をX方向(左右方向)とし、このX方向と直交する方向をY方向(前後方向)としている。
次に、各太陽電池モジュール34の架台を構成する固定具32及びレール桟33を説明する。
図19及び図20は、レール桟33を示す斜視図及び断面図である。図19及び図20に示すようにレール桟33は、レール桟33の長手方向に延びる長形の主板33a、主板33aの両辺で折り曲げられた各側板33b、及び各側板33bの一辺で外側に折り曲げられ、再度折り曲げられてなるそれぞれの鍔33cを有しており、その断面形状が概ねハット型となっている。また、主板33aには、レール桟33の長手方向に延びるレール溝33dが形成されている。
図21は、U字型ブロック31の各上端面31a、31bとレール桟33の間に介在する固定具32を示す側面図であり、また図22は、固定具32を示す斜視図である。図21及び図22に示すように固定具32は、底板32aと、底板32aの対向2辺で上方に折り曲げられた各補強リブ32bと、底板32aの他の対向2辺で上方に折り曲げられた各側壁32c、32dと、各側壁32c、32dの対向2辺で内側に折り曲げられた各補強リブ32eと、一方の側壁32cの上側部分を折り曲げて、側壁32cの上側部分の端に設けられた2つの支持片32fと、他方の側壁32dの上側部分を折り曲げて、側壁32dの上側部分の端に設けられた2つの支持片32gとを有している。
各支持片32fの上面及び各支持片32gの上面は、同一の平面(仮想平面)にあり、この平面が底板32aに対して一定の傾斜角度で傾斜している。また、各支持片32fと各支持片32gとの離間距離は、レール桟33のガイド溝33dの外側幅よりも僅かに広くされている。更に、各支持片32f、32gには、それぞれのネジ孔32hが形成されている。また、底板32aには、各側壁32c、32dの対向方向に長い長形孔32iが形成されている。
図23及び図24は、U字型ブロック31の各上端面31a、31b上のレール桟33の取付け構造を示す斜視図及び断面図である。図23及び図24に示すようにU字型ブロック31の各上端面31a、31bには、ボルト42が突設されている。各上端面31a、31bのボルト42をそれぞれの固定金具32の底板32aの長形孔32iに通して、各固定金具32の底板32aをU字型ブロック31の各上端面31a、31bに置く。このとき、各固定金具32を底板32aの長形孔32iの長さ分だけ前後方向に移動させることができる。このため、各固定金具32の前後方向の間隔を調節することができ、この間隔を太陽電池モジュール34の裏面側に設けられた各キャスター36(図17に示す)の間隔と同一にする。この後、各ボルト42にそれぞれのナット43をねじ込んで締め付け、U字型ブロック31の各上端面31a、31bにそれぞれの固定金具32を固定する。
次に、互いに隣り合う2つのU字型ブロック31の上端面31aに1本のレール桟33を架け渡して、レール桟33の両端部を各上端面31aの固定具32の1組の支持片32f、32g上に載せる。このとき、レール桟33の両端部のいずれについても、レール桟33のガイド溝33dを固定具32の1組の支持片32f、32gの間に入れ、レール桟33の主板33aに形成されている各長形孔33fを1組の支持片32f、32gのネジ孔33hに重ね合わせ、2本のボルト44をレール桟33の主板33aの各長形孔33fに通して1組の支持片32f、32gのネジ孔33hにねじ込んで締め付ける。これにより、レール桟33の両端部が互いに隣り合う2つのU字型ブロック31の上端面31aに架け渡されて固定される。
同様に、互いに隣り合う2つのU字型ブロック31の上端面31bにも1本のレール桟33を架け渡して固定する。
また、U字型ブロック31の上端面31aにおいては、2本のレール桟33の端部が固定具32の1組の支持片32f、32gと他の1組の支持片32f、32gに載せられて固定され、2本のレール桟33の端部が突き合わされて固定される。従って、各U字型ブロック31の上端面31aにおいては2本のレール桟33を連結することができ、長いレール桟33を形成することができる。
同様に、各U字型ブロック31の上端面31bにおいても2本のレール桟33を連結して、長いレール桟33を形成することができる。
ここで、図24に示すようにU字型ブロック31の各上端面31a、31bが水平面であり、固定具32の底板32aが水平面に載せられる。また、固定具32の各支持片32fの上面及び各支持片32gの上面は、同一の平面(仮想平面)にあり、この平面が底板32aに対して一定の傾斜角度で傾斜している。従って、固定具32の各支持片32fの上面及び各支持片32gが水平面に対して一定の傾斜角度で傾斜している。
また、U字型ブロック31の各上端面31a、31bにおける各固定具32の各支持片32f、32gの上面が略同一の平面(仮想平面)となるように、各上端面31a、31bの高さと、各上端面31a、31bの離間距離とが設定されている。
更に、固定具32の各支持片32f、32gと、レール桟33の主板33aと、支持部39の主板39aと、太陽電池モジュール34(太陽電池パネル15)の受光面とが互いに平行である。
従って、太陽電池モジュール34(太陽電池パネル15)の受光面は、水平面に対して一定の傾斜角度で傾斜している。
図25は、太陽電池モジュール34を斜め上から見て示す斜視図である。図25に示すように太陽電池モジュール34は、3枚の太陽電池パネル15(図9〜図10に示す太陽電池パネル15と同じ)の裏面に2本の連結サポートバー35を接着して固定し、2本の連結サポートバー35と3枚の太陽電池パネル15とを一体的に支持したものである。各連結サポートバー35は、長形の主板35a、及び主板35aの両辺で折り曲げられた各側板35bを有しており、その断面形状がU字型となっていて、その主板35aが各太陽電池パネル15の裏面に重ねられて接着されている。また、各連結サポートバー35には、キャスター36が2個ずつ固定され、太陽電池モジュール34に4個のキャスター36が割り当てられている。
図17及び図24に示すように太陽電池モジュール34の各キャスター36が各レール桟33の内側に配置されて、各キャスター36のローラー37が各レール桟33のガイド溝33dに入れられている。また、各キャスター36は、各ボルト41により各レール桟33の側板に固定されている。従って、太陽電池モジュール34の各連結サポートバー16を4個のキャスター36を介して各レール桟33に固定して、太陽電池モジュール34を固定支持している。
また、図16に示すように各連結サポートバー16と各レール桟33とが直交(交差)して矩形状もしくは井桁状に組み合わせられて、太陽電池モジュール34の架台の強度向上が図られている。
図26は、キャスター36を示す正面図であり、図27は、キャスター36の支持部39を斜め上から見て示す斜視図である。図26及び図27に示すようにキャスター36は、ローラー37と、ローラー37の軸37aを回転可能に支持するホルダ部40と、ホルダ部40を旋回自在に支持する支持部39とを備えている。
図27に示すように支持部39は、主板39aと、主板39aの対向2辺で下方に折り曲げられた各下部固定片39bと、主板39aの他の対向2辺で上方に折り曲げられた各上部固定片39cとを有している。主板39aの中央には、穿孔39dが形成されており、この穿孔39dに通された軸40aを中心にしてホルダ部40が旋回可能に支持されている。各下部固定片39bにはそれぞれのネジ孔39eが形成され、また各上部固定片39cの一方には穿孔39fが形成され、他方にはネジ孔39gが形成されている。
図24に示すように支持部39の各上部固定片39cの間に連結サポートバー35の各側板35bを差し入れて、支持部39の主板39aを連結サポートバー35の各側板35bの下端に当接させ、ボルト38を各上部固定片39cの一方の穿孔39f及び連結サポートバー35の各側板35bの穿孔に通して各上部固定片39cの他方のネジ孔39gにねじ込んで締め付け、キャスター36を連結サポートバー35に取付けて固定している。この状態では、ホルダ部40の軸40aが太陽電池モジュール34(太陽電池パネル15)の受光面に対する法線方向に向き、ローラー37の周面と軸37aが受光面と平行になり、ローラー37の周面に接するレール桟33のガイド溝33dの底面も受光面と平行になる。
また、支持部39の各下部固定片39bをレール桟33の各側板33bの間に差し入れ、ローラー37の周面をレール桟33のガイド溝33dの底面に当接させた状態で、2本のボルト41を各側板33bの穿孔を通じて各下部固定片39bのネジ孔39eへとねじ込んで締め付けて、キャスター36をレール桟33に取付けて固定している。
ここで、ホルダ部40の軸40aが太陽電池モジュール34の受光面に対する法線方向に向き、ローラー37の周面に接するレール桟33のガイド溝33dの底面が受光面と平行になることから、太陽電池モジュール34の受光面に風圧がかかったときに、この風圧による力がレール桟33に対して直交方向に加わる。このため、レール桟33の捻れが生じず、風圧に対する太陽電池モジュール34の架台の強度が高くなる。
次に、そのような太陽光発電システムの設置方法を説明する。まず、各U字型ブロック31を等間隔一列に地面上に配置する。このとき、各U字型ブロック31の列を東西方向に向ける。
この後、各U字型ブロック31の高い方の上端面31aにそれぞれの固定具32を固定して、これらの固定具32に一方のレール桟33を架け渡して取付け、また各U字型ブロック31の低い方の上端面31bにそれぞれの固定具32を固定して、これらの固定具32に他方のレール桟33を架け渡して取付ける。
また、3枚の太陽電池パネル15を並べて配置して、各連結サポートバー35を各太陽電池パネル15の裏面に接着し、太陽電池モジュール34を組立てておく。
次に、各レール桟33の一端側に複数の太陽電池モジュール34を搬送して配置しておき、太陽電池モジュール34を持ち上げて各レール桟33の上方に移動させ、太陽電池モジュール34の各連結サポートバー35を各レール桟33と交差させ、太陽電池モジュール34の各キャスター36を各レール桟33のガイド溝33dに入れて、太陽電池モジュール34を各レール桟33間に架け渡して傾斜させる。そして、太陽電池モジュール34を各レール桟33に沿って該各レール桟33の一端側から他端側へと移動させて行く。このとき、太陽電池モジュール34の各キャスター36のローラー37が各レール桟33のガイド溝33dの内面に接して転がるので、太陽電池モジュール34を各レール桟33に沿って滑らかに容易に移動させることができる。
同様の作業を繰返して、各太陽電池モジュール34を各レール桟33に順次架け渡して該各レール桟33に沿って移動させ、各レール桟33上に各太陽電池モジュール34を並べて行く。
引き続いて、各太陽電池モジュール34の全てのキャスター36毎に、2本のボルト41を各側板33bの穿孔を通じて各下部固定片39bのネジ孔39eへとねじ込んで締め付けて、キャスター36をレール桟33に取付けて固定し、キャスター36のローラー37の回転が停止した状態で各太陽電池モジュール34を各レール桟33に固定して架設する。
このように太陽電池モジュール34を持ち上げて各レール桟33に架け渡し、太陽電池モジュール34の各キャスター36のローラー37を各レール桟33のガイド溝33dで転がしつつ、太陽電池モジュール34を移動させているので、太陽電池モジュール14の設置作業が容易である。
次に、図28〜図32を参照して、太陽電池モジュール34の架台の第1乃至第5変形例を説明する。
図28に示す第1変形例の架台では、U字型ブロック31の代わりに、図6に示す短パイル11及び長パイル12を用いている。各短パイル11を等間隔一列に配して地面に垂直に突設し、各長パイル12を等間隔一列に配して地面に垂直に突設している。各短パイル11の円板部11a上にそれぞれの固定具32を固定し、各長パイル12の円板部12a上にもそれぞれの固定具32を固定している。そして、各短パイル11の固定具32に一方のレール桟33を架け渡して取付け、また各長パイル12の固定具32に他方のレール桟33を架け渡して取付けている。各短パイル11の突出高さと各長パイル12の突出高さが互いに異なるので、各レール桟33の高さも互いに異なり、各レール桟33に架け渡された太陽電池モジュール34が傾斜する。
図29に示す第2変形例の架台では、断面形状がH字型の複数のH型鋼51を等間隔一列に配して地面に垂直に突設し、各縦桟52を水平面に対し傾斜させて、各縦桟52の中央を各H型鋼51の上端に固定し、各縦桟52の両端部にそれぞれの固定具53を固定している。そして、各縦桟52の一端部の固定具53に一方のレール桟33を架け渡して取付け、また各縦桟52の他端部の固定具53に他方のレール桟33を架け渡して取付けている。各レール桟33の高さが互いに異なるため、各レール桟33に架け渡された太陽電池モジュール34が傾斜する。
図33(a)、(b)は、固定具53を示す側面図及び斜視図である。図33(a)、(b)に示すように固定具53は、底板53aと、底板53aの対向2辺で上方に折り曲げられた各側壁53bと、各側壁53bの上端で内側に折り曲げられた各支持板53cと、各支持板53cの内側端で下方に折り曲げられた各補強リブ53dとを有している。
各支持板53cの上面は、同一の平面(仮想平面)にあり、この平面が底板53aと平行である。また、各支持板53cの離間距離は、レール桟33のガイド溝33dの外側幅よりも僅かに広くされている。更に、各支持板53cには、ネジ孔53eが2つずつ形成されている。また、底板53aには、ネジ孔53fが形成されている。
このような固定金具53の底板53aを縦桟52の端部に載せ、ボルトを縦桟52の穿孔を通じて固定金具53の底板53aのネジ孔53fにねじ込んで、固定金具53を縦桟52の端部に固定する。そして、レール桟33の端部を固定金具53の各支持板53c上に載せ、レール桟33のガイド溝33dを固定具32の各支持板53cの間に入れ、2本のボルトをレール桟33の主板33aの各長形孔33fに通して各支持板53cのネジ孔53eにねじ込んで、レール桟33の端部を固定金具53に固定する。
図30に示す第3変形例の架台では、複数のU字型ブロック61を等間隔一列に配置している。そして、U字型ブロック61毎に、U字型ブロック61の同一高さの各上端面61aにベース62を架け渡して固定し、ベース62の両端部に縦桟63及び支柱64を接続し、縦桟63の一端部と支柱64の一端部を接続して、ベース62、縦桟63、及び支柱64からなる三角構造を形成し、縦桟63を水平面に対し傾斜させて支持している。また、隣り合う各支柱64に2本のブレース65を斜交いで接続している。そして、各縦桟63の一端部の固定具53に一方のレール桟33を架け渡して取付け、また各縦桟63の他端部の固定具53に他方のレール桟33を架け渡して取付けている。各レール桟33の高さが互いに異なるため、各レール桟33に架け渡された太陽電池モジュール34が傾斜する。
図31に示す第4変形例の架台では、複数のベース71を等間隔一列に配置している。そして、ベース71毎に、短支柱72と長支柱73をベース71に突設し、短支柱72の上端と長支柱73の上端とに縦桟74を架け渡して、縦桟74を傾斜させて支持し、長支柱73と縦桟74にブレース75を接続している。また、隣り合う各短支柱72に2本のブレース76を斜交いで接続し、隣り合う各長支柱73にも2本のブレース77を斜交いで接続している。そして、各縦桟74の一端部の固定具53に一方のレール桟33を架け渡して取付け、また各縦桟74の他端部の固定具53に他方のレール桟33を架け渡して取付けている。各レール桟33の高さが互いに異なるため、各レール桟33に架け渡された太陽電池モジュール34が傾斜する。
図32に示す第5変形例の架台では、図31の第4変形例におけるベース71の代りに、パイル78を用いている。複数のパイル78を各短支柱72及び各長支柱73の配置箇所に突設しておき、各パイル78上に各短支柱72及び各長支柱73を突設して固定している。これにより、図31の第4変形例と比較して、各縦桟74、各レール桟33、及び各太陽電池電池モジュール34をより高い位置に配置することができる。
次に、図34、図35、図36を参照して、太陽電池モジュール34のキャスター及びレール桟の変形例を説明する。
図34は、キャスター及びレール桟の変形例を示す断面図である。また、図35、図36は、図34のキャスターを示す側面図及び斜視図である。尚、図34〜図36において、図24、図26と同様の作用を果たす部位には同じ符号を付している。
ここでは、図34に示すようにレール桟81は、レール桟81の長手方向に延びる主板81a、主板81aの両辺で折り曲げられた各側板81b、及び各側板81bの一辺で内側に折り曲げられ、更に下方に折り曲げられてなるそれぞれのガイド部81cを有しており、その断面形状が概ねU字型となっている。また、主板81aには、レール桟81の長手方向に延びるレール溝81dが形成されている。
図35、図36に示すようにキャスター82は、ローラー37と、ローラー37の軸37aを回転可能に支持するホルダ部40と、ホルダ部40を旋回自在に支持する支持部83とを備えている。支持部83は、主板83aと、主板83aの対向2辺で下方に折り曲げられた各下部固定片83bと、各下部固定片83bの下端で鋭角をなして外側上方に折り曲げられた各フック83dと、主板83aの他の対向2辺で上方に折り曲げられた各上部固定片83cとを有している。主板83aの中央には、軸40aを中心にしてホルダ部40が旋回可能に支持されている。各上部固定片83cの一方には穿孔81fが形成され、また他方にはネジ孔81gが形成されている。
図34に示すように支持部83の各上部固定片83cの間に連結サポートバー35の各側板35bを差し入れて、支持部83の主板83aを連結サポートバー35の各側板35bの下端に当接させ、ボルト38を各上部固定片83cの一方の穿孔81f及び連結サポートバー35の各側板35bの穿孔に通して各上部固定片83cの他方のネジ孔81gにねじ込んで締め付け、キャスター82を連結サポートバー35に取付けて固定している。
太陽電池モジュール34の各連結サポートバー35に2個ずつキャスター82が取付けられ、合計4個のキャスター82が太陽電池モジュール14の各連結サポートバー35に取付けられる。また、各レール桟81は、図16〜図18の各レール桟33と同様に、互いに平行にかつ異なる高さで架け渡されて固定される。
太陽電池モジュール34を各レール桟81に架設するときには、太陽電池モジュール34の各連結サポートバー35のキャスター82を各レール桟81の一端開口部に挿入する。このとき、図34に示すようにキャスター82の支持部83の各フック83dをレール桟81の各ガイド部81cの下側に差し込み、キャスター82のローラー37をレール桟81のレール溝81dに嵌め入れて載せる。また、太陽電池モジュール34の各連結サポートバー35を各レール桟81と交差させ、太陽電池モジュール34を各レール桟81間に架け渡して傾斜させる。
そして、太陽電池モジュール34を各レール桟81に沿って移動させて行く。このとき、太陽電池モジュール34の各キャスター82のローラー37が各レール桟81のガイド溝81dの内面に接して転がるので、太陽電池モジュール34を各レール桟81に沿って滑らかに容易に移動させることができる。
同様の作業を繰返して、各太陽電池モジュール34を各レール桟81に順次架け渡して該各レール桟81に沿って移動させ、各レール桟81上に各太陽電池モジュール34を並べて行く。
このような変形例では、キャスター82の各フック83dをレール桟81の各ガイド部81cの下側に差し込んでいるので、太陽電池モジュール34の裏面に風圧がかかって、太陽電池モジュール34が持ち上げられても、キャスター82の各フック83dがレール桟81の各ガイド部81cに引っ掛かり、太陽電池モジュール34がレール桟81から外れることはない。
また、太陽電池モジュール34を各レール桟81に固定していないため、各レール桟81に沿って太陽電池モジュール34を移動させることが可能な状態であるが、各レール桟81上に複数の太陽電池モジュール34を略隙間なく並べて、両端の太陽電池モジュール34を少なくとも1本のレール桟81に固定すれば、各レール桟81上に並べられた全ての太陽電池モジュール34を移動禁止の状態で支持することができる。
尚、上記実施形態及び変形例では、2本の連結サポートバー16又は35を3枚の太陽電池パネル15の裏面に接着した太陽電池モジュール34を例示しているが、連結サポートバー16又は35を増設したり、太陽電池パネル15を増減したりしても構わない。あるいは、連結サポートバーを変形させたり、平板状等の他の形状の連結サポート部材を用いたりしてもよい。
また、フレームレスタイプではなく、太陽電池パネルの4辺を枠部材で保護した太陽電池モジュールを適用して、枠部材にローラーを設けてもよい。
また、1枚の太陽電池モジュールに取付けるローラーの個数を増減してもよい。例えば、1枚の太陽電池モジュールの対向2辺の一方に2個のローラーを取付け、これらのローラーをレール部材に載せ、太陽電池モジュールの対向2辺の他方を持ち上げるか、又は対向2辺の他方にフッ素樹脂等の低摩擦部材を設けて、低摩擦部材を他のレール部材に載せれば、太陽電池モジュールを滑らかに移動させることができる。また、複数又は単一のローラーを太陽電池モジュールの重心付近に配置して、ローラーをレール部材に載せ、太陽電池モジュールの4辺を持ち上げて軌道から浮かせるか、太陽電池モジュールの4辺近傍に低摩擦部材を設けて、低摩擦部材を他のレール部材に載せれば、太陽電池モジュールを滑らかに移動させることができる。
また、太陽電池モジュールのキャスターを固定するのではなく、他の方法により太陽電池モジュールをレール部材に固定しても構わない。
また、ローラーが接して転がるレール部材の断面形状は、単なる平面であっても、凹状であっても、凸状であっても構わない。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態及び変形例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
11 短パイル(土台)
12 長パイル(土台)
13、33、81 レール桟
13c ガイド底面
14、34 太陽電池モジュール
15 太陽電池パネル
16、35 連結サポートバー(サポート部材)
17、36、82 キャスター
18、37 ローラー
31 U字型ブロック(土台)
32 固定具

Claims (8)

  1. ローラーが設けられた太陽電池モジュールと、
    前記ローラーを案内する直線状のレール部材とを備えたことを特徴とする太陽電池モジュールの支持構造。
  2. 請求項1に記載の太陽電池モジュールの支持構造であって、
    前記太陽電池モジュールを前記レール部材に固定する構造を備えたことを特徴とする太陽電池モジュールの支持構造。
  3. 請求項2に記載の太陽電池モジュールの支持構造であって、
    前記ローラーは、前記太陽電池モジュールに取付けられたサポート部材に設けられ、
    前記サポート部材と前記レール部材とが矩形状もしくは井桁状に組まれたことを特徴とする太陽電池モジュールの支持構造。
  4. 請求項1に記載の太陽電池モジュールの支持構造であって、
    前記レール部材は、少なくとも2本設けられ、前記2本のレール部材の設置される高さが異なることを特徴とする太陽電池モジュールの支持構造。
  5. 請求項1に記載の太陽電池モジュールの支持構造であって、
    前記レール部材における前記ローラー周面が接する面が、前記太陽電池モジュールの受光面と平行であることを特徴とする太陽電池モジュールの支持構造。
  6. ローラーが設けられた太陽電池モジュールをレール部材の一端に前記ローラーが前記レール部材上に載るように置き、
    前記ローラーが前記レール部材上を転がるように前記太陽電池モジュールを前記レール部材の長手方向に移動させることを特徴とする太陽電池モジュールの設置方法。
  7. ローラーが設けられた太陽電池モジュールをレール部材の一端に前記ローラーが前記レール部材上に載るように置き、
    前記ローラーが前記レール部材上を転がるように前記太陽電池モジュールを前記レール部材の長手方向に移動させ、前記太陽電池モジュールを所定の位置まで移動させた後、
    前記太陽電池モジュールと前記レール部材を固定することを特徴とする太陽電池モジュールの設置方法。
  8. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の太陽電池モジュールの支持構造を用いた太陽光発電システム。
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