以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
<1.第1の実施の形態>
<1−1.情報投稿システムの構成>
図1は、本実施の形態に係る情報投稿システム1の概要を示す図である。情報投稿システム1は、車両11内に備えられている車両用表示装置2(以下、「表示装置2」という。)、および、携帯機器3を有している。また、情報投稿システム1は、情報格納サーバ101、ツイッター(登録商標)サーバ102、および、地図サーバ103を備えている。
なお、以下においては車両11の運転者を含む乗員で、かつ、表示装置2、および、携帯機器3の少なくともいずれか一方を操作する者を「車両11のユーザ」という場合がある。また、車両11のユーザとは異なるユーザであり、車両11aの運転者を含む乗員で表示装置2a、および、携帯機器3aの少なくともいずれか一方を操作する者を「他のユーザ」という場合がある。さらに、車両11のユーザおよび他のユーザの両方を含むそれぞれのユーザを「各ユーザ」という場合がある。
また、以下の説明、および図面において、車両11のユーザとは異なるユーザである他のユーザが用いる装置を表す場合は、車両11のユーザが用いる装置と区別するために、車両11a、表示装置2a、および携帯機器3aのようにa付きで表示する。但し、他のユーザの各装置、機器の構成は車両11のユーザのものと同様である。
図1に示す表示装置2(2a)は、車両11(11a)内で使用され、少なくとも表示部(例えば、図2に示す表示部22(22a))を有する電子機器である。表示装置2(2a)は、車両11(11a)のダッシュボードの開口部に設置して使用する、いわゆる嵌め込み型の電子機器や、ダッシュボード上に設置部材を用いて設置して使用する電子機器等、車両11(11a)のユーザが、表示部22(22a)に表示された画像を視認可能な電子機器であればよい。
携帯機器3(3a)は、後述する地図サーバ103から地図画像を取得し、例えば、当該地図画像と地図画像上の携帯機器3(3a)の現在位置を示す画像(車両11(11a)の現在位置を示す画像)とを表示部(例えば、図3に示す表示部32(32a))に表示する機能を有する可搬型の電子機器である。携帯機器3(3a)としては、例えば、スマートフォン、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等が挙げられる。
なお、携帯機器3(3a)と表示装置2(2a)とは通信可能に構成されており、携帯機器3(3a)は、携帯機器の内部で生成し、表示部32(32a)に表示されている画像情報を表示装置2(2a)に送信する。表示装置2(2a)は、受信した画像情報を表示部22(22a)に表示する。
また、情報投稿システム1は、例えばツイッター(登録商標)などの情報投稿サービスに基づくものである。具体的にはサービスにログインしている車両11のユーザが同じサービスにログインしている他のユーザに対し、例えば、車両11のユーザの音声を録音した情報(以下、「メッセージ情報」ともいう。)を携帯機器3を介して投稿する。また、「メッセージ情報」は、車両11のユーザの音声を録音した情報だけではなく、音声を録音した情報を情報格納サーバ101に保存した保存場所(例えば、URL(Uniform Resource Locator))も含む。さらに、特に、メッセージ情報のうち音声を録音した情報に限られる場合は「音声ファイル」といい、メッセージ情報のうち音声を録音した情報を情報格納サーバ101に保存した保存場所に限られる場合は、「音声ファイルの保存場所」という。
次に、図1に示す情報格納サーバ101、ツイッターサーバ102、および、地図サーバ103について説明する。これらのサーバ装置は、車両11の外部に設けられたサーバ装置である。情報格納サーバ101は、車両11のユーザの携帯機器3から送信された音声ファイル、車両11のユーザがメッセージ情報を投稿する際に設定した座標位置(緯度/経度)、および、メッセージ情報に関する指標(例えば、図8の画像sc21に示す投稿アイコンic101a)を表示部22に表示させる表示タイミングの情報の主に3つの情報を記録する。そして、表示タイミングに応じて、携帯機器3にメッセージ情報、および、座標位置の情報をツイッターサーバ102に送信する。また、情報格納サーバ101は、車両11のユーザのあるメッセージ情報に対して他のユーザがコメントするときの音声情報を保存する。他のユーザの音声情報は音声ファイルで保存され、車両11のユーザのメッセージ情報との対応付けがなされている。そして、携帯機器3aに他のユーザの音声ファイルの保存場所を送信する。
ツイッターサーバ102は携帯機器3(3a)から送信されるメッセージ情報と、車両11のユーザがメッセージ情報を投稿する際に設定した座標位置との2つの情報を記録する。また、ツイッターサーバ102は、定型文(例えば、情報が投稿された旨の文章)と、音声ファイルの保存場所とを時系列に様々なユーザのつぶやき情報が表示されるタイムライン上に表示させる。なお、以下ではメッセージ情報と、車両11のユーザがメッセージ情報を投稿する際に設定した座標位置の情報とをあわせて「投稿情報」という。
また、ツイッターサーバ102は、ツイッターのサービスにログインしている複数のユーザの座標位置の情報を収集する。そして、ツイッターのサービスにログインしている複数のユーザの携帯機器3(3a)の座標位置の情報を各ユーザに送信する。
地図サーバ103は携帯機器3(3a)の表示部32(32a)に表示する地図画像を各ユーザの携帯機器3(3a)からの地図画像の取得要求に応じて送信する。
<1−2.車両用表示装置の構成>
以下、情報投稿システム1の各部の構成、および、処理について説明する。まず、表示装置2(2a)の構成について説明する。図2は、表示装置2(2a)の概要を示すブロック図である。図2に示すように、表示装置2(2a)は、通信部21(21a)、表示部22(22a)、操作部23(23a)、および、制御部24(24a)を備えている。
通信部21(21a)は、携帯機器3(3a)と通信可能に接続され、携帯機器3(3a)との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部21(21a)は、車両11(11a)のユーザが操作部23(23a)を操作した際の操作内容を操作情報として携帯機器3(3a)に送信し、携帯機器3(3a)で表示される画像情報を受信する。なお、表示装置2(2a)と携帯機器3(3a)との通信は、ケーブルを直接接続した有線による通信でもよく、無線通信でもよい。無線通信の場合における通信方法は、携帯機器3(3a)と表示装置2(2a)との間で遅延が生じることなく情報の送受信を行うことができるものであればよく、例えば、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)や、Wi−Fi(ワイファイ:登録商標)、ZigBee(ジグビー:登録商標)等の無線通信規格を用いることができる。
表示部22(22a)は、携帯機器3(3a)から送信された画像を表示する。例えば地図画像上にメッセージ情報に関する指標(以下、「投稿アイコン」ともいい、例えば、図8の画像sc21に示す投稿アイコンic101a)の画像等を重畳表示した画像を表示するものであり、例えば液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイ等である。
操作部23(23a)は、機械式のボタンやタッチパネルを備えた情報の入力装置である。例えば、車両11のユーザが操作部23を操作することによって、後述する携帯機器3の情報生成部43(43a)で音声ファイルを生成するための各種操作や、表示設定等の操作を行うことができる。なお、操作部23(23a)は、表示部22(22a)と一体のタッチパネルとして構成してもよい。
制御部24(24a)は、操作判定部241(241a)と表示制御部242(242a)とを備えており、また、図示しないCPU、RAM、及びROMを備えるコンピュータである。制御部24(24a)は、表示装置2(2a)が備える通信部21(21a)等と接続され、表示装置2(2a)の全体を制御する。
操作判定部241(241a)は各ユーザの操作部23(23a)の操作内容を判定する。つまり、操作判定部241は、例えば車両11のユーザが表示装置2の操作部23を操作して音声ファイルを生成する操作を行った場合にその画面座標位置を検出し、当該画面座標位置の情報を通信部21を介して携帯機器3に送信する。
ここで、音声ファイルを生成する操作とは、例えば、車両11のユーザがタッチパネルである表示部22に指などを接触させて地図画像上の位置(例えば、図6上図に示す画像sc11の地点A1)を選択して座標位置を設定する操作、および、音声を録音する場合に表示部22に指などを接触させて特定のボタン画像(例えば、図7下図に示す画像sc14の録音ボタンbt18の画像)を選択する操作等をいう。
また、操作判定部241aは、例えば、他のユーザが表示装置2aの操作部23aを操作して車両11のユーザの音声ファイルの情報に対する他のユーザの音声ファイルを生成する操作を行った場合にその画面座標位置を検出し、当該画面座標位置の情報を通信部21aを介して携帯機器3aに送信する。
ここで、他のユーザの音声ファイルを生成する操作とは、例えば、他のユーザがタッチパネルである表示部22aに指などを接触させて地図画像上の投稿アイコン(例えば、図8に示す画像sc21の投稿アイコンic101a)を選択する操作、および、音声を録音する場合に表示部22に指などを接触させて特定のボタン画像(例えば、図9に示す画像sc23の録音ボタンbt18の画像)を選択する操作等をいう。
表示制御部242(242a)は、携帯機器3(3a)から送られた画像を表示部22(22a)に表示する。つまり、表示部22(22a)に各種画像(例えば、地図画像、投稿アイコンic101aの画像、および、録音ボタンbt18の画像等)を表示する。
<1−3.携帯機器の構成>
次に携帯機器3(3a)の構成について説明する。図3は、携帯機器3(3a)の概要を示すブロック図である。図3に示すように、携帯機器3(3a)は、通信部31(31a)、表示部32(32a)、操作部33(33a)、GPS(Global Positioning System)34(34a)、送受信部35(35a)、マイク36(36a)、記憶部37(37a)、および、スピーカ38(38a)を主に備えている。
通信部31(31a)は、携帯機器3(3a)と表示装置2(2a)とが通信可能に接続され、表示装置2(2a)との間で情報の送受信を行う。通信部31(31a)は、表示装置2(2a)に対して、自身の表示部32で表示している画像を送信すると共に、地図画像にアイコン等を重畳した表示画像を送信する。そして、表示装置2(2a)から各ユーザが操作部23(23a)を操作した画面座標位置の情報を受信する。なお、通信の方法は、前述した表示装置2(2a)の通信部21(21a)が用いている方法と同じ方法を用いればよい。
表示部32(32a)は、地図サーバ103から受信した地図画像に、投稿アイコンic101aの画像等を重畳表示することで表示制御部46(46a)で作成された表示画像を表示するものであり、例えば液晶ディスプレイや、有機ELディスプレイ等である。
操作部33(33a)は、機械式のボタンやタッチパネルを備えた情報の入力装置である。携帯機器3(3a)の情報生成部43(43a)で投稿情報を生成するための各種操作や、表示設定等の操作を行うことができる。なお、操作部33(33a)は、表示部32(32a)と一体のタッチパネルとして構成してもよい。
GPS34(34a)は、複数のGPS衛星からの信号を受信して、携帯機器3(3a)の位置(すなわち、車両11(11a)の位置)を示す座標位置の情報を取得する。
送受信部35(35a)は、携帯機器3(3a)と各サーバ装置(情報格納サーバ101、ツイッターサーバ102、地図サーバ103)との情報の送受信を行う。例えば、送受信部35(35a)は、情報格納サーバ101に投稿情報、および、表示タイミングの情報を送信する。また、送受信部35(35a)は、ツイッターサーバ102から投稿情報を受信し、地図サーバ103から地図情報を受信する。
マイク36(36a)は、情報生成部43(43a)が車両11のユーザ音声、および、他のユーザの音声を録音する際に用いられる装置である。例えば、表示部32(32a)に表示される録音開始ボタン(例えば、図7下図に示す画像sc14の録音ボタンbt18)の画像を車両11のユーザが操作することで、車両11のユーザの音声がマイク36で電気信号に変換される。
記憶部37(37a)は、投稿情報371(371a)、および、表示タイミング372(372a)、および、地図画像373(373a)を記憶する。また、記憶部37(37a)には携帯機器3(3a)の各種機能を実現するプログラムが記憶されている。なお、本実施の形態では、投稿情報371(371a)、および、表示タイミング372(372a)は別々のデータとして記憶しているが、一のデータとして記憶してもよい。
投稿情報371(371a)は、後述する取得部44(44a)が送受信部35(35a)を介してツイッターサーバ102から取得した情報である。また、投稿情報371(371a)には、各ユーザの携帯機器3(3a)から情報格納サーバ101に送信する投稿情報が含まれる。
表示タイミング372(372a)は、後述するメッセージ情報を投稿した座標位置を中心に投稿アイコンを表示部22に表示させる表示タイミングであり、具体的には、車両11のユーザが他のユーザの表示装置2aの表示部22に投稿アイコンを表示させるように設定する特定の年月日、および、時間である。
そのため、表示タイミング372(372a)は、各ユーザの携帯機器3(3a)から投稿情報とともに情報格納サーバ101に送信される。そして、この表示タイミングに対応する年月日、および、時間となった場合に、情報格納サーバ101からツイッターサーバ102に投稿情報が送信される。
地図画像373(373a)は送受信部35(35a)を介して地図サーバ103から送信された地図データであり、後述する位置導出部45(45a)が導出した車両11(11a)の現在位置周辺の地図画像が読み出される。
スピーカ38(38a)は、車両11のユーザが録音した音声、および、他のユーザが録音した音声の少なくともいずれかの音響情報を出力する装置である。スピーカ38(38a)は、例えば、制御部40により再生された音声ファイルの音響情報を出力する。
制御部40(40a)は、操作判定部41(41a)、設定部42(42a)、情報生成部43(43a)、取得部44(44a)、位置導出部45(45a)、表示制御部46(46a)、範囲判定部47(47a)、および、報知部48(48a)を備えている。また、制御部40(40a)は図示しないCPU、RAM、および、ROMを備えるコンピュータである。制御部40(40a)は、携帯機器3(3a)が備える記憶部37(37a)および通信部31(31a)等と接続され、携帯機器3(3a)の全体を制御する。
操作判定部41(41a)は、各ユーザが携帯機器3(3a)の操作部33(33a)を操作することによって、音声ファイルを生成する操作等が行われた場合にその操作内容を判定し、当該操作内容に対応する機能を動作させる。
また、操作判定部41(41a)は、前述のように各ユーザが表示装置2(2a)の操作部23(23a)を操作した画面座標位置を通信部31(31a)を介して受信したときは、当該画面座標位置に基づき操作内容を検出する。そして、検出した操作内容に基づいて各機能を動作させる。つまり、各ユーザは携帯機器3の操作部33、および、表示装置2の操作部23のどちらからでも同じ機能を動作させることができる。
設定部42(42a)は、車両11のユーザが選択した地図画像上のメッセージ情報を投稿する地点に対応する座標位置を、メッセージ情報を投稿する座標位置(以下、「メッセージ投稿位置」ともいう。)として設定する。また、設定部42(42a)は、車両11のユーザが選択したタイミングを他のユーザの表示部22aに投稿アイコンを表示させる表示タイミング(以下、単に「表示タイミング」ともいう。)として設定する。
情報生成部43(43a)は、メッセージ情報を生成して、投稿情報と表示タイミングの情報とを情報格納サーバ101に送信する。つまり、情報生成部43は、車両11のユーザの音声を録音して音声ファイルを生成し、当該音声ファイルと、車両11のユーザがメッセージ投稿位置と、表示タイミングの情報とを送受信部35を介して情報格納サーバ101に送信する。
また、情報生成部43aは、あるメッセージ情報に対してコメントするときの他のユーザの音声情報を音声ファイルで生成し、情報格納サーバ101に送受信部35aを介して送信する。そして、情報生成部43aは、情報格納サーバ101から他のユーザの音声ファイルの保存場所(URL)の情報を送受信部35aを介して受信し、当該他のユーザの音声ファイルの保存場所の情報と、車両11のユーザの音声ファイルとの対応情報とをコメント情報として送受信部35aを介してツイッターサーバ102に送信する。
取得部44(44a)は、ツイッターサーバ102に情報取得要求を送信して各ユーザの投稿情報を取得する。そして、投稿情報371(371a)として記憶部37(37a)に記憶する。また、車両11のユーザの投稿情報に対する他のユーザのコメント情報がツイッターサーバ102に保存されている場合は、コメント情報を取得して記憶部37(37a)に記憶させる。
また、取得部44は、所定時間ごと、例えば10分ごとにツイッターサーバ102から最新の投稿情報を自動的に取得し、記憶部37の投稿情報371(371a)に上書きして記憶させる。
位置導出部45(45a)は、GPS34(34a)から取得した情報から、携帯機器3(3a)の座標位置の情報を導出する。
表示制御部46(46a)は、表示部32(32a)に各種画像を表示させる。例えば、表示制御部46(46a)は、投稿情報371(371a)に基づいて、メッセージ情報が投稿された座標位置に対応する地図画像上の位置に投稿アイコンの画像を表示させる。また、表示制御部46(46a)は、携帯機器3(3a)の座標位置に対応する地図画像上の位置に自車アイコン(例えば、図6に示す画像sc11の自車アイコンic1)を表示させる。
<1−4.情報格納サーバ>
図4は情報格納サーバ101の概要を示すブロック図である。情報格納サーバ101は、送受信部51、記憶部52、および、制御部53を主に備えている。送受信部51は、車両11のユーザの携帯機器3から送信される投稿情報、および、表示タイミングの情報や車両11aの他のユーザの音声ファイル(音声ファイル375)を受信する。また、送受信部51は、後述する制御部53のタイミング判定部531の判定に基づいて、ツイッターサーバ102に投稿情報を送信する。
記憶部52は、車両11のユーザから送信された投稿情報(投稿情報371)および表示タイミングの情報(表示タイミング372)、更には投稿情報に対する他のユーザの音声ファイル(音声ファイル375)を記憶する。なお、記憶部52は、その他にも制御部53が情報格納サーバ101を制御する各種プログラムを記憶する。
制御部53は、情報格納サーバ101全体を制御する装置であり、タイミング判定部531を主に備えている。制御部53は、投稿情報を受信したときはその投稿情報を記憶部52に記憶し、投稿情報に対する他のユーザの音声ファイルを受信したときは、当該音声フアィルと投稿情報とを関連付けて記憶部52に記憶する。そして、他のユーザの音声ファイルの保存場所(URL)を他のユーザの携帯機器3aに送信する。
タイミング判定部531は、表示タイミングに応じて投稿情報をツイッターサーバ102に送信する。つまり、タイミング判定部531は、まず表示タイミングに対応する年月日、および、時間となったか否かを判定する。例えば、車両11のユーザが選択し、設定部42により設定された表示タイミングが、2011年11月11日の7時30分の場合に、この年月日、および、時間になったか否かを判定する。
そして、タイミング判定部531が表示タイミングになったと判定した場合に、記憶部52から投稿情報371の情報を読み出して、送受信部51を介して投稿情報をツイッターサーバ102に送信する。なお、送信される投稿情報に含まれるメッセージ情報としては、その保存場所(URL)の情報が送信される。URLを送信することにより、音声ファイルを送信するよりもデータ量が少なくて済む。
<1−5.ツイッターサーバ>
図5はツイッターサーバ102の概要を示すブロック図である。ツイッターサーバ102は、送受信部61、記憶部62、および、制御部63を主に備えている。送受信部51は、情報格納サーバ101から送信される投稿情報、ツイッターのサービスにログインしている複数のユーザの座標位置の情報、および、他ユーザの携帯機器3aからのコメント情報を受信する。そして、送受信部61は、後述する制御部63の処理に基づいて各ユーザの携帯機器3(3a)に投稿情報、コメント情報と、ツイッターのサービスにログインしている複数のユーザの携帯機器3(3a)の座標位置の情報等を各ユーザに送信する。
記憶部62は、情報格納サーバ101から送信された投稿情報(投稿情報371)、複数のユーザの座標位置の情報である座標位置(座標位置374)、および、他ユーザの携帯機器3aから送信されたコメント情報(コメント情報376)を記憶する。なお、記憶部52は、その他にも制御部63がツイッターサーバ102を制御する各種プログラムを記憶する。
制御部63は、ツイッターサーバ102全体を制御する装置であり、携帯機器3(3a)の情報取得要求に応じて記憶部62に記憶している投稿情報371、および、コメント情報376の情報を読み出して、送受信部61を介して投稿情報およびコメント情報を携帯機器3(3a)に送信する。
このように情報格納サーバ101とツイッターサーバ102とが情報の送受信を行うことで、車両11のユーザが他のユーザに表示させたいタイミングでメッセージ情報に関する指標を他のユーザの携帯機器3aの表示部22aに表示できる。
<1−4.画面遷移>
図6上図は携帯機器3の情報投稿システム用プログラムが起動され、メッセージ情報の投稿がなされていない状態の基本画像sc11(以下、単に「画像sc11」という。)を示す図である。また、図6下図は、メッセージ情報を投稿する場合に投稿位置を決定するときの地点選択画像sc12(以下、単位「画像sc12」という。)を示す図である。どちらも車両11のユーザの表示装置2の表示部22に表示される画像として示している。なお、以下に説明する図6〜図10に示す画像については、携帯機器3の表示部32にも表示され、通信部31を介して表示装置2の表示部22に同様の画像が表示される。
画像sc11では、表示制御部46がGPS34の情報に基づいて位置導出部45により導出された携帯機器3、即ち車両11の座標位置に基づき、記憶部37から読み出された地図画像373と共にその対応する位置に、自車アイコンic1を表示する。なお、表示される地図画像は自車アイコンic1が地図画像の略中央位置に位置するよう切り出される。また、表示制御部46は、ツイッターサーバ102から得た他のユーザの携帯機器3a、即ち他のユーザの車両11aの座標位置に基づき、地図画像373の対応する位置にユーザアイコンic2を表示する。
また、表示制御部46はタッチパネル式の操作ボタン(bt11〜bt14)を地図画像の周囲に重畳表示する。投稿開始ボタンbt11は、メッセージ情報を投稿する場合に各ユーザが操作するボタンである。例えば、車両11のユーザが投稿開始ボタンbt11を操作すると、予め定めた座標位置、例えば、地図画像上の略中央に対応する座標位置がメッセージ情報を投稿する座標位置として選択される。
なお、各ユーザがメッセージ情報の投稿を希望する座標位置を任意に選択する場合は次のような操作を行ってもよい。例えば、表示部22の地図画像上の地点A1に車両11のユーザが指などを複数回接触させることで、地点A1に対応する座標位置をメッセージ情報を投稿する座標位置として選択してもよい。
現在地ボタンbt12は、表示されている地図をスクロールする等により自車アイコンic1が表示範囲外になっているような場合に、自車アイコンic1を地図上に表示させるものである。具体的には、現在地ボタンbt12を車両11のユーザが操作することで、自車アイコンic1が地図画像上の略中央に位置するよう表示される。
縮尺調整ボタンbt13は、表示部22に表示されている地図画像を拡大/縮小するボタンである。つまり、車両11のユーザが「+」のボタンを操作することで、地図の縮尺を拡大し、車両11のユーザが「−」のボタンを操作することで、地図の縮尺を縮小する。
更新ボタンbt14は、地図画像上に表示される情報を最新の情報に更新するボタンである。つまり、車両11のユーザが更新ボタンbt14を操作することで、ツイッターサーバ102に情報取得要求が送信され、ツイッターサーバ102から最新の投稿情報を取得して、記憶部37の投稿情報371として記憶する。そして、地図画像上に表示されている情報(例えば、図6上図の画像sc11に示す他のユーザアイコンic2、図8上図の画像sc21に示す投稿アイコンic101a)の表示位置や表示内容等が最新の投稿情報に対応するように更新される。
また、画像sc11の上部には、表示制御部46が表示する現在の時刻等(年月日、および、時間)を示す時計アイコンydが表示されている。
この状態でユーザがメッセージ情報を投稿する座標位置(例えば、地点A1)を選択すると、画像sc12に示すように、表示制御部46は選択された地点A1の近傍に、投稿位置アイコンic3を表示する。具体的には投稿位置アイコンic3は車両11のユーザが選択した地点A1の位置を指し示す。
また、画像sc12では、表示制御部46が基本画像sc11の更新ボタンbt14の位置に、次画面ボタンbt15を表示する。この次画面ボタンbt15を車両11のユーザが操作すると、設定部42は車両11のユーザが選択した地点(地点A1)に対応する座標位置をメッセージ情報を投稿する座標位置として設定する。
なお、表示制御部46は、戻るボタンbt17を画像sc12に表示し、この戻るボタンbt17の操作により、表示部22に表示されていた一つ前の画像が表示される。つまり、車両11のユーザが戻るボタンbt17を操作すると、表示制御部46は、一つ前の画像である画像sc11を表示部22に表示させる。
図7上図は、メッセージ情報の投稿を予約する予約設定画像sc13(以下、単に「画像sc13」という。)を示す図であり、図6下図の次画面ボタンbt15を操作すると表示される。
画像sc13では、メッセージ情報に関する指標を他のユーザの表示部22aに表示する表示タイミングである年月日、および、時間を表示するための予約日時表示欄、タッチパネル式の操作ボタンである選択ボタンbt50、設定ボタンbt51、無設定ボタンbt52を主に表示している。車両11のユーザが選択ボタンbt50を操作すると、年月日、および、時間が変更されることにより表示タイミングが選択される。
そして、車両11のユーザが設定ボタンbt51を操作すると、車両11のユーザが選択した時刻等(例えば画像sc13に示す2011年11月11日 7時30分)を設定部42が表示タイミングとして設定する。設定後、表示制御部46は次の画像である画像sc14を表示部22に表示する(図7下図)。なお、車両11のユーザが無設定ボタンbt52を操作すると、設定部42は表示タイミングの設定をおこなわず、表示制御部46は次の画像の車両11のユーザの音声を録音する際に操作する画像であるメッセージ生成画像sc14(以下、単に「画像sc14」という。)を表示する。
画像sc14では、表示制御部46がタッチパネル式の操作ボタンである録音ボタンbt18、投稿ボタンbt19、および、戻るボタンbt17を表示するとともに、計測バーgaを画像中に表示する。車両11のユーザがメッセージを投稿するために録音ボタンbt18を操作すると、情報生成部43はマイク36を動作させ、車両11のユーザの音声を電気信号へ変換する。そして、情報生成部43は音声ファイルを生成する。
また、車両11のユーザが録音ボタンbt18を操作することで、表示制御部46は録音時間の経過に伴い計測バーgaの色を変化させる。そして、録音終了後に車両11のユーザが投稿ボタンbt19を操作すると、情報生成部43が生成された音声ファイル、および、メッセージ投稿位置を含む投稿情報と表示タイミングの情報とを情報格納サーバ101に送信する。
ここで、情報生成部43が情報格納サーバ101に送信した投稿情報および表示タイミングの情報は情報格納サーバ101に記憶される。そして、表示タイミングに対応した年月日、および、時間になると、音声ファイルの保存場所の情報と、メッセージ投稿位置の情報とが情報格納サーバ101からツイッターサーバ102に送信される。そして、ツイッターサーバ102は、各ユーザの携帯機器3(3a)の取得部44(44a)が所定時間ごと(例えば、10分ごと)にツイッターサーバ102に対して送信する情報取得要求に応じて、ツイッターサーバ102は最新の投稿情報を各ユーザの携帯機器3(3a)に送信する。
なお、車両11のユーザにより表示タイミングが設定されていない場合は、車両11のユーザの操作により情報生成部43が生成した音声ファイルとメッセージ投稿位置とが情報格納サーバ101に送信される。そして、情報格納サーバ101からツイッターサーバ102への情報の送信のタイミングで、情報格納サーバ101からツイッターサーバ102に音声ファイルの保存場所の情報であるURLとメッセージ投稿位置の情報とが送信される。このURLとメッセージ投稿位置の情報とを含む投稿情報を受信したツイッターサーバ102は、各ユーザの携帯機器3(3a)からの情報取得要求に応じて、投稿情報を各ユーザの携帯機器3(3a)に送信する。
図8上図は、他のユーザの携帯機器3aにおいて、投稿アイコンを表示している投稿表示画像sc21(以下、単に「画像sc21」という。)を示し、携帯機器3aの表示制御部46aがツイッターサーバ102から取得した投稿情報に基づいて地図画像上のメッセージ投稿位置に投稿アイコンic101aを表示する。
そして、時計アイコンydの時間に示すように表示タイミングに近い時間に他のユーザの表示部22aに投稿アイコンic101aを表示する。これにより、メッセージ情報に関する指標である投稿アイコンを他のユーザの携帯機器3aの表示部22aに表示させるタイミングを予め設定でき、車両11のユーザの利便性を向上させることができる。また、表示部22に投稿アイコンic101aを表示することで、車両11のユーザが設定した座標位置から所定の範囲内に存在する他のユーザに対してメッセージ情報の存在を通知することができ、複数のコメントを得られる可能性が高くなる。
なお、投稿アイコンic101aは、それを表示している機器のユーザにとって、自身が投稿したものであるか、他人が投稿したものであるかによって色が変わる。すなわち、投稿アイコンic101aは他人である車両11のユーザが投稿したメッセージ情報であるため、例えば、表示制御部46が投稿アイコンic101aを投稿者自身の画面に表示されるアイコンとは異なる色で表示する。
なお、車両11のユーザの表示装置2の表示部22には取得部44がツイッターサーバ102から取得した投稿情報に基づいて投稿アイコンが表示される。この投稿アイコンは、上述の投稿アイコンic101aと同じアイコンであるが、車両11のユーザ自身が投稿したメッセージ情報であるため、投稿アイコンic101aとは異なる色で表示される。また、各ユーザがメッセージ情報の内容を確認した場合は、投稿情報の表示態様が変化する(例えば、色が変わったり、チェックマークが付されたりする)。これらの情報は例えば、ツイッターサーバ102で管理され、当該情報を受信した携帯機器3(3a)の表示制御部46(46a)が各表示態様で表示する。
投稿アイコンic101aに他のユーザが指などを接触すると、図8下図に示す投稿/コメント確認画像sc22(以下、単に「画像sc22」という。)が表示される。画像sc22には、投稿アイコンic101aとその位置を示す地図画像の一部を表示する表示窓wdと、他のユーザのコメントに関する詳細情報が表示されるコメント欄ct、次投稿ボタンbt21、前投稿ボタンbt22、戻るボタンbt23、削除ボタンbt24、再生ボタンbt25、コメントボタンbt26などのタッチパネル式の操作ボタンを表示制御部46aが表示されている。なお、現在は他のユーザからのコメントが得られていないため、コメント欄ctにはコメントがない旨の表示がなされている。
次投稿ボタンbt21は、地図画像の一部と他のユーザが選択した投稿アイコンic101aの画像とが表示された表示窓wdに、次の投稿アイコンの画像と対応する地図画像とを表示させる機能を有する。つまり、次投稿ボタンbt21を他のユーザが操作することで、地図画像上に表示されている投稿アイコンの中で投稿アイコンic101a以外のアイコンが表示窓wd内に表示される。なお、表示される順序は、例えば、携帯機器3aの座標位置から距離が近い座標位置の投稿アイコンの画像を順に表示する。
前投稿ボタンbt22は、表示窓wdに現在表示されている投稿アイコンの一つ前に表示されていた投稿アイコンを表示させる機能を有する。
戻るボタンbt23は、表示部22aに表示されていた一つ前の画像を表示させる機能を有する。つまり、他のユーザが戻るボタンbt23を操作すると、表示制御部46aは、一つ前の画像である投稿表示画像sc21を表示部22aに表示させる。
削除ボタンbt24は、他のユーザが選択した投稿アイコンic101aを表示部22aの表示から削除する機能を有する。
再生ボタンbt25は、投稿情報に含まれる情報格納サーバ101における音声ファイルの保存場所の情報、つまりURLと対応付けられたボタンであり、当該ボタンを各ユーザが操作することで、情報格納サーバ101に格納された車両11のユーザの音声ファイルを制御部40(40a)が再生する。
コメントボタンbt26は、他のユーザが車両11のユーザの音声ファイルの内容を再生して確認した後に、他のユーザの音声ファイルを生成するためのボタンであり、当該ボタンを他のユーザが操作することで、他のユーザが音声を録音して投稿する操作を行う図9に示すコメント生成画像sc23(以下、単に「画像sc23」という。)を表示制御部46aが表示部22aに表示する。
画像sc23は、他のユーザの音声を録音する際に表示部22aに表示される画像であり、録音ボタンbt18、投稿ボタンbt19、および、戻るボタンbt20などのタッチパネル式の操作ボタンを表示制御部46aが表示している。
画像sc23の各ボタン等の機能は、図7の画像sc14の各ボタン等の機能と同じである。そして、他のユーザが投稿ボタンbt19を操作して、コメントを音声で生成すると、情報生成部43aは他のユーザの音声を録音し音声ファイルを生成して、当該音声ファイルを情報格納サーバ101に送信する。情報格納サーバ101は、受信した音声ファイルを投稿情報と関連付けて記憶する。
図10上図は、車両11のユーザの投稿情報に対して他のユーザがコメントを投稿した場合に、表示されるコメント通知画像sc15(以下、単に「画像sc15」という。)を示す図であり、表示制御部46が表示部22に表示する
画像sc15は図6で説明した画像sc11と略同様の画像であり、一部が相違する。相違する点は、地図画像上に投稿アイコンic101の画像が表示されている点と、コメント追加表示adの画像が表示されている点である。つまり、定期的あるいは更新ボタンbt14をユーザが操作することにより、取得部44がツイッターサーバ102から投稿情報を取得した場合に、当該投稿情報に基づいて表示制御部46が投稿アイコンic101を地図画像に重畳して表示する。そして、投稿情報に対して他のユーザからのコメントである音声ファイルが追加されたときは、表示制御部46がコメント追加表示adの画像を地図画像上に重畳表示する。この状態で車両11のユーザが投稿アイコンic101に指などを接触させて選択すると、図10下図に示すコメント確認画像sc16(以下、単に「画像sc16」という。)が表示される。
画像sc16は、図8で説明した画像sc22と略同様の構成を有し、一部が相違する。相違する点は、表示窓wdに表示されている投稿アイコンが車両11のユーザからみた投稿アイコンic101であり、コメント欄ctに他のユーザのコメントである音声ファイルが追加されている点である。つまり、他のユーザの携帯機器3aから音声格納サーバ101に送信された他のユーザの音声ファイルに対する音声格納サーバ101の保存場所を示す情報と、車両11のユーザの音声ファイルとの対応情報とを含むコメント情報を携帯機器3の取得部44がツイッターサーバ102から取得し、投稿アイコンic101に関する詳細情報を表示制御部46が表示部22に表示する。また、コメントの情報は投稿された時間が現在の時間から近い順に表示してもよいし、車両11のユーザの現在の座標位置に対して投稿アイコンの座標位置の距離が近い順に表示してもよい。
なお、他のユーザが表示部22aの地図画像上に重畳表示されている投稿アイコンic101aに指などを接触させて選択すると、図10の下図の画像sc16と略同じ画像が表示部22aに表示される。ここで、画像sc16との違いは、表示窓wdに表示されている投稿アイコンが他のユーザの表示部22aの表示画面に表示されている投稿アイコンic101aである点である。
削除ボタンbt27は、車両11のユーザが選択した投稿アイコンic101を表示部22の表示から削除する機能を有する。
再生ボタンbt28は、他のユーザの音声ファイルが情報格納サーバ101内で保存された場所、つまりURLと対応付けられたボタンであり、当該ボタンを各ユーザが操作することで、情報格納サーバ101に格納された他のユーザの音声ファイルを制御部40(40a)が再生する。
前コメントボタンbt29は、現在コメント欄に表示されているユーザの前(例えば、録音時間が現在のコメントである音声ファイルの録音時間よりも前)の他ユーザのコメントに関する情報をコメント欄ctに表示させる機能を有する。
次コメントボタンbt30は、現在コメント欄に表示されているユーザの次(例えば、録音時間が現在のコメントである音声ファイルの録音時間よりも後)の他ユーザのコメントに関する情報をコメント欄ctに表示させる機能を有する。このようにして、メッセージを投稿したユーザはボタンbt28〜bt29を操作することで、メッセージに対する他のユーザからのコメントを確認することができる。
<1−5.フローチャート>
図11、および、図12は投稿情報を生成し、ツイッターサーバ102に送信するまでの携帯機器3(3a)の処理フローチャートを示す図である。なお、本実施の形態では、メッセージ情報を投稿するユーザは車両11のユーザであるとしている。したがって、処理説明の理解を容易にするため、図11〜図12の処理は車両11のユーザの携帯機器3の処理を例に説明する。
ステップS101では、操作部23により車両11のユーザが地図画像をスクロールさせる操作を行ったことを操作判定部41が検出した場合に、表示制御部46が記憶部37に記憶された地図画像373を読み出して車両11のユーザの指定した位置の地図画像を表示部22に表示させる。
次に、ステップS102では、メッセージ情報を投稿する操作を車両11のユーザが行ったことを操作判定部41が検出した場合(ステップS102がYes)、ステップS102aの処理に進む。具体的には、車両11のユーザが投稿開始ボタンbt11を操作、および、タッチパネルである表示部22に指などを接触させて地図画像上の位置を選択する操作のいずれかの操作が該当する。なお、車両11のユーザのメッセージ情報を投稿する操作を操作判定部41が検出していない場合(ステップS102がNo)は、ステップS101の処理に戻る。
ステップS102aでは、車両11のユーザの操作を操作判定部41が検出した場合、画像sc12に示すように表示制御部46が、投稿位置アイコンic3の画像を表示部22に表示させて(ステップS102a)、ステップS103の処理に進む。
ステップS103では、車両11のユーザが地図画像をスクロールさせる操作を行ったことを操作判定部41が検出した場合に、表示制御部46は記憶部37に記憶された地図画像373を読み出す。そして、車両11のユーザが指定した位置の地図画像を表示部22に表示させて、ステップS104の処理に進む。なお、ステップS102aにおいて、投稿位置アイコンic3が表示された状態で、ステップS103で地図をスクロールする場合は、投稿位置アイコンic3が地図画像上の同じ位置を指し示す状態で地図がスクロールされる。
次に、ステップS104では、車両11のユーザがメッセージ情報を投稿する座標位置を設定したことを操作判定部41が検出した場合(ステップS104がYes)、ステップS104aの処理に進む。具体的には、車両11のユーザが画像sc12の次画面ボタンbt15を操作すると、設定部42が車両11のユーザが選択した座標位置をメッセージ情報を投稿する座標位置として設定する。なお、操作判定部41が座標位置を設定する操作を検出していない場合(ステップS104がNo)は、ステップS103の処理に戻る。
ステップS104aでは、表示制御部46が、メッセージ情報の投稿を予約する画像である図7上図に示す画像sc13を表示して、ステップS105の処理に進む。
ステップS105では、画像sc13のタッチパネル式の操作ボタンである選択ボタンbt50、および、設定ボタンbt51を車両11のユーザが操作して、表示タイミングを選択したことを操作判定部41が検出すると、設定部42が表示タイミングを設定し、図12に示すステップS105aの処理に進む。なお、車両11のユーザが無設定ボタンbt52を操作したことを操作判定部41が検出した場合は、設定部42は表示タイミングを設定することなくステップS105aの処理に進む。
ステップS105aでは、表示制御部46が、図7下図に示すメッセージ情報を録音する画像sc14を表示して(ステップS105a)ステップS106の処理に進む。
ステップS106では、車両11のユーザが画像sc14の録音ボタンbt18を操作したことを操作判定部41が検出すると、情報生成部43がマイク36を動作させ、車両11のユーザの音声の録音が開始され、ステップS107の処理に進む。
ステップS107では、車両11のユーザの音声の録音が終了した場合(ステップS107がYes)は、ステップS108の処理に進む。例えば、車両11のユーザが録音ボタンbt18を操作したことを操作判定部41が検出して、15秒経過した場合に録音が終了する。なお、録音が終了していない場合(ステップS107がNo)の場合は、ステップS106の処理に戻って録音を継続する。
ステップS108では、情報生成部43により生成された音声ファイル、および、メッセージ投稿位置を含む投稿情報と、表示タイミングの情報とを情報生成部43が情報格納サーバ101に送信する。
図13は、情報格納サーバ101の処理フローチャートを示す図であり、携帯機器3(3a)からの情報を受信して、受信した情報を記憶し、ツイッターサーバ102に情報を送信するまでの処理を示す。
ステップS201では、携帯機器3から送信された投稿情報、および、表示タイミングの情報を送受信部51が受信し、ステップS202の処理に進む。
ステップS202では、タイミング判定部531が携帯機器3から受信した表示タイミングの情報に基づいて、メッセージ情報に関する指標を表示部22aに表示させる表示タイミングか否かを判定し、表示タイミングの場合(ステップS202がYes)は、ステップS203の処理に進む。なお、タイミング判定部531が表示タイミングであると判定していない場合(ステップS202がNo)は、ステップS201の処理に戻り、携帯機器3から送信される投稿情報等の受信を継続して行う。
なお、表示タイミングが設定されていない情報については、情報格納サーバ101からツイッターサーバ102の情報を送信するタイミングで、情報格納サーバ101からツイッターサーバ102に音声ファイルの保存場所の情報であるURLとメッセージ投稿位置の情報とが送信される。
ステップS203では、表示タイミングとなった投稿情報を記憶部52の投稿情報371から読み出して送受信部51を介してツイッターサーバ102に送信する。
図14は、ツイッターサーバ102の処理フローチャートを示す図であり、情報格納サーバ101から投稿情報を受信して、受信した投稿情報を記憶し、投稿情報を携帯機器3(3a)に送信するまでの処理を示す。なお、本実施の形態では、ツイッターサーバ102から投稿情報を取得する主なユーザは他のユーザであるとしている。したがって、処理説明の理解を容易にするため、図14および図15の処理は他のユーザの携帯機器3aの処理を例に説明する。
ステップS301では、ツイッターサーバ102の送受信部61が情報格納サーバ101から投稿情報を受信して、ステップS302の処理に進む。なお、情報格納サーバ101から受信する投稿情報は、車両11のユーザが表示タイミングの設定を行っているものについては、当該表示タイミングとなった投稿情報である。
ステップS302では、ツイッターサーバ102の送受信部が携帯機器3aからの情報取得要求を受信した場合(ステップS302がYes)、ステップS303の処理に進む。なお、携帯機器3aからの情報取得要求を受信していない場合(ステップS303がNo)、ステップS301の処理に戻り情報格納サーバ101から送信される投稿情報の受信を継続して行う。
ステップS303では、制御部63が記憶部62から投稿情報371を読み出し、読み出した投稿情報を他のユーザの携帯機器3aに送信する。
図15は、ツイッターサーバ102から投稿情報を受信する携帯機器3(3a)の処理フローチャートを示す図である。ステップS401では、他のユーザの携帯機器3aの取得部44aが投稿情報の情報取得要求を送受信部35aを介してツイッターサーバ102に送信し、ステップS402の処理に進む。
ステップS402では、送受信部35aがツイッターサーバ102から送信された投稿情報を受信して、ステップS403の処理に進む。
ステップS403では、表示制御部46がツイッターサーバ102から受信した投稿情報に基づいて、投稿アイコンic101aの画像を地図画像に重畳表示する。
図16は、各ユーザの操作により情報生成部43aが音声ファイルを生成する処理フローチャートである。本実施の形態では、コメントの音声ファイルを生成するのは他のユーザとして説明していたため、他のユーザの携帯機器3aの処理を例に説明する。
ステップS501では、操作判定部41aが他のユーザにより図8下図の画像sc22のコメントボタンbt26が操作されたことを判定すると(ステップS501がYes)、ステップS302の処理に進む。なお、操作判定部41aが他のユーザによるコメントボタンbt26の操作がなされたと判定していない場合(ステップS501がNo)は処理を終了する。
ステップS502では、他のユーザの音声を録音する図9に示す画像sc23を表示制御部46aが表示部22aに表示して、ステップS503の処理に進む。
ステップS503では、他のユーザが画像sc23の録音ボタンbt18を操作したことを操作判定部41aが検出すると、その検出情報に基づいて情報生成部43aがマイク36aを動作させ、他のユーザの音声の録音が開始され、ステップS504の処理に進む。
ステップS504では、他のユーザの音声の録音が終了した場合(ステップS504がYes)は、ステップS505の処理に進む。例えば、他のユーザが録音ボタンbt18を操作したことを操作判定部41aが検出して、15秒経過した場合に録音が終了する。なお、録音が終了していない場合(ステップS504がNo)は、ステップS503の処理に戻って録音を継続する。
ステップS505では、情報生成部43aにより生成された音声ファイルが情報格納サーバ101に送信され、ステップS506の処理に進む。
ステップS506では、情報格納サーバ101から送信された音声ファイルの保存場所の情報を送受信部35aを介して制御部40aが受信して、ステップS507の処理に進む。
ステップS507では、制御部40aは、送受信部35aを介して、ツイッターサーバ102に音声ファイルの保存場所の情報と、車両11のユーザの音声ファイルとの対応情報とを含むコメント情報を送信する。
以上、第1の実施の形態によれば、車両11のユーザがメッセージ情報を投稿する際に予め他のユーザに対して投稿アイコンを表示させる表示タイミングを設定することで、ユーザが投稿する時機を逃すことを防止でき、ユーザの利便性を向上させることができる。
<第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態と第1の実施形態との相違点は次のようなものである。つまり、第1実施の形態では設定した表示タイミングは、メッセージ情報に関する指標である投稿アイコンic101aを、設定した表示タイミングに応じて表示部22(22a)に1回だけ表示させるものであった。つまり、車両11のユーザの1回の投稿に対して、当該投稿された情報が例えば、数時間でツイッターサーバ102から削除され、携帯機器3(3a)からの情報取得要求に応じて取得された投稿情報には、時間の経過した投稿情報が含まれていないため各ユーザの表示部22(22a)には、所定の表示期間を経過した投稿アイコンが表示されない状態であった。これに対して、第2の実施の形態では、毎日決まった時間等の所定周期ごとに複数回、表示部22(22a)に投稿アイコンic101aを表示させるものである。
<2−1.画面表示>
図17に示す周期予約設定画像sc13aは、図7に示した画像sc13にタッチパネル式の操作ボタンである月設定ボタンbt53、および、日設定ボタンbt54を加えた画像である。この月設定ボタンbt53は、表示タイミングを毎月の周期で設定するボタンである。また、日設定ボタンbt54は、表示タイミングを毎日の周期で設定するボタンである。
つまり、選択ボタンbt50、および、月設定ボタンbt53を車両11のユーザが操作して、設定ボタンbt51を操作すると、設定部42が車両11のユーザが選択した年月日、および、時間と、それ以後の同じ日の同じ時間に繰り返しメッセージ情報に関する指標を携帯機器3aの表示部22aに表示するように表示タイミングを設定する。
また、選択ボタンbt50、および、日設定ボタンbt54を車両11のユーザが操作して、設定ボタンbt51を操作すると、設定部42が車両11のユーザが選択した年月日、および、時間と、それ以降の同じ時間に繰り返しメッセージ情報に関する指標を携帯機器3aの表示部22aに表示するように表示タイミングを設定する。
つまり、月設定ボタンbt53、および、日設定ボタンbt54のいずれかを操作することで、所定周期ごとにメッセージ情報に関する指標を携帯機器3aの表示部22aに表示するように設定部42が表示タイミングを設定する。これにより、車両11のユーザは、繰り返しメッセージ情報を生成する必要がなく、車両11のユーザの利便性が向上する。
<3.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。以下では、このような変形例について説明する。上記実施の形態、および、以下で説明する形態を含む全ての形態は、適宜に組み合わせ可能である。
上記実施の形態では、情報を投稿するサービスとしてツイッターを用いた例で説明したが、これに限定されるものではなく、例えばブログ、簡易メール、SNS(Social Network Service)などの投稿サービスで上記実施の形態の内容を適用することもできる。
また、上記実施の形態では、表示タイミングに対応する年月日、および、時間となった場合に、情報格納サーバ101からツイッターサーバ102に投稿情報が送信されるように説明した。これ以外にも、表示タイミングに対応する年月日、および、時間となる前に情報格納サーバ101からツイッターサーバ102に投稿情報を送信するようにしてもよい。つまり、表示タイミングとなる前に他のユーザの携帯機器3aからの情報取得要求に応じて、ツイッターサーバ102から携帯機器3aに投稿情報を送信し、表示タイミングに対応する年月日、および、時間となった場合に、表示装置2aの表示部22aに投稿アイコンを表示するようにしてもよい。
また、上述の情報格納サーバ101とツイッターサーバ102とを一つの統合サーバとし、携帯機器3から統合サーバへ音声ファイルと座標位置の情報とを送信し、統合サーバから携帯機器3(3a)が投稿情報を取得するようにしてもよい。つまり、上記実施の形態では、携帯機器3(3a)は、投稿情報および表示タイミングの情報を情報格納サーバ101に送信し、表示タイミングに対応した年月日、および、時間となった場合に、情報格納サーバ101からツイッターサーバ102に投稿情報が送信される。そして、ツイッターサーバ102に携帯機器3(3a)からの情報取得要求を送信することで、携帯機器3(3a)がツイッターサーバ102から投稿情報を受信する。その結果、投稿アイコンが地図画像に重畳表示されることについて述べた。
これに対して、携帯機器3(3a)が、投稿情報および表示タイミングの情報を直接ツイッターサーバ102に送信し、表示タイミングに応じてツイッターサーバ102から携帯機器3(3a)が投稿情報を取得可能としてもよい。つまり、表示タイミングに対応する年月日、および、時間となるまでは、携帯機器3(3a)からツイッターサーバ102に情報取得要求が送信されたとしても、当該表示タイミングが設定された投稿情報は携帯機器3(3a)に送信しない。そして、表示タイミングに対応する年月日、および、時間となった場合に、携帯機器3(3a)からツイッターサーバ102に情報取得要求が送信されると、当該表示タイミングが設定された投稿情報をツイッターサーバ102から携帯機器3(3a)に送信する。これにより、一のサーバ装置でメッセージ情報の指標を携帯機器3(3a)に表示させるタイミングを予め設定できる。また、ユーザが他のユーザに表示させたいタイミングでメッセージ情報に関する指標を他のユーザの携帯機器3aの表示部22aに表示できる。
また、上記実施の形態では表示装置2(2a)は、画面上で各ユーザがタッチした画面座標位置を検出して当該画面座標位置を携帯機器3(3a)に送信し、携帯機器3(3a)がその画面座標位置に基づいて各ユーザの操作内容を判定していた。これに対して、表示装置2(2a)が各ユーザの操作内容を判定するようにしてもよい。この場合、携帯機器3(3a)は、各ユーザの操作内容の判定は行わず、各サーバ装置との通信機能を有する。
また、上記実施の形態では、携帯機器3(3a)がGPS34(34a)を備え、GPS34(34a)からの情報により位置導出部45(45a)が携帯機器3(3a)の座標位置を導出していた。これに対して、車両11(11a)の座標位置、つまり表示装置2(2a)の導出は、表示装置2(2a)が行うようにしてもよい。つまり、表示装置2(2a)がGPS34(34a)を備え、かつ、表示装置2(2a)の制御部24(24a)が位置導出部45(45a)を備えることで表示装置2(2a)の座標位置を導出するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、携帯機器3(3a)が備えている機能について説明したが、このように携帯機器3(3a)が備えている機能を表示装置2(2a)が備えて実現するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、携帯機器3(3a)は、地図サーバ103から地図画像を取得し、当該地図画像を表示部32(32a)に表示することについて述べたが、地図画像を地図サーバ103から取得することなく、記憶部37(37a)に予め地図画像を記憶するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、情報を投稿するユーザを車両11のユーザとして説明したが、情報を投稿するユーザは必ずしも車両に乗車している必要はなく、徒歩で移動しているユーザであってもよい。なお、このような徒歩で移動しているユーザの場合は、表示装置2は用いずに携帯機器3を用いてメッセージ情報を投稿する。
また、上記実施の形態では、他のユーザは車両11aの運転者を含む乗員としたが、車両11aの運転者を含む乗員以外でも、車両11aに乗車せず例えば、徒歩で移動しているユーザであってもよい。なお、このような徒歩で移動しているユーザの場合は、表示装置2aは用いずに携帯機器3aを用いてコメントを投稿する。
また、上記実施の形態では、車両11のユーザにより表示タイミングが設定されていない場合に、音声ファイル、および、メッセージ投稿位置の情報が情報格納サーバ101、および、ツイッターサーバ102を介して各ユーザの携帯機器3(3a)に送信されることについて説明した。これに対し別の手法として次のような処理としてもよい。車両11のユーザにより表示タイミングが設定されていない場合に、車両11のユーザの操作により情報生成部43が生成した音声ファイルが情報格納サーバ101に送信される。そして、情報格納サーバ101から音声ファイルの保存場所の情報が車両11のユーザの携帯機器3に送信される。次に、携帯機器3から音声ファイルの保存場所の情報であるURLと、メッセージ投稿位置とを含む投稿情報をツイッターサーバ102に送信し、当該投稿情報を受信したツイッターサーバ102は各ユーザの携帯機器3(3a)からの情報取得要求に応じて、投稿情報を各ユーザの携帯機器3(3a)に送信するようにしてもよい。
また、上記実施の形態において、メッセージ情報等の情報について各ユーザの音声を例に述べたが、音声以外に定型文などの文章の情報であってもよい。
また、上記実施の形態における各画像で、投稿アイコンが複数表示されている場合に、表示部22(22a)に表示される投稿アイコンを限定する機能を有するボタンを設けてもよい。例えば、他のユーザがメッセージ情報の内容を確認した投稿アイコンのみを選択して表示したり、他のユーザがメッセージ情報の内容を確認していない投稿アイコンのみを選択して表示する機能を有するボタンを設けてもよい。
また、上記実施の形態では、プログラムに従ったCPUの演算処理によってソフトウェア的に各種の機能が実現されると説明したが、これら機能のうちの一部は電気的なハードウェア回路により実現されてもよい。また逆に、ハードウェア回路によって実現されるとした機能のうちの一部は、ソフトウェア的に実現されてもよい。