JP2013121792A - アームレスト用ヒンジ機構のカバー構造 - Google Patents

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陽平 黒木
Kohei Fukuoka
耕平 福岡
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樹哉 萩田
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Abstract

【課題】本発明の目的は、製造コストを抑えつつ、ヒンジ機構への取付けも容易であり、且つアームレストを使用する際の操作感も向上させることが可能なアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造を提供することにある。
【解決手段】本発明は、アームレスト3がシートバック1の収納凹部2にヒンジ機構4を介して回動可能に取付けられ、ヒンジ機構4の少なくとも一部がカバー部材14によって覆われているアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造である。本発明において、カバー部材14が、可撓性を有する生地から形成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、座席のシートバックに格納可能なアームレストのヒンジ機構をカバーするためのカバー部品の構造に関する。
従来より、自動車の座席のシートバックに凹部を設け、その凹部にアームレストを格納する構造が提案されている(特許文献1)。特許文献1のアームレストは、ヒンジ機構によってシートバックに取付けられており、ヒンジ機構には、外観向上や乗員の保護のために樹脂製のカバー部材が装着されている。
実公平7−13567号公報
上述した特許文献1のカバー部材は、合成樹脂材を成形型に入れることによって製造されている。したがって、ヒンジ機構の形状に合わせて成形型を用意しなければならず、製造コストが高くなる。しかも、成形型を作成した後にヒンジ機構の形状やカバー部材の意匠形状に変更が発生した場合、成形型の修正又は新規作成のためのコストが必要となり、製造コストが更に高くなるという問題がある。
また、特許文献1の樹脂製のカバー部材には、ガタつきを防ぐために複数の凸部やツメなどが様々な位置に設けられている。このような構造であると、ヒンジ機構への取付けが複雑になり、組付工数が大きくなる。また、メンテナンスのための取外しの工数も大きくなる。
また、アームレストは、凹部から引き出す際に急に倒れてこないようにするために、アームレストの倒れる方向とは反対方向に反力を生じさせる構成を有する方が望ましい。しかしながら、従来では、樹脂製のカバー部材自体で反力を生じさせることはできないため、アームレストの操作感が良くなかった。仮に樹脂製のカバー部材で操作感を向上させるようとすると、カバー部材とは別に、反力を生じさせる機構をヒンジ機構に追加する必要がある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、製造コストを抑えつつ、ヒンジ機構への取付けも容易であり、且つアームレストを使用する際の操作感も向上させることが可能なアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、アームレストがシートバックの収納凹部にヒンジ機構を介して回動可能に取付けられ、前記ヒンジ機構の少なくとも一部がカバー部材によって覆われているアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造において、前記カバー部材が、可撓性を有する生地から形成されている。
また、本発明の別の実施態様によれば、前記ヒンジ機構が、前記収納凹部に取付けられるヒンジブラケットを備え、該ヒンジブラケットが、前記収納凹部に取付けた状態で前面及び背面を有する平面と、前記平面の車幅方向両端部から前方に延びる一対の側面とを備え、前記カバー部材が、前記ヒンジブラケットの前記平面に対応する平面カバー部分と、前記ヒンジブラケットの前記一対の側面に対応する側面カバー部分とを備え、前記カバー部材の前記側面カバー部分には、縫製によって袋状部が形成されており、前記ヒンジブラケットの前記一対の側面が、前記側面カバー部分の前記袋状部によって覆われている。
また、本発明の別の実施態様によれば、前記平面カバー部分は、前記ヒンジブラケットの前記平面の前記前面に配置される本体部と、前記平面の前記前面の上端及び下端からはみ出る上側折返し部及び下側折返し部とを備え、前記平面カバー部分の上側折返し部及び下側折返し部は、前記平面の前記背面に折り返されて互いに重ね合わせられ、前記上側折返し部及び下側折返し部の重ね合わせ部分が、前記ヒンジブラケットと前記収納凹部とによって挟持されている。
また、本発明の別の実施態様によれば、前記上側折返し部及び下側折返し部の重ね合わせ部分には、面ファスナーが設けられている。
また、本発明の別の実施態様によれば、前記カバー部材が、カーペット材で形成されている。
また、本発明の別の実施態様によれば、前記カバー部材は、前記ヒンジブラケットの前記平面の前記前面全体と、前記一対の側面の車幅方向内側の面全体とを覆うようになっている。
また、本発明の別の実施態様によれば、前記カバー部材が、前記アームレスト又は前記シートバックを覆う表皮材と同じ材料で形成されている。
本発明によれば、アームレストがシートバックの収納凹部にヒンジ機構を介して回動可能に取付けられ、前記ヒンジ機構の少なくとも一部がカバー部材によって覆われているアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造において、前記カバー部材が、可撓性を有する生地から形成されている。
特許文献1の従来技術では、合成樹脂材を成形型に入れることによってカバー部材を製造していたが、本発明によれば、成形型を用意することなく、生地を加工するだけでカバー部材を作ることができ、製造コストを抑えることができる。また、本発明においては、成形型を用意する必要がないので、ヒンジ機構の形状やカバー部材の意匠形状に変更が発生した場合でも、従来のように成形型を修正したり又は新規に作成する必要がなく、生地の切断や縫製だけによってカバー部材の形状を修正することができる。したがって、製造コストを抑えることができる。また、生地の切断や縫製によってカバー部材の形状を変更できるため、部品の変更に伴う修正が容易であり、形状設定の自由度も高い。
また、特許文献1の樹脂製のカバー部材では、複数のツメなどを様々な位置に設けることによってガタつきを防ぐ必要があったが、本発明は、生地製のカバー部材でヒンジ機構を覆うような構成であるため、ガタつきが生じることもない。また、本発明のカバー部材は、生地製であり、ツメなどがない簡易な構成になっているので、ヒンジ機構への取付けも容易になり、組付工数を小さくすることができる。また、メンテナンスのための取外しの工数も短縮することができる。
また、本発明のカバー部材は生地製であるため、アームレストが倒れる際にカバー部材とアームレストとの間において倒れる方向と反対方向に摩擦力(反力)が生じて、アームレストが急に倒れないようになる。したがって、ヒンジ機構に別個の機構を設けることなく、アームレストの操作感を向上させることができる。さらに、本発明では、生地の種類を変更することによって、外観の変更、防錆などの効果も自由に調節することができる。
また、本発明に係るアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造によれば、前記ヒンジ機構が、前記収納凹部に取付けられるヒンジブラケットを備え、該ヒンジブラケットが、前記収納凹部に取付けた状態で前面及び背面を有する平面と、前記平面の車幅方向両端部から前方に延びる一対の側面とを備え、前記カバー部材が、前記ヒンジブラケットの前記平面に対応する平面カバー部分と、前記ヒンジブラケットの前記一対の側面に対応する側面カバー部分とを備え、前記カバー部材の前記側面カバー部分には、縫製によって袋状部が形成されており、前記ヒンジブラケットの前記一対の側面が、前記側面カバー部分の前記袋状部によって覆われている。
本発明によれば、車室内に露出するヒンジブラケットの一対の側面の全体をカバー部材によって確実に覆うことができる。特に、アームレストが回動する際にカバー部材が引っ張られたとしても、ヒンジブラケットの一対の側面が袋状部によって包むようにカバーされているので、カバー部材が外れることがない。また、ヒンジブラケットの一対の側面の全体がカバー部材によって覆われているので、アームレストが倒れる際にカバー部材とアームレストとの間で生じる摩擦力(反力)もより大きくなる。これにより、アームレストが急に倒れることを効果的に防ぐことができ、アームレストの操作感がより向上する。
また、本発明に係るアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造によれば、前記平面カバー部分は、前記ヒンジブラケットの前記平面の前記前面に配置される本体部と、前記平面の前記前面の上端及び下端からはみ出る上側折返し部及び下側折返し部とを備え、前記平面カバー部分の上側折返し部及び下側折返し部は、前記平面の前記背面に折り返されて互いに重ね合わせられ、前記上側折返し部及び下側折返し部の重ね合わせ部分が、前記ヒンジブラケットと前記収納凹部とによって挟持されているので、上側折返し部及び下側折返し部の重ね合わせ部分が開いて、ヒンジブラケットが露出するのを防ぐことができる。
また、本発明に係るアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造によれば、前記上側折返し部及び下側折返し部の重ね合わせ部分には、面ファスナーが設けられているので、ヒンジブラケットへの取付けが容易になり、組付工数が小さくなる。また、上側折返し部及び下側折返し部の重ね合わせ部分の脱着及び微調整が容易になり、メンテナンスのための取外しの工数も小さくなる。
また、本発明に係るアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造によれば、前記カバー部材が、カーペット材で形成されているので、面ファスナーを設ける場合、ループ状の起毛部分を省略することができる。つまり、カーペット材自体がループ状の起毛部分の役目を果たすので、上側折返し部及び下側折返し部のいずれかにフック状の起毛部分を設ければ、フック状の起毛部分をカバー部材のどの位置にも係着させることができる。これにより、重ね合わせ部分の微調整が容易になる。
また、本発明に係るアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造によれば、前記カバー部材は、前記ヒンジブラケットの前記平面の前記前面全体と、前記一対の側面の車幅方向内側の面全体とを覆うようになっている。これにより、生地製のカバー部材とアームレストとの接触部分が可能な限り大きくなり、アームレストが倒れる際にカバー部材とアームレストとの間で生じる摩擦力(反力)もより大きくなる。これにより、アームレストが急に倒れることを効果的に防ぐことができ、アームレストの操作感がより向上する。
また、本発明に係るアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造によれば、前記カバー部材が、前記アームレスト又は前記シートバックを覆う表皮材と同じ材料で形成されてもよい。これにより、シートバックの表面のデザインに統一感が生まれ、車室内の外観が向上する。
本発明の実施形態に係る自動車用後部座席の斜視図である。 本発明の実施形態に係るアームレストの斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の実施形態に係るアームレストを構成する部品の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るヒンジカバーの展開図である。 本発明の実施形態に係るヒンジカバーを被せた状態のヒンジブラケットを示しており、(a)が斜視図であり、(b)が(a)のB−B線断面図である。 本発明の実施形態に係るシートバックを構成する部品の分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係るアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造を、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るシートバック1は、自動車の後部座席用シートバックである。図3に示すように、シートバック1は、車幅方向中央部に収納凹部2を備え、収納凹部2には、アームレスト3がヒンジ機構4を介して回動可能に取付けられている。また、図2に示すように、ヒンジ機構4は、アームレスト3の下部に配置されており、アームレスト3は、下部を軸として前倒し可能になっている(図1の矢印参照)。
図4に示すように、ヒンジ機構4は、収納凹部2に取付けられるヒンジブラケット5と、アームレスト3の回動軸となる第1のボルト6と、アームレスト3の回動範囲を規制する第2のボルト7と、第1のボルト6とアームレスト3との間に介在させるブッシュ8とを備えている。
図4に示すように、アームレスト3の車幅方向の側面31には、第1のボルト6を挿通するためのボルト孔32が設けられている。また、アームレスト3の車幅方向の側面31には、ボルト孔32の周囲に円弧状に延びる円弧状孔33が設けられている。この円弧状孔33には、第2のボルト7が挿通されるようになっている。これにより、アームレスト3は、円弧状孔33の範囲で回動範囲が規制されるようになっている。
図3及び図4に示すように、ヒンジブラケット5は、収納凹部2に取付けた状態で前面9a及び背面9bを有する平面9と、平面9の車幅方向両端部から前方に延びる一対の側面10とを備えている。したがって、ヒンジブラケット5は、収納凹部2に取付けた状態で上方から見てコ字状になっている。
ヒンジブラケット5の平面9は、収納凹部2に取付けられる部分である。図4に示すように、平面9の背面9bには、後方に突出した4つのスタッドボルト11が設けられている。
ヒンジブラケット5の一対の側面10は、アームレスト3の車幅方向の側面31に対応する部分である。図4に示すように、一対の側面10には、第1のボルト6を挿通させるための第1の孔12と、第2のボルト7を挿通させるための第2の孔13とが設けられている。第1の孔12は、アームレスト3の車幅方向の側面31のボルト孔32に対応するように配置されており、第2の孔13は、アームレスト3の車幅方向の側面31の円弧状孔33に対応するように配置されている。
本実施形態の特徴として、図3に示すように、ヒンジブラケット5は、ヒンジカバー(カバー部材)14によって覆われている。ヒンジカバー14は、可撓性を有する生地から形成されており、例えば、カーペット材から形成されている。
図4は、ヒンジブラケット5とヒンジカバー14とを分解した状態を示している。図4に示すように、ヒンジカバー14は、ヒンジブラケット5の平面9に対応する平面カバー部分15と、ヒンジブラケット5の一対の側面10に対応する側面カバー部分16とを備えている。
図5は、本実施形態に係るヒンジカバー14の展開図を示している。図5に示すように、ヒンジカバー14は、平面カバー部分15及び側面カバー部分16を構成する一枚の生地から形成されている。
図5に示すように、側面カバー部分16のそれぞれは、同じ形状をした第1部分16A及び第2部分16Bから構成されている。側面カバー部分16の第1部分16A及び第2部分16Bは、ヒンジブラケット5の側面10を覆うために、側面10よりもやや大きく形成されている。また、図5に示すように、側面カバー部分16の第1部分16A及び第2部分16Bには、第1のボルト6及び第2のボルト7に対応する位置に貫通孔17が設けられている。
側面カバー部分16の第1部分16A及び第2部分16Bは、互いに重ね合わされるとともに、図5に示す破線に沿って互いに縫製されるようになっている。これにより、側面カバー部分16には、袋状部18が形成されるようになっている(図4参照)。図6(a)に示すように、ヒンジカバー14をヒンジブラケット5に取付けた状態において、ヒンジブラケット5の一対の側面10は、袋状部18によって覆われている。
図5に示すように、ヒンジカバー14の平面カバー部分15は、ヒンジブラケット5の平面9の前面9aに配置される本体部19と、平面9の前面9aの上端及び下端からはみ出る上側折返し部20及び下側折返し部21とを備えている。
図5に示すように、上側折返し部20の上縁部には、第1の面ファスナー部22が設けられており、下側折返し部21の下縁部には、第2の面ファスナー部23が設けられている。ここで、第1の面ファスナー部22及び第2の面ファスナー部23の一方が、フック状の起毛部分を有し、他方がループ状の起毛部分を有している。これにより、第1の面ファスナー部22と第2の面ファスナー部23とが互いに脱着可能になっている。
図6(b)に示すように、平面カバー部分15の上側折返し部20及び下側折返し部21は、ヒンジカバー14をヒンジブラケット5に取付ける際、ヒンジブラケット5の平面9の背面9bに折り返されて互いに重ね合わせられる。この際、上側折返し部20の第1の面ファスナー部22と下側折返し部21の第2の面ファスナー部23とが互いに係合されるようになっている。
以上のような構成から、ヒンジカバー14が、ヒンジブラケット5の全体を覆うようになっている。特に、図6(a)に示すように、ヒンジカバー14は、ヒンジブラケット5の平面9の前面9aの全体と、ヒンジブラケット5の一対の側面10の車幅方向内側の面全体とを覆うようになっている。
次に、本発明の実施形態に係るヒンジカバー14の取付手順、ヒンジブラケット5の取付手順、及びアームレスト3の取付手順を説明する。
まず、ヒンジカバー14の袋状部18をヒンジブラケット5の一対の側面10に被せる。この際、ヒンジカバー14は、可撓性を有する生地から形成されているので、ヒンジカバー14の袋状部18をヒンジブラケット5の車幅方向両端部にある一対の側面10に容易に被せることができる。この時点で、ヒンジカバー14の平面カバー部分15の本体部19は、ヒンジブラケット5の平面9の前面9aに配置された状態となる。
次に、平面カバー部分15の上側折返し部20及び下側折返し部21は、ヒンジブラケット5の平面9の背面9bに折り返されて互いに重ね合わせられる。この際、図6(b)に示すように、上側折返し部20の第1の面ファスナー部22と下側折返し部21の第2の面ファスナー部23とが互いに係合される。
次に、アームレスト3の側面31のボルト孔32にブッシュ8を配置した状態で、アームレスト3の側面31のボルト孔32とヒンジブラケット5の第1の孔12の位置を一致させる。そして、図4に示すように、第1のボルト6をヒンジブラケット5の第1の孔12とアームレスト3の側面31のボルト孔32とに挿入し、第1のボルト6をナット(図示せず)で締結する。
次に、アームレスト3の側面31の円弧状孔33とヒンジブラケット5の第2の孔13の位置を一致させる。そして、図4に示すように、第2のボルト7をヒンジブラケット5の第2の孔13とアームレスト3の側面31の円弧状孔33とに挿入し、第2のボルト7をナット(図示せず)で締結する。図2は、ヒンジカバー14を取付けた後のヒンジ機構4がアームレスト3に取付けられた状態を示している。
最後に、図7に示すように、ヒンジブラケット5のスタッドボルト11を、シートバックトリム1A及びシートバックパッド1Bを介して、シートバックフレーム1Cに設けられた締結孔24に差込み、シートバックフレーム1Cの裏面側からナット(図示せず)で締結する。
以上の手順により、アームレスト3がヒンジ機構4を介してシートバック1の収納凹部2に取付けられることになる。
図3は、アームレスト3がシートバック1の収納凹部2に取付けられた状態を示した断面図である。
図3に示すように、ヒンジカバー14の上側折返し部20及び下側折返し部21の重ね合わせ部分は、ヒンジブラケット5の平面9とシートバック1の収納凹部2とによって挟持されている。これにより、アームレスト3をシートバック1に取付けた後に上側折返し部20及び下側折返し部21の重ね合わせ部分が開いて、ヒンジブラケット5が露出することがない。
このように本実施形態に係るアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造によれば、アームレスト3がシートバック1の収納凹部2にヒンジブラケット5を介して回動可能に取付けられ、ヒンジブラケット5が、可撓性を有する生地からなるヒンジカバー14によって覆われている。
特許文献1の従来技術では、合成樹脂材を成形型に入れることによってカバー部材を製造していたが、本実施形態によれば、成形型を用意することなく、生地を加工するだけでヒンジカバー14を作ることができ、製造コストを抑えることができる。
また、本実施形態においては、成形型を用意する必要がないので、ヒンジ機構4の形状やヒンジカバー14の意匠形状に変更が発生した場合でも、従来のように成形型を修正したり又は新規に作成する必要がなくなり、生地の切断や縫製だけによってヒンジカバー14の形状を変更できる。例えば、生地の裁断では、NC裁断機のプログラムを変更するのみで裁断形状を変更できる。したがって、部品の変更に伴う修正が容易であり、形状設定の自由度も高い。
また、特許文献1の樹脂製のカバー部材では、複数のツメなどを様々な位置に設けることによってガタつきを防ぐ必要があったが、本実施形態は、生地製のヒンジカバー14でヒンジブラケット5を覆うような構成であるため、ガタつきが生じることもない。
また、本実施形態のヒンジカバー14は、1枚の生地からなる簡易な構成であるため、ヒンジブラケット5への取付けも容易になり、組付工数を小さくすることができる。また、メンテナンスのための取外しの工数も短縮することができる。
また、本実施形態に係るアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造によれば、ヒンジブラケット5が、収納凹部2に取付けた状態で前面9a及び背面9bを有する平面9と、平面9の車幅方向両端部から前方に延びる一対の側面10とを備え、ヒンジカバー14が、ヒンジブラケット5の平面9に対応する平面カバー部分15と、ヒンジブラケット5の一対の側面10に対応する側面カバー部分16とを備え、ヒンジカバー14の側面カバー部分16には、縫製によって袋状部18が形成されており、ヒンジブラケット5の一対の側面10が、側面カバー部分16の袋状部18によって覆われている。
本実施形態によれば、車室内に露出するヒンジブラケット5の一対の側面10の全体をヒンジカバー14によって確実に覆うことができる。特に、アームレスト3が回動する際にヒンジカバー14が引っ張られたとしても、ヒンジブラケット5の一対の側面10が袋状部18によって包むようにカバーされているので、ヒンジカバー14が外れることがない。
また、ヒンジカバー14が生地製であるとともに、ヒンジブラケット5の一対の側面10の全体がヒンジカバー14によって覆われているので、アームレスト3が倒れる際にヒンジカバー14とアームレスト3との間において倒れる方向と反対方向に大きな摩擦力(反力)が生じて、アームレスト3が急に倒れないようになる。これにより、アームレスト3の操作感がより向上する。
また、本実施形態に係るアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造によれば、ヒンジカバー14の平面カバー部分15の上側折返し部20及び下側折返し部21は、ヒンジブラケット5の平面9の背面9bに折り返されて互いに重ね合わせられ、上側折返し部20及び下側折返し部21の重ね合わせ部分が、ヒンジブラケット5の平面9と収納凹部2とによって挟持されているので、上側折返し部20及び下側折返し部21の重ね合わせ部分が開いて、ヒンジブラケット5が露出するのを防ぐことができる。
また、本実施形態に係るアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造によれば、上側折返し部20及び下側折返し部21の重ね合わせ部分には、第1及び第2の面ファスナー部22,23が設けられているので、ヒンジブラケット5への取付けが容易になり、組付工数が小さくなる。また、上側折返し部20及び下側折返し部21の重ね合わせ部分の脱着及び微調整が容易になり、メンテナンスのための取外しの工数も小さくなる。
また、本実施形態に係るアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造によれば、ヒンジカバー14が、カーペット材で形成されてもよい。この構成によれば、面ファスナーを設ける場合、ループ状の起毛部分を省略することができる。つまり、カーペット材自体がループ状の起毛部分の役目を果たすので、上側折返し部20及び下側折返し部21のいずれかにフック状の起毛部分を設ければ、フック状の起毛部分をヒンジカバー14のどの位置にも係着させることができる。これにより、重ね合わせ部分の微調整が容易になる。また、ループ状の起毛部分を省略することができるので、コストも低減される。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものでなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
上述では、ヒンジカバー14の生地としてカーペット材が例として挙げられているが、柔軟性を有するその他の生地又は材料でもよい。ヒンジカバー14の材料の種類を変更することによって、外観の変更、防錆などの効果を自由に調節することができる。例えば、ヒンジカバー14を防水性を有するラバー材にすることによってヒンジブラケット5の防錆性能を向上させることができる。
また、ヒンジカバー14は、アームレスト3又はシートバック1を覆う表皮材と同じ材料で形成されてもよい。これにより、アームレスト3とシートバック1との間の隙間からヒンジブラケット5が露出したとしても、外観の変化が最小限になる。また、シートバック1の表面のデザインに統一感が生まれ、車室内の外観が向上する。
上述の実施形態では、ヒンジカバー14は、1枚の生地から形成されているが、このような構成に限定されない。例えば、アームレスト3との摩擦力が発生する箇所に更に当て布を追加して、発生する摩擦力を大きくしてもよい。また、摩擦力を低減させたい箇所については、部分的に滑らかな素材を追加してもよい。
1 シートバック
2 収納凹部
3 アームレスト
4 ヒンジ機構
5 ヒンジブラケット
6 第1のボルト
7 第2のボルト
8 ブッシュ
9 ヒンジブラケットの平面
9a 平面の前面
9b 平面の背面
10 ヒンジブラケットの側面
11 スタッドボルト
12 ヒンジブラケットの側面の第1の孔
13 ヒンジブラケットの側面の第2の孔
14 ヒンジカバー
15 ヒンジカバーの平面カバー部分
16 ヒンジカバーの側面カバー部分
17 貫通孔
18 側面カバー部分の袋状部
19 平面カバー部分の本体部
20 平面カバー部分の上側折返し部
21 平面カバー部分の下側折返し部
22 第1の面ファスナー部
23 第2の面ファスナー部
31 アームレストの側面
32 アームレストのボルト孔
33 アームレストの円弧状孔

Claims (7)

  1. アームレストがシートバックの収納凹部にヒンジ機構を介して回動可能に取付けられ、前記ヒンジ機構の少なくとも一部がカバー部材によって覆われているアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造において、
    前記カバー部材が、可撓性を有する生地から形成されていることを特徴とするアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造。
  2. 前記ヒンジ機構が、前記収納凹部に取付けられるヒンジブラケットを備え、該ヒンジブラケットが、前記収納凹部に取付けた状態で前面及び背面を有する平面と、前記平面の車幅方向両端部から前方に延びる一対の側面とを備え、
    前記カバー部材が、前記ヒンジブラケットの前記平面に対応する平面カバー部分と、前記ヒンジブラケットの前記一対の側面に対応する側面カバー部分とを備え、
    前記カバー部材の前記側面カバー部分には、縫製によって袋状部が形成されており、前記ヒンジブラケットの前記一対の側面が、前記側面カバー部分の前記袋状部によって覆われていることを特徴とする請求項1に記載のアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造。
  3. 前記平面カバー部分は、前記ヒンジブラケットの前記平面の前記前面に配置される本体部と、前記平面の前記前面の上端及び下端からはみ出る上側折返し部及び下側折返し部とを備え、
    前記平面カバー部分の上側折返し部及び下側折返し部は、前記平面の前記背面に折り返されて互いに重ね合わせられ、前記上側折返し部及び下側折返し部の重ね合わせ部分が、前記ヒンジブラケットと前記収納凹部とによって挟持されていることを特徴とする請求項2に記載のアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造。
  4. 前記上側折返し部及び下側折返し部の重ね合わせ部分には、面ファスナーが設けられていることを特徴とする請求項3に記載のアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造。
  5. 前記カバー部材が、カーペット材で形成されていることを特徴とする請求項4のいずれか一項に記載のアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造。
  6. 前記カバー部材は、前記ヒンジブラケットの前記平面の前記前面全体と、前記一対の側面の車幅方向内側の面全体とを覆うようになっていることを特徴とする請求項2ないし5のいずれか一項に記載のアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造。
  7. 前記カバー部材が、前記アームレスト又は前記シートバックを覆う表皮材と同じ材料で形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のアームレスト用ヒンジ機構のカバー構造。
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