JP2013123670A - フィルタ枠およびフィルタ枠の製造方法 - Google Patents

フィルタ枠およびフィルタ枠の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】製造が容易であり軽量化がされており、しかも、従来の4枚の矩形な厚めの金属材料等を用いたものと同等の強度を備えたフィルタ枠を提供する。
【解決手段】板状の本体部7とこの本体部7の厚さ方向と交差する方向に本体部7から突出しているフランジ部9とを備え、長手方向の中間部でフランジ部9に複数の切り欠き11が設けられている長尺材料5を、各切り欠き11のところで本体部7を折り曲げて多角形状に形成してあるとともに、折り曲げ部でフランジ部11の一部同士がお互いに重なり接合されているフィルタ枠1である。
【選択図】図3

Description

本発明は、フィルタ枠およびフィルタ枠の製造方法に係り、特に、平板状の素材を用いて製造されたものに関する。
従来、図16で示すように、4枚の矩形な厚めの金属材料や剛性の高い合成樹脂材料302A,302B,302C,302Dを、ボルト等の締結具を用いてお互いに接合して、「ロ」字状に形成したフィルタ枠300が知られている。
このフィルタ枠300内には、直方体状に形成されているフィルタ(フィルタ本体)304が設置されるようになっている。
そして、フィルタ304が設置されたフィルタ枠300が空調機等に設置され、この空調機で空気を浄化するようになっている。
しかし、上記従来のフィルタ枠300では、4枚の金属材料の加工やボルトでの接合等を要するので、製造工程が煩雑になるとともに質量が大きくなってしまうという問題がある。質量が大きくなることで、製造コストが上昇し、また、搬送コストがかかってしまう。
そこで、フィルタ枠を紙材で「ロ」字状に形成しているフィルタ枠が提案されている(たとえば特許文献1参照)。このフィルタ枠は、断面が「コ」字状になっている長尺材料を3箇所で折り曲げて、長尺材料の両端をお互いに接合することで、「ロ」字状になっている。
実開平6−24725号公報
しかし、特許文献1に記載のものでは、紙材で構成されているとともに、フランジ部同士がお互いに突き合わされているだけであるので強度的に弱いという問題がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、製造が容易であり軽量化がされており、しかも、従来の4枚の矩形な厚めの金属材料等を用いたものと同等の強度を備えたフィルタ枠を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、板状の本体部とこの本体部の厚さ方向と交差する方向に前記本体部から突出しているフランジ部とを備え、長手方向の中間部で前記フランジ部に複数の切り欠きが設けられている長尺材料を、前記各切り欠きのところで前記本体部を折り曲げて多角形状に形成してあるとともに、前記折り曲げ部で前記フランジ部の一部同士がお互いに重なり接合されているフィルタ枠である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のフィルタ枠において、前記長尺材料の本体部に、前記フィルタ枠の内側に突出している複数の凸部が形成されているフィルタ枠である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のフィルタ枠において、お互いが重なっている前記フランジ部の部位では、一方のフランジ部の部位がこの厚さ分だけフィルタ枠の内側に凹んでおり、他方のフランジ部の部位が、前記一方のフランジ部の部位にかぶさっている構成であるか、もしくは、お互いが重なっている前記フランジ部の部位では、一方のフランジ部の部位が、前記フランジ部の厚さ方向に対して斜めに展開しており、他方のフランジ部の部位が、前記一方のフランジ部の部位と同様に斜めに展開して、前記一方のフランジ部の部位にかぶさっている構成であるフィルタ枠である。
請求項4に記載の発明は、板状の本体部とこの本体部の厚さ方向と交差する方向に前記本体部から突出しているフランジ部とを備え、長手方向の中間部でフランジ部に複数の切り欠きが設けられている長尺材料を、前記各切り欠きのところで前記本体部を折り曲げて多角形状に形成してあるとともに、前記長尺材料の本体部に、前記フィルタ枠の内側に突出している複数の凸部が形成されているフィルタ枠である。
請求項5に記載の発明は、板状の本体部とこの本体部の厚さ方向と交差する方向に前記本体部から突出しているフランジ部とを備え、長手方向の中間部でフランジ部に複数の切り欠きが設けられている長尺材料を、前記各切り欠きのところで前記本体部を折り曲げて多角形状に形成してあるフィルタ枠である。
請求項6に記載の発明は、細長い所定幅の平板状素材を用いてフィルタ枠を製造するフィルタ枠の製造方法において、前記平板状素材の幅方向の少なくも一方の端部に、複数の切り欠きを所定のピッチで形成する切り欠き形成工程と、前記切り欠きの底部のところで、ロールフォーミングにより前記平板状素材を折り曲げてフランジ部を形成するフランジ部形成工程と、前記切り欠き形成工程で切り欠きを形成し、前記フランジ部形成工程でフランジ部を形成した後、前記各切り欠きのうちの所定の切り欠きのところで、前記平板状素材を切断する切断工程と、前記切断工程で平板状素材を切断した後に、前記フランジ部のところで前記平板状素材を折り曲げることで、前記平板状素材を多角形状に形成する折り曲げ工程とを有するフィルタ枠の製造方法である。
本発明によれば、製造が容易であり軽量化がされており、しかも、従来の4枚の矩形な厚めの金属材料を用いたものと同等の強度を備えたフィルタ枠を提供することができるという効果を奏する。
フィルタ枠とフィルタとを示す斜視図である。 フィルタを示す図であり、(b)は正面図であり、図(a)は(b)におけるIIA矢視図であり、(c)は(b)におけるIIC矢視図である。 フィルタが設置されているフィルタ枠を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は(a)におけるIIIB矢視図であり、(c)は(a)におけるIIIC−IIIC断面を示す図である。 フィルタ枠におけるフランジ部同士の接合の態様を示す図であり、(a)は図3(a)におけるIVA部の拡大図であり、(b)は(a)におけるIVB−IVB断面を示す図であり、(c)は(a)におけるIVC矢視図である。 フィルタ枠におけるフランジ部同士の接合の態様の変形例を示す斜視図である。 図4で示す態様においてフランジ部同士を接合する前の状態を示す図であり、(b)は(a)におけるVIB−VIB断面を示す図であり、(c)は(a)におけるVIC矢視図である。 ロールフォーミングによるフィルタ枠の製造工程を示す図である。 切り欠きが設けられた後であって、フランジ部と本体部とを折り曲げる前の平板状のフィルタ枠(長尺材料)を示す図である(フィルタ枠の展開図である」。 本体部を折り曲げる前のフィルタ枠(長尺材料)を示す図であり、(b)は(a)におけるIXB矢視図である。 フィルタ枠におけるフランジ部同士の接合態様の変形例を示す図であり、図4(a)に対応した図である。 本体部に複数の凸部が形成されているフィルタ枠の一部を示す図であり、(b)は(a)におけるXIB矢視図であり、(c)は(a)におけるXIC矢視図であり、(d)は(a)におけるXID−XID断面を示す図である。 図11(c)の拡大図である。 フィルタ枠におけるフランジ部同士の接合態様の変形例を示す図であり、(a)は図4(a)に対応した図であり、(b)は(a)におけるXIIIB矢視図であり、(c)は(b)におけるXIIIC部の拡大図であり、(d)は長尺材料とは別の接合部材を示す図であり、(e)は本体部を折り曲げる前のフィルタ枠(長尺材料)を示す図である。 フィルタ枠におけるフランジ部同士の接合態様の変形例を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は(a)におけるXIVB矢視図であり、(c)は(a)におけるXIVC矢視図であり、(d)はフィルタ枠でフランジ部同士を接合した状態を示した図であって図4(a)に対応した図である。 フィルタ枠におけるフランジ部同士の接合態様の変形例を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)は(a)におけるXVB矢視図であり、(c)は(a)におけるXVC矢視図であり、(d)はフィルタ枠でフランジ部同士を接合しした状態を示した図であって図4(a)に対応した図である。 従来のフィルタ枠とフィルタとを示す斜視図である。
フィルタ枠1は、従来のフィルタ枠300と同様に、フィルタ枠1の内側に直方体状に形成されているフィルタ(フィルタ本体)3が設置されるようになっている(図1、図3等参照)。そして、フィルタ3が設置されたフィルタ枠1は、図示しない空調機等に設置されて、空気を浄化するようになっている。
フィルタ枠1は、鋼やアルミニウム等の金属材料で構成された所定の長さの長尺材料5を折り曲げるとともに、長尺材料5の長手方向の両端部をお互いに接合することで、多角形な環状に形成されている(たとえば矩形な環状である「ロ」字状に形成されている)。なお、長尺材料5は、図8で示した直線L3,L4のところで切断されて所定の長さになっている(図9も併せて参照)。
長尺材料5は、板状の本体部7と板状のフランジ部9とを備えて構成されている。本体部7は、細長い矩形な平板状に形成されている。
フランジ部9は、本体部の7幅方向の少なくとも一方の端部から本体部7の厚さ方向と交差する方向(たとえば直交する方向)に本体部7から突出して設けられている。図1や図3等では、フランジ部9が、本体部の7幅方向の両端部から突出している。
また、フランジ部9は、厚さが本体部7と同じである細長い矩形な平板状に形成されている。
長尺材料5において、フランジ部9が本体部7の幅方向の両端部から突出している態様では、一対のフランジ部9は同じ高さ(長さ)だけ突出している。これにより、長尺材料5の断面(長手方向に対して直交する平面による断面)が「コ」字状になっている(図3(c)、図9(b)等参照)。
なお、フランジ部9が本体部7の幅方向の一方の端部から突出している態様では、長尺材料5の断面(長手方向に対して直交する平面による断面)は「L」字状になっている。
長尺材料5は、細長い矩形な板状の素材を、幅方向の端部側で素材の長手方向に沿って(図8に示す直線L1,L2のところで)折り曲げることで生成されている。
また、長尺材料5のフランジ部9には、複数の「V」字状の切り欠き(長尺材料5の厚さ方向に貫通している切り欠き)11が形成されている(図8、図9(a)参照)。切り欠き11は、長尺材料5の長手方向の両端部や中間部でお互いが所定の間隔をあけ離れて、フランジ部9に設けられている。
フィルタ枠1は、長尺材料5の本体部7を、長尺材料5の長手方向の中間部に存在している各切り欠き11のところで折り曲げることで(図6(a)、図8、図9aの曲げ線C1のところで、フランジ部9の突出側にたとえば直角に折り曲げることで)、矩形な環状(「ロ」字状))に形成されている。各フランジ部9は、本体部7からフィルタ枠1の内側に突出している。
さらに説明すると、本体部7の幅方向に延びている曲げ線C1のところで本体部7を折り曲げて塑性変形させ、さらに、長尺材料5(本体部7)の長手方向の両端部をお互いに突き合わせて接合することで、フィルタ枠1が「ロ」字状に形成されている。
なお、長尺材料5(本体部7)の長手方向の両端部は、たとえば、接着剤、別部材(図示せず)の少なくともいずれかによって、お互いが接合されている。別部材を用いる場合、これらが、直方体状のフィルタ枠1の外形の外側に突出していないようにすることが望ましい。
また、フィルタ枠1では、折り曲げ部(図6a、図8、図9(a)の曲げ線C1の折り曲げ部)のところと、突き合せ部(図8の直線L3,L4の付き合わせ部)のところとで、フランジ部9の一部(長手方向の端部からこの近傍にかけての部位)同士が、お互いに重なって接合(固定)されている(図4等参照)。
ここで、説明の便宜のために、フィルタ枠1の中心を通りフィルタ枠1を構成している長尺材料5における本体部7の幅方向に延びている直線CL(図1、図3参照)を、フィルタ枠1の軸とする。フィルタ枠1の軸CLは、既に理解されるように、フィルタ枠1の内側に形成されている直方体状の貫通孔13の中心を通っている。フィルタ枠1の軸CLの延伸方向から見ると、フィルタ枠1(本体部7折り曲げた長尺材料5)は「ロ」字状に見える。フランジ部9は、この厚さ方向がフィルタ枠1の軸CLの延伸方向と一致している。
また、フィルタ枠1の軸CLの延伸方向から見ると、長尺材料5の本体部7の内側にフランジ部9が「ロ」字状になっている位置している。
フィルタ枠1の内側には、直方体状の内部空間(前述した貫通孔)13が形成されており、この内部空間13内に、外形形状がほぼ直方体状になっているフィルタ(フィルタ本体)3が、たとえば接着剤(図示せず)によって一体的に設置されるようになっている。なお、フィルタ枠1内にフィルタ3を設置した状態では、長尺材料5の本体部7の内面とフランジ部9の内面とに、フィルタ3が接触している。
フィルタ3は、図2等で示すように、たとえば、不織布で構成された矩形な平板状の材料を、お互いが平行な複数の折り目17で折ることで襞状に形成されている。さらに説明すると、平板状の材料は横方向の寸法が縦方向の寸法よりも大きくなっている。各折り目17は、縦方向に延びているとともに、お互いが横方向で一定の間隔をあけて存在している。また、各折り目17では、山折りと谷折りとが交互に繰り返されている。
したがって、縦方向から見ると、フィルタ3は、「V」字を並べたジグザグ状になっている(図2(a)参照)。さらに、平板状の材料を折ることでお互いが対向しているフィルタ3の面同士は、この一部が接着剤(図示せず)を介してお互いに接合されている。
これによって、フィルタ3が襞状の形態を維持している。なお、図2では、お互いが対向しているフィルタ3の面同士の間隔を大きく描いてあるが、実際のフィルタ3では、図2で示してあるよりも、折り目17の数が多くなっており、フィルタ3の面同士の間隔が図2で示すものよりも小さくなっている。
また、フィルタ枠1では、図11で示すように、長尺材料5の本体部7に、フィルタ枠1の内側に突出している複数の凸部19が形成されている。
凸部19は、たとえば、突出成形(フクリン加工)によって本体部7に形成されている。凸部19の突出高さの値は、本体部7の厚さの値と等しいか、本体部7の厚さの値よりも小さいか、もしくは、本体部7の厚さの値よりも僅かに大きくなっている(図11(d)参照)。
本体部7の厚さ方向から見ると、凸部19はたとえば細長い形状に形成されており(図11(a)参照)、また、各凸部19は、所定の間隔をあけてお互いが離れて存在している。さらに説明すると、各凸部19は、この長手方向が本体部7の幅方向と一致しているか、この長手方向が本体部7の長手方向と一致しているか、もしくは、この長手方向が本体部7の長手方向と所定の角度で交差している(図11(a)参照)。
フィルタ3をフィルタ枠1に設置した状態では、図12で示すように、フィルタ3が各凸部19に接触して支持されるようになっている。これにより、フィルタ3と長尺材料5の本体部7(凸部19が設けられていない本体部7の部位)との間には隙間(凸部の高さ程度の隙間)21が形成され、この隙間(間隙)21に接着剤(フィルタ3をフィルタ枠1に固定するための接着剤)が存在するようになっている。
なお、長尺材料の本体部の凸部19は、たとえば、お互いが平行になっている一対の本体部7の部位にのみ形成されている。すなわち、図3(a)で左右方向に延伸している上方の本体部7と、図3(a)で左右方向に延伸している下方の本体部7とに設けられている。
そして、フィルタ枠1にフィルタ3を設置するときには、フィルタ3の両端(折り目17の延伸方向における両端)のそれぞれが、一対の本体部7のそれぞれに形成されている凸部19に当接するようになっている。
また、フィルタ枠1では、図4、図5、図6、図15で示すように、お互いが重なっているフランジ部9の部位では、一方のフランジ部9の部位(重なり部位)23がこの厚さ分よりも僅かに小さい値だけフィルタ枠1の内側に凹んでおり、他方のフランジ部9の部位(重なり部位)25が、一方のフランジ部9の部位23に面接触等してかぶさっている。
そして、各部位23,25同士がお互いに押圧される力(各部位23,25の厚さ方向の力)で、各部位23,25同士の間に摩擦力が発生し、各部位23,25同士が固定されているのである。
なお、一方のフランジ部の部位23と他方のフランジ部の部位25との間に、たとえばごく薄い膜状の接着剤(図示せず)を存在させて、この接着剤によって、一方のフランジ部の部位23と他方のフランジ部の部位25とをお互いに固定してもよい。
さらに説明すると、一方のフランジ部9の重なり部位23には、フィルタ枠1の外側(他方のフランジ部の部位25側)に突出しているダボ27が形成されており、他方のフランジ部の重なり部位25には、ダボ27が係合する貫通孔29が形成されている。なお、貫通孔29に代えて、ダボ27よりに少し大きいダボを他方のフランジ部の重なり部位25の形成し、このダボの凹部にダボ27を係合させてもよい。
ダボ27は、たとえば、突出成形(フクリン加工)によって一方のフランジ部9の重なり部位23に形成されている。ダボ27の突出高さの値は、フランジ部9の厚さの値と等しいか、フランジ部9の厚さの値よりも小さいか、もしくは、フランジ部9の厚さの値よりも僅かに大きくなっている。
なお、フランジ部9の厚さ方向(フィルタ枠1の軸CLの延伸方向)から見ると、図4(a)で示すように、ダボ27は、たとえば、円形状に形成されていて、フランジ部9の重なり部位23の中央に存在している。
そして、「ロ」字状のフィルタ枠1を形成すべく、本体部7を図6等で示す曲げ線C1のところで折り曲げてフランジ部9の部位23と部位25とをお互いに重ねると、ダボ27が貫通孔29に嵌りこんで係合し、フランジ部9同士が(切り欠き11を間にした一方のフランジ部9と他方のフランジ部9とが)お互いに固定され、フィルタ枠1の形状を確実に維持することができるようになっている。
なお、折り曲げ部(図6(a)、図8、図9(a)の曲げ線C1)のところだけでなく、突き合せ部(図8の直線L3,L4の付き合わせ部)のところでも、図4等で示すように、折り曲げ部と同様にして、フランジ部9同士が接合されているものとする。また、図5(b)で示すように、ダボ27等を削除してもよい。
ここで、フランジ部9同士の接合の態様について変形例を示す。
フランジ部9同士の接合を図14や図13や図10で示すように変形してもよい。
図14で示すものでは、お互いが重なっているフランジ部9の部位では、一方のフランジ部の部位31が、フランジ部9の厚さ方向(軸CL;図14では図示せず)に対して斜めに展開しており、他方のフランジ部の部位33が、一方のフランジ部の部位31と同様に斜めに展開して、一方のフランジ部の部位31に面接触してかぶさっている。
図13で示すものでは、本体部7の折り曲げ部のところでフランジ部9同士(長手方向端部同士)が、お互いに付き合わされて当接しており、長尺材料5とは別の板状で「L」字状に形成されている接合部材35を介して、フランジ部9同士がお互いに接合されている。
また、図13で示すものでは、接合部材35にダボ27が形成されており、フランジ部9に貫通孔29が形成されている。さらに、フランジ部9には、内側の折り返し部37が形成されており、接合部材35は、フランジ部9の外側の部位39と内側の折り返し部37との間で、フランジ部9の外側の部位39と内側の折り返し部37とに挟まれている。
図10で示すものでは、一方のフランジ部の部位23の端部41が、他方のフランジ部の部位25が形成されている本体部7に当接している。これにより、一方のフランジ部の部位23と他方のフランジ部の部位25との接合強度が大きくなっている。
次に、フィルタ枠1の製造方法について説明する。
フィルタ枠1は、図7で示すように、ロール状になって巻かれている細長い所定幅の平板状素材(ロール材)43を用いて製造されるようになっている。
まず、ロール材43から延出している平板状素材45の幅方向の少なくも一方の端部に、複数の切り欠き11を所定のピッチ(長手方向で所定のピッチ)で形成する(切り欠き形成工程)。なお、切り欠き11は、たとえば、金型47を用いたパンチ加工で形成されるのである。
平板状素材45の幅方向の両端部に切り欠き11を形成した場合、一方の端部の切り欠き11と、他方の端部の切り欠き11とは、中心線(平板状素材45の幅方向の中央で平板状素材45の長手方向と厚さ方向とに展開している中心面)に対して対称になっている。したがって、一方の端部の切り欠き11と、この切り欠き11に対向している他方の切り欠き11とは、平板状素材45の長手方向では同じところに位置している。
続いて、ローラ状の金型49を用いたロールフォーミングにより、切り欠き11が形成された平板状素材45を折り曲げて、細長いフランジ部9を形成する(フランジ部形成工程)。ロールフォーミングによる折り曲げは、複数の金型45を用い、ロール材43から延出している平板状素材45の幅方向の端部から所定の距離だけ離れたところ(切り欠きの底部のところ;図8で示す曲げ線L1,L2のところ)で、素材45を徐々に折り曲げることでなされる。凸部19は、ロールフォーミング形成されるが、凸部19の形成を、他のタイミングで行ってもよい。たとえば、後述する折り曲げ工程で長尺材料5を「ロ」字状に折り曲げる前のいずれのタイミミングで、凸部19を形成してもよい。
ロールフォーミングによる折り曲げの曲げ線L1,L2は、切り欠き11の底部(平板状素材45の幅方向の端部から距離が最も離れている切り欠き11の先端部)を通って、平板状素材45の長手方向に延びている(図8も併せて参照)。
平板状素材45の幅方向の両端部に切り欠き11を形成した場合、フランジ部形成工程によって折り曲げられた平板状素材45の断面形状(平板状素材45の長手方向に対して直交する平面による断面形状)は、切り欠き11が設けられていない部位では、本体部7と一対のフランジ部9とで「コ」字状になっており、切り欠き11の底の部位では、「I」字状になっている(本体部7のみになっている)。
切り欠き形成工程で切り欠き11を形成し、フランジ部形成工程でフランジ部9を形成した後、各切り欠き11のうちの所定の切り欠き11のところで、平板状素材45を所定の長さに切断する(切断工程)。
切断工程では、図8で示す直線L3,L4のところで、平板状素材45(本体部7)を切断する。この切断によって、長尺材料5が生成される。
切断された平板状素材45(長尺材料5)は所定の長さになっており(図9(a)参照)、長手方向の中間部に複数の切り欠き11が存在している。フィルタ枠1が「ロ」字状であり、フランジ部形成工程で折り曲げられた素材45の断面が「コ」字状である場合、切断された平板状素材45(長尺材料5)には3対(6つ)の切り欠き11が存在している。また、フィルタ枠1が「ロ」字状であり、フランジ部形成工程で折り曲げられた素材45の断面が「L」字状である場合、切断された平板状素材45には3つの切り欠き11が存在している。
切断工程で平板状素材45を切断して長尺材料5を得た後に、フランジ部9のところで平板状素材45(長尺材料5の本体部7)を折り曲げ、さらに、長尺材料5の長手方向の両端部をお互いに突き合わせることで、長尺材料5を多角形状(たとえば、「ロ」字状)に形成する(折り曲げ工程)。
なお、上記製造工程においては、切り欠き形成工程の後にフランジ部形成工程を実行しているが、逆に、フランジ部形成工程の後に切り欠き形成工程を実行してもよい。
また、一方のフランジ部の部位23を形成する一方のフランジ部位形成工程と、フランジ部9にダボ27とこのダボ27に係合する貫通孔29を設けるダボ・凹み形成工程とは、折り曲げ工程の前に実行されていればよく、切り欠き形成工程、フランジ部形成工程、切断工程との後先は問わない。
さらに、折り曲げ工程を実行する前に、切り欠き形成工程、フランジ部形成工程、切断工程、一方のフランジ部位形成工程、ダボ・凹み形成工程を、任意の順序で実行してもよい。
フィルタ枠1によれば、板状の本体部7とこの本体部の7厚さ方向と交差する方向に突出しているフランジ部9とを備えた長尺材料5であって長手方向の中間部でフランジ部9に複数の切り欠き11が設けられている長尺材料5を、各切り欠き11のところで本体部7を折り曲げることで矩形な環状(「ロ」字状)に形成されているので、板状の素材45から曲げ加工や打ち抜き加工で製造することができ、製造が容易になっているとともに軽量化がされている。そして、軽量化がされていること等によって、製造コストが低くなり、また、搬送にかかるコストも低減される。
また、本体部7を折り曲げたところや本体部7両端の突き合わせたところでフランジ部9の一部(部位23,25同士)がお互いに重なり接合(固定)されているので、従来の4枚の矩形な厚めの平板状の金属材料等302A,302B,302C,302Dを用いたものと同等の強度(フィルタ枠としては同等の強度)を備えている。さらに、フィルタ枠1が金属材料で構成されているので、内部のフィルタ3を交換すれば、繰り返しの使用も可能となる。
また、フィルタ枠1によれば、長尺材料5の本体部7に、フィルタ枠1の内側に突出している複数の凸部19が形成されているので、フィルタ枠1にフィルタ3を設置した場合、本体部7の剛性が高くなっているとともに、フィルタ3と長尺材料5の本体部7(凸部19が設けられていない本体部7の部位)との間に隙間21が形成されている。そして、隙間21に接着剤(フィルタ3をフィルタ枠1に固定するための接着剤)を入れることができる。この接着剤によって、フィルタ3をフィルタ枠1に強固に設置することができるとともに、フィルタ3とフィルタ枠1との間からの空気の漏れを防止することができる。
また、フィルタ枠1によれば、お互いが重なっているフランジ部9の部位では、一方のフランジ部9の部位23がこの厚さ分だけフィルタ枠1の内側に凹んでおり、他方のフランジ部9の部位25が、一方のフランジ部9の部位23にかぶさっているので、フィルタ枠1の外側に突出部が存在していない。これにより、フィルタ3が設置されたフィルタ枠1の空調機器への設置がしやすくなる。
また、フィルタ枠1によれば、ロールフォーミングにより平板状素材45を折り曲げてフランジ部9を形成しているので、フィルタ枠1を連続的に製造することができ、フィルタ枠1を効率良く製造することができる。
なお、フィルタ枠1において、フランジ部9の同士をお互いに重ねることなく、突き合わせるようにしてもよい。
1 フィルタ枠
5 長尺材料
7 本体部
9 フランジ部
11 切り欠き
19 凸部
23 一方のフランジ部の部位
25 他方のフランジ部の部位
45 平板状素材

Claims (6)

  1. 板状の本体部とこの本体部の厚さ方向と交差する方向に前記本体部から突出しているフランジ部とを備え、長手方向の中間部で前記フランジ部に複数の切り欠きが設けられている長尺材料を、前記各切り欠きのところで前記本体部を折り曲げて多角形状に形成してあるとともに、前記折り曲げ部で前記フランジ部の一部同士がお互いに重なり接合されていることを特徴とするフィルタ枠。
  2. 請求項1に記載のフィルタ枠において、
    前記長尺材料の本体部に、前記フィルタ枠の内側に突出している複数の凸部が形成されていることを特徴とするフィルタ枠。
  3. 請求項1または請求項2に記載のフィルタ枠において、
    お互いが重なっている前記フランジ部の部位では、一方のフランジ部の部位がこの厚さ分だけフィルタ枠の内側に凹んでおり、他方のフランジ部の部位が、前記一方のフランジ部の部位にかぶさっている構成であるか、
    もしくは、
    お互いが重なっている前記フランジ部の部位では、一方のフランジ部の部位が、前記フランジ部の厚さ方向に対して斜めに展開しており、他方のフランジ部の部位が、前記一方のフランジ部の部位と同様に斜めに展開して、前記一方のフランジ部の部位にかぶさっている構成であることを特徴とするフィルタ枠。
  4. 板状の本体部とこの本体部の厚さ方向と交差する方向に前記本体部から突出しているフランジ部とを備え、長手方向の中間部でフランジ部に複数の切り欠きが設けられている長尺材料を、前記各切り欠きのところで前記本体部を折り曲げて多角形状に形成してあるとともに、前記長尺材料の本体部に、前記フィルタ枠の内側に突出している複数の凸部が形成されていることを特徴とするフィルタ枠。
  5. 板状の本体部とこの本体部の厚さ方向と交差する方向に前記本体部から突出しているフランジ部とを備え、長手方向の中間部でフランジ部に複数の切り欠きが設けられている長尺材料を、前記各切り欠きのところで前記本体部を折り曲げて多角形状に形成してあることを特徴とするフィルタ枠。
  6. 細長い所定幅の平板状素材を用いてフィルタ枠を製造するフィルタ枠の製造方法において、
    前記平板状素材の幅方向の少なくも一方の端部に、複数の切り欠きを所定のピッチで形成する切り欠き形成工程と、
    前記切り欠きの底部のところで、ロールフォーミングにより前記平板状素材を折り曲げてフランジ部を形成するフランジ部形成工程と、
    前記切り欠き形成工程で切り欠きを形成し、前記フランジ部形成工程でフランジ部を形成した後、前記各切り欠きのうちの所定の切り欠きのところで、前記平板状素材を切断する切断工程と、
    前記切断工程で平板状素材を切断した後に、前記フランジ部のところで前記平板状素材を折り曲げることで、前記平板状素材を多角形状に形成する折り曲げ工程と、
    を有することを特徴とするフィルタ枠の製造方法。
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