JP2013124792A - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アキュムレータを有する熱源側ユニットにポンプダウン運転によって好適に冷媒を集めることができる装置を提供する。
【解決手段】空気調和装置は、室外ユニット20と、室内熱交換器を有する室内ユニット40と、制御部とを備える。室外ユニット20は、液冷媒側閉鎖弁と、ガス冷媒側閉鎖弁と、圧縮機と、室外熱交換器と、膨張弁と、圧縮機の吸入側配管に設けられたアキュムレータとを有している。制御部は、ポンプダウン運転において、第2液溜めステップより前に、第1液溜めステップを実行させる。第1液溜めステップでは、液冷媒側閉鎖弁を開けた状態で、ガス冷媒連絡配管を介して利用側熱交換器から湿りガス冷媒を引いて、アキュムレータに冷媒を溜めさせる。第2液溜めステップでは、液冷媒側閉鎖弁を閉めた状態で、圧縮機から熱源側熱交換器へと冷媒を送って、熱源側熱交換器の中に冷媒を溜めさせる。
【選択図】図8

Description

本発明は、冷凍装置に関する。
空気調和装置などの冷凍装置では、冷房運転時に最適な冷媒量と暖房運転時に最適な冷媒量とが異なることが多く、冷房運転時に冷媒の放熱器として機能する熱源側熱交換器の容量と、暖房運転時に冷媒の放熱器として機能する利用側熱交換器の容量とが異なっていることが多い。従来の冷凍装置においては、熱源側熱交換器の容量が利用側熱交換器の容量よりも大きいことが多く、暖房運転時に利用側熱交換器で収容しきれない冷媒は、例えばアキュムレータに一時的に貯留される。
一方、最近では、特許文献1(特開平6−143991号公報)に示されるような小型で高性能な熱交換器が存在する。
このような小型の熱交換器を冷凍装置の熱源側熱交換器に採用した場合、従来の冷凍装置とは逆に、熱源側熱交換器の容量が利用側熱交換器の容量よりも小さくなり、冷房運転のサイクルで冷凍装置を作動させるポンプダウン運転において、熱源側ユニットに冷媒を収容しきれない事態が生じる恐れがある。
本発明の課題は、アキュムレータを有する熱源側ユニットにポンプダウン運転によって好適に冷媒を集めることができる冷凍装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係る冷凍装置は、熱源側ユニットと、利用側ユニットと、制御部とを備えている。熱源側ユニットは、液冷媒側閉鎖弁と、ガス冷媒側閉鎖弁と、圧縮機と、熱源側熱交換器と、膨張弁と、圧縮機の吸入側配管に設けられたアキュムレータとを有している。利用側ユニットは、利用側熱交換器を有している。利用側ユニットは、その一端が液冷媒連絡配管を介して液冷媒側閉鎖弁と結ばれており、その他端がガス冷媒連絡配管を介してガス冷媒側閉鎖弁と結ばれている。制御部は、冷媒を熱源側ユニットに集めるポンプダウン運転を実行する。制御部は、ポンプダウン運転において、第2液溜めステップより前に、第1液溜めステップを実行させる。第1液溜めステップでは、液冷媒側閉鎖弁を開けた状態で、ガス冷媒連絡配管を介して利用側熱交換器から湿りガス冷媒を引いて、アキュムレータに冷媒を溜めさせる。第2液溜めステップでは、液冷媒側閉鎖弁を閉めた状態で、圧縮機から熱源側熱交換器へと冷媒を送って、熱源側熱交換器の中に冷媒を溜めさせる。
熱源側ユニットにポンプダウン運転によって冷媒を集める場合、従来であれば、液冷媒側閉鎖弁を閉めた状態で圧縮機から熱源側熱交換器へと冷媒を送るため、熱源側熱交換器には冷媒が溜まっていくが、圧縮機の吸入側配管に設けられたアキュムレータには冷媒が殆ど溜まらない。
そこで、本発明に係る冷凍装置では、液冷媒側閉鎖弁を閉めた状態で行う第2液溜めステップより前に、アキュムレータに冷媒を溜める第1液溜めステップを行わせている。このように、ポンプダウン運転において、液冷媒側閉鎖弁を開けて利用側熱交換器から湿りガス冷媒を引く第1液溜めステップ、液冷媒側閉鎖弁を閉めて熱源側熱交換器へと冷媒を送る第2液溜めステップ、の順で熱源側ユニットの各部に冷媒を溜めさせるようにしているため、本発明に係る冷凍装置では、熱源側ユニットに冷媒を収容しきれないという事態を回避することができる。
本発明の第2観点に係る冷凍装置は、第1観点に係る冷凍装置であって、膨張弁は、電動弁である。また、膨張弁は、熱源側熱交換器と液冷媒側閉鎖弁との間に配置される。そして、制御部は、ポンプダウン運転において、第1液溜めステップの後、第2液溜めステップを実行する前に、圧力低下ステップを実行する。圧力低下ステップでは、膨張弁の開度を変更して、段階的にアキュムレータ内の冷媒圧力を下げる。
本発明に係る冷凍装置では、第1液溜めステップでアキュムレータに冷媒を溜めるが、液冷媒側閉鎖弁を開けている第1液溜めステップから液冷媒側閉鎖弁を閉める第2液溜めステップへと急に移行してしまうと、アキュムレータに溜めた液冷媒が減圧発泡する恐れがある。これを回避するために、本発明の第2観点に係る冷凍装置では、第1液溜めステップと第2液溜めステップとの間に圧力低下ステップを設けている。圧力低下ステップにおいて、電動の膨張弁を用いて段階的にアキュムレータ内の冷媒圧力を下げているため、第1液溜めステップで溜めたアキュムレータの中の液冷媒が発泡してアキュムレータ内の冷媒量が減ってしまうことを抑制できる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置は、第2観点に係る冷凍装置であって、液冷媒側閉鎖弁は、手動弁である。そして、制御部は、第2液溜めステップを開始するとき、或いは、第2液溜めステップの開始直前に、膨張弁の開度を下限値にする。また、制御部は、膨張弁の開度が下限値になった後に液冷媒側閉鎖弁の閉動作が行われるように、オペレータに対して液冷媒側閉鎖弁の閉動作を促す報知を行う。
ここでは、第2液溜めステップを開始するとき、或いは、第2液溜めステップの開始直前に、圧力低下ステップにおいて段階的に閉状態に近づけていた膨張弁の開度を下限値にする。これにより、第2液溜めステップでは、熱源側熱交換器へと送られた冷媒が利用側ユニットのほうへと流れていくことが抑制される。また、液冷媒側閉鎖弁の閉動作を促す報知を制御部がオペレータに対して行うが、その報知のタイミングが、膨張弁の開度が下限値になった後に液冷媒側閉鎖弁の閉動作が行われるようなタイミングに設定されている。これにより、膨張弁の開度が下限値になる前に液冷媒側閉鎖弁が手動で閉められてしまう事態が回避され、圧力低下ステップの減圧発泡抑制機能が適切に働くことになる。
なお、オペレータに対する報知は、表示ディスプレイがあればそれを用いて行ってもよいし、LED等の点灯部品があればそれを用いて行ってもよい。
本発明の第4観点に係る冷凍装置は、第2又は第3観点に係る冷凍装置であって、制御部は、圧力低下ステップを所定時間経過後に終了させるか、或いは、圧縮機の吸入側配管に設けた圧力センサの出力値に基づいて圧力低下ステップにおける膨張弁の開度の変更および圧力低下ステップの終了を判断する。
減圧発泡を抑制するために圧力低下ステップを設けることが好ましいが、圧力低下ステップに時間をかけすぎると、ポンプダウン運転に要する総時間が長くなってしまう。ここでは、減圧発泡が抑制される程度の所定時間を試験等で事前に調べておいて圧力低下ステップを所定時間経過後に終了させる、或いは、圧縮機の吸入側配管の圧力測定値から減圧発泡しないように膨張弁の開度の変更を行いつつ圧力低下ステップの終了を判断する、という何れかの方法で圧力低下ステップを行っている。このため、圧力低下ステップの時間が長くなってしまう事態を回避することができる。
本発明の第5観点に係る冷凍装置は、第1〜第4観点のいずれかに係る冷凍装置であって、制御部は、第1液溜めステップを所定時間経過後に終了させる。
第1液溜めステップでは、液冷媒側閉鎖弁を開けた状態で利用側熱交換器から湿りガス冷媒を引いて、アキュムレータに冷媒を溜めさせるが、このような湿りガス冷媒を引く状態を長く続けると、アキュムレータに溜めきれなくなった液冷媒が圧縮機へと流れてしまう不具合が生じる恐れがある。そこで、ここでは、アキュムレータに冷媒が溜まる所定時間を事前に試験等で調べておき、その所定時間の経過後に第1液溜めステップを終了させている。これにより、アキュムレータから液冷媒が圧縮機へと流れて圧縮機が損傷するといった不具合が回避できる。
本発明の第6観点に係る冷凍装置は、第1〜第5観点のいずれかに係る冷凍装置であって、制御部は、ポンプダウン運転において、第1液溜めステップの前に、起動ステップを実行させる。起動ステップでは、第1液溜めステップにおける圧縮機の回転数よりも高い回転数で圧縮機を運転させる。
ここでは、利用側熱交換器から湿りガス冷媒を引くという通常運転とは異なる第1液溜めステップを行う前に、第1液溜めステップにおける圧縮機の回転数よりも高い回転数で圧縮機を運転させる通常運転に近い起動ステップを実行している。このため、第1液溜めステップでの冷媒の挙動が安定し、ポンプダウン運転前の冷凍装置および冷媒の状態の影響をあまり受けずに第1液溜めステップ以降のステップが良好に実行されるようになる。
本発明の第7観点に係る冷凍装置は、第1〜第6観点のいずれかに係る冷凍装置であって、熱源側熱交換器の容積は、容積Vhoである。そして、利用側熱交換器の容積は、容積Vhiであって、容積Vhoよりも大きい。
利用側熱交換器の容積Vhiが熱源側熱交換器の容積Vhoよりも大きい場合、冷媒を熱源側ユニットに集めるポンプダウン運転をしても、熱源側ユニットの冷媒回路の容量が足りない恐れがある。しかし、本発明に係る冷凍装置では、第1液溜めステップでアキュムレータに冷媒を溜め、第2液溜めステップで熱源側熱交換器に冷媒を溜めるという方法で、熱源側ユニットのアキュムレータを有効活用しているため、ポンプダウン運転で熱源側ユニットに冷媒が集められないという不具合を回避することができる。
本発明の第1観点に係る冷凍装置では、液冷媒側閉鎖弁を開けて利用側熱交換器から湿りガス冷媒を引く第1液溜めステップでアキュムレータに冷媒を溜めるため、熱源側ユニットに冷媒を収容しきれないという事態を回避することができる。
本発明の第2観点に係る冷凍装置では、第1液溜めステップで溜めたアキュムレータの中の液冷媒が発泡してアキュムレータ内の冷媒量が減ってしまうことを抑制できる。
本発明の第3観点に係る冷凍装置では、膨張弁の開度が下限値になる前に液冷媒側閉鎖弁が手動で閉められてしまう事態が回避され、圧力低下ステップの減圧発泡抑制機能が適切に働くことになる。
本発明の第4観点に係る冷凍装置では、圧力低下ステップの時間が長くなってしまう事態を回避することができる。
本発明の第5観点に係る冷凍装置では、アキュムレータから液冷媒が圧縮機へと流れて圧縮機が損傷するといった不具合が確実に回避できるようになる。
本発明の第6観点に係る冷凍装置では、第1液溜めステップでの冷媒の挙動が安定し、ポンプダウン運転前の冷凍装置および冷媒の状態の影響をあまり受けずにポンプダウン運転が良好に実行されるようになる。
本発明の第7観点に係る冷凍装置では、利用側熱交換器の容積Vhiが熱源側熱交換器の容積Vhoよりも大きいが、熱源側ユニットのアキュムレータを有効活用しているため、ポンプダウン運転で熱源側ユニットに冷媒が集められないという不具合を回避することができる。
本発明の一実施形態に係る空気調和装置の冷媒回路図。 室外熱交換器の斜視図。 室外熱交換器の縦断面図。 室外熱交換器の冷媒パスを示す図。 第2液溜めステップにおいて室外熱交換器および大径管に液冷媒を溜めているときの一状態を示す図。 空気調和装置の制御部のブロック図。 ポンプダウン運転の各ステップにおける制御対象機器の制御状態等を示す図。 ポンプダウン運転の概略フロー図。 変形例に係る室外熱交換器の斜視図。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の1つの具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)空気調和装置の構成
(1−1)全体構成
図1は、本発明の一実施形態に係る冷凍装置である空気調和装置の冷媒回路を示す図である。図1において、空気調和装置は、冷房運転や暖房運転が可能な空気調和装置であり、室外ユニット20と、室内ユニット40と、室外ユニット20と室内ユニット40とを接続するための液冷媒連絡配管71およびガス冷媒連絡配管72とを備えている。また、空気調和装置の各機器は、制御部80(図6参照)によって制御される。
(1−2)室内ユニット
室内ユニット40は、室内熱交換器42と、室内ファン44とを有している。室内熱交換器42は、クロスフィン型熱交換器であり、室内空気との熱交換によって内部を流れる冷媒を蒸発又は凝縮させ、室内の空気を冷却又は加熱することができる。
(1−2−1)室内熱交換器
室内熱交換器42は、その容積が容積Vhiであり、伝熱フィンと伝熱管とを備えている。伝熱フィンは、薄いアルミニウム製の平板であり、一枚の伝熱フィンには複数の貫通孔が形成されている。伝熱管は、伝熱フィンの貫通孔に挿入される円筒状の直管と、隣り合う直管の端部同士を連結するU字管とから成り、総容積が容積Vhiである。直管は、伝熱フィンの貫通孔に挿入された後、拡管機によって拡管加工され、伝熱フィンと密着する。
(1−2−2)室内ファン
室内ファン44は、回転することによって室内空気を取り込んで室内熱交換器42に送風し、室内熱交換器42と室内空気との熱交換を促進する。
(1−3)室外ユニット
図1において、室外ユニット20は、主に、アキュムレータ22、圧縮機付属容器23、圧縮機24、四路切換弁26、室外熱交換器28、大径管30、膨張弁33、液冷媒側閉鎖弁37およびガス冷媒側閉鎖弁38を有し、これらが室外ユニット冷媒配管31によって結ばれている。さらに、室外ユニット20は室外ファン35も有している。
(1−3−1)圧縮機、四路切換弁およびアキュムレータ
圧縮機24は、圧縮機付属容器23を介してガス冷媒を吸入し、ガス冷媒を圧縮する。圧縮機24の手前には、アキュムレータ22が配置されている。
四路切換弁26は、冷房サイクルと暖房サイクルとの切換時に、冷媒の流れの方向を切り換える。冷房運転時および後述するポンプダウン運転時、四路切換弁26は、圧縮機24の吐出側の冷媒配管と室外熱交換器28のガス側の出入り口とを接続するとともに圧縮機24の吸入側の冷媒配管とガス冷媒側閉鎖弁38とを接続する。つまり、図1の四路切換弁26内の実線で示された冷房サイクル状態である。
また、暖房運転時、四路切換弁26は、圧縮機24の吐出側の冷媒配管とガス冷媒側閉鎖弁38とを接続するとともに圧縮機24の吸入側の冷媒配管と室外熱交換器28のガス側の出入り口とを接続する。つまり、図1の四路切換弁26内の点線で示された暖房サイクル状態である。
アキュムレータ22は、その容積が容積Vaである容器であり、冷媒を気相と液相とに分ける気液分離機能を具備している。アキュムレータ22に流入する冷媒は、液相と気相とに分かれ、上部空間に集まる気相の冷媒が圧縮機24へと流れ出ていく。
(1−3−2)室外熱交換器
室外熱交換器28は、その容積が容積Vhoである積層型熱交換器であって、室外空気との熱交換によって内部を流れる冷媒を凝縮又は蒸発させることができる。室外ファン35が、この室外熱交換器28に対面するように配置されており、回転することによって室外空気を取り込んで室外熱交換器28に送風し、室外熱交換器28と室外空気との熱交換を促進する。
図2は、室外熱交換器28の外観斜視図である。室外熱交換器28は、扁平多穴管53、差込フィン54およびヘッダ51,52を有している。
扁平多穴管53は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で成形されており、伝熱面となる上下の平面部と、冷媒が流れる複数の内部流路53a(図3参照)を有している。扁平多穴管53は、平面部を上下に向けた状態で、間隔をあけて複数段配列されている。
差込フィン54は、図3に示す形状のアルミニウム製またはアルミニウム合金製のフィンであり、扁平多穴管53に接している。両ヘッダ51,52の間に配列された複数段の扁平多穴管53に対して差込フィン54を差し込めるように、差込フィン54には、水平に細長く延びる複数の切り欠き54aが形成されている。これらの差込フィン54の切り欠き54aの形状は、図3に示すように、扁平多穴管53の断面の外形にほぼ一致している。
ヘッダ51,52は、上下方向に複数段配列された扁平多穴管53の両端に連結されている。ヘッダ51,52は、扁平多穴管53を支持する機能と、冷媒を扁平多穴管53の内部流路53aに導く機能と、内部流路53aから出てきた冷媒を集合させる機能とを有している。ヘッダ51は、仕切り板51a,51b,51cによって、内部空間が4つに仕切られている。ヘッダ52は、仕切り板52a,52b,52c,52dによって、内部空間が5つに仕切られている。これらのヘッダ51,52内の各内部空間に、扁平多穴管53のほか、図4および図5に示す連絡配管54,55、分流器29から延びる細管57,58,59および室外ユニット冷媒配管31が接続されている。
扁平多穴管53の内部容積とヘッダ51,52の内部容積との和である室外熱交換器28の容積Vhoは、室内熱交換器42の容積Vhiよりも小さい。逆に言えば、室内熱交換器42の容積Vhiは、室外熱交換器28の容積Vhoよりも大きい。
図5に示すように、冷房サイクルの運転において圧縮機24から流れてくる高圧のガス冷媒は、室外ユニット冷媒配管31を介してヘッダ51の上部空間に流入してくる。このガス冷媒は、扁平多穴管53を通ってヘッダ52の5つの内部空間のうち上の3つに流れ、それぞれ折り返され、下のほうに配置されている扁平多穴管53を通ってヘッダ51の4つの内部空間のうち下の3つに流れていく。扁平多穴管53を通過するときに液化した冷媒は、さらにヘッダ51の下の3つの内部空間から、細管57,58,59を通って分流器29でまとめられ、膨張弁33へと流れる。暖房サイクルの暖房運転においては、冷媒の流れる向きが逆となる。
(1−3−3)大径管
大径管30は、室外ユニット冷媒配管31よりも直径が大きい円筒状の管であり、余剰冷媒を溜めることが可能な管である。この大径管30の容積は、容積Vtである。
大径管30の容積である容積Vtが、室内熱交換器42の容積Vhi,室外熱交換器28の容積Vhoおよびアキュムレータ22の容積Vaに対し、
式:容積Vt>容積Vhi−容積Vho−容積Va
を満たすように、大径管30の直径および長さが決められている。ここでは、室外熱交換器28の容積Vhoおよびアキュムレータ22の容積Vaがそれぞれ1400〜1600ccであり、大径管30の容積Vtが約300ccである。
大径管30は、図1および図5に示すように、室外熱交換器28と液冷媒側閉鎖弁37との間に設けられている。具体的には、大径管30は、室外ユニット20において、室外熱交換器28と膨張弁33との間に配置されている。大径管30は、鉛直方向に沿って長く延びるように配備され、上端が室外熱交換器28に、下端が膨張弁33に接続されている。すなわち、大径管30は、後述するポンプダウン運転において液冷媒が上から下に向かって流れるように配備されている。また、大径管30は、単なる円筒状の管であり、冷媒を気相と液相とに分ける気液分離機能を具備していない。
(1−3−4)膨張弁
膨張弁33は、冷媒圧力や冷媒流量の調節を行うために、大径管30と液冷媒側閉鎖弁37の間の室外ユニット冷媒配管31に設けられ、冷房運転時および暖房運転時のいずれにおいても、冷媒を膨張させる機能を有している。膨張弁33は、制御部80の指令に応じて開度が調整される電動弁である。
(1−3−5)閉鎖弁および冷媒連絡配管
液冷媒側閉鎖弁37およびガス冷媒側閉鎖弁38は、手動で開け閉めする手動弁であり、それぞれ、液冷媒連絡配管71およびガス冷媒連絡配管72に接続されている。液冷媒連絡配管71は、室内ユニット40の室内熱交換器42の液側の配管と室外ユニット20の液冷媒側閉鎖弁37との間を接続している。ガス冷媒連絡配管72は、室内ユニット40の室内熱交換器42のガス側の配管と室外ユニット20のガス冷媒側閉鎖弁38との間を接続している。
これらの冷媒連絡配管71,72によって、冷房サイクルのときには、圧縮機24、室外熱交換器28、膨張弁33および室内熱交換器42の順に冷媒が流れ、暖房サイクルのときには、圧縮機24、室内熱交換器42、膨張弁33および室外熱交換器28の順に冷媒が流れる。
(1−4)制御部およびセンサ
図6に示す制御部80は、マイクロコンピュータやメモリ等から成り、冷房運転、暖房運転のほか、冷媒を室外ユニット20に集めるポンプダウン運転を実行する。このため、制御部80は、機能部として、冷房運転制御部91、暖房運転制御部92、ポンプダウン運転制御部93などを備えている。
また、空気調和装置には、各種のセンサが設けられている。具体的には、圧縮機24の吐出側の冷媒配管において圧縮機吐出圧力を検出する吐出圧力センサ81、圧縮機吐出温度を検出する吐出温度センサ82、圧縮機24の吸入側の冷媒配管において圧縮機24に吸入される冷媒の温度を検出する吸入温度センサ83、室外熱交換器28の冷媒の温度を検出する室外熱交換器温度センサ84、室内熱交換器42の冷媒の温度を検出する室内熱交換器温度センサ85などが設けられている。制御部80は、これらのセンサ81〜85から各種データを集め、各運転において、室外ファン35、膨張弁33、圧縮機24、室内ファン44の動作を制御するための情報として使う。
(2)暖房運転時の冷媒の流れ
図1において、暖房運転時、四路切換弁26は、点線で示す暖房サイクルの状態となる。すなわち、四路切換弁26が、圧縮機24の吐出側の冷媒配管とガス冷媒側閉鎖弁38とを接続するとともに圧縮機24の吸入側の冷媒配管と室外熱交換器28のガス側の冷媒配管とを接続する。また、膨張弁33は開度を絞られる。その結果、室外熱交換器28が冷媒の蒸発器として機能し、かつ、室内熱交換器42が冷媒の凝縮器として機能する。
このような状態の冷媒回路において、低圧の冷媒は、圧縮機24に吸入され、高圧に圧縮された後に吐出される。圧縮機24から吐出された高圧の冷媒は、四路切換弁26、ガス冷媒側閉鎖弁38およびガス冷媒連絡配管72を通って、室内熱交換器42に入る。室内熱交換器42に入った高圧の冷媒は、そこで室内空気と熱交換を行って凝縮する。これにより、室内空気は加熱される。
なお、室内熱交換器42の容量Vhiは室外熱交換器28の容量Vhoより大きいので、暖房運転時ではほとんどの液冷媒が凝縮器(室内熱交換器42)に収容される。室内熱交換器42で凝縮した高圧の冷媒は、液冷媒連絡配管71および液冷媒側閉鎖弁37を通って、膨張弁33に至る。
冷媒は、膨張弁33によって低圧に減圧され、その後、大径管30を経て室外熱交換器28に入る。室外熱交換器28を通る冷媒は、室外ファン35によって供給される室外空気と熱交換を行って蒸発する。
室外熱交換器28で蒸発した低圧の冷媒は、四路切換弁26を通じて、再び、圧縮機24に吸入される。
(3)冷房運転時およびポンプダウン運転時の冷媒の流れ
図1において、冷房運転時およびポンプダウン運転時、四路切換弁26が、実線で示す冷房サイクルの状態となる。すなわち、四路切換弁26が、圧縮機24の吐出側と室外熱交換器28のガス側の冷媒配管とを接続するとともに圧縮機24の吸入側の冷媒配管とガス冷媒側閉鎖弁38とを接続する。また、膨張弁33は開度を絞られる。その結果、室外熱交換器28が冷媒の凝縮器として機能し、且つ、室内熱交換器42が冷媒の蒸発器として機能する。
このような状態の冷媒回路において、低圧の冷媒は、圧縮機24に吸入され、高圧に圧縮された後に吐出される。圧縮機24から吐出された高圧の冷媒は、四路切換弁26を通じて、室外熱交換器28に送られる。
室外熱交換器28に送られた高圧の冷媒は、そこで室外空気と熱交換を行って凝縮する。室外熱交換器28において凝縮した高圧の冷媒は、大径管30を介して膨張弁33に送られる。なお、室外熱交換器28の容量Vhoは室内熱交換器42の容量Vhiより小さいので、冷房運転時およびポンプダウン運転時に、凝縮器(室外熱交換器28)が全ての液冷媒を収容することができない。それゆえ、ポンプダウン運転時においては、室外熱交換器28に収容しきれない液冷媒が大径管30に溜まり、大径管30は液冷媒で満たされる(図5参照)。
大径管30を出た液冷媒は、膨張弁33に送られて低圧に減圧される。膨張弁33で減圧された低圧の冷媒は、液冷媒側閉鎖弁37および液冷媒連絡配管71を通って、室内熱交換器42に入る。
室内熱交換器42に入った低圧の冷媒は、そこで室内空気と熱交換を行って蒸発する。これにより、室内空気は冷却される。室内熱交換器42において蒸発した低圧の冷媒は、ガス冷媒連絡配管72、ガス冷媒側閉鎖弁38および四路切換弁26を通じて、再び、圧縮機24に吸入される。
(4)ポンプダウン運転
上述のように、ポンプダウン運転は、冷房運転のときと同じく、四路切換弁26を実線で示す冷房サイクルの状態として行う運転である。制御部80は、室内ユニット40や冷媒連絡配管71,72にある冷媒を室外ユニット20に封じ込めるポンプダウン運転を、図7および図8に示す4つのステップに分けて行う。
ポンプダウン運転においては、まず、起動ステップが開始される(図8のステップS1)。起動ステップでは、圧縮機24のモータが60rps(1秒間に60回転)で回され、膨張弁33の開度が300pls(膨張弁33の開度調整用のモータに与えるパルス)にセットされる。室外ファン35および室内ファン44は、所定回転数で回される。なお、通常の運転と同じく、このときの液冷媒側閉鎖弁37およびガス冷媒側閉鎖弁38は開の状態である。
起動ステップ開始から120秒が経過すると、ステップS2に移行し、第1液溜めステップが開始される。第1液溜めステップでは、起動ステップのときの圧縮機24の回転数よりも低い30rpsで圧縮機24のモータが回される。膨張弁33の開度は、起動ステップのときよりも大きくなるように(ここでは500plsに)セットされる。室外ファン35は所定回転数で回し続けるが、室内ファン44は停止される。室内ファン44が止まっているため、第1液溜めステップでは、室内ユニット40で蒸発しきっていない湿りガス冷媒が室外ユニット20へと流れ、アキュムレータ22で気液分離される。アキュムレータ22で気液分離された冷媒のうち、ガス冷媒は圧縮機24へと流れていき、液冷媒はアキュムレータ22の内部に溜まっていく。
第1液溜めステップの開始から300秒が経過すると、ステップS3に移行し、圧力低下ステップが始まる。圧力低下ステップでは、圧縮機24のモータの回転数は変化させず、室外ファン35は所定回転数で回し続け、室内ファン44は停止させ続ける。そして、圧力低下ステップでは、膨張弁33の開度が、前半の60秒の間は200plsにセットされ、後半の60秒の間は100plsにセットされる。このように、圧力低下ステップにおいて段々と膨張弁33の開度を小さくしていく(全閉の状態に近づける)ことによって、アキュムレータ22の内部圧力が段階的に下がる。これにより、アキュムレータ22の内部に溜まっている液冷媒が減圧発泡することが抑えられる。
120秒の圧力低下ステップが終わると、ステップS4に移行し、第2液溜めステップが開始される。制御部80は、圧縮機24、室外ファン35および室内ファン44の状態は変えず、膨張弁33の開度だけを変える。具体的には、膨張弁33の開度が0plsにセットされ、膨張弁33が全閉状態となる。そして、第2液溜めステップの開始後に、制御部80は、オペレータに対して液冷媒側閉鎖弁37の閉動作を促す報知を行う。ここでは、オペレータが確認できるLED(図示せず)を点灯させて、液冷媒側閉鎖弁37の閉動作をオペレータに促す(ステップS5)。これにより、オペレータが液冷媒側閉鎖弁37を閉め、液冷媒側閉鎖弁37を閉めた状態での第2液溜めステップが始まる。ここでは、膨張弁33や液冷媒側閉鎖弁37が閉まっていることから、圧縮機24から室外熱交換器28へと送られた冷媒が、室外熱交換器28の中で凝縮して液化し、大径管30や室外熱交換器28の中に溜まっていく。図5は、大径管30や室外熱交換器28の中に液冷媒が溜まっていくときの一状態である。
ステップS6では、第2液溜めステップの終了条件を満たすか否かが判断される。ここでは、終了条件として、圧縮機24の吐出側の冷媒温度が所定温度以上になったときに終了するという条件を採用している。なお、この終了条件として、第2液溜めステップの開始から所定時間が経過したことや、圧縮機24の吸入側の冷媒温度が所定温度以下になったことを採用してもよい。
(5)空気調和装置の特徴
(5−1)
この空気調和装置では、室内熱交換器の容積Vhiが室外熱交換器の容積Vhoよりも大きくなっているが、室外ユニット20が、従来の装置にはない大径管30を備えている。そして、大径管30の容積Vtを、室内熱交換器42の容積Vhiから室外熱交換器28の容積Vhoとアキュムレータ22の容積Vaとを引いた容積、よりも大きくしている。具体的には、
式:容積Vt>容積Vhi−容積Vho−容積Va
を満たすように大径管30の直径や長さを決めている。
これにより、ポンプダウン運転によって室外ユニット20に好適に冷媒を集めることができるようになっている。
(5−2)
この空気調和装置では、従来の装置にも備わっているアキュムレータ22には従来と同様の気液分離機能を持たせているが、大径管30については、気液分離機能を持たせていない。大径管30は、単なる円筒状の管であり、安価に製造・組立ができるため、空気調和装置のコストアップが小さく済んでいる。
また、この大径管30を、鉛直方向に沿って長く延びるように配備し、上端を室外熱交換器28に、下端を膨張弁33に接続している。これにより、ポンプダウン運転において、液冷媒が大径管30の上から下に向かって流れ、大径管30の内部空間に液冷媒が溜まりやすくなっている。
(5−3)
この空気調和装置では、室外熱交換器28と膨張弁33との間に大径管30を配置するとともに、ポンプダウン運転の第2液溜めステップの開始時において膨張弁33を全閉状態にしている。このため、第2液溜めステップのときに、オペレータが液冷媒側閉鎖弁37を閉める前から、大径管30および室外熱交換器28に液冷媒が溜まっていく。これにより、ポンプダウン運転の時間短縮が図られている。
(5−4)
室外ユニットにポンプダウン運転によって冷媒を集める場合、従来の装置であれば、液冷媒側閉鎖弁を閉めた状態で圧縮機から室外熱交換器へと冷媒を送るため、室外熱交換器には冷媒が溜まっていくが、圧縮機の吸入側配管に設けられたアキュムレータには冷媒が殆ど溜まらない。
この空気調和装置では、液冷媒側閉鎖弁37を閉めた状態で行われる第2液溜めステップより前に、アキュムレータ22に冷媒を溜める第1液溜めステップを行わせている。このように、ポンプダウン運転において、液冷媒側閉鎖弁37を開けて室内熱交換器42から湿りガス冷媒を引く第1液溜めステップ、液冷媒側閉鎖弁37を閉めて室外熱交換器28へと冷媒を送る第2液溜めステップ、の順で室外ユニット20の各部に冷媒を溜めさせるようにしているため、室外ユニット20に冷媒を収容しきれないという事態を回避することができている。
(5−5)
この空気調和装置では、制御部80が、ポンプダウン運転において、第1液溜めステップの後、第2液溜めステップを実行する前に、圧力低下ステップを実行する。圧力低下ステップでは、膨張弁33の開度変更によって段階的にアキュムレータ22の内部の冷媒圧力が下がっていく。
仮に、第1液溜めステップから、液冷媒側閉鎖弁37を閉めた第2液溜めステップへと急に移行したとすれば、アキュムレータ22に溜めた液冷媒が減圧発泡する恐れがある。
しかしながら、ここでは第1液溜めステップと第2液溜めステップとの間に圧力低下ステップを設けているため、第1液溜めステップで溜めたアキュムレータ22の中の液冷媒が発泡してアキュムレータ22内の冷媒量が減ってしまうことが殆どない。
(5−6)
この空気調和装置では、制御部80が、第2液溜めステップを開始するときに、膨張弁33の開度を下限値にし、膨張弁33を全閉状態にしている。さらに、制御部80は、膨張弁33の開度が下限値になった後に液冷媒側閉鎖弁37の閉動作が行われるように、オペレータに対して液冷媒側閉鎖弁37の閉動作を促す報知を行っている。
これにより、第2液溜めステップでは、液冷媒側閉鎖弁37が閉められる前においても、圧縮機24から室外熱交換器28へと送られた冷媒が室内ユニット40のほうへと流れていくことがない。また、液冷媒側閉鎖弁37の閉動作を促す報知のタイミングが、膨張弁33が全閉状態になった後に液冷媒側閉鎖弁37の手動の閉動作が行われるようなタイミングに設定されている。このため、膨張弁33が全閉になる前に液冷媒側閉鎖弁37が手動で閉められてしまうという事態が回避され、圧力低下ステップの減圧発泡抑制機能が適切に働く。
(5−7)
この空気調和装置では、アキュムレータ22における減圧発泡を抑制するために圧力低下ステップを設けているが、圧力低下ステップに時間をかけすぎると、ポンプダウン運転に要する総時間が長くなってしまう。そこで、空気調和装置の制御部80は、圧力低下ステップを所定時間(120秒)経過後に終了させている。これにより、圧力低下ステップの時間が長くなってしまう事態を回避することができている。
(5−8)
第1液溜めステップでは、液冷媒側閉鎖弁37や膨張弁33を開けた状態で室内熱交換器42から湿りガス冷媒を引いて、アキュムレータ22に冷媒を溜めさせているが、このような湿りガス冷媒を引く状態を長く続けると、アキュムレータ22に溜めきれなくなった液冷媒が圧縮機24へと流れてしまう恐れがある。
そこで、この空気調和装置では、制御部80が、第1液溜めステップを所定時間(300秒)経過後に終了させている。300秒は、アキュムレータ22に冷媒が溜まる時間を事前に試験によって調べ、制御部80に組み込んだ時間である。これにより、アキュムレータ22から液冷媒が圧縮機24へと流れてポンプダウン運転において圧縮機24が損傷するといった不具合が回避できている。
なお、第1液溜めステップを終了させる所定時間であるが、空気調和装置の構成によって好適な時間が変わってくるものである。
(5−9)
この空気調和装置の制御部80は、室内熱交換器42から湿りガス冷媒を引くという通常運転とは異なる第1液溜めステップを行う前に、第1液溜めステップにおける圧縮機24の回転数(30rps)よりも高い回転数(60rps)で圧縮機24を運転させる起動ステップを実行している。この通常運転に近い起動ステップをポンプダウン運転の最初に行っているため、第1液溜めステップでの冷媒の挙動が安定し、ポンプダウン運転前の空気調和装置および冷媒の状態の影響をあまり受けずに第1液溜めステップ以降のステップが良好に実行される。
(6)変形例
(6−1)
上記実施形態では、圧力低下ステップを所定時間(120秒)経過後に終了させているが、圧力低下ステップに要する時間を短縮するために、以下のようにすることも可能である。
この変形例では、圧縮機24の吸入側の冷媒配管に新たに吸入圧力センサを設け、その吸入圧力センサの出力値に基づいて、圧力低下ステップにおける膨張弁33の開度の変更および圧力低下ステップの終了を判断する。この場合、膨張弁33の開度は、アキュムレータ22の内部圧力を示すことになる吸入圧力センサの出力値に基づき、アキュムレータ22の中の液冷媒が減圧発泡しないよう、段階的に小さくされる。そして、膨張弁33の開度を全閉状態にしても減圧発泡しないほどに吸入圧力センサの値が小さくなったときに、圧力低下ステップを終了させて第2液溜めステップに移行させる。これにより、吸入圧力センサを新たに設ける必要はあるが、圧力低下ステップに要する時間を短縮することができる。
(6−2)
上記実施形態では、第2液溜めステップ開始後のオペレータに対する液冷媒側閉鎖弁37の閉動作を促す報知を、図示しないLEDの点灯によって行っているが、表示ディスプレイがあればそれを用いて行ってもよいし、他の報知手段があればそれを用いて行ってもよい。
(6−3)
上記実施形態では、扁平多穴管53、差込フィン54およびヘッダ51,52を有する積層型の熱交換器を室外熱交換器28として採用しているが、他の構造を持つ積層型の熱交換器を採用することもできる。
例えば、図9に示す、扁平多穴管153、波形フィン154およびヘッダ151,152を有する熱交換器128でも良い。波形フィン154は、波形に折り曲げられたアルミニウム製またはアルミニウム合金製のフィンである。波形フィン154は、上下に隣接する扁平多穴管153に挟まれた通風空間に配置され、谷部および山部が扁平多穴管153の平面部と接触するものである。
20 室外ユニット(熱源側ユニット)
22 アキュムレータ(冷媒容器)
24 圧縮機
28,128 室外熱交換器(熱源側熱交換器)
30 大径管
31 冷媒配管
33 膨張弁
37 液冷媒側閉鎖弁
38 ガス冷媒側閉鎖弁
40 室内ユニット(利用側ユニット)
42 室内熱交換器(利用側熱交換器)
53,154 扁平多穴管(扁平管)
54,154 フィン(伝熱フィン)
71 液冷媒連絡配管
72 ガス冷媒連絡配管
80 制御部
特開平6−143991号公報

Claims (7)

  1. 液冷媒側閉鎖弁(37)と、ガス冷媒側閉鎖弁(38)と、圧縮機(24)と、熱源側熱交換器(28,128)と、膨張弁(33)と、前記圧縮機の吸入側配管に設けられたアキュムレータ(22)と、を有する熱源側ユニット(20)と、
    一端が液冷媒連絡配管(71)を介して前記液冷媒側閉鎖弁(37)と結ばれ他端がガス冷媒連絡配管(72)を介して前記ガス冷媒側閉鎖弁(38)と結ばれる利用側熱交換器(42)を有する、利用側ユニット(40)と、
    冷媒を前記熱源側ユニット(20)に集めるポンプダウン運転を実行する制御部(80)と、
    を備え、
    前記制御部(80)は、前記ポンプダウン運転において、前記液冷媒側閉鎖弁(37)を閉めた状態で前記圧縮機(24)から前記熱源側熱交換器(28,128)へと冷媒を送って前記熱源側熱交換器(28,128)の中に冷媒を溜めさせる第2液溜めステップより前に、前記液冷媒側閉鎖弁(37)を開けた状態で前記ガス冷媒連絡配管(72)を介して前記利用側熱交換器(42)から湿りガス冷媒を引いて前記アキュムレータ(22)に冷媒を溜めさせる第1液溜めステップを実行させる、
    冷凍装置。
  2. 前記膨張弁(33)は、前記熱源側熱交換器(28,128)と前記液冷媒側閉鎖弁(37)との間に配置される電動弁であり、
    前記制御部(80)は、前記ポンプダウン運転において、前記第1液溜めステップの後、前記第2液溜めステップを実行する前に、前記膨張弁(33)の開度を変更して段階的に前記アキュムレータ(22)内の冷媒圧力を下げる圧力低下ステップを実行する、
    請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記液冷媒側閉鎖弁(37)は、手動弁であり、
    前記制御部(80)は、前記第2液溜めステップを開始するとき或いは開始直前に前記膨張弁(33)の開度を下限値にして、前記膨張弁(33)の開度が下限値になった後に前記液冷媒側閉鎖弁(37)の閉動作が行われるようにオペレータに対して閉動作を促す報知を行う、
    請求項2に記載の冷凍装置。
  4. 前記制御部は、
    前記圧力低下ステップを、所定時間経過後に終了させる、
    或いは、
    前記圧縮機の吸入側配管に設けた圧力センサの出力値に基づいて、前記圧力低下ステップにおける前記膨張弁の開度の変更および前記圧力低下ステップの終了を判断する、
    請求項2又は3に記載の冷凍装置。
  5. 前記制御部(80)は、前記第1液溜めステップを、所定時間経過後に終了させる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の冷凍装置。
  6. 前記制御部(80)は、前記ポンプダウン運転において、前記第1液溜めステップの前に、前記第1液溜めステップにおける前記圧縮機の回転数よりも高い回転数で前記圧縮機を運転させる起動ステップを実行させる、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の冷凍装置。
  7. 前記熱源側熱交換器(28,128)の容積は、容積Vhoであり、
    前記利用側熱交換器(42)の容積は、容積Vhiであって、前記容積Vhoよりも大きい、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の冷凍装置。
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