JP2018017027A - パイプの補修方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の道路に設置してある標識や、看板、手摺、ガードレールなどの足もとのパイプは、地上1センチぐらいから錆びて、腐る物が大半であった。そのためパイプの補修は、錆びた部分を溶接して直すか、取り替えていた。 そこで、本発明のパイプの補修方法は、パイプ(1)が腐食した場合に、パイプ(1)の中に心棒(2)を入れ、間に接着剤(3)を満たして固める。【解決手段】 本発明のパイプの補修方法は、パイプ(1)が腐食した場合に、そのパイプ(1)の中に心棒(2)を入れ、パイプ(1)と心棒(2)の間に接着剤(3)を入れて固める。【選択図】 図3

Description

本発明は、道路に立っている標識の、足元のパイプが腐食しているとき、簡単に補修するパイプの補修方法に関するものである。
従来の道路に設置してある標識や看板、手摺、ガードレールなどの足もとのパイプは、地上1センチぐらいから錆びて、腐る物が大半であった。そのためパイプの補修は、錆びた部分を溶接して直すか、パイプに補強材を取り付け、溶接をしていた。しかし、大部分は取り替えていた。そのためには、コンクリート切断機でコンクリートを切断し、コンクリートハンマーで辺りのコンクリートを破壊して、クレーンで足元に付いた基礎のコンクリートと共に撤去して、基礎の付いた代わりの標識を置き、周囲をコンクリートで固めていた。
特開2016−44407 特開平10−299102
従来の道路に設置してある標識や看板、手摺、ガードレールなどの足もとのパイプは、地上1センチぐらいから錆びて、腐る物が大半であった。そのため、パイプの補修は錆びた部分を溶接して直すか、パイプに補強材を取り付け、溶接をしていた。しかし、場所が悪く、地上1センチでは工具が入らず、溶接も下向きになるため理想の運棒ができない。さらに、錆の上には溶接することは不可能で、溶接する部分の、パイプの母材を綺麗に錆を落とさなければ、溶接はできなかった。そのため、錆を落とすのは面倒であり、そのため大部分は取り替えていたが、それでは費用が新設の時と同じ以上にかかり、また設置時間も長かった。
そこで、本発明のパイプの補修方法は、パイプ(1)が腐食した場合に、パイプ(1)の中に心棒(2)を入れ、間に接着剤(3)を入れて固めるパイプの補修方法を提供するものである。
上記目的を達成するために、本発明のパイプの補修方法は、パイプ(1)が腐食した場所に、そのパイプ(1)の中に心棒(2)を入れ、パイプ(1)の内面と心棒(2)の間には接着剤(3)を満たし、その接着剤(3)を乾燥させることで目的を達成した。
本発明のパイプの補修方法は、次のような効果がある。
(イ)まだ倒れていないパイプは、パイプの上部の穴から補修ができる。
(ロ)曲がりがあるパイプには、心棒の細い物を多数入れることで、心棒が自由に曲がる。
(ハ)倒れたパイプは、先に上側を補修して、後からパイプ下に取り付ける。
(ニ)その反対に、下側のパイプに心棒と補強棒を取り付け、後から上のパイプを圧入することができる。
(ホ)心棒の間に薄板を挟むことで、簡単に圧入ができる。
(ヘ)この方法だと、溶接する必要がないし、重機などが不要である。
(ト)中が無垢なので、新設したときよりは遥かに強度が強くなる。
(チ)折れないと困るときは、心棒に材木を使用する。
(リ)数十本の竹ひごの心棒は、弾力があるので取り付け易い。
(ヌ)接着剤の商品名シリコンシーラント(以下シリコンと言う)は、40年前にくっ付けた物が異常ないので、この工事も40年以上の耐久性がある。
図は、腐食部したパイプの断面図である。 図は、接着剤を入れたパイプの断面図である。 図は、心棒を入れたパイプの断面図である。 図は、曲がったパイプに心棒を挿入している断面図である。 図は、手摺りの横から挿入するところの正面図である。 図は、腐食部して2個に分かれた、パイプの下の断面図である。 図は、心棒を取り付けたパイプ上の断面図である。 図は、パイプ下にパイプ上の心棒を取り付けた断面図である。 図は、心棒と補強棒を取り付けたパイプ下の断面図である。 図は、パイプ下の心棒と補強棒を、パイプ上に取り付けた断面図である。 図は、パイプを水平に切った断面図である。 図は、丸型の心棒を使用した断面図である。 図は、丸型の心棒に、薄板を取り付けた断面図である。 図は、手摺りの横のパイプが腐食した正面図である。 図は、パイプに心棒を取り付ける途中の上から見た断面図である。 図は、上から見た手摺りを補修した断面図である。
本発明のパイプの補修方法は、看板や標識や手摺りなどは、パイプ(1)で地面(4)に設置されていた。そのパイプ(1)は、丸パイプ(1)や角パイプ(1)もある。そして、そのパイプ(1)が腐食するのは地面(4)から1センチぐらいのところで、雨が降ると地面(4)に当たり、跳ね返った水滴は地面(4)から5センチ以内に飛び散り、地面(4)の湿度が1センチ以内に作用し、結果、1センチのところが錆びて腐食することが多かった。
その場合に、パイプ(1)がまだ自力で立っている場合は、そのパイプ(1)の上部に取り付けてある雨よけのキャップを外し、その中にシリコンの接着剤(3)を入れる。その接着剤(3)のシリコンは、粘度が高いため置いただけでは付かない。それは表面には付いたように見えるが、原子間では原子100個分以上の隙間が開き、その隙間は原子間引力が弱いため、直ぐに離れてしまう。
そこでパイプ(1)の内面に適量塗って、その後で接着剤(3)で満たしておく。そして、心棒(2)を入れ、パイプ(1)の腐食部(1a)の位置に、心棒(2)が補強するように、心棒(2)に接着剤(3)を塗る。そして、接着剤(3)を満たしたパイプ(1)の中に挿入する。また、接着剤(3)より奥に押し込むときは、角材などで押し込む。そのときパイプ(1)は乾燥させ、心棒(2)と接着剤(3)は約60度以上150度以下に加熱しておくと、粘度が軟らかくなるので馴染み易くなる。
心棒(2)は、接着剤(3)を介してパイプ(1)があることで、パイプ(1)の腐食部(1a)が進んでも、中の心棒(2)は腐らないので、今までよりは長持ちする。また、心棒(2)は接着剤(3)のシリコンでコーティングされているので、錆びることもない。そして標識(1f)の強度は、中に入れた心棒(2)次第である。
したがって、道路に立っている標識などは、強度が強すぎると弊害があり、自動車などが標識と衝突した場合に、標識が折れることで運転手の生命を守っていた。しかし、標識(1f)が鉄の棒で、無垢でできていると、自動車が大破する恐れがある。そのときには、心棒(2)を木材や、パイプまたは等辺山形鋼(アングル)を使用する。木材はアメリカ杉など、ある程度は強度があるが、必要以上に力が加わると簡単に折れる物が良い。
標識(1f)のパイプ(1)で、地面(4)から250センチ当たりでパイプ(1)が曲げて設置されている場合、心棒(2)が太すぎると曲がり部(1e)を通過するのは困難になる。そこで、心棒(2)を多数の細い棒にし、曲がり部(1e)に合わせて歪むものにすると、設置が可能となる。そして、接着剤(3)が固まると、一本の大きな心棒(2)と変らなくなる。
そのためには、心棒(2)の先を尖らして先端(2a)を作り、その先端(2a)は尖っているセンターをずらす。そのことで、パイプ(1)の中で、前に押し込んだ心棒(2)に当たって入らないときは、突付き棒(2c)を回転させる。すると、先端(2a)は回り、前に押し込んだ心棒(2)の隙間に入り、先端(2a)が尖っていることで心棒(2)と心棒(2)の間に入る。
また心棒(2)の後部(2b)には、雄ネジが具備されており、突付き棒(2c)には雌ネジが具備されていて、そのネジを結合させることで所定の位置に心棒(2)を押し込むことができる。そして突付き棒(2c)を逆に回してネジを外し、突付き棒(2c)を取り出し、次の心棒(2)を押し込む。
パイプ(1)が腐食して、完全に分離している場合には、パイプ(1)の上のパイプ上(1c)を、工場などの作業ができるところに持って帰り、そこで作業する。パイプ上(1c)は標識などが付いているが、そのことは気にせず、パイプ上(1c)の中に接着剤(3)のシリコンを入れ、そのパイプ上(1c)の中に心棒(2)の約半分に接着剤(3)を塗ってから、パイプ上(1c)の中に挿入する。
心棒(2)は、パイプ下(1b)に差し込んだときに、パイプ(1)が真っ直ぐになるように取り付ける。そして、接着剤(3)が固まるまで置いておく。
パイプ下(1b)は、ゴミや水が溜まっているので、そのゴミを取り除き、水はバーナーまたは投光器で60℃以上に余熱すると、綺麗に乾き、また接着剤(3)のシリコンの付きも良い。そのパイプ下(1b)に接着剤(3)を入れ、その上にパイプ上(1c)の心棒(2)を挿入する。
挿入したパイプ(1)の腐食部(1a)の継ぎ手から、接着剤(3)が溢れ出すので、その部分はパイプ(1)の表面と同じ位になるように残し、後は取り除く。そして、標識などが曲がらないように補強する。そして接着剤(3)は、心棒(2)とパイプ(1)の間に介在して、弾力で支持している。そのため、パイプ(1)の外形が変形するぐらいの衝撃を受けても接着剤(3)には弾力があるので、元の状態に戻るところがパイプの補修方法の利点である。
本発明のパイプの補修方法を、図面を参照して説明する。
実施例1はパイプ(1)が腐食しているが、自力で立っている場合を説明する。
図1は、パイプ(1)の断面図である。その図は、最高時速40キロの道路標識で、柱はΦ60のパイプ(1)でできているが、道路標識などの直接関係ないものは省いたので、柱のパイプの補修方法だけを説明する。このパイプ(1)は、地面(4)の上の腐食部(1a)は穴が開いていても、どうにか立っている場合である。そのパイプ(1)の、上の雨よけのキャップを外す。
そして、水などの水分がある接着剤(3)はくっ付かないので、水を拭き投光器で、60度ぐらいで乾燥させる。しかし、水分が有るとくっ付く難いのは常識であるが、外側のパイプ(1)と接着剤(3)がくっ付いていなくても、その空間が接着剤(3)で支持されているのなら大差ないような気もするが、基本は綺麗にして、接着剤(3)を表面に塗ってから、後は接着剤(3)で充分に満たす。
図2は、パイプ(1)に接着剤(3)のシリコン 2リットルを、パイプ(1)の上から入れたところで、普通の500ccのサイズで4本であり、その断面図である。パイプ(1)の上から接着剤(3)を入れるとき、腐食部(1a)に穴が開いていて、そこから接着剤(3)が漏れるときは、前もってテープで穴を潰しておく。
そのとき、スムーズに接着剤(3)が入らない場合は、棒などを使用して押し込む。そのとき、接着剤(3)をパイプ(1)の内面に塗るように、表面を何度も擦ることでパイプ(1)の内面と接着剤(3)が馴染む。そして長さ3メートルで50センチ地下に埋設してあり、その中に接着剤(3)を2リットル入れると、80センチの所まで接着剤(3)で満たされる。
図3は、心棒(2)を挿入したパイプ(1)の断面図である。パイプ(1)の上から中に鉄製の心棒(2)Φ40の、長さ1メートルの物を挿入する。パイプ(1)の内径はΦ54で、Φ40の心棒(2)を挿入すると12ミリの隙間があり、12ミリの隙間を接着剤(3)のシリコンが介在している。接着剤(3)のシリコンは粘度が高いため、接着剤(3)の上に浮いてしまうので、棒を使用して心棒(2)を接着剤(3)に中に押し込む必要がある。そして、接着剤(3)の液面は、1メートル50センチになる。そのとき、心棒(2)も約60度から150度に加熱しておくと、接着剤(3)のシリコンが軟らかくなるので、馴染み易い。
そして道路標識では、強度が強すぎると自動車などが衝突した場合、折れなくて人命が奪われる恐れがある。そこで、心棒(2)に木材を使用すると、ある程度の力以上で衝突した場合は、折れるようになっている。つまり、この方法だと中に挿入する心棒(2)しだいで、新設したときより強くでき、新設したときよりも腐食部(1a)に強く、補修の時間が掛からないものができる。そして材木を入れることで、直ぐに折れる物もできる。また木材も、接着剤(3)のシリコンでコーティングされているので腐ることはない。したがって、この工事に用意するものは材料だけでよいので、重機を使用しない分、作業が簡便になる。
実施例2は、パイプ(1)が曲がっている場合を説明する。
図4は、曲がった標識(1f)のパイプ(1)の断面図である。標識のパイプ(1)Φ60が、曲がって設置されている場合、Φ40の心棒(2)を上から入れることは、太すぎるので曲がり部(1e)を通過するのは困難になる。そこで、心棒(2)をΦ10の多数の丸棒で、曲がり部(1e)に一本ずつ中に挿入すると、Φ10はΦ40に比べ簡単に曲がる。そして、パイプ(1)の底には、先に挿入した2本がある。
その心棒(2)は、先端(2a)が尖っており、その尖っている先は中心より少し外側にある。そのことで、障害物に当たった場合、突付き棒(2c)を回すことで障害物の間に入る。間に入った先端(2a)は押し込むことで、先に挿入した心棒(2)は端に除け、所定した位置まで押し込む。そのことで、多数の心棒(2)を押し込むことができる。また後部(2b)には、ネジが切られており、その後部(2b)の雄ネジΦ6に、雌ネジΦ6の付いた突付き棒(2c)を捻じ込んで、心棒(2)を所定の位置に押し込む。
所定の位置に押し込んだ心棒(2)は、突付き棒(2c)を逆に回すと後部(2b)雌ネジと雄ネジの結合が離れ、突付き棒(2c)をパイプ(1)から取り出し、次の心棒(2)を約15本入れる。そして、接着剤(3)が固まると、一本の心棒(2)と変らなくなる。また、竹を心棒(2)に入れる方法もある。その竹は、横幅3センチの、厚み5ミリの、長さ1メートルの物を10本押し込むと、心棒(2)の役目を果たす。
実施例3は、手摺りの足元のパイプ(1)が腐食場合を説明する。
図5はΦ32の手摺りで、正面から見たところの正面図で、一部断面図である。その手摺りは縄張りの役目を果たしており、とくに人が海や川または池など、人が入れないように設置してある。その中で、とくに海辺は錆びるものが多数あるが、その中で錆びて腐食するものもある。その手摺りなどで、何所からも心棒(2)を挿入することができない場合には、パイプ(1)の側面にΦ10の穴を開け、その穴からΦ8の心棒(2)を7本入れる。その穴(1j)を開ける場所は分かり難いので、右側の手摺りに描いてある。
その穴(1j)は、Φ10のドリルで穴(1j)を開け、そのドリルを捻るように手元を上に上げると、穴(1j)の上下は20ミリになる。そこから接着剤(3)を入れ、心棒(2)を穴(1j)から1本入れて、2本目を入れる途中の図である。その心棒(2)は挿入し易いように、先端(2a)を尖らしてある。そして、内径Φ26のパイプ(1)に、心棒(2)を7本挿入する。そして、その穴(1j)を接着剤(3)で潰し、その上を結束具(5)で止めて見えなくしておく。また、竹ひごを使用する場合は、Φ3の物を約5本入れて固める。そのときは、Φ6の穴(1j)で充分である。
実施例4は、倒れた標識(1f)を直す場合を説明する。
図6は、標識が折れたパイプ下(1b)の断面図である。その図は、地面(4)があり、約1センチのところから錆びて腐食し、その腐食部(1a)のためパイプ下(1b)だけが残ったものである。したがって、上部のパイプ上(1c)は取り外して、工場などで以下の細工をする。
図7は、取り外したパイプ上(1c)に接着剤(3)を介して心棒(2)を取り付けた断面図である。パイプ上(1c)を作業台に載せ、パイプ上(1c)の中に接着剤(3)を塗り、さらに心棒(2)の挿入する方に接着剤(3)を塗り、パイプ上(1c)に心棒(2)を半分残して挿入し、さらに接着剤(3)で満たす。
挿入した心棒(2)は、パイプ下(1b)に継ぎ足したとき、真っ直ぐになるように取り付ける。図7の心棒(2)は多少斜めに付いているが、この程度が最大の歪みであり、真っ直ぐに取り付けた方が良いが、真っ直ぐに図面を書いたのでは、心棒(2)の意味が分かり難いので、わざと左に倒れている。
そして、一日間放置すると接着剤(3)は固まり、心棒(2)は動かなくなり固定される。この接着剤(3)のシリコン は、固まるときに動かすと亀裂が入り、簡単に心棒(2)が取れる恐れがあるため、半乾きのときに注意する。
図8は、パイプ下(1b)にパイプ上(1c)を取り付けた断面図である。パイプ下(1b)に接着剤(3)のシリコン を入れ、その中にパイプ上(1c)の心棒(2)をパイプ下(1b)の中に挿入する。すると、余分な接着剤(3)が腐食部(1a)から溢れ出し、溢れ出した接着剤(3)の余分な分を拭き取り、標識が倒れないように補強する。
二日以上経って、接着剤(3)が乾いたら、補強を外して工事が完成する。このとき、補修工事が完成しただけでなく補修したところは、今までのところより強くなっていることも、心棒(2)が何を使用するかに掛かっている。したがって、新設のときは工事費のことを考えてパイプ(1)を使用したが、修理のときは個数が限られているので、十分な材料を使用しても、人件費と比べれば安いものである。
実施例5は、倒れたパイプ(1)の心棒(2)を圧入する場合を説明する。
図9は、パイプ下(1b)の断面図である。パイプ下(1b)の内面に接着剤(3)を塗り、それから接着剤(3)で満たし、心棒(2)に接着剤(3)を塗ってから半分中に入れる。そしてパイプ下(1b)の内面と、心棒(2)の間には隙間ができるため、補強棒(2d)を圧入して隙間をなくする。補強棒(2d)は、圧入し易いように先を削っている。その補強棒(2d)は、丸ならば2本で、角ならば1本でも良い。
図10は、パイプ(1)を繋いだところである。パイプ上(1c)を乾燥させ、パイプ上(1c)の内径に適量の接着剤(3)を塗る。それから接着剤(3)で満たし、パイプ下(1b)の心棒(2)を挿入して、さらに補強棒(2d)を圧入する。そのとき、Φ60のパイプ(1)は、約0.5ミリ変形してΦ60.5になり、直径がΦ59.5になるところもある。
余った接着剤(3)は腐食部(1a)から溢れだし、余分なものは取り除き、腐食部(1a)の腐食した部分を接着剤(3)で肉付けをする。この方法では、その日の内に作業が終わり、乾燥を待つ必要がない。
図11は、水平に切った40ミリの角材の心棒(2)と、厚み15ミリの補強棒(2d)である。四角の心棒(2)と補強棒(2d)は、パイプ(1)の外周を変形させ、圧入している。実際は、0.1歪むだけであるが、図面では誇張して描いている。
図12は、水平に切った丸材の心棒(2)と、補強棒(2d)が二本の断面図である。Φ40の丸角の心棒(2)と、Φ18の補強棒(2d)は、パイプ(1)の外周を変形させ、圧入している。実際は、0.1歪むだけであるが、図面では誇張して描いている。
図13は、丸型の心棒(2)に薄板(2e)を取り付けた断面図である。薄板(2e)の厚みは3ミリのベニヤ板で、Φ50の心棒(2)の間を曲がることで、パイプ(1)の内径と心棒(2)の間に介在し、薄板(2e)を曲げる力が圧入である。そのため、心棒(2)の側面と、薄板(2e)の側面の2点が接触し、3点の接触で安定する。
実施例6は、ベランダの手摺りの補修方法を説明する。
図14は、ベランダの手摺りの、横のパイプ(1)の正面図である。柱(1f)があり、柱(1f)の下が錆びて補修するのは説明したが、横のパイプ(1)の補修方法を説明する。そのパイプ(1)が、まだくっ付いていても、この場合は切断する必要がある。そしてパイプ右(1g)とパイプ左(1h)とに分け、この場合パイプ左(1h)の外側にΦ40のパイプを被せる。
図15は、Φ40のパイプを被せ、パイプ左(1h)とパイプ右(1g)を図のように分けたところである。その他、手で図のように捻れるものであれば、それで良い。そして、パイプ右(1g)の中に接着剤(3)を入れ、その中に心棒(2)を入れ、その中に心棒(2)を挿入する。そして、パイプ左(1h)にも接着剤(3)を入れ、パイプ(1)を真っ直ぐにして、左右のパイプ(1)の隙間から心棒(2)を左に移動する。
図16は、移動した心棒(2)を表した断面図である。その図は、心棒(2)をパイプ(1)の左の方向に移動さし、そのとき余った接着剤(3)は腐食部(1a)から溢れ出る。そして、溢れた接着剤(3)を腐食した部分に塗る。
しかし、中に挿入する心棒(2)を多数の竹ひごにすると、パイプ右(1g)に竹ひごを通す穴(1j)を開けると、竹ひごが入ることで心棒(2)の役目をし、パイプ右(1g)とパイプ上(1c)を開ける作業をする必要がない。この竹ひごは、縦に繊維が入っているため弾力に富み、それを接着剤(3)で固めることで、一個の単体になる。したがって作業は、曲げても折れないので、比較的に小さな穴(1j)で簡単に挿入できる。
符号の詳細な説明。
パイプ(1)は、看板や標識または手摺りなどに使用されているパイプ(1)で、そのパイプ(1)は丸パイプや角パイプがある。
腐食部(1a)は、通常道路の際が錆びていて、その錆がもとで腐食した部分を言う。
パイプ上(1c)は、図7、図8、図10に描いてあり、パイプ(1)が腐食部(1a)より折れて二本になった場合、パイプ(1)の上の部分を指す。
パイプ下(1b)は、図5、図8、図9、図10に描いてあり、パイプ(1)が腐食部(1a)より折れて二本になった場合、パイプ(1)の下の部分を指す。したがって、パイプ下(1b)は、ほとんどが地面(4)の下にある。
曲がり部(1e)は図4に描いてあり、道路の標識などで、かるくセンターをずらしている物がある。そのパイプ(1)は倒れていないものであり、倒れた後は実施例4と実施例5のようにする。
標識(1f)は図4に描いてあり、道路に設置してある標識(1f)で、歩道(4a)に設置してある。
パイプ右(1g)は図11、図12、図13に描いてあり、ベランダなどのパイプ(1)が錆びて、間が無い場合のパイプ(1)の右側である。
パイプ左(1h)図11、図12、図13に描いてあり、ベランダなどのパイプ(1)が錆びて、間が無い場合のパイプ(1)の左側である。
飾り棒(1i)は図5、図11、図12、図13に描いてあり、ベランダや道路の縄張りの代わりに設置されている、手摺りの格子または角度をつけた棒で、人が通れないぐらいになっている。
心棒(2)は、鉄筋が良いが、道路などの強度を落とす必要があるときには木材を使用する。また、竹ひごを多数使用すると、設置が簡単にできる。
先端(2a)は図4に描いてあり、後から挿入する心棒(2)がスムーズの入るように尖らしてある。その尖った先は、真ん中より端にずれており、突付き棒(2c)を回すことで心棒(2)が回り、心棒(2)と心棒(2)の隙間を探して、そこから挿入する。
後部(2b)は図4に描いてあり、雄ネジが取り付けてあり、突付き棒(2c)の雌ネジと合体して心棒(2)を所定の位置に押し込み、ネジを外すことで分離する。
突付き棒(2c)は図4に描いてあり、心棒(2)を所定の位置に送るための物で、先端には雌ネジが付いている。
補強棒(2d)は図9、図10に描いてあり、心棒(2)の隙間をなくすることで、外からの補強を付ける必要がない。その補強棒(2d)は、丸の形なら補強棒(2d)は2本で心棒(2)が1本、角ならば補強棒(2d)が1本で良い。
接着剤(3)は、シリコンが理想的で、ゴムの成分は振動に強く、劣化は40年前に使用したシリコンが持っているので信頼性がある。このシリコンは粘度が高いため、接着するとき上に乗せるだけではくっ付かず、最初に適量を手で薄く塗り、その後接着剤(3)で満たす。それを最初から満たすと、接着剤(3)とパイプ(1)の間には隙間ができ、その隙間は接着剤(3)がくっ付く原理の、原子間引力が働かないので直ぐに剥がれる。そのシリコンは、中の心棒(2)と外側の腐食したパイプ(1)の間を弾力で介在しているので、中の心棒(2)が折れない限りはパイプ(1)が折れることはない。また、シリコンは塗料の役目を果たす。
地面(4)は、道路である。
歩道(4a)は図4の中で、地面(4)を歩道(4a)と車道(4b)に分けて描いてあり、図4の標識(1f)は歩道(4a)に立ててあり、250センチのところから歩道(4a)の方に曲げて、自動車の通行を邪魔しないようになっている。
車道(4b)は、図4の中で地面(4)を歩道(4a)と車道(4b)に分けて描いている。
結束具(5)は図5に描いてあり、手摺りと手摺りを繋ぐもので、中央にはボルトが有り、ボルトを締めることで、隣との一体化を果たしている。
傘の柄が錆びて折れた場合に、パイプ(1)の中に接着剤(3)を塗り、その後接着剤(3)で満たし、その中に心棒(2)の竹ひごを数本入れる。そして、パイプ(1)を繋ぎ、接着剤(3)のシリコンを乾燥させる。竹は、鉄の心棒(2)より軽いが、それでも多少重たくなる。
新設の場合に、海岸の近くなどの明らかに錆びそうな場所は、腐食する部分を予想して心棒(2)を入れ、接着剤(3)で満たす方法もある。この方法だと、新設の材料は一定で、腐食する部分を予想して、工場で心棒(2)と接着剤(3)をパイプ(1)の中に入れるため、簡単にできる。
1 パイプ 1a 腐食部 1b パイプ下 1c パイプ上
1e 曲がり部 1f 柱 1g パイプ右 1h パイプ左
1i 飾り棒 1j 穴
2 心棒 2a 先端 2b 後部 2c 突付き棒
2d 補強棒 2e 薄板
3 接着剤
4 地面 4a 歩道 4b 車道
5 結束具

Claims (1)

  1. パイプ(1)が腐食した場合、
    該パイプ(1)の中に心棒(2)を入れ、
    該パイプ(1)の内面と、該心棒(2)の間に接着剤(3)が介在することを特徴とするパイプの補修方法。
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