JP2016035369A - エアコン熱交換器用ドレンガイド装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、冷房や除湿運転では、設定温度に達した場合、コンプレッサーが作動を停止し、凝縮器内部には温度の低い冷媒が循環されなくなり、送風だけの運転となる(以下、ここではアイドリング運転と呼ぶ)。
そのため、凝縮器のフィンに溜まった凝縮水の温度が徐々に上昇し、アンモニア臭等の悪臭が発生し、再び冷媒の温度が下がれば、室内の湿気が新たに凝縮され、凝縮水がフィンを洗い流すことにより、悪臭は、解消されるが、時には上記アイドリング運転が長い時間継続することがあり、室内全体に悪臭が充満することになる。
かかる悪臭の発生を防止するための処理の一つとして、冷房使用の時期が訪れる前に、専用洗浄液とエアコン専用の高圧洗浄機を用いた洗浄清掃作業が行われ、悪臭の原因菌やカビ菌の除去として効果的であるが、専門の業者に依頼する必要がある。
しかし、高圧洗浄後においても、空気中の雑菌が徐々に付着し、とくにドレン近傍の凝縮器に滞留する凝縮水で増殖することとなり、エアコン洗浄を定期的に繰り返すこととなる。
また、凝縮器のフィンは熱伝導が高いため、市販のスチーム洗浄機では温度が下がり不向きであり、また、市販の髪用ドライヤーでも熱容量が足らず、乾燥滅菌には時間を要し、熱容量の大きなドライヤーでは凝縮器を破損させる原因となるため、フィンに付着したアンモニア臭等の原因菌の除去・滅菌は難しいのが実情である。
また、市販のエアコンディショナーの中には、フィンの乾燥を保つため、冷房運転後、一定時間送風運転を行っている機種があり、効果的である反面、冷房運転終了都度に水分の乾燥に時間がかかるという問題がある。
これにより、表面張力でフィンとフィンの隙間に張り付いた水分が親水効果で流れ落ちることにより、水分が空気の流れに載って、飛散を防ぐことができ、フィンとフィンの間の殺菌が可能となり、冷房時の熱交換効率が上がることが期待されている。
また、同時に光触媒性能励起用の紫外線光源により、このドレン近傍のフィン表面及びドレン水路のアンモニア臭発生の原因菌やカビ菌を滅菌することにある。
さらに、当該ドレンガイドの表面にフィンピッチ(フィンとフィンの隙間間隔)に合うような櫛状突起、あるいは細かな突起を設けることで、ドレンとフィン間に滞留する水分との接触する面積の増大を図り、当該滞留した水分が当該突起を伝って、当該ドレンガイドへ流れ、当該ドレンガイドに一定間隔で開けた円錐状の貫通孔に集まり、より効率的にドレンへと導かれることが可能となる。
また、当該ドレンガイドの表面に「光触媒、特に撥水対応の酸化チタン光触媒又はチタニアシリカ光触媒」を塗布することにより、ドレンガイド近傍あるいはドレンガイドと一体となった紫外線光源によって、透明なドレンガイド表面全体が光触媒の親水効果を発揮され、フィン下部の凝縮水がドレンガイド表面にあたかも吸い取られるように効率よく流れ出て、フィン下部の凝縮水の滞留を抑えることという効果もある。
さらに、凝縮器のフィンと接する側には、細かな突起を設けることにより、光触媒性能が発揮できる面積を実質的に拡張という効果が期待でき、一定間隔で貫通孔を設けることにより、凝縮水をドレンへ流すことができるという効果がある。
凝縮器のフィン表面やクロスフローファン表面にも「光触媒、特に撥水対応の酸化チタン光触媒又はチタニアシリカ光触媒」を塗布すれば、ドレンガイド近傍あるいはドレンガイドと一体となった紫外線光源からの紫外線によって、凝縮器フィンが親水性効果によりフィン間に凝縮する水分が効率的にドレンへ流れ落ちるとともに、凝縮器フィン表面及びクロスフローファンの滅菌が可能となる光源を適宜に配置できるという効果がある。
さらに、ドレンの水路表面にも「光触媒、特に撥水対応の酸化チタン光触媒又はチタニアシリカ光触媒」を塗布することにより、当該ドレンガイドからの紫外線による親水性効果で排水性が高まるとともに、当該水路表面のカビ菌などを滅菌することができるという効果がある。
2 凝縮器
3 凝縮器
4 ドレン
5 ドレンガイド
6 クロスフローファン(貫流送風機)
7 上下方向送風方向ルーバー
8 左右方向送風方向舵
9 フィン
10 冷媒配管
11 貫通孔
12 貫通孔
13 UV-LEDランプ
14 光ファイバ
15 UV照明光源ユニット
16 ドレンガイド櫛状突起
17 UVランプ
18 UVランプ挿入部
しかし、冷房や除湿運転では、設定温度に達した場合、コンプレッサーが作動を停止し、熱交換器内部には温度の低い冷媒が循環されなくなり、送風だけの運転となる(以下、ここではアイドリング運転と呼ぶ。)。
そのため、熱交換器のフィンに溜まった凝縮水の温度が徐々に上昇し、アンモニア臭等の悪臭が発生し、再び冷媒の温度が下がれば、室内の湿気が新たに凝縮され、凝縮水がフィンを洗い流すことにより、悪臭は、解消されるが、時には上記アイドリング運転が長い時間継続することがあり、室内全体に悪臭が充満することになる。
かかる悪臭の発生を防止するための処理の一つとして、冷房使用の時期が訪れる前に、専用洗浄液とエアコン専用の高圧洗浄機を用いた洗浄清掃作業が行われ、悪臭の原因菌やカビ菌の除去として効果的であるが、専門の業者に依頼する必要がある。
しかし、高圧洗浄後においても、空気中の雑菌が徐々に付着し、とくにドレン近傍の熱交換器に滞留する凝縮水で増殖することとなり、エアコン洗浄を定期的に繰り返すこととなる。
また、熱交換器のフィンは熱伝導が高いため、市販のスチーム洗浄機では温度が下がり不向きであり、また、市販の髪用ドライヤーでも熱容量が足らず、乾燥滅菌には時間を要し、熱容量の大きなドライヤーでは熱交換器を破損させる原因となるため、フィンに付着したアンモニア臭等の原因菌の除去・滅菌は難しいのが実情である。
また、市販のエアコンディショナーの中には、フィンの乾燥を保つため、冷房運転後、一定時間送風運転を行っている機種があり、効果的である反面、冷房運転終了都度に水分の乾燥に時間がかかるという問題がある。
これにより、表面張力でフィンとフィンの隙間に張り付いた水分が親水効果で流れ落ちることにより、水分が空気の流れに載って、飛散を防ぐことができ、フィンとフィンの間の殺菌が可能となり、冷房時の熱交換効率が上がることが期待されている。
また、同時に光触媒性能励起用の紫外線光源により、このドレン近傍のフィン表面及びドレン水路のアンモニア臭発生の原因菌やカビ菌を滅菌することにある。
さらに、当該ドレンガイドの表面にフィンピッチ(フィンとフィンの隙間間隔)に合うような櫛状突起、あるいは細かな突起を設けることで、ドレンとフィン間に滞留する水分との接触する面積の増大を図り、当該滞留した水分が当該突起を伝って、当該ドレンガイドへ流れ、当該ドレンガイドに一定間隔で開けた円錐状の貫通孔に集まり、より効率的にドレンへと導かれることが可能となる。
また、当該ドレンガイドの表面に「光触媒、特に撥水対応の酸化チタン又はチタニアシリカ光触媒」を塗布することにより、ドレンガイド近傍あるいはドレンガイドと一体となった紫外線光源によって、透明なドレンガイド表面全体が光触媒の親水効果を発揮され、フィン下部の凝縮水がドレンガイド表面にあたかも吸い取られるように効率よく流れ出て、フィン下部の凝縮水の滞留を抑えることという効果もある。
さらに、熱交換器のフィンと接する側には、細かな突起を設け、一定間隔で円錐状の貫通孔を設けることにより、光触媒性能が発揮できる面積を実質的に拡張という効果がある。
熱交換器のフィン表面やクロスフローファン表面にも「光触媒、特に撥水対応の酸化チタン又はチタニアシリカ光触媒」を塗布すれば、ドレンガイド近傍あるいはドレンガイドと一体となった紫外線光源からの紫外線によって、熱交換器フィンが親水性効果によりフィン間に凝縮する水分が効率的にドレンへ流れ落ちるとともに、熱交換器フィン表面及びクロスフローファンの滅菌が可能となる光源を適宜に配置できるという効果がある。
さらに、ドレンの水路表面にも「光触媒、特に撥水対応の酸化チタン又はチタニアシリカ光触媒」を塗布することにより、当該ドレンガイドからの紫外線による親水性効果で排水性が高まるとともに、当該水路表面のカビ菌などを滅菌することができるという効果がある。
ここで、撥水基材用の分子結合チタニアシリカを調整するための活性剤としては、非イオン性界面活性剤であるアセチレングリコール、アルキルベンゼンスルホン酸塩、その他のスルホン酸塩が望ましいが、これに限るわけではない。
2 熱交換器
3 熱交換器
4 ドレン
5 ドレンガイド
6 クロスフローファン(貫流送風機)
7 上下方向送風方向舵
8 左右方向送風方向舵
9 フィン
10 冷媒配管
11 貫通孔
12 貫通孔
13 UV-LEDランプ
14 光ファイバ
15 UV照明光源ユニット
16 ドレンガイド櫛状突起
17 UVランプ
18 UVランプ挿入部
Claims (9)
- 屋内用エアコンディショナー内部のドレン側近傍の凝縮器における複数のフィンと冷媒配管を覆う形状を構成し、凝縮器と接する面とドレン側の面を貫通する貫通孔を有する、ガラス製あるいはプラスチック製ドレンガイド。
- 屋内用エアコンディショナー内部のドレン側近傍の凝縮器における複数のフィンと冷媒配管を覆う形状を構成し、凝縮器と接する面とドレン側の面を貫通する貫通孔を有する、ガラス製あるいはプラスチック製ドレンガイドであり、当該ドレンガイドにUV−LEDを埋設したドレンガイド。
- 屋内用エアコンディショナー内部のドレン側近傍の凝縮器における複数のフィンと冷媒配管を覆う形状を構成し、凝縮器と接する面とドレン側の面を貫通する貫通孔を有する、ガラス製あるいはプラスチック製ドレンガイドであり、UV光源装置からの光を光ファイバで接続したドレンガイド。
- 屋内用エアコンディショナー内部のドレン側近傍の凝縮器における複数のフィンと冷媒配管を覆う形状を構成し、凝縮器と接する面とドレン側の面を貫通する貫通孔を有する、ガラス製あるいはプラスチック製ドレンガイドであり、直管状のUVランプを挿入できる円筒部分を設けたことを特徴とするドレンガイド。
- 屋内用エアコンディショナー内部のドレン側近傍の凝縮器における複数のフィンと冷媒配管を覆う形状を構成し、凝縮器と接する面とドレン側の面を貫通する貫通孔を有し、当該ドレンガイド全面に「光触媒、特に撥水対応の酸化チタン光触媒又はチタニアシリカ光触媒」を塗布した、ガラス製あるいはプラスチック製ドレンガイド。
- 屋内用エアコンディショナー内部のドレン側近傍の凝縮器における複数のフィンと冷媒配管を覆う形状を構成し、凝縮器と接する面とドレン側の面を貫通する貫通孔を有し、当該ドレンガイド全面に「光触媒、特に撥水対応の酸化チタン光触媒又はチタニアシリカ光触媒」を塗布した、ガラス製あるいはプラスチック製ドレンガイドであり、当該ドレンガイドにUV−LEDを埋設したドレンガイド。
- 屋内用エアコンディショナー内部のドレン側近傍の凝縮器における複数のフィンと冷媒配管を覆う形状を構成し、凝縮器と接する面とドレン側の面を貫通する貫通孔を有し、当該ドレンガイド全面に「光触媒、特に撥水対応の酸化チタン光触媒又はチタニアシリカ光触媒」を塗布した、ガラス製あるいはプラスチック製ドレンガイドであり、UV光源装置からの光を光ファイバで接続したドレンガイド。
- 屋内用エアコンディショナー内部のドレン側近傍の凝縮器における複数のフィンと冷媒配管を覆う形状を構成し、凝縮器と接する面とドレン側の面を貫通する貫通孔を有し、当該ドレンガイド全面に「光触媒、特に撥水対応の酸化チタン光触媒又はチタニアシリカ光触媒」を塗布した、ガラス製あるいはプラスチック製ドレンガイドであり、直管状のUVランプを挿入できる円筒部分を設けたことを特徴とするドレンガイド。
- 凝縮器と接する側の表面に突起を設けたことを特徴とする、請求項1乃至請求項8のドレンガイド。
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