JP2013124766A - 取り付け部材および取り付け部材の構成方法 - Google Patents

取り付け部材および取り付け部材の構成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 専用の工具を用いることなく、容易に、取り付けと取り外しができる取り付け部材を提供する。
【解決手段】 取り付け部材1は基体2を有する。基体2には突出部3が形成されている。また、基体2には、突出部3の先端側から基体2を貫通する貫通孔4が形成されている。貫通孔4の両端側は、それぞれ、予め定められた締緩工具に嵌合可能な工具嵌合孔7A,7Bと成している。さらに、貫通孔4は、工具嵌合孔7A,7Bに挟まれた領域に、螺子部8を有する。螺子部8は、工具嵌合孔7Aを挿通した螺子5と螺合する部分である。さらにまた、突出部3は、予め定められた固定対象の穴に押し込み固定可能な大きさおよび形状を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、装置を収納するラック(ケージ)に装置を取り付ける取り付け部材および取り付け部材の構成方法に関する。
図14は、取り付け部材の一例を模式的に示す斜視図である。この図14に示す取り付け部材70は、ラックナットやケージナットなどと呼ばれ、図18に示されるようなラック80に装置81を取り付ける場合に用いられる部品である。取り付け部材70は、図15(a)に示すような本体71と、図15(b)に示すようなケース72とを有している。
本体71は直方体の形状を有し、当該本体71には、互いに対向する主面71a,71bの一方から他方に貫通する螺子穴74が形成されている。
ケース72は、ケース主壁75と、側壁76と、弾性押さえ部77と、爪部78とを有している。ケース主壁75と側壁76は、本体71を収容する空間79を形成する。空間79に本体71が収容されている状態において、ケース主壁75は本体71の主面71a,71bの一方に向き合い、また、側壁76は本体71の側面に沿うように位置する。また、空間79は、本体71が遊嵌する大きさを有している。
ケース主壁75には、穿孔75Aが形成されている。この穿孔75Aの形成位置は、本体71が空間79に収容されている状態において、本体71の螺子穴74の開口部に対向する部分である。
弾性押さえ部77は、側壁76の先端部から延長形成されている。当該弾性押さえ部77は、ケース主壁75の壁面に沿う方向に弾性変形可能となっており、図15(b)に示すA方向の弾性力を発生する。爪部78は、弾性押さえ部77の先端部から上記A方向に伸長形成されている。
上記本体71と上記ケース72は、図14に示すように組み合わされ取り付け部材70として機能する。
上記のような取り付け部材70を利用し、次のようにして、作業者は、装置81をラック80に取り付けることができる。すなわち、ラック80は、ここでは、米国電子工業会(EIA(Electronic Industries Alliance))により定められた規格に基づいたラックであり、図19に示されるように、ラック80のフレーム82には、複数の穴83が形成されている。作業者は、まず、それら複数の穴83の中から選択された穴83に、取り付け部材70をラック内側から装着する。図17(b)は、取り付け部材70が穴83に装着されている状態を模式的に示す断面図である。この図17(b)に示されるように、取り付け部材70は、爪部78が穴83の開口端縁部に係止して(引っ掛かって)抜け止めされている。かつ、取り付け部材70は、弾性押さえ部77が穴83の内壁面を弾性力によって押圧することにより、がたつきが防止されている。
ところで、取り付け部材70の爪部78の先端間の間隔は、穴83の穴径よりも広い。このため、取り付け部材70を穴83に装着する際には、作業者は、弾性押さえ部77を弾性力に抗して弾性変形させながら、爪部78および弾性押さえ部77を穴83に挿入する必要がある。しかしながら、穴83のサイズは例えば1cm角程度と小さいために、作業者が手(指)だけでその挿入作業を行うことは難しい。
このことから、取り付け部材70を穴83に装着する作業には、作業者は、例えば、図16に示すような工具85を使用する。具体的には、図17(a)に示されるように、作業者は、取り付け部材70の2つの爪部78のうちの一方を、ラック内側から穴83に挿通して当該穴83のラック外側の開口端縁に引っ掛ける。また、作業者は、ラック外側から工具85を穴83に挿通し、工具85の先端に形成されている引っ掛け部86に取り付け部材70の他方の爪部78を引っ掛ける。そして、作業者は、引っ掛け部86が爪部78を引っ掛けている状態を維持したまま、工具85をラック外側に引き抜く。この工具85に導かれて取り付け部材70の爪部78および弾性押さえ部77が穴83に挿入し、さらに、その爪部78はラック外側に導出して穴83の開口端縁に係止する。このようにして、作業者は、工具85を利用して、取り付け部材70をラック80の穴83(フレーム82)に装着する。
上記のように、取り付け部材70をラック80に取り付けた後に、作業者は、図18に示されるように、装置81に設けられているフランジ88を外側にして、装置81をラック80内に挿入する。その後、作業者は、図19に示されるようにフランジ88に形成されている螺子挿通孔89と、取り付け部材70の螺子穴74との位置をフレーム82の穴83を介して合わせている状態で、螺子90をラック外側からフランジ88の螺子挿通孔89に挿通する。そして、作業者は、その螺子90と、取り付け部材70の螺子穴74とを螺合することによって、フランジ88を取り付け部材70(フレーム82)にねじ留めする。このようにしてフランジ88の例えば四隅をフレーム82にねじ留めすることによって、作業者は、装置81をラック80に収納固定することができる。
特開2011−12772号公報
しかしながら、上記したような取り付け部材70には次のような問題がある。例えば、取り付け部材70をフレーム82から取り外す場合には、爪部78と穴83の開口端縁との係合状態を解消し、そのまま取り付け部材70を穴83からラック内側に押し出す必要がある。ところが、爪部78は小さく、その作業は困難である。
また、例えば、装置81のフランジ88の四隅のうちの3カ所を前述したようにラック80に取り付けた段階で、残りの1カ所に対応する取り付け部材70がラック80に装着されていないことに気付いたとする。この場合に、その状態のまま、取り付け部材70をラック80に装着できない。その理由は、取り付け部材70を装着したい穴83のラック外側の開口端面にはフランジ88が当接しているために、工具85を利用して、その開口端縁に取り付け部材70の爪部78を係止するという作業が困難だからである。
特許文献1には、ラックへの取り付けや取り外しが容易となるように考え出されたラックナットが示されている。しかしながら、特許文献1に示されているラックナットは、ラック外側から穴に挿入されて当該穴に装着する構成である。このため、穴のラック外側に装置81のフランジ88が当接されているような状態である場合(ラックナットを装着し忘れてしまった場合)には、取り付け部材70と同様に、特許文献1に示すラックナットをラックに装着できないという問題が生じる。
上記のような特許文献1を始め、ラックに装置を取り付ける部材として様々な取り付け部材が提案されているが、上記のように取り付け忘れに対処し難い等の問題があり、使い勝手に満足できる取り付け部材は未だ提案されていない。
本発明は上記課題を解決するために考え出された。すなわち、本発明の主な目的は、専用の工具を用いることなく、容易に、取り付けと取り外しができる取り付け部材および取り付け部材の構成方法を提供することにある。
本発明の取り付け部材は、
突出部が形成されている基体を有し、
前記基体には、前記突出部の先端側から前記基体を貫通する貫通孔が形成されており、
前記貫通孔の両端側は、それぞれ、予め定められた締緩工具に嵌合可能な工具嵌合孔と成しており、
前記貫通孔における前記工具嵌合孔に挟まれた孔領域は、前記工具嵌合孔を挿通した螺子と螺合する螺子部を有しており、
前記突出部は、予め定められた固定対象の穴に押し込み固定可能な大きさおよび形状を有する。
本発明の取り付け部材の構成方法は、
予め定められた固定対象の穴の穴径よりも大きな基体には、前記穴に押し込み固定可能な大きさおよび形状を持つ突出部を形成し、
前記基体には、前記突出部の先端側から当該基体を貫通する貫通孔を形成し、
前記貫通孔には、その両端側に、それぞれ、予め定められた締緩工具に嵌合可能な工具嵌合孔を形成し、
さらに、前記貫通孔には、前記工具嵌合孔に挟まれた孔領域に、前記工具嵌合孔を挿通した螺子と螺合する螺子部を形成する。
本発明によれば、専用の工具を用いることなく、容易に、取り付け部材を固定対象の穴に取り付けたり、取り外しができる。
本発明に係る第1実施形態の取り付け部材を示す斜視図である。 第1実施形態の取り付け部材を利用して装置を取り付ける態様を模式的に示す図である。 本発明に係る第2実施形態の取り付け部材を分解状態で示す図である。 第2実施形態の取り付け部材を構成する本体の一形態例を示す斜視図である。 第2実施形態の取り付け部材を構成するカバーの一形態例を示す図である。 図4に示す本体と図5に示すカバーを組み合わせた状態を模式的に示す図である。 第2実施形態の取り付け部材を固定対象の穴に押し込み固定した状態を模式的に示す平面図である。 締緩工具の一つである六角レンチを模式的に示す図である。 第2実施形態の取り付け部材を固定対象の穴に押し込み固定する作業を説明する図である。 第2実施形態の取り付け部材を取り外す作業の一例を説明する図である。 突起部のその他の形態例を示す平面図である。 工具嵌合孔のその他の形態例を示す平面図である。 工具嵌合孔のさらに別のその他の形態例を示す平面図である。 取り付け部材(ケージナット)の一形態例を示す斜視図である。 図14に示す取り付け部材を構成する部品を説明する斜視図である。 図14に示す取り付け部材を固定対象の穴に取り付ける際に用いる専用の工具を示す斜視図である。 図14に示す取り付け部材を固定対象の穴に取り付ける作業例を説明する図である。 取り付け部材を利用して装置を搭載するラックの一形態例を示す図である。 図14に示す取り付け部材を利用して装置をラックに搭載する形態例を説明する図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1(a)は、本発明に係る第1実施形態の取り付け部材を模式的に示す斜視図である。図1(b)は、図1(a)に示される取り付け部材を図1(a)に示されるα方向から見た斜視図である。第1実施形態の取り付け部材1は、基体2を有する。基体2には突出部3が形成されている。基体2には、突出部3の先端側から基体2を貫通する貫通孔4が形成されている。
貫通孔4は、その両端側の工具嵌合孔7A,7Bと、当該工具嵌合孔7A,7Bに挟まれた領域に配置する螺子部8とを有する。工具嵌合孔7A,7Bは、予め定められた締緩工具と嵌合可能な大きさおよび形状を有している。締緩工具とは、螺子などの留め具を締めたり、緩める例えばレンチ等の工具である。図1(a),(b)の例では、工具嵌合孔7A,7Bの開口は六角形であり、当該工具嵌合孔7A,7Bは例えば図8に示すような六角レンチ40の先端部分が嵌合する穴形状となっている。
貫通孔4の螺子部8は、その内壁面に溝(螺子)が切ってあり、工具嵌合孔7Aを挿通した螺子5と螺合する部分である。
突出部3は、図2に示されるような予め定められた固定対象の穴9に押し込み固定可能な大きさおよび形状を有している。
第1実施形態の取り付け部材1は上記のように構成されている。この取り付け部材1を利用して、次のように装置を取り付けることができる。ここでは、図2に示されるような穴9が形成されたフレーム10に、作業者が、装置11をねじ留めする場合を例として説明する。
まず、作業者は、取り付け部材1の突出部3をフレーム10の穴9に挿入する。そして、作業者は、締緩工具(例えば六角レンチ)を取り付け部材1の工具嵌合孔7Bに嵌合し、当該締緩工具を利用して基体2を貫通孔4の中心軸を中心にして回しながら突出部3をフレーム10の穴9に押し込み固定する。これにより、取り付け部材1がフレーム10に固定される。
その後、作業者は、装置11に形成されている螺子挿通孔12と、取り付け部材1の突出部3に形成されている貫通孔4の開口との位置が合うように、装置11を配置する。然る後に、作業者は、螺子5を、装置11の螺子挿通孔12を通して取り付け部材1の貫通孔4に挿入し、螺子5と、貫通孔4の螺子部8とを螺合する。これにより、装置11がフレーム10にねじ留めされる。
この第1実施形態では、取り付け部材1を固定対象の穴9に押し込み固定することにより、取り付け部材1を穴9に固定できるから、取り付け部材の取り付け(固定)作業が簡単になる。また、その作業は、専用の工具ではなく、一般的な締緩工具を利用して行うことができる。
さらに、その締緩工具を利用して、取り付け部材1を穴9から押し出すことにより、取り付け部材1を容易に取り外すことができる。さらにまた、取り付け部材1の貫通孔4の両端側を工具嵌合孔7A,7Bとした。このため、突出部3が形成されている側(工具嵌合孔7Aが形成されている側)からでも、その反対側(工具嵌合孔7Bが形成されている側)からでも、締緩工具を利用して取り付け部材1を穴9から取り外すことができる。
上記のように、この第1実施形態の取り付け部材は、専用の工具を用いることなく、容易に、取り付け部材を固定対象の穴に取り付けたり、取り外しができる。換言すれば、この第1実施形態の取り付け部材は、使い勝手を向上できる。
(第2実施形態)
以下に、本発明に係る第2実施形態を説明する。
図3は、第2実施形態の取り付け部材(ケージナット、ラックナット)を分解状態で示す図である。この第2実施形態の取り付け部材20は、基体21を有する。この基体21は、本体22と、カバー23との組み合わせ体である。当該基体21(本体22とカバー23)は、金属材料により構成されている。その金属材料としては、鉄、アルミニウム、アルミニウム合金や、それ以外の合金などであり、取り付け部材としての機能を達成できる強度を考慮して選定された金属材料である。
図4(a)は、図3に示す本体22を抜き出して示す斜視図であり、図4(b)は、本体22を図4(a)のS方向から見た斜視図である。本体22は直方体状(あるいは立方体状)であり、当該本体22には、互いに対向する一方の面22aから他方の面22bに貫通する貫通孔25が形成されている。この貫通孔25の両端側のうちの一方側(面22b側)は、予め定められた締緩工具が嵌合する工具嵌合孔26となっている。この第2実施形態では、工具嵌合孔26の開口部は六角形状であり、当該工具嵌合孔26は、締緩工具の一つである六角レンチと嵌合する部分となっている。また、貫通孔25は、予め定められた大きさの螺子(例えばJIS(Japanese Industrial Standards(日本工業規格))規格によるM5やM6の螺子)と螺合する螺子部27を有している。
本体22には、さらに、その外壁面に凸部28が形成されている。当該凸部28は、本体22における、貫通孔25の開口部が形成されていない外壁面22cに形成されている。凸部28は、頂部28Tと、斜面28a,28bとを有している。頂部28Tは、外壁面22cからの突き出し量(高さ)が凸部28の中で最も高い部分である。この頂部28Tの高さは、後述するカバー23の凹部32(例えば図5(b)参照)の大きさ等との関係に基づいて定められる。斜面28a,28bは、凸部28の頂部28Tから、貫通孔25の開口部に近付く方向に進むに従って外壁面22cからの突き出し量(高さ)が低くなる斜面である。なお、この第2実施形態では、基体22において、外壁面22cに対向する面(図示せず)にも、上記同様な凸部28が形成されている。
図5(a)は、図3に示すカバー23を抜き出して示す斜視図であり、図5(b)は、カバー23を図5(a)のR方向から見た斜視図である。図5(c)は、カバー23を図5(b)のU方向から見た平面図である。
この第2実施形態では、カバー23は円柱状と成し、互いに対向する円形の面23a,23bを有する。カバー23には、突出部30および遊嵌部31が形成されている。遊嵌部31は、面23bに開口している。当該遊嵌部31は、本体22が遊嵌する空間部であり、面23bの開口部から本体22が挿入する。当該遊嵌部31の内壁面には、凹部32が形成されている。この凹部32は、図6に示されるように遊嵌部31に本体22が嵌合した場合に、本体22の凸部28と嵌合する部分である。凹部32は、凸部28が係止する係止部33を有する。係止部33は、凸部28を係止することによって、本体22が遊嵌部31(カバー23)から抜け出る(落下する)ことを防止する。また、凹部32は、当該凹部32に対して相対的に凸部28が図5(a)に示す上下方向に動くことができる(凸部28が遊嵌する)大きさおよび形状を有している。すなわち、この第2実施形態では、カバー23と本体22は、本体22がカバー23から抜け出ることを防止しつつ、カバー23に対し本体22が相対的に図5(a)に示す上下方向に移動を許容した状態で嵌合する。
突出部30は、カバー23の面23aから突き出し形成されている。この突出部30には、先端側から遊嵌部31に連通する連通孔34が形成されている。当該連通孔34は、遊嵌部31に本体22が嵌合した場合に、本体22の貫通孔25と連通する。また、連通孔34は、本体22の螺子部27に螺合する螺子を挿通できる孔径を有する。さらに、この連通孔34において、突出部30の先端側における開口部は、締緩工具が嵌合する工具嵌合孔35と成している。この第2実施形態では、工具嵌合孔35は、開口が六角形状と成し、締緩工具の一つである六角レンチと嵌合する部分となっている。
突出部30は、第1実施形態で述べた突出部3と同様に、予め定められた固定対象の穴に押し込み固定される部位である。この第2実施形態では、例えば、突出部30は、米国電子工業会(EIA(Electronic Industries Alliance))により定められた規格に基づいた例えば図7に示すようなラック38の穴39に嵌る大きさを有している。また、この第2実施形態では、突出部30の周面には突起部36(図5(b),(c)を参照)が形成されている。この突起部36は、突出部30がラック38の穴39に押し込まれた場合に、図7に示すZ領域に示されるように潰れて突出部30を穴39の内壁面に押し付け固定(圧着)する圧着部と成している。
以下に、この第2実施形態の取り付け部材20を作業者がラック38に取り付ける手順の一例を簡単に説明する。まず、作業者は、本体22の凸部28と、カバー23の凹部32とが嵌合し、かつ、本体22の工具嵌合孔26が外向きとなるように、カバー23の遊嵌部31に本体22を挿入する。これにより、本体22とカバー23が組み合わされる。その後、作業者は、図9に示されるように、カバー23の突出部30をラック38の固定対象の穴39に挿入し、本体22の工具嵌合孔26に嵌合された六角レンチ40を利用して、貫通孔25の中心軸を中心にして取り付け部材20を回転する。これにより、突出部30の突起部36が潰れて突出部30から穴39の内壁面への押圧力が強くなる。このため、突出部30(つまり、取り付け部材20)を穴39(ラック38)に強固にがたつきなく取り付ける(圧着する)ことができる。
このように取り付け部材20をラック38に固定した後に、第1実施形態で述べたと同様にして、装置をラック38にねじ留めすることができる。
この第2実施形態では、取り付け部材20に一般的な締緩工具(六角レンチ)が嵌る工具嵌合孔26を形成したので、前述したように、その一般的な締緩工具を利用して、取り付け部材20を固定対象の穴39(ラック38)に固定できる。また、その取り付け作業は、突出部30を穴39に挿入し、当該突出部30を締緩工具で回転させながら穴39に押し込む作業であるので、簡単である。さらに、取り付け部材20を取り付ける作業の際に、ラック38の外側面に、ラック取り付け対象の装置に形成されている例えばフランジが配置されていても、そのフランジに妨げられることなく、取り付け部材20を穴39に取り付けることができる。
さらに、この第2実施形態では、取り付け部材20を、取り付け作業とは反対方向に回転させながら穴39から押し出すことにより、穴39から取り付け部材20を簡単に取り外すことができる。また、この第2実施形態では、取り付け部材20の突出部30の先端側にも工具嵌合孔35を形成している。これにより、図10に示されるように、その工具嵌合孔35と、締緩工具(六角レンチ40)とを利用して、取り付け部材20を穴39から取り外すことも可能である。
さらにまた、この第2実施形態では、取り付け部材20の基体21は、本体22とカバー23を有している。カバー23は、固定対象の部材(例えばラック)に固定され、本体22はそのカバー23に遊嵌する構成となっている。このため、カバー23が固定対象の部材(例えばラック)に固定されている場合に、本体22は、カバー23との遊嵌に起因した変位許容分、ラックに対して変位可能となっている。このため、例えばラック38の穴39のピッチや、ラック38にねじ留めするねじ留め対象装置(例えばサーバ装置)の螺子挿通孔の形成位置などに生じる製造誤差に因ってねじ留め対象装置をラックにねじ留めできないという問題を防止できる。
(その他の実施形態)
なお、この発明は第1や第2の実施形態に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得る。例えば、図11は、本発明に係る取り付け部材のその他の実施形態の一つを模式的に示す平面図である。この図11に示される取り付け部材42は、次に述べる差異以外は第2実施形態の取り付け部材20と同様である。図11は、突出部30側から取り付け部材42を見た平面図である。また、図11では、第2実施形態の取り付け部材20と同様な構成部分には同一符号を付してある。第2実施形態では、突出部30の周面に形成されている突起部(圧着部)36は、複数の山部が集合している形態であるのに対して、図11に示されるように、突起部(圧着部)36は、山が一つである形態であっても良い。このように、突起部36の形態は特に限定されるものではなく、ラックの穴に取り付け部材20,42を固定するために要求される保持力や、ラックの穴の大きさなどの様々な点を考慮して適宜設計される。
また、第1や第2実施形態では、貫通孔の両端側に形成される工具嵌合孔7A,7B(26,35)は、締緩工具の一つである六角レンチが嵌る六角形状である。これに代えて、工具嵌合孔7A,7B(26,35)は、六角レンチ以外の締緩工具が嵌る形状であってもよい。例えば、図12(a)、(b)には、ヘクスローブが嵌る工具嵌合孔26,35の一例が示されている。なお、図12(a)は、突出部30側から見た取り付け部材20の平面図であり、図12(b)は、本体22(遊嵌部31)側から見た取り付け部材20の平面図である。
また、図13(a)、(b)には、ボックスタイプのドライバーが嵌る工具嵌合孔26,35の一例が示されている。なお、図13(a)は、突出部30側から見た取り付け部材20の平面図であり、図13(b)は、本体22(遊嵌部31)側から見た取り付け部材20の平面図である。
さらに、第1や第2の実施形態では、貫通孔の両端側に形成される工具嵌合孔7A,7B(26,35)は、同種の締緩工具が嵌合する形状である。これに代えて、両端側に形成される工具嵌合孔7A,7B(26,35)は、それぞれ、別種の締緩工具(例えば六角レンチとヘクスローブ)が嵌合する形状であってもよい。
さらに、第1や第2の実施形態では、カバーの形状は、円柱状である。これに対して、カバーの形状は円柱状に限定されることはなく、例えば、六角柱状や、直方体状などの他の形状であってもよい。同様に、本体22の形状に関しても、適宜設計してよく、直方体状に限定されない。なお、カバーに形成される遊嵌部31の形状は、その本体22の形状を考慮して設計される形状となる。
さらに、第1や第2の実施形態では、突出部3,30の基本形状は、円柱状である。これに対して、突出部3,30の形状は、固定対象の穴に嵌って固定できる形状であれば、他の形状であってもよい。さらにまた、第2実施形態では、本体22に凸部28が形成され、カバー23にその凸部28と嵌合する凹部32が形成されている。これに代えて、本体22に凹部を形成し、カバー23の遊嵌部31の内壁面にその凹部に嵌る凸部を形成してもよい。
1,20,42 取り付け部材
2,21 基体
3,30 突出部
4 貫通孔
7A,7B,26,35 工具嵌合孔
8,27 螺子部
22 本体
23 カバー
28 凸部
31 遊嵌部
32 凹部
36 突起部

Claims (5)

  1. 突出部が形成されている基体を有し、
    前記基体には、前記突出部の先端側から前記基体を貫通する貫通孔が形成されており、
    前記貫通孔の両端側は、それぞれ、予め定められた締緩工具に嵌合可能な工具嵌合孔と成しており、
    前記貫通孔における前記工具嵌合孔に挟まれた孔領域は、前記工具嵌合孔を挿通した螺子と螺合する螺子部を有しており、
    前記突出部は、予め定められた固定対象の穴に押し込み固定可能な大きさおよび形状を有する取り付け部材。
  2. 前記基体は、前記貫通孔の両端側の前記工具嵌合孔のうちの一方および前記螺子部が形成されている本体と、当該本体を遊嵌する遊嵌部および前記突出部を備えたカバーとを有し、
    前記カバーには、前記突出部の先端側から前記遊嵌部に伸長している連通孔が形成され、当該連通孔は、前記貫通孔の他方の前記工具嵌合孔を有し、
    前記カバーの前記遊嵌部に前記本体が嵌め込まれ、前記カバーの前記工具嵌合孔と、前記本体の前記螺子部および前記工具嵌合孔とが連通することにより、前記貫通孔が構成される請求項1記載の取り付け部材。
  3. 前記遊嵌部の内壁面と、当該内壁面に向き合う前記本体の外壁面のうちの一方には、互いに嵌め合う凸部と凹部とのうちの前記凸部が形成され、前記内壁面と外壁面のうちの他方には、前記凹部が形成されており、
    前記凹部は、前記凸部が係止して前記本体が前記遊嵌部から外れることを防止する係止部を有し、また、前記凸部が遊嵌する大きさを有している請求項2記載の取り付け部材。
  4. 前記突出部の周面には、前記固定対象の穴の内壁面に圧着する圧着部が形成されている請求項1又は請求項2又は請求項3記載の取り付け部材。
  5. 予め定められた固定対象の穴の穴径よりも大きな基体には、前記穴に押し込み固定可能な大きさおよび形状を持つ突出部を形成し、
    前記基体には、前記突出部の先端側から当該基体を貫通する貫通孔を形成し、
    前記貫通孔には、その両端側に、それぞれ、予め定められた締緩工具に嵌合可能な工具嵌合孔を形成し、
    さらに、前記貫通孔には、前記工具嵌合孔に挟まれた孔領域に、前記工具嵌合孔を挿通した螺子と螺合する螺子部を形成する取り付け部材の構成方法。
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