JP2001336781A - 空気調和機 - Google Patents
空気調和機Info
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- JP2001336781A JP2001336781A JP2000156170A JP2000156170A JP2001336781A JP 2001336781 A JP2001336781 A JP 2001336781A JP 2000156170 A JP2000156170 A JP 2000156170A JP 2000156170 A JP2000156170 A JP 2000156170A JP 2001336781 A JP2001336781 A JP 2001336781A
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- air conditioner
- conditioner according
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- Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フィン表面に生成する凝縮水を速やかに処理
することができるように改良された空気調和機を提供す
ることを主要な目的とする。 【解決手段】 送風機3の周囲に熱交換器4が設けられ
ている。熱交換器4の下方に、熱交換器4の表面に生成
する凝縮水を受けるドレンパン8が設けられている。ド
レンパン8と熱交換器4の下方部との間に、多孔質の部
材11が設けられている。多孔質の部材11を、位置決
め手段13が位置決めしている。
することができるように改良された空気調和機を提供す
ることを主要な目的とする。 【解決手段】 送風機3の周囲に熱交換器4が設けられ
ている。熱交換器4の下方に、熱交換器4の表面に生成
する凝縮水を受けるドレンパン8が設けられている。ド
レンパン8と熱交換器4の下方部との間に、多孔質の部
材11が設けられている。多孔質の部材11を、位置決
め手段13が位置決めしている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一般に、空気調
和機に関するものであり、より特定的には、熱交換器を
構成するフィン表面に生成する凝縮水を速やかに処理す
ることができるように改良された空気調和機に関する。
和機に関するものであり、より特定的には、熱交換器を
構成するフィン表面に生成する凝縮水を速やかに処理す
ることができるように改良された空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、空気調和機においては、高性能・
小型化が強く求められている。そのため、熱交換器にお
いても、高効率、高密度化が要求されている。たとえば
特開平11−281279号公報等には、フィン表面に
スリットを形成すること、ルーバ等を配設することが開
示されており、空気流の乱流化・温度境界層を低減し、
高効率化が図られている。
小型化が強く求められている。そのため、熱交換器にお
いても、高効率、高密度化が要求されている。たとえば
特開平11−281279号公報等には、フィン表面に
スリットを形成すること、ルーバ等を配設することが開
示されており、空気流の乱流化・温度境界層を低減し、
高効率化が図られている。
【0003】また、熱交換器を、送風ファンのまわり
に、一定距離をおいて、分割し配設したり、フィン間ピ
ッチを小さくすることにより、高密度化を図った、高効
率・小型機器の提案がなされている。
に、一定距離をおいて、分割し配設したり、フィン間ピ
ッチを小さくすることにより、高密度化を図った、高効
率・小型機器の提案がなされている。
【0004】図8は、従来の熱交換器の下方部の断面図
である。熱交換器4は平板フィン6を備えている。平板
フィン6は、伝熱管7に固定されている。熱交換器4の
下方の位置に、熱交換器を囲むドレンパン8が設けられ
ている。ドレンパン8の底面には、排水口9が設けられ
ている。ドレンパン8の底面部には、断熱材10が装着
されている。排水口9は、排水ホース12に接続されて
いる。
である。熱交換器4は平板フィン6を備えている。平板
フィン6は、伝熱管7に固定されている。熱交換器4の
下方の位置に、熱交換器を囲むドレンパン8が設けられ
ている。ドレンパン8の底面には、排水口9が設けられ
ている。ドレンパン8の底面部には、断熱材10が装着
されている。排水口9は、排水ホース12に接続されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱交換器は、以
下のように構成されている。
下のように構成されている。
【0006】しかしながら空調機器における熱交換器に
おいては、より多く伝熱表面積を確保するために、フィ
ンピッチを小さく設定し、かつこれを送風ファンのまわ
りに、ある角度を保って配設している。また、ユニット
前面より吸い込んだ主流空気が、熱交換器内を確実に通
過するよう、熱交換器の周囲にシール構造がとられてい
る。
おいては、より多く伝熱表面積を確保するために、フィ
ンピッチを小さく設定し、かつこれを送風ファンのまわ
りに、ある角度を保って配設している。また、ユニット
前面より吸い込んだ主流空気が、熱交換器内を確実に通
過するよう、熱交換器の周囲にシール構造がとられてい
る。
【0007】特に、熱交換器各端面とドレンパンにおい
ては、軟質ウレタン発泡剤もしくはドレンパンの一部に
対し、リブ成形を行なうことなどにより、熱交換器の下
端面部におけるシール性の向上が図られ、主流空気が確
実に熱交換器を通過する構造とされている。
ては、軟質ウレタン発泡剤もしくはドレンパンの一部に
対し、リブ成形を行なうことなどにより、熱交換器の下
端面部におけるシール性の向上が図られ、主流空気が確
実に熱交換器を通過する構造とされている。
【0008】このとき、フィン面上に生成した凝縮水
は、フィン面上を徐々に流下していく。このとき、熱交
換器の下部端面には、前述の主流空気のシール性から、
樹脂、軟質ウレタン発泡剤を配設しているため、その部
位での表面張力により、凝縮水は、フィン間にある高さ
を保って滞留する。その後、滞留した凝縮水の重力が勝
った時点で、ドレンパンに排水されている。
は、フィン面上を徐々に流下していく。このとき、熱交
換器の下部端面には、前述の主流空気のシール性から、
樹脂、軟質ウレタン発泡剤を配設しているため、その部
位での表面張力により、凝縮水は、フィン間にある高さ
を保って滞留する。その後、滞留した凝縮水の重力が勝
った時点で、ドレンパンに排水されている。
【0009】そのために、前述の熱交換器においては、
熱交換空気の通過面積が狭くなり、伝熱特性の低下、圧
力損失の助長を招くという問題を有していた。
熱交換空気の通過面積が狭くなり、伝熱特性の低下、圧
力損失の助長を招くという問題を有していた。
【0010】また、実開平1−109725号公報に
は、熱交換器から滴下するドレンを受けるドレンパンを
備えた空気調和機において、ドレンパンの熱交換器の下
方に位置する部分に、連続する気泡を有する多孔質材を
配設したことを特徴とする空気調和機を開示している。
は、熱交換器から滴下するドレンを受けるドレンパンを
備えた空気調和機において、ドレンパンの熱交換器の下
方に位置する部分に、連続する気泡を有する多孔質材を
配設したことを特徴とする空気調和機を開示している。
【0011】しかしながら、一般に多孔質の部材は、吸
水性、気孔率、耐衝撃性など改良する問題点があり、ま
た、使用用途に応じた面での改良も必要であり、特に空
気調和機の室内機に採用する場合に、多孔質部材の有効
的な活用を考慮した配設が必要である。したがって、熱
交換器で発生する凝縮水が滞留しないように熱交換器の
下方に多孔質部材を設けただけでは、必要以上の形状で
のものとなったり、組立時等における位置ずれを生じた
りといった事があり、有効的に熱交換器上に生成された
凝縮水を機外に排水する事ができなく、コストアップ、
熱交換率の低下につながるという問題があった。
水性、気孔率、耐衝撃性など改良する問題点があり、ま
た、使用用途に応じた面での改良も必要であり、特に空
気調和機の室内機に採用する場合に、多孔質部材の有効
的な活用を考慮した配設が必要である。したがって、熱
交換器で発生する凝縮水が滞留しないように熱交換器の
下方に多孔質部材を設けただけでは、必要以上の形状で
のものとなったり、組立時等における位置ずれを生じた
りといった事があり、有効的に熱交換器上に生成された
凝縮水を機外に排水する事ができなく、コストアップ、
熱交換率の低下につながるという問題があった。
【0012】それゆえに、この発明は、上記のような問
題点を解決するためになされたもので、伝熱特性の低
下、圧力損失の助長を招かないように改良された空気調
和機を提供することを目的とする。
題点を解決するためになされたもので、伝熱特性の低
下、圧力損失の助長を招かないように改良された空気調
和機を提供することを目的とする。
【0013】また、この発明の他の目的は、熱交換率の
低下を起こさないように改良された空気調和機を提供す
ることにある。
低下を起こさないように改良された空気調和機を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係る空気調和
機は送風機を備える。上記送風機の周囲に熱交換器が設
けられている。上記熱交換器の下方に、該熱交換器の表
面に生成する凝縮水を受けるドレンパンが設けられてい
る。ドレンパンと熱交換器の下方部との間に、多孔質の
部材が設けられている。上記多孔質の部材は機械的強度
を有するものであり、当該空気調和機は、上記多孔質の
部材を位置決めする手段を備える。
機は送風機を備える。上記送風機の周囲に熱交換器が設
けられている。上記熱交換器の下方に、該熱交換器の表
面に生成する凝縮水を受けるドレンパンが設けられてい
る。ドレンパンと熱交換器の下方部との間に、多孔質の
部材が設けられている。上記多孔質の部材は機械的強度
を有するものであり、当該空気調和機は、上記多孔質の
部材を位置決めする手段を備える。
【0015】この発明の好ましい実施態様によれば、上
記位置決めする手段として、上記多孔質の部材の周囲に
リブを設ける。
記位置決めする手段として、上記多孔質の部材の周囲に
リブを設ける。
【0016】上記リブは、多孔質の部材を挟むように周
囲に千鳥状に複数個配設するのが好ましい。
囲に千鳥状に複数個配設するのが好ましい。
【0017】また、上記リブの多孔質の部材と接触する
面は、曲率を有しているのが好ましい。
面は、曲率を有しているのが好ましい。
【0018】さらに、上記多孔質の部材の一端面に凹凸
形状を設けるのが好ましい。また、上記多孔質の部材の
厚み・奥行きの寸法は、5mm以上とするのが好まし
い。
形状を設けるのが好ましい。また、上記多孔質の部材の
厚み・奥行きの寸法は、5mm以上とするのが好まし
い。
【0019】さらに、上記多孔質の部材の断面形状を略
L字型とし、上記多孔質の部材は、締結部材により、上
記熱交換器に固定されるのが好ましい。
L字型とし、上記多孔質の部材は、締結部材により、上
記熱交換器に固定されるのが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態に係
る空気調和機について説明する。
る空気調和機について説明する。
【0021】実施の形態1 図1は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の、室内
ユニットの部分の断面図である。
ユニットの部分の断面図である。
【0022】図1を参照して、室内ユニット本体1は、
取付板(図示せず)により、居室に取付けられている。
室内ユニット本体1は、室内ユニット1内に配置される
部品を保護し、美観を保つためのカバー2を備えてい
る。カバー2の前面に複数個の帯状の貫通孔が形成され
ており、裏面に室内を浮遊する塵芥をとるフィルタ(図
示せず)を取付けられるようになっている。室内ユニッ
ト本体1には、室内の空気を循環させるクロスフローフ
ァン3が設けられている。クロスフローファン3のまわ
りに、熱交換器4が、複数個配設されている。クロスフ
ローファン3の下方には、居室に空気を吹き出すときの
上下方向を決定する風向ルーバ5が設けられている。
取付板(図示せず)により、居室に取付けられている。
室内ユニット本体1は、室内ユニット1内に配置される
部品を保護し、美観を保つためのカバー2を備えてい
る。カバー2の前面に複数個の帯状の貫通孔が形成され
ており、裏面に室内を浮遊する塵芥をとるフィルタ(図
示せず)を取付けられるようになっている。室内ユニッ
ト本体1には、室内の空気を循環させるクロスフローフ
ァン3が設けられている。クロスフローファン3のまわ
りに、熱交換器4が、複数個配設されている。クロスフ
ローファン3の下方には、居室に空気を吹き出すときの
上下方向を決定する風向ルーバ5が設けられている。
【0023】図2は、熱交換器4の下方部付近の断面図
である。熱交換器4は、平板フィン6を備えている。平
板フィン6は、たとえば、厚みの薄いアルミにより形成
されている。また、フィン6の表面は、スリット形状に
切込まれており、両方向(表、裏)に段押し成形したル
ーバ部が形成されている(図示せず)。
である。熱交換器4は、平板フィン6を備えている。平
板フィン6は、たとえば、厚みの薄いアルミにより形成
されている。また、フィン6の表面は、スリット形状に
切込まれており、両方向(表、裏)に段押し成形したル
ーバ部が形成されている(図示せず)。
【0024】熱交換器4は、複数枚の平板フィン6が、
相互間を空気が流動するよう一定間隔で平行に並べられ
たものである。伝熱管7を挿入した後、拡管などによ
り、平板フィン6が伝熱管7に固定されている。
相互間を空気が流動するよう一定間隔で平行に並べられ
たものである。伝熱管7を挿入した後、拡管などによ
り、平板フィン6が伝熱管7に固定されている。
【0025】熱交換器4の下方の位置に、熱交換器4を
囲む略U字断面形状をしたドレンパン8が設けられてい
る。ドレンパン8の底面には、排水口9が設けられてい
る。ドレンパン8の底面部には、断熱材10が装着され
ている。
囲む略U字断面形状をしたドレンパン8が設けられてい
る。ドレンパン8の底面には、排水口9が設けられてい
る。ドレンパン8の底面部には、断熱材10が装着され
ている。
【0026】熱交換器4の下端部Aと、断熱材10との
間に、多孔質部材11が設けられている。多孔質部材1
1は、たとえば、ユニチカ(株)製ユニベックスSB
(商品名)などの吸水性プラスチック多孔質材料を用い
て形成されている。これは、吸水性の特性を有する多孔
質体として成形されており、気孔の口径が10〜100
μmで互いに連通した連通気孔として形成されている。
間に、多孔質部材11が設けられている。多孔質部材1
1は、たとえば、ユニチカ(株)製ユニベックスSB
(商品名)などの吸水性プラスチック多孔質材料を用い
て形成されている。これは、吸水性の特性を有する多孔
質体として成形されており、気孔の口径が10〜100
μmで互いに連通した連通気孔として形成されている。
【0027】図9は、ユニベックスSBの吸水特性を示
す図である。図9を参照して、ユニベックスSBは、吸
水性が大きく、水に対して大きな毛細管現象を生じさせ
る特性を有している。また、ユニベックスSBは、打ち
抜き加工性に優れ、任意の形状を形成することが可能と
なる。また、耐熱性に優れ、耐衝撃性に優れ、機械的強
度に優れ、深絞り成形が可能である。
す図である。図9を参照して、ユニベックスSBは、吸
水性が大きく、水に対して大きな毛細管現象を生じさせ
る特性を有している。また、ユニベックスSBは、打ち
抜き加工性に優れ、任意の形状を形成することが可能と
なる。また、耐熱性に優れ、耐衝撃性に優れ、機械的強
度に優れ、深絞り成形が可能である。
【0028】排水口9には、ドレンパン8において集め
られた凝縮水を、ユニット内を貫通して室外に誘導する
ための排水ホース12が設けられている。
られた凝縮水を、ユニット内を貫通して室外に誘導する
ための排水ホース12が設けられている。
【0029】リブ成形部材13は、多孔質部材11と熱
交換器4との位置関係を確実にするためのものである。
本実施の形態では、多孔質部材11の厚み部分をリブ成
形部材13に接触させて、縦方向に配列されている。多
孔質部材11は、多孔質体の製法上必要とする厚みのシ
ートを成形し、必要な幅にカットして、形成される。す
なわち、本実施の形態では、幅方向の一端が断熱材10
に接触し、他端が熱交換器4の下端Aに接触している。
交換器4との位置関係を確実にするためのものである。
本実施の形態では、多孔質部材11の厚み部分をリブ成
形部材13に接触させて、縦方向に配列されている。多
孔質部材11は、多孔質体の製法上必要とする厚みのシ
ートを成形し、必要な幅にカットして、形成される。す
なわち、本実施の形態では、幅方向の一端が断熱材10
に接触し、他端が熱交換器4の下端Aに接触している。
【0030】このように構成される空気調和機によれ
ば、クロスフローファン3が回転することにより、室内
の空気は、カバー2のスリット部から入り熱交換器4に
流入する。このとき、伝熱管7内を冷媒が流れる。伝熱
管7に圧接されている平板フィン6に平行に並べられた
フィン6,6間を空気が通過する。冷媒と空気との間
で、温度差により熱の授受が行なわれる。
ば、クロスフローファン3が回転することにより、室内
の空気は、カバー2のスリット部から入り熱交換器4に
流入する。このとき、伝熱管7内を冷媒が流れる。伝熱
管7に圧接されている平板フィン6に平行に並べられた
フィン6,6間を空気が通過する。冷媒と空気との間
で、温度差により熱の授受が行なわれる。
【0031】そして、上記熱交換器が凝縮器として用い
られる場合は、伝熱管7内の温度は高く設定されている
ため、熱交換器4に流入する空気は加熱される。蒸発器
として用いられる場合は、伝熱管7内の温度は低く設定
されているため、熱交換器4に流入する空気は冷却され
る。また、このときフィン6表面上には、凝縮水が生成
する。
られる場合は、伝熱管7内の温度は高く設定されている
ため、熱交換器4に流入する空気は加熱される。蒸発器
として用いられる場合は、伝熱管7内の温度は低く設定
されているため、熱交換器4に流入する空気は冷却され
る。また、このときフィン6表面上には、凝縮水が生成
する。
【0032】フィン6の表面上に生成した凝縮水は、熱
交換器4の配設角度と主流空気の流速の影響を受けなが
ら、表面上を徐々に流下し、熱交換器4の下端部A付近
に集まってくる。このとき、従来の熱交換器において
は、表面張力が働き、すぐには熱交換器外に排出され
ず、フィン間に滞留した状態となり、その後、凝縮水が
さらに集まり、その自重が表面張力に勝ったときに、熱
交換器外に排水されていた。
交換器4の配設角度と主流空気の流速の影響を受けなが
ら、表面上を徐々に流下し、熱交換器4の下端部A付近
に集まってくる。このとき、従来の熱交換器において
は、表面張力が働き、すぐには熱交換器外に排出され
ず、フィン間に滞留した状態となり、その後、凝縮水が
さらに集まり、その自重が表面張力に勝ったときに、熱
交換器外に排水されていた。
【0033】ところが、本実施の形態においては、熱交
換器4の下端部に、多孔質部材11が接触しているの
で、凝縮水が多孔質部材11に吸収され、凝縮水がフィ
ン6間に滞留することなく、速やかに熱交換器4の外に
導かれる。
換器4の下端部に、多孔質部材11が接触しているの
で、凝縮水が多孔質部材11に吸収され、凝縮水がフィ
ン6間に滞留することなく、速やかに熱交換器4の外に
導かれる。
【0034】このように、実施の形態1に係る空気調和
機においては、特別なエネルギーを付加することなく、
フィン6間に滞留する凝縮水を速やかに、かつ、確実
に、熱交換器外に導くことができる。そのため、圧力損
失の助長、伝熱特性の低下などを誘発することがなく、
熱交換を促進することが可能となる。
機においては、特別なエネルギーを付加することなく、
フィン6間に滞留する凝縮水を速やかに、かつ、確実
に、熱交換器外に導くことができる。そのため、圧力損
失の助長、伝熱特性の低下などを誘発することがなく、
熱交換を促進することが可能となる。
【0035】実施の形態2 図3は実施の形態2に係る空気調和機の、熱交換器の下
方部の部分断面図である。
方部の部分断面図である。
【0036】図3において、図2装置と同一または相当
する部分には、同一の参照番号を付し、その説明を繰返
さない。
する部分には、同一の参照番号を付し、その説明を繰返
さない。
【0037】図3装置が、図2装置と異なる点は、多孔
質部材11の厚み方向の一端面が熱交換器4の下方部に
接触している点である。多孔質部材11の他端面は、リ
ブ13に支えられている。このように構成すると、熱交
換器4の下端部と多孔質部材11との接触面が大きくな
るため、排水効果が一層よくなる。
質部材11の厚み方向の一端面が熱交換器4の下方部に
接触している点である。多孔質部材11の他端面は、リ
ブ13に支えられている。このように構成すると、熱交
換器4の下端部と多孔質部材11との接触面が大きくな
るため、排水効果が一層よくなる。
【0038】実施の形態3 図4は、実施の形態3に係る空気調和機に用いる多孔質
部材11の、配設の様子を示す概念図である。
部材11の、配設の様子を示す概念図である。
【0039】本実施の形態によれば、フィン6上に生成
した凝縮水を多孔質部材11内に吸収させ、ドレンパン
8内へ排水するときの、凝縮水の移動面積を最大限にす
るため、多孔質部材11の位置決めを行なうリブ13
の、多孔質部材11との接触部分に曲率を持たせてい
る。また、凝縮水の移動表面積を最大限にし、かつ確実
に多孔質部材11を位置決めするために、リブ13を、
多孔質部材11を挟むように、千鳥状に、複数個並べて
配列している。なお、図中、斜線で示した部分が、熱交
換器4の下端部Aと接触する部分である。
した凝縮水を多孔質部材11内に吸収させ、ドレンパン
8内へ排水するときの、凝縮水の移動面積を最大限にす
るため、多孔質部材11の位置決めを行なうリブ13
の、多孔質部材11との接触部分に曲率を持たせてい
る。また、凝縮水の移動表面積を最大限にし、かつ確実
に多孔質部材11を位置決めするために、リブ13を、
多孔質部材11を挟むように、千鳥状に、複数個並べて
配列している。なお、図中、斜線で示した部分が、熱交
換器4の下端部Aと接触する部分である。
【0040】実施の形態4 図5は、実施の形態4に係る空気調和機に用いる、多孔
質部材11の斜視図である。
質部材11の斜視図である。
【0041】本実施の形態によれば、凝縮水の移動表面
積の減少をより少なくするため、ドレンパン8あるいは
断熱材10に接する、多孔質部材11の一端面を、波状
に形成している。また、この多孔質部材11は直方体形
状を有し、その厚みBおよび幅Cは、それぞれ5mm以
上である。この数値よりも小さい場合は、フィン6間に
凝縮水が滞留する。
積の減少をより少なくするため、ドレンパン8あるいは
断熱材10に接する、多孔質部材11の一端面を、波状
に形成している。また、この多孔質部材11は直方体形
状を有し、その厚みBおよび幅Cは、それぞれ5mm以
上である。この数値よりも小さい場合は、フィン6間に
凝縮水が滞留する。
【0042】実施の形態5 図6は、実施の形態5に係る空気調和機に用いる、多孔
質部材11の斜視図である。実施の形態4と同様に、凝
縮水の移動表面積の減少をより少なくするために、ドレ
ンパン8あるいは断熱材10に接する、多孔質部材11
の一端面を鋸刃状に形成している。ここでも、同様にB
またはCは5mm以上にするのが好ましい。
質部材11の斜視図である。実施の形態4と同様に、凝
縮水の移動表面積の減少をより少なくするために、ドレ
ンパン8あるいは断熱材10に接する、多孔質部材11
の一端面を鋸刃状に形成している。ここでも、同様にB
またはCは5mm以上にするのが好ましい。
【0043】この数値よりも小さい場合は、フィン6間
に、凝縮水が滞留する。このように、熱交換器下端部に
集中した凝縮水をドレンパン8内に移動する際の移動表
面積および吸水力を小さくすることのないように、多孔
質部材11を形成することにより、熱交換器からドレン
パン8への凝縮水の移動を速やかに行ない、熱交換効率
の向上を図ることが可能となる。
に、凝縮水が滞留する。このように、熱交換器下端部に
集中した凝縮水をドレンパン8内に移動する際の移動表
面積および吸水力を小さくすることのないように、多孔
質部材11を形成することにより、熱交換器からドレン
パン8への凝縮水の移動を速やかに行ない、熱交換効率
の向上を図ることが可能となる。
【0044】実施の形態6 図7は、実施の形態6に係る空気調和機に用いる、熱交
換器の下方部の断面図である。図7装置において、図2
装置と同一または相当する部分には、同一の参照番号を
付し、その説明を繰返さない。実施の形態6において
は、多孔質部材11の断面形状を、略L字型にしてい
る。すなわち、多孔質部材11の両端部を折り曲げ、コ
の字状になるように成形し、熱交換器4の側面に、締結
部材14等により、装着している。このように構成する
と、熱交換器4と多孔質部材11との位置関係がより確
実なものとなり、ドレンパン8への凝縮水の移動が確実
なものとなる。その結果、熱交換率の向上が可能とな
る。
換器の下方部の断面図である。図7装置において、図2
装置と同一または相当する部分には、同一の参照番号を
付し、その説明を繰返さない。実施の形態6において
は、多孔質部材11の断面形状を、略L字型にしてい
る。すなわち、多孔質部材11の両端部を折り曲げ、コ
の字状になるように成形し、熱交換器4の側面に、締結
部材14等により、装着している。このように構成する
と、熱交換器4と多孔質部材11との位置関係がより確
実なものとなり、ドレンパン8への凝縮水の移動が確実
なものとなる。その結果、熱交換率の向上が可能とな
る。
【0045】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る空調
ユニットでは、熱交換器の下端部位に多孔質部材を設け
ることで、熱交換器を構成しているフィン面上に生成す
る凝縮水を速やかに熱交換器外に排出することができ
る。
ユニットでは、熱交換器の下端部位に多孔質部材を設け
ることで、熱交換器を構成しているフィン面上に生成す
る凝縮水を速やかに熱交換器外に排出することができ
る。
【0047】また、リブを千鳥状に配置する場合には、
熱交換器から多孔質部材へ凝縮水の移動を確実に行なわ
せることができる。さらに、熱交換器に多孔質部材を装
着することにより、組立性の向上等も図られる。
熱交換器から多孔質部材へ凝縮水の移動を確実に行なわ
せることができる。さらに、熱交換器に多孔質部材を装
着することにより、組立性の向上等も図られる。
【0048】このように、本発明に係る空調ユニット
は、何ら特別なエネルギーを必要とせず、また、大幅な
コストアップを伴わずに、熱交換率の向上を達成するこ
とができる。これにより、空気調和機の高性能化、省資
源化に貢献することができる。
は、何ら特別なエネルギーを必要とせず、また、大幅な
コストアップを伴わずに、熱交換率の向上を達成するこ
とができる。これにより、空気調和機の高性能化、省資
源化に貢献することができる。
【図1】 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の断
面図である。
面図である。
【図2】 実施の形態1に係る空気調和機に用いる、熱
交換器の下方部の断面図である。
交換器の下方部の断面図である。
【図3】 実施の形態2に係る空気調和機の、熱交換器
の下方部の断面図である。
の下方部の断面図である。
【図4】 実施の形態3に係る空気調和機に用いられ
る、多孔質部材の配設方法を示す概念図である。
る、多孔質部材の配設方法を示す概念図である。
【図5】 実施の形態4に係る空気調和機に用いられ
る、多孔質部材の斜視図である。
る、多孔質部材の斜視図である。
【図6】 実施の形態5に係る空気調和機に用いられ
る、多孔質部材の斜視図である。
る、多孔質部材の斜視図である。
【図7】 実施の形態6に係る空気調和機の、熱交換器
の下方部付近の断面図である。
の下方部付近の断面図である。
【図8】 従来の空気調和機の、熱交換器の下方部の断
面図である。
面図である。
【図9】 本発明に用いる多孔質の部材の吸水特性を示
す図である。
す図である。
3 送風機、4 熱交換器、6 平板フィン、8 ドレ
ンパン、11 多孔質部材、12 ドレンホース。
ンパン、11 多孔質部材、12 ドレンホース。
Claims (7)
- 【請求項1】 送風機と、 前記送風機の周囲に設けられた熱交換器と、 前記熱交換器の下方に設けられ、該熱交換器の表面に生
成する凝縮水を受けるドレンパンと、 前記ドレンパンと前記熱交換器の下方部との間に設けら
れた多孔質の部材を備えた室内機において、 前記多孔質の部材は機械的強度を有するもので、前記多
孔質の部材を位置決めする手段を設けたことを特徴とす
る、空気調和機。 - 【請求項2】 前記位置決めする手段として、前記多孔
質の部材の周囲にリブを設けたことを特徴とする、請求
項1に記載の空気調和機。 - 【請求項3】 前記リブは前記多孔質の部材を挟むよう
に周囲に千鳥状に複数個配設したことを特徴とする、請
求項2に記載の空気調和機。 - 【請求項4】 前記リブの、前記多孔質の部材と接触す
る面は、曲率を有していることを特徴とする、請求項2
に記載の空気調和機。 - 【請求項5】 前記多孔質の部材の一端面に凹凸形状を
設けたことを特徴とする、請求項1に記載の空気調和
機。 - 【請求項6】 前記多孔質の部材の厚み・奥行きの寸法
は、5mm以上としたことを特徴とする、請求項1に記
載の空気調和機。 - 【請求項7】 前記多孔質の部材の断面形状を略L字型
とし、前記多孔質の部材は、締結部材により、前記熱交
換器に固定されていることを特徴とする、請求項1に記
載の空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000156170A JP2001336781A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000156170A JP2001336781A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001336781A true JP2001336781A (ja) | 2001-12-07 |
Family
ID=18660995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000156170A Pending JP2001336781A (ja) | 2000-05-26 | 2000-05-26 | 空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001336781A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2021161759A1 (ja) * | 2020-02-14 | 2021-08-19 | アイリスオーヤマ株式会社 | 空気調和機 |
-
2000
- 2000-05-26 JP JP2000156170A patent/JP2001336781A/ja active Pending
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A977 | Report on retrieval |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050802 |
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A02 | Decision of refusal |
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