JP2009167787A - L字型構造部材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】素材溝形鋼7のフランジ部とウェブ部の交線と当該溝形鋼の長手方向に垂直な直線とが交わる点から互いに90度をなす方向に伸びる二つの直線l2とl3を山にして溝形鋼の両フランジ部を、山となる前記二つの直線が互いに当接するまで当該溝形鋼の内側に折り込み、それに伴ってウェブ部をフランジ部形成側に直角に折り曲げる。
素材が山形鋼の場合、一方の辺を山となる前記二つの直線が互いに当接するまで折り込んで他方の辺を一方の辺形成側に直角に折り曲げる。
【選択図】図3
Description
また、図2に示すように、溝形鋼5の両フランジ部に90度の切り欠き6を入れて曲げ加工した後、当接したフランジ部を溶接接合して製造することも提案されている。
現実的には、上記技術を発展させて次のような製造形態を採用している。すなわち、図2に示すように、溝形鋼5の両フランジ部に90度の切り欠き6を入れて曲げ加工した後、フランジ部の切り欠き端を突き合わせてL字型構造部材を形作っている。
図2に示されたような方法では、フランジ部の切り欠き端を突き合わせたとき、当該突き合わせ面にずれが生じやすく、また、ずれた結果、強度が不安定になってしまう。そこで、ずれを解消して所要の強度を安定的に発現させるために、突き合わせ部を溶接接合している。この方法も切り欠きを入れる分だけ手間がかかってしまうし、溶接をすると作業環境の悪化にも繋がっている。また、溶接部の仕上げや補修が必要となる。
本発明は、このような問題を解消すべく案出されたものであり、溝形鋼や山形鋼を素材としたL字型構造部材を、簡便かつ作業環境を悪化させることなく製造する方法を提供することを目的とする。
前記所定の角度を90度とすると、ウェブ部がフランジ部形成側に直角に折り曲げられたL字型構造部材が得られる。
山形鋼を素材とする場合には、素材山形鋼の両方の辺の交線と当該山形鋼の長手方向に垂直な直線とが交わる点から互いに所定の角度をなす方向に伸びる二つの直線を山にして山形鋼の一方の辺を、山となる前記二つの直線が互いに当接するまで当該山形鋼の他の辺側に折り込み、それに伴って山形鋼の他方の辺を前記一方の辺形成側に折り曲げる。
この際、前記所定の角度を90度とすると、他方の辺が一方の辺形成側に直角に折り曲げられたL字型構造部材が得られる。
したがって、本発明法により、例えばプレハブ住宅用外壁フレーム等の住宅用鋼製構造部材や家電フレーム等を低コストで安定的に供給することができるようになり、鋼材の住宅関連部材や家電用部材等への適用範囲の拡大に繋がる。
そこで、本発明者等は、切り欠きを入れず、しかも溶接を行わなくても所要の強度を発現するL字構造部材の製造方法について鋭意検討を重ねてきた。
その過程で、溝形鋼のフランジ部を内側に折り込んで曲げ加工を行えば、強度の高いL字型構造部材が簡便に製造できることを見出した。
山形鋼を素材とした場合も全く同様である。山形鋼の一方の辺を他の辺側に折り込んで曲げ加工を行えば、強度の高いL字型構造部材が簡便に製造できる。
なお、以下の説明では、ウェブ部が互いに直角になるように曲げ加工したL字型構造部材の製造例を紹介しているが、ウェブ部のなす角は鋭角でも鈍角でもよい。すなわち以下で説明する仮想線l2およびl3のなす角を所定角度とすると、(180度−所定角度)がウェブ部交差角度となる。逆の表現をすると、所望のウェブ部交差角度に応じて、(180度−ウェブ部所望交差角度)の角度で交差するように仮想線l2およびl3を描けば良いことになる。
従来法で採用していた切欠きの形成に替えて折り曲げ線を仮想する。図3(b)に示すように、素材溝形鋼の両フランジ部外表面に、当該素材溝形鋼の長手方向に垂直な直線l1と、フランジ部とウェブ部の交線と前記長手方向に垂直な直線とが交わる点から仮想線l1に対して45度の方向に伸びる二つの直線l2およびl3を仮に描く。仮想線l2およびl3は仮想線l1に対して45度の方向に伸びるように描くことが好ましい。仮想線l2とl3の交差する角度が90度を外れると、製造されたL字型構造部材のウェブ角が直角にならないことは前記した通りである。
上記態様では、折込みの際に山となる仮想線l2およびl3を仮想線l1に対して45度の方向に伸びるように描いたが、この態様に限定されることはない。上記しているように、仮想線l2とl3の交差する角度が90度となるように描けば足りる。この際、折込みの際に谷となる仮想線は、素材溝形鋼の長手方向に垂直な直線とは一致しない。仮想線l2とl3の交差する角を二等分する方向に伸びる線となる。
山形鋼を素材としたときの加工法も全く同様である。
そこで、次に好ましい金型形状とその金型を用いた成形方法について説明する。
本発明に適用される金型は、図4に示すように、曲げパンチ11、左右一対の予備曲げパンチ12および前後一対の回転ダイ13より構成されている。
曲げパンチ11は、溝形鋼を所定の角度に曲げ加工できるように、V溝が形成されているおり、溝形鋼より若干広い幅が望ましい。本加工方法では、溝形鋼がパンチ肩を摺動するため、かじり等による外観不良が懸念される。かじり等を防止するためにはパンチ肩部分に適度なRを取っておくことが望ましい。
曲げパンチ11の押し込みによって回転する前後一対の回転ダイ13は、加工後にダイ同士が接触しないように曲げ線側にテーパを有している。また、回転ダイ13の幅は、被加工材のフランジの幅より若干狭いことが望ましい。ダイは加工後の折込みフランジが変形しないように板厚以上の隙間を取っておくことが望ましい。
L字型構造部材の製造に用いられる金型は、被加工材を設置する前後一対の回転ダイ13、当該回転ダイ13の上部に設置した曲げパンチ11および回転ダイ13の側方に配置した左右一対の予備曲げパンチ12より構成される。
まず、上面を水平にした一対の回転ダイ13上に、曲げ加工位置が各々の回転ダイ13の間になるように、被加工材8を設置する(図5(a))。設置された被加工材8の両側方より、予備曲げパンチ12を押し当て、フランジの両面に予備曲げ加工を施す(図5(b))。なお、この予備曲げ加工は、被加工材8をL字型に曲げる際にフランジを優先的に座屈させ、L字型構造部材の角度を調整するためにおこなうものであって、フランジが破断しない程度の変形量で行うことが好ましい。
予備曲げ加工後、予備曲げパンチを両面から解除する。
曲げ加工後、曲げパンチ11を上方に復帰させ、L字型構造部材9を取り出す。
なお、さらに高い剛性を必要とする場合には、折込みフランジ部をかしめやリベット接合等によって機械的に接合してもよいし、曲げ線部あるいは折込みフランジ部を溶接接合してもよい。
上面を水平にした一対の回転ダイ13上に、曲げ加工位置が各々の回転ダイ13の間になるように、被加工材14を設置する(図6(a))。設置された被加工材14の側方より、予備曲げパンチ15を押し当て、山形鋼の一方の辺16に予備曲げ加工を施す(図6(b))。
予備曲げ加工後、予備曲げパンチを外す。
曲げ加工後、曲げパンチ11を上方に復帰させ、L字型構造部材18を取り出す。
そして、本発明法によるL字型への曲げ方法を一つの溝形鋼や山形鋼に複数回適用することにより、高強度のコ字型構造部材やロ字型構造部材が、低コスト安定的に製造できる。すなわち、本発明法によるL字型曲げ方法を、一つの溝形鋼や山形鋼に二回施すことによりコ字型構造部材が、一つの溝形鋼や山形鋼に三回施すことによりロ字型構造部材が、低コスト安定的に製造できる。
したがって、本発明方法により、高強度の家電の筐体やパレットの面材、あるいは住宅の非耐力壁フレーム等が低コストで安定的に提供できることになる。
Claims (4)
- 溝形鋼を素材としたL字型構造部材の製造方法であって、素材溝形鋼のフランジ部とウェブ部の交線と当該溝形鋼の長手方向に垂直な直線とが交わる点から互いに所定の角度をなす方向に伸びる二つの直線を山にして溝形鋼の両フランジ部を、山となる前記二つの直線が互いに当接するまで当該溝形鋼の内側に折り込み、それに伴ってウェブ部をフランジ部形成側に折り曲げることを特徴とするL字型構造部材の製造方法。
- 所定の角度が90度であり、ウェブ部をフランジ部形成側に直角に折り曲げる請求項1記載のL字型構造部材の製造方法。
- 山形鋼を素材としたL字型構造部材の製造方法であって、素材山形鋼の両方の辺の交線と当該山形鋼の長手方向に垂直な直線とが交わる点から互いに所定の角度をなす方向に伸びる二つの直線を山にして山形鋼の一方の辺を、山となる前記二つの直線が互いに当接するまで当該山形鋼の他の辺側に折り込み、それに伴って山形鋼の他方の辺を前記一方の辺形成側に折り曲げることを特徴とするL字型構造部材の製造方法。
- 所定の角度が90度であり、他方の辺を一方の辺形成側に直角に折り曲げる請求項3記載のL字型構造部材の製造方法。
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