JP2013120034A - 空調用室内ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】外部からのドレン容器内の汚れの視認性が低下するのを抑制できる空調用室内ユニットの提供。
【解決手段】室内ユニット10は、室内空気と冷媒との間で熱交換を行う室内熱交換器と、室内熱交換器で発生するドレン27が溜まるドレンパン13と、を備えている。ドレンパン13は、その内部を視認可能とする透明部材20を有する。透明部材20のドレン27と対向する内面20aには、可視光により励起される光触媒膜21が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ドレン容器の一部が外部に対して可視化された空調用室内ユニットに関する。
空気調和機用の室内ユニット(空調用室内ユニット)は、熱交換器で発生するドレンを回収するドレンパン(ドレン容器)を備えている。ドレンパン内には、微生物やその代謝物等である有機物を原因とする汚れが生じるため、その汚れを確認し、必要に応じて清掃するメンテナンスが行われる。
しかしながら、ドレンパン内の汚れを確認するには、ドレンパンをユニット本体から取り外さなくてはならないので、一般ユーザーによる汚れ確認作業が困難である。
そこで、本出願人は、汚れが溜まり易いドレンパンの底部に透明部材を設けるとともに、ドレンパンの内側に透明部材を介して視認される反射部材を設け、当初は清浄であった透明部材が汚れることにより、反射部材が見え難くなることに基づいて、ドレンパン内が汚れているかどうかを外部から確認できるようにした空調用室内ユニットを既に出願している(特許文献1)。このようにすれば、ドレンパンを取り外すことなく、一般ユーザーでも汚れ確認作業を容易に行える。
特開2009−127983号公報
しかしながら、ドレンパンの底部には汚れが滞留し易いために、透明部材の表面は汚染が進むのが他の部位よりも早い。したがって、透明部材の表面以外はそれほど汚れていないにもかかわらず、ドレンパンの内側の反射部材が短期間で見え難くなり、ドレンパン内が汚れているかを透明部材を介して外部から確認することが早期に困難になる。このため、ドレンパンの清掃時期を適切に判断することが難しくなる。
本発明は、このような課題に基づいてなされたもので、外部からのドレン容器内の汚れの視認性が低下するのを抑制できる空調用ユニットを提供することを目的とする。
本発明の空調用室内ユニットは、室内空気と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器と、熱交換器で発生するドレンが溜まるドレン容器と、を備えている。ドレン容器は、その内部を視認可能とする透明部材を有している。透明部材のドレンに対向する内面には、可視光により励起される光触媒膜が設けられている。
この発明によれば、空調用室内ユニットの外部から透明部材を透過した可視光に光触媒膜が応答(励起)することにより、透明部材の内面付近の有機物が酸化分解される。これによって透明部材の内面が汚染されるのが抑制されるので、外部からのドレン容器内の汚れの視認性が低下するのを抑制できる。
ここで、紫外光励起型の光触媒も知られている。しかし、可視光は樹脂、ソーダガラス等の安価な材料でもその大部分が透過するのに対して、紫外光は石英ガラス等の高価なガラス材料でなければ殆ど透過しない。
したがって、用いる光触媒を可視光励起型とすることにより、透明部材に高価な材料を用いなくても、その内面に設けられた光触媒膜を確実に応答させ、上記効果を得ることができる。そして、室内照明光や太陽光からなる室内光に含まれる可視光の比率は、紫外光と比べて高いため、可視光励起型を採用することにより、紫外光励起型を採用するよりも光触媒を高効率で作動させることができる。
本発明の空調用室内ユニットでは、ドレンに接触する位置に、外部から透明部材を介して視認される被視物を備えることが好ましい。
本発明によれば、ドレンに接触したために有機物が付着した被視物の内面の状態(例えば、色や濃さ)に基づいて、汚れの程度を把握できる。
本発明の空調用室内ユニットでは、被視物は、ドレンを吸い込んで配管へと送るドレンポンプの吸込部であることが好ましい。
このようにドレンポンプの吸込部が被視物を兼ねることで、別途の被視物を設けることが不要となる上、光触媒膜の作用によって透明部材の内面から剥離された汚れが、ドレンポンプの吸込部付近のドレンの流れによって洗い流されるので、透明部材の内面が汚染されるのを抑制することができる。
本発明の空調用室内ユニットでは、透明部材の内面の全面に光触媒膜を設けることもできるが、その内面の一部に光触媒膜を設けることもできる。
後者の場合、透明部材の内面において光触媒が設けられた領域と、他の領域との汚れの状態の差に基づいて、汚れの程度を把握できる。つまり、光触媒膜が設けられていない領域が上記の被視物の代わりとなるので、被視物を設ける必要がない。
さらに、光触媒膜が透明部材の内面の一部にのみ設けられることで光触媒の使用量を減らせるため、コストを抑えられる。
本発明の空調用室内ユニットは、外部の可視光を光触媒に供給する導光部材を備えていることが好ましい。
この発明によれば、導光部材によって光触媒膜への可視光供給量を増大させることができるので、光触媒の作動効率を高めることができる。特に、導光部材により、外部の可視光が透明部材を介さずに内面側から光触媒に供給されるようにすれば、透明部材の通過に伴う光の減衰が生じないので、光触媒膜への可視光供給量がより増大する。
さらに、光触媒膜が設けられた透明部材の内面側への可視光供給量が多いことでドレン容器内の照度が上がり、ドレン容器内の視認性が向上するので、ドレン容器内の汚れの確認が容易となる。
本発明によれば、外部からのドレン容器内の汚れの視認性が低下するのを抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る空調用室内ユニットを示す斜視図である。 図1の要部を拡大して模式的に示す縦断面図である。 外部から視認されるドレンポンプ吸込部の汚れの進行を模式的に示す平面図である。(A)、(B)、(C)の順に汚染が進行する。 第1実施形態の変形例を示す図である。 本発明の第2実施形態を示し、(A)は図2に対応する図、(B)は透明部材の平面図である。 外部から視認される透明部材の第1領域および第2領域の汚れの進行を模式的に示す平面図である。(A)、(B)、(C)の順に汚染が進行する。 本発明の第3実施形態を示す模式図である。 本発明の第4実施形態を示す模式図である。
以下、添付図面に示す実施形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
なお、以降の説明においては、既に説明した構成と同様の構成については同じ符号を付し、その説明を省略または簡略する。
〔第1実施形態〕
図1、図2に示す第1実施形態の室内ユニット10は、室外ユニットおよび冷媒配管(いずれも図示省略)とともに天井設置型の空気調和機を構成している。
室外ユニットは、冷媒を圧縮する圧縮機、冷媒と室外空気との間で熱交換を行う室外熱交換器、および室外ファンを備えている。
冷媒配管は、室外ユニットと室内ユニット10との間で冷媒が循環するように、これらのユニット間を連結する。
室内ユニット10は、天井(図示せず)に埋め込んで設置されたケース本体11の内部に、冷媒と室内空気との熱交換を行う室内熱交換器12と、ドレンパン(ドレン容器)13と、室内熱交換器12に室内空気を送る送風機14と、送風機駆動用モータ(図示せず)と、送風機14に向けて室内空気を案内する導風板15とを備えている。
ケース本体11の下部には、図示しない外装パネルが装着されている。この外装パネルの中央部には、室内空気をケース本体11内に吸い込むための吸込口が形成されており、この吸込口に隣接するその外側には、室内熱交換器12を通過した空気が吹き出される吹出口が形成されている。
なお、本実施形態における上・下は、室外ユニット10が天井に設置された状態での上・下をいうものとする。第2実施形態以降においても同様である。
空気調和機の運転時には、室外ユニットからの冷媒が室内熱交換器12に供給されるとともに、送風機駆動用モータによって送風機14が回転駆動される。すると、外装パネルの吸込口から取り込まれた室内空気が導風板15に沿って送風機14に流入し、送風機14によって室内熱交換器12に吹き付けられる。この室内空気が室内熱交換器12の内部を流過する過程で冷却または加熱されることにより、調和空気となって外装パネルの吹出口から室内に放出される。
冷房運転時に室内空気が室内熱交換器12によって冷却されると、室内空気中の水分が室内熱交換器12の表面に凝縮液化してドレン27(図2)となり、ドレンパン13内に滴下する。このドレン27は、ドレンパン13内のドレン溜まり130に集められ、ここからドレンポンプ16により吸い上げられ、ドレン配管17、ドレンソケット18、および排水管(図示せず)を経て室外に排出される。
ドレンパン13は、矩形環状の底部131と、底部131の内周縁および外周縁からそれぞれ上方に立ち上がる内周壁部132、外周壁部133とを有している。上述した外装パネルは、底部131の下面を覆うように設けられている。外装パネルの吸込口や吹出口を介して、室内光(室内照明光や太陽光)が外装パネルの内側に入射する。
底部131には、当該底部131の各所から角隅部13cに向かうにつれて次第に下る勾配が付けられている。その角隅部13cの周辺の底部131、内周壁部132、および外周壁部133によってドレン溜まり130が構成されている。ドレン溜まり130にはほぼ常時ドレン27が溜まっているため、ドレン溜まり130内は、微生物が繁殖し易い環境となっている。
ドレン溜まり130のドレン27には、主に有機物である汚れ28が存在する。汚れ28は、微生物と、その微生物の食料や排出物等を含んでおり、その比重により、ドレン溜まり130の底に滞留し易い。また、汚れ28には、粘着性を有する排出物が含まれるため、ドレン溜まり130の底に汚れ28が付着し易い。この汚れ28の色は、例えば、灰色や茶色であり、その汚れの程度が進むにつれて濃くなる。
ドレン溜まり130には、厚み方向に貫通する貫通孔13bが形成されている。この貫通孔13bには、板状の透明部材20が嵌め込まれている。
透明部材20は、透光性を有しており、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、AS樹脂(アクリロニトリル・スチレン)、PS樹脂(ポリスチレン)等の合成樹脂や、ソーダガラス等のガラスから形成されている。これらの材料から形成された透明部材20は、可視光を透過させる。
この透明部材20は、ドレン27に対向する内面20aと、外装パネルに対向する外面20bとを有している。
内面20aは、可視光により励起される光触媒膜21によって覆われている。内面20aと光触媒膜21との間には、光触媒膜21を内面20aに密着させるプライマー層を介在させることができる。
透明部材20は、光触媒膜21が励起される波長領域の可視光を透過させる透光性を有していれば足り、完全な無色透明であることを要しない。
ここで、室内光に含まれる可視光は、その大部分が、透明部材20を透過して光触媒膜21に供給される。これに対し、室内光に含まれる紫外光は、透明部材20に石英ガラス等の高価な材料を用いないと、その殆どが透明部材20の内側には透過しない。つまり、可視光励起型の光触媒を採用することにより、透明部材20の材料が樹脂やソーダガラス等の安価なもので足りるので、光触媒膜21を設けることによるコストの増加を抑えられる。
光触媒膜21は、酸化チタン(TiO)、酸化タングステン(WO)等を主成分としており、その成分によって、励起される波長領域が異なるが、可視光領域(下限が360〜400nm、上限が760〜830nm)の少なくとも一部の波長領域において励起される。光触媒膜21の励起波長領域は、例えば、380〜450nmである。
この光触媒膜21は、励起波長領域の可視光を吸収すると励起される。そのとき放出された電子および電子が抜けた正孔と、ドレン27中のOおよびHOとの触媒反応により、O−(スーパーオキシドアニオン)および・OH(ヒドロキシルラジカル)が生成される。これらO−および・OHによって、光触媒膜21上の有機物が酸化分解される。
光触媒膜21に用いることのできる光触媒(製品)としては、例えば、(株)豊田中央研究所の「V−CAT」、昭和電工(株)の「ナノチタニア」、住友化学(株)の「iLUMiO」(いずれも登録商標)がある。
この光触媒膜21を内面20aに設ける方法は任意であるが、例えば、光触媒の粒子を溶媒に分散させてなる液体やゾルを内面20aに塗布し、その後、常温で乾燥させることにより、光触媒膜21を成膜することができる。
以上のような透明部材20の内面20aに対して、少し間隔をおいて、ドレンポンプ16の円筒状の吸込部160が垂直に配置されている。この吸込部160の下端部161は、ドレン27に浸かっており、汚れ28が付着し易い状態に置かれている。ドレンパン13の清掃時には、吸込部160も清掃される。
上記のように構成された室内ユニット10では、外装パネルの内側に入射した室内光の可視光成分が透明部材20の外面20bおよび内面20aを順に透過し、光触媒膜21へと供給される。この可視光に励起された光触媒膜21によって内面20a上の有機物が酸化分解される。これによって内面20aでは微生物の食料が無くなるか少なくなるために、微生物が繁殖し難くなる、
これに加えて、同じく有機物である粘着性の排出物が分解されることにより、汚れ27が内面20aに付着し難くなる上、その汚れ28が、内面20aに接するドレン27によって内面20aから洗い流される。本実施形態では、内面20aの付近に、ドレンポンプ16の吸い込みによるドレン27の流れが生じるため、内面20aから汚れ28を洗い流す効果が高い。
以上により、透明部材20の内面20aが汚染されるのが抑制されている。
ドレンパン13内の汚れ28の確認作業について説明する。
まず、外装パネルを取り外し、ドレンパン13の底部131を室内に露出させる。そして、透明部材20を介してドレン溜まり13b内の汚れ28を目視で確認する。このとき、図2に示すように、確認者の目Eには、透明部材20を介して、ドレンポンプ16の吸込部160の下端部161が見える。
なお、内面20aに対して垂直に設けられた吸込部160の下端部161は、鉛直方向と水平方向との間の斜め方向から目視した際にも視認される。
上述したように、光触媒膜21によって透明部材20の内面20a上の汚れ28(有機物)が分解されるので、透明部材20の内面20aは清浄に保たれ易い。一方、ドレンポンプ16の吸込部160の下端部161は、ドレン27との接触により汚れ28が付着することで、当初は白あるいは白に近い色であったものが次第に汚れていく。
図3に、透明部材20を介して外部から視認される吸込部160の下端部161の汚れが進行していく様子を示した。ハッチング線の間隔が密になる程、汚れが進行したことを示している。図6においても同様である。
ここで、透明部材20の内面20aも次第に汚れていくが、上述した光触媒膜21の酸化分解作用によって内面20aの汚染が抑制されるため、透明部材20の内面20aの汚染は、吸込部160の下端部161の汚染よりも進行が遅くなる。
したがって、透明部材20を介してドレンポンプ16の吸込部160の下端部161を視認できる間は、その下端部161の汚れの状態(例えば、色や濃さ)に基づいて、ドレン溜まり130内の汚れ28の進行の程度を把握できる。その汚れの進行の程度に基づいて、ドレンパン13の清掃の必要性や清掃時期を適切に判断できる。
上記のように、透明部材20の内面20aの汚染の進行が、吸込部160の下端部161の汚染の進行よりも遅くなることにより、外部から透明部材20を介して吸込部160の下端部161を視認することのできる期間が長くなる。
つまり、透明部材20の内面20aを長期に亘り、汚れ28の確認に支障がない程度に清浄に保てるため、透明部材20を介して、ドレン溜まり130内が汚れているか否かを判別可能な期間を長期化できる。この期間は、本実施形態では約3か月である。
本実施形態によれば、透明部材20が早期に汚れてしまうのを避けることができるので、透明部材20自体が汚れてしまって内部の状況が把握できないためにドレンパン13を天井から降ろしてその内部の汚れ28を確認するといった、透明部材20を有するドレンパン13に本来不要な作業が発生するのを防止できる。
上記実施形態では、ドレンポンプ16の吸込部160の下端部161が、透明部材20を介して外部から視認される被視物とされていたが、図4に示すように、ドレン27中で透明部材20の内面20aに対向する被視物19が設けられていても良い。
被視物19の形状は任意であり、図示したように内面20aに沿って平行に配置される板状のものや、内面20aに対して垂直に配置される柱状のものを例示できる。
なお、被視物19や、上述したドレンポンプ16の吸込部160は、白あるいは白に近い色など、ドレン溜まり130内に入射する波長での光反射率が高い色とするのが好ましい。こうすれば、これらの被視物の外部からの視認性が向上するので、被視物の汚れの状態の把握も容易となる。
以上では、ドレンポンプ16の吸込部160や被視物19を視認することによって汚れの程度を把握できることを述べたが、ドレン溜まり130内の照度が高い場合などには、ドレン27中に浮遊する汚れ28そのものの色や濃さに基づいて汚れの程度を把握しうる。このため、被視物は本発明に必須の構成ではない。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について図5を参照して説明する。
第2実施形態では、透明部材25の内面25aが、その平面中心を通る中心線Cを境界に第1領域251と第2領域252とに二等分されており、第1領域251にのみ、光触媒膜21が設けられている。第2領域252は、ドレン27に直接接触する。
光触媒膜21の酸化分解作用により、図6に示すように、第1領域251における汚れの進行は、第2領域252における汚れの進行よりも遅くなる。このため、第1領域251と第2領域252との色の違いや濃淡の差に基づいて、汚れの進行程度を把握できる。
本実施形態では、第2領域252が被視物19の代わりとなるので、被視物19を必要としない。また、第1領域251と第2領域252とが隣接していることで両者の色の違いや濃淡の差を見分け易いので、汚れの進行程度の把握が容易となる。
その上、光触媒膜21が透明部材20の内面25aの一部(第1領域251)にのみ設けられることで光触媒の使用量を減らせるため、光触媒膜21を設けることによるコストの増加を抑えられる。
ところで、ドレン溜まり130内の汚れの進行程度を把握するのに、汚れ28の色や濃さを段階的に示す色見本を用いることもできる。この色見本と、上述したドレンポンプ16の吸込部160、被視物19、第2領域252等の被視物とを見比べることによって、汚れの進行の程度を定量的に把握することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について図7を参照して説明する。
第3実施形態は、室内光を透明部材20の内面20a側に導く線状の導光部材(光ファイバー等)35を備える点が上記各実施形態とは相違する。なお、図7には、本実施形態の主要構成のみ示したが、ケース本体11、室内熱交換器12、送風機14等も第1実施形態と同様に設けられている。図8においても同様である。
図7に示すように、ドレンパン13の下側には、底部131を覆う平面視矩形状の外装パネル33が設けられている。この外装パネル33には、図示しない吸込口および吹出口が形成されている。この外装パネル33には、ドレンパン13の角隅部13cに対向する角隅部33cに、導光部材35の一端部35aを室内に露出させる挿通孔330が設けられている。
導光部材35は、樹脂やソーダガラス等からなり、可視光を室内からドレン溜まり130に導く。この導光部材35は、挿通孔330を介して室内に露出する一端部35aと、透明部材20の内面20aの中央部に対向する他端部35bとを有している。
この導光部材35の一端部35aから室内光が導光部材35内に取り込まれると、その可視光成分が他端部35bまで導光され、他端部35bから、内面20aに設けられた光触媒膜21に向けて出射される。これによって、ドレン溜まり130内が照明される。
本実施形態では、導光部材35によって外部の可視光が取り込まれるため、外装パネル33の吸込口や吹出口だけから室内光が取り込まれる場合よりも、光触媒膜21への可視光供給量を増大させることができる。
また、紫外光を導光するには、その導光部材35の材料に石英ガラス等の高価な材料を用いる必要があるのに対し、可視光を導光するには、樹脂やソーダガラス等の安価な材料で足りる。この点も、可視光励起型の光触媒を採用することの利点となる。
本実施形態によれば、光触媒膜21への可視光供給量が多いことで、光触媒膜21による有機物の酸化分解作用を促進できるので、透明部材20の内面20aの汚染がより進行し難くなる。
その上、光触媒膜21が設けられた内面20a側への可視光取り込み量が多いことでドレン溜まり130内の照度が上がり、ドレン溜まり130内の視認性が向上するので、ドレン溜まり130内の汚れを容易に確認できる。
なお、本実施形態の導光部材35は、挿通孔330から外周壁部133に沿って上方に延びるとともに、外周壁部133の上端を越えてドレン溜まり130の内部に引き込まれているが、導光部材35を室内に露出する位置から、透明部材20の内面20aに対向する位置まで取り回す経路は任意である。例えば、導光部材35が透明部材20を室内側から貫通するように設けられていてもよい。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態について図8を参照して説明する。
第4実施形態は、図8(A)に示すように、室内光を透明部材20の外面20bに向けて供給する導光部材として機能する開口部45を外装パネル33に有している。
開口部45は、外装パネル33に形成されており、透明部材20に対向する位置で外装パネル33を厚み方向に貫通している。この開口部45には、透明板47が嵌め込まれている。透明板47は、透明部材20と同様に、可視光を透過させる樹脂やソーダガラス等から形成されている。
本実施形態では、外部の可視光が透明板47を介して開口部45から取り込まれるため、外装パネル33の吸込口や吹出口だけから室内光が取り込まれる場合よりも、光触媒膜21への可視光供給量を増大させることができる。このため、第3実施形態とほぼ同様の効果が得られる。
なお、この効果を得る目的において、透明板47は必須ではないが、開口部45に透明板47を設けることにより、外装パネル33の内側への塵埃の侵入を防止できる。
また、透明板47の代わりに、図8(B)に示すように、プリズム(直角プリズム)48を設けることもできる。プリズム48の斜辺483に隣接する一辺481は、室内ユニット10が設置される天井の表面に沿って設けられる外装パネル33の表面33aに直交し、かつ表面33aよりも下側に突出している。また、一辺481と直角をなす他辺482は、外装パネル33の表面33aと平行に配置されている。このプリズム48は、図示したように、複数設けられていてもよい。
室内空間に存在する光には、室内ユニットが設置された天井の表面に沿って進行する成分が多く含まれている。この成分にあたる外部光Lが、プリズム48の一辺481から斜辺483に向けて入射すると、斜辺483で上向きに直角に曲げられて他辺482から射出される。この射出光が、外装パネル33の表面33aと平行に設けられた透明部材20に入射する。
このようにプリズム48を用いることで、透明板47を用いた場合には捕捉し得なかった室内光Lをも取り込んで、光触媒膜21により多くの可視光を供給することができる。
なお、透明部材20の平面視において、プリズム48が設けられていない領域があり、その領域からも外部光が透明部材20に入射する。天井の表面に沿って進行する光成分だけでなく、天井の表面に直交する光成分の透明部材20への入射光量も高くするには、例えば、図8(A)の構成において、外装パネル33の開口部45の周縁部にプリズムを配置するのが好ましい。
上記で示した直角プリズムはあくまで一例であり、プリズム48に代えて、天井の表面に沿って進行する光を透明部材20に向けて曲げられる任意の形状のプリズムを使用できる。このとき、光が曲げられる角度は直角でなくてもよく、そのプリズムに入射した光が透明部材20に入射する任意の角度であってよい。
以上本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明の光触媒膜を透明部材20の内面20aに設ける方法は、上述した塗布および乾燥による手法に限らない。例えば、表面に光触媒膜が形成された樹脂フィルムを接着剤により透明部材20の内面20aに貼り付けることで、光触媒膜21を設けることもできる。
また、本発明の透明部材は、上記各実施形態で示したものに限らず、その構成は任意である。例えば、ドレンパン13の底部131を貫通するように形成されたドレン27の排出口に着脱自在に設けられるプラグとして、本発明の透明部材を構成することができる。
上述した以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
10 室内ユニット
11 ケース本体
12 室内熱交換器
13 ドレンパン
14 送風機
15 導風板
16 ドレンポンプ
17 ドレン配管
18 ドレンソケット
19 被視物
20,25 透明部材
20a 内面
20b 外面
21 光触媒膜
25a 内面
27 ドレン
33 外装パネル
35 線状の導光部材
45 開口部
47 透明板
48 プリズム
131 底部
160 吸込部
161 下端部
251 第1領域
252 第2領域

Claims (6)

  1. 室内空気と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器と、前記熱交換器で発生するドレンが溜まるドレン容器と、を備え、
    前記ドレン容器は、その内部を視認可能とする透明部材を有し、
    前記透明部材の前記ドレンに対向する内面には、可視光により励起される光触媒膜が設けられている、
    ことを特徴とする空調用室内ユニット。
  2. 前記ドレンに接触する位置に、外部から前記透明部材を介して視認される被視物を備える、
    請求項1に記載の空調用室内ユニット。
  3. 前記被視物は、前記ドレンを吸い込んで配管へと送るドレンポンプの吸込部である、
    請求項2に記載の空調用室内ユニット。
  4. 前記光触媒膜は、前記透明部材の内面の一部に設けられている、
    請求項1に記載の空調用室内ユニット。
  5. 外部の可視光を前記光触媒膜に供給する導光部材を備える、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の空調用室内ユニット。
  6. 前記導光部材は、外部の可視光を前記透明部材の内面側から前記光触媒に供給する、
    請求項5に記載の空調用室内ユニット。
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