以下、本発明による車載装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、所定の情報が格納され得る格納部等において、当該格納部に情報が記憶される過程は問わないものとする。例えば、記録媒体を介して情報が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、通信回線などを介して送信された情報が格納部等で記憶されるようになってもよい。さらに、入力デバイスを介して入力された情報が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
(実施の形態1)
本実施の形態において、複数の走行シーンを検知した場合に、優先される走行シーンを選択し、当該走行シーンに適合する楽曲データを再生する車載装置1について説明する。なお、本実施の形態において、車載装置1は、通常、オーディオ装置と一体型のナビゲーション装置であるが、例えば、オーディオ装置と接続されているナビゲーション装置や、ナビゲーション装置と接続されているオーディオ装置、オーディオ装置とナビゲーション装置との連携を行うための装置などでもよい。また、車載装置1は、例えば、オーディオ機能や、ナビゲーション機能を有する端末装置であってもよい。また、車載装置1は、通常、車や、バイク、自転車などの移動体(乗り物)に搭載されている。なお、移動体には人も含まれる。
図1は、本実施の形態における車載装置1のブロック図である。車載装置1は、シーン管理情報格納部11、カテゴリ管理情報格納部12、属性変更管理情報格納部13、楽曲データ格納部14、シーン情報取得部15、シーン識別子取得部16、カテゴリ識別子取得部17、属性変更情報取得部18、楽曲データ取得部19、楽曲データ再生部20を備える。シーン識別子取得部16は、第一シーン識別子取得手段161、判断手段162、優先度情報取得手段163、第二シーン識別子取得手段164を備える。
シーン管理情報格納部11には、1以上のシーン管理情報と、優先度情報とが格納される。シーン管理情報とは、シーン識別子と、シーン判別条件とを対応付けて有する情報である。また、一のシーン管理情報は、通常、一の優先度情報と対応付いている。また、一の優先度情報は、2以上のシーン識別子と対応付いていてもよい。
シーン識別子とは、移動体の走行シーンを識別するための情報である。走行シーンとは、例えば、移動体の走行時の位置や、移動体の走行時の状態、移動体の走行時の時刻、移動体の走行時の天気などである。つまり、シーン識別子は、例えば、(1)移動体の位置に関連する識別子や、(2)移動体の状態に関連する識別子、(3)時刻に関連する識別子、(4)天気に関連する識別子、(5)その他の任意の識別子などである。(1)は、例えば、道路の種類を識別するものや、道路の構造を識別するもの、地域を識別するものなどである。(1)は、例えば、「高速道路」や、「一般道路」、「トンネル」、「橋」、「東京」、「大阪」などである。また、(2)は、移動体のエンジンの状態を識別するものや、移動体の燃料残量を識別するもの、移動体の速度を識別するものなどである。(2)は、例えば、「エンジンON」や、「燃料多」、「速度遅」などである。また、(3)は、例えば、時間帯を識別するものなどである。(3)は、例えば、「午前」や、「午後」、「朝」、「昼」、「夕」、「夜」などである。また、(4)は、例えば、天気を識別するものや、降水確率を識別するものなどである。(4)は、例えば、「晴」、「曇」、「雨」、「降水確率50%」などである。また、(5)は、例えば、「シーンA」や、「シーンB」、「ユーザ定義シーン」などである。なお、シーン識別子は、後述のシーン情報と同様の情報であってもよい。
また、シーン判別条件とは、移動体の走行シーンを判別するための条件である。移動体の走行シーンを判別するための条件とは、移動体の走行シーンを示すシーン情報に関する条件である。つまり、シーン判別条件とは、シーン情報を有する条件である。
シーン情報は、例えば、移動体の走行時の位置に関連する位置関連情報や、移動体の走行時の状態に関連する状態関連情報、移動体の走行時の時刻に関連する時刻関連情報、移動体の走行時の天気に関連する天気関連情報などである。なお、シーン情報は、通常、移動体の現在の走行シーンを示す情報である。
位置関連情報は、例えば、走行中の位置を示す位置情報や、走行中の道路を示す道路情報、走行中の地域を示す地域情報、走行中の地形を示す地形情報などである。
位置情報は、通常、経緯度を示す経緯度情報であるが、地図上の座標を示す座標情報や、高度を示す高度情報、距離を示す距離情報などであってもよい。「距離」は、通常、空間的距離であるが、時間的距離であってもよい。また、距離情報は、例えば、移動体の現在位置から目的地までの距離を示す目的地距離情報や、出発地から移動体の現在位置までの距離を示す現在距離情報、その他、移動体の現在位置から予め決められた条件に合致する地点までの距離を示す地点距離情報などである。また、目的地距離情報は、移動体の現在位置から目的地までの直線距離であってもよいし、経路上の距離であってもよい。これは、現在距離情報や、地点距離情報などでも同様である。また、「予め決められた条件」とは、地点に関する地点条件である。当該条件は、通常、目的地までの経路上かつ進行方向にある最も近い地点であること、である。また、当該「最も近い地点」とは、例えば、トンネルの入口または出口、高速道路の入口または出口、国道などの主要道と他の道路との交差点などである。つまり、「予め決められた条件に合致する地点」とは、例えば、目的地までの経路上かつ進行方向にある最も近いトンネルの入口または出口、高速道路の入口または出口、国道などの主要道と他の道路との交差点などである。なお、地点距離情報は、予め決められた条件に合致する地点から移動体の現在位置までの距離を示してもよい。また、地点距離情報は、例えば、「+」や「−」の符号を有しており、当該符号により、移動体の現在位置に対する方向を示してもよい。例えば、地点距離情報が「+」を有している場合、当該地点は移動体の進行方向(前方)に存在することを示す。また、例えば、地点距離情報が「−」を有している場合、当該地点は移動体の進行方向とは逆の方向(後方)に存在することを示す。
また、道路情報は、例えば、道路の種類を示す道路種類情報や、道路の構造を示す道路構造情報、道路の制限速度を示す制限速度情報などである。道路種類情報は、道路法に規定されている道路の種類や、道路の名称、その他任意の分類などを示す。道路種類情報は、例えば、「高速自動車国道」や、「一般国道」、「都道府県道」、「市町村道」、「名神高速道路」、「国道1号線」、「主要道」、「公道」、「私道」などである。道路種類情報は、道路の名称を示す道路名称情報であってもよい。また、道路構造情報は、例えば、「トンネル」や、「橋」、「高架」などである。また、制限速度情報は、例えば、「時速60km」や、「80km/h」などである。
また、地域情報は、通常、地域の名称を示す地域名称情報である。地域名称情報は、例えば、都道府県の名称を示す都道府県名称情報や、市町村の名称を示す値町村名称情報、行政区画の名称を示す行政区画名称情報、地方区分の名称を示す地方区分名称情報などである。地域情報は、例えば、「東京都」や、「兵庫県」、「千代田区」、「神戸市」、「関西」、「関東」などである。また、地形情報は、通常、地形の種類を示す地形種類情報である。地形情報は、例えば、「山間部」や、「海辺」、「川辺」、「市街地」などである。
また、状態関連情報は、例えば、移動体のエンジンのONまたはOFFの状態を示すエンジン情報や、移動体の燃料残量を示す燃料残量情報、移動体の速度を示す速度情報などである。エンジン情報は、例えば、「ON」や、「OFF」、「動作中」、「停止中」などである。
また、時刻関連情報は、例えば、時刻を示す時刻情報や、時間帯を示す時間帯情報などである。時間帯情報は、通常、気象庁が規定している時間細分(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/saibun.html)であるが、当該時間細分と同様の細分を示すものであってもよい。時間帯情報は、例えば、「午前」や、「午後」、「朝」、「昼」、「夕」、「夜」などである。
また、天気関連情報は、天気を示す天気情報や、予報された天気を示す予報天気情報、降水確率を示す降水確率情報、雨量を示す雨量情報、雲量を示す雲量情報、気温を示す気温情報、湿度を示す湿度情報などである。天気情報や予報天気情報は、気象庁が規定している天気名(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/tenki.html)や、その他一般的に天気予報等において使用される天気名などである。天気情報、および予報天気情報は、例えば、「晴」、「曇」、「雨」、「霙」、「雹」などである。
以上より、シーン判別条件は、例えば、(1)移動体の位置に関連する条件や、(2)移動体の状態に関連する条件、(3)時刻に関連する条件などである。
(1)は、例えば、(11)「道路種類=高速自動車国道」や、(12)「道路構造=トンネル」、(13)「トンネル距離≦200m」などである。(11)は、移動体が走行している道路の種類が高速自動車国道であることを示す。また、(12)は、移動体が走行している道路の構造がトンネルであることを示す。また、(13)は、移動体の現在の位置からトンネルまでの距離が200mであることを示す。
なお、(13)は、トンネルまでの距離に関するトンネル距離条件であり、当該トンネル距離条件は、移動体の速度を示す速度情報に応じて変化することが好適である。例えば、当該速度情報が「50km/h」である場合、トンネル距離条件は、「トンネル距離≦15m」などである。また、例えば、当該速度情報が「100km/h」である場合、トンネル距離条件は、「トンネル距離≦30m」などである。また、トンネル距離条件は、トンネル距離情報を代入することで確定するものであってもよい。例えば、上記の例であれば、トンネル距離条件は、「トンネル距離≦($時速×3時間÷10,000)」などである。この場合、「$時速」に時速を示す速度情報が代入される。また、トンネル距離条件は、例えば、「トンネル距離≦($秒速×1秒)」などであってもよい。この場合、「$秒速」に秒速を示す速度情報が代入される。
また、(2)は、例えば、(21)「エンジン=ON」や、(22)「速度>0km/h」、(23)「燃料残量≦10L」などである。(21)は、移動体のエンジンの状態がONであることを示す。また、(22)は、移動体の速度が0km/hより大きいことを示す。また、(23)は、移動体の燃料の残量が10L以下であることを示す。
また、(3)は、例えば、(31)「時刻≦12:00」や、(32)「時間帯=夕暮れ」、(33)「降水確率≧50%」などである。(31)は、現在の時刻が12:00以前であることを示す。また、(32)は、現在の時間帯が夕暮れであることを示す。また、(33)は、降水確率が50%以上であることを示す。
また、シーン判別条件は、これらの条件の2以上の組み合わせであってもよい。シーン判別条件は、例えば、(a)「(道路種類=高速自動車国道)&(トンネル距離≦200m)」や、(b)「(時刻≦7:00)|(時刻≧22:00)」、(c)「(道路種類=一般国道)&(天気=雨)&(時刻≧18:00)」などである。(a)は、移動体が走行している道路の種類が自動車国道であり、かつトンネルまでの距離が200mであることを示す。また、(b)は、時刻が7:00以前である、または時刻が22:00以後であることを示す。また、(c)は、移動体が走行している道路の種類が一般国道であり、かつ天気が雨であり、かつ時刻が18:00以後であることを示す。
また、シーン判別条件は、例えば、移動体の走行シーンの開始を判別するための条件であるシーン開始条件であってもよい。この場合、シーン開始条件は、シーン判別条件である。また、シーン判別条件は、例えば、移動体の走行シーンの終了を判別するための条件であるシーン終了条件を有していてもよい。この場合、シーン判別条件は、シーン開始条件と、シーン終了条件とを有する。なお、シーン終了条件は、シーン開始条件と同様であるので、説明を省略する。
また、優先度情報とは、移動体の走行シーンの優先度を示す情報である。移動体の走行シーンを識別する情報は、シーン識別子である。従って、優先度情報は、シーン識別子の優先度を示す情報でもある。また、移動体の走行シーンを判別するための条件は、シーン判別条件である。従って、優先度情報は、シーン判別条件の優先度を示す情報であってもよい。また、優先度情報は、優先度を絶対的に示す情報や、優先度を相対的に示す情報などである。
優先度を絶対的に示す場合、優先度情報は、シーン識別子により識別される移動体の走行シーンごとの優先度を示す。また、優先度情報は、例えば、数値や、優先の度合を示す文字や記号などである。優先度情報は、例えば、「1」や、「80」、「高」、「中」、「低」、「○」、「△」、「×」などである。なお、当該優先度情報が示す優先度は、優先度情報が示す数値などの大小により決定されるものではない。
また、優先度を相対的に示す場合、優先度情報は、シーン識別子により識別される移動体の走行シーン間の優先関係を示す。また、優先度情報は、例えば、シーン識別子や、2以上のシーン識別子間の優先度を示す記号や文字などである。また、優先度情報は、例えば、シーン識別子に対応付いているシーン判別条件が有するシーン情報の種類や内容を示す情報であってもよい。優先度情報は、(1)「トンネル」や、(2)「○」、(3)「<」、(4)「(高速道路,トンネル|トンネル)」、(5)「高速道路,山間部,トンネル(○)」、(6)「高速道路<トンネル」、(7)「(天気,時刻|天気)」、(8)「時刻,天気(○)」、(9)「時刻関連<天気関連」などである。(1)は、シーン識別子「トンネル」を含む2以上のシーン識別子の組において最優先されるシーン識別子が「トンネル」であることを示す。また、(2)は、シーン識別子の2以上の組において最優先されるシーン識別子を示す記号である。また、(3)は、2つのシーン識別子の組において優先されるシーン識別子を示す記号である。また、(4)は、2つのシーン識別子「高速道路」、「トンネル」の組において優先されるシーン識別子が「トンネル」であることを示す。また、(5)は、3つのシーン識別子「高速道路」、「山間部」、「トンネル」の3つの組において最優先されるシーン識別子が「トンネル」であることを示す。また、(6)は、2つのシーン識別子「高速道路」、「トンネル」の組において優先されるシーン識別子が「トンネル」であることを示す。また、(7)は、シーン情報が、天気関連情報を有するシーン判別条件と、時刻関連情報を有するシーン判別条件の2つのシーン判別条件に合致する場合に、天気関連情報を有するシーン判別条件に対応するシーン識別子を優先することを示す。また、(8)、(9)は、(7)と同様であるので説明を省略する。
また、優先度情報は、シーン識別子の1以上の集合であるシーングループ間の優先関係を示す情報であってもよい。シーングループは、通常、当該シーングループを識別するグループ識別子を有する。また、一のグループ識別子は、通常、1以上のシーン識別子に対応付いており、当該対応付けにより、当該1以上のシーン識別子が同一のシーングループであることが示される。例えば、1つのグループ識別子「割込グループ」と、2つのシーン識別子「トンネル」と「速度超過」とが対応付いている場合、当該シーン識別子「トンネル」と「速度超過」は、グループ識別子「割込グループ」で識別される同一のシーングループに属することを示す。
シーングループの優先関係を示す場合、優先度情報は、例えば、(a)「通常グループ<割込グループ」や、(b)「通常,割込|割込」などである。(a)および(b)は、「通常グループ」と「割込グループ」の2つのシーングループにおいて優先するシーングループが「割込グループ」であることを示す。つまり、(a)および(b)は、通常グループに属するシーン識別子と、割込グループに属するシーン識別子とにおいて、割込グループに属するシーン識別子を優先することを示す。例えば、優先度情報が上記(a)や(b)などであるとする。また、グループ識別子「通常グループ」と、シーン識別子「高速道路」と「一般国道」とが対応付いているとする。また、グループ識別子「割込グループ」と、シーン識別子「トンネル」と「速度超過」とが対応付いているとする。このような場合、当該優先度情報は、当該4つのシーン識別子「高速道路」、「一般国道」、「トンネル」、「速度超過」において、グループ識別子「割込グループ」に対応付いている「トンネル」と「速度超過」を優先することを示す。
また、一のシーングループにおいて、上記優先度を絶対的に示す優先度情報や、優先度を相対的に示す優先度情報により、当該シーングループに属する2以上のシーン識別子間の優先関係が示されてもよい。
カテゴリ管理情報格納部12には、シーン識別子と、楽曲データのカテゴリを示すカテゴリ識別子とを対応付けて有する1以上のカテゴリ管理情報が格納される。カテゴリ識別子は、楽曲データのいわゆるジャンルを識別するものであってもよい。カテゴリ識別子は、例えば、「ロック」、「ジャス」、「アップテンポ」、「スローテンポ」などである。
属性変更管理情報格納部13は、1以上の属性変更管理情報が格納される。属性変更管理情報とは、シーン識別子と、属性変更情報とを対応付けて有する情報である。
属性変更情報とは、楽曲データの再生時の属性の変更内容を示す情報である。当該「再生時の属性」とは、例えば、音量や、音量の左右のバランス、トーン(音調)、ピッチ(音程)、テンポ(拍数、速さ)などである。また、「変更内容」とは、例えば、音量を上げることや、音量を下げること、左の音量を上げ右の音量を下げること、トーンを変更すること、ピッチを上げること、テンポを上げることなどである。つまり、属性変更情報は、例えば、(1)「音量+1」や、(2)「左+2|右−2」、(3)「高音:強|低音:弱」、(4)「音程+2半音」、(5)「テンポ×90%」などである。(1)は、音量を1上げることを示す。また、(2)は、左側の音量を2上げ、右側の音量を2下げることを示す。また、(3)は、高音を強くし、低音を弱くすることを示す。また、(4)は、音程を2半音上げることを示す。また、(5)は、テンポを90%にすることを示す。また、属性変更情報は、これらの2以上の組み合わせであってもよい。
楽曲データ格納部14には、1以上の楽曲データが格納される。楽曲データとは、楽曲を電子的に扱うためのものである。楽曲とは、いわゆる「音楽」と呼ばれるものや、いわゆる「曲」と呼ばれるもの、音声、効果音などである。楽曲の内容は問わない。また、楽曲データは、楽曲を電子的に扱えるものであれば、形式などは問わない。楽曲データは、例えば、MP3や、MIDI、WAVなどの形式である。また、楽曲データは、通常、楽曲データを識別するための楽曲データ識別子を有する。当該楽曲データ識別子は、例えば、いわゆるファイル名や、楽曲名などである。また、当該楽曲データは、通常、シーン識別子が対応付けられている。また、当該楽曲データは、例えば、カテゴリ識別子が対応付けられていてもよい。
シーン情報取得部15は、シーン情報を取得する。例えば、位置関連情報を取得する場合、シーン情報取得部15は、通常、地図を示す地図情報と、移動体の現在位置を示す現在位置情報とを取得し、当該現在位置情報が示す現在位置に対応する道路情報などを、地図情報から取得する。当該地図情報は、通常、地図上の道路を示す地図道路情報や、地図上の地域を示す地図地域情報、地図上の地形を示す地図地形情報などを有している。地図道路情報は、例えば、道路名称情報や、道路種類情報、道路構造情報、制限速度情報、道路の起点や終点、経由地点などの位置を示す道路位置情報などを有する。また、地図地域情報は、地域名称情報や、当該地域の位置や範囲を示す地域位置情報などを有する。また、地図地形情報は、地形種類情報や、当該地形の位置や範囲を示す地形位置情報などを有する。
また、地図情報は、2以上の道路情報の集合である経路情報を有していてもよい。当該経路情報は、出発地から目的地までの経路を示す情報である。また、地図情報は、通常、シーン情報取得部15が保持しているが、予め決められた記憶領域や、任意の記憶領域などに格納されていてもよい。
例えば、シーン情報取得部15は、取得した現在位置情報が、上記各種情報が有する位置情報と一致するか否かを判断し、一致する場合に、当該位置情報を有する上記各種情報を取得する。当該「一致するか否かを判断」には、当該位置情報が示す範囲に含まれるか否かを判断することも含まれる。例えば、道路情報を取得する場合、シーン情報取得部15は、取得した現在位置情報と、地図道路情報が有する道路位置情報とが一致するか否かを判断する。そして、一致する場合、シーン情報取得部15は、当該地図道路情報を、シーン情報である道路情報として取得する。また、例えば、地域情報を取得する場合、シーン情報取得部15は、取得した現在位置情報が、地図地域情報が有する地域位置情報が示す範囲に含まれるか否かを判断する。そして、含まれる場合、シーン情報取得部15は、当該地図地域情報を、シーン情報である地域情報として取得する。また、例えば、地形情報を取得する場合、シーン情報取得部15は、取得した現在位置情報が、地図地形情報が有する地形位置情報に一致するか否か、または当該地形位置情報が示す範囲に含まれるか否かを判断する。そして一致する場合、または含まれる場合、シーン情報取得部15は、当該地図地形情報を、シーン情報である地形情報として取得する。
また、位置関連情報を取得する場合、シーン情報取得部15は、通常、衛星航法システム(GPS受信機など)や、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などから、各種位置関連情報を取得する。この場合、シーン情報取得部15は、これらの装置を有していてもよいし、これらの装置で実現され得てもよい。
また、例えば、状態関連情報を取得する場合、シーン情報取得部15は、通常、エンジンのONまたはOFFを検知するイグニッションセンサや、移動体の速度を計測する速度計、移動体の燃料残量を計測する燃料残量計などの装置から、各種状態関連情報を取得する。この場合、シーン情報取得部15は、これらの装置を有していてもよいし、これらの装置で実現され得てもよい。
また、例えば、時刻関連情報を取得する場合、シーン情報取得部15は、通常、時計から時刻情報を取得する。また、シーン情報取得部15は、通常、時刻の条件を示す時刻条件と、時間細分との対応表を有しており、取得した時刻情報が合致する時刻条件に対応する時間細分を取得し、時間帯情報を取得する。この場合、シーン情報取得部15は、時計を有していてもよいし、時計で実現され得てもよい。
また、例えば、天気関連情報を取得する場合、シーン情報取得部15は、通常、天気情報や予報天気情報、降水確率情報などを受信する装置から、天気情報などの天気関連情報を取得する。また、例えば、当該天気情報などが予め決められた記憶領域や任意の記憶領域に格納されている場合、シーン情報取得部15は、当該天気情報などを、当該記憶領域から取得してもよい。また、シーン情報取得部15は、通常、雨量を計測する雨量計や、気温を計測する気温計、湿度を計測する湿度計などの装置から、雨量情報などの天気関連情報を取得する。この場合、シーン情報取得部15は、これらの装置を有していてもよいし、これらの装置で実現され得てもよい。
また、シーン情報取得部15は、例えば、シーン管理情報格納部11に格納されているシーン判別条件に従い、シーン情報を取得してもよい。例えば、シーン情報取得部15は、シーン管理情報格納部11に格納されているシーン判別条件に対し、予め決められた順序に従い、当該シーン判別条件が何を示す条件であるかを判断する。そして、例えば、当該シーン判別条件が、移動体の位置に関連する条件である位置関連条件である場合、シーン情報取得部15は、位置関連情報を取得する。また、例えば、当該シーン判別条件が、移動体の状態に関連する条件である状態関連条件である場合、シーン情報取得部15は、状態関連情報を取得する。また、例えば、当該シーン判別条件が、時刻に関連する条件である時刻関連条件である場合、シーン情報取得部15は、時刻関連情報を取得する。また、例えば、当該シーン判別条件が、天気に関連する天気関連条件である場合、シーン情報取得部15は、天気関連情報を取得する。
なお、シーン情報取得部15は、通常、車載装置1の電源がONになった直後から、電源がOFFになるまで、シーン情報を取得し続ける。当該取得のタイミングは、通常、1秒ごとや、10分ごと、1時間ごとなどの定期的であるが、不定期であってもよい。例えば、シーン情報取得部15は、都道府県や市町村などの地域が変わるたびにシーン情報を取得してもよい。なお、地域が変わったことを検知する方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。
また、シーン情報の取得のタイミングは、各種シーン情報ごとに予め決められていてもよい。例えば、シーン情報のうち、位置情報や、速度情報、時刻情報など、移動体の走行および時間の経過に応じて時々刻々と変化する情報については、定期的に取得すると決められていてもよい。また、例えば、シーン情報のうち、地域名称情報や、予報天気情報、降水確率情報など、予め決められた領域(地域など)ごとに異なる情報については、移動体が当該領域の境界を通過するたびに取得すると決められていてもよい。
また、シーン情報取得部15の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
シーン識別子取得部16は、シーン情報取得部15が取得したシーン情報に対応する1以上のシーン識別子を、シーン管理情報格納部11から取得する。当該「シーン情報に対応する1以上のシーン識別子」とは、通常、当該シーン情報が合致するシーン判別条件に対応するシーン識別子である。シーン識別子取得部16は、通常、後述の各手段により、シーン識別子を取得する。
第一シーン識別子取得手段161は、シーン情報取得部15が取得したシーン情報に対応する1以上のシーン識別子を取得する。第一シーン識別子取得手段161は、通常、シーン情報取得部15が取得したシーン情報が、シーン管理情報格納部11に格納されている1以上のシーン管理情報が有するシーン判別条件のいずれに合致するか否かを判断し、合致するシーン判別条件に対応するシーン識別子を、シーン管理情報格納部11から取得する。
また、第一シーン識別子取得手段161は、例えば、シーン情報取得部15が取得したシーン情報が、先に合致したシーン判別条件とは異なるシーン判別条件に合致する場合に、シーン識別子を取得してもよい。つまり、第一シーン識別子取得手段161は、当該シーン情報が同一のシーン判別条件に合致する間は、シーン識別子を取得しなくてもよい。
例えば、シーン情報取得部15が道路種類情報「一般国道」を取得したとする。すると、第一シーン識別子取得手段161は、当該「一般国道」が合致するシーン判別条件に対応するシーン識別子を取得する。その後、シーン情報取得部15が次のタイミングで再度道路種類情報「一般国道」を取得した場合、第一シーン識別子取得手段161は、当該「一般国道」が合致するシーン判別条件に対応するシーン識別子を取得しなくてもよい。また、その後、シーン情報取得部15が異なる道路種類情報「高速自動車国道」を取得したとする。すると、第一シーン識別子取得手段161は、当該「高速自動車国道」が合致するシーン判別条件に対応するシーン識別子を取得する。
なお、以下、第一シーン識別子取得手段161が取得したシーン識別子を、第一シーン識別子とする。
判断手段162は、第一シーン識別子が2以上であるか否かを判断する。
優先度情報取得手段163は、判断手段162が、第一シーン識別子が2以上であると判断した場合に、当該2以上の第一シーン識別子に対応する優先度情報を、シーン管理情報格納部11から取得する。
例えば、シーン管理情報格納部11に格納されている優先度情報が、一のシーン管理情報と対応付いている場合、優先度情報取得手段163は、当該2以上の各第一シーン識別子を有する各シーン管理情報に対応する優先度情報を、シーン管理情報格納部11から取得する。この場合、優先度情報取得手段163は、通常、2以上の優先度情報を取得する。
また、例えば、シーン管理情報格納部11に格納されている優先度情報が、2以上のシーン識別子の組と対応付いている場合、優先度情報取得手段163は、当該2以上の第一シーン識別子の組に対応する優先度情報を、シーン管理情報格納部11から取得する。この場合、優先度情報取得手段163は、1つの優先度情報を取得することが好適であるが、2以上の優先度情報を取得してもよい。この場合、優先度情報取得手段163は、例えば、2以上の第一シーン識別子の各組み合わせが有する第一シーン識別子の組に対応する優先度情報を取得する。
第二シーン識別子取得手段164は、2以上の第一シーン識別子から、1以上のシーン識別子を取得する。第二シーン識別子取得手段164は、通常、1つのシーン識別子を取得することが好適であるが、1以上のシーン識別子を取得してもよい。
例えば、優先度情報取得手段163が絶対的な優先度を示す2以上の優先度情報を取得した場合、第二シーン識別子取得手段164は、当該優先度情報のうち、予め決められた条件である優先度条件に合致する優先度情報に対応する1以上のシーン識別子を、2以上の第一シーン識別子から取得する。
優先度条件とは、優先度情報に関する条件であり、優先度情報を有する条件である。優先度条件は、例えば、(1)「優先度情報≧80」や、(2)「優先度<30」、(3)「優先度=高」などである。(1)は、優先度情報が80以上であることを示す。また、(2)は、優先度情報が30より小さいことを示す。また、(3)は、優先度情報が「高」であることを示す。つまり、当該優先度情報が示す優先度は、当該優先度条件を満たすか否かで決定されるものであり、優先度情報が示す数値などの大小により決定されるものではない。
例えば、優先度情報取得手段163が、「80」、「60」、「85」の3つの優先度情報を取得したとする。また、優先度条件が「優先度≦70」であるとする。この場合、第二シーン識別子取得手段164は、当該優先度条件に合致する優先度情報「60」に対応するシーン識別子を、2以上の第一シーン識別子から取得する。また、優先度条件が「優先度≧80」であるとする。この場合、第二シーン識別子取得手段164は、当該優先度条件を満たすほど高い優先度情報「85」に対応するシーン識別子を、2以上の第一シーン識別子から取得する。
また、例えば、優先度情報取得手段163が、優先度情報「高」、「中」、「低」、「高」の4つの優先度情報を取得したとする。また、優先度条件が「優先度=高」であるとする。この場合、第二シーン識別子取得手段164は、当該優先度条件に合致する「高」に対応する2つのシーン識別子を、2以上の第一シーン識別子から取得する。
なお、優先度条件は、通常、第二シーン識別子取得手段164が保持しているが、任意の記憶領域に格納されていてもよい。
また、例えば、優先度情報取得手段163が相対的な優先度を示す1以上の優先度情報を取得した場合、第二シーン識別子取得手段164は、当該優先度情報により示されるシーン識別子を取得する。例えば、優先度情報が、1以上のシーン識別子である場合、第二シーン識別子取得手段164は、当該シーン識別子と同一のシーン識別子を、2以上の第一シーン識別子から取得する。なお、この場合、当該優先度情報を取得してもよい。また、例えば、優先度情報が、2以上のシーン識別子間の優先度を示す1以上の記号や文字などである場合、第二シーン識別子取得手段164は、当該記号や文字により最優先であることが示されるシーン識別子を、2以上の第一シーン識別子から取得する。また、優先度情報が、シーン識別子や、上記記号や文字などを有する1以上の式である場合、第二シーン識別子取得手段164は、当該1以上の式により最優先であることが示されるシーン識別子を、2以上の第一シーン識別子から取得する。
例えば、優先度情報取得手段163が、優先度情報「シーンA」を取得したとする。また、当該優先度情報が、「シーンA」、「シーンC」、「シーンD」の3つのシーン識別子と対応付いているとする。この場合、第二シーン識別子取得手段164は、当該優先度情報「シーンA」と同一のシーン識別子「シーンA」を取得する。また、この場合、第二シーン識別子取得手段164は、優先度情報「シーンA」を取得してもよい。
また、例えば、優先度情報取得手段163が、優先度情報「○」を取得したとする。また、当該優先度情報が、「シーンA」、「シーンB」、「シーンC」の3つのシーン識別子の組と対応付いており、「シーンB」が最優先であることを示しているとする。この場合、第二シーン識別子取得手段164は、当該優先度情報「○」により最優先であることが示されるシーン識別子「シーンB」を取得する。
また、例えば、優先度情報取得手段163が、優先度情報「シーンA>シーンB」を取得したとする。この場合、第二シーン識別子取得手段164は、当該優先度情報「シーンA>シーンB」により最優先であることが示されるシーン識別子「シーンA」を取得する。
また、例えば、優先度情報取得手段163が、優先度情報「シーンA>シーンB」、「シーンC>シーンA」を取得したとする。この場合、第二シーン識別子取得手段164は、当該2つの優先度情報により最優先であることが示されるシーン識別子「シーンC」を取得する。
以上より、シーン情報取得部15が取得したシーン情報に対応するシーン識別子が1つである場合は、第一シーン識別子取得手段161が取得した1つのシーン情報が、シーン識別子取得部16が取得したシーン識別子となる。また、シーン情報取得部15が取得したシーン情報に対応するシーン識別子が2以上である場合は、第二シーン識別子取得手段164が取得した1以上のシーン識別子が、シーン識別子取得部16が取得したシーン識別子となる。
また、シーン識別子取得部16が取得したシーン識別子が2以上である場合、例えば、当該2以上のシーン識別子がユーザに提示され、ユーザがどちらのシーン識別子を使用するのかを選択するなどして、最終的に1つのシーン識別子に決定されてもよい。
カテゴリ識別子取得部17は、シーン識別子取得部16が取得したシーン識別子に対応するカテゴリ識別子を、カテゴリ管理情報格納部12から取得する。例えば、シーン識別子取得部16が取得したシーン識別子が「トンネル」であり、カテゴリ管理情報格納部12に格納されているカテゴリ管理情報がシーン識別子「トンネル」とカテゴリ識別子「Jポップ」とを対応付けて有している場合、カテゴリ識別子取得部17は、当該カテゴリ管理情報が有するカテゴリ識別子「Jポップ」を取得する。
属性変更情報取得部18は、シーン識別子取得部16が取得したシーン識別子に対応する属性変更情報を、属性変更情報格納部から取得する。当該属性変更情報の取得の方法や手順などは、カテゴリ識別子取得部17によるカテゴリ識別子の取得の方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。
楽曲データ取得部19は、楽曲データ格納部14から楽曲データを取得する。例えば、シーン識別子取得部16がシーン識別子を取得した場合、楽曲データ取得部19は、当該シーン識別子に対応する楽曲データを、楽曲データ格納部14から取得する。また、例えば、カテゴリ識別子取得部17がカテゴリ識別子を取得した場合、楽曲データ取得部19は、当該カテゴリ識別子に対応する楽曲データを、楽曲データ格納部14から取得する。また、例えば、楽曲データ取得部19は、楽曲データ格納部14に格納されている1以上の楽曲データのいずれかを取得してもよい。この場合における取得の方法は、問わない。例えば、ランダムに取得してもよいし、当該楽曲データが有する楽曲データ識別子の昇順、または降順に取得してもよい。
また、例えば、楽曲データ格納部14に格納されている楽曲データが有する情報や、対応付いている情報に応じて、楽曲データを取得してもよい。例えば、楽曲データ格納部14に格納されている楽曲データが楽曲データ識別子のみを有する場合、楽曲データ取得部19は、当該1以上の楽曲データのいずれかを取得する。また、例えば、楽曲データ格納部14に格納されている楽曲データにシーン識別子が対応付いている場合、楽曲データ取得部19は、シーン識別子取得部16が取得したシーン識別子に対応する楽曲データを取得する。また、楽曲データ格納部14に格納されている楽曲データにカテゴリ識別子が対応付いている場合、楽曲データ取得部19は、カテゴリ識別子取得部17が取得したカテゴリ識別子に対応する楽曲データを取得する。
楽曲データ再生部20は、楽曲データ取得部19が取得した楽曲データを再生する。また、楽曲データ再生部20は、再生中の楽曲データの再生時の属性を、属性変更情報取得部18が取得した属性変更情報に従い変更する。なお、楽曲データの再生や、楽曲データの再生時の属性の変更の方法や手順などは、公知であるので、詳細な説明を省略する。また、当該楽曲データの再生は、楽曲データの出力と同義であってもよい。出力とは、通常、スピーカーへ出力することである。
例えば、楽曲データ取得部19が、楽曲データ識別子「music.mp3」で識別される楽曲データを取得した場合、楽曲データ再生部20は、当該楽曲データを再生する。また、例えば、当該楽曲データの再生中に、属性変更情報取得部18が、属性変更情報「音量+2」を取得した場合、楽曲データ再生部20は、音量を2上げる。
楽曲データ再生部20は、スピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。楽曲データ再生部20は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
なお、シーン管理情報格納部11、カテゴリ管理情報格納部12、属性変更管理情報格納部13、楽曲データ格納部14は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
また。シーン識別子取得部16、カテゴリ識別子取得部17、属性変更情報取得部18、楽曲データ取得部19は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。第一シーン識別子取得手段161の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
次に、車載装置1の動作について説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。図2は、車載装置1の全体動作を示すフローチャートである。なお、図2のフローチャートにおいて、シーン管理情報格納部11には、m個のシーン管理情報が格納されているものとする。
(ステップS201)シーン情報取得部15は、シーン情報を取得する。
(ステップS202)第一シーン識別子取得手段161は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS203)第一シーン識別子取得手段161は、変数countに0をセットする。
(ステップS204)第一シーン識別子取得手段161は、ステップS201で取得したシーン情報が、シーン管理情報[i]が有するシーン判別条件に合致するか否かを判断する。合致する場合は、ステップS205に進み、そうでない場合は、ステップS207に進む。
(ステップS205)第一シーン識別子取得手段161は、変数countを1インクリメントする。
(ステップS206)第一シーン識別子取得手段161は、シーン識別子[count]にシーン管理情報[i]が有するシーン識別子をセットする。
(ステップS207)第一シーン識別子取得手段161は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、ステップS209に進み、そうでない場合は、ステップS208に進む。
(ステップS208)第一シーン識別子取得手段161は、iを1インクリメントし、ステップS203に戻る。
(ステップS209)判断手段162は、ステップS206で取得したシーン識別子の数countが2以上であるか否かを判断する。2以上である場合は、ステップS210に進み、そうでない場合は、ステップS211に進む。
(ステップS210)第二シーン識別子取得手段164は、シーン識別子を取得する。この処理の詳細は、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS211)楽曲データ取得部19は、楽曲データを取得するか否かを判断する。取得する場合は、ステップS212に進み、そうでない場合は、ステップS217に進む。
(ステップS212)カテゴリ識別子取得部17は、カテゴリ識別子を取得するか否かを判断する。取得する場合は、ステップS213に進み、そうでない場合は、ステップS215に進む。
(ステップS213)カテゴリ識別子取得部17は、ステップS210で取得したシーン識別子に対応するカテゴリ識別子を、カテゴリ管理情報格納部12から取得する。
(ステップS214)楽曲データ取得部19は、ステップS213で取得したカテゴリ識別子に対応する楽曲データを、楽曲データ格納部14から取得する。
(ステップS215)楽曲データ取得部19は、ステップS210で取得したシーン識別子に対応する楽曲データを、楽曲データ格納部14から取得する。
(ステップS216)楽曲データ再生部20は、ステップS214またはステップS215で取得した楽曲データを再生する。
(ステップS217)属性変更情報取得部18は、属性変更情報を取得するか否かを判断する。取得する場合は、ステップS218に進み、そうでない場合は、ステップS202に戻る。
(ステップS218)属性変更情報取得部18は、楽曲データ再生部20が楽曲データの再生中であるか否かを判断する。再生中である場合は、ステップS219に進み、そうでない場合は、ステップS202に戻る。
(ステップS219)属性変更情報取得部18は、ステップS210で取得したシーン識別子に対応する属性変更情報を、属性変更管理情報格納部13から取得する。
(ステップS220)楽曲データ再生部20は、ステップS219で取得した属性変更情報に従い、楽曲データの再生時の属性を変更する。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
図3は、図2のフローチャートのステップS210のシーン識別子の取得処理を示すフローチャートである。
(ステップS301)優先度情報取得手段163は、シーン管理情報格納部11に格納されているシーン管理情報が有するシーン識別子と、シーン判別条件と、優先度情報とが、1:1:1であるか否かを判断する。1:1:1である場合は、ステップS302に進み、そうでない場合は、ステップS307に進む。
(ステップS302)優先度情報取得手段163は、ステップS206で取得した各シーン識別子に対応する優先度情報を、シーン管理情報格納部11から取得する。
(ステップS303)第二シーン識別子取得手段164は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS304)第二シーン識別子取得手段164は、優先度情報[i]が優先度条件に合致するか否かを判断する。合致する場合は、ステップS305に進み、そうでない場合は、ステップS306に進む。
(ステップS305)第二シーン識別子取得手段164は、シーン識別子[i]を取得する。
(ステップS306)第二シーン識別子取得手段164は、iがcountであるか否かを判断する。countである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS307に進む。
(ステップS307)第二シーン識別子取得手段164は、iを1インクリメントし、ステップS304に戻る。
(ステップS308)第二シーン識別子取得手段164は、iに1をセットする。
(ステップS309)第二シーン識別子取得手段164は、シーン管理情報[i]がステップS206で取得したシーン識別子の組を有するか否かを判断する。有する場合は、ステップS310に進み、そうでない場合は、ステップS311に進む。
(ステップS310)第二シーン識別子取得手段164は、シーン管理情報[i]が有する優先度情報を取得する。
(ステップS311)第二シーン識別子取得手段164は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、ステップS313に進み、そうでない場合は、ステップS312に進む。
(ステップS312)第二シーン識別子取得手段164は、iを1インクリメントし、ステップS304に戻る。
(ステップS313)第二シーン識別子取得手段164は、ステップS310で取得した優先度情報が示すシーン識別子を、シーン管理情報格納部11から取得する。そして、上位処理にリターンする。
(具体例)
次に、車載装置1の動作の具体例について説明する。なお、本具体例において、車載装置1は、オーディオ装置と一体型のナビゲーション装置であり、自動車に搭載されているものとする。
(例1)
本例において、シーン管理情報格納部11には、図4に示すシーン管理情報と、優先度情報とが格納されているものとする。当該シーン管理情報は、レコードを一意に特定するためのID(項目名:ID)と、シーン識別子(項目名:シーン識別子)と、シーン開始条件(項目名:シーン開始条件)と、シーン終了条件(項目名:シーン終了条件)とを有し、各レコードに優先度情報(項目名:優先度情報)が対応付いている。また、楽曲データ格納部14には、図5に示す楽曲データが格納されているものとする。当該楽曲データ(項目名:楽曲データ)は、レコードを一意に特定するためのID(項目名:ID)と、シーン識別子(項目名:シーン識別子)とが対応付いている。
まず、自動車が高速道路を走行しており、17時30分に、トンネルの入口の手前に差し掛かったとする。すると、シーン情報取得部15は、当該トンネルの入口までの距離を算出し、トンネル距離情報「200m」を取得したものとする。また、シーン情報取得部15は、当該トンネル距離情報の取得と同時に、道路種類情報「高速道路」と、時刻情報「17:30」を取得したものとする。
次に、第一シーン識別子取得手段161は、シーン情報取得部15が取得した道路種類情報「高速道路」、時刻情報「17:30」、トンネル距離情報「200m」のそれぞれが合致するシーン開始条件に対応するシーン識別子を、図4のシーン管理情報から取得する。道路種類情報「高速道路」は、図4の「ID=012」のシーン開始条件に合致する。また、時刻情報「17:30」は、図4の「ID=014」のシーン開始条件に合致する。また、トンネル距離情報「200m」は、図4の「ID=013」のシーン開始条件に合致する。よって、第一シーン識別子取得手段161は、図4の「ID=012」から「ID=014」までの3つのシーン識別子「高速道路」、「トンネル」、「夕方」を取得する。
次に、判断手段162は、第一シーン識別子取得手段161が、2以上のシーン識別子を取得したと判断する。
次に、優先度情報取得手段163は、第一シーン識別子取得手段161が取得した3つのシーン識別子「高速道路」、「トンネル」、「夕方」に対応する優先度情報を、図4のシーン管理情報から取得する。そして、優先度情報取得手段163は、図4の「ID=012」から「ID=014」までの3つの優先度情報「80」、「75」、「85」を、3つのそれぞれのシーン識別子に対応付けて取得する。
次に、第二シーン識別子取得手段164は、第一シーン識別子取得手段161が取得した3つのシーン識別子「高速道路」、「トンネル」、「夕方」から、優先度情報が優先度条件に合致するシーン識別子を取得する。ここで、優先度条件が「優先度≧85」であるとする。すると、第二シーン識別子取得手段164は、優先度情報「85」に対応するシーン識別子である「夕方」を取得する。
次に、楽曲データ取得部19は、シーン識別子取得部16(第二シーン識別子取得手段164)が取得したシーン識別子「夕方」に対応する楽曲データである図5の「ID=014」の楽曲データのうちのいずれか1つを取得する。ここで、楽曲データ取得部19は、図5の「ID=014」の楽曲データ「evening01.mp3」を取得したものとする。そして、楽曲データ再生部20は、楽曲データ取得部19が取得した楽曲データ「evening01.mp3」を再生する。
(例2)
本例において、シーン管理情報格納部11には、図6に示すシーン管理情報と、図7に示す優先度情報が格納されているものとする。当該シーン管理情報は、レコードを一意に特定するためのID(項目名:ID)と、シーン識別子(項目名:シーン識別子)と、シーン開始条件(項目名:シーン開始条件)と、シーン終了条件(項目名:シーン終了条件)とを有する。また、当該優先度情報(項目名:優先度情報)は、各レコードを一意に特定するためのID(項目名:ID)が対応付いている。また、カテゴリ管理情報格納部12には、図8に示すカテゴリ管理情報が格納されているものとする。当該カテゴリ管理情報は、レコードを一意に特定するためのID(項目名:ID)と、シーン識別子(項目名:シーン識別子)と、カテゴリ識別子(項目名:カテゴリ識別子)とを有する。また、楽曲データ格納部14には、図9に示す楽曲データが格納されているものとする。当該楽曲データ項目名:楽曲データ)は、レコードを一意に特定するためのID(項目名:ID)と、カテゴリ識別子(項目名:カテゴリ識別子)とが対応付いている。
まず、例1と同様に自動車が走行しており、シーン情報取得部15が、例1と同じシーン情報を取得したものとする。
次に、第一シーン識別子取得手段161は、シーン情報取得部15が取得した道路種類情報「高速道路」、時刻情報「17:30」、トンネル距離情報「200m」のそれぞれが合致するシーン開始条件に対応するシーン識別子を、図6のシーン管理情報から取得する。道路種類情報「高速道路」は、図6の「ID=012」のシーン開始条件に合致する。また、時刻情報「17:30」は、図6の「ID=014」のシーン開始条件に合致する。また、トンネル距離情報「200m」は、図6の「ID=013」のシーン開始条件に合致する。よって、第一シーン識別子取得手段161は、図6の「ID=012」から「ID=014」までの3つのシーン識別子「高速道路」、「トンネル」、「夕方」を取得する。
次に、判断手段162は、第一シーン識別子取得手段161が、2以上のシーン識別子を取得したと判断する。
次に、優先度情報取得手段163は、第一シーン識別子取得手段161が取得した3つのシーン識別子「高速道路」、「トンネル」、「夕方」の組に対応付いている優先度情報を、図7の優先度情報から取得する。そして、優先度情報取得手段163は、図7の「ID=013」の優先度情報「(高速道路,トンネル,夕方|トンネル)」を取得する。
次に、第二シーン識別子取得手段164は、優先度情報取得手段163が取得した優先度情報「(高速道路,トンネル,夕方|トンネル)」により最優先であることが示されるシーン識別子「トンネル」を取得する。
次に、カテゴリ識別子取得部17は、シーン識別子取得部16(第二シーン識別子取得手段164)が取得したシーン識別子「トンネル」に対応するカテゴリ識別子「ロック」を、図8のカテゴリ管理情報から取得する。
次に、楽曲データ取得部19は、カテゴリ識別子取得部17が取得したカテゴリ識別子「ロック」に対応する楽曲データである図9の「ID=013」の楽曲データのうちのいずれか1つを取得する。ここで、楽曲データ取得部19は、図9の「ID=013」の楽曲データ「rock01.mp3」を取得したものとする。そして、楽曲データ再生部20は、楽曲データ取得部19が取得した楽曲データ「rock01.mp3」を再生する。
(例3)
本例において、属性変更管理情報格納部13には、図10に示す属性変更管理情報が格納されているものとする。当該シーン管理情報は、レコードを一意に特定するためのID(項目名:ID)と、シーン識別子(項目名:シーン識別子)と、変更方法情報(項目名:変更方法情報)とを有する。また、シーン管理情報格納部11などには、例1に示したシーン管理情報などが格納されているものとする。
まず、例1と同様に自動車が走行しており、例1と同様にシーン識別子取得部16(第二シーン識別子取得手段164)が、シーン識別子「夕方」を取得したものとする。また、ここで、楽曲データ取得部19は、楽曲データ格納部14に格納されている楽曲データをランダムに取得し、楽曲データ再生部20は、当該取得したデータを再生しているものとする。
次に、属性変更情報取得部18は、シーン識別子取得部16(第二シーン識別子取得手段164)が取得したシーン識別子「夕方」に対応する属性変更情報「テンポ−1,音量−1」を取得する。当該属性変更情報は、テンポを1下げ、音量を1下げることを示す。そして、楽曲データ再生部20は、再生中の楽曲データのテンポを1下げ、音量を1下げる。
以上、本実施の形態による車載装置1によれば、検知した複数の走行シーンの中から、最優先される走行シーンを選択し、当該走行シーンに適合する楽曲を再生することができる。
また、本実施の形態による車載装置1によれば、最優先される走行シーンに適合するカテゴリの楽曲を再生することができる。
また、本実施の形態による車載装置1によれば、最優先される走行シーンに適合する変更方法に従い、楽曲の再生時の属性を変更することができる。
また、以上により、ユーザは、走行シーンに適合する楽曲を聴き、ドライブを楽しむことができる。
なお、本実施の形態において、車載装置1は、楽曲データの再生を開始すること、または楽曲データの再生時の属性を変更することを指示する制御部を備えていてもよい。当該制御部は、楽曲データ取得部19が楽曲データを取得した場合に、当該楽曲データの再生を開始することを、楽曲データ再生部20に指示する。また、当該制御部は、属性変更情報取得部18が属性情報を取得した場合に、当該属性情報に従い楽曲データの再生時の属性を変更することを、楽曲データ再生部20に指示する。
また、この場合、楽曲データ再生部20は、制御部からの指示に従い、楽曲データを再生する。また、この場合、楽曲データ再生部20は、制御部からの指示に従い、楽曲データの再生時の属性を変更する。
また、本実施の形態において、カテゴリ管理情報格納部12、属性変更管理情報格納部13、カテゴリ識別子取得部17、属性変更情報取得部18は、必須の構成要素ではない。例えば、カテゴリ管理情報格納部12を備えてない場合、車載装置1は、通常、カテゴリ識別子取得部17も備えない。また、属性変更管理情報格納部13を備えない場合、車載装置1は、通常、属性変更情報取得部18を備えない。
また、カテゴリ管理情報格納部12を備える場合、車載装置1は、通常、カテゴリ識別子取得部17を備える。この場合、楽曲データ取得部19は、通常、カテゴリ識別子取得部17が取得したカテゴリ識別子に対応する楽曲データを、楽曲データ格納部14から取得する。
また、属性変更管理情報格納部13を備える場合、車載装置1は、通常、属性変更情報取得部18を備える。この場合、楽曲データ取得部19は、通常、楽曲データ格納部14に格納されている1以上の楽曲データのいずれかを取得する。また、楽曲データ再生部20は、属性変更情報取得部18が取得した属性変更情報に従い、楽曲データの再生時の属性を変更する。
また、複数のシーン識別子を取得した場合に、優先されるシーン識別子を取得し、当該シーン識別子に対応する楽曲データを再生する車載装置2のブロック図は、例えば、図11である。図11では、車載装置2は、シーン管理情報格納部11、楽曲データ格納部14、シーン情報取得部15、シーン識別子取得部16、楽曲データ取得部19、楽曲データ再生部20を備える。
また、複数のシーン識別子を取得した場合に、優先されるシーン識別子を取得し、当該シーン識別子に対応する属性変更情報に従い楽曲データの再生時の属性を変更する車載装置3のブロック図は、例えば、図12である。図12では、車載装置3は、シーン管理情報格納部11、属性変更管理情報格納部13、楽曲データ格納部14、シーン情報取得部15、シーン識別子取得部16、属性変更情報取得部18、楽曲データ取得部19、楽曲データ再生部20を備える。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態における車載装置は、例えば、スタンドアロンの装置であってもよいし、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、例えば、ASP(Application Service Provider)として最優先されるシーンの選択が行われてもよい。
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
また、上記各実施の形態における車載装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、移動体の走行シーンを識別するためのシーン識別子と、当該移動体の走行シーンを判別するための条件であるシーン判別条件とを対応付けて有する2以上のシーン管理情報と、当該移動体の走行シーンの優先度を示す優先度情報と、シーン識別子が対応付けられた1以上の楽曲データが格納されており、コンピュータを、移動体の走行シーンを示すシーン情報を取得するシーン情報取得部と、前記シーン情報取得部が取得したシーン情報に対応する1以上のシーン識別子を、前記記録媒体から取得するシーン識別子取得部と、前記シーン識別子取得部が取得したシーン識別子に対応する楽曲データを、前記記録媒体から取得する楽曲データ取得部と、前記楽曲データ取得部が取得した楽曲データを再生する楽曲データ再生部として動作させるためのプログラムであって、前記シーン識別子取得部を、前記シーン情報取得部が取得したシーン情報が合致するシーン判別条件に対応する1以上のシーン識別子を、前記記録媒体から取得する第一シーン識別子取得手段と、前記第一シーン識別子取得手段が取得したシーン識別子が2以上であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が、前記第一シーン識別子取得手段が取得したシーン識別子が2以上であると判断した場合に、当該2以上の各シーン識別子に対応する優先度情報を前記記録媒体から取得する優先度情報取得手段と、前記優先度情報取得手段が取得した2以上の優先度情報のうちの予め決められた条件に合致する優先度情報に対応する1以上のシーン識別子を、前記第一シーン識別子取得手段が取得した2以上のシーン識別子から取得する第二シーン識別子取得手段として動作させるためのプログラムであって、前記楽曲データ取得部は、前記第一シーン識別子取得手段が2以上のシーン識別子を取得した場合は、前記第二シーン識別子取得手段が取得したシーン識別子に対応する楽曲データを、前記記録媒体から取得し、前記第一シーン識別子取得手段が1つのシーン識別子を取得した場合は、当該シーン識別子に対応する楽曲データを、前記記録媒体から取得するプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、ハードウェアでしか行われない処理は少なくとも含まれない。
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、図13は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の車載装置等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図13において、コンピュータシステム9は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ9011、FD(Flexible Disk)ドライブ9012を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図14は、コンピュータシステム9のブロック図である。図14において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012に加えて、CPU(Central Processing Unit)9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read−Only Memory)9014と、CPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM(Random Access Memory)9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク9016と、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012、CPU9013等を相互に接続するバス9017とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の車載装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101、またはFD9102に記憶されて、CD−ROMドライブ9011またはFDドライブ9012に挿入され、さらにハードディスク9016に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9016に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9015にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101、FD9102またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の車載装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。