JP2013121941A - 交感神経抑制剤及び交感神経抑制用飲食組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 長期に亙って安全且つ簡便に投与し得る交感神経抑制剤及び交感神経抑制用飲食組成物の提供。
【解決手段】 クロレラ・ピレノイドサの細胞壁破砕物を含有してなり、脾臓交感神経、白色脂肪組織交感神経、副腎交感神経又は皮膚動脈交感神経を抑制するためのものである、経口投与剤としての交感神経抑制剤。クロレラ・ピレノイドサの細胞壁破砕物を含有してなり、脾臓交感神経、白色脂肪組織交感神経、副腎交感神経又は皮膚動脈交感神経を抑制するためのものである、交感神経抑制用飲食組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、脾臓交感神経等の交感神経を抑制するための交感神経抑制剤及び交感神経抑制用飲食組成物に関する。
特開2008−214273号公報には、オーレオバシジウム属(Aureobasidium sp.)に属する微生物に由来する特定のβ-1,3-1,6-D-グルカンを含むストレス緩和剤及び交感神経抑制剤、並びに、そのストレス緩和剤又は交感神経抑制剤を含む健康食品又は機能性食品の発明が開示されている。
この発明は、近年の社会環境下において常習性ストレス者が増加し、肉体的・精神的な疲労を訴える人が増加していることに鑑み、天然素材からなり、安全で、経口投与に適するストレス緩和剤及び交感神経抑制剤、並びに、そのストレス緩和剤又は交感神経抑制剤を含む健康食品又は機能性食品を提供するために行われたものとされている。
このような安全で経口投与に適する交感神経抑制剤及び交感神経抑制用飲食組成物に対する要望は、益々増大しつつある。
特開2008−214273号公報
本発明は、上記のような点に鑑み行われたものであって、その目的とするところは、長期に亙って安全且つ簡便に投与し得る交感神経抑制剤及び交感神経抑制用飲食組成物を提供することにある。
上記目的を達成する本発明の交感神経抑制剤は、クロレラの細胞壁破砕物を含有してなるものである。
本発明の交感神経抑制剤は、脾臓交感神経を抑制するためのものとすることができる。
また本発明の交感神経抑制剤は、白色脂肪組織交感神経を抑制するためのものとすることができる。
また本発明の交感神経抑制剤は、副腎交感神経を抑制するためのものとすることができる。
また本発明の交感神経抑制剤は、皮膚動脈交感神経を抑制するためのものとすることができる。
また本発明の交感神経抑制剤におけるクロレラは、クロレラ・ピレノイドサであるものとすることができる。
また本発明の交感神経抑制剤は、経口投与剤であるものとすることができる。
本発明の交感神経抑制用飲食組成物は、クロレラの細胞壁破砕物を含有してなるものである。
本発明の交感神経抑制用飲食組成物は、脾臓交感神経を抑制するためのものとすることができる。
また本発明の交感神経抑制用飲食組成物は、白色脂肪組織交感神経を抑制するためのものとすることができる。
また本発明の交感神経抑制用飲食組成物は、副腎交感神経を抑制するためのものとすることができる。
また本発明の交感神経抑制用飲食組成物は、皮膚動脈交感神経を抑制するためのものとすることができる。
また本発明の交感神経抑制用飲食組成物におけるクロレラは、クロレラ・ピレノイドサであるものとすることができる。
本発明の交感神経抑制剤及び交感神経抑制用飲食組成物は、長期に亙って安全且つ簡便に投与し得、交感神経を効果的に抑制し得る。
クロレラ細胞壁破砕物の十二指腸投与が脾臓交感神経の活動に与える効果についての試験結果である。 クロレラ細胞壁破砕物の十二指腸投与が白色脂肪組織交感神経の活動に与える効果についての試験結果である。 クロレラ細胞壁破砕物の十二指腸投与が副腎交感神経の活動に与える効果についての試験結果である。 クロレラ細胞壁破砕物の十二指腸投与が皮膚動脈交感神経の活動に与える効果についての試験結果である。
本発明におけるクロレラとは、クロレラ属(Chlorella) に属する単細胞緑藻類であって、例えば、Chlorella pyrenoidosa、Chlorella ellipsoidea 、Chlorella vulgaris 、Chlorella regularis 等を挙げることができる。本発明に最も適しているのは、クロレラ・ピレノイドサ(Chlorella pyrenoidosa)である。
本発明の交感神経抑制剤及び交感神経抑制用飲食組成物におけるクロレラの細胞壁破砕物は、例えば次のようにして得ることができる。すなわち、先ずクロレラ濃度10乃至25重量%のクロレラ粉体・水懸濁液を10℃以下に調整する。次にこの懸濁液を、下記のような連続湿式微粉砕機に送入し、破砕直後のスラリーが40℃以下になるよう微粉砕する。次いで、このようにして得られたクロレラスラリーを、直ちに10℃以下に冷却することにより、細胞壁が破砕されたクロレラを、品質劣化を生じさせることなく得ることができる。
上記連続湿式微粉砕機は、冷却外套を持つ密閉シリンダー中に多数の直径0.5乃至1.5mmのグラスビーズが封入されたものである。そのグラスビーズ容量は密閉シリンダー容量の80乃至85%であり、グラスビーズを流入液体と混和・回転することにより、流入液体中の物質を摩砕するものである。
このようにして細胞壁が破砕されたクロレラは、そのまま用いることもできるが、例えば、真空乾燥後粉砕を行う等の適宜の処理を施した後に使用してもよい。
本発明の交感神経抑制剤は、クロレラの細胞壁破砕物を含有してなるものであって、経口投与に適し、成人に対する投与量は、1日当り1mg乃至35g程度が適当である。但し、クロレラ・ピレノイドサ等のクロレラの細胞壁破砕物は人体に対する毒性を有しないため、これに限定されるものではない。
本発明の交感神経抑制剤における経口投与の形態に特に限定はないが、例えば、粉末、錠剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤とすることができる。
また種々の形態を形成する上で、各種賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、コーティング剤、着色剤、矯味剤、矯臭剤、可塑剤等を適宜用いることができる。
賦形剤の例としては、糖類(乳糖,白糖,ブドウ糖,マンニトール),デンプン(バレイショ,コムギ,トウモロコシ),無機物(炭酸カルシウム,硫酸カルシウム,炭酸水素ナトリウム,塩化ナトリウム),結晶セルロース,植物末(カンゾウ末,ゲンチアナ末)等を挙げることができる。
結合剤の例としては、デンプンのり液,アラビアゴム,ゼラチン,アルギン酸ナトリウム,メチ/レセルロース(MC),エチルセルロース(EC),ポリビニルピロリドン(PVP),ポリビニルアルコール(PVA),ヒドロキシプロピルセルロース(HPC),カルポキシメチルセルロース(CMC)等を挙げることができる。
崩壊剤の例としては、デンプン,寒天,ゼラチン末,結晶セルロース,CMC・Na,CMC・Ca,炭酸カルシウム,炭酸水素ナトリウム,アルギン酸ナトリウム等を挙げることができる。
滑沢剤の例としては、ステアリン酸マグネシウム,タルク,水素添加植物油,マクロゴール,シリコーン油等を挙げることができる。
コーティング剤の例としては、糖衣(白糖,HPC,セラック),膠衣(ゼラチン,グリセリン,ソルビトール),フイルムコーティング〔ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC),EC,HPC,PVP〕,腸溶性コーティング〔ヒドロキシプロビルメチルセルロースフタレート(HPMCP),セルロースアセテートフタレート(CAP)〕等を挙げることができる。
着色剤の例としては、水溶性食用色素,レーキ色素)等を挙げることができる。矯味剤の例としては、乳糖,白糖,ブドウ糖,マンニトール)等を挙げることができる。矯臭剤の例としては、芳香性精油類),光線遮断剤(酸化チタン)等を挙げることができる。可塑剤の例としては、フタル酸エステル類,植物油,ポリエチレングリコール)等を挙げることができる。
本発明の交感神経抑制用飲食組成物は、例えば栄養食品、栄養補助食品又は飲料用液体等を構成する飲食組成物中にクロレラの細胞壁破砕物を含有した形態とすることができ、本発明の効果を損なわない各種成分を含むものとすることができる。
このような交感神経抑制剤及び交感神経抑制用飲食組成物は、長期に亙って安全且つ簡便に投与し得、脾臓交感神経、白色脂肪組織交感神経、副腎交感神経及び皮膚動脈交感神経等の交感神経を効果的に抑制し得、免疫賦活作用を有すると共に、白色脂肪組織交感神経の抑制による白色脂肪組織での脂肪分解抑制効果、副腎交感神経神経の抑制によるアドレナリン分泌抑制及びそれによる癒しの効果、並びに皮膚動脈交感神経の抑制による皮膚血流増加効果・皮膚保湿度を高める効果・創傷治癒促進効果及び育毛促進効果等を発揮し得る。
クロレラ細胞壁破砕物の十二指腸投与が脾臓交感神経、白色脂肪組織交感神経、副腎交感神経及び皮膚動脈交感神経の活動に与える効果についての試験を行った。
1.被験物質の製造
被験物質である細胞壁を破砕したクロレラ・ピレノイドサ(Chlorella pyrenoidosa)の乾燥粉末(以下、単に「クロレラ」とも言う。)を、次のように製造した。
冷却外套を持つ密閉シリンダー中にその密閉シリンダー容量の80乃至85%の容量の多数の直径0.5乃至1.5mmのグラスビーズが封入されており、そのグラスビーズを流入液体と混和・回転することにより流入液体中の物質を摩砕する連続湿式微粉砕機(商品名:ダイノーミル[KD型] WAB, Inc.製)に、10℃以下に調整されたクロレラ・ピレノイドサ濃度10乃至25重量%のクロレラ・ピレノイドサ粉体・水懸濁液を送入して、破砕直後のスラリーが40℃以下になるよう微粉砕し、次いで、このようにして得られたクロレラ・ピレノイドサスラリーを、直ちに10℃以下に冷却し、真空乾燥後、粉砕することにより、被験物質である細胞壁破砕クロレラ・ピレノイドサ乾燥粉末(株式会社サン・クロレラ製の細胞壁破砕クロレラ粉末)が得られた。
2.脾臓交感神経活動について
(1) 試験方法
被験物質0.3mg、3mg、30mg及び300mgをそれぞれ250mlの水に懸濁した4種の被験物質懸濁液を用意した。
体重約300gのWistar系雄ラット(約9週齢)を供試動物として使用した。
3時間絶食させた供試動物にウレタン麻酔を施し、十二指腸投与用のカニューレを挿入した。
その後、脾臓交感神経の遠心枝を銀電極で吊り上げて、脾臓交感神経の電気活動を測定した。測定は、Shen J, et al. Neurosci. Lett. 383188-193, 2005、及び、Tanida M, et al., Neurosci. Lett. 389: 109-114, 2005に記載の方法に従って行った。なお、供試動物の体温(ラット直腸温)は、体温維持装置にて35.0±0.5℃に維持した。
脾臓交感神経活動の測定値が落ち着いた時期に、前記4種のうち何れかの被験物質懸濁液1mlを、前記カニューレを使用して十二指腸投与し、それにより生じる脾臓交感神経活動(Splenic-SNA)の変化を電気生理学的方法により測定した。
(2) 結果
被験物質を十二指腸に投与した後の脾臓交感神経活動(Splenic-SNA)の変化を、図1に、被験物質投与前値(0分値)を100%とした百分率で示す。
(1) 0.3mg/250mlの被験物質懸濁液1mlの十二指腸投与によるSplenic-SNA変化
投与から35分後までは100%であったが、その後上昇し、投与55分後115.5%の最高値に増加した。
(2) 3mg/250mlの被験物質懸濁液1mlの十二指腸投与によるSplenic-SNA変化
Splenic-SNAは、投与直後やや低下し、投与から15分後以降は著明に低下し、投与から55分後には55.0%にまで減少した。
(3) 30mg/250mlの被験物質懸濁液1mlの十二指腸投与によるSplenic-SNA変化
Splenic-SNAは、投与直後やや上昇し、投与から10分後以降は徐々に低下し、投与から55分後には58.1%に減少した。
(4) 300mg/250mlの被験物質懸濁液1mlの十二指腸投与によるSplenic-SNA変化
Splenic-SNAは、投与から20分後以降徐々に低下し、投与から60分後には64.8%に減少した。
以上の結果より、被験物質が脾臓交感神経抑制作用を発揮することが明らかとなった。
なお、投与前(0分)のSplenic-SNAの神経活動の絶対値は、それぞれ、238.0 spikes/5s(0.3mg/250m被験物質懸濁液投与時)、289.7 spikes/5s(3mg/250m被験物質懸濁液投与時)、273.4 spikes/5s(30mg/250m被験物質懸濁液投与時)及び269.6 spikes/5s(300mg/250m被験物質懸濁液投与時)であった。
3.白色脂肪組織交感神経活動、副腎交感神経活動及び皮膚動脈交感神経活動について
(1) 試験方法
被験物質30mgを250mlの水に懸濁した被験物質懸濁液をそれぞれの交感神経活動の試験について用意し、体重約300gのWistar系雄ラット(約9週齢)を供試動物として使用した。
3時間絶食させた供試動物にウレタン麻酔を施し、十二指腸投与用のカニューレを挿入した。
その後、それぞれの試験に応じ、副睾丸白色脂肪組織を神経支配する交感神経の遠心枝、副腎を神経支配する交感神経の遠心枝、及び大腿皮膚動脈を神経支配する交感神経の遠心枝を銀電極で吊り上げ、各自律神経の電気活動を測定した。測定は、Shen J, et al. Neurosci. Lett. 383188-193, 2005、及び、Tanida M, et al., Neurosci. Lett. 389: 109-114, 2005に記載の方法に従って行った。なお、供試動物の体温(ラット直腸温)は、体温維持装置にて35.0±0.5℃に維持した。
各自律神経活動の測定値が落ち着いた時期に、被験物質懸濁液1mlを、前記カニューレを使用して十二指腸投与し、それにより生じる各交感神経活動の変化を電気生理学的方法により測定した。
(2) 白色脂肪組織交感神経活動に関する結果
被験物質懸濁液1mlを十二指腸に投与した後の白色脂肪組織交感神経活動(WAT-SNA)の変化を、図2に、百分率で示す。図2においては、十二指腸投与前5分間のWAT-SNAの平均値(0分値)を100%とした。
水1mlを十二指腸投与して対照実験を行ったところ、WAT-SNAは、投与後若干低下し、その後やや上昇し、投与40分後に117.6%となった後、やや低下した。
一方、30mg/250mlのクロレラ水懸濁液1mlを十二指腸投与した場合は、WAT-SNAは徐々に低下し、投与55分後には77.5%となった。
30mg/250mlのクロレラ水懸濁液投与群と水投与群の投与5分後から60分後までのWAT-SNAの値の間の有意差を分散分析法(ANOVA)により検定したところ、クロレラ水懸濁液投与群のWAT-SNA値は対照水投与群のWAT-SNA値よりも有意に低い(P<0.0005, F=35.5)ことが明らかになった。
表1に、これら2群の十二指腸投与前(0分)のWAT-SNAの絶対値を示すが、2群の前値(0分値)の間にはMann-Whitney U-testによる有意差は認められなかった。
以上の結果より、被験物質が白色脂肪組織交感神経抑制作用を発揮することが明らかとなった。
(3) 副腎交感神経活動に関する結果
被験物質懸濁液1mlを十二指腸に投与した後の副腎交感神経活動(ASNA)の変化を、図3に、百分率で示す。図3においては、十二指腸投与前5分間のASNAの平均値(0分値)を100%とした。
水1mlを十二指腸投与して対照実験を行ったところ、ASNAは投与後殆ど変化しなかった。すなわち、ASNAは、投与25分後には最高値107.1%となり、投与50分後には最低値97.8%となったが、実験期間を通じて両者の間の値に留まった。
一方、30mg/250mlのクロレラ水懸濁液1mlを十二指腸投与した場合は、ASNAは一時やや上昇し、投与25分後には106.2%に増加したが、その後低下し、投与60分後には89.8%となった。
30mg/250mlのクロレラ水懸濁液投与群と水投与群の投与5分後から60分後までのASNAの値の間の有意差を分散分析法(ANOVA)により検定したところ、クロレラ水懸濁液投与群のASNA値は対照水投与群のASNA値よりも有意に低い(P<0.01, F=7.73)ことが明らかになった。
表2に、これら2群の十二指腸投与前(0分)のASNAの絶対値を示すが、2群の前値(0分値)の間にはMann-Whitney U-testによる有意差は認められなかった。
以上の結果より、被験物質が副腎交感神経抑制作用を発揮することが明らかとなった。
(4) 皮膚動脈交感神経活動に関する結果
被験物質懸濁液1mlを十二指腸に投与した後の皮膚動脈交感神経(CASNA)の変化を、図4に、百分率で示す。図4においては、十二指腸投与前5分間のCASNAの平均値(0分値)を100%とした。
水1mlを十二指腸投与して対照実験を行ったところ、CASNAは、投与後若干低下し、投与15分後には98.1%となったが、その後徐々に上昇して投与60分後には122.4%となった。
一方、30mg/250mlのクロレラ水懸濁液1mlを十二指腸投与した場合は、CASNAは徐々に低下し続け、投与45分後には61.2%となり、その後、その付近の値が持続した。
30mg/250mlのクロレラ水懸濁液投与群と水投与群の投与5分後から60分後までのCASNAの値の間の有意差を分散分析法(ANOVA)により検定したところ、クロレラ水懸濁液投与群のCASNA値は対照水投与群のCASNA値よりも有意に低い(P<0.0005, F=233)ことが明らかになった。
表3に、これら2群の十二指腸投与前(0分)のCASNAの絶対値を示すが、2群の前値(0分値)の間にはMann-Whitney U-testによる有意差は認められなかった。
以上の結果より、被験物質が皮膚動脈交感神経抑制作用を発揮することが明らかとなった。

Claims (13)

  1. クロレラの細胞壁破砕物を含有してなる交感神経抑制剤。
  2. 脾臓交感神経を抑制するためのものである請求項1記載の交感神経抑制剤。
  3. 白色脂肪組織交感神経を抑制するためのものである請求項1記載の交感神経抑制剤。
  4. 副腎交感神経を抑制するためのものである請求項1記載の交感神経抑制剤。
  5. 皮膚動脈交感神経を抑制するためのものである請求項1記載の交感神経抑制剤。
  6. 上記クロレラがクロレラ・ピレノイドサである請求項1乃至5の何れか1項に記載の交感神経抑制剤。
  7. 経口投与剤である請求項1乃至6の何れか1項に記載の交感神経抑制剤。
  8. クロレラの細胞壁破砕物を含有してなる交感神経抑制用飲食組成物。
  9. 脾臓交感神経を抑制するためのものである請求項8記載の交感神経抑制用飲食組成物。
  10. 白色脂肪組織交感神経を抑制するためのものである請求項8記載の交感神経抑制用飲食組成物。
  11. 副腎交感神経を抑制するためのものである請求項8記載の交感神経抑制用飲食組成物。
  12. 皮膚動脈交感神経を抑制するためのものである請求項8記載の交感神経抑制用飲食組成物。
  13. 上記クロレラがクロレラ・ピレノイドサである請求項8乃至12の何れか1項に記載の交感神経抑制用飲食組成物。
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