JP2013124471A - ガードレール用支柱の補修方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】既設支柱の切除作業なしで、すなわち、既設支柱や既設防護板を撤去しないで簡単に補強可能な補修方法を提供する。
【解決手段】脚部がコンクリートまたは土中に埋設された円筒状のガードレール用支柱10の補修方法であり、内部に圧力を加えることにより膨張する膨張部21を備えた補強材20を支柱10の円筒状内部空間11に、該膨張部が該支柱の補強領域FRAに位置するように挿入し、しかる後、膨張部21の内部に圧力を加えて該膨張部を前記支柱の円筒内面に圧着するまで膨張させて支柱を補強する。
【選択図】図1

Description

本発明は脚部がコンクリートまたは土中に埋設されたガードレール用支柱の補修方法に係り、特に腐食その他の理由で十分な強度が得られなくなったガードレール用支柱を容易に補強できるガードレール用支柱の補修方法に関する。
脚部がコンクリートまたは土中に埋設されたガードレール用支柱は、設置年数により地面付近が腐食し、車両の衝突等に対して十分な強度が得られなくなる。この為、腐食が発生したガードレール用支柱は交換乃至補修が必要となる。
図9は、一般的なガードレールの斜視図、図10(A),(B),(C)はガードレールの一部拡大上面図、正面図、側面図である。
ガードレールにおいて防護板(ビーム)1は、支柱2a、2b、2c、・・・に所定の間隔でブラケット3a、3b、3c、・・・を介して取り付けられている。すなわち、ネジ4a、4b、4c、・・・により支柱2a、2b、2c、・・・に取り付けられたブラケット3a、3b、3cを介して、ネジ5a、5b、5c、・・・により防護板1は支柱2a、2b、2c、・・・に取り付けられている。
支柱2a、2b、2c、・・・の脚部2a′、2b′、2c′、・・・はコンクリートまたは土中に埋設された部分であり、設置年数により地面付近6a、6b、6c、・・・が腐食する。しかし、図9に示すように、支柱は地上にでている部分より埋設されている部分が長く、例えば、支柱の露出部は85cm、埋設部は175cmであり、既設の支柱を引き抜いて交換するのは、交通規制を行なって一旦防護板1全体を撤去し、専用機械を用いた大変な作業となる。この為、地上部のみを切除し、新たに支柱を施工し直す方法、或いは、地上部を切除し、残された埋設脚部の円筒部内に新たな円筒状支柱を挿入固定する方法(特許文献1)等が採用されている。図11は、後者の方法の説明図であり、支柱2をコンクリート基礎面付近で切断する((A),(B)参照)。切断されて残った脚部2′はパイプ状であるので、その中には円筒状の空間7が残っており、該空間7内に新たに円筒状(パイプ状)の支柱8を差し込み固定する((C)参照)。なお、固定に際し、事前に空間7の内部にコンクリートまたはモルタル9を充填させ、支柱8を差し込み、コンクリートまたはモルタルの固化により該支柱を固定および補強する。
特開2006−28820号公報
しかし、従来の補修方法はいずれも、支柱の地上部分は切除することになり、非常に手間がかかり、不経済であった。
また、図11に示す従来方法では、上記の問題に加えて、新たに挿入される支柱はひと周り細く、強度が不足する恐れがあり、しかも、新たな支柱に防護板を取付け直す作業が必要となる問題があった。
確かに車両衝突等により支柱が損壊している場合には、切除せざるを得ないが、単に地面付近で腐食しているだけの場合には、既設支柱の切除作業なしで簡便に補強する補修方法、換言すれば、既設支柱や既設防護板を撤去しないですむ補修方法が要望されている。
以上から、本発明の目的は、既設支柱の切除作業なしで、すなわち、既設支柱や既設防護板全体を撤去しないで簡便に補強できる補修方法を提供することである。

本発明は、脚部がコンクリートまたは土中に埋設されたガードレール用支柱の補修方法であり、内部に圧力を加えることにより膨張する膨張部を備えた補強材を前記支柱の内部空間に、該膨張部が該支柱の補強領域に位置するように挿入するステップ、膨張部の内部に圧力を加えて該膨張部を前記支柱の内面に圧着するまで膨張させて支柱を補強するステップ、を有している。また、前記膨張部の先端に着脱可能にキャップを取り付け、加圧により該膨張部を前記支柱の内面に圧着するまで膨張させた後、更に大きな圧力で加圧して前記キャップを膨張部より脱却させる。
上記補修方法は、更に、前記支柱の外形より大きい鍔部を有する注入用アダプタを前記補強材の一端に取り付け、該鍔部が支柱の端部に当接するまで補強材を支柱の内部空間に挿入するステップ、該注入用アダプタを介して前記膨張部の内部に圧力を加えるステップ、を有している。
また、上記補修方法は、更に、前記支柱の内部空間の下側に、前記膨張部を前記補強領域に位置決めするためのスペーサー材を設置するステップ、注入用アダプタを前記補強材の一端に取り付け、該補強材をその先端が前記スペーサー材に当接するまで前記支柱の内部空間に挿入するステップ、前記注入用アダプタを介して前記膨張部の内部に圧力を加えるステップ、を有している。
本発明によれば、内部に圧力を加えることにより膨張する膨張部を備えた補強材を支柱の内部空間に、該膨張部が該支柱の補強領域に位置するように挿入し、膨張部の内部に圧力を加えて該膨張部を前記支柱の内面に圧着するまで膨張させて補強するため、地面付近で腐食しているような場合、既設支柱や既設ガードレール部の全体を撤去しないで、容易に、且つ、低コストでガードレールの支柱の補強領域を補強することができる。また、本発明によれば、既設支柱や既設防護板全体を撤去しないため、防護板を支柱に取付け直す作業を省力化でき、しかも、支柱の強度が不足する恐れがなく、安定にガードレールを支持することができる。
本発明によれば、膨張部の先端に着脱可能にキャップを取り付け、加圧により該膨張部を前記支柱の内面に圧着するまで膨張させた後、更に大きな圧力で加圧して前記キャップを膨張部より脱却させるように構成したから、水を注入して膨張部を加圧した場合でも補強材からの水抜きを不要にできる。この場合、キャップを生分解性プラスチック製とすることにより脱却後に該キャップを生分解により消失させることができる。
本発明によれば、支柱の外形より大きい鍔部を有する注入用アダプタを前記補強材の一端に取り付け、該鍔部が支柱の端部に当接するまで補強材を支柱の内部空間に挿入し、該注入用アダプタを介して前記膨張部の内部に圧力を加えるように構成したから、補強材の支柱への挿入作業を容易にできると共に、補強材膨張部への加圧を容易に行なうことができる。
本発明によれば、支柱の内部空間の下側に、膨張部を前記補強領域に位置決めするためのスペーサー材を設置し、注入用アダプタを前記補強材の一端に取り付け、該補強材をその先端が前記スペーサー材に当接するまで前記支柱の内部空間に挿入し、前記注入用アダプタを介して前記膨張部の内部に圧力を加えるように構成したから、補強材の支柱への挿入作業を容易にできると共に、補強材膨張部への加圧を容易に行なうことができる。
ガードレール用支柱の補修方法の第1実施例説明図である。 内部補強材の構成図であり、(A)は平面図、(B)は縦断面図、(C)は口元側の断面拡大図である。 内部補強材の製造方法説明図である。 内部補強材の断面図である。 注入用アダプタと加圧用アダプタと内部補強材の関係説明図である。 ガードレール用支柱の補修方法の第2実施例説明図である。 第3実施例に使用する内部補強材の一部断面構成図である。 ガードレール用支柱の補修方法の第3実施例説明図である。 一般的なガードレールの斜視図である。 ガードレールの一部拡大上面図、正面図、側面図である。 従来の補修方法説明図である。
(A)第1実施例
図1はガードレール用支柱の補修方法の第1実施例説明図である。
まず、(A)に示すように、作業を行なう対象となる支柱10についてはネジ4a(図10参照)を一時的に取り外し、また、補強を要する円筒状の支柱10のキャップ(図示せず)を外す。支柱10において、地面より上方へ高さa及び地面より下方へ深さbの範囲RFAが補強領域である。ついで、(B)に示すように、圧力を加えることにより膨張する膨張部21を備えた内部補強材20を支柱10の円筒状の内部空間11に、膨張部21の位置が支柱の補強領域RFAの位置に一致するように挿入する。この場合、支柱10の外形より大きい鍔部32を有する注入用アダプタ30を内部補強材の20の一端に取り付けて挿入することが望ましい。なぜならば、注入用アダプタ30の長さLを調整しておくことにより、鍔部31が支柱10の端部に当接するまで内部補強材20を挿入することにより、膨張部21を支柱の補強領域RFAに位置させることが可能となるからである。ただし、必ずしも注入用アダプタ30に鍔部を取り付ける必要はないが、膨張部21の補強領域RFAへの位置決め作業が難しくなる。
内部補強材20は後で詳述するように、水あるいはエアを所定の圧力で注入されると膨張する鋼管(可膨張鋼管)で形成された膨張部21と、内部加圧用の連通孔(図示せず)を有する口元スリーブ22と、膨張部21の先端部を閉塞するための先端スリーブ23を備えている。口元スリーブ23には注入用アダプタ30がネジにより着脱可能に結合され、該口元スリーブの連通孔を介して膨張部21の内部空間と注入用アダプタ30内の中空部が連通する。なお、膨張部21としての可膨張鋼管は高耐食性亜鉛めっきされていることが望ましい
内部補強材20の挿入が完了すれば、(C)に示すように加圧用アダプタ40を注入用アダプタ30に取り付け、水あるいはエアを所定の圧力で加圧用アダプタ40、注入用アダプタ30を介して内部補強材20の膨張部21の内部に注入し、該膨張部を支柱の円筒内面に圧着するまで膨張させる。
膨張圧着後、注入用アダプタ30、加圧用アダプタ40を外し、支柱10にキャップ50で蓋をして補修作業を終了する。なお、加圧膨張するために水を用いた場合、該水を補強材内部よりポンプで吸い出してからキャップ50で蓋をする。
図2は内部補強材の構成図であり、(A)は平面図、(B)は縦断面図、(C)は口元側の断面拡大図、図3は内部補強材の製造方法説明図である。
内部補強材20は、膨張部21、口元スリーブ22、先端スリーブ23を備えている。可膨張鋼管である膨張部21は、二重管構造を有しており、その口元部と先端部には連通孔22eを有する口元スリーブ22と先端を閉塞するための先端スリーブ23がそれぞれ取り付けられている。
かかる内部補強材を製造するには、図3(1)に示すように、直径D1の鋼管材21aを用意し、押し潰し加工により直径D1の鋼管材を横に押し潰して浅い凹みを有する平ら状の加工材21bとし(図3(2))、しかる後、丸め加工により加工材21bを丸め、断面が丸みを帯びた凹状の膨張部21を形成する(図3(3))。ついで、膨張部21の口元部及び先端部に口元スリーブ22、先端スリーブ23を被嵌し、溶接により膨張部21に固着する。
口元スリーブ22は、円筒状のスリーブ部22aと、円筒状のアダプタ用連結ネジ部22bと、これらスリーブ部とアダプタ用連結ネジ部間を結合する連結部22cとで構成され、スリーブ部22aの内面には注入用アダプタ30とネジ結合するためのネジ22dが形成され、連結部22cには膨張部21の内部空間21aとアダプタ用連結ネジ部22bの中空部間を連通させるための連通孔22eが形成されている。膨張部21の口元端部は、連通孔22e以外の部分で連結部22cに溶接閉塞される。一方、先端スリーブ23は底部が閉じた円筒状の形状を備え、膨張部21の先端部は先端スリーブ23の該底部に溶接されて閉塞される。
図4は内部補強材の断面図であり、(A)がスリーブ取り付け後(膨張前)の内部補強材20の断面図であり、二重管構造を有する膨張部21にスリーブ22,23が密着して被嵌されている。一点鎖線は支柱10であり、内部補強材20を支柱に挿入したとき(図1(B)の状態)の内部補強材と支柱の位置関係を示している。図4(B)は膨張後の内部補強材20の断面図であり、膨張部21は膨張して拡径して支柱10の内面を圧着する。
図5は注入用アダプタと加圧用アダプタと内部補強材の関係説明図であり、(A)は加圧用アダプタの斜視図、(B)は注入用アダプタの斜視図、(C)は内部補強材21の一部斜視図である。
加圧用アダプタ40は嵌め込み部41と加圧口部42を備え、嵌め込み部41を注入用アダプタ30に嵌め込んで加圧口43より水またはエアを加圧注入するようになっている。
注入用アダプタ30は、アダプタ本体部31と該アダプタ本体部に嵌めこまれた鍔部32とで構成され、鍔部32の径は支柱10の外形より大サイズになっている。アダプタ本体部31の内部には下端が開放された中空部31aが形成されており、下側先端には内部補強材20の口元スリーブ22にネジ結合するためのネジ部31bが形成され、上側先端部には、加圧用アダプタ40に嵌めこむための嵌め込み部31cが形成され、該嵌め込み部には中空部31aに連通する小孔31dが設けられている。加圧された水あるいはエアは加圧用アダプタ40より小孔31dを介して中空部31aに到り、該中空部を介して内部補強材20の膨張部21の内部空間に注入される。
ネジ部31bの端部から鍔部32の下側までの長さはLであり、該長さLは以下のように決定される。すなわち、注入用アダプタ30に内部補強材20をネジ結合した状態で該内部補強材20を支柱10の内部空間に挿入してゆき、鍔部31が支柱10の端部に当接したとき(図2(B)の状態)、膨張部21の位置が支柱の補強領域RFAの位置に一致するように長さLは決定される。
以上では。支柱は円筒状の形状を有するものとして説明したが、支柱は必ずしも円筒状の形状を有する必要はなく、後述する実施例においても同様である。
第1実施例によれば、内部空間に圧力を加えることにより膨張する膨張部21を備えた補強材20を支柱10の内部空間11に、該膨張部が該支柱の補強領域RFAに位置するように挿入し、膨張部21の内部に圧力を加えて該膨張部を前記支柱の内面に圧着するまで膨張させて補強するため、地面付近で腐食しているような場合、既設支柱や既設ガードレール部を撤去しないで、容易に、且つ、低コストでガードレールの支柱を補強することができる。また、第1実施例によれば、既設支柱や既設防護板の全体を撤去しないため、防護板を支柱に取付け直す作業を省力化でき、しかも、支柱の強度が不足する恐れがなく、安定にガードレールを支持することができる。
また、第1実施例によれば、支柱10の外形より大きい鍔部32を有する注入用アダプタ30を内部補強材20に取り付け、該鍔部が支柱の端部に当接するまで補強材を支柱の内部空間に挿入するだけで、膨張部21を支柱の補強領域RFAに位置決めすることができ、補強材の支柱への挿入作業を容易に行なうことができる。
(B)第2実施例
図6は、ガードレール用支柱の補修方法の第2実施例説明図であり、図1の第1実施例と同一部分には同一符号を付している。第2実施例において、第1実施例と異なる点は、支柱10の円筒状空間11の下側に、スペーサー材60を設置する点、および注入用アダプタ30から鍔部31を除去した点である。
まず、(A)に示すように補強を要する円筒状の支柱10の防護板支持用のネジとキャップ(図示せず)を外す。支柱10において、地面より上方へ高さa及び地面より下方へ深さbの範囲RFAが補強領域である。ついで、内部補強材20の膨張部21を補強領域RFAに位置決めするためのスペーサー材料60を該補強領域RFAより下側の支柱内空間に設置する。スペーサー材料60の上端部の位置は、内部補強材20の先端スリーブ23が該スペーサー材の上端部に当接したとき((B)参照)、膨張部21の位置が補強領域RFAの位置に一致するように決定する。スペーサー材60の具体的な設置方法は、塩ビパイプを支柱内空間に設置することにより、あるいは現場発泡ウレタン等を支柱内空間に充填することにより行なう。
スペーサー材料を設置後、(B)に示すように、注入用アダプタ30が取り付けられた内部補強材20を支柱10の円筒状の内部空間11に、先端スリーブ23がスペーサー材の上端部に当接するまで挿入する。これにより、膨張部21を支柱の補強領域RFAに位置決めすることができる。
内部補強材20の挿入が完了すれば、(C)に示すように加圧用アダプタ40を注入用アダプタ30に取り付け、水あるいはエアを所定の圧力で該加圧用アダプタ、注入用アダプタを介して内部補強材20の膨張部21の内部空間に注入し、該膨張部を支柱の円筒内面に圧着するまで膨張させる。
膨張圧着後、注入用アダプタ30、加圧用アダプタ40を外し、支柱10にキャップ50で蓋をして補修作業を終了する。なお、加圧膨張するために水を用いた場合、該水を補強材内部よりポンプで吸い出してからキャップ50で蓋をする。
第2実施例によれば、第1実施例と同等の効果を奏することができる。また、第2実施例によれば、支柱10の内部空間11の下側に、膨張部21を補強領域RFAに位置決めするためのスペーサー材60を設置し、注入用アダプタ30を補強材20の一端に取り付け、該補強材をその先端スリーブ23がスペーサー材60に当接するまで支柱の内部空間に挿入することで、膨張部21を支柱の補強領域RFAに位置決めするように構成したから、内部補強材の支柱への挿入作業を容易にすることができる。
(C)第3実施例
第1実施例、第2実施例では、加圧用に水を使うと該水を内部補強材よりポンプで排水する必要があるが、第3実施例ではポンプで排水する必要がない補修方法を提供する。
図7は第3実施例に使用する内部補強材の一部断面構成図であり、一点鎖線10により支柱の位置を示すとともに図2の第1実施例と同一部分には同一符号を付している。図7において、(A)は内部補強材の膨張部21の膨張前の先端断面図、(B)は加圧により膨張部21を膨張させて支柱10の内面に圧着させた際の先端断面図、(C)圧着後、更に高圧で加圧した際の説明図である。第3実施例の内部補強材が図2に示す第1実施例の内部補強材と異なる点は、1)先端スリーブ23の構成と、2)該先端スリーブに着脱可能にキャップ70を取り付けた点である。
先端スリーブ23は、円筒状のスリーブ部23aと、内面にネジが形成された円筒状のネジ部23bと、これらスリーブ部とネジ部間を結合する連結部23cとで構成されており、膨張部21の先端部はスリーブ部23aに嵌め込み後、連結部23cにおいて溶接閉塞される。キャップ70は、頭部71とネジ部72を備え、該ネジ部と先端スリーブ23のネジ部23b間をネジ結合して膨張部21に取り付けられるようになっている。キャップ70と先端スリーブ23間は、加圧(第1の加圧)により膨張部21を膨張させて支柱10の円筒内面に圧着させてもキャップ70が先端スリーブ23より脱却しないネジ強度で結合され、かつ、第1の加圧より大きな第2の加圧によりキャップ70が先端スリーブ23より脱却するネジ強度で結合されている。
以上のようにしてキャップ70を先端スリーブ23に取り付けることにより、第1の加圧により膨張部21を支柱10の円筒内面に圧着するまで膨張させ(図7(B)参照)、しかる後、更に大きな第2の加圧で加圧してキャップ70を先端スリーブ23から脱却させることができ、加圧用の水を膨張部内から地盤に排出することが可能となる。キャップ70は好ましくは生分解性樹脂で製造する。このようにすれば、先端スリーブ23より脱却した後、地盤中で生分解によりキャップを消滅させることができる。
図8はガードレール用支柱の補修方法の第3実施例説明図である。鍔部32を有する注入用アダプタ30を図7に示す内部補強材20に取り付け、しかる後、該内部補強材20を支柱10の円筒状の内部空間11に鍔部32が支柱10の端部に当接するまで挿入する(図8(A))。鍔部32が支柱10の端部に当接すれば、第1実施例と同様に膨張部21の位置は支柱の補強領域RFAの位置に一致する。ついで、(B)に示すように加圧用アダプタ40を注入用アダプタ30に取り付け、水を所定の圧力(第1の圧力)で該加圧用アダプタ、注入用アダプタを介して内部補強材20の膨張部21の内部空間に注入し、該膨張部を支柱の円筒内面に圧着するまで膨張させる。
膨張圧着後、(C)に示すように第1の圧力より大きな第2の圧力で加圧してキャップ70を先端スリーブ23から脱却させる。これにより、加圧膨張するために使用した水は膨張部内より抜かれ、ポンプで排水する必要がなくなる。最後に、(D)に示すように注入用アダプタ30、加圧用アダプタ40を外し、支柱10にキャップ50で蓋をして補修作業を終了する。なお、キャップ70を生分解性樹脂で製造した場合には、キャップ70は地盤中で生分解により土に還る。
第3実施例によれば、第1実施例と同等の効果を奏することができる。また、第3実施例によれば、膨張部の先端に着脱可能にキャップを取り付け、加圧により該膨張部を前記支柱の内面に圧着するまで膨張させた後、更に大きな圧力で加圧して前記キャップを膨張部より脱却させるように構成したから、水を注入して膨張部を加圧した場合でも内部補強材からの水抜きを不要にできる。また、キャップを生分解性プラスチック製とすることにより脱却後に該キャップを生分解により土に還らせて消失させることができる。
10 支柱
11 支柱の円筒状の内部空間
20 内部補強材
21 膨張部
22 口元スリーブ
23 先端スリーブ
30 注入用アダプタ
32 鍔部
40 加圧用アダプ
50 キャップ
FRA 補強領域

Claims (4)

  1. 脚部がコンクリートまたは土中に埋設されたガードレール用支柱の補修方法において、
    内部に圧力を加えることにより膨張する膨張部を備えた補強材を前記支柱の内部空間に、該膨張部が該支柱の補強領域に位置するように挿入し、
    前記膨張部の内部に圧力を加えて該膨張部を前記支柱の内面に圧着するまで膨張させて支柱を補強する、
    ことを特徴とするガードレール用支柱の補修方法。
  2. 前記支柱の外形より大きい鍔部を有する注入用アダプタを前記補強材の一端に取り付け、該鍔部が支柱の端部に当接するまで補強材を支柱の内部空間に挿入し、
    該注入用アダプタを介して前記膨張部の内部に圧力を加える、
    ことを特徴とする請求項1記載のガードレール用支柱の補修方法。
  3. 前記支柱の内部空間の下側に、前記膨張部を前記補強領域に位置決めするためのスペーサー材を設置し、
    注入用アダプタを前記補強材の一端に取り付け、該補強材を先端が前記スペーサー材に当接するまで前記支柱の内部空間に挿入し、
    前記注入用アダプタを介して前記膨張部の内部に圧力を加える、
    ことを特徴とする請求項1記載のガードレール用支柱の補修方法。
  4. 前記膨張部の先端に着脱可能にキャップを取り付け、
    加圧により該膨張部を前記支柱の内面に圧着するまで膨張させた後、更に大きな圧力で加圧して前記キャップを膨張部より脱却させる、
    ことを特徴とする請求項1記載のガードレール用支柱の補修方法。
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